JP3608647B2 - 容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、折線によって折り曲げ可能な板状体からなる容器の提供、就中、量産に適し、しかも、収納物の出し入れの容易な容器の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
底板と、この底板の各辺から折線を介して一連に設けられている側板と、中心で折線によって連続されていると共に該側板の側縁から折線を介して当該側板間に亘るように設けられている一対の三角形状をなす接着片とを備え、しかも前記底板と側板との間にある折線が、この折線と該側板の両側にある接着片との間の折線との交わる点を結ぶ仮想の直線上に設けられた直線状の折線とされている容器があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる容器にあっては、底板と側板との間に設けられている折線が、この側板の両側にある接着片との間の折線と当該底板と側板との間の折線の交わる点を結ぶ仮想の直線に一致した直線状の折線とされていることから前記底板から起立された側板が夫々構成される容器の内方に向けて、ややもすると倒れ込み状となることがあり、特に、接着片を、その中心の折線によって折り畳んだ状態で、前記側板の外面側に接着して容器を構成しようとする場合、この接着片の接着されている側板が、この接着された接着片によって、構成される容器の内方に向けて反り出し状態とされる不具合があった。
【0004】
このように、容器を構成する側板が、当該容器の内方に反り出し状態とされる容器の構成にあっては、自動製函機において、先に折りつけ成形されている容器に対して、次に折りつけ成形される容器を順次に嵌め合わせるように折りつけ送り込む際の障碍となり、当該容器の自動製函機による円滑な製作を困難なものとしていた。
【0005】
また、かかる構成よりなる容器にあっては、側板の外面側に接着されている折り畳み状態にある接着片が、該容器の内方に向けて該接着片の接着されている側板を押し出し状態とすることから、当該容器に対する収納物の円滑な出し入れに難があった。
【0006】
この発明は、かかる従来の容器における不具合を解消するものであって、自動機による円滑な製作に適すると共に、収納物の円滑な出し入れに適する容器の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため請求項1記載の発明は、折線によって折り曲げ可能な板状体からなる容器であって、
この容器が、ベース板状部と、このベース板状部を取り囲むように第1折線を介して該ベース板状部から一連に延設されている三枚以上の且つ該第1折線から他端側に向けて同幅又は該第1折線から他端側に向けて漸次幅広とされている側板状部と、該側板状部から第2折線を介して該側板状部間に亙るように備えられていると共に中心にある第3折線によって区分された一対の三角形状をなす接着板状部とを有し、
前記接着板状部を該接着板状部における前記第3折線において折曲げるように外方に突き出し、且つ、前記各側板状部を夫々相隣り合う側縁を接するように前記ベース板状部との間の第1折線において折り曲げると共に、前記対をなす接着板状部を重ね合わせの状態で前記側板状部の外側面に接着した構成としてあり、且つ、少なくとも該接着板状部の接着されている前記側板状部と前記ベース板状部との間に備えられている第1折線を、この第1折線によって折り曲げられる該側板状部に外方に向けて反り出す向きの力を生ずるように、該第1折線と該側板状部の両側にある該接着板状部との間の第2折線とが交わる点を結ぶ仮想の直線から該第1折線の中央側を前記側板状部の先端側に向けて離れ出すように設けてあり、
しかも、該仮想の直線xの長さと、該仮想の直線xに対応する前記第1折線における該仮想の直線xから最も離れた位置における該仮想の直線xと前記第1折線とを結ぶ直線zの長さとの比を10対0.7から10対2.0としてあることを特徴とする容器。
【0008】
このように構成される容器にあっては、少なくとも該接着板状部の接着されている前記側板状部が、この側板状部とベース板状部との間に設けられた前記構成の第1折線によって、構成される容器の外方に向けて反り出すように機能し、これに接着されている接着板状部の押圧に抗して当該側板状部の先端側を開き出し状態に維持するように機能する。
