JP3609107B2 - 圧粉成形体成形方法及び装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ゴムモールドに充填された永久磁石、軟質磁性材料、電気・電子材料、工具材料、種々の産業分野で使用される各種部品等の製造に使用される粉末を、ダイプレス装置のパンチによる圧力とゴムの変形を利用して圧縮し、圧粉成形体を製造する圧粉成形体成形方法(以下、単に、「ゴムモールドダイプレス法」という。)及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特公昭55−26601号公報に開示されているように、ダイプレス装置の機台に固定された金型にゴムモールドを装填後、ゴムモールドに穿設された凹部に希土類コバルト合金粉末を充填し、次いで、上パンチを下降させてダイプレスすることにより、ゴムモールドを圧力媒体として、垂直ダイプレスと同様にまで磁気特性が改良された希土類コバルト磁石を製造するゴムモールドダイプレス法が知られている。
【0003】
また、特開平4−363010号公報には、ゴムモールドダイプレス法により製造される圧粉成形体の量産化のために、ゴムモールドへの粉末の充填工程、ゴムモールドに充填された粉末の高密度化工程、ダイプレス工程、成形された圧粉成形体のゴムモールドからの取り出し工程等を間欠回転するインデックステーブル上で行うようにした圧粉成形体の製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のゴムモールドダイプレス法及び該ゴムモールドダイプレス法を実施する圧粉成形体成形装置を示す図5を用いて、本発明が解決しようとする課題について説明する。
【0005】
1は、機台2に配設された、適当な駆動手段により間欠回転されるインデックステーブルであり、インデックステーブル1には、上述した圧粉成形体の製造工程数に応じて所定数の金型Mが配置されている。
なお、図5には、ダイプレス工程位置に配置された金型Mのみが示されており、ゴムモールドへの粉末の充填工程等の他の工程位置に配置される金型Mは省略されている。
【0006】
金型Mは、インデックステーブル1に固定された筒状ダイd(以下、単に、「ダイ」という。)及びダイdに挿着されたダイdより低い高さを有する下パンチp1から構成されており、ダイdとダイdに挿着された下パンチp1により形成される凹部(以下、単に、「ダイキャビティ」という。)3には、製造される圧粉成形体の形状に応じた所定形状の凹部(以下、単に、「ゴムキャビティ」という。)m’が穿設されたゴムモールドmが装填されている。
【0007】
ゴムモールドmのゴムキャビティm’には、インデックステーブル1の前工程において粉末が充填され、その後、ダイキャビティ3に粉末が充填されたゴムモールドmが装填された金型Mは、インデックステーブル1の間欠回転により、図8に示されているようにダイプレス工程位置に移送される。
【0008】
p2は、流体シリンダー4のシリンダーロッド5の先端に取着されたダイdに挿入される上パンチであり、6は、シリンダーロッド5等に取着された磁界発生コイルであり、永久磁石を製造するために磁気粉末を配向させる必要がある場合には、必要に応じてシリンダーロッド5等に配設される。
なお、7は、流体シリンダー4を配設するための水平枠であり、床fに立設された垂直枠8、8’間に張設されている。
【0009】
上記のように構成された従来のダイプレス装置においては、図5に示されているように、ダイキャビティ3と上パンチp2を位置決めして上パンチp2をダイdに挿入後、流体シリンダー4を作動させて上パンチp2を下降させることにより、粉末が充填されているゴムモールドmを、ダイプレス装置の機台に共に固定されたダイdと下パンチp1及び上パンチp2により形成される空間内で圧縮し、ゴムモールドmの厚みを上パンチp2の下方向への移動により減少させて、粉末が充填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’を内側に収縮させることにより、ゴムモールドmのゴムキャビティm’に充填された粉末を圧縮し圧粉成形体を製造している。
【0010】
上述した従来のゴムモールドダイプレス法においては、ダイキャビティ3に上パンチp2を挿入するために、インデックステーブル1の間欠回転によりダイプレス工程位置に移送される金型Mを正確に位置決めしなければならない。
従って、インデックステーブル1の間欠回転機構には、精巧な位置決め機構を配設する必要があり、このために、ゴムモールドダイプレス法を実施する装置が非常に複雑で高価なものとなり、また、頻繁な保守点検作業が必要となり、よって、製造される圧粉成形体が高価なものとなる。
【0011】
