JP2007152709A - 感熱記録方法および感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録方法および感熱記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録する画像の濃度分布などにより生じる濃度ムラの影響を抑制することができ、特に、記録する画像の濃度変動が大きい場合においても濃度ムラの発生を十分に抑制し、高画質な画像を記録することができる感熱記録方法および感熱記録装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像記録方法は、押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録速度で画像の記録を行うものであり、記録する画像の濃度を解析する工程と、記録する画像の濃度に基づいて、1ライン毎に記録する画像の記録の記録速度を調整する工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーマルヘッドを用いて感熱記録材料に感熱記録を行う感熱記録方法および感熱記録装置に関し、特に、記録する画像の絵柄などによる濃度分布で生じる濃度ムラの影響を抑制する感熱記録方法および感熱記録装置に関する。
従来、例えば、超音波診断画像の記録に、フィルムまたは紙等の支持体の片面に感熱記録層を形成した感熱記録材料(以下、感熱材料という)を用いる感熱記録装置が利用されている。感熱記録装置は湿式の現像処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の利点を有することから、近年では、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、CT診断、MRI診断またはX線診断等の大型かつ高画質な画像が要求される用途において、医療診断のための画像記録への利用も検討されている。
感熱記録装置は、感熱材料の感熱記録層を加熱して画像を記録する、発熱抵抗素子が一方向に配列されてなるグレーズを有するサーマルヘッドを用いる。この感熱記録装置では、例えば、プラテンローラでサーマルヘッドに感熱材料を押圧して、プラテンローラを回転させることにより、グレーズ(発熱抵抗素子)を感熱材料(感熱記録層)に若干押圧した状態で、両者をグレーズの延在方向と直交する方向に相対的に移動させつつ、グレーズの各発熱素子にエネルギーを印加して、記録画像に応じて感熱材料の感熱記録層を像様に加熱して画像記録を行うものである。
また、従来から感熱記録装置において、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどのフィルムまたは紙等を支持体として、その一面に感熱記録層を形成して成るものが医療診断用の画像記録等の感熱材料として用いられる。このような感熱材料を使用して上述の感熱記録を行う場合、画像記録時に加熱された感熱材料の表面が溶融する。
感熱記録装置による画像記録により生じる感熱材料の溶融は、必ずしも一定ではなく、画像の濃度によるサーマルヘッドの温度により変動する。
このため、図3に示すように、感熱材料100にパターン画像102を記録する場合、感熱材料100は、搬送方向Dに一定速度で搬送される。パターン画像102は、全体が長方形状の開口部106を有する枠104(斜線部)である。この枠104の部分は黒であり、その開口部106は、白である。枠104は、開口部106よりも濃度が高く、濃度差が大きい。
感熱材料100にパターン画像102を記録する場合、感熱材料100の搬送中に、サーマルヘッドが感熱材料に押圧されつつ、各発熱抵抗素子が、画像データに応じた通電時間で駆動され、記録方向R(ラインdからラインd)に画像を1ラインずつ記録する。
ラインdからラインdまでは、黒の画素が多い高濃度ラインの領域である。ラインdからラインdまでは、白の画素が多い低濃度ラインの領域である。ラインdからラインdまでは高濃度ラインの領域である。
ここで、図4(a)は、縦軸に画像濃度をとり、横軸に画像位置をとって、図3に示すX−X線における画像濃度分布を示すグラフであり、図4(b)は、縦軸に画像濃度をとり、横軸に画像位置をとって、図3に示すX−X線における画像濃度分布を示すグラフである。
図4(a)において、図3に示すX−X線上における画像の濃度を忠実に再現している。なお、図4(a)において、濃度が高い部分が枠104に相当し、濃度が低い部分が開口部106に相当するものである。
一方、図4(b)に示すように、X−X線上においては、本来は一様であるはずの濃度が、ラインdの付近の領域αでは、本来の濃度よりも高くなり、線状の濃度ムラが発生している。また、ラインdの付近の領域βでは、本来の濃度よりも低くなり、線状の濃度ムラが発生している。
図4(b)に示す線状の濃度ムラは、サーマルヘッドと感熱記録紙との摩擦抵抗に起因するものである。すなわち、感熱記録紙の表面には、樹脂の保護層が設けられているが、サーマルヘッドに対する保護層の摩擦係数は、サーマルヘッドの平均温度によって変わる。例えば、黒の画素が多い高濃度ラインの領域から、白の画素が多い低濃度ラインの領域に移行すると、サーマルヘッドの平均温度が低くなるため、摩擦抵抗が急に大きくなる。このために、感熱記録紙の搬送ピッチの幅が一時的に狭くなり、周囲よりも濃度が高い線状の濃度ムラが発生する。