【0009】
更に、前記目的を達成するために請求項2記載の発明を、前記請求項1記載の発明において、少なくとも前記接着板状部の接着されている前記側板状部と前記ベース板状部との間に備えられている第1折線が、該側板状部と該ベース板状部との間に備えられている第1折線と該側板状部の両側にある該接着板状部との間の第2折線とが交わる点を結ぶ仮想の直線から該第1折線の中央側を前記側板状部の先端側に向けて弧状に離れ出すように設けてあることを特徴とする容器としてある。
【0010】
このように構成される容器にあっては、弧状をなすように備えられた第1折線が側板状部とベース板状部との間に特有の滑らかな意匠的な特性をもたらすと共に、当該側板状部に外方に向けた偏りの無い反り出しをもたらすように機能する。
【0011】
更に、前記目的を達成するために請求項3記載の発明を、前記請求項1記載の発明において、少なくとも前記接着板状部の接着されている前記側板状部と前記ベース板状部との間に備えられている第1折線が、該側板状部と該ベース板状部との間に備えられている第1折線と該側板状部の両側にある該接着板状部との間の第2折線とが交わる点を結ぶ仮想の直線から該第1折線の中央側を前記側板状部の先端側に向けて山形状に離れ出すように設けてあることを特徴とする容器としてある。
【0012】
このように構成される容器にあっては、山形状をなすように備えられた第1折線が側板状部とベース板状部との間に特有な山形状をなす意匠的な折線をもたらすと共に、当該側板状部に左右に偏りの無い外方に向けた反り出しをもたらすように機能する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の典型的な各実施の形態に係る容器10について具体的に説明する。
【0014】
この発明の典型的な実施の形態に係る容器10は、折線によって折り曲げ可能な板状体からなる容器10であり、この容器10が、ベース板状部1Aと、このベース板状部1Aを取り囲むように第1折線2Aを介して該ベース板状部1Aから一連に延設されている三枚以上の且つ該第1折線2Aから他端側に向けて同幅又は該第1折線2Aから他端側に向けて漸次幅広とされている側板状部1Bと、該側板状部1Bから第2折線2Bを介して該側板状部1B間に亙るように備えられていると共に中心にある第3折線2Cによって区分された一対の三角形状をなす接着板状部1Cとを有し、
前記接着板状部1Cを該接着板状部1Cにおける前記第3折線2Cにおいて折曲げるように外方に突き出し、且つ、前記各側板状部1Bを夫々相隣り合う側縁を接するように前記ベース板状部1Aとの間の第1折線2Aにおいて折り曲げると共に、前記対をなす接着板状部1Cを重ね合わせの状態で前記側板状部1Bの外側面に接着した構成としてあり、
且つ、少なくとも該接着板状部1Cの接着されている前記側板状部1Bである第1側板状部1B’と前記ベース板状部1Aとの間に備えられている第1折線2Aである第1の1の折線A’を、この第1の1の折線2A’によって折り曲げられる該側板状部1Bである第1側板状部1B’に外方に向けて反り出す向きの力を生ずるように、該第1折線2Aである第1の1の折線2A’と該側板状部1Bである第1側板状部1B’の両側にある該接着板状部1Cである第1接着板状部1C’との間の第2折線2Bである第2の1の折線2B’とが交わる点yを結ぶ仮想の直線xから該第1折線2Aである第1の1の折線2A’の中央側を前記第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて離れ出すように設けて構成してある。
【0015】
ここで容器10を構成する容器構成板状体1は、典型的には抜き型による打ち抜きなどによって各種の板状体から分離、用意されるものであって、この容器構成板状体1を構成する板状体は、折線によって折り曲げ可能な板状体であれば、例えば、板紙、段ボール、合成紙、プラスチック板、金属製板、ツキ板などの各種の板状体のいずれをも用いることができる。
【0016】
