JP2006315372A - 感熱記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感熱材料を取り出す際に、感熱材料の局部に圧力がかかり擦り傷が付くことを、防止することのできる感熱記録装置を提供する。
【解決手段】感熱記録装置において、トレイなどの感熱材料と擦れ易い部材に、柔らかい異種材の樹脂を使用することで、排出された感熱材料に擦り傷が付くことを防ぐことにより、前記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は主に、サーマルヘッドを用いる感熱記録装置に関し、詳しくは、感熱記録材料への擦り傷を防止可能な感熱記録装置に関する。
超音波診断画像の記録に、フィルム等を支持体としてその上に感熱記録層を形成した感熱記録材料(以下、感熱材料とする)を用いた画像記録(以下、感熱画像記録ともいう)が利用されている。
また、感熱画像記録は、湿式の現像処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の利点を有することから、近年では、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、CT診断、MRI診断、X線診断等の大型かつ高画質な画像が要求される用途において、医療診断のための画像記録への利用も検討されている。
周知のように、感熱画像記録は、感熱材料の感熱記録層を加熱して画像を記録する、発熱素子を構成する発熱抵抗体が一方向に配列されてなるグレーズを有するサーマルヘッドを用い、グレーズ(発熱素子)を感熱材料(感熱記録層)に若干押圧した状態で、両者をグレーズの延在方向と直交する方向に相対的に移動しつつ、グレーズの各発熱素子にエネルギーを印加して、記録画像に応じて加熱することにより、感熱材料の感熱記録層を像様に加熱して画像記録を行う。
特に近年、医療用のような高画質を要求される用途においては、このようなグレーズの各発熱素子に印加するエネルギーの制御は、一定の印加電圧の下で印加時間を変調することにより行う、パルス幅変調により行われることが多い。
こうした感熱記録装置による画像の記録においては、装置内で感熱材料を搬送する際に、感熱材料が装置の一部に擦れて、傷がついたり、たわみによる搬送ムラができるなどということがある。このため、感熱材料の搬送ガイドにコロを入れるなどして、擦り傷や搬送ムラの防止を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−151003号公報
しかし、コロなどを用いる上述の方法では、コストがかかり、また、装置の構造も複雑である。
本発明では、より簡素な構造を用いた安価な方法により、感熱材料の擦り傷を防止をして、感熱材料を安全に取り出すことのできる感熱記録装置を提供する。
前記目的を達成するために、本発明の感熱記録装置は、画像データに応じてサーマルヘッドに電圧を印加することにより感熱記録材料に画像を記録する感熱記録装置であって、感熱記録材料が接触する部分に、傷が付きにくい樹脂成形部品を使用する感熱記録装置を提供する。
さらに、前記樹脂成形部品はポリアセタールを使用したものである感熱記録装置を提供する。
このような本発明によれば、感熱記録装置の、トレイなどの感熱材料と擦れ易い部材に、異種材の樹脂を使用することで、排出された感熱材料に擦り傷がつくことを防ぐ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の感熱記録装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
図1に、本発明のサーマルヘッドの調整方法を実施する本発明の感熱記録装置の一実施例の概略断面模式図を示す。
図1に示す感熱記録装置(以下、単に記録装置という)10は、例えばB4サイズ等の所定のサイズのカットシートである感熱記録材料(以下、単に感熱材料という)Aに感熱画像記録を行うものであり、感熱材料Aが収容された第1マガジン24aが装填される第1装填部12、第1供給搬送部16、第1マガジン24aと同様に感熱材料Aが収容された第2マガジン24bが装填される第2装填部14、第2供給搬送部18、サーマルヘッド66によって感熱材料Aに感熱画像記録を行う記録部20、および排出部22を有する。
ここで、第1装填部12と第2装填部14、および、第1供給搬送部16と第2供給搬送部18とは、互いに同一の構成となっている。
