JP3611175B2 - 農産物の供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農産物の選別包装施設(選果場)において用いられ、選果場に持ち込まれた茄子、胡瓜、リンゴ、柿、みかん等の農産物を、選別コンベア等の処理装置に供給する農産物の供給装置に係わり、具体的には、生産者が選果場に持ち込んだ農産物を、下流側の処理装置に供給する農産物の供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の供給装置としては、例えば特開平9−118426号公報に開示されており、この供給装置(整列供給装置)は、搬送方向に複数連接した各搬送コンベアの搬送速度を搬送始端側から段階的に速くなるように設定すると共に、搬送終端側の所定のコンベアを減速させるようにしたものである。そして、この供給装置によれば、搬送コンベアの始端側にコンテナダンパー等の取出装置により、山積み状態で供給された農産物を、複数の搬送コンベアを乗り継いで搬送することで山積み状態を平らに崩して、処理装置を構成する選別コンベアに供給することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この供給装置にあっては、所定の速度差を設定して山崩し(平坦化)を行うようにしても、コンテナ内に収容された農産物の量、形状、大きさ、表面の状態(滑り、湿気等)あるいは詰められた状態等によって、山の崩れ方がその都度異なる。そのため、次工程(処理装置)に対して送る量が一定せず、山と山との間(谷間部)の量が少なくなる等、搬送コンベア上で農産物の粗密状態が生じ、供給装置として十分に機能しない場合がある。その結果、選別コンベアに対して供給量が均一化せず、選別コンベアへの充填率が低くなって選別効率が劣るという問題点があった。
【0004】
また、山が崩されて平らになった多数の農産物の前後間隔を、増速コンベアの終端側に接続された低速コンベアで互いに接触するように狭くさせているため、農産物が粗の状態においては、良好な結果をもたらすものの、密の状態においては、前後間隔を狭くさせる作用によって、後方の農産物が前方の農産物に乗り上げてしまう場合がある。その結果、選別コンベアの処理能力を越えた過剰供給が行われ、選別コンベア上で農産物が重なり合ったり選別コンベア上から落下する場合がある等、選別コンベアに対して適正な数量を連続供給することが困難で、人手による補正作業が必要になるという問題点があった。
【0005】
さらに、搬送コンベアの終端側の低速コンベアにおいて、農産物の前後の密着状態が確保されたとしても、例えば農産物のクラス(等階級)が2Lクラスのものが集中して前後に密着して搬送された時の「数」(単位時間当たりの数)と、2Sクラスのものが密着して搬送された時の「数」とでは、搬送コンベアで搬送される農産物の個数が異なることになる。その結果、例えば小さなサイズのものが流れた場合に、選別コンベアに供給される農産物の数が多くなって過剰供給になり易いという問題点があった。
【0006】
そこで、このような農産物の過剰供給に対して、オーバーフローする農産物を前工程にリターンさせて戻すという方法も場合によっては考えられるが、この場合は、リターンコンベアが別途必要になり供給装置自体がコスト高になると共に、農産物の搬送回数が多くなって、この搬送途中に農産物が傷み易いという問題点がある。すなわち、工業製品のように搬送物が定型のものについては、搬送物を密着させることによって、単位時間当たりに所定数送ることも可能であるが、同じ種類であっても、大きさ、形状等が不定の農産物にあっては、選別コンベアへの供給数の安定化が極めて難しいのが実状である。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、請求項記載の発明の目的は、搬送される多数の農産物の搬送方向前後の粗密状態を解消し得て処理装置への供給量の均一化を図り、農産物の過剰供給を確実に防止し得る農産物の供給装置を提供することにある。また、請求項記載の発明の目的は、請求項記載の発明の目的に加え、上流側の搬送手段上における農産物の前後の粗密状態をより確実に解消し得る農産物の供給装置を提供することにある。また、請求項記載の発明の目的は、請求項記載の発明の目的に加え、上流側の搬送手段上における農産物の量をより均一化させ得る農産物の供給装置を提供することにある。また、請求項記載の発明の目的は、請求項記載の発明の目的に加え、上流側の搬送手段へ農産物を供給する装置の構成を簡略化させ得ると共に、既存の施設にも容易に対応し得る農産物の供給装置を提供することにある。
【0008】
また、請求項記載の発明の目的は、請求項1ないし記載の発明の目的に加え、農産物の処理装置への充填率をより高め得る農産物の供給装置を提供することにある。また、請求項記載の発明の目的は、請求項1ないし記載の発明の目的に加え、長物農産物の供給作業の省力化を図り得る農産物の供給装置を提供することにある。また、請求項記載の発明の目的は、請求項1ないし記載の発明の目的に加え、処理装置の処理能力に応じて農産物を過剰供給することなく確実に供給し得る農産物の供給装置を提供することにある。また、請求項記載の発明の目的は、請求項1ないし記載の発明の目的に加え、下流側の搬送手段上において農産物をより良好な密着状態とし得て、処理装置への農産物の供給効率や充填率を一層向上させ得る農産物の供給装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項記載の発明は、搬送面上で一列状態で搬送される多数の農産物を、下流側に配置された処理装置に該処理装置の処理能力に応じて供給する農産物の供給装置であって、搬送方向に連接されると共に複数の搬送速度に切替可能な少なくとも2つの搬送手段と、該搬送手段のうち下流側の搬送手段の始端側部分において農産物の搬送方向前後の間隔を検出する間隔検出手段と、下流側の搬送手段の終端側部分において農産物の個数を検出する個数検出手段と、間隔検出手段で検出された農産物の間隔が所定値以上の場合に上流側の搬送手段の搬送速度を増速させ、間隔が所定値未満の場合に上流側の搬送手段の搬送速度を減速させる第1制御部、及び個数検出手段で所定時間内に検出された個数が所定値に達した場合に下流側の搬送手段を停止もしくは減速させ、所定値に達しない場合に個数検出手段の検出結果を更新して下流側の搬送手段の作動状態を継続させる第2制御部からなる制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0013】