他方、白の画素が多い低濃度ラインの領域から、黒の画素が多い高濃度ラインの領域に移行すると、摩擦抵抗が急に小さくなるため、感熱記録紙の搬送ピッチの幅が一時的に広くなり、周囲よりも濃度が低い線状の濃度ムラが発生する。このように画像の濃度変動が大きい箇所において、濃度ムラが生じることが知られている。この濃度ムラの発生を抑制するための感熱記録装置(感熱プリンタ)が種々提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された感熱プリンタにおいては、各ライン毎にサーマルヘッドにかかる摩擦負荷を算出し、前ラインとの差から負荷変動量を求める。そして、高濃度ライン領域から低濃度ライン領域に移行する際に、濃度が急激に高くならないように、画像データから得られた印画エネルギーが本来よりも小さい値に変換され、まわりの濃度よりも高い線状の濃度ムラの発生を抑える。また、低濃度ライン領域から高濃度ライン領域に移行する際には、濃度が急激に低くならないように、印画エネルギーが本来よりも大きな値に変換され、まわりの濃度よりも低い線状の濃度ムラの発生を抑えるものである。
特開2002−67370号公報
しかしながら、特許文献1においては、濃度ムラが生じないようにするために、印画エネルギーそのものを調整しているものの、記録する画像の濃度変動が大きい場合において、搬送量と記録長さとの差異による濃度ムラの抑制が十分ではないという問題点がある。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、記録する画像の濃度分布などにより生じる濃度ムラの影響を抑制することができ、特に、記録する画像の濃度変動が大きい場合においても濃度ムラの発生を十分に抑制し、高画質な画像を記録することができる感熱記録方法および感熱記録装置を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明の第1の態様は、押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録速度で画像の記録を行う感熱記録方法であって、記録する画像の濃度を解析する工程と、前記記録する画像の濃度に基づいて、前記1ライン毎に記録する前記画像の記録の記録速度を調整する工程とを有することを特徴とする感熱記録方法を提供するものである。
本発明においては、前記画像の記録の記録速度を調整する工程は、少なくとも2ラインについて、画素濃度を比較し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が高い場合には、次に記録する第2のラインの記録速度を所定の値よりも遅く設定し、前記濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が低い場合には、次に記録する第2のラインの記録速度を所定の値よりも速く設定することが好ましい。
また、本発明の第2の態様は、押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録時間で画像の記録を行う感熱記録方法であって、記録する画像の濃度を解析する工程と、前記記録する画像の濃度に基づいて、前記1ライン毎に記録する前記画像の記録の記録時間を調整する工程とを有することを特徴とする感熱記録方法を提供するものである。
本発明においては、前記画像の記録の記録時間を調整する工程は、少なくとも2ラインについて、画素濃度を比較し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が高い場合には、次に記録する第2のラインの記録時間を所定の値よりも短く設定し、前記濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が低い場合には、次に記録する第2のラインの記録時間を所定の値よりも長く設定することが好ましい。
さらに、本発明の第3の態様は、押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録速度で画像の記録を行う感熱記録装置であって、記録する画像の濃度を解析し、前記記録する画像の濃度に基づいて、前記1ライン毎に記録する前記画像の記録の記録速度を調整する制御部を有することを特徴とする感熱記録装置を提供するものである。
本発明においては、前記制御部は、少なくとも2ラインについて、画素濃度を比較し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が高い場合には、次に記録する第2のラインの記録速度を所定の値よりも遅く設定し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、前記濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が低い場合には、次に記録する第2のラインの記録速度を所定の値よりも速く設定するものであることが好ましい。