また、図3に示されるように、記録部20のサーマルヘッド66には、画像処理部80および記録制御部84が接続され、さらに、画像処理部80にはデータ記憶部86が接続される。
このような記録装置10においては、第1供給搬送部16および/または第2供給搬送部18によって記録部20まで感熱材料Aを搬送して、サーマルヘッド66を感熱材料Aに押圧しつつ、グレーズ66aの長手方向(図1および図2において紙面と垂直方向)と直交する方向に感熱材料Aを搬送して、記録画像に応じて各発熱素子を加熱することにより、感熱材料Aに感熱画像記録を行う。
感熱材料Aは、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどのフィルムや紙等を支持体として、その一面に感熱記録層を形成してなるものである。
このような感熱材料Aは、通常、100枚等の所定単位の積層体(束)とされて袋体や帯等で包装されており、図示例においては、所定単位の束のまま感熱記録層を下面として記録装置10の第1マガジン24aまたは/および第2マガジン24bに収納され、一枚づつ取り出されて感熱画像記録に供される。
第1マガジン24aは、開閉自在な蓋体26aを有する筐体であり、感熱材料Aを収納して記録装置10の第1装填部12に装填される。
第1装填部12は、記録装置10のハウジング28に形成された挿入口30a、案内板32aおよび案内ロール34a,34a、停止部材36aを有しており、第1マガジン24aは、蓋体26a側を先にして挿入口30aから記録装置10内に挿入され、案内板32aおよび案内ロール34aに案内されつつ、停止部材36aに当接する位置まで押し込まれることにより、記録装置10の所定の位置に装填される。
第1供給搬送部16は、第1装填部12に装填された第1マガジン24aから感熱材料Aを取り出して、記録部20に搬送するものであり、吸引によって感熱材料Aを吸着する吸盤40aを用いる枚葉機構、搬送手段42a、搬送ガイド44a、および搬送ガイド44aの出口に位置する規制ローラ対52を有する。
搬送手段42aは、搬送ローラ46aと、この搬送ローラ46aと同軸のプーリ47a、回転駆動源に接続されるプーリ49aならびにテンションプーリ51aと、この3つのプーリに張架されるエンドレスベルト48aと、搬送ローラ46aに押圧されるニップローラ50aとを有し、吸盤40aによって枚葉された感熱材料Aの先端を搬送ローラ46aとニップローラ50aとによって挟持して、感熱材料Aを搬送する。
前述したように、第1装填部と第2装填部、および、第1供給搬送手段と第2供給搬送手段は、同一の構成になっており、ユーザの選択などにより、第1マガジン24aと第2マガジン24bのいずれかに収納されている感熱材料が、記録部20へ搬送され、感熱記録を施される。また、第1マガジン24aと第2マガジン24bに、それぞれ異なるサイズの感熱材料を収容して、場合に応じて使い分けることもできる。
以下、第1装填部の第1マガジン24aに収納されている感熱材料Aを使用して、画像の記録を行う場合を例にとって、記録装置10の作用を説明することにより、本発明の感熱記録装置について、より詳細に説明する。
記録装置10において記録開始の指示が出されると、図示しない開閉機構によって蓋体26aが開放され、吸盤40aを用いた枚葉機構が第1マガジン24aから感熱材料Aを一枚取り出し、感熱材料Aの先端を搬送手段42a(搬送ローラ46aとニップローラ50a)に供給する。搬送ローラ46aとニップローラ50aとによって感熱材料Aが挟持された時点で、吸盤40aによる吸引は開放され、供給された感熱材料Aは、搬送ガイド44aによって案内されつつ搬送手段42aによって規制ローラ対52に搬送される。
なお、記録に供される感熱材料Aが第1マガジン24aから完全に排出された時点で、前記開閉機構によって蓋体26aが閉止される。
搬送ガイド44aによって規定される搬送手段42aから規制ローラ対52に至るまでの距離は、感熱材料Aの搬送方向の長さより若干短く設定されており、搬送手段42aによる搬送で感熱材料Aの先端が規制ローラ対52に至るが、規制ローラ対52は最初は停止しており、感熱材料Aの先端はここで一旦停止して位置決めされる。
この感熱材料Aの先端が規制ローラ対52に至った時点で、サーマルヘッド66(グレーズ66a)の温度が確認され、サーマルヘッド66の温度が所定温度であれば、規制ローラ対52による感熱材料Aの搬送が開始され、感熱材料Aは、記録部20に搬送される。