また、ここで、容器構成板状体1に施される折線は、この容器構成板状体1を、当該折線によって折り曲げ得る形態のものであれば、いかなる形態のものであっても良く、当該折線によって当該容器構成体1を折り曲げ得るように当該容器構成板状体1に施されていれば良く、例えば、当該容器構成板状体1に対して折線付設用の押し筋を押し付けることによって、例えば、折筋状に設けるようになす。
また、ここで容器10を構成する容器構成板状体1の典型的な構成手法として、板紙などの抜き型による打抜き、所謂、ダイカッタによる打抜きに際して、押し筋(押しけい)と切り刃とを備えた抜き型を用意し、当該抜き型によって板紙などを所要の形状に打抜くと同時に、容器10の構成に必要とされる折線を当該打抜き板紙などに施すことによって、容器10の構成に都合の良い容器構成板状体1を用意する。
【0017】
また、ここで容器10を構成する容器構成板状体1は、構成される容器10の形態に対応したベース板状部1Aを備えて構成されると共に、このベース板状部1Aに対して、構成される容器10の形態に対応した枚数の側板状部1Bと、当該側板状部1B、1B間を連続させる接着板状部1Cとを備えた構成としてある。
例えば、構成される容器10が、三角形の開口部を備えた容器、四角形の開口部を備えた容器、六角形の開口部を備えた容器など、構成される夫々の容器10の形態に対応したベース板状部1A、側板状部1B、接着板状部1Cを夫々に備えたものとして構成される。
【0018】
また、ここで構成される容器10に備えられる第1折線2Aは、当該第1折線2Aの中、少なくとも、第1接着板状部1C’の接着される第1側板状部1B’とベース板状部1Aとの間にある第1の1の折線2A’の中央側を、この第1側板状部1B’を折り曲げて容器10を構成する際に外方に向けて当該第1側板状部1B’に反り出す向きの力を生ずるように、当該第1側板状部1B’の両側にある第2の1の折線2B’、2B’と前記第1の1の折線2A’とが交わる点y−yを結ぶ仮想の直線xから前記第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて離れ出すように設けてあれば良く、更に他の、側板状部1B、即ち、第1接着板状部1C’の接着されていない側板状部1Bである第2側板状部1B”、より具体的には、接着側でない接着板状部1Cである第2接着板状部1C”に第2の折線2Bである第2の2の折線2B”を介して隣り合っている全ての第2側板状部1B”とベース板状部1Aとの間にある第1折線2Aである第1の2の折線2A”の中央側を、前記と同様に、即ち、第2側板状部1B”の両側にある第2の2の折線2B”と、当該第2側板状部1B”のベース板状部1Aとの間にある第1の2の折線2A”とが交わる点y−yを結ぶ仮想の直線xよりも前記第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて離れ出すように設けてあっても良い。更に又、第1接着板状部1C’の接着されていない一部の第2側板状部1B”とベース板状部1Aとの間の第1の2の折線2A”の中央側を前記と同様に、即ち、第2側板状部1B”の両側にある第2の2の折線2B”と、当該第2側板状部1B”のベース板状部1Aとの間にある第1の2の折線2A”とが交わる点y−yを結ぶ仮想の直線xよりも前記第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて離れ出すように設けてあっても良い。
【0019】
また、ここで、側板状部1Bに外方に向けて反り出す向きの力を生ずるように設けられる少なくとも前記第1の1の折線2A’、又は、前記において第2側板状部1B”を外方に向けて反り出すように設けられる前記第1の2の折線2A”は、この側板状部1Bである第1側板部1B’、第2側板状部1B”を折り曲げて容器10を構成する際に、この側板状部1Bである第1側板部1B’、第2側板部1B”に外方に向けて反り出す向きの力を生ずる形態のものであれば、いかなる形態のものであっても良く、例えば、当該第1の折線2Aである第1の1の折線2A’、第1の2の折線2A”を弧状折線2A−1、あるいは山形状折線2A−2など任意の形態のものとして構成することができる。
【0020】
尚、ここで、ベース板状部1Aと側板状部1B間に備えられる第1折線2Aを、この第1折線2Aに連続している側板状部1Bに対して、当該側板状部1Bを外方に反り出すように、当該第1折線2Aと前記第2折線2Bとが交わる点y−yを結ぶ直線xから、その中央側を前記側板状部1Bの先端側1Baに向けて離れ出すように設ける場合、容器構成板状体1の素材的特性、構成される容器10の形態、寸法などによって相違はあるものの、概ね、
