JP2007030357A - 感熱記録方法および感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録方法および感熱記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007030357A
JP2007030357A JP2005217494A JP2005217494A JP2007030357A JP 2007030357 A JP2007030357 A JP 2007030357A JP 2005217494 A JP2005217494 A JP 2005217494A JP 2005217494 A JP2005217494 A JP 2005217494A JP 2007030357 A JP2007030357 A JP 2007030357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
thermal
temperature
heat
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005217494A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakabashi
弘 中橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2005217494A priority Critical patent/JP2007030357A/ja
Publication of JP2007030357A publication Critical patent/JP2007030357A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】感熱記録時において、加熱により溶融した感熱記録材料の表面とサーマルヘッドとの間に生じる滑りに起因する感熱材料の搬送量の変動を抑制し記録長の変動のない良好な感熱記録を行う。
【解決手段】サーマルヘッドとプラテンローラとで感熱記録材料(感熱材料)を挟持しつつ、感熱材料を加熱して画像の記録を行う際に、記録する画像の濃度情報、画像記録を開始する直前のプラテンローラの温度、および装置内温度の少なくとも一つからプラテンローラの搬送速度を決定して、この決定した搬送速度で感熱材料を搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーマルヘッドを用いて感熱記録材料に感熱記録を行う感熱記録方法および感熱記録装置に関する。
従来、例えば超音波診断画像の記録に、フィルムや紙等の支持体の片面に感熱記録層を形成した感熱記録材料(以下、感熱材料とする)を用いる感熱記録が利用されている。感熱記録は湿式の現像処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の利点を有することから、近年では、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、CT診断やMRI診断やX線診断等の大型かつ高画質な画像が要求される用途において、医療診断のための画像記録への利用も検討されている。
周知のように、感熱記録は、感熱材料の感熱記録層を加熱して画像を記録する、発熱抵抗素子が一方向に配列されてなるグレーズを有するサーマルヘッドを用い、グレーズ(発熱抵抗素子)を感熱材料(感熱記録層)に若干押圧した状態で、両者をグレーズの延在方向と直交する方向に相対的に移動させつつ、グレーズの各発熱素子にエネルギーを印加して、記録画像に応じて感熱材料の感熱記録層を像様に加熱して画像記録を行う。
ところで、医療診断用の画像記録等に用いられる感熱材料としては、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどのフィルムや紙等を支持体として、その一面に感熱記録層を形成して成るものが挙げられる。このような感熱材料を使用して上述の感熱記録を行う場合、画像記録時に加熱された感熱材料の表面が溶融する。
感熱記録では、例えば、プラテンローラでサーマルヘッドに感熱材料を押圧して、プラテンローラを回転させることにより、プラテンローラとサーマルヘッドとで感熱材料を挟持搬送しつつ、記録画像に応じてサーマルヘッドの発熱素子を発熱して画像を記録する。