さらにまた、本発明の第4の態様は、押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録時間で画像の記録を行う感熱記録装置であって、記録する画像の濃度を解析し、前記記録する画像の濃度に基づいて、前記1ライン毎に記録する前記画像の記録の記録時間を調整する制御部を有することを特徴とする感熱記録装置を提供するものである。
本発明においては、前記制御部は、少なくとも2ラインについて、画素濃度を比較し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が高い場合には、次に記録する第2のラインの記録時間を所定の値よりも短く設定し、前記濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が低い場合には、次に記録する第2のラインの記録時間を所定の値よりも長く設定するものであることが好ましい。
本発明の第1の態様の感熱記録方法によれば、記録する画像の濃度を解析する工程と、この記録する画像の濃度に基づいて、1ライン毎に記録する画像記録の記録時間を調整する工程とを有することにより、搬送量と記録長さとの差異を小さくすることができるため、記録する画像の濃度分布などにより生じる画像記録時の感熱材料表面の溶融の変動等に起因して発生する感熱材料の搬送量の変動による影響を抑制することができる。これにより、正確な記録画像ができる。このため、記録する画像の濃度分布などにより生じる濃度ムラの影響を抑制することができ、特に、記録する画像の濃度変動が大きい場合においても濃度ムラの発生を十分に抑制し、高画質な画像を記録することができる。
また、本発明の第2の態様の感熱記録方法によれば、記録する画像の濃度を解析する工程と、この記録する画像の濃度に基づいて、1ライン毎に記録する画像記録の記録時間を調整する工程とを有することにより、搬送量と記録長さとの差異を小さくすることができるため、記録する画像の濃度分布などにより生じる画像記録時の感熱材料表面の溶融の変動等に起因して発生する感熱材料の搬送量の変動による影響を抑制することができる。これにより、正確な記録画像ができる。このため、記録する画像の濃度分布などにより生じる濃度ムラの影響を抑制することができ、特に、記録する画像の濃度変動が大きい場合においても濃度ムラの発生を十分に抑制し、高画質な画像を記録することができる。
また、本発明の第3の態様の感熱記録装置によれば、記録する画像の濃度を解析し、この記録する画像の濃度に基づいて、1ライン毎に記録する画像の記録の記録速度を調整する制御部を設けることにより、搬送量と記録長さとの差異を小さくすることができるため、記録する画像の濃度分布などにより生じる画像記録時の感熱材料表面の溶融の変動等に起因して発生する感熱材料の搬送量の変動による影響を抑制することができる。これにより、正確な記録画像ができる。このため、記録する画像の濃度分布などにより生じる濃度ムラの影響を抑制することができ、特に、記録する画像の濃度変動が大きい場合においても濃度ムラの発生を十分に抑制し、高画質な画像を記録することができる。
また、本発明の第4の態様の感熱記録装置によれば、記録する画像の濃度を解析し、この記録する画像の濃度に基づいて、1ライン毎に記録する画像の記録の記録時間を調整する制御部を設けることにより、搬送量と記録長さとの差異を小さくすることができるため、記録する画像の濃度分布などにより生じる画像記録時の感熱材料表面の溶融の変動等に起因して発生する感熱材料の搬送量の変動による影響を抑制することができる。これにより、正確な記録画像ができる。このため、記録する画像の濃度分布などにより生じる濃度ムラの影響を抑制することができ、特に、記録する画像の濃度変動が大きい場合においても濃度ムラの発生を十分に抑制し、高画質な画像を記録することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の感熱記録方法および感熱記録装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の感熱記録装置の一実施形態を示す模式的断面図である。また、図2は、本発明の感熱記録装置の記録部を示す模式図である。
図1に示す感熱記録装置10(以下、記録装置10という)は、例えば、B4サイズ等の所定のサイズのカットシートである感熱材料Aに感熱記録を行うものであり、感熱材料Aが収容されたマガジン24が装填される装填部14、供給搬送部16、サーマルヘッド66によって感熱材料Aに感熱記録を行う記録部20、排出部22および画像処理部90を有する。
また、記録装置10は、制御系として、記録速度制御部92、プラテンローラ制御部94および全体制御部96を備えるものである。これらの記録速度制御部92、プラテンローラ制御部94および全体制御部96により、本発明の制御部が構成される。
このような記録装置10においては、供給搬送部16によって記録部20まで感熱材料Aを搬送して、サーマルヘッド66を感熱材料Aに押圧しつつ、グレーズ66aの長手方向に感熱材料Aを搬送して、記録画像に応じて各発熱素子を加熱することにより、感熱材料Aに感熱記録を行う。
感熱材料Aは、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどのフィルムまたは紙等を支持体として、その一面に感熱記録層を形成して成るものである。このような感熱材料Aは、通常、100枚等の所定単位の積層体(束)とされて装体または帯等で包装されており、本実施例においては、所定単位の束のまま感熱記録層を下面として記録装置10のマガジン24に収納され、一枚づつマガジン24から取り出されて感熱記録に供される。