図2に記録部20の概略図を示す。記録部20は、サーマルヘッド66、プラテンローラ60、クリーニングローラ対56、ガイド58、サーマルヘッド66を冷却する冷却ファン76(図1参照)およびガイド62を有する。
サーマルヘッド66は、例えば、最大B4サイズまでの画像記録が可能な、約300dpiの記録(画素)密度の感熱画像記録を行うものであって、感熱材料Aへの感熱記録を行う発熱素子となる発熱抵抗体90(図4(a)および(b)参照)が多数一方向(図1および図2中紙面と垂直な方向(長手方向))に配列されるグレーズ66aが形成されたアルミナセラミックス等の耐熱性に優れた電気絶縁材料からなるセラミック基板66bと、セラミック基板66bの、グレーズ66aと逆側の面に積層されているアルミニウム等の金属製板からなるベース66dと、このベース66dの他方の面に固定され、多数の放熱フィン(図3参照)を持つアルミニウム等の金属製のヒートシンク66cとを有する。サーマルヘッド66は、支点68aを中心に矢印a方向および逆方向に回動自在な支持部材68に支持されている。
次に、プラテンローラ60は、感熱材料Aを所定位置に保持しつつ所定の画像記録速度で回転し、主走査方向と直交する方向(図2中の矢印b方向)に感熱材料Aを搬送する。
クリーニングローラ対56は、弾性体である粘着ゴムローラ56aと、通常のローラ56bとからなるローラ対であり、粘着ゴムローラ56aが感熱材料Aの感熱記録層に付着したゴミ等を除去して、グレーズ66aへのゴミの付着や、ゴミが画像記録に悪影響を与えることを防止する。
図示例の記録装置10において、感熱材料Aが搬送される前は、支持部材68は上方(矢印a方向と逆の方向)に回動しており、サーマルヘッド66(グレーズ66a)とプラテンローラ60とは接触していない。
前述の規制ローラ対52による搬送が開始されると、感熱材料Aは、次いでクリーニングローラ対56に挟持され、さらに、ガイド58によって案内されつつ搬送される。感熱材料Aの先端が記録開始位置(グレーズ66aに対応する位置)に搬送されると、支持部材68が矢印a方向に回動して、感熱材料Aがサーマルヘッド66のグレーズ66aとプラテンローラ60とで挟持されて、記録層にグレーズ66aが押圧された状態となり、感熱材料Aはプラテンローラ60によって所定位置に保持されつつ、プラテンローラ60(および規制ローラ対52と搬送ローラ対63)によって矢印b方向に搬送される。
この搬送に伴い、記録画像に応じてグレーズ66aの各発熱抵抗体90を加熱することにより、感熱材料Aに感熱画像記録が行われる。
図3にサーマルヘッド66の部分切欠概略斜視図およびその制御ブロック図を示し、図4(a)および(b)にそれぞれサーマルヘッド66のグレーズ66a部分の詳細を示す部分断面模式図およびその部分上面模式図を示す。
また、図3に示すように、サーマルヘッド66は、グレーズ66a、セラミック基板66b、ヒートシンク66cおよびベース66dを有するのは上述した通りであるが、サーマルヘッド66のヒートシンク66cの複数のフィンにはグレーズ66aに対応する部分に、例えば所定の間隔で5ヶ所の切欠を有し、この切欠部分のヒートシンク66cの基部には各画素のグレーズ66aの温度を計測するためのサーミスタ66eが取り付けられている。そして、これらのサーミスタ66eは、グレーズ66aの温度(すなわち、この部分の発熱抵抗体90(図4(a)、(b)参照)の温度)を検出し、一点鎖線で示されるように、その検出結果を後述する画像処理部80に送信する。画像処理部80は、この検出結果を受け、例えば、直線補間等によって各発熱抵抗体90の温度を算出する。
次に、サーマルヘッド66のグレーズ66aは、図4(a)に示すように、セラミック基板66b上に形成され、発熱抵抗体90で発生した熱を蓄える蓄熱部であって、高さ(グレーズ高さ)H、幅(グレーズ幅)Wの蒲鉾状(半円または半楕円状)のガラスやポリイミド樹脂からなる。グレーズ66aの上には、発熱抵抗体90が積層される。図4(b)に示すように、発熱抵抗体90は、グレーズ66aの両側のセラミック基板66b上にも延在し、幅(ヒータ幅)lの帯状の窒化タンタル(Ta2 N)等からなり、各画素毎に所定のピッチpで、例えば、記録画素密度が300dpiでは84.7μm間隔で1ラインに必要な画素分だけ配置される。