「直線xの長さ」と、「当該直線xに対応する第1折線2Aにおける当該直線xから最も離れた位置と当該直線xとを結ぶ当該直線xに鉛直な直線zの長さ」との比を、「10対0.7」から「10対2.0」の範囲にある任意の比のものとして当該第1折線2Aを構成したところ、即ち、「直線xの長さ」を「10」とした際に「当該直線xに対応する第1折線2Aにおける当該直線xから最も離れた位置と当該直線xとを結ぶ当該直線xに鉛直な直線zの長さ」を、「0.7〜2.0」の範囲にある任意の比のものとして当該第1折線2Aを構成したところ、当該第1折線2Aに対応する側板状部1Bに、該側板状部1Bを外方に向けて反り出す向きの力を効果的に生ずることが認められた。
【0021】
以下、各実施の形態に係る容器10について、より具体的に説明する。
図1〜図3は第1の実施の形態に係る容器10を、図1では当該容器10を構成する容器構成板状体1を展開した状態を、図2は、当該容器10を、第1側板状部1B’、1B’間で切断した状態を、図3は、当該容器構成板状体1によって構成した容器10を斜視図の状態で示している。
図4〜図6は、用意された容器構成板状体1を折り曲げ、接着して容器10を構成する装置の一例を示すものであって、図4は、当該容器構成板状体1の流れ方向に沿って給紙部30、糊付け部60、製函部20などの主要部を側面から見て模式的に示したものであり、図5は、容器構成板状体1をT字折り込み具23によって抑えながら型21を押し込む態様を、更に、図6では、型21によって、当該容器構成板状体1を型づけガイド22の構成する動作空間55内に押し入れて当該容器10を構成する態様を夫々その主要部を斜視図の状態で示している。
図7〜図9は第2の実施の形態に係る容器10を、図7では当該容器10を構成する容器構成板状体1を展開した状態を、図8は、当該容器10を、第1側板状部1B’、1B’間で切断した状態を、図9は、当該容器構成板状体1によって構成した容器10を斜視図の状態で示している。
図10〜図12は第3の実施の形態に係る容器10を、図10では当該容器10を構成する容器構成板状体1を展開した状態を、図11は、当該容器10を、第1側板状部1B’、1B’間で切断した状態を、図12は、当該容器構成板状体1によって構成した容器10を斜視図の状態で示している。
【0022】
「第1の実施の形態に係る容器」
まず、図1〜図3で示される第1の実施の形態に係る容器10について具体的に説明する。
【0023】
この第1の実施の形態に係る容器10は、ベース板状部1Aと、このベース板状部1Aに一連に設けられている側板状部1Bと、この側板状部1B、1B間を連続する一対の接着板状部1Cと、一方の対向している側板状部1B、1Bに一連に設けられている内フラップ1Dと、他方の対向している側板状部1B、1Bに一連に設けられている外フラップ1Eとを備えた容器構成板状体1によって構成してある。
【0024】
この実施の形態に係る容器10は、より具体的には、ベース板状部1Aと、このベース板状部1Aを取り囲むように備えられている4枚の側板状部1B、より具体的にはベース板状部1Aの両側に向き合うように備えられている一対の、しかも、第1の1の折線2A’を介して設けられている接着板状部1Cの接着対象とされる第1側板状部1B’と、当該ベース板状部1Aの他の辺に第1の2の折線2A”を介して設けられている一対の、しかも、接着板状部1Cの接着対象とされていない第2側板状部1B”と、更に、中央に備えられた第3折線によって区分された一対の三角形状をなし、且つ第2の1の折線2B’を介して前記第1側板状部1B’に一連に備えられた第1接着板状部1C’と、第2の2の折線2B”を介して前記第2側板状部1B”に一連に備えられた第2接着板状部1C”と、更に、第4折線2Dを介して前記第1側板状部1B’に一連に備えられた内フラップ1Dと、第4折線2Dを介して前記第2側板状部1B”に一連に備えられた外フラップ1Eとを備えた構成としてある。
【0025】