マガジン24は、開閉自在な蓋体26を有する筐体であり、感熱材料Aを収納して記録装置10の装填部14に装填される。装填部14は、記録装置10のハウジング28に形成された挿入口30、案内板32および案内ロール34,34、停止部材36を有している。また、マガジン24は、蓋体26側を先にして挿入口30から記録装置10内に挿入され、案内板32および案内ロール34に案内されつつ、停止部材36に当接する位置まで押し込まれることにより、記録装置10の所定の位置に装填される。
供給搬送手段16は、装填部14に装填されたマガジン24から感熱材料Aを取り出して、記録部20に搬送するものであり、吸引によって感熱材料Aを吸着する吸盤40を用いる枚葉機構、搬送手段42、搬送ガイド44、および搬送ガイド44の出口に位置する規制ローラ対52を有する。
搬送手段42は、搬送ローラ46と同軸プーリ47a、回転駆動源に接続されるプーリ46bならびにテンションプーリ47cと、この3つのプーリに張架されるエンドレスベルト48と、搬送ローラ46に押圧されるニップローラ50とを有し、吸盤40によって枚葉された感熱材料Aの先端を搬送ローラ46とニップローラ50とによって挟持して、感熱材料Aを搬送する。
なお、搬送ガイド44によって規定される搬送手段42から規制ローラ対52に至るまでの距離は、感熱材料Aの搬送方向の長さより若干短く設定されている。
図2に示すように、記録部20は、サーマルヘッド66、プラテンローラ60、クリーニングローラ対56、ガイド58、サーマルヘッド66を冷却する冷却ファン76(図1参照)およびガイド62を有する。
図2に示すサーマルヘッド66は、例えば、最大B4サイズまでの感熱記録が可能な、約300dpiの記録(画素)密度の感熱記録を行うものであって、感熱材料Aへの感熱記録を行う発熱素子となる発熱抵抗体が多数一方向(図1および図2中紙面と垂直な長手方向)に配列されるグレーズ66aが形成されたアルミナセラミックス等の耐熱性に優れた電気絶縁材料からなるセラミック基板66bと、セラミック基板66bの、グレーズ66aと逆側の面に積層されているアルミニウム等の金属製板からなるベース66dと、このベース66dの他方の面に固定され、多数の放熱フィン(図示せず)を持つアルミニウム等の金属製のヒートシンク66cとを有する。サーマルヘッド66は、支点68aを中心に矢印a方向および逆方向に回動自在な支持部材68に支持されている。
プラテンローラ60は、感熱材料Aを所定位置に保持しつつ回転し、主走査方向と直交する方向(搬送方向D)に感熱材料Aを搬送する。ここで、この搬送速度は、速度決定手段102によって決定される。また、プラテンローラ60の駆動は、プラテンローラ制御手段104によって制御される。
クリーニングローラ対56は、弾性体である粘着ゴムローラ56aと、通常のローラ56bとからなるローラ対であり、粘着ゴムローラ56aが感熱材料Aの感熱記録層に付着したゴミ等を除去して、グレーズ66aへのゴミの付着、およびゴミが画像記録に悪影響を与えることを防止する。
排出部22は、ガイド62と、搬送ローラ対63と、トレイ72と、ハウジングに形成された排出口74とを備え、感熱記録が終了した感熱材料Aを、搬送ローラ62がガイド62に沿ってトレイ72まで搬送して、排出口74を経て記録装置10から排出される。
次に、図1に示す記録装置10の制御系について説明する。上述のように、記録装置10は、制御系として、記録速度制御部92と、プラテンローラ制御部94と、全体制御部96とを備える。
画像処理部90は、記録する画像の画像データが入力されて、鮮鋭度補正処理(シャープネス強調処理)、階調補正、温度補正、シェーディング補正、黒比率補正等の所定の画像処理を施し、さらに、必要に応じてフォーマット(拡大・縮小、コマ割り当て)等を行って出力用(感熱材料Aへの描画用)画像データするものである。この出力用画像データを駆動信号に変換して記録速度制御部92に出力するものである。記録速度制御部92により、サーマルヘッド66(セラミック基板66b)が駆動される。また、画像処理部90の生成した出力用画像データをプラテンローラ制御部94にも出力する。
記録速度制御部92は、画像処理部90から送信された出力用画像データから画像の濃度を算出して、今回の記録ラインの濃度と、次の記録ラインの濃度とを比較し、搬送速度の変動を予測する。そして、搬送速度と記録速度とが一致しない記録ライン(以下、不一致記録ラインという)を抽出し、この不一致記録ラインについて、適正な画像となるように記録速度を調整するものである。本実施例においては、記録周波数を変えることにより記録速度を調整する。
本実施例においては、搬送方向Dにおいて隣り合う、少なくとも2ラインの濃度の差が、所定の値の差よりも大きい場合、搬送長さと記録長さとの不一致の発生を抑制する記録周波数が、濃度差、各ラインの濃度の値毎に、予め、実験またはシミュレーション等により作成されており、この各記録周波数が記憶された記憶部(図示せず)が記録速度制御部92に設けられている。この場合、濃度、および各ラインの濃度をパラメータとして、最適な記録周波数を算出する演算式を用いてもよい。