また、ダイキャビティ3に挿入される上パンチp2の外周とダイdの内周の間に隙間が存在すると、ゴムモールドmの圧縮の際に、この隙間にゴムモールドmが食い込まれることになる。このようなゴムモールドmの食い込みが発生すると、ゴムモールドmが破損したり、粉末を圧縮後に上パンチp2を上昇させて上パンチp2をダイdから抜く際に、ゴムモールドmが上方に移動したり或いはゴムモールドmに無用な外力が加わり、成形された圧粉成形体にひびが入ったり、圧粉成形体が割れたり或いは欠けたりするトラブルが発生する。
従って、上パンチp2とダイdは、相当の精度をもって加工しなければならないが、逆に、上パンチp2とダイdを高精度に加工すればするほど、インデックステーブル1の間欠回転機構に、より正確な位置決め機構を配設しなければならなくなる。
そして、このようにインデックステーブル1の間欠回転機構に、より正確な位置決め機構を配設すると、ダイプレス装置が複雑になり、従って、故障も多くなり、また、保守点検作業を頻繁に行わなければならなくなる。
【0012】
また、上述した装置において、上パンチp2を下降させ、ダイd、下パンチp1及び上パンチp2により形成される空間内でゴムモールドmを圧縮すると、ゴムモールドmの厚みが減少し、粉末が充填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’が内側に収縮することとなるが、一方、上パンチp2の下降によるゴムモールドmの圧縮により、ゴムモールドmは、ダイdの内周を押圧するように作用し、従って、ゴムモールドmとダイd間に大きな摩擦力が発生することになる。
【0013】
このようなゴムモールドmとダイd間に発生する摩擦力が大きいと、ゴムモールドmのゴムキャビティm’に充填された粉末に加わる圧縮力が不十分になるとともに、特に、ゴムモールドmのゴムキャビティm’が深い場合には、ゴムキャビティm’の上層部の粉末には十分な圧縮力が作用するが、ゴムキャビティm’の深い部分の粉末には十分な圧縮力が作用せず、従って、粉末密度が不均一で、しかも、十分に圧縮されない部分が破損しやすい圧粉成形体が製造されることになる。
【0014】
本発明の目的は、上述したような、従来の圧粉成形体成形方法及び装置が有する課題を解決するとともに、生産性に優れた、また、保守点検の容易な圧粉成形体成形方法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、ダイとダイに挿着された下パンチにより形成されるダイキャビティに、製造される圧粉成形体の形状に応じた所定形状のゴムキャビティが穿設されたゴムモールドを装填し、次いで、ゴムキャビティに粉末を充填した後、上パンチを、ダイキャビティに挿入することなくダイの上面に載置し、その後、下パンチを固定したまま、ダイキャビティの深さが浅くなるように上パンチとともにダイを下動させて、粉末が充填されたゴムモールドを圧縮することにより粉末を圧縮し、圧粉成形体を製造するようにしたものであり、また、下動可能なダイと、ダイに挿着されているとともにテーブルに固定された下パンチと、ダイと下パンチとにより形成されるダイキャビティに装填されたゴムモールドと、ダイキャビティの平面形状より大きな下面を有する上パンチとからなり、上パンチとともにダイを下動させて、粉末が充填されたゴムモールドを圧縮することにより粉末を圧縮し、圧粉成形体を製造するようにしたものである。
【0016】
以下に、本発明の実施例について、図1〜図4を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実施例に限定されるものではない。
【0017】
図1は、インデックステーブル1のダイプレス工程位置に配置された金型M及び上パンチp2等のダイプレス装置の一部断面を含む正面図であり、図5に示されている従来の装置と共通の部材には同一の符号が付されている。
【0018】
下パンチp1は、インデックステーブル1にボルト9、9’により固定された補助支持プレート10上に載置された、ダイキャビティ3の深さ調整用スペーサー11、11’、下パンチ本体12及び硬質ゴム等からなるバックアップリング又はプレート(以下、単に、「バックアップリング」という。)13が上面に配置された下パンチ本体12に装着されたバックアップリング用治具14から構成されており、スペーサー11、11’、下パンチ本体12及びバックアップリング13が載置されたバックアップリング用治具14を組み立てた後、補助支持プレート10に穿設された透孔9”に挿入されたボルト15を、バックアップリング用治具14のネジ孔14’に螺合することにより、下パンチp1をインデックステーブル1に固定するように構成されている。
【0019】
