JP3608863B2 - パルス変調における階調制御方法 - Google Patents

パルス変調における階調制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルス幅変調あるいはパルス数変調を用いてサーマルヘッドの発熱制御が行われる感熱記録装置により形成される記録画像の階調の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波診断画像の記録に、フィルムを支持体として感熱記録層を形成してなる感熱フィルムを用いた感熱記録が利用されている。また、感熱記録は湿式の現像処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の利点を有することから、近年では、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、MRI診断やX線診断等の大型かつ高画質な画像が要求される用途において、医療診断のための画像記録への利用も検討されている。
【0003】
周知のように、感熱記録装置においては、1ラインの画素数に相当する発熱抵抗体を一方向に配列してなるグレーズを有するサーマルヘッドを用い、グレーズを感熱フィルムの感熱記録層に若干押圧した状態で、両者を発熱抵抗体の配列方向とほぼ直交する方向に相対的に移動しつつ、グレーズの各発熱抵抗体を画像データに応じて加熱することにより、感熱フィルムの感熱記録層を加熱して記録画像を形成している。
【0004】
ところで、感熱記録装置においては、例えば画像データに対してパルス幅変調あるいはパルス数変調等を行い、この画像データに対して変調されたパルスを用いて各発熱抵抗体の発熱制御を行うことにより、記録画像に所定の濃度範囲で所定の階調表示を行っている。
ここで、パルス幅変調を例に挙げて、記録画像の階調の制御方法について説明する。
【0005】
図7は、パルス幅変調により個々の発熱抵抗体に対して発熱制御を行う制御回路の概念図である。図示例の制御回路108は、個々の発熱抵抗体110に設けられる制御回路の1つを示すものであって、発熱制御クロックにより、画像データに対応するパルス幅を持つパルスを発生するパルス発生器112と、このパルス発生器112から出力されるパルスにより、発熱抵抗体110への通電を制御するスイッチ素子114とを有して構成されている。
【0006】
この制御回路108においては、図8のタイミングチャートに示されるように、パルス発生器112により発熱制御クロックが計数され、画像データに応じたパルス幅を持つパルスが出力される。図示例のスイッチ素子114は、パルス発生器112から出力されるパルスのハイレベルの幅に相当する時間オン状態とされ、逆に、ローレベルの幅に相当する時間オフ状態とされる。こうして、発熱抵抗体110はスイッチ素子114を介して所定時間通電され、この通電時間に応じて所定の温度に発熱される。
【0007】
例えば、図9(a)に示されるように、記録画像の濃度範囲が濃度D=0〜3に対してその階調数が1024階調の感熱記録装置において、記録画像の最大濃度である濃度D=3を記録するために必要なパルスの幅を発熱最大時間とすれば、パルス発生器112からは、個々の画像データに応じてパルス幅0〜発熱最大時間までのパルスが出力される。このとき、パルス発生器112から出力されるパルスの幅に応じて、記録画像の濃度は濃度D=0〜3まで変化し、記録画像の階調は0〜1023階調まで変化する。
【0008】
従って、発熱制御クロックの発振周波数は、パルス発生器112から出力されるパルスの幅が発熱最大時間となるときに、パルス発生器112において1023の発熱制御クロックが計数されるように決定される。
このように、パルス幅変調を用いる制御回路108により制御されるサーマルヘッドを用いる感熱記録装置においては、画像データに応じてパルス幅を変更し、記録画像の階調を適宜制御している。
【0009】