プラテンローラ制御部94は、出力用画像データから、次に行う感熱記録(今回入力された出力用画像データによる画像記録)における、プラテンローラ60の搬送速度を決定し、プラテンローラ60の回転速度を設定して、プラテンローラ60の回転動力源であるモータ(図示省略)を、設定された搬送速度で感熱材料Aが搬送されるように、この回転速度で駆動させるものである。なお、プラテンローラ60の回転速度(すなわち感熱材料Aの搬送速度)の設定(調整)は、モータの駆動パルスの設定またはロック周波数の設定することによりなされる。
全体制御部96は、記録装置10を構成する装填部14、供給搬送部16、サーマルヘッド66によって感熱材料Aに感熱記録を行う記録部20、排出部22および画像処理部90、ならびに制御系の記録速度制御部92、プラテンローラ制御部94および全体制御部96に接続されており、これらの動作状況などを把握し、これらの動作タイミングなど、動作全般を制御するものである。
全体制御部96は、記録速度制御部92による画像記録の開始時期と、プラテンローラ制御部94による感熱材料Aの搬送開始時期とを同期させるものである。
前述のように、感熱材料Aの表面をサーマルヘッド66で押圧して加熱する感熱記録を行うと、加熱された感熱材料Aの表面が溶融する。また、感熱材料A表面の溶融の程度(溶融量)は、感熱記録時に感熱材料Aが有する熱量に応じて変動する。
本実施形態の記録装置10は、上述したような感熱材料Aの搬送量変動により生じる搬送速度の変動を考慮して、搬送速度と、記録速度との不一致を調整することにより、正確な感熱記録画像を安定して得るものである。このため、出力用画像データについて、濃度解を行い、少なくとも2つの画像記録ラインについて濃度差を比較し、濃度差が所定の値よりも大きく、搬送速度が変動することが予測される記録ラインに対して、その画素を記録する際の記録速度を、例えば、記録周波数(記録タイミング)を調整して、感熱記録を行う。
感熱記録においては、高濃度の画像を記録するほど、多くの熱量が必要である。従って、記録濃度が高いほど感熱材料Aが受ける熱量が多くなり、その結果、溶融量が多くなり、すなわち、搬送時の滑り量が多くなり、搬送長が長くなり、記録長が長くなる。逆に、画像濃度が低ければ、記録に要する熱量は少なくてよく、すなわち、高濃度記録とは逆に、記録長は短くなる。
このため、記録する画像の濃度に応じて、記録周波数(記録タイミング)を調整することにより、搬送速度と、記録速度との不一致による濃度ムラなどの影響を抑制することができる。
本実施例においては、記録画像、すなわち、出力用画像データの濃度を解析し、記録画素の濃度を知見し、記録速度調整用のパラメータの1つとして用いる。
本実施例においては、記録速度制御部92は、画像処理部90から送信された出力用画像データから画像の濃度を算出し、今回の記録ライン(第1の記録ライン)の濃度と、次の記録ライン(第2の記録ライン)の濃度とを比較し、搬送速度の変動を予測する。今回の記録ラインの濃度が高く、次の記録ラインの濃度が低い場合には、上述のように、今回の記録ラインにおける搬送長さが伸び、このまま次の記録ラインを、出力用画像データの値に基づく所定の記録速度(記録タイミング)で記録した場合、今回と次のラインとで記録領域が重なり、濃度が高い領域が生じる。このような不一致記録ラインについて、出力用画像データの値に基づく所定の記録速度(記録タイミング)よりも記録速度を遅くする。すなわち、記録タイミングを遅らせる。この記録タイミングは、例えば、記録周波数を下げることによりなされる。この場合、記録周波数を下げる量は、上述の記憶部を参照して得られるものである。
一方、今回の記録ラインの濃度が低く、次の記録ラインの濃度が高い場合には、上述のように、今回の記録ラインにおける搬送長さが縮み、このまま次の記録ラインを、出力用画像データの値に基づく所定の記録速度(記録タイミング)で記録した場合、今回と次のラインとの間に記録されない領域が生じ、濃度が低い領域が生じる。このような不一致記録ラインについて、出力用画像データの値に基づく所定の記録速度(記録タイミング)よりも記録速度を速くする。すなわち、記録タイミングを進ませる。この記録タイミングは、例えば、記録周波数を上げることによりなされる。この場合、記録周波数を上げる量は、上述の記憶部を参照して得られるものである。
本発明においては、記録タイミングの遅速、すなわち、記録周波数の設定は、今回の記録ラインと、次の記録ラインとの濃度の差の程度、および今回の記録ラインの濃度と次の記録ラインの濃度とにより、複数段階で調整してよいことはもちろんのこと、今回の記録ラインと、次の記録ラインとの濃度の差に基づいた記録タイミングの遅速の計算式を設定しておき、この計算式により、記録タイミングの遅速の値、すなわち、記録周波数の値を求めてもよい。
なお、本発明においては、出力用画像データから画像の濃度を算出した結果、記録タイミングの遅速が不要である場合には、記録タイミングについては、予め搬送速度に応じて設定された記録周波数(記録タイミング)で記録されることはいうまでもない。
また、プラテンローラ60の回転速度は、設定された一定の搬送速度となるように、プラテンローラ60の駆動源であるモータにより駆動されている。