ところが、前記感熱材料の溶融は、必ずしも一定ではなく、様々な要因によって変動する。その結果、サーマルヘッドと感熱材料との摩擦力が変動してしまい、これに起因して、サーマルヘッドと感熱材料との滑り量すなわち感熱材料の搬送量が変動し、画像の記録長が搬送方向に変動してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、感熱材料の搬送量の変動に起因する画像の記録長の変動を抑制して、記録長の正確な感熱記録画像を安定して得ることができる感熱記録方法および感熱記録装置を提供することである。
上述した目的を達成するために、本発明は、押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送して記録を行う感熱記録方法であって、記録画像、前記押圧手段の温度、および感熱記録を行う装置内部の温度の少なくとも一つから前記記録媒体の搬送速度を決定することを特徴とする感熱記録方法を提供する。
さらに、本発明は、押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送して記録を行う感熱記録装置であって、前記押圧手段の温度を検出する搬送温度検出手段および装置内部の温度を検出する環境温度検出手段の少なくとも一方と、記録画像、前記押圧手段の温度、および前記装置内部の温度の少なくとも1つに応じて、前記記録媒体の搬送速度を決定する搬送速度決定手段とを有することを特徴とする感熱記録装置を提供する。
本発明は、記録画像、押圧手段の温度、および装置内温度の少なくとも一つに基づいて、感熱材料の搬送速度を決定して画像記録を行うことにより、画像記録時の感熱材料表面の溶融の変動等に起因して発生する感熱材料の搬送量の変動を抑制できるので、これによる記録長の変動を無くして、記録長が正確な感熱記録画像を安定して得ることができる。
本発明の感熱記録方法および感熱記録装置について添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の感熱記録装置の一実施形態を示す概略断面模式図である。また、図2は、本発明の感熱記録装置の記録部を示す概略図である。
以下、本発明の感熱記録方法を実施する感熱記録装置について、好適実施形態に基づいて説明する。
図1に示す感熱記録装置10(以下、単に記録装置10とする)は、例えばB4サイズ等の所定のサイズのカットシートである感熱材料Aに感熱記録を行うものであり、感熱材料Aが収容されたマガジン24が装填される装填部14、供給搬送部16、サーマルヘッド66によって感熱材料Aに感熱記録を行う記録部20、および排出部22を有する。また、記録装置10は、制御系として、プラテンローラ温度センサ90、装置内温度センサ92、駆動制御手段100、速度決定手段102、およびプラテンローラ制御手段104を備える。
このような記録装置10においては、供給搬送部16によって記録部20まで感熱材料Aを搬送して、サーマルヘッド66を感熱材料Aに押圧しつつ、グレーズ66aの長手方向に感熱材料Aを搬送して、記録画像に応じて各発熱素子を加熱することにより、感熱材料Aに感熱記録を行う。
感熱材料Aは、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどのフィルムや紙等を支持体として、その一面に感熱記録層を形成して成るものである。このような感熱材料Aは、通常、100枚等の所定単位の積層体(束)とされて装体や帯等で包装されており、図示例においては、所定単位の束のまま感熱記録層を下面として記録装置10のマガジン24に収納され、一枚づつマガジン24から取り出されて感熱記録に供される。
マガジン24は、開閉自在な蓋体26を有する筐体であり、感熱材料Aを収納して記録装置10の装填部14に装填される。装填部14は、記録装置10のハウジング28に形成された挿入口30、案内板32および案内ロール34,34、停止部材36を有している。また、マガジン24は、蓋体26側を先にして挿入口30から記録装置10内に挿入され、案内板32および案内ロール34に案内されつつ、停止部材36に当接する位置まで押し込まれることにより、記録装置10の所定の位置に装填される。
供給搬送手段16は、装填部14に装填されたマガジン24から感熱材料Aを取り出して、記録部20に搬送するものであり、吸引によって感熱材料Aを吸着する吸盤40を用いる枚葉機構、搬送手段42、搬送ガイド44、および搬送ガイド44の出口に位置する規制ローラ対52を有する。
