JPH10230635A - サーマルヘッド記録における温度制御方法 - Google Patents

サーマルヘッド記録における温度制御方法

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JPH10230635A
JPH10230635A JP3756297A JP3756297A JPH10230635A JP H10230635 A JPH10230635 A JP H10230635A JP 3756297 A JP3756297 A JP 3756297A JP 3756297 A JP3756297 A JP 3756297A JP H10230635 A JPH10230635 A JP H10230635A
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image
recording
thermal head
thermal
correction
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JP3756297A
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Tetsuya Kojima
島 徹 也 小
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録画像の濃度安定性および感熱記録装置の時
間当たりの処理枚数を同時に向上させることができるサ
ーマルヘッド記録における温度制御方法を提供するこ
と。 【解決手段】記録画像の種類、例えば画像補正用の記録
画像等のように、濃度安定性が要求される記録画像と、
通常使用時の記録画像のように、時間当たりの処理枚数
が要求される記録画像とで、記録開始時のサーマルヘッ
ドの温度範囲を変更する、より具体的には、濃度安定性
が要求される記録画像の記録開始時のサーマルヘッドの
温度範囲を5℃pp以下とし、時間当たりの処理枚数が要
求される記録画像の記録開始時のサーマルヘッドの温度
範囲を10℃pp以上かつ60℃pp以下とすることによ
り、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対応
する記録画像を感熱材料に形成するサーマルヘッドの温
度を制御する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波診断画像の記録に、フィルムや紙
等の支持体の片面に感熱記録層が形成された感熱材料を
用いた感熱記録が利用されている。また、感熱記録は湿
式の現像処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の
利点を有することから、近年では、超音波診断のような
小型の画像記録のみならず、MRI診断やX線診断等の
大型かつ高画質な画像が要求される用途において、医療
診断のための画像記録への利用も検討されている。
【0003】感熱記録装置においては、1ライン分の画
素数に相当する個数の発熱素子を主走査方向に配列した
グレーズが形成されたサーマルヘッドを用い、グレーズ
を感熱材料の感熱記録層に若干押し当てた状態で、両者
を主走査方向とほぼ直交する副走査方向に相対的に移動
させながら、グレーズの各発熱素子を記録画像の画像デ
ータに応じて加熱することにより、感熱材料の感熱記録
層を加熱して画像記録が行われている。
【0004】このような感熱記録装置においては、例え
ばCT診断装置やMRI診断装置等の画像入力装置から
画像データを受け取り、画像データの処理系において、
この画像データに対して、階調補正やシェーディング補
正等の補正処理を含む各種の画像処理を施し、画像処理
後の画像データを用いてサーマルヘッドを駆動し、グレ
ーズの各発熱素子を発熱することにより、画像入力装置
から供給された画像データに応じた感熱画像を記録す
る。
【0005】ところで、サーマルヘッドによる感熱記録
においては、記録開始時のサーマルヘッドの温度の範囲
が広くなるほど、当然のことながら、記録画像における
濃度誤差が生じやすくなるという問題点がある。このた
め、感熱記録装置においては、例えばサーミスタによっ
てサーマルヘッドの温度を検出し、待機時のサーマルヘ
ッドの温度を所定の温度範囲に調整し、さらに、記録開
始時のサーマルヘッドの温度に応じて補正を行ってから
記録が開始される。
【0006】ところで、上述するサーマルヘッドの記録
開始時の温度範囲は、記録画像における濃度誤差の発生
を抑制するためには、狭い方が好ましいことは言うまで
もないことである。しかしながら、サーマルヘッドの記
録開始時の温度範囲を狭くするほど、記録を開始するま
でに必要とする温度調整のための時間が長くなるため、