また、本実施例においては、記録周波数(記録タイミング)の遅速に、感熱材料Aの種類を考慮して決定してもよい。感熱材料Aの種類によっては、加熱による溶融の程度が異なり、また、厚さも異なるので、搬送速度が同等でも、溶融の変動に起因する記録長の変動量が異なる場合もあるためである。このように、記録タイミングの遅速に感光材料Aの種類を考慮することにより、より安定して搬送量と記録長さとの差異を小さくでき、正確な記録長で記録することができる。
以下、記録装置10の作用について詳細に説明する。
記録装置10において、画像データが入力された画像処理部90は、画像データに各種処理を施して出力用画像データを作成し、この出力用画像データを記録速度制御部92およびプラテンローラ制御部94に出力する。
記録速度制御部92は、出力用画像データからこの画像の濃度を算出し、各記録ラインの濃度と、その次に記録される次の記録ラインの濃度とを比較し、濃度が大きく、記録速度の調整が必要な記録ラインについて、記録タイミングの遅速をライン毎に求める。
一方、プラテンローラ制御部94は、出力用画像データから搬送速度を設定し、設定された搬送速度で搬送されるように、モータの回転速度を制御する。
次に、記録開始の指示が出されると、記録タイミングの遅速(記録周波数の値)の算出工程と並行して、開閉機構(図示せず)によって蓋体26を開放させ、吸盤40を用いた枚葉機構がマガジン24から感熱材料Aを一枚取り出し、感熱材料Aの先端を搬送手段42(搬送ローラ46とニップローラ50)に供給する。搬送ローラ46とニップローラ50とによって感熱材料Aが挟持された時点で、吸盤40による吸引は開放され、供給された感熱材料Aは、搬送ガイド44によって案内されつつ搬送手段42によって規制ローラ対52に搬送される。
なお、記録に供される感熱材料Aがマガジン24から完全に排出された時点で、開閉手段によって蓋体26が閉塞される。
搬送手段42による搬送で感熱材料Aの先端が規制ローラ対52に至るが、規制ローラ対52は最初は停止しており、感熱材料Aの先端はここで一旦停止して位置決めされる。
この感熱材料Aの先端が規制ローラ対52に至った時点で、サーマルヘッド66(グレーズ66a)の温度が確認され、サーマルヘッド66の温度が所定温度であれば、プラテンローラ制御部94は、搬送速度に応じてプラテンローラ60の回転速度を設定し、プラテンローラ60の回転動力源であるモータ(図示省略)をこの回転速度で駆動させる。
規制ローラ対52による感熱材料Aの搬送が開始され、感熱材料Aは、記録部20に搬送される。図示例の記録装置10において、感熱材料Aが搬送される前は、支持部材68は上方(矢印a方向と逆の方向)に回動しており、サーマルヘッド66(グレーズ66a)とプラテンローラ60とは接触していない。
前述の規制ローラ対52による搬送が開始されると、感熱材料Aは、次いでクリーニングローラ対56に挟持され、さらに、ガイド58によって案内されつつ搬送される。感熱材料Aの先端が記録開始位置(グレーズ66aに対応する位置)に搬送されると、支持部材68が矢印a方向に回動して、感熱材料Aがサーマルヘッド66のグレーズ66aとプラテンローラ60とで挟持されて、記録層にグレーズ66aが押圧された状態となり、感熱材料Aはプラテンローラ60によって所定位置に保持されつつ、プラテンローラ60(および規制ローラ対52と搬送ローラ対63)によって搬送方向Dに搬送される。
この搬送に伴い、記録画像データに応じてグレーズ66aの各発熱抵抗素子を加熱することにより、感熱材料Aに感熱記録が行われる。
このとき、記録速度制御部92においては、出力用画像データについて濃度解析が行われる。この濃度解析により、少なくとも2ラインについて濃度を比較し、濃度差が所定の値よりも大きく、搬送速度と記録速度との不一致が生じ、濃度ムラが生じ、画像が正確に記録できないことが予測される不一致記録ラインを抽出する。この不一致記録ラインについては、2ラインの濃度の大小関係に基づいて記録周波数が変更され、記録タイミング(記録速度)が適切に調整されて、搬送速度と記録速度との一致が図られる。このため、正確な画像記録がなされる。これにより、安定して、濃度ムラの発生が抑制された高品質の画像を得ることができる。
次に、感熱記録が終了した感熱材料Aは、ガイド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬送ローラ対63に搬送されて排出部22のトレイ72に排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成された排出口74を経て記録装置10の外部に突出しており、画像が記録された感熱材料Aは、この排出口74を経て外部に排出され、取り出される。
上述のように、本発明の感熱記録装置によれば、画像記録時における感熱材料の搬送長の変動を考慮して、不一致記録ラインを抽出し、不一致記録ラインについて、画像記録のタイミングを、記録周波数を調整することにより、搬送速度と記録速度とを一致させて感熱記録を行うことができ、搬送量と記録長さとの差異を小さくすることができる。これにより、記録する画像の濃度分布などにより生じる画像記録時の感熱材料表面の溶融の変動等に起因して発生する感熱材料の搬送量の変動による影響を抑制することができ、記録画像に対して濃度ムラの影響を抑制することができる。特に、記録する画像の濃度変動が大きい場合においても濃度ムラの発生を十分に抑制し、高画質な画像を記録することができる。