このように構成することにより、移載された農産物を搬送する上流側の搬送手段の搬送速度は、下流側の搬送手段の始端側に設けられている間隔検出手段で、搬送方向前後の農産物の間隔が予め設定した所定値以上である(所定値より広い)ことが検出された場合に第1制御部により増速され、前後の間隔が所定値未満である(所定値より狭い)ことが検出された場合に第1制御部により減速される。この間隔検出手段の検出結果に基づく制御手段の第1制御部による上流側の搬送手段の速度制御によって、上流側の搬送手段から下流側の搬送手段に、農産物が前後で粗密状態となることなく一定の間隔で供給される。
【0014】
そして、一定間隔で下流側の搬送手段に供給された農産物は、下流側の搬送手段で搬送されて、その終端側に設けられた個数検出手段で所定時間内の個数が検出(計数)される。この個数検出手段で計数された個数が予め設定した所定時間内に所定値に達すると、制御手段の第2制御部により下流側の搬送手段を停止(もしくは減速)させて農産物の搬送を中止(もしくは搬送量を少なく)する。また、個数検出手段で検出された個数が所定時間内に所定値に達しない場合は、個数検出手段の検出結果を更新(クリア)して、下流側の搬送手段の作動状態を継続する。これにより、多数の農産物は下流側の搬送手段から次工程である処理装置に過剰供給となることなく略均一に供給される。
【0015】
また、請求項記載の発明は、上流側の搬送手段の近傍適所に、容器内に一列状態で収容されている農産物を吸着して取り上げ、該取り上げた農産物を移動させて上流側の搬送手段上に移載する取移載装置を設けたことを特徴とする。このように構成することにより、コンテナ等の容器内に一列状態で収容されている多数の農産物を、取上移載装置で一括して取り上げ、これが上流側の搬送手段の始端側に一列状態かつ平坦化された状態で供給されるため、上流側の搬送手段に移載される農産物が山積み状態となることがなくなり、上流側の搬送手段上における農産物の前後の粗密状態がより確実に解消される。
【0016】
また、請求項記載の発明は、取移載装置が、上流側の搬送手段上に移載された農産物の状態を検出する状態検出手段の検出結果に基づいて作動し、容器内の農産物を上流側の搬送手段上に移載することを特徴とする。このように構成することにより、上流側の搬送手段上の農産物の状態が状態検出手段で検出され、例えば上流側の搬送手段の始端側に農産物が無くなったことが状態検出手段で検出されると、その検出結果に基づき取上移載装置が作動して上流側の搬送手段の始端側に新たな農産物が移載される。これにより、上流側の搬送手段の始端側に所定量の農産物を確実に移載することができ、上流側の搬送手段上における農産物の量がより均一化される。
【0017】
また、請求項記載の発明は、上流側の搬送手段の始端側に、複数の搬送コンベアが全体として搬送速度が増速されるように連接され、山積み状態で供給される多数の農産物を略一列状態にして搬送し得る整列供給装置を接続したことを特徴とする。このように構成することにより、上流側の搬送手段に農産物を供給する整列供給装置が、複数連接されその搬送速度が下流側に向けて増速される複数の搬送コンベアで構成されるため、例えば従来と同様の整列供給装置を使用でき、その構成の簡略化が図れると共に、既存の施設にも容易に対応できる。
【0018】
また、請求項記載の発明は、下流側の搬送手段が、農産物を前後に略密着状態で搬送して処理装置に供給するものであることを特徴とする。このように構成することにより、農産物が前後方向に略密着した状態で下流側の搬送手段から処理装置に供給されるため、農産物の処理装置への充填率がより高められると共に、処理装置が例えば選別コンベアの場合に、選別コンベア上で農産物の前後方向の間隔を略一定ピッチにすることができ、計測処理及び仕分け処理を高い精度で行うことができる。
【0019】
また、請求項記載の発明は、農産物が長物農産物であり、該長物農産物の長手方向が搬送方向と略直交する横向きにして搬送されることを特徴とする。このように構成することにより、胡瓜や茄子等の長物農産物を横向きかつ一列状態で選別コンベア等の処理装置に確実に供給することができ、長物農産物の供給作業の自動化(省力化)が可能になって、供給作業の合理化が図れる。
【0020】
また、請求項記載の発明は、下流側の搬送手段の搬送速度が、農産物の平均的な大きさと処理装置の処理能力に基づいて設定されていることを特徴とする。このように構成することにより、農産物の種類等に応じて下流側の搬送手段の搬送速度を設定でき、下流側の搬送手段の終端側から、処理装置の処理能力に応じた農産物の供給が可能になって、処理装置への農産物の過剰供給が確実に防止される。
【0021】
また、請求項記載の発明は、下流側の搬送手段が複数の搬送コンベアからなり、各搬送コンベアの下流側が上流側に対して低速に設定されていることを特徴とする。このように構成することにより、下流側の搬送手段を構成する複数の搬送コンベアで、上流側の搬送手段から供給される農産物を乗り継ぎさせることができて、下流側の搬送手段上で農産物をより良好な密着状態とすることができ、処理装置への供給効率や充填率の一層の向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わる農産物の供給装置の一実施例を示し、図1が供給装置が設置される選果場ラインの一部を示す平面図、図2が供給装置の図1のA−A線に沿った概略構成図、図3が各センサの設置状態を示す平面図、図4が移載コンベアの動作の一例を示すフローチャート、図5が定数供給コンベアの動作の一例を示すフローチャート、図6がそのタイミングチャートである。