ところが、各発熱抵抗体110の抵抗値のばらつき等の感熱記録装置毎の機差や、あるいは使用する感熱フィルム毎の感度差等により、記録画像の最大濃度を記録するために必要な最大エネルギー量が変化し、要求される発熱最大時間も変化してしまう。このため、このような変化があっても画像最大濃度D=3を出そうとすると、要求される最大の発熱時間に1024の階調数を割り当てなければならず、要求発熱時間が少ない場合には、以下のように階調数が減少するという問題点がある。
【0010】
また、図9(b)に示されるように、要求される発熱最大時間が上述する理由により短くなると、パルス発生器112から出力されるパルスの幅を短く調整するために、パルス発生器112において計数される発熱制御クロック数を削減する必要があるため、記録画像に表示することのできる階調数が、例えば図示例においては800階調にまで減少してしまい、要求される1024階調表示を行うことができないという問題点がある。
【0011】
これに対し、例えばヘッドへの供給電源に対して強度変調(振幅変調)を行い、これにより強度変調された画像データパルスを用いて各発熱抵抗体110の発熱制御を行うことにより、記録画像に所定の濃度範囲で所定の階調表示を行う感熱記録装置もある。
しかし、強度変調を用いて記録画像の階調制御を行う感熱記録装置においては、当然のことながら電源電圧を調節する手段が必要となり、電源回路がコスト高になるという別の問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点をかえりみて、パルス幅変調あるいはパルス数変調を用いて、サーマルヘッドの各発熱抵抗体の発熱制御を行う感熱記録装置において、感熱記録装置間の機差や感熱フィルム間の感度差等の条件に係わらず、常に、記録画像に所定の濃度範囲で所定の最大の階調数表示を行うことができる階調制御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、(データ転送用のクロックとは別の)発熱制御クロックを計数することにより、画像データをパルス幅変調またはパルス数変調して、前記画像データに応じたパルス幅またはパルス数を持つパルスを発生し、前記画像データに応じたパルス幅またはパルス数を持つパルスを用いて、サーマルヘッドのグレーズを構成する各発熱抵抗体の発熱制御を行う感熱記録装置において、
記録画像の最大濃度と記録画像の階調の最高値とを一致させるために、前記記録画像の最大濃度を記録するために必要なパルス幅またはパルス数、および、前記記録画像の階調数に応じて、前記発熱制御クロックの発振周波数を変更することを特徴とするパルス変調における階調制御方法を提供するものである。
本発明の階調制御方法において、前記記録画像の最大濃度を記録するために必要なパルス幅またはパルス数は、前記サーマルヘッドによる記録画像の発熱最大時間であり、当該発熱最大時間を前記記録画像の階調数で割り算し、それにより得られた値に基づいて前記発熱制御クロックを変更することが好ましい。
また、本発明の階調制御方法においては、前記発熱最大時間を前記記録画像の階調数で割り算して得られた値と、前記発熱制御クロックの周波数よりも高い発振周波数のクロックとに基づいて、前記発熱制御クロックを変更することが好ましい。
また、本発明の階調制御方法において前記感熱記録装置は、更に、前記発熱制御クロックの周波数よりも高い周波数で発振する発振器と、分周器と、メモリと、カウンタとを有するクロック発生器を備えており、前記メモリに予め所定のクロックパターンを記憶しておき、前記分周器により当該クロックパターンの出力に応じて前記発振器のクロックを分周させるとともに、前記カウンタにより前記分周器からの出力をカウントさせることを繰り返し行なうことにより、前記発熱制御クロックを発生させることが好ましい。
【0014】
【作用】
本発明のパルス変調における階調制御方法においては、記録画像の最大濃度を記録するために必要なパルス幅またはパルス数(記録画像の発熱最大時間)、および、記録画像の階調数に応じて、例えば発熱最大時間を階調数で割り算する等して発熱制御クロックを算出することにより、その発振周波数を適宜変更するものである。