この発熱抵抗体90の上には、その中央部分を除いてアルミニウム、銅等からなるほぼ同じ幅の一対の電極92a,92bが積層される。電極92aと電極92bとの間には、長さ(ヒータ長)Lに渡って発熱抵抗体90が被覆されておらず、発熱抵抗体90が露出しており、この露出部分は、グレーズ66aの頂部上にあり、保護膜94を介して、発熱抵抗体90で発生した熱を付与し、感熱材料Aを発色させる1画素のドットに相当する。一対の電極92a,92b、露出発熱抵抗体90、グレーズ66aおよびセラミック基板66bの上の全面には、炭化珪素(SiC)、窒化珪素(SiN)、五酸化タンタル(Ta25 )、SiAlON(通称サイアロン)やLaSiON(通称ラシオン)等の窒素含有ガラスなどの耐磨耗性に優れた材料からなる膜厚(保護膜厚)dの保護膜94が積層される。なお、サーマルヘッド66のグレーズ66aの部分は、半導体装置などの製造技術、例えば、CVD、PVD、スパッタリング、蒸着、フォトリソグラフィーなどによって製造される。このため、保護膜94はエッチングなどによって形成された電極92a,92b上に蒸着されるので、電極92a,92b間の凹部によって保護膜94の頂部には同様な凹部が形成される。サーマルヘッド66、特にグレーズ66aの部分は、基本的に以上のように構成される。
一方、サーマルヘッド66の記録制御系は、図3に示すように、画像データ源から供給された画像データに鮮鋭度などの画像処理を施す画像処理部80、画像処理された画像データ等を記憶する画像メモリ82およびこれらの画像データに基づいたサーマルヘッド66による感熱記録を制御する記録制御部84から構成される。また、画像処理部80には、画像処理部80において施される各種の画像処理のための補正用データ等を記憶するデータ記憶部86が接続される。
まず、CTやMRI等の画像データ源からの画像データは、例えば、10bit (0〜1023)のデジタルデータとして画像処理部80に送られる。
画像処理部80は、各種の画像処理回路やメモリが組み合わされてなるものであり、画像データ源からの画像データを受け、この画像データに感熱記録画像の輪郭を強調するための鮮鋭度補正処理(シャープネス強調処理)を始めとして感熱材料のγ値や感熱記録装置、特にサーマルヘッド等に対応して適正画像を得るための階調補正、サーマルヘッドの発熱素子の温度に応じて発熱エネルギーを調整する温度補正、サーマルヘッドのグレーズの長手方向の形状バラツキ等によって生じる濃度ムラを補正するシェーディング補正、各発熱素子の抵抗値の差を補正する抵抗値補正、記録パターンの変化によるサーマルヘッド電源電圧降下量変化によらず、同じ濃度に対応する画像データを同濃度で発色するための黒比率補正等の所定の画像処理を施し、さらに、必要に応じてフォーマット(拡大・縮小、コマ割り当て)等を行って、サーマルヘッド66による感熱記録に応じた感熱記録画像データとして画像メモリ82に出力する。
このようにして、CTやMRI等の画像データ源Rからの供給され、画像処理部80において、鮮鋭度補正、階調補正、温度補正、シェーディング補正、抵抗値補正および黒比率補正などの画像処理が施され、さらに、必要に応じてフォーマットされた、サーマルヘッド66による感熱記録に応じた感熱記録データは、画像メモリ82に記憶される。
記録制御部84は、画像メモリ82から、感熱記録画像データをサーマルヘッド66のグレーズ66aの長手方向の1ラインずつ順次読み出し、読み出した感熱記録画像データに応じた記録信号(パルス幅変調では画像に応じた電圧印加時間幅)をサーマルヘッド66に出力する。
サーマルヘッド66の各画素毎に設けられた発熱抵抗体90は、記録信号に応じて発熱し、前述のように、感熱材料Aがプラテンローラ60等によって、図2中の矢印b方向に搬送されつつ、感熱画像記録が行われる。
ここで行われる感熱画像記録は、一定の電圧の下、電圧の印加時間を濃度に応じて変調することにより像様に感熱記録をする、パルス幅変調により行われる。
なお、本発明を適用することができる記録方法としては、パルス幅変調に限定されず、一定の印加時間の下、濃度に応じて電圧を変調する強度変調によるものであってもよい。
感熱画像記録が終了した感熱材料Aは、ガイド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬送ローラ対63に搬送されて排出部22のトレイ72に排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成された排出口74を経て記録装置10の外部に突出しており、画像が記録された感熱材料Aは、この排出口74を経て外部に排出され、トレイ72に集積される。