即ち、この実施の形態に係る容器10は、ベース板状部1Aから一連に延設されている4枚の側板状部1Bを第1折線2Aを介して備えていると共に、中心にある第3折線2Cによって区分された一対の三角形状をなす接着板状部1Cを該側板状部1B、1B間に亘るように第2折線2Bを介して一連に設けてあり、この接着板状部1Cを、第3折線2Cにおいて外方に突き出すように折り曲げると共に、この接着板状部1Cの第1接着板状部1C’を、側板状部1Bの第1側板状部1B’の外面側に接着剤5を用いて接着する構成としてあり、しかも、この接着板状部1Cの接着される第1側板状部1B’とベース板状部1Aとの間に備えられている第1折線2Aである第1の1の折線2A’の中央側を、この第1側板状部1B’に外方に向けて反り出す向きの力を生ずるように、この第1側板状部1B’と第1接着板状部1C’との間にある第2折線2Bである第2の1の折線2B’と前記第1の1の折線2A’とが交わる点y−yを結ぶ仮想の直線xから当該第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて離れ出す構成の弧状折線2A−1としてある。
【0026】
この容器10を構成する容器構成板状体1は、折線を施し、この折線によって折り曲げ可能な板紙、段ボール、プラスチック板、金属板、ツキ板などの各種の板状体によって形成されるものであって、典型的には、折線を当該容器構成板状体1にもたらす押し筋(押しけい)と切り刃とを備えた抜き型によって各種の板状体から打抜き構成される。
【0027】
次いで、かかる容器10を構成する容器構成板状体1における個々の構成部分について、更に具体的に説明する。先ず、この容器構成板状体1におけるベース板状部1Aは、一対の平行な前記第1折線2Aとしての第1の2の折線2A”と、この一対の平行な第1の2の折線2A”間を結ぶように前記点y−y間を結ぶ仮想の直線xから第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて、その中央側を離れ出すように設けられている第1折線2Aとしての第1の1の折線2A’とによって画された形状としてあり、夫々第1折線2Aを介して夫々側板状部1Bを一連に延設状態に備えた構成としてある。
【0028】
このベース板状部1Aにおける各第1折線2Aを介して当該ベース板状部1Aに連続して設けられている側板状部1Bは、このベース板状部1Aに連続されている側から、これを反対の側である当該側板状部1Bの先端側1Baに向けて漸次幅広に構成してある。
即ち、第2折線2Bによって画される側板状部1Bの両側縁を通る線分が前記ベース板状部1Aの側で交差するように当該側板状部1Bを構成し、開口側が拡がり、内奥側が窄まった形態の容器10を構成し得るようにしてある。
【0029】
このベース板状部1Aに連続して設けられている側板状部1Bは、このベース板状部1Aにおける前記平行な一対の第1折線2Aとしての第1の2の折線2A”に連続して設けられている側板状部1Bとしての第2側板状部1B”と、当該ベース板状部1Aの他の側において互に向き合って設けられている前記弧状折線2A−1として構成される第1の1の折線2A’に連続して設けられている側板状部1Bとしての第1側板状部1B’としてあり、この第1側板状部1B’が接着板状部1Cの接着対象とされる側板状部1Bとしてある。
【0030】
かかるベース板状部1Aを取り囲むように設けられている四枚の各側板状部1B間に、この各側板状部1B間を一連に連続させるように接着板状部1Cが設けてある。
この各側板状部1B間に備えられている接着板状部1Cは、側板状部1Bとの間の第2折線2Bによって、折り曲げ可能に当該側板状部1Bに連続するように設けてあると共に、この各側板状部1B、1B間の中心を通るように備えられている第3折線2Cによって区分された一対の略同寸、同形状の二等辺三角形状をなす接着板状部1Cとしてある。
また、この側板状部1B、1Bに備えられている接着板状部1Cは、前記第1側板状部1B’に連続して備えられている第1接着板状部1C’に接着手段を施す態様としてあり、第2側板状部1B”に連続し備えられている第2接着板状部1C”を、この第1接着板状部1C’上に畳み込むように重ね合せられる構成としてある。
【0031】