搬送手段42は、搬送ローラ46と同軸プーリ47a、回転駆動源に接続されるプーリ46bならびにテンションプーリ47cと、この3つのプーリに張架されるエンドレスベルト48と、搬送ローラ46に押圧されるニップローラ50とを有し、吸盤40によって枚葉された感熱材料Aの先端を搬送ローラ46とニップローラ50とによって挟持して、感熱材料Aを搬送する。
なお、搬送ガイド44によって規定される搬送手段42から規制ローラ対52に至るまでの距離は、感熱材料Aの搬送方向の長さより若干短く設定されている。
図2に記録部20の概略図を示す。記録部20は、サーマルヘッド66、プラテンローラ60、クリーニングローラ対56、ガイド58、サーマルヘッド66を冷却する冷却ファン76(図1参照)およびガイド62を有する。
図2に示すサーマルヘッド66は、例えば、最大B4サイズまでの感熱記録が可能な、約300dpiの記録(画素)密度の感熱記録を行うものであって、感熱材料Aへの感熱記録を行う発熱素子となる発熱抵抗体が多数一方向(図1および図2中紙面と垂直な長手方向)に配列されるグレーズ66aが形成されたアルミナセラミックス等の耐熱性に優れた電気絶縁材料からなるセラミック基板66bと、セラミック基板66bの、グレーズ66aと逆側の面に積層されているアルミニウム等の金属製板からなるベース66dと、このベース66dの他方の面に固定され、多数の放熱フィン(図3参照)を持つアルミニウム等の金属製のヒートシンク66cとを有する。サーマルヘッド66は、支点68aを中心に矢印a方向および逆方向に回動自在な支持部材68に支持されている。
プラテンローラ60は、感熱材料Aを所定位置に保持しつつ回転し、主走査方向と直交する方向(図2中の矢印b方向)に感熱材料Aを搬送する。ここで、この搬送速度は、速度決定手段102によって決定される。また、プラテンローラ60の駆動は、プラテンローラ制御手段104によって制御される。
クリーニングローラ対56は、弾性体である粘着ゴムローラ56aと、通常のローラ56bとからなるローラ対であり、粘着ゴムローラ56aが感熱材料Aの感熱記録層に付着したゴミ等を除去して、グレーズ66aへのゴミの付着や、ゴミが画像記録に悪影響を与えることを防止する。
排出部22は、ガイド62と、搬送ローラ対63と、トレイ72と、ハウジングに形成された排出口74とを備え、感熱記録が終了した感熱材料Aを、搬送ローラ62がガイド62に沿ってトレイ72まで搬送して、排出口74を経て記録装置10から排出される。
ここで、図1に示す記録装置10の制御系について説明する。記録装置10は、制御系として、プラテンローラ温度センサ90と、装置内温度センサ92と、駆動制御手段100と、速度決定手段102と、プラテンローラ制御手段104とを備える。
プラテンローラ温度センサ90は、プラテンローラ60の表面温度を測定する温度センサである。また、装置内温度センサ92は、記録装置10内部の温度(以下、装置内温度とする)を測定する温度センサである。本発明においては、装置内温度センサ92を用いて装置内温度を測定することにより感熱材料Aの温度を知見している。図示例においては、一例として装置内温度センサ92は、搬送ガイド44の近傍に配置されているが、本発明はこれに限定されない。また、プラテン温度センサ90および装置内温度センサ92は、公知の温度センサを用いればよい。
駆動制御手段100は、記録する画像の画像情報を受け、鮮鋭度補正処理(シャープネス強調処理)、階調補正、温度補正、シェーディング補正、黒比率補正等の所定の画像処理を施し、さらに、必要に応じてフォーマット(拡大・縮小、コマ割り当て)等を行って出力用(感熱材料Aへの描画用)画像情報とした後、この出力用画像情報を駆動信号に変換してサーマルヘッド66(セラミック基板66b)に送信する。また、駆動制御手段100は、生成した出力用画像情報を速度決定手段102に送信する。
速度決定手段102は、駆動制御手段100から送信された出力用画像情報、プラテンローラ温度センサ90によるプラテンローラ60の温度測定結果、および装置内温度センサ92による装置内温度(感熱材料Aの温度)測定結果から、次に行う感熱記録(今回送信された出力用画像情報による画像記録)における、プラテンローラ60の搬送速度を決定する。また、速度決定手段102は、決定したプラテンローラ60の搬送速度をプラテンローラ制御手段104に送信する。
プラテンローラ制御手段104は、速度決定手段102から送信された搬送速度に応じて、プラテンローラ60の回転速度を設定し、プラテンローラ60の回転動力源であるモータ(図示省略)をこの回転速度で駆動させる。なお、プラテンローラ60の回転速度(すなわち感熱材料Aの搬送速度)の設定(調整)は、モータの駆動パルスの設定やクロック周波数の設定によって行えばよい。