【0023】
図1において、供給装置1は、供給コンベア2と取上移載装置3を有し、これらは、コンテナ供給コンベア4に例えば直交する方向に設けられた複数列(図では2列)のコンテナ貯留コンベア5に近接してそれぞれ設けられ、このコンテナ貯留コンベア5の最下流側には、コンテナ降下装置6を介して、空のコンテナ8を搬送する空コンテナ搬送コンベア7が接続されている。
【0024】
前記供給コンベア2は、その始端側がコンテナ貯留コンベア5の取上移載装置3が設置される側と反対側にそれぞれ接続され、この供給コンベア2の下流側には、処理装置を構成する選別コンベア9がそれぞれ接続されている。そして、供給コンベア2は、その上流側から互いに連接された移載コンベア10、定数供給コンベア11を有する。この定数供給コンベア11と選別コンベア9との間には、密着コンベア12及びタイミングコンベア13を設ける。なお、この密着コンベア12及びタイミングコンベア13は、本例では選別コンベア9への乗り移りを確実にするために設けたものであり、前記定数供給コンベア11を延長させることで省略することもでき、実質的に処理装置の一部を示すものである。
【0025】
前記取上移載装置3は、多関節型のロボット15有し、このロボット15は、図2に示すように、駆動部16に接続されたアーム17の先端に固定板18が連結固定され、この固定板18の長手方向の両側には、ロッド19が上下動可能に設けられている。このロッド19の下端に板体20がそれぞれ固定され、この板体20の下面に連結ロッド21を介して、一対の吸引ケース22が連結固定されている。そして、吸引ケース22の下面に蛇腹部23を介して、板状に形成され多数の吸引口を有する吸着パッド24がそれぞれ連結固定されている。
【0026】
このロボット15は、そのアーム17が駆動部16の制御信号によって所定の動作をするように構成され、後述する如く、コンテナ8等の容器内に略一状態で収容されている長物農産物としての胡瓜Wを、吸着パッド24の各吸引口で一括吸着して取り上げ、これを前方に移動して下降させることにより、供給コンベア2(移載コンベア10)の始端側に横向き(移載コンベア10の搬送方向と略直交する方向)で一列状態の胡瓜W群を2組同時に移載する。
【0027】
また、供給コンベア2には、図2及び図3に示すように、その搬送方向に沿って例えばそれぞれ光電センサからなる状態検出センサ26〜28、間隔検出センサ29及び個数検出センサ30が配置されている。状態検出センサ26〜28は、移載コンベア10の始端側に所定間隔で配置され、各センサ26〜28の投光部26a〜28aから発する光を受光部26b〜28bが受光するか否かによって移載コンベア10の始端側の胡瓜Wの有無が検出され、この検出信号に基づいて後述する如くロボット15の作動が制御される。なお、状態検出センサ26〜28の対向する投光部26a〜28aと受光部26b〜28bは、胡瓜W群の検出範囲を拡大するために斜め方向に指向して設けられている。
【0028】
また、間隔検出センサ29は、定数供給コンベア11の始端側に搬送方向と直交する方向に配置され、投光部29aから発する光を受光部29bが受光するか否かで、定数供給コンベア11の始端側における胡瓜Wの有無を検出し、この検出信号に基づいて後述する如く移載コンベア10から供給される胡瓜Wの間隔が検出される。
【0029】
さらに、個数検出センサ30は、定数供給コンベア11の終端側に搬送方向と直交する方向に配置され、投光部30aから発する光を受光部30bが受光するか否かで、定数供給コンベア11の終端側における胡瓜Wの有無を検出し、この検出信号により後述する如く定数供給コンベア11から密着コンベア12に供給される胡瓜Wの個数が計数される。そして、これらの状態検出センサ26〜28、間隔検出センサ29及び個数検出センサ30は、図2に示すように、制御手段を構成する制御装置31に接続されている。
【0030】
この制御装置31は、図示しないマイクロコンピュータやシーケンサ等によった構成された、移載コンベア制御部32(第1制御部)と定数供給コンベア制御部33(第2制御部)及びロボット制御部34等を有している。移載コンベア制御部32は、その入力側に前記間隔検出センサ29が接続され、その出力側に移載コンベア10用の駆動モータ35が接続されている。また、定数供給コンベア制御部33は、その入力側に前記個数検出センサ30が接続され、その出力側に定数供給コンベア11用の駆動モータ36が接続されている。
【0031】
さらに、ロボット制御部34は、その入力側に前記状態検出センサ26〜28が接続され、その出力側にロボット15の前記駆動部16が接続されている。なお、本例では、移載コンベア制御部32、定数供給コンベア制御部33及びロボット制御部34を一体化して制御装置31としたが、各制御部32〜34を別体で構成して所定位置に配置しても良いし、ロボット制御部34を駆動部16と一体化することもできる。
【0032】
前記移載コンベア10、定数供給コンベア11、密着コンベア12及びタイミングコンベア13の搬送速度は、下記表1に示すように設定されている。すなわち、移載コンベア10は高速(14M/分)と低速(7M/分)の2段階になるように設定され、定数供給コンベア11は定速(6M/分)と停止の2段階になるように設定されている。なお、移載コンベア10と定数供給コンベア11の搬送速度の関係は、下流側に位置する定数供給コンベア11の定速の搬送速度(6M/分)が上流側に位置する移載コンベア10の低速の搬送速度(7M/分)より低速になるように設定されている。