単位時間当たりの記録枚数が低減され、感熱記録装置の
生産性が低下するという問題点があった。すなわち、記
録画像の濃度安定性を優先すれば、感熱記録装置の時間
当たりの処理枚数が低下するし、これとは逆に、感熱記
録装置の時間当たりの処理枚数を優先すれば、記録画像
の濃度安定性が低下するという相反する問題点があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術に基づく問題点をかえりみて、記録画像の濃度
安定性および感熱記録装置の時間当たりの処理枚数を同
時に向上させることができるサーマルヘッド記録におけ
る温度制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、記録画像の種類に応じて、記録開始時の
サーマルヘッドの温度範囲を変更することを特徴とする
サーマルヘッド記録における温度制御方法を提供するも
のである。
【0009】ここで、前記記録画像の種類は、濃度安定
性が要求される記録画像および時間当たりの処理枚数が
要求される記録画像であるのが好ましい。また、前記濃
度安定性が要求される記録画像の記録開始時のサーマル
ヘッドの温度範囲を5℃pp(peak to peak)以下とし、
前記時間当たりの処理枚数が要求される記録画像の記録
開始時のサーマルヘッドの温度範囲を10℃pp以上かつ
60℃pp以下とするのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明のサーマルヘッド記録における
温度制御方法を詳細に説明する。図1は、本発明を適用
する感熱記録装置の一実施例の概略図である。図示例の
感熱記録装置10は、例えば感熱フィルム等のような感
熱材料に感熱記録を行うもので、基本的に、マガジン2
4、装填部14、供給搬送部16、記録部20および排
出部22を有する。
【0011】図示例の感熱記録装置10において、ま
ず、マガジン24は、例えば100枚のように、所定枚
数の感熱材料Aを収容するための筺体であって、この筺
体には、感熱材料Aの取出口となる開閉自在な蓋体26
が設けられている。また、装填部14は、上述するマガ
ジン24が装填される部分であって、感熱記録装置10
の筺体28に形成された挿入口30、案内板32、案内
ロール34、停止部材36等を有する。
【0012】ここで、マガジン24は、蓋体26側を先
頭にして装填部14の挿入口30から挿入され、案内板
32や案内ロール34に案内されつつ、停止部材36に
当接する位置まで押し込まれて、装填部14に装填され
る。また、感熱材料Aは、ポリエチレンテレフタレート
(PET)等の樹脂フィルムや紙等の支持体の片面に感
熱記録層が形成されたもので、所定単位の積層体(束)
とされてマガジン24の内部に収容され、マガジン24
から一枚ずつ取り出されて感熱記録に供される。
【0013】供給搬送部16は、装填部14に装填され
たマガジン24から感熱材料Aを1枚ずつ取り出し、こ
れを記録部20まで順次搬送するもので、吸盤40を用
いてマガジン24から感熱材料Aを1枚ずつ取り出す枚
葉機構、枚葉機構によって取り出された感熱材料Aを記
録部20まで搬送する搬送手段42、搬送ガイド44、
この搬送ガイド44の出口に位置する規制ローラ対52
等を有する。
【0014】ここで、搬送手段42は、図示例において
は、搬送ローラ46、この搬送ローラ46と同軸のプー
リ47a、回転駆動源に接続されたプーリ47bおよび
テンションプーリ47c、これら3つのプーリ47a,
47b,47cに張架されたエンドレスベルト48、搬
送ローラ46に押圧されたニップローラ50等を有して
おり、吸盤40によって枚葉された感熱材料Aの先端を
搬送ローラ46とニップローラ50との間に挟持して感
熱材料Aを搬送する。
【0015】続いて、記録部20は、供給搬送部16に
よって、装填部14に装填されたマガジン24から取り
出されて搬送されてきた感熱材料Aに対して、サーマル
ヘッドを用いた感熱記録を行う部分であって、感熱記録
を行うためのサーマルヘッド66の他、クリーニングロ
ーラ対56、搬送ガイド58、プラテンローラ60、搬
送ガイド62、搬送ローラ対63、サーマルヘッド66
を冷却するための冷却ファン76等を有する。
【0016】ここで、サーマルヘッド66は、例えば最
大B4サイズまでの感熱材料に対して、例えば300d
piまでの記録密度の感熱記録を行うもので、感熱材料
Aに1ライン分の感熱記録を行うための、例えば307
2個の発熱素子を一列に配列したグレーズが形成された
サーマルヘッド本体と、サーマルヘッド本体に固定され
たヒートシンクとを有する。なお、サーマルヘッド66
は、支点68aを中心に矢印a方向および逆方向に回動
自在な支持部材68に支持されている。
【0017】また、プラテンローラ60は、感熱材料A