従って、本発明のパルス変調における階調制御方法によれば、記録画像の発熱最大時間および階調数に応じて発熱制御クロックの発振周波数を変更しているため、常に、記録画像に所定の濃度範囲で所定の最大の階調数表示を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、本発明のパルス変調における階調制御方法を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明のパルス変調における階調制御方法を適用する感熱記録装置の一実施例の概略図である。図示例の感熱記録装置10(以下、記録装置10とする)は、例えばB4サイズ等の所定のサイズのカットシートである感熱フィルムに感熱記録を行うものであって、感熱フィルムAが収容されるマガジン24が装填される装填部14、供給搬送部16、サーマルヘッド66によって感熱フィルムAに感熱記録を行う記録部20および排出部22等を有して構成される。
【0017】
感熱フィルムAは、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の透明フィルムを支持体として、その一面に感熱記録層を形成してなるものである。通常、このような感熱フィルムAは、100枚等の所定単位の積層体とされて袋体や帯等で包装されている。図示例において感熱フィルムAは、所定単位の束のまま感熱記録層を下面として記録装置10のマガジン24に収納され、一枚ずつマガジン24から取り出されて感熱記録に供される。
【0018】
装填部14は、記録装置10のハウジング28に形成された挿入口30、案内板32、案内ロール34,34および停止部材36等を有している。
マガジン24は、開閉自在な蓋体26を有する筐体であって、蓋体26側を先にして装填部14の挿入口30から記録装置10の内部に挿入され、案内板32および案内ロール34,34に案内されつつ、停止部材36に当接する位置まで押し込まれて記録装置10の所定の位置に装填される。
【0019】
供給搬送部16は、装填部14に装填されたマガジン24から感熱フィルムAを取り出して、記録部20へ搬送するものであって、吸引によって感熱フィルムAを吸着する吸盤40を用いる枚葉機構、搬送手段42、搬送ガイド44および搬送ガイド44の出口に位置する規制ローラ対52等を有する。
【0020】
搬送手段42は、搬送ローラ46、この搬送ローラ46と同軸のプーリ47a、回転駆動源に接続されるプーリ47b、テンションプーリ47c、これら3つのプーリに張架されるエンドレスベルト48、搬送ローラ46に押圧されるニップローラ50等を有して構成される。
【0021】
記録装置10において、記録開始が指示されると、図示していない開閉機構によって蓋体26が開放され、吸盤40を用いた枚葉機構によって、マガジン24から感熱フィルムAが一枚取り出され、感熱フィルムAの先端は搬送手段42の搬送ローラ46とニップローラ50との間に供給される。
感熱フィルムAが搬送ローラ46とニップローラ50との間に挟持された時点で吸盤40による吸引は開放され、供給された感熱フィルムAは搬送ガイド44に沿って搬送される。
【0022】
なお、記録に供される感熱フィルムAがマガジン24から完全に排出された時点で、前記開閉手段によって蓋体26が閉塞される。搬送ガイド44によって規定される搬送手段42から規制ローラ対52に至るまでの距離は、感熱フィルムAの搬送方向の長さより若干短く設定されており、搬送手段42による搬送で感熱フィルムAの先端が規制ローラ対52に至るが、規制ローラ対52は最初は停止されており、感熱フィルムAの先端はここで停止する。
【0023】
感熱フィルムAの先端が規制ローラ対52に至った時点で、サーマルヘッド66の温度が確認され、サーマルヘッド66の温度が所定温度であれば、規制ローラ対52による感熱フィルムAの搬送が開始され、感熱フィルムAは記録部20に搬送される。
【0024】
ここで、図2に、記録部20の概略図を示す。図示例の記録部20は、サーマルヘッド66、プラテンローラ60、クリーニングローラ対56、ガイド58、サーマルヘッド66を冷却する冷却ファン76(図1参照、図2では省略)、ガイド62および搬送ローラ対63等を有する。
【0025】