トレイ72の先端部には、図5(a)に示すように、ストッパー100が備わっており、排出された感熱材料Aがトレイから滑り落ちるのを防ぐ。トレイ72には、ABS(アクリル・ニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)材が用いられており、ストッパー100の部材のみに、POM(ポリアセタール)材が使用されている。
POM材は、ABS材と比べて、柔らかい素材である。このため、ユーザが感熱材料をトレイ72から取り出す際に、感熱材料Aがストッパー100と接触しても、摩擦による感熱材料Aの擦り傷の発生を防ぐことができる。
以上の説明では、第1マガジン24aに収納されている感熱材料Aに対して画像記録を行っているが、本発明はこれに限定されず、第2マガジン24bに収納されている感熱材料Aに対して画像記録を行ってもよい。その場合は、感熱材料Aは、上述した方法と同様のやり方で、第2装填部14および第2供給搬送部によって搬送され、記録部20で画像記録を施され、排出部22から排出される。
また、本実施例では、ストッパー100の部材のみにPOM材を使用しているが、本発明はこれに限定されず、感熱記録装置10において、感熱材料Aとの摩擦を生じる他の部分にも、POM材を使用してよい。
さらに、トレイの形状が本実施例のトレイ72と異なる場合にも、本発明を利用できる。例えば、図5(b)のような形状のトレイ104を複数有する感熱記録装置102について適用してもよい。図5(b)の感熱記録装置102に示されるトレイ104はABS材であり、トレイ104のリム106にはPOM材が使用されている。これにより、ユーザがトレイ104から感熱材料Aを取り出す際の擦り傷を防ぐ。
また、POM材はABS材と比べて高価であるので、感熱材料Aと摩擦を生じる部分のみにPOM材を使用することで、コストダウンを図るのがよい。
さらに、感熱材料が擦れやすい部分に使用する材質は、POM材に限定はされず、この他にも各種の、柔らかい材質や傷の付きにくい材質を利用可能である。
以上の説明より明らかなように、本発明の感熱記録装置によれば、感熱材料の排出時に、感熱記録装置のトレイに接触して、感熱材料に擦り傷がつくことを防ぐことが可能となる。
以上、本発明の感熱記録装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
本発明の感熱記録装置の一実施例の概略断面模式図である。 図1に示す感熱記録装置の記録部の部分拡大断面模式図である。 図2に示す記録部に用いられる、制御系のブロック図を含むサーマルヘッドの部分切欠概略斜視図である。 (a)および(b)は、それぞれ図3に示すサーマルヘッドの構成を示す部分拡大断面模式図およびその部分上面模式図である。 (a)は、図1に示す感熱記録装置の排出部の一例の部分拡大図、(b)は、排出部の別の一例の部分拡大図である。
符号の説明
10,102 (感熱画像)記録装置
12 第1装填部
14 第2装填部
16 第1供給搬送部
18 第2供給搬送部
20 記録部
22 排出部
24a 第1マガジン
24b 第2マガジン
26a,26b 蓋体
28 ハウジング
30a,30b 挿入口
32a,32b 案内板
34a,34b 案内ロール
36a,36b 停止部材
40a,40b 吸盤
42a,42b 搬送手段
44a,44b 搬送ガイド
46a,46b 搬送ローラ
47a,47b,49a,49b プーリ
48a,48b エンドレスベルト
50a,50b ニップローラ
51a,51b テンションプーリ
52 規制ローラ対
56 クリーニングローラ対
58,62 ガイド
60 プラテンローラ
63 搬送ローラ対
66 サーマルヘッド
66a グレーズ
66b セラミック基板
66c ヒートシンク
66d ベース
68 支持部材
72、104 トレイ
74 排出口
76 冷却ファン
80 画像処理部
82 画像メモリ
84 記録制御部
86 データ記憶部
90 発熱抵抗体
92a,92b 電極
94 保護膜
100 ストッパー
106 リム

Claims (2)

  1. 画像データに応じてサーマルヘッドに電圧を印加することにより感熱記録材料に画像を記録する感熱記録装置であって、
    感熱記録材料が接触する部分に、傷が付きにくい樹脂成形部品を使用する感熱記録装置。
  2. 前記樹脂成形部品はポリアセタールを使用したものである請求項1に記載の感熱記録装置。
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