下パンチp1が挿入されたダイdの底面には溝d’が設けられており、ダイdの溝d’と補助支持プレート10間には、下パンチp1を囲むようにスプリング16が配設されている。
スプリング16としては、非磁性ステンレス製の圧縮バネ等を使用することができるが、硬質ウレタンゴムを利用したゴムクッション、皿バネ、スプリング効果を有する流体シリンダー等の種々のバネ部材を使用することができる。
特に、バネ係数が大きく、バネの長さ、バネ係数等の調節が容易な皿バネを使用することが好ましい。
更に、非磁性鋼製の皿バネを使用すると、パルス磁界発生時の磁気吸収力により発生するショックが無く好ましい。
【0020】
そして、上述したように、ダイdとダイdに挿着された下パンチp1により形成されるダイキャビティ3には、粉末が充填されるゴムキャビティm’を有するゴムモールドmが装填されている。
【0021】
上パンチp2は、ダイdの上面d”上に載置され、ダイキャビティ3を覆うように、ダイキャビティ3の平面形状より大きく構成されている。即ち、本発明においては、上パンチp2がダイキャビティ3に挿入されることなく、ダイdの上面d”上に載置されるように構成されている。
17は、必要に応じて、上パンチp2の下面に取着される硬質ゴム等からなるバックアップリングであり、バックアップリング17は、ゴムモールドmのゴムが、ダイdの上面d”と上パンチp2の下面の隙間から飛び出すのを防止し、ゴムモールドmの寿命を向上させる。
【0022】
なお、バックアップリング17を上パンチp2の下面に取着する場合には、バックアップリング17は、ダイキャビティ3を覆うようにダイキャビティ3の平面形状より大きく形成するか、或いは、ダイdとゴムモールドmの境界を覆うように形成する。
後者の場合には、上パンチp2の下面のバックアップリング17で囲まれた面は、上パンチp2の材質がそのまま剥き出しになっている。
この領域は、圧縮のとき、ゴムモールドmのゴムと接触し、このときの摩擦が強すぎて、必要なゴムの変形が阻害されることがある。これを防止するために、この領域の面はできる限り平滑に仕上げ、必要に応じてメッキ処理等により、滑りやすくする。
【0023】
ダイプレス工程の前工程においてゴムキャビティm’に粉末が充填された金型Mが、インデックステーブル1の間欠回転により、図1に示されているようにダイプレス工程位置に移送された場合には、上パンチp2を下降させ、上パンチp2をダイdの上面d”上に載置するとともに、更に、上パンチp2を下降させると、ダイdと補助支持プレート10間に配設されたスプリング16に抗して、ダイdが上パンチp2とともに下降する。
このように上パンチp2及びダイdが下降すると、ダイd、下パンチp1及び上パンチp2により形成されるゴムモールドmが装填されている空間部、即ち、ダイキャビティ3の深さが浅くなり、従って、ダイキャビティ3に装填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’が内側に収縮し、ゴムキャビティm’に充填された粉末が圧縮され圧粉成形体が製造されることになる。
【0024】
上述したように、本発明のダイプレス工程においては、上パンチp2がダイdに挿入されることなく、単に、ダイdの上面d”上に載置されるだけでダイプレスが行われるように構成されているので、従来のように、インデックステーブル1の正確な位置決めが不必要になり、従って、位置決め時間に要していた時間が短縮化され、圧粉成形体の生産性が向上する。
【0025】
また、インデックステーブル1の間欠回転機構に、精密な位置決め機構を配設する必要がないので、圧粉成形体成形装置の構造を簡素化することができ、従って、圧粉成形体成形装置のコストダウン及び保守点検作業の簡略化が実現でき、ひいては、製造される圧粉成形体の製造コストの低減化が実現できる。
【0026】
更に、従来のように、上パンチp2がダイdに挿入されるような構成ではないので、ゴムモールドmが、上パンチp2の外周とダイdの内周の間の隙間に食い込まれるようなことがなく、従って、ゴムモールドmの食い込みにより発生するゴムモールドmの破損や圧粉成形体の損傷の問題が解消できる。
【0027】
更にまた、ダイdが上パンチp2とともに下降するように構成されているので、ゴムモールドmとダイd間に発生する摩擦力が減少し、従って、ゴムモールドmが上パンチp2の移動方向と直交する方向に均一に変形し、ゴムモールドmのゴムキャビティm’に充填された粉末の疑似等方的変形が促進され、粉末密度の均一な圧粉成形体を製造することができる。
【0028】
図2は、複数のゴムキャビティm’が穿設されたゴムモールドmの平面図であり、図3は、図2のI−I線に沿った下パンチp1、上パンチp2及びダイdを含む断面図である。
【0029】