図示例において、サーマルヘッド66は、例えば最大B4サイズまでの画像記録が可能な、約300dpiの記録(画素)密度の感熱記録を行うものであって、感熱フィルムAに1ライン分の感熱記録を行う発熱抵抗体が一方向(図中紙面と垂直方向)に配列されたグレーズ66aが形成されたサーマルヘッド本体66bと、サーマルヘッド本体66bに固定されたヒートシンク66cとを有する。サーマルヘッド66は、支点68aを中心に矢印a方向および逆方向に回動自在な支持部材68に支持されている。
【0026】
プラテンローラ60は、感熱フィルムAを所定位置に保持しつつ所定の画像記録速度で回転し、グレーズ66aの延在方向とほぼ直交する方向(図2中の矢印b方向)に感熱フィルムAを搬送する。
クリーニングローラ対56は、粘着ゴムローラ56aと、通常のローラ56bとからなるローラ対である。
【0027】
感熱フィルムAが搬送される前は、支持部材68は上方(矢印a方向と逆の方向)に回動されており、サーマルヘッド66のグレーズ66aとプラテンローラ60とは接触していない。
前述の規制ローラ対52によって搬送が開始されると、次いで、感熱フィルムAはクリーニングローラ対56に挟持され、さらに、ガイド58によって案内されつつ搬送される。
【0028】
感熱フィルムAの先端が記録開始位置(グレーズ66aに対応する位置)に搬送されると、支持部材68が矢印a方向に回動され、感熱フィルムAはサーマルヘッド66のグレーズ66aとプラテンローラ60とで挟持され、グレーズ66aが記録層に押圧された状態となる。次いで、感熱フィルムAは、プラテンローラ60によって所定位置に保持されつつ、プラテンローラ60、規制ローラ対52および搬送ローラ対63等によって矢印b方向に搬送される。
【0029】
この搬送に伴い、記録画像に応じてグレーズ66aの各発熱抵抗体を加熱することにより、感熱フィルムAに感熱記録が行われる。
ここで、本発明のパルス変調における階調制御方法を適用する感熱記録装置においては、この記録画像の画像データに応じた感熱記録の制御は、次に述べる画像データの処理系により行われる。
次に、この画像データの処理系について説明する。
【0030】
図3は、画像データの処理系の一実施例のブロック概念図である。図示例の画像データの処理系は、例えばCTやMRI等の画像供給源から入力される画像データに対して各種の補正処理(画像処理)を行う画像処理部80と、補正処理済の画像データを格納する画像メモリ82と、この画像メモリに格納されている画像データに基づいてサーマルヘッド66を制御するヘッド制御部84とを有して構成されている。
【0031】
画像処理部80においては、各種の補正データやサーマルヘッド66の温度等に基づいて、例えばサーマルヘッド66に起因する濃度むらを補正するシェーディング補正、画像の輪郭を強調するための鮮鋭度補正、感熱フィルムAのγ値等に応じて補正を行う階調補正、発熱抵抗体の温度に応じて発熱エネルギーを調整する温度補正、各発熱抵抗体の抵抗値の差を補正する抵抗補正、同一記録濃度の画像データの黒比率を補正する黒比率補正等の各種の補正処理が施される。
【0032】
画像処理部80において各種の補正処理が施された画像データは、画像メモリ82に一時的に格納される。
次いで、ヘッド制御部84において、画像メモリ82に格納されている補正処理済の画像データに基づいて、サーマルヘッド66のグレーズ66aを構成する個々の発熱抵抗体の発熱が制御され、記録画像が形成される。なお、以上の制御は、CPU(中央演算装置)86により制御される。
【0033】
ここで、本発明のパルス変調における階調制御方法を適用する感熱記録装置10において、ヘッド制御部84における各発熱抵抗体の発熱制御は、例えば図7に示されるように、サーマルヘッド66に入力される発熱制御クロックの発振周波数を変更することにより行われる。
次に、ヘッド制御部84に含まれる、発熱制御クロックの発振周波数を制御するクロック発生器について説明する。
【0034】