【0033】
また、密着コンベア12は定速(6M/分)になるように設定され、タイミングコンベア13も同様に定速(10.5M/分)で密着コンベア12より増速となるように設定されている。なお、図3に示すように、タイミングコンベア13のピッチp1は例えば50mmに設定され、選別コンベア9の各バケット9a間のピッチp2は例えば114.3mmに設定されている。
【0034】
【表1】
Figure 0003611175
【0035】
そして、密着コンベア12の搬送速度V(6M/分)は、次の式で算出された値に基づいて設定されており、この式で算出された搬送速度V(M/分)によって、後述する如く、胡瓜Wが密着した状態でタイミングコンベア13に供給されることになる。但し、式において、Dは胡瓜Wの大きさを表す外径の平均値(例えば28.5mm)であり、Cは選別コンベア9の処理能力を示すSクラスの胡瓜Wの1秒当たりの搬送個数(例えば3.5個/sec)を示している。
【0036】
V=D×C×(60/1000)
【0037】
次に、上記供給装置1の動作の一例を図4〜図6等に基づいて説明する。先ず、多数本の胡瓜Wが略積層状態で詰められたコンテナ8は、図1に示すように、コンテナ供給コンベア4からコンテナ貯留コンベア5で搬送されて、コンテナ貯留コンベア5の取上移載装置3部分に設けられたストッパ37(図1参照)に当接して2個のコンテナ8が連接した状態で停止する。
【0038】
この停止位置で、制御装置31のロボット制御部34及び駆動部16を介した制御信号によってロボット15が作動し、そのアーム17が手元側(反供給コンベア2側)に位置した状態で、固定板18、ロッド19、板体20及び連結ロッド21を介して吸引ケース22がそれぞれ下降する。各吸引ケース22が下降すると、吸着パッド24の下面が各コンテナ8の一方の列側に横並び状態で収容されている最上段の各胡瓜W群に接触する。この状態において、図示しない負圧発生装置により吸引ケース22内を吸引することにより、蛇腹部23を介して吸着パッド24に胡瓜W群が吸着される。
【0039】
吸着パッド24で胡瓜W群を吸着したら、制御装置31のロボット制御部34の制御信号により、駆動部16を介して、アーム17を上昇させると共に前方に移動させ、さらに下降させることにより、ロボット15を図2の二点鎖線で示す状態となるように作動させる。この位置で負圧発生装置の作動を停止するかあるいは負圧回路を切断することにより、吸着パッド24による胡瓜W群の吸着状態が解除され、供給コンベア2の移載コンベア10上に2組の胡瓜W群が同時に一列の横並び状態で載置(移載)される。
【0040】
そして、この移載コンベア10上に移載された胡瓜W群は、移載コンベア10の例えば低速運転によってその下流側に搬送され、移載コンベア10の終端側から定数供給コンベア11の始端側に供給される。この定数供給コンベア11の始端側に胡瓜W群の各胡瓜Wが一個ずつ供給されると、これが間隔検出センサ29で検出され、その検出信号が制御装置31の移載コンベア制御部32に入力される。移載コンベア制御部32は、この間隔検出センサ29の検出信号に基づいて移載コンベア10の動作を、図4に示すように制御する。
【0041】
すなわち、例えば供給装置1への電源の供給と略同時にステップが開始(S101)され、先ず、胡瓜Wの前後方向の間隔を表す基準値としての時間T1を図示しないタイマー等で設定(S102)する。そして、間隔検出センサ29で胡瓜Wが検出されると、その検出信号が入力(S103)され、この検出信号の入力と同時に時間t1の計測が開始(S104)される。
【0042】
次に、ステップS104で計測した時間t1がステップS102で設定した時間T1より大きいか否かが判断(S105)され、この判断S105で「NO」の場合、すなわちある特定の検出信号の入力から次の検出信号の入力までの時間t1が基準値T1を超えずに、胡瓜Wが基準値T1以下の間隔(狭い間隔)で搬送されてくる場合は、移載コンベア10用の駆動モータ35に低速信号を出力(S107)し、移載コンベア10を低速運転する。
【0043】
一方、判断S105で「YES」の場合、すなわちある特定の検出信号の入力から計測を開始した時間t1が時間T1を超えても次の検出信号が入力されない場合は、移載コンベア10上の胡瓜Wの前後の間隔が基準値T1以上に広がったものと判定し、移載コンベア10の駆動モータ35に高速信号を出力(S106)して、移載コンベア10を高速運転に切り替える。この低速運転から高速運転への切替により、移載コンベア10上の胡瓜Wが終端側により速く搬送され、定数供給コンベア11の始端側に供給される胡瓜Wの間隔が狭められる。この一連のコンベア速度制御により、胡瓜Wは定数供給コンベア11上で略途切れなく連続的に搬送される。
【0044】
この間隔検出センサ29の検出信号によって移載コンベア10の搬送速度が制御されつつ、移載コンベア10の始端側に移載されている胡瓜Wが終端側に搬送されると、移載コンベア10の始端側における胡瓜Wの状態(移載状態)が状態検出センサ26〜28によって検出される。この状態検出センサ26〜28は、搬送方向に3個それぞれ斜めの状態で設けられており、ロボット15の一回の動作で供給される2組の胡瓜W群の、前端部、中間部及び後端部の状態をそれぞれ検出することができる。
【0045】
したがって、移載コンベア10の作動により、2組の胡瓜W群が下流側に搬送され、その最後端部が状態検出センサ28部を通過すると、3つの全ての状態検出センサ26〜28が例えばオンして、移載コンベア10の始端側に胡瓜Wが無くなったことが検出される。そして、この状態検出センサ26〜28の3つの検出信号(胡瓜Wが無い信号)が制御装置31のロボット制御部34に入力されることにより、ロボット制御部34から制御信号が駆動部16に出力され、これによりロボット15が作動して、コンテナ8内の次の段の胡瓜W群を吸着パッド24に吸着して取り上げ、移載コンベア10上に移載する。