前述のように、感熱材料Aの表面をサーマルヘッド66で押圧して加熱する感熱記録を行うと、加熱された感熱材料Aの表面が溶融する。また、感熱材料A表面の溶融の程度(溶融量)は、主に感熱材料Aの温度に応じて変動する。従来の感熱記録装置では、この溶融の変動により搬送量に変動が生じ、これにより記録長が変動することは既に述べた。例えば、搬送方向の長さが400mmの画像において、3mm程度の記録長の変動が生じる場合がある。
感熱材料Aの溶融量は、感熱記録時に感熱材料Aが有する熱量に応じて変動する。また、本発明者の検討によれば、感熱記録時に感熱材料Aが有する熱量は、主に、記録する画像、プラテンローラ60の温度、記録に供される感熱材料の温度に影響される。
本実施形態の記録装置10は、上述したような感熱材料Aの搬送量の変動を抑制し、これによる記録長の変動を無くして、記録長が正確な感熱記録画像を安定して得るために、出力用画像情報、プラテンローラ60の温度、および装置内温度(感熱材料Aの温度)の三つのパラメータを用いてプラテンローラ60の搬送速度を決定して感熱記録を行う。
感熱記録においては、高濃度の画像を記録するほど、多くの熱量が必要である。従って、記録濃度が高いほど感熱材料Aが受ける熱量が多くなり、その結果、溶融量が多くなり、すなわち搬送時の滑り量が多くなり、搬送長が長くなり、記録長が長くなる。逆に、画像濃度が低ければ、記録に要する熱量は少なくてよく、すなわち高濃度記録とは逆に、記録長は短くなる。
すなわち、記録する画像の濃度に応じて、プラテンローラ60の搬送速度を調整することにより、記録長の変動を抑制することができる。
図示例においては、記録画像すなわち出力用画像情報から記録画像の濃度を知見し、速度調整用のパラメータの一つとして用いる。ここで、画像濃度としては、平均濃度、最大濃度、最小濃度、濃度ヒストグラムの形状等、各種のものが利用可能であるが、図示例においては好適な一例として、記録画像の平均濃度を用いる。
感熱記録時の感熱材料Aは、プラテンローラ60とサーマルヘッド66とによって挟持搬送される。従って、感熱記録時に感熱材料Aの受ける熱量は、プラテンローラ60の温度(以下プラテン温度とする)の影響を受ける。プラテン温度が高温であれば、溶融量が増して記録長が長くなり、逆にプラテン温度が低温であれば、記録長が短くなる。ところが、プラテン温度は、例えば、記録装置10の稼動状態や、先に記録した画像によって変動する。例えば、時間を空けて感熱記録を行う場合にはプラテン温度は低く、連続的に感熱記録を行う場合には高くなる。また、前に感熱記録を行った画像の濃度が高ければプラテン温度は高温になり、低濃度であればプラテン温度は低温になる。従って、プラテン温度を測定して、プラテン温度に応じてプラテンローラ60の搬送速度を調整することにより記録長の変動を抑制することができる。
さらに、感熱記録時に感熱材料Aが有する熱量は、当然のことであるが、感熱材料A自身の温度にも影響され、感熱材料Aの温度が高ければ、自身が有する熱量が高いので溶融量が増えて記録長が長くなり、温度が低ければ、記録長は短くなる。また、プラテン温度と同様、感熱記録に供される感熱材料Aの温度も、記録装置10の稼動状態等に影響を受ける。
従って、感熱材料Aの温度を測定して、この温度に応じてプラテンローラ60の搬送速度を調整することにより、同様に、記録長の変動を抑制することができる。なお、感熱材料Aの温度は、通常、装置の内部温度と同様であるので、本発明においては、装置の内部温度を測定することで、感熱材料Aの温度を知見している。
速度決定手段102には、予め、実験やシミュレーション等により作成したのち、平均濃度、プラテン温度、および、装置内温度と、記録長を適正にできる最適な搬送速度との関係を示す三次元LUTが記憶されている。あるいは、三次元LUTにかえて、この三つをパラメータとして、最適な搬送速度を算出する演算式をもちいてもよい。
速度決定手段102は、駆動制御手段100から送信された出力用画像情報から画像の平均濃度を算出し、この平均濃度を、プラテンローラ温度センサ90によるプラテン温度測定結果、および装置内温度センサ92による装置内温度(感熱材料Aの温度)測定結果から、上記三次元LUTを用いてプラテンローラ60の搬送速度を決定し、プラテンローラ制御手段104に送る。プラテンローラ制御手段104は、前述のように、この搬送速度からプラテンローラ60の回転速度を設定し、これに応じてプラテンローラ60の駆動源であるモータを駆動する。