まず、図4は、クロック発生器の一実施例の概念図である。図示例のクロック発生器90は、サーマルヘッド66に入力される発熱制御クロックを発生するものであって、可変発振器92と、ANDゲート94とを有して構成されている。また、ANDゲート94の第1の入力端には制御信号が入力され、その第2の入力端には可変発振器92から出力されるクロックが入力され、ANDゲート94の出力端は、発熱制御クロックとしてサーマルヘッド66に入力されている。
【0035】
このクロック発生器90において、可変発振器92から出力されるクロックの発振周波数は、CPU86により適宜制御され、制御信号と論理積が取られてANDゲート94から発熱制御クロックとして出力される。
従来技術において既に述べたように、サーマルヘッド66においては、パルス発生器により発熱制御クロックが計数され、画像データに応じた所定のパルス幅を持つパルスが出力され、各発熱抵抗体に対する発熱制御が行われる。
【0036】
ここで、図5に、ANDゲート94に入力される制御信号およびANDゲートから出力される発熱制御クロックの一実施例のタイミングチャートを示す。
このタイミングチャートに示されるように、制御信号は、サーマルヘッド66において発熱制御が行われる期間、即ち、発熱最大時間に相当する期間のハイレベルと、サーマルヘッド66において発熱制御が行われない期間に相当する期間のローレベルとからなる信号である。
【0037】
一方、発熱制御クロックは、制御信号がハイレベルの期間に可変発振器92の発振周波数に等しい発振周波数で発振し、制御信号がローレベルの期間に常にハイレベル(非アクティブ状態)とされる信号である。
従って、可変発振器92のクロックの発振周波数は、例えば記録画像の濃度範囲が濃度D=0〜3に対してその階調数が1024階調の感熱記録装置の場合、サーマルヘッド66における発熱最大時間を階調数−1=1023で割り算して算出される。
【0038】
次いで、図6は、クロック発生器の別の実施例の概念図である。図示例のクロック発生器96は、発振器98と、分周器100と、メモリ102と、カウンタ104と、フリップフロップ106とを有して構成されている。
また、発振器98のクロックは分周器100に入力され、分周器100の出力はカウンタ104およびフリップフロップ106に入力されている。カウンタ104の出力はメモリ102に入力され、メモリ102の出力は分周器100に入力され、フリップフロップ106の出力は、発熱制御クロックとしてサーマルヘッド66に入力されている。
【0039】
このクロック発生器96において、発振器98からは比較的高い発振周波数のクロックが出力されている。
また、メモリ102には、図示していないCPUにより、サーマルヘッド66による記録画像の発熱最大時間および階調数ならびに発振器98のクロックの発振周波数に応じて、例えば図5のタイミングチャートに示されるようなクロックパターンが予め記憶されている。
【0040】
例えば、制御信号のハイレベルの期間の発熱制御クロックのローレベルおよびハイレベルのパルス幅が、ともに発振器98のクロックの3クロック分に相当し、制御信号のローレベルの期間の発熱制御クロックのハイレベルのパルス幅が、10000クロック分に相当するとすれば、メモリ102には、制御信号がハイレベルの期間の発熱制御クロックのローレベルおよびハイレベルの数に相当する個数の3が繰り返し記憶され、最後に10000が記憶される。
【0041】
このクロック発生器96においては、分周器100により、メモリ102の出力nに応じて発振器98のクロックが1/nに分周される。例えば、メモリ102から3が出力されている場合、分周器100からは、発振器98のクロックを3個計数したときにハイレベルのパルスが1つ出力される。分周器100からハイレベルのパルスが出力されると、カウンタ104はその出力がインクリメントされ、メモリ102からは、カウンタ104により指定されるアドレスに記憶されている次の出力が出力される。
【0042】
これと同時に、分周器100の出力はフリップフロップ106に入力されて2分周され、発熱制御クロックとして出力される。即ち、分周器100からハイレベルのパルスが出力される毎に、発熱制御クロックのレベルが反転される。
このようにして、上記動作を繰り返し行うことにより、例えば図5のタイミングチャートに示されるような発熱制御クロックが発生される。