図2に示されているように、ゴムモールドmには複数のゴムキャビティm’が穿設されており、このような複数のゴムキャビティm’に粉末を充填後、上述した図1に示されているようなダイプレス装置により、図3に示されているように、ダイd、下パンチp1及び上パンチp2により形成される空間部、即ち、ダイキャビティ3の深さを浅くして、ダイキャビティ3に装填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’を内側に収縮し、ゴムキャビティm’に充填された粉末を圧縮し、一度に複数の圧粉成形体を製造するものである。
【0030】
図4は、上述した図1に示されているダイプレス装置の変形例であり、この変形した実施例においては、下パンチp1の上部が延長され、ゴムモールドmを貫通し、ダイdの上面d”より突出しており、従って、このダイプレス装置を用いて圧縮成形される圧粉成形体は、中空の筒状体となる。
一方、上パンチp2には、ダイdの上面d”より突出した下パンチp1の先端部p1”が嵌合するように、透孔或いは凹部p2’が設けられている。
なお、28は、ゴムモールドmと同様のゴムで形成された蓋である。
【0031】
この実施例においても、上述した図1の場合と同様に、上パンチp2を下降させ、上パンチp2の透孔或いは凹部p2’に下パンチp1の先端部p1”を嵌合するとともに、上パンチp2をダイdの上面d”上に載置した後、更に、上パンチp2を下降させると、ダイd、下パンチp1及び上パンチp2により形成されるゴムモールドmが装填されている空間部、即ち、ダイキャビティ3の深さが浅くなり、従って、ダイキャビティ3に装填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’が内側に収縮し、ゴムキャビティm’に充填された粉末が圧縮され中空の筒状の圧粉成形体が製造されることになる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】
ダイに上パンチを挿入することなく、ダイの上面と上パンチの下面を当接しダイプレスを行うように構成したので、インデックステーブルの正確な位置決めが不必要となり、従って、位置決め時間に要していた時間が短縮化され、圧粉成形体の生産性が向上する。
【0034】
また、インデックステーブルの間欠回転機構に精密な位置決め機構を配設する必要がないので、圧粉成形体成形装置の構造を簡素化することができ、従って、圧粉成形体成形装置のコストダウン及び保守点検作業の簡略化が実現でき、ひいては、製造される圧粉成形体の製造コストの低減化が実現できる。
【0035】
更に、ダイの上面と上パンチの下面を当接させてダイプレスを行うように構成したので、ゴムモールドが、上パンチの外周とダイの内周の間の隙間に食い込まれるようなことがなく、従って、ゴムモールドのこのような食い込みにより発生する、ゴムモールドの破損や圧粉成形体の損傷が防止できる。
【0036】
更にまた、ダイプレスの際に、ダイとゴムモールドが相対的に移動するように構成されているので、ゴムモールドとダイ間に発生する摩擦力が減少し、従って、ゴムモールドが上パンチの移動方向と直交する方向に均一に変形し、ゴムモールドのゴムキャビティに充填された粉末の疑似等方的変形が促進され、粉末密度の均一な圧粉成形体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はインデックステーブルのダイプレス工程位置に配置された金型及び上パンチ等を含むダイプレス装置の一部断面を含む正面図である。
【図2】図2は一度のダイプレス工程により複数の圧粉成形体を製造するゴムモールドの平面図である。
【図3】図3は図2におけるI−I線に沿った下パンチ、上パンチ及びダイを含む拡大断面図である。
【図4】図4は図1に示されているインデックステーブルのダイプレス工程位置に配置された金型及び上パンチ等を含むダイプレス装置の変形例の正面図である。
【図5】図5は従来のインデックステーブルのダイプレス工程位置に配置された金型及び上パンチ等を含むダイプレス装置の一部断面を含む正面図である。
【符号の説明】
d・・・・・・・・・ダイ
p1・・・・・・・・下パンチ
p2・・・・・・・・上パンチ
m・・・・・・・・・ゴムモールド
m’・・・・・・・・ゴムキャビティ
3・・・・・・・・・ダイキャビティ
【産業上の利用分野】