【0046】
なお、状態検出センサ26〜28を3個設けた理由は、移載コンベア10上の移載部分に前回移載した胡瓜Wが確実に残っていない状態で、ロボット15の作動により次の2組の胡瓜W群を移載するためであり、これにより、胡瓜Wが残っていない移載コンベア10上に、2組の胡瓜W群が横並び状態で確実に移載されると共に、前回移載された胡瓜Wとの接触等による傷付きが確実に防止されることになる。
【0047】
そして、移載コンベア10から、定数供給コンベア11上に略連続的に供給された胡瓜Wは、定数供給コンベア11の定速運転(6M/分)によって下流側に搬送され、その終端側に連接されている密着コンベア12に供給される。この時、定数供給コンベア11の終端側に搬送されてくる胡瓜Wは、定数供給コンベア11の終端側に設けられている個数検出センサ30で検出され、この検出信号に基づき、定数供給コンベア11の動作が図5及び図6に示すように制御される。以下、この制御方法について説明する。
【0048】
先ず、供給装置1への電源の供給によりステップが開始(S201)され、前述した時間T1と同様にカウント数Nと時間T2(以下、説明の便宜上カウント数N=10、時間T2=3秒とする)を設定(S202)する。カウント数Nと時間T2が設定されると、制御装置31の定数供給コンベア制御部33から、定数供給コンベア11用の駆動モータ36に駆動信号(ON信号)が出力されて定数供給コンベア11が定速(6M/分)で作動(S203)する。そして、個数検出センサ30の検出信号が入力(204)されると、カウント数nの計数を開始すると同時に時間t2の計測を開始(S205)し、カウント数nがステップS202で設定した値Nであるか否かを判断(S206)する。
【0049】
この判断S206で「YES」の場合、すなわち図6の区間1、区間2及び区間5に示すように、3秒以内に個数検出センサ30から10個のカウントパルスが入力された場合は、直ちにコンベア停止信号(OFF信号)を出力(S207)して定数供給コンベア11を停止させる。そして、計測した時間t2が3秒(T2)か否かが判断(S208)され、この判断S208は3秒経過するまで繰り返され、3秒経過した時点でカウント数をクリア(S210)して、ステップS203に戻る。
【0050】
一方、判断S206で「NO」の場合、すなわち図6の区間3及び区間4に示すように、個数検出センサ30から入力されるカウントパルスが10個に達していない場合は、計測した時間t2が3秒(T2)か否かが判断(S209)される。この判断S209で「YES」の場合、すなわち個数検出センサ30から10個のカウントパルスが入力されず、かつ計測時間t2が3秒(T2)経過した場合は、ステップS210でカウント数をクリアし、その後ステップS203に戻る。そして、ステップS203で定数供給コンベア11用の駆動モータ36に再びコンベア駆動信号を出力されて、定数供給コンベア11が連続作動(作動状態が継続)される。
【0051】
また、判断S209で「NO」の場合、すなわち個数検出センサ30から10個のカウントパルスが入力されず、かつ計測時間t2が3秒(T2)経過していない場合は、ステップ204に戻ってカウトパルスの入力を待つ。つまり、3秒以内に個数検出センサ30から10個のカウントパルスが入力された場合は、10個目のカウントパルスの入力と同時に定数供給コンベア11の作動を停止させ、カウントパルスのカウント数nが10個に達しない場合で、3秒経過した場合はカウント数をクリアして、ステップ203に戻って定数供給コンベア11の作動状態を継続し、3秒経過しない場合は3秒になるまでカウントパルスを入力を待って計数することになる。
【0052】
すなわち、制御装置31の定数供給コンベア制御部33は、ステップS202で設定した所定時間T2毎に駆動モータ36に駆動信号を出力して定数供給コンベア11を作動させ、この駆動信号の出力と略同時に個数検出センサ30から入力されてカウントされているカウントパルス数をクリア(更新)して、次の所定時間T2内におけるパルス数をカウントすると共に、所定時間T2内に所定個数Nのカウトパルスが入力された場合には、直ちに駆動モータ36に停止信号を出力して定数供給コンベア11の作動を停止させることになる。
【0053】
この個数検出センサ30の検出信号に基づく制御装置31による定数供給コンベア11の作動及び停止制御により、定数供給コンベア11から胡瓜Wが密着コンベア12に均等に供給され、密着コンベア12上において各胡瓜Wが前後方向に略密着状態となって下流側に搬送される。この時、密着コンベア12の搬送速度が、胡瓜Wの平均的な外径Dと選別コンベア9の処理能力Cに応じて前記式によって算出設定されているため、各胡瓜Wが離れることなく略密着状態で搬送されてタイミングコンベア13の始端側に供給される。
【0054】
このタイミングコンベア13の始端側に供給された胡瓜Wは、密着コンベア12の搬送速度より速く設定され、選別コンベア9の搬送速度と同期されているタイミングコンベア13の搬送速度によってピッチ付けされ、タイミングコンベア13の終端側から選別コンベア9の各バケット9aに胡瓜Wが1個ずつ供給される。
【0055】
すなわち、密着コンベア12の搬送速度に対してタイミングコンベア13が増速されているため、密着コンベア12上で密着している胡瓜Wが、タイミングコンベア13で確実にピッチ付けされ、過剰供給となることなく、選別コンベア9に供給されることになる。なお、上記フローチャートにおける、カウント数N(=10個)や時間T2(=3秒)の設定値は一例であって、農産物の種類等に応じて適宜に変更設定することができるし、フローチャート自体も本に限定されるものでもない。