【0043】
このクロック発生器96において、メモリ102に記憶されるクロックパターンのローレベルおよびハイレベルのパルス幅は、例えば記録画像の濃度範囲が濃度D=0〜3に対してその階調数が1024階調の感熱記録装置の場合、サーマルヘッド66における発熱最大時間を階調数−1=1023で割り算し、その結果をフリップフロップ106に対応するために2で割り、その結果をさらに発振器98のクロックの発振周波数で割り算することによって算出される。
【0044】
このとき、割り算の結果の整数部分の値をクロックパターンのローレベルおよびハイレベルのパルス幅とし、その剰余部分の値については、例えば1ずつクロックパターンの任意の部分に追加するようにすればよい。
例えば、上記実施例において、サーマルヘッド66の発熱最大時間が増加したときには、メモリに記憶されるクロックパターン3,3,…,3の中の所定数の3を4に変更すればよい。
【0045】
このとき、上記クロックパターンにおいて4に変更した部分は、そのパルス幅が4になってしまい、サーマルヘッド66における発熱制御時間が少し長くなってしまうが、これは例えば、発振器98のクロックの発振周波数を充分高くし、メモリ102に記憶される個々のクロックパターンの個々の数値を大きくできるように構成しておくことにより、何ら問題にはならないことは言うまでもないことである。
【0046】
このように、本発明のパルス変調における階調制御方法を適用する感熱記録装置10においては、記録画像の発熱最大時間および階調数に応じて、発熱制御クロックの発振周波数を適宜変更することができるため、各発熱抵抗体の抵抗値のばらつき等の感熱記録装置毎の機差や、あるいは使用する感熱フィルム毎の感度差等によって発熱最大時間が変化した場合であっても、個々の記録画像において所望の均一な階調数および記録濃度を得ることができる。
【0047】
こうして、感熱記録が終了した感熱フィルムAは、ガイド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬送ローラ対63によって搬送され、排出部22のトレイ72に排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成された排出口74を経て記録装置10の外部に突出しており、画像が記録された感熱フィルムAは、この排出口74を経て外部に排出されて取り出される。
【0048】
なお、上記実施例においては、クロック発生器の具体的な構成を挙げて説明したが、本発明のパルス変調における階調制御方法においては、サーマルヘッドの発熱最大時間に応じて発熱制御クロックの発振周波数を適宜変更することができればよく、クロック発生器の回路構成については何ら限定されるものではない。また、発熱制御クロックの発振周波数は、例えば定期的に実施されるシステムのキャリブレーション時等に適時設定するのが好ましい。
【0049】
さらに、上記実施例においては、画像データをパルス幅変調し、画像データに応じたパルス幅を持つパルスを用いて各発熱抵抗体の発熱制御を行う感熱記録装置に対して、本発明のパルス変調における階調制御方法を適用する場合について説明したが、本発明は、画像データをパルス数変調し、画像データに応じたパルス数を持つパルスを用いて各発熱抵抗体の発熱制御を行う感熱記録装置に対しても、全く同様に適用可能なことは言うまでもないことである。
【0050】
【発明の効果】
以上詳細に説明した様に、本発明のパルス変調における階調制御方法は、パルス幅変調またはパルス数変調により、画像データに応じたパルス幅またはパルス数を持つパルスを発生し、このパルスを用いて個々の発熱抵抗体のへ発熱制御を行う感熱記録装置に適用されるものであって、記録画像の発熱最大時間および階調数に応じて発熱制御クロックの発振周波数を適宜変更し、この発熱制御クロックを計数して画像データのパルス幅変調またはパルス数変調を行うものである。