かかる容器10を構成するベース板状部1Aと、前記第1側板状部1B’との間に設けられる第1の1の折線2A’は、前記ベース板状部1Aに対して各側板状部1Bを互に向き合うように各第1折線2Aにおいて折り曲げ、且つ、各接着板状部1Cにおける第3折線2Cを突き出し端縁とするように当該接着板状部1Cを外方に折り出した状態で、この外方に折り出されている接着板状部1Cとしての各第1接着板状部1C’、第2接着板状部1C”を畳み合せた態様で、当該接着板状部1Cにおける第1接着板状部1C’の側を、第1側板状部1B’の外面側に接着する際に、当該第1側板状部1B’に、この当該第1側板状部1B’を外方に向けて反り出す力を生ずるように、前記第1の1の折線2A’と第2の1の折線2B’とが交わる点y−y間を結ぶ仮想の直線xから、前記第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて、該第1の1の折線2A’の中央側が離れ出すように設けてある。
【0032】
即ち、この容器10を構成する側板状部1Bとしての第1側板状部1B’が、この側板状部1Bの折り込みなどに際して、この第1側板状部1B’の外面側に接着される接着板状部1Cによる押動に抗して、当該第1側板状部1B’を所期の開き状態に保持する外向きの力を、当該第1側板状部1B’に生ずるように当該第1の1の折線2A’を備えたものとして構成される。
【0033】
この図示例にあっては、かかる第1側板状部1B’に外方に向けて反り出す向きの力を生じさせると共に、構成される容器10のベース板状部1A側をすっきりとした構成とするために、前記点y−y間に備えられる第1の1の折線2A’を、典型的には、該第1の1の折線2A’の中央部が前記直線xから最も離れるように円弧の一部をなす弧状の且つ、所要の弧の大きさを備えた弧状折線2A−1として構成してある。
【0034】
尚、この第1側板状部1B’とベース板状部1Aとの間に備えられる弧状折線2A−1として構成される第1の1の折線2A’は、これを、前記容器構成板状体1の素材的特性、構成される容器10の形態、寸法などによって相違はあるものの、概ね、
「直線xの長さ」と「当該直線xに対応する第1の1の折線2A’における当該直線xから最も離れた位置と当該直線xとを結ぶ当該直線xに鉛直な直線zの長さ」との比を、「10対0.7」から「10対2.0」の範囲にある任意の比のものとして構成したところ、前記第1側板状部1B’に対して、当該第1側板状部1B’を外方に向けて反り出す向きの力を効果的に生じることが認められた。
【0035】
また、この容器10を構成する各側板状部1Bには、この各側板状部1Bを起立し、且つ、当該側板状部1Bの各側縁を互に当接するようにして第2接着板状部1C”を重ね合わせるように畳み込まれた接着板状部1Cにおける第1接着板状部1C’を第1側板状部1B’の外面側に接着した際に、夫々の側板状部1Bの先端間に構成される開口を塞ぐ手段としての内フラップ1Dと外フラップ1Eとが当該側板状部1Bから一連に設けられている。
【0036】
この側板状部1Bに備えられる内フラップ1D、外フラップ1Eは、互に向き合った一対の側板状部1B、この図示例にあっては、向き合っている第1側板状部1B’、1B’の先端側1Baに第4折線2Dを、介して内フラップ1Dが設けてあり、他の向き合った一対の第2側板状部1B”、1B”の先端側1Baに外フラップ1Eが設けてある。
【0037】
この側板状部1Bに備えられる内フラップ1D、外フラップ1Eは、容器10を構成する各側板状部1Bの先端側1Ba間に構成される開口を塞ぐ形状、寸法を備えたものであれば、いかなる形態のものであっても良く、この図示例にあっては、夫々第4折線2Dを長辺とする長方形状部に連続するように、当該長方形状部における長辺を下底とする台形状部を備えた構成としてある。
【0038】
また、この容器10に備えられる外フラップ1Eは、その先端側を互に重ね合わせ得る突き出し寸法を備えたものとして構成してあり、一方の外フラップ1Eとしての外フラップ1E’に前記第4折線2D側に向けてコ字状に切り込まれ、且つ該第4折線2Dに平行なスリット3を設け、また他方の外フラップ1E”に、当該スリット3に差込まれる掛合片4を、前記第4折線2Dに平行となるように設けられている第5折線2Eから該第4折線2Dの側に向けて設けられるコ字状切り込みによって設け、この一方の外フラップ1E’上に重ね合わせた他方の外フラップ1E”における掛合片4を、前記第4折線2Dによる折り曲げを利用して前記スリット3に差し入れると共に、この第4折線2Dより先端側にある外フラップ1E”における折り曲げ部分を、外フラップ1E’上に重ね合わせることによって、外フラップ1E’と外フラップ1E”を閉じ込み状態に維持できるように構成してある。