【0056】
このように上記実施例の供給装置1にあっては、供給コンベア2を構成する定数供給コンベア11の始端側に間隔検出センサ29を配置し、この間隔検出センサ29の検出信号に基づいて移載コンベア10の搬送速度を低速と高速の2段階に切替制御するため、移載コンベア10上の胡瓜Wが所定の間隔以上離れて定数供給コンベア11に供給されることがなくなり、定数供給コンベア上における胡瓜Wの途切れ状態(粗密状態)を解消することができる。
【0057】
また、定数供給コンベア11の終端側に個数検出センサ30を配置し、この個数検出センサ30の検出信号に基づいて、定数供給コンベア11を定速で作動したり停止させることができるため、定数供給コンベア11から密着コンベア12に供給される胡瓜Wの供給量を略均一化することができて、密着コンベア12上における胡瓜Wを搬送方向の前後で略密着状態とすることができる。
【0058】
さらに、密着コンベア12の搬送速度を胡瓜Wの平均的な外径Dと選別コンベア9の処理能力Cに応じて設定しているため、密着コンベア12より高速に設定されているタイミングコンベア13に、適正な数の胡瓜Wを確実に供給することができると共に、タイミングコンベア13における胡瓜Wのピッチ付けをより正確に行うことができる。
【0059】
これらのことから、移載コンベア10上に移載された胡瓜Wをタイミングコンベア13から、正確にピッチ付けした状態で選別コンベア9に供給することができ、選別コンベア9への胡瓜Wの過剰供給が確実に防止される。その結果、供給コンベア2から選別コンベア9に胡瓜Wを効率良く供給することができて、供給効率が高められると共に、選別コンベア9の各バケット9aに胡瓜Wを一個ずつ確実に供給することができて、選別コンベア9における各バケット9aへの胡瓜Wの充填率が高まり、選別コンベア9の処理数を最大処理数により近づけることが可能になる。
【0060】
また、移載コンベア10の始端側に、3個の状態検出センサ26〜28を配置し、この状態検出センサ26〜28の検出信号に基づいてロボット15の作動を制御するため、移載コンベア10の始端側の移載部分に胡瓜Wが確実に無くなってから、ロボット15によって次の胡瓜W群を移載することができる。その結果、移載コンベア10上における胡瓜Wの状態を平均化することができ、移載コンベア10から胡瓜Wを定数供給コンベア11に平均的かつ安定した状態で供給することができて、密着コンベア12上における胡瓜Wのより良好な密着状態を得る(粗密状態を解消する)ことができる。
【0061】
またさらに、ロボット15の平板状の吸着パッド24によって多数本の胡瓜W群を一括して吸着し、これを供給コンベア2の移載コンベア10上に横向きかつ一列状態で移載することができるため、移載コンベア10上における胡瓜Wの粗密状態を確実に解消することができて、選別コンベア9の処理能力を超えない範囲で、適正な数の胡瓜Wを選別コンベア9に供給することができる。その結果、供給装置1や選別コンベア9の効率的な運用を図ることが可能になる。
【0062】
また、タイミングコンベア13から選別コンベア9に胡瓜Wが確実に供給されること、及びロボット15によりコンテナ8から移載コンベア10上に胡瓜Wが一列状態で移載されること等から、選別コンベア9への供給時や移載コンベア10への移載時の胡瓜Wの手直し作業が不要となり、供給作業の作業効率の向上が図れると共に、胡瓜Wのコンテナ8内からの取り上げから選別コンベア9への供給までの作業を自動化することができて、供給作業の大幅な省力化を図ることが可能になる。さらにまた、移載コンベア10上に移載される胡瓜Wが山盛り状態とならないため、山崩し用のコンベアを別途設ける必要なくなり、供給コンベア2全体の機長を短くすることができると共に、供給装置1の低コスト化を図ることができる。
【0063】
図7は、上記制御装置31の移載コンベア制御部32による移載コンベア10の動作の他の例を示すフローチャートである。この例の特徴は、間隔検出センサ29として間隔寸法(距離)を検出し得るカメラ等の距離センサを使用し、この距離センサで検出(計測)した検出信号に基づいて移載コンベア10の速度を制御するようにした点にある。すなわち、ステップの開始(S301)後に、間隔の基準となる距離L(間隔寸法)を設定(S302)し、距離センサの計測信号が入力(S303)されると、計測した距離lが基準距離Lを超えているか否かが判断(S304)される。
【0064】
この判断S304で「NO」の場合、すなわち計測した距離lが基準距離L以下の場合は、低速信号を出力(S306)して移載コンベア10を低速運転し、判断S304で「YES」の場合、すなわち計測した距離lが基準距離Lを超える場合は、高速信号を出力(S305)して移載コンベア10を高速運転する。このように制御しても、距離センサで移載コンベア10から定数供給コンベア11の始端側に供給される胡瓜Wの間隔を所定値以下に抑えることができ、上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0065】
図8及び図9は、前記定数供給コンベア11のそれぞれ他の実施例を示す平面図である。なお、上記実施例と同一部位には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。先ず、図8に示す定数供給コンベア11の特徴は、始端側に配置される間隔検出センサ29を搬送方向と直交する方向ではなく、前記状態検出センサ26〜28と同様に搬送方向に対して斜めに配置した点にある。
【0066】
この実施例によれば、斜めに配置された間隔検出センサ29で図8の間隔L1を検出することができるため、間隔検出センサ29が例えばオンした場合は間隔が広いものとして高速信号を出力し、間隔検出センサ29がオフした場合は間隔が狭いものとして低速信号を出力する。これにより、上記実施例のように検出信号間の時間を計測したり基準値T1等を設定する必要がなくなり、間隔検出センサ29の検出信号(オン・オフ信号)によって移載コンベア10の搬送速度を制御できて、移載コンベア制御部32による制御が簡単になるという作用効果が得られる。