本発明は、ゴムモールドに充填された永久磁石、軟質磁性材料、電気・電子材料、工具材料、種々の産業分野で使用される各種部品等の製造に使用される粉末を、ダイプレス装置のパンチによる圧力とゴムの変形を利用して圧縮し、圧粉成形体を製造する圧粉成形体成形方法(以下、単に、「ゴムモールドダイプレス法」という。)及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特公昭55−26601号公報に開示されているように、ダイプレス装置の機台に固定された金型にゴムモールドを装填後、ゴムモールドに穿設された凹部に希土類コバルト合金粉末を充填し、次いで、上パンチを下降させてダイプレスすることにより、ゴムモールドを圧力媒体として、垂直ダイプレスと同様にまで磁気特性が改良された希土類コバルト磁石を製造するゴムモールドダイプレス法が知られている。
【0003】
また、特開平4−363010号公報には、ゴムモールドダイプレス法により製造される圧粉成形体の量産化のために、ゴムモールドへの粉末の充填工程、ゴムモールドに充填された粉末の高密度化工程、ダイプレス工程、成形された圧粉成形体のゴムモールドからの取り出し工程等を間欠回転するインデックステーブル上で行うようにした圧粉成形体の製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のゴムモールドダイプレス法及び該ゴムモールドダイプレス法を実施する圧粉成形体成形装置を示す図5を用いて、本発明が解決しようとする課題について説明する。
【0005】
1は、機台2に配設された、適当な駆動手段により間欠回転されるインデックステーブルであり、インデックステーブル1には、上述した圧粉成形体の製造工程数に応じて所定数の金型Mが配置されている。
なお、図5には、ダイプレス工程位置に配置された金型Mのみが示されており、ゴムモールドへの粉末の充填工程等の他の工程位置に配置される金型Mは省略されている。
【0006】
金型Mは、インデックステーブル1に固定された筒状ダイd(以下、単に、「ダイ」という。)及びダイdに挿着されたダイdより低い高さを有する下パンチp1から構成されており、ダイdとダイdに挿着された下パンチp1により形成される凹部(以下、単に、「ダイキャビティ」という。)3には、製造される圧粉成形体の形状に応じた所定形状の凹部(以下、単に、「ゴムキャビティ」という。)m’が穿設されたゴムモールドmが装填されている。
【0007】
ゴムモールドmのゴムキャビティm’には、インデックステーブル1の前工程において粉末が充填され、その後、ダイキャビティ3に粉末が充填されたゴムモールドmが装填された金型Mは、インデックステーブル1の間欠回転により、図8に示されているようにダイプレス工程位置に移送される。
【0008】
p2は、流体シリンダー4のシリンダーロッド5の先端に取着されたダイdに挿入される上パンチであり、6は、シリンダーロッド5等に取着された磁界発生コイルであり、永久磁石を製造するために磁気粉末を配向させる必要がある場合には、必要に応じてシリンダーロッド5等に配設される。
なお、7は、流体シリンダー4を配設するための水平枠であり、床fに立設された垂直枠8、8’間に張設されている。
【0009】
上記のように構成された従来のダイプレス装置においては、図5に示されているように、ダイキャビティ3と上パンチp2を位置決めして上パンチp2をダイdに挿入後、流体シリンダー4を作動させて上パンチp2を下降させることにより、粉末が充填されているゴムモールドmを、ダイプレス装置の機台に共に固定されたダイdと下パンチp1及び上パンチp2により形成される空間内で圧縮し、ゴムモールドmの厚みを上パンチp2の下方向への移動により減少させて、粉末が充填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’を内側に収縮させることにより、ゴムモールドmのゴムキャビティm’に充填された粉末を圧縮し圧粉成形体を製造している。
【0010】
上述した従来のゴムモールドダイプレス法においては、ダイキャビティ3に上パンチp2を挿入するために、インデックステーブル1の間欠回転によりダイプレス工程位置に移送される金型Mを正確に位置決めしなければならない。
従って、インデックステーブル1の間欠回転機構には、精巧な位置決め機構を配設する必要があり、このために、ゴムモールドダイプレス法を実施する装置が非常に複雑で高価なものとなり、また、頻繁な保守点検作業が必要となり、よって、製造される圧粉成形体が高価なものとなる。
【0011】
また、ダイキャビティ3に挿入される上パンチp2の外周とダイdの内周の間に隙間が存在すると、ゴムモールドmの圧縮の際に、この隙間にゴムモールドmが食い込まれることになる。このようなゴムモールドmの食い込みが発生すると、ゴムモールドmが破損したり、粉末を圧縮後に上パンチp2を上昇させて上パンチp2をダイdから抜く際に、ゴムモールドmが上方に移動したり或いはゴムモールドmに無用な外力が加わり、成形された圧粉成形体にひびが入ったり、圧粉成形体が割れたり或いは欠けたりするトラブルが発生する。