本実施例においては、記録速度制御部92により、出力用画像データについて濃度解析を行い、不一致記録ラインを抽出し、この不一致記録ラインについて記録タイミングの遅速(記録周波数の値)を調整することにより、搬送速度と記録速度との一致を図ったが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、記録速度制御部92として、濃度差に応じて、記録する画素の濃度を調整するようにしてもよい。パルス幅により、画素濃度を調整するパルス幅変調の場合には、調整される画素の濃度と濃度差とにより増減させる濃度に応じて、記録する画素の出力用画像データにおける濃度を得るに必要なパルス幅を増減させる機能を有するものを用いる。
この場合においても、少なくとも2ラインの濃度の差が、所定の差よりも大きい場合、搬送長さと記録長さとの不一致の発生を抑制するパルス幅が、予め、実験またはシミュレーション等により作成されており、濃度差、各ラインの濃度の値毎に記憶された記憶部(図示せず)が記録速度制御部92に設けられている。
また、濃度、および各ラインの濃度をパラメータとして、最適なパルス幅を算出する演算式を用いてもよい。さらには、パルス幅の増減に、感熱材料Aの種類を考慮して決定してもよい。感熱材料Aの種類によっては、加熱による溶融の程度が異なり、また、厚さも異なるので、搬送速度が同等でも、溶融の変動に起因する記録長の変動量が異なる場合もあるためである。このように、パルス幅の増減に、感光材料Aの種類を考慮することにより、より安定して搬送量と記録長さとの差異を小さくでき、正確な記録長で記録することができる。
また、記録速度制御部92は、画像処理部90から送信された出力用画像データから画像の濃度を算出し、今回の記録ラインの濃度と、次の記録ラインの濃度とを比較し、搬送速度の変動を予測する。今回の記録ラインの濃度が高く、次の記録ラインの濃度が低い場合には、上述のように、今回の記録ラインにおける搬送長さが伸び、このまま次の記録ラインを、通常の記録タイミングで記録した場合、今回と次のラインとで記録領域が重なり、濃度が高い領域が生じるため、次のラインに記録する画像の画像濃度を画像データよりも低くする。すなわち、パルス幅を狭くする。この場合、パルス幅を狭くする量は、上述の記憶部を参照して、得られるものである。
一方、今回の記録ラインの濃度が低く、次の記録ラインの濃度が高い場合には、上述のように、今回の記録ラインにおける搬送長さが縮み、このまま次の記録ラインを、通常の記録タイミングで記録した場合、今回と次のラインとの間に記録されない領域が生じ、濃度が低い領域が生じるため、次のラインに記録する画像の画像濃度を画像データよりも高くする。すなわち、パルス幅を広くする。この場合、パルス幅を広くする量は、上述の記憶部を参照して、得られるものである。
本発明においては、パルス幅の増減は、今回の記録ラインと、次の記録ラインとの濃度の差の程度、および今回の記録ラインの濃度と次の記録ラインの濃度とにより、パルス幅の増減量の間隔を複数段階としてよいことはもちろんのこと、今回の記録ラインと、次の記録ラインとの濃度の差に基づいたパルス幅の増減の計算式を設定しておき、この計算式により、パルス幅の増減量を求めてもよい。
なお、本発明においては、出力用画像データから画像の濃度を算出した結果、記録タイミングの遅速が不要である場合には、記録タイミングについては、予め搬送速度に応じて設定された記録タイミングで記録されることはいうまでもない。
また、プラテンローラ60の回転速度は、設定された一定の速度となるように、プラテンローラ60の駆動源であるモータにより駆動されている。
本発明においては、記録速度制御部92において、記録する画像の画像濃度を解析し、濃度の差が大きく、濃度ムラが発生する不一致記録ラインにおいて、パルス幅を記録する画像における画像濃度よりも増加または減少させることにより、記録する画素の濃度を変えて、記録画像に生じる濃度ムラを抑制することができる。パルス幅を調整する場合においても、記録タイミングを調整した場合と同様の効果を得ることができる。
また、パルス幅を増減させる場合には、記録速度(記録タイミング)は、プラテンローラの搬送速度に対応した一定の速度でよく、記録速度(記録タイミング)の調整が不要となる。
なお、本発明においては、記録タイミングの調整と、パルス幅の調整とを組み合わせてもよく、本発明の効果を得ることができる。この場合、記録速度制御部92に、上述の記録周波数と、パルス幅とを記憶部に記憶させておく。
なお、記録タイミングの調整と、パルス幅の調整とは、同時に行ってもよく、また、濃度差の大小に応じて、記録タイミングの調整と、パルス幅の調整とを適宜使い分けるようにしてもよい。このとき、予め、より濃度ムラが生じることがない、記録タイミングの調整と、パルス幅の調整との制御の組み合わせなどを実験またはシミュレーションにより決定しておき、この決定結果を記録速度制御部92の記憶部に記憶させておく。