【0067】
また、図9に示す定数供給コンベア11の特徴は、定数供給コンベア11を分割して2つの搬送コンベア11a、11bで構成すると共に、上流側の搬送コンベア11aの始端側に間隔検出センサ29を配置し、下流側の搬送コンベア11bの終端側に個数検出センサ30を配置した点にある。
【0068】
この定数供給コンベア11の場合、下流側の搬送コンベア11bは、前記定数供給コンベア11の搬送速度と同一(6M/分)に設定され、上流側の搬送コンベア11aは下流側の搬送コンベア11bより若干高速(6.5M/分)に設定する。この定数供給コンベア11においても、上記実施例と略同様の作用効果を得ることができる。なお、この実施例においては、定数供給コンベア11を3つ以上の搬送コンベアに分割することも可能であるが、最下流側の搬送コンベアの搬送速度は、選別コンベア9の処理能力Cが前述した例の場合、6M/分〜5.5/分に設定するのが好ましい。
【0069】
なお、上記実施例においては、供給装置1に供給コンベア2と取上移載装置3としてのロボット15を配置し、ロボット15によってコンテナ8内に収容されている胡瓜Wを自動的に供給コンベア2の移載コンベア10上に移載する場合について説明したが、本発明はこれに何ら限定されるものでもなく、例えば特開平9−118426号公報に開示されている整列供給装置を供給コンベア2(移載コンベア10)の始端側に接続して使用することもできる。
【0070】
この場合は、整列供給装置を構成する複数の搬送コンベアの搬送速度を、下流側に向かうに従い増速されるように設定することにより、搬送コンベアの始端側に山積み状態で供給された胡瓜Wが複数の搬送コンベアを乗り継ぐことによって平坦化され、この平坦化された胡瓜Wが供給コンベア2の始端側に供給されることになる。これにより、上記実施例と略同様の作用効果を得ることができる他に、供給コンベア2に胡瓜Wを供給するための装置として、既存の選果場に設置されている整列供給装置を使用することができるため、その構成が簡略化されると共に、供給装置1自体をより安価に形成することができるという作用効果が得られる。
【0071】
また、上記実施例においては、供給コンベア2を構成する定数供給コンベア11を、定数供給コンベア制御部33によって定速運転と停止の2段階制御する場合について説明したが、例えば停止の代わりに定速運転より速度の遅い減速(低速)運転させるようにしても良い
【0072】
また、上記実施例においては、農産物として胡瓜Wを例にして説明したが、本発明における農産物としては、茄子や人参等の長物農産物、リンゴ、柿、みかん等の球状農産物等、各種形状の農産物に適用することができる。さらにまた、上記実施例における、供給コンベアの形態、各種センサの形態及び使用個数、配置位置等も一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることはいうまでもない。
【0074】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項記載の発明は、第1制御部と第2制御部とからなる制御手段を備え、第1制御部は、搬送手段のうち下流側の搬送手段の始端側に設けられて農産物の搬送方向前後の間隔を検出する間隔検出手段で検出された農産物の間隔が所定値以上の場合に、上流側の搬送手段の搬送速度を増速させ、該間隔検出手段で検出された農産物の間隔が所定値未満の場合に、上流側の搬送手段の搬送速度を減速させ、第2制御部は、前記下流側の搬送手段の終端側に設けられて農産物の個数を検出する個数検出手段で所定時間内に検出された個数が所定値に達した場合に、前記下流側の搬送手段を停止もしくは減速させ、該個数検出手段で所定時間内に検出された個数が所定値に達しない場合に、個数検出手段の検出結果を更新して下流側の搬送手段の作動状態を継続させるため、搬送手段で搬送される多数の農産物の前後の粗密状態を解消することができて、下流側の搬送手段から農産物を過剰供給となることなく処理装置に確実に供給することができると共に、農産物の処理装置への供給効率を高めて最大の処理量に近づけることができる。
【0075】
また、請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加え、取上移載装置により容器内の農産物を一列状態で取り上げて上流側の搬送手段上に移載することができるため、農産物を上流側の搬送手段上に略平坦化した状態で供給することができて、上流側の搬送手段上における農産物の前後の粗密状態をより確実に解消することができる。
【0076】
また、請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加え、上流側の搬送手段の始端側における農産物の状態が状態検出手段で検出され、この状態検出手段の検出結果に基づいて取上移載装置が作動するため、上流側の搬送手段の始端側に農産物が無くなった際に、新たな農産物を取上移載装置で確実に移載することができ、上流側の搬送手段上における農産物の量をより均一化させることができる。
【0077】
また、請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加え、上流側の搬送手段の始端側に、下流側に向かうに従い搬送速度が増速される複数の搬送コンベアからなる整列供給装置を接続するため、上流側の搬送手段に農産物を供給するための装置の構成が簡略化されると共に、既存の設備にも容易に対応することができる。
【0078】