ところで、図示例の記録装置10は、本発明の好適実施形態として、三つのパラメータを用いてプラテンローラ60の搬送速度を決定するものであるが、本発明の記録装置10はこれに限定されず、上記三つのパラメータの少なくとも一つからプラテンローラ60の搬送速度を決定するように構成すればよい。
記録画像、プラテン温度、および、装置内温度の一つのみを用いて感熱材料Aの搬送速度を決定する場合には、記録画像もしくはプラテン温度を用いるのが好ましい。また、搬送速度の決定方法には特に限定はなく、予め作成した、最適な搬送速度とパラメータとの関係を示すLUTを用いる方法や演算式を用いる方法等、公知の方法によればよい。
また、記録画像、プラテン温度、および、装置内温度の二つを用いて感熱材料Aの速度を決定する際には、何れの組み合わせでもよいが、好ましくは、記録画像とプラテン温度とを組合せて用いる。なお、二つのパラメータを用いた搬送速度の決定方法にも、特に限定はなく、同様に、LUTを用いる方法や演算式を用いる方法等、公知の方法が各種利用可能である。また、二つのパラメータを用いる場合には、それぞれに記録長の変動に与える影響の大きさ等に応じた重み付けを行ってもよい。
また、本発明においては、感熱材料Aの搬送速度は、記録画像、プラテン温度、および、装置内温度の少なくとも一つに加え、感熱材料Aの種類も加味して決定してもよい。
感熱材料Aの種類によっては、加熱による溶融の程度が異なり、また、厚さも異なるので、記録画像、プラテン温度、および、装置内温度が同等でも、前記溶融の変動に起因する記録長の変動量が異なる場合もある。従って、記録画像、プラテン温度、および、装置内温度の少なくとも一つに加え、感熱材料Aの種類も加味して搬送速度を決定することにより、より安定して記録長を正確にすることが出来る。
本発明においては、記録中にプラテン温度や装置内温度を測定して、サーマルヘッド66の一ライン毎の記録画像、プラテンローラ60や装置内温度の温度変動に応じて、記録中に、適宜、搬送速度を調整するようにしてもよい。しかしながら、記録中に感熱材料Aの搬送速度を変更すると、画像の縮率の変動が生じ、また、これを補正するための画像処理演算の量が、膨大になってしまう等の問題がある。
そのため、図示例の記録装置10においては、好ましい態様として、感熱記録に先立って、装置内温度およびプラテン温度を測定し、さらに、平均濃度を算出して、搬送速度を決定し、決定した速度で一定として感熱材料Aを搬送しつつ、感熱記録を行う。
記録装置10は基本的に以上のような構成を有する。
以下、記録装置10の作用について詳細に説明する。
記録装置10において、画像情報が送信された駆動制御装置100は、画像情報に各種処理を施して出力用画像情報を生成し、この出力用画像情報を速度決定手段102に送信する。速度決定手段102は、出力用画像情報からこの画像の平均濃度を算出し、記録開始の指示が出されたら、平気濃度、プラテンローラ温度センサ90によるプラテンローラ60の温度測定結果、および装置内温度センサ92による装置内温度(感熱材料Aの温度)測定結果から、前記三次元LUTを用いて、次に行う感熱記録(すなわち、送られた出力用画像情報による感熱記録)におけるプラテンローラ60の搬送速度を決定する。また、速度決定手段102は、決定したプラテンローラ60の搬送速度をプラテンローラ制御手段104に送信する。
記録開始の指示が出されると、上記作用と並行して、図示しない開閉機構によって蓋体26が開放され、吸盤40を用いた枚葉機構がマガジン24から感熱材料Aを一枚取り出し、感熱材料Aの先端を搬送手段42(搬送ローラ46とニップローラ50)に供給する。搬送ローラ46とニップローラ50とによって感熱材料Aが挟持された時点で、吸盤40による吸引は開放され、供給された感熱材料Aは、搬送ガイド44によって案内されつつ搬送手段42によって規制ローラ対52に搬送される。
なお、記録に供される感熱材料Aがマガジン24から完全に排出された時点で、前記開閉手段によって蓋体26が閉塞される。
搬送手段42による搬送で感熱材料Aの先端が規制ローラ対52に至るが、規制ローラ対52は最初は停止しており、感熱材料Aの先端はここで一旦停止して位置決めされる。