を所定位置に保持しつつ所定の記録速度で回転すること
により、主走査方向(グレーズの延在方向)とほぼ直交
する副走査方向に感熱材料Aを搬送するものである。ク
リーニングローラ対56は、弾性体の粘着ゴムローラ
と、通常のローラとからなるローラ対であって、粘着ゴ
ムローラにより、感熱材料Aの感熱記録層に付着したゴ
ミやほこり等を除去する。
【0018】最後に、排出部22は、記録部20によっ
て、感熱画像が記録された感熱材料Aが排出される部分
であって、この感熱記録装置10の筺体28に形成され
た排出口74と、この排出口74を経て、感熱記録装置
10の外部にまで突出するトレイ72とを有する。感熱
画像が記録された感熱材料Aは、記録部20から排出さ
れ、トレイ72に沿って搬送され、排出口74を経て、
この感熱記録装置10の外部に排出される。
【0019】感熱記録装置10は、基本的に、以上のよ
うな構成を有する。次に、感熱記録装置10の動作につ
いて説明する。
【0020】感熱記録装置10において、記録開始が指
示されると、図示していない開閉機構によってマガジン
24の蓋体26が開放され、感熱材料Aは、枚葉機構に
よって吸盤40を用いてマガジン24から一枚取り出さ
れ、その先端は搬送手段42の搬送ローラ46とニップ
ローラ50との間に供給される。感光材料Aがローラ4
6,50の間に挟持された時点で吸盤40による吸引は
開放され、供給された感熱材料Aは搬送ガイド44に沿
って搬送される。
【0021】なお、記録に供される感熱材料Aがマガジ
ン24から完全に排出された時点で、前記開閉手段によ
って蓋体26が閉塞される。搬送ガイド44によって規
定される搬送手段42から規制ローラ対52に至るまで
の距離は、感熱材料Aの搬送方向の長さより若干短く設
定されており、搬送手段42による搬送で感熱材料Aの
先端が規制ローラ対52に至るが、規制ローラ対52は
最初は停止されており、感熱材料Aの先端はここで停止
する。
【0022】感熱材料Aの先端が規制ローラ対52に至
った時点で、サーマルヘッド66の温度が確認され、サ
ーマルヘッド66の温度が所定の温度範囲以内であれ
ば、規制ローラ対52による感熱材料Aの搬送が開始さ
れ、感熱材料Aは記録部20に搬送される。感熱材料A
が搬送される前は、支持部材68は上方(矢印a方向と
逆の方向)に回動されており、サーマルヘッド66のグ
レーズとプラテンローラ60とは接触していない。前述
の規制ローラ対52によって搬送が開始されると、感熱
材料Aはクリーニングローラ対56によってクリーニン
グされ、搬送ガイド58によって案内されつつ搬送され
る。
【0023】感熱材料Aの先端が記録開始位置(グレー
ズに対応する位置)に搬送されると、支持部材68が矢
印a方向に回動され、感熱材料Aがサーマルヘッド66
のグレーズとプラテンローラ60との間に挟持され、グ
レーズが感熱記録層に押圧された状態となる。感熱材料
Aは、プラテンローラ60によって所定位置に保持され
つつ、プラテンローラ60、規制ローラ対52および搬
送ローラ対63等によって搬送される。この搬送に伴
い、画像データに応じてグレーズの各発熱素子を加熱す
ることにより、感熱材料Aに感熱記録が行われる。
【0024】ここで、図示例の感熱記録装置において、
この記録画像の画像データに応じた感熱記録の制御は、
次に述べる画像データの処理系により行われる。以下
に、この画像データの処理系について説明する。
【0025】図2は、画像データの処理系の一実施例の
概念図である。図示例の画像データの処理系は、画像デ
ータに対する各種の補正データを保持する補正データ記
憶部78と、画像データに対して階調補正やシェーディ
ング補正等の補正処理を含む各種の画像処理を行う画像
処理部80と、画像処理済の画像データを保持する画像
メモリ82と、この画像メモリ82に保持されている画
像データに基づいてサーマルヘッド66を制御する記録
制御部84とを有する。
【0026】画像データの処理系において、補正データ
記憶部78には、例えば上述する感熱材料のγ値や感熱
記録装置の個体差等に対応して適正画像を得るための階
調補正データや、サーマルヘッドのグレーズの形状ばら
つき等によって生じる濃度むらを補正するためのシェー
ディング補正データの他、発熱素子の温度に応じて発熱
エネルギーを調整するための温度上昇補正データ、各発
熱素子の抵抗値の差を補正するための抵抗値補正デー
タ、記録パターンの変化によるサーマルヘッド電源電圧
降下量変化によらず、同じ濃度に対応する画像データを
同濃度で発色するための黒比率補正データ、画像の輪郭
を強調するための鮮鋭度補正データ等の画像データに対
する各種の補正データが保持されている。
【0027】画像記録に用いられる画像データは、CT
やMRI等の図示していない画像入力装置から供給さ
れ、画像処理部80において、上述する補正データ記憶