従って、上パンチp2とダイdは、相当の精度をもって加工しなければならないが、逆に、上パンチp2とダイdを高精度に加工すればするほど、インデックステーブル1の間欠回転機構に、より正確な位置決め機構を配設しなければならなくなる。
そして、このようにインデックステーブル1の間欠回転機構に、より正確な位置決め機構を配設すると、ダイプレス装置が複雑になり、従って、故障も多くなり、また、保守点検作業を頻繁に行わなければならなくなる。
【0012】
また、上述した装置において、上パンチp2を下降させ、ダイd、下パンチp1及び上パンチp2により形成される空間内でゴムモールドmを圧縮すると、ゴムモールドmの厚みが減少し、粉末が充填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’が内側に収縮することとなるが、一方、上パンチp2の下降によるゴムモールドmの圧縮により、ゴムモールドmは、ダイdの内周を押圧するように作用し、従って、ゴムモールドmとダイd間に大きな摩擦力が発生することになる。
【0013】
このようなゴムモールドmとダイd間に発生する摩擦力が大きいと、ゴムモールドmのゴムキャビティm’に充填された粉末に加わる圧縮力が不十分になるとともに、特に、ゴムモールドmのゴムキャビティm’が深い場合には、ゴムキャビティm’の上層部の粉末には十分な圧縮力が作用するが、ゴムキャビティm’の深い部分の粉末には十分な圧縮力が作用せず、従って、粉末密度が不均一で、しかも、十分に圧縮されない部分が破損しやすい圧粉成形体が製造されることになる。
【0014】
本発明の目的は、上述したような、従来の圧粉成形体成形方法及び装置が有する課題を解決するとともに、生産性に優れた、また、保守点検の容易な圧粉成形体成形方法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、ダイとダイに挿着された下パンチにより形成されるダイキャビティに、製造される圧粉成形体の形状に応じた所定形状のゴムキャビティが穿設されたゴムモールドを装填し、次いで、ゴムキャビティに粉末を充填した後、上パンチを、ダイキャビティに挿入することなくダイの上面に載置し、その後、下パンチを固定したまま、ダイキャビティの深さが浅くなるように上パンチとともにダイを下動させて、粉末が充填されたゴムモールドを圧縮することにより粉末を圧縮し、圧粉成形体を製造するようにしたものであり、また、下動可能なダイと、ダイに挿着されているとともにテーブルに固定された下パンチと、ダイと下パンチとにより形成されるダイキャビティに装填されたゴムモールドと、ダイキャビティの平面形状より大きな下面を有する上パンチとからなり、上パンチとともにダイを下動させて、粉末が充填されたゴムモールドを圧縮することにより粉末を圧縮し、圧粉成形体を製造するようにしたものである。
【0016】
以下に、本発明の実施例について、図1〜図4を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実施例に限定されるものではない。
【0017】
図1は、インデックステーブル1のダイプレス工程位置に配置された金型M及び上パンチp2等のダイプレス装置の一部断面を含む正面図であり、図5に示されている従来の装置と共通の部材には同一の符号が付されている。
【0018】
下パンチp1は、インデックステーブル1にボルト9、9’により固定された補助支持プレート10上に載置された、ダイキャビティ3の深さ調整用スペーサー11、11’、下パンチ本体12及び硬質ゴム等からなるバックアップリング又はプレート(以下、単に、「バックアップリング」という。)13が上面に配置された下パンチ本体12に装着されたバックアップリング用治具14から構成されており、スペーサー11、11’、下パンチ本体12及びバックアップリング13が載置されたバックアップリング用治具14を組み立てた後、補助支持プレート10に穿設された透孔9”に挿入されたボルト15を、バックアップリング用治具14のネジ孔14’に螺合することにより、下パンチp1をインデックステーブル1に固定するように構成されている。
【0019】
下パンチp1が挿入されたダイdの底面には溝d’が設けられており、ダイdの溝d’と補助支持プレート10間には、下パンチp1を囲むようにスプリング16が配設されている。
スプリング16としては、非磁性ステンレス製の圧縮バネ等を使用することができるが、硬質ウレタンゴムを利用したゴムクッション、皿バネ、スプリング効果を有する流体シリンダー等の種々のバネ部材を使用することができる。
特に、バネ係数が大きく、バネの長さ、バネ係数等の調節が容易な皿バネを使用することが好ましい。
更に、非磁性鋼製の皿バネを使用すると、パルス磁界発生時の磁気吸収力により発生するショックが無く好ましい。