この感熱材料Aの先端が規制ローラ対52に至った時点で、サーマルヘッド66(グレーズ66a)の温度が確認され、サーマルヘッド66の温度が所定温度であれば、プラテンローラ制御手段104は、決定した搬送速度に応じてプラテンローラ60の回転速度を設定し、プラテンローラ60の回転動力源であるモータ(図示省略)をこの回転速度で駆動させる。
規制ローラ対52による感熱材料Aの搬送が開始され、感熱材料Aは、記録部20に搬送される。図示例の記録装置10において、感熱材料Aが搬送される前は、支持部材68は上方(矢印a方向と逆の方向)に回動しており、サーマルヘッド66(グレーズ66a)とプラテンローラ60とは接触していない。
前述の規制ローラ対52による搬送が開始されると、感熱材料Aは、次いでクリーニングローラ対56に挟持され、さらに、ガイド58によって案内されつつ搬送される。感熱材料Aの先端が記録開始位置(グレーズ66aに対応する位置)に搬送されると、支持部材68が矢印a方向に回動して、感熱材料Aがサーマルヘッド66のグレーズ66aとプラテンローラ60とで挟持されて、記録層にグレーズ66aが押圧された状態となり、感熱材料Aはプラテンローラ60によって所定位置に保持されつつ、プラテンローラ60(および規制ローラ対52と搬送ローラ対63)によって矢印b方向に搬送される。
この搬送に伴い、記録画像に応じてグレーズ66aの各発熱抵抗素子を加熱することにより、感熱材料Aに感熱記録が行われる。
感熱記録が終了した感熱材料Aは、ガイド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬送ローラ対63に搬送されて排出部22のトレイ72に排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成された排出口74を経て記録装置10の外部に突出しており、画像が記録された感熱材料Aは、この排出口74を経て外部に排出され、取り出される。
上述したように、本発明の感熱記録方法および感熱記録装置によれば、画像記録時における感熱材料の搬送方向の画像の滑りを考慮して、記録画像、プラテン温度、および装置内温度の少なくとも一つからプラテンローラの搬送速度を決定して感熱記録を行うことにより、搬送方向の記録長の変動の無い、記録長が正確な感熱記録画像を安定して得ることができる。
本発明は基本的に上述したようなものであるが、上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の感熱記録装置の一実施形態を示す概略断面模式図である。 本発明の感熱記録装置の記録部を示す概略図である。
符号の説明
10 (感熱画像)記録装置
14 装填部
16 供給搬送手段
20 記録部
22 排出部
24 マガジン
26 蓋体
28 ハウジング
30 挿入口
32 案内板
34 案内ロール
36 停止部材
40 吸盤
42 搬送手段
44 搬送ガイド
48 エンドレスベルト
50 ニップローラ
52 規制ローラ対
56 クリーニングローラ対
58,62 ガイド
60 プラテンローラ
63 搬送ローラ対
66 サーマルヘッド
66a グレーズ
66b セラミック基板
66c ヒートシンク
66d ベース
68 支持部材
72 トレイ
74 排出口
76 冷却ファン
90 プラテンローラ温度センサ
92 装置内温度センサ
100 駆動制御手段
102 速度決定手段
104 プラテンローラ制御手段

Claims (2)

  1. 押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送して記録を行う感熱記録方法であって、
    記録画像、前記押圧手段の温度、および感熱記録を行う装置内部の温度の少なくとも一つから前記記録媒体の搬送速度を決定することを特徴とする感熱記録方法。
  2. 押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送して記録を行う感熱記録装置であって、
    前記押圧手段の温度を検出する搬送温度検出手段および装置内部の温度を検出する環境温度検出手段の少なくとも一方と、
    記録画像、前記押圧手段の温度、および前記装置内部の温度の少なくとも1つに応じて、前記記録媒体の搬送速度を決定する搬送速度決定手段とを有することを特徴とする感熱記録装置。