本発明は基本的に上述したようなものであるが、上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の感熱記録装置の一実施形態を示す模式的断面図である。 本発明の感熱記録装置の記録部を示す模式図である。 感熱材料に記録されるパターン画像を示す模式図である。 (a)は、縦軸に画像濃度をとり、横軸に画像位置をとって、図3に示すX−X線における画像濃度分布を示すグラフであり、(b)は、縦軸に画像濃度をとり、横軸に画像位置をとって、図3に示すX−X線における画像濃度分布を示すグラフである。
符号の説明
10 感熱画像記録装置(記録装置)
14 装填部
16 供給搬送手段
20 記録部
22 排出部
24 マガジン
26 蓋体
28 ハウジング
30 挿入口
32 案内板
34 案内ロール
36 停止部材
40 吸盤
42 搬送手段
44 搬送ガイド
48 エンドレスベルト
50 ニップローラ
52 規制ローラ対
56 クリーニングローラ対
58,62 ガイド
60 プラテンローラ
63 搬送ローラ対
66 サーマルヘッド
66a グレーズ
66b セラミック基板
66c ヒートシンク
66d ベース
68 支持部材
72 トレイ
74 排出口
76 冷却ファン
90 画像処理部
92 記録速度制御部
94 プラテンローラ制御部
96 全体制御部

Claims (8)

  1. 押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録速度で画像の記録を行う感熱記録方法であって、
    記録する画像の濃度を解析する工程と、
    前記記録する画像の濃度に基づいて、前記1ライン毎に記録する前記画像の記録の記録速度を調整する工程とを有することを特徴とする感熱記録方法。
  2. 前記画像の記録の記録速度を調整する工程は、少なくとも2ラインについて、画素濃度を比較し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が高い場合には、次に記録する第2のラインの記録速度を所定の値よりも遅く設定し、前記濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が低い場合には、次に記録する第2のラインの記録速度を所定の値よりも速く設定する請求項1に記載の感熱記録方法。
  3. 押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録時間で画像の記録を行う感熱記録方法であって、
    記録する画像の濃度を解析する工程と、
    前記記録する画像の濃度に基づいて、前記1ライン毎に記録する前記画像の記録の記録時間を調整する工程とを有することを特徴とする感熱記録方法。
  4. 前記画像の記録の記録時間を調整する工程は、少なくとも2ラインについて、画素濃度を比較し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が高い場合には、次に記録する第2のラインの記録時間を所定の値よりも短く設定し、前記濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が低い場合には、次に記録する第2のラインの記録時間を所定の値よりも長く設定する請求項3に記載の感熱記録方法。
  5. 押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録速度で画像の記録を行う感熱記録装置であって、
    記録する画像の濃度を解析し、前記記録する画像の濃度に基づいて、前記1ライン毎に記録する前記画像の記録の記録速度を調整する制御部を有することを特徴とする感熱記録装置。
  6. 前記制御部は、少なくとも2ラインについて、画素濃度を比較し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が高い場合には、次に記録する第2のラインの記録速度を所定の値よりも遅く設定し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、前記濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が低い場合には、次に記録する第2のラインの記録速度を所定の値よりも速く設定するものである請求項5に記載の感熱記録装置。
  7. 押圧手段を用いてサーマルヘッドを記録媒体に押圧しつつ、前記サーマルヘッドの記録素子の配列方向と直交する方向に前記記録媒体を所定の搬送速度で搬送しながら、1ライン毎に所定の記録時間で画像の記録を行う感熱記録装置であって、
    記録する画像の濃度を解析し、前記記録する画像の濃度に基づいて、前記1ライン毎に記録する前記画像の記録の記録時間を調整する制御部を有することを特徴とする感熱記録装置。
  8. 前記制御部は、少なくとも2ラインについて、画素濃度を比較し、前記2ラインの画素濃度の濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が高い場合には、次に記録する第2のラインの記録時間を所定の値よりも短く設定し、前記濃度差が所定の値よりも大きく、かつ2ラインのうち、先に記録する第1のラインの濃度の方が低い場合には、次に記録する第2のラインの記録時間を所定の値よりも長く設定するものである請求項7に記載の感熱記録装置。
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