【0020】
そして、上述したように、ダイdとダイdに挿着された下パンチp1により形成されるダイキャビティ3には、粉末が充填されるゴムキャビティm’を有するゴムモールドmが装填されている。
【0021】
上パンチp2は、ダイdの上面d”上に載置され、ダイキャビティ3を覆うように、ダイキャビティ3の平面形状より大きく構成されている。即ち、本発明においては、上パンチp2がダイキャビティ3に挿入されることなく、ダイdの上面d”上に載置されるように構成されている。
17は、必要に応じて、上パンチp2の下面に取着される硬質ゴム等からなるバックアップリングであり、バックアップリング17は、ゴムモールドmのゴムが、ダイdの上面d”と上パンチp2の下面の隙間から飛び出すのを防止し、ゴムモールドmの寿命を向上させる。
【0022】
なお、バックアップリング17を上パンチp2の下面に取着する場合には、バックアップリング17は、ダイキャビティ3を覆うようにダイキャビティ3の平面形状より大きく形成するか、或いは、ダイdとゴムモールドmの境界を覆うように形成する。
後者の場合には、上パンチp2の下面のバックアップリング17で囲まれた面は、上パンチp2の材質がそのまま剥き出しになっている。
この領域は、圧縮のとき、ゴムモールドmのゴムと接触し、このときの摩擦が強すぎて、必要なゴムの変形が阻害されることがある。これを防止するために、この領域の面はできる限り平滑に仕上げ、必要に応じてメッキ処理等により、滑りやすくする。
【0023】
ダイプレス工程の前工程においてゴムキャビティm’に粉末が充填された金型Mが、インデックステーブル1の間欠回転により、図1に示されているようにダイプレス工程位置に移送された場合には、上パンチp2を下降させ、上パンチp2をダイdの上面d”上に載置するとともに、更に、上パンチp2を下降させると、ダイdと補助支持プレート10間に配設されたスプリング16に抗して、ダイdが上パンチp2とともに下降する。
このように上パンチp2及びダイdが下降すると、ダイd、下パンチp1及び上パンチp2により形成されるゴムモールドmが装填されている空間部、即ち、ダイキャビティ3の深さが浅くなり、従って、ダイキャビティ3に装填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’が内側に収縮し、ゴムキャビティm’に充填された粉末が圧縮され圧粉成形体が製造されることになる。
【0024】
上述したように、本発明のダイプレス工程においては、上パンチp2がダイdに挿入されることなく、単に、ダイdの上面d”上に載置されるだけでダイプレスが行われるように構成されているので、従来のように、インデックステーブル1の正確な位置決めが不必要になり、従って、位置決め時間に要していた時間が短縮化され、圧粉成形体の生産性が向上する。
【0025】
また、インデックステーブル1の間欠回転機構に、精密な位置決め機構を配設する必要がないので、圧粉成形体成形装置の構造を簡素化することができ、従って、圧粉成形体成形装置のコストダウン及び保守点検作業の簡略化が実現でき、ひいては、製造される圧粉成形体の製造コストの低減化が実現できる。
【0026】
更に、従来のように、上パンチp2がダイdに挿入されるような構成ではないので、ゴムモールドmが、上パンチp2の外周とダイdの内周の間の隙間に食い込まれるようなことがなく、従って、ゴムモールドmの食い込みにより発生するゴムモールドmの破損や圧粉成形体の損傷の問題が解消できる。
【0027】
更にまた、ダイdが上パンチp2とともに下降するように構成されているので、ゴムモールドmとダイd間に発生する摩擦力が減少し、従って、ゴムモールドmが上パンチp2の移動方向と直交する方向に均一に変形し、ゴムモールドmのゴムキャビティm’に充填された粉末の疑似等方的変形が促進され、粉末密度の均一な圧粉成形体を製造することができる。
【0028】
図2は、複数のゴムキャビティm’が穿設されたゴムモールドmの平面図であり、図3は、図2のI−I線に沿った下パンチp1、上パンチp2及びダイdを含む断面図である。
【0029】
図2に示されているように、ゴムモールドmには複数のゴムキャビティm’が穿設されており、このような複数のゴムキャビティm’に粉末を充填後、上述した図1に示されているようなダイプレス装置により、図3に示されているように、ダイd、下パンチp1及び上パンチp2により形成される空間部、即ち、ダイキャビティ3の深さを浅くして、ダイキャビティ3に装填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’を内側に収縮し、ゴムキャビティm’に充填された粉末を圧縮し、一度に複数の圧粉成形体を製造するものである。
【0030】