従って、本発明のパルス変調における階調制御方法によれば、発熱制御クロックの発振周波数が記録画像の発熱最大時間および階調数に応じて適宜変更することができるため、感熱記録装置間の機差や使用する感熱フィルム間の感度等に係わらず、常に、所定の濃度範囲で所定の階調表示を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパルス変調における階調制御方法を適用する感熱記録装置の一実施例の概念図である。
【図2】図1に示される感熱記録装置の記録部の一実施例の概念図である。
【図3】図1に示される感熱記録装置のデータ処理系の一実施例の概念図である。
【図4】図3に示されるデータ処理系のヘッド制御部に用いられるクロック発生器の一実施例の概念図である。
【図5】図4に示されるクロック発生器の動作を示す一実施例のタイミングチャートである。
【図6】クロック発生器の別の実施例の概念図である。
【図7】パルス幅変調により個々の発熱抵抗体に対して発熱制御を行う制御回路の概念図である。
【図8】図7に示される制御回路の動作を示す一例のタイミングチャートである。
【図9】(a)および(b)は、ともにサーマルヘッドにおける最大発熱時間と、階調および濃度との関係を示す一例の概念図である。
【符号の説明】
10 感熱記録装置
14 装填部
16 供給搬送部
20 記録部
22 排出部
24 マガジン
26 蓋体
28 ハウジング
30 挿入口
32 案内板
34 案内ロール
36 停止部材
40 吸盤
42 搬送手段
44 搬送ガイド
46 搬送ローラ
47a,47b プーリ
47c テンションプーリ
48 エンドレスベルト
50 ニップローラ
52 規制ローラ対
56 クリーニングローラ対
56a 粘着ゴムローラ
56b ローラ
58,62 ガイド
60 プラテンローラ
63 搬送ローラ対
66 サーマルヘッド
66a グレーズ
66b サーマルヘッド本体
66c ヒートシンク
68 支持部材
68a 支点
72 トレイ
74 排出口
76 冷却ファン
80 画像処理部
82 画像メモリ
84 ヘッド制御部
86 CPU(中央演算装置)
90,96 クロック発生器
92 可変発振器
94 ANDゲート
98 発振器
100 分周器
102 メモリ
104 カウンタ
106 フリップフロップ
A 感熱フィルム

Claims (4)

  1. 発熱制御クロックを計数することにより、画像データをパルス幅変調またはパルス数変調して、前記画像データに応じたパルス幅またはパルス数を持つパルスを発生し、前記画像データに応じたパルス幅またはパルス数を持つパルスを用いて、サーマルヘッドのグレーズを構成する各発熱抵抗体の発熱制御を行う感熱記録装置において、
    記録画像の最大濃度と記録画像の階調の最高値とを一致させるために、前記記録画像の最大濃度を記録するために必要なパルス幅またはパルス数、および、前記記録画像の階調数に応じて、前記発熱制御クロックの発振周波数を変更することを特徴とするパルス変調における階調制御方法。
  2. 前記記録画像の最大濃度を記録するために必要なパルス幅またはパルス数は、前記サーマルヘッドによる記録画像の発熱最大時間であり、当該発熱最大時間を前記記録画像の階調数で割り算し、それにより得られた値に基づいて前記発熱制御クロックを変更することを特徴とする請求項1に記載の階調制御方法。
  3. 前記発熱最大時間を前記記録画像の階調数で割り算して得られた値と、前記発熱制御クロックの周波数よりも高い発振周波数のクロックとに基づいて、前記発熱制御クロックを変更することを特徴とする請求項2に記載の階調制御方法。
  4. 前記感熱記録装置は、更に、前記発熱制御クロックの周波数よりも高い周波数で発振する発振器と、分周器と、メモリと、カウンタとを有するクロック発生器を備えており、
    前記メモリに予め所定のクロックパターンを記憶しておき、前記分周器により当該クロックパターンの出力に応じて前記発振器のクロックを分周させるとともに前記カウンタにより前記分周器からの出力数をカウントさせることを繰り返し行なうことにより、前記発熱制御クロックを発生させることを特徴とする請求項3に記載の階調制御方法。
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