部78に保持された各種の補正データを用いて、例えば
階調補正やシェーディング補正等の補正処理を含む各種
の画像処理が施される。
【0028】ここで、例えば上述する階調補正とは、感
熱記録装置10の状態や感熱材料Aのγ値等に応じて画
像データを補正し、適正に階調が表現された画像を得る
ための補正である。感熱記録装置10が、例えば画像デ
ータを10bitのデジタルデータとして受け取り、こ
れに応じて画像記録を行う装置であれば、例えばデジタ
ルデータで512の画像データが濃度(D)1.2に対
応する場合、512の画像データを受けた場合には、基
本的に、濃度1.2の画像を出力することが要求され
る。
【0029】しかしながら、装置には個体差があり、ま
た設置環境等も異なるし、メーカや製造ロット等に応じ
て感熱材料Aのγ値も異なる。このため、すべての装置
が、供給された画像データに対応した所定濃度の画像を
出力することは不可能である。従って、階調補正を施
し、画像データに応じて適正に階調が表現された感熱記
録画像を形成する。図示例の感熱記録装置10におい
て、画像入力装置から入力された画像データは、この階
調補正によって感熱記録の発熱量に応じた画像データに
変換される。
【0030】なお、階調補正の方法は特に限定されず、
公知の方法が各種利用可能であるが、例えば図3(a)
に示されるように、感熱記録装置10によって、複数の
濃度の画像が記録された階調ウェッジパターンを作成
し、この階調ウェッジパターンに記録された画像の濃度
を濃度計で測定し、感熱記録装置10が記録しようとし
た画像濃度と実際に階調ウェッジパターンに記録された
画像濃度とから、濃度補正アルゴリズムを用いて階調補
正データを作成し、この階調補正データを用いて画像デ
ータを変換する方法が例示される。
【0031】また、シェーディング補正とは、サーマル
ヘッド66のグレーズ66aの形状ばらつき等によって
生じる濃度むらを補正するものである。サーマルヘッド
66のグレーズ66aの形状は、個々の画素毎に多少の
形状ばらつきを持っているし、各発熱素子の発熱量は、
グレーズ66a延在方向の位置によっても異なる。この
ため、同一記録濃度の画像データを用いて画像記録を行
っても、この形状ばらつきや位置に起因する濃度むらで
あるシェーディングが発生する。この濃度むらを補正す
るために、シェーディング補正を行う必要がある。
【0032】なお、シェーディング補正の方法も特に限
定されず、公知の方法が各種利用可能であるが、例えば
図3(b)に示されるように、感熱記録装置10によっ
て、単一濃度の画像が記録された濃度むら測定パターン
を作成し、この濃度むら測定パターンに記録された画像
の濃度を濃度計で測定し、感熱記録装置10が記録しよ
うとした画像濃度と実際に濃度むら測定パターンに記録
された画像濃度とから、形成された記録画像の濃度が均
一になるように画像データを補正するシェーディング補
正データを各画素毎に算出し、このシェーディング補正
データを用いて画像データを変換する方法が例示され
る。
【0033】ここで、本発明のサーマルヘッド記録にお
ける温度制御方法においては、例えば上述する階調補正
用の階調ウェッジパターンや、シェーディング補正用の
濃度むら測定パターン等のように、感熱記録装置10に
よって、濃度安定性が要求される画像補正用の記録画像
を記録するときに、記録開始時のサーマルヘッド66の
温度範囲を狭くすることによって、好ましくは5℃pp
(ピークツーピーク)以下に狭くすることによって、画
像補正用の記録画像の濃度安定性を向上させることがで
きる。
【0034】これにより、例えば一般画像のように、時
間当たりの処理枚数が要求される通常使用時の記録画像
に対して、階調補正やシェーディング補正等の補正処理
を極めて正確に施すことができるようになるため、通常
使用時の記録画像の濃度安定性を向上させることができ
るし、同時に、感熱記録装置10によって、通常使用時
の記録画像を記録するときに、例えば記録開始時のサー
マルヘッド66の温度範囲を10℃pp以上かつ60℃pp
以下にまで広くすることができ、感熱記録装置10の時
間当たりの処理枚数を最大限に向上させることもでき
る。なお、濃度安定性および時間当たりの処理枚数のバ
ランスを考慮すれば、記録開始時のサーマルヘッド66
の温度範囲を20℃pp以上かつ60℃pp以下とするのが
好ましく、さらに好ましくは、35℃pp以上かつ50℃
pp以下とするのがよい。
【0035】続いて、画像処理部80においては、上述
する階調補正やシェーディング補正が行われるほかに、
例えば発熱抵抗体の温度に応じて発熱エネルギーを調整
する温度補正、各発熱抵抗体の抵抗値の差を補正する抵
抗補正、同一記録濃度の画像データの黒比率によるむら
を補正する黒比率補正、画像の輪郭を強調するための鮮