図4は、上述した図1に示されているダイプレス装置の変形例であり、この変形した実施例においては、下パンチp1の上部が延長され、ゴムモールドmを貫通し、ダイdの上面d”より突出しており、従って、このダイプレス装置を用いて圧縮成形される圧粉成形体は、中空の筒状体となる。
一方、上パンチp2には、ダイdの上面d”より突出した下パンチp1の先端部p1”が嵌合するように、透孔或いは凹部p2’が設けられている。
なお、28は、ゴムモールドmと同様のゴムで形成された蓋である。
【0031】
この実施例においても、上述した図1の場合と同様に、上パンチp2を下降させ、上パンチp2の透孔或いは凹部p2’に下パンチp1の先端部p1”を嵌合するとともに、上パンチp2をダイdの上面d”上に載置した後、更に、上パンチp2を下降させると、ダイd、下パンチp1及び上パンチp2により形成されるゴムモールドmが装填されている空間部、即ち、ダイキャビティ3の深さが浅くなり、従って、ダイキャビティ3に装填されているゴムモールドmのゴムキャビティm’が内側に収縮し、ゴムキャビティm’に充填された粉末が圧縮され中空の筒状の圧粉成形体が製造されることになる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】
ダイに上パンチを挿入することなく、ダイの上面と上パンチの下面を当接しダイプレスを行うように構成したので、インデックステーブルの正確な位置決めが不必要となり、従って、位置決め時間に要していた時間が短縮化され、圧粉成形体の生産性が向上する。
【0034】
また、インデックステーブルの間欠回転機構に精密な位置決め機構を配設する必要がないので、圧粉成形体成形装置の構造を簡素化することができ、従って、圧粉成形体成形装置のコストダウン及び保守点検作業の簡略化が実現でき、ひいては、製造される圧粉成形体の製造コストの低減化が実現できる。
【0035】
更に、ダイの上面と上パンチの下面を当接させてダイプレスを行うように構成したので、ゴムモールドが、上パンチの外周とダイの内周の間の隙間に食い込まれるようなことがなく、従って、ゴムモールドのこのような食い込みにより発生する、ゴムモールドの破損や圧粉成形体の損傷が防止できる。
【0036】
更にまた、ダイプレスの際に、ダイとゴムモールドが相対的に移動するように構成されているので、ゴムモールドとダイ間に発生する摩擦力が減少し、従って、ゴムモールドが上パンチの移動方向と直交する方向に均一に変形し、ゴムモールドのゴムキャビティに充填された粉末の疑似等方的変形が促進され、粉末密度の均一な圧粉成形体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はインデックステーブルのダイプレス工程位置に配置された金型及び上パンチ等を含むダイプレス装置の一部断面を含む正面図である。
【図2】図2は一度のダイプレス工程により複数の圧粉成形体を製造するゴムモールドの平面図である。
【図3】図3は図2におけるI−I線に沿った下パンチ、上パンチ及びダイを含む拡大断面図である。
【図4】図4は図1に示されているインデックステーブルのダイプレス工程位置に配置された金型及び上パンチ等を含むダイプレス装置の変形例の正面図である。
【図5】図5は従来のインデックステーブルのダイプレス工程位置に配置された金型及び上パンチ等を含むダイプレス装置の一部断面を含む正面図である。
【符号の説明】
d・・・・・・・・・ダイ
p1・・・・・・・・下パンチ
p2・・・・・・・・上パンチ
m・・・・・・・・・ゴムモールド
m’・・・・・・・・ゴムキャビティ
3・・・・・・・・・ダイキャビティ
Claims (2)
- ダイとダイに挿着された下パンチにより形成されるダイキャビティに、製造される圧粉成形体の形状に応じた所定形状のゴムキャビティが穿設されたゴムモールドを装填し、次いで、ゴムキャビティに粉末を充填した後、上パンチを、ダイキャビティに挿入することなくダイの上面に載置し、その後、下パンチを固定したまま、ダイキャビティの深さが浅くなるように上パンチとともにダイを下動させて、粉末が充填されたゴムモールドを圧縮することにより粉末を圧縮し、圧粉成形体を製造することを特徴とする圧粉成形体成形方法。
- 下動可能なダイと、ダイに挿着されているとともにテーブルに固定された下パンチと、ダイと下パンチとにより形成されるダイキャビティに装填されたゴムモールドと、ダイキャビティの平面形状より大きな下面を有する上パンチとからなり、上パンチとともにダイを下動させて、粉末が充填されたゴムモールドを圧縮することにより粉末を圧縮し、圧粉成形体を製造することを特徴とする圧粉成形体成形装置。
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