JP2005217494A 2005-07-27 2005-07-27 感熱記録方法および感熱記録装置 Withdrawn JP2007030357A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005217494A JP2007030357A (ja) 2005-07-27 2005-07-27 感熱記録方法および感熱記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005217494A JP2007030357A (ja) 2005-07-27 2005-07-27 感熱記録方法および感熱記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007030357A true JP2007030357A (ja) 2007-02-08

Family

ID=37790189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005217494A Withdrawn JP2007030357A (ja) 2005-07-27 2005-07-27 感熱記録方法および感熱記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007030357A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017135460A1 (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 株式会社リコー 画像記録装置および画像記録方法
CN108684201A (zh) * 2016-02-05 2018-10-19 株式会社理光 图像记录装置和图像记录方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017135460A1 (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 株式会社リコー 画像記録装置および画像記録方法
CN108684201A (zh) * 2016-02-05 2018-10-19 株式会社理光 图像记录装置和图像记录方法
JPWO2017135460A1 (ja) * 2016-02-05 2018-11-01 株式会社リコー 画像記録装置および画像記録方法
US10589543B2 (en) 2016-02-05 2020-03-17 Ricoh Company, Ltd. Image recording apparatus and image recording method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3625333B2 (ja) 感熱画像記録装置および記録方法
JP3771668B2 (ja) サーマルヘッドの調整方法および感熱記録装置
JP2001194980A (ja) 画像形成装置
JP2007030357A (ja) 感熱記録方法および感熱記録装置
JPH09234899A (ja) 感熱記録装置
JP3608889B2 (ja) シェーディング補正方法
JP3771658B2 (ja) 感熱記録装置の濃度むら補正方法
JP2004035177A (ja) 画像形成装置
JP2006321140A (ja) 感熱記録装置
JP2007008071A (ja) 感熱プリンタ
JPH09123488A (ja) サーマルヘッド装置
JPH10175320A (ja) サーマルヘッドの温度制御方法
JP2007152709A (ja) 感熱記録方法および感熱記録装置
JP3554431B2 (ja) 感熱記録装置
JP4076560B2 (ja) 画像記録装置
JP2006335026A (ja) 感熱記録装置
JPH10181068A (ja) サーマルヘッドの温度制御方法
JP4121570B2 (ja) 濃度補正方法
JP2008213357A (ja) 熱記録装置および記録方法
JPH09272218A (ja) 感熱記録装置
JPH1051635A (ja) 画像記録装置
JPH1023255A (ja) 感熱記録装置の濃度むら補正方法
JP2006315372A (ja) 感熱記録装置
JPH1044484A (ja) サーマルヘッドの鮮鋭度補正方法
JPH10278331A (ja) 感熱記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061207

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007