鋭度補正等の各種の補正処理を含む各種の画像処理が施
され、処理済の画像データは画像メモリ82に記憶され
る。
【0036】次いで、記録制御部84によって、画像メ
モリ82に記憶されている補正済の画像データに基づい
て、1ラインを構成する個々の画素に1対1に対応す
る、サーマルヘッド66のグレーズを構成する個々の発
熱抵抗体の発熱が制御され、記録画像が形成される。こ
のようにして、感熱記録が終了した感熱材料Aは、搬送
ガイド62に案内されつつ、プラテンローラ60および
搬送ローラ対63によって搬送され、排出部22のトレ
イ72に排出される。トレイ72に排出された感熱材料
Aは、排出口74を経て、この感熱記録装置10の外部
に排出され、取り出される。
【0037】感熱記録装置10は、基本的に、以上のよ
うに動作する。以上、本発明のサーマルヘッド記録にお
ける温度制御方法について詳細に説明したが、本発明は
上記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範
囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろ
んである。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明のサー
マルヘッド記録における温度制御方法は、記録画像の種
類、例えば画像補正用の記録画像等のように、濃度安定
性が要求される記録画像と、通常使用時の記録画像のよ
うに、時間当たりの処理枚数が要求される記録画像と
で、記録開始時のサーマルヘッドの温度範囲を変更す
る、より具体的には、濃度安定性が要求される記録画像
の記録開始時のサーマルヘッドの温度範囲を5℃pp以下
とし、時間当たりの処理枚数が要求される記録画像の記
録開始時のサーマルヘッドの温度範囲を10℃pp以上か
つ60℃pp以下とするものである。本発明のサーマルヘ
ッド記録における温度制御方法によれば、例えば画像補
正用の記録画像等のように、濃度安定性が要求される記
録画像を記録するときに、記録開始時のサーマルヘッド
の温度範囲を狭くすることにより、時間当たりの処理枚
数が要求される記録画像に対して、極めて正確に補正処
理を施すことができるようになるため、例えば通常使用
時の記録画像のように、時間当たりの処理枚数が要求さ
れる記録画像の濃度安定性を向上させることができる
し、同時に、時間当たりの処理枚数が要求される記録画
像を記録するときに、記録開始時のサーマルヘッドの温
度範囲を広くすることができるため、感熱記録装置の時
間当たりの処理枚数を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する感熱記録装置の一実施例の
概念図である。
【図2】 画像処理系の一実施例の概念図である。
【図3】 (a)および(b)は、それぞれ階調ウェッ
ジパターンおよび濃度むら測定パターンの一実施例の概
念図である。
【符号の説明】
10 感熱記録装置 14 装填部 16 供給搬送部 20 記録部 22 排出部 24 マガジン 26 蓋体 28 筺体 30 挿入口 32 案内板 34 案内ロール 36 停止部材 40 吸盤 42 搬送手段 44,58,62 搬送ガイド 46 搬送ローラ 47a,47b プーリ 47c テンションプーリ 48 エンドレスベルト 50 ニップローラ 52 規制ローラ対 56 クリーニングローラ対 60 プラテンローラ 63 搬送ローラ対 66 サーマルヘッド 68 支持部材 68a 支点 72 トレイ 74 排出口 76 冷却ファン 78 補正データ記憶部 80 画像処理部 82 画像メモリ 84 記録制御部 A 感熱材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録画像の種類に応じて、記録開始時のサ
    ーマルヘッドの温度範囲を変更することを特徴とするサ
    ーマルヘッド記録における温度制御方法。
  2. 【請求項2】前記記録画像の種類は、濃度安定性が要求
    される記録画像および時間当たりの処理枚数が要求され
    る記録画像である請求項1に記載のサーマルヘッド記録
    における温度制御方法。
  3. 【請求項3】前記濃度安定性が要求される記録画像の記
    録開始時のサーマルヘッドの温度範囲を5℃pp以下とす
    る請求項2に記載のサーマルヘッド記録における温度制
    御方法。
  4. 【請求項4】前記時間当たりの処理枚数が要求される記
    録画像の記録開始時のサーマルヘッドの温度範囲を10
    ℃pp以上かつ60℃pp以下とする請求項2に記載のサー
    マルヘッド記録における温度制御方法。
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