また、請求項記載の発明によれば、請求項1ないし記載の発明の効果に加え、下流側の搬送手段上の農産物が略密着状態で搬送されるため、処理装置への農産物の充填率をより高めることができて、下流側の搬送手段から処理装置への農産物の供給をより効率的に行うことができる。
【0079】
また、請求項記載の発明によれば、請求項1ないし記載の発明の効果に加え、胡瓜や茄子等のように従来安定供給が困難であった長物農産物であっても、例えば容器内からの取り上げから処理装置への供給までの作業を自動化することができて、供給作業の省力化が可能となり作業の大幅な合理化を図ることができる。
【0080】
また、請求項記載の発明によれば、請求項1ないし記載の発明の効果に加え、下流側の搬送手段の搬送速度が農産物の平均的な大きさと処理装置の処理能力に応じて予め設定されているため、処理装置の処理能力に応じて農産物を供給することができ、処理装置への農産物の過剰供給をより確実に防止することができる。
【0081】
また、請求項記載の発明によれば、請求項1ないし記載の発明の効果に加え、下流側の搬送手段が複数の搬送コンベアで形成され、この搬送コンベアの下流側が低速に設定されているため、下流側の搬送手段上で農産物をより良好な密着状態とすることができ、処理装置への供給効率や充填率の一層の向上を図ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる農産物の供給装置が設置される選果場ラインの一部を示す平面図
【図2】同供給装置の図1のA−A線に沿った概略構成図
【図3】同各センサの配置状態を示す平面図
【図4】同移載コンベアの動作の一例を示すフローチャート
【図5】同定数供給コンベアの動作の一例を示すフローチャート
【図6】同その示すタイミングチャート
【図7】同移載コンベアの動作の他の例を示すフローチャート
【図8】同定数供給コンベアの他の実施例を示す平面図
【図9】同定数供給コンベアのさらに他の実施例を示す平面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・供給装置
2・・・・・・・・・・・・供給コンベア
3・・・・・・・・・・・・取上移載装置
8・・・・・・・・・・・・コンテナ
9・・・・・・・・・・・・選別コンベア
9a・・・・・・・・・・・バケット
10・・・・・・・・・・・移載コンベア
11・・・・・・・・・・・定数供給コンベア
12・・・・・・・・・・・密着コンベア
13・・・・・・・・・・・タイミングコンベア
15・・・・・・・・・・・ロボット
16・・・・・・・・・・・駆動部
26〜28・・・・・・・・状態検出センサ
29・・・・・・・・・・・間隔検出センサ
30・・・・・・・・・・・個数検出センサ
31・・・・・・・・・・・制御装置
32・・・・・・・・・・・移載コンベア制御部
33・・・・・・・・・・・定数供給コンベア制御部
34・・・・・・・・・・・ロボット制御部
35、36・・・・・・・・駆動モータ
W・・・・・・・・・・・・胡瓜

Claims (8)

  1. 搬送面上で一列状態で搬送される多数の農産物を、下流側に配置された処理装置に該処理装置の処理能力に応じて供給する農産物の供給装置であって、搬送方向に連接されると共に複数の搬送速度に切替可能な少なくとも2つの搬送手段と、該搬送手段のうち下流側の搬送手段の始端側部分において農産物の搬送方向前後の間隔を検出する間隔検出手段と、前記下流側の搬送手段の終端側部分において農産物の個数を検出する個数検出手段と、前記間隔検出手段で検出された農産物の間隔が所定値以上の場合に上流側の搬送手段の搬送速度を増速させ、間隔が所定値未満の場合に上流側の搬送手段の搬送速度を減速させる第1制御部、及び前記個数検出手段で所定時間内に検出された個数が所定値に達した場合に前記下流側の搬送手段を停止もしくは減速させ、所定値に達しない場合に個数検出手段の検出結果を更新して下流側の搬送手段の作動状態を継続させる第2制御部からなる制御手段と、を具備することを特徴とする農産物の供給装置。
  2. 前記上流側の搬送手段の近傍適所に、容器内に一列状態で収容されている農産物を吸着して取り上げ、該取り上げた農産物を移動させて上流側の搬送手段上に移載する取移載装置を設けたことを特徴とする請求項記載の農産物の供給装置。
  3. 前記取移載装置は、上流側の搬送手段上に移載された農産物の状態を検出する状態検出手段の検出結果に基づいて作動し、容器内の農産物を上流側の搬送手段上に移載することを特徴とする請求項記載の農産物の供給装置。
  4. 前記上流側の搬送手段の始端側に、複数の搬送コンベアが全体として搬送速度が増速されるように連接され、山積み状態で供給される多数の農産物を略一列状態にして搬送し得る整列供給装置を接続したことを特徴とする請求項記載の農産物の供給装置。
  5. 前記下流側の搬送手段は、農産物を前後に略密着状態で搬送して前記処理装置に供給するものであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の農産物の供給装置。
  6. 前記農産物が長物農産物であり、該長物農産物の長手方向が搬送方向と略直交する横向きにして搬送されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の農産物の供給装置。
  7. 前記下流側の搬送手段の搬送速度は、農産物の平均的な大きさと前記処理装置の処理能力に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の農産物の供給装置。
  8. 前記下流側の搬送手段が複数の搬送コンベアからなり、各搬送コンベアの下流側が上流側に対して低速に設定されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の農産物の供給装置。
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