【0039】
かかる構成よりなる容器10は、型21を、容器10の内面側とされる容器構成板状体1におけるベース板状部1Aに当接した状態で、この型21をもって、T字折り込み具23によって第1側板状部1B’を折り込むように当該型21を動作して、当該容器構成板状体1を型づけガイド22内に押し込み、ベース板状部1Aを取り囲むように各側板状部1Bを各第1折線2Aにおいて折り曲げ、且つ、各接着板状部1Cを、第3折線2Cにおいて、これを、各側板状部1B、1Bから外方に突き出すように折りつけると共に、各側板状部1Bの夫々に隣合う側縁相互を接するようにして、第1接着板状部1C’の外側面を第1側板状部1B’の外側面に押しつけ、この第1接着板状部1C’に塗布用意した接着剤5によって、当該第1接着板状部1C’を第1側板状部1B’の外側面に接着することによって、当該容器10を構成する。
【0040】
このようにして構成される容器10は、当該容器10の折りつけ加工時にあっても、また、第1側板状部1B’に対して第1接着板状部1C’が接着された状態にあっても、この容器10を構成する該第1側板状部1B’が外方に向けて膨れ出すように反り出す向きの力を有し、当該容器10の開口側を効果的に開きだし状態に維持し得る構成とされ、当該容器10の製作、及び当該容器10に対する収納物の出し入れを容易になすことができる。
【0041】
かかる容器10の典型的な製作手法を以下図4〜図6で示される典型的な装置について説明する。
【0042】
この容器10の折り付け製作に用いられる装置は、チェーン駆動されるリフター32とエヤー給紙装置31とを備えた給紙部30と、この給紙部30から供給される容器構成板状体1を製函部20側に送り込む駆動ベルト41と該駆動ベルト41に摺接転動する転動輪42を有する第1の送り装置40と、駆動ゴムロール51a及びこれに摺接転動する圧接ロール51bとを有する送りロール51並びに該送りロール51によって送り出された容器構成板状体1を更に前方に送り込む送りチェーン52と、蹴り込みバー53とを備えた第2の送り装置50と、糊付けロール63及び糊転写ロール62並びに糊タンク61を備えた糊付け部60と、シャフト21aを備え且つ該シャフト21aのラック21bに噛合される駆動ギヤ21cによって上下動可能に備えられている型21及びこの型21の動作する動作空間55を桿状の各型づけガイド22間に構成すると共にT字折り込み具23を備えている製函部20などによって構成してある。
【0043】
先ず給紙部30に抜き型の打抜きなどによって用意された容器構成板状体1を、当該容器構成板状体1によって構成される容器10の外側面となる側を上にしてセットすると共に、このセットされた容器構成板状体1を、エアー給紙装置31に向けて駆動チェーンを備えたリフター32などによって順次押し上げ、このエアー給紙装置31を用いて当該容器構成板状体1を順次吸引して、これを第1の送り装置40に送り出す。
【0044】
この第1の送り装置40は、駆動ベルト41上に転動輪42を摺接状態に設けてあり、この間に送り込まれた容器構成板状体1を第2の送り装置50に向けて送り出す。
【0045】
この第2の送り装置50は、駆動ゴムロール51aと、これに摺接転動する圧接ロール51bとを備えた送りロール51によって容器構成板状体1を送りチェーン52上に送り出すと共に、この送りチェーン52に備えられている送り爪52aによって当該容器構成板状体1を糊付け部60に案内する。
この糊付け部60は、接着剤5を収容した糊タンク61と、糊転写ロール62、及び糊付けロール63とを備えており、前記容器10を構成する容器構成板状体1の第1接着板状部1C’部分に接着剤5を塗布する。
【0046】
このように接着剤5を第1接着板状部1C’の外面側に塗布された容器構成板状体1を蹴り込みバー53の爪53aによって送りチェーン52から前当54に当接するように製函部20に送り込み、この製函部20にセットされた容器構成板状体1を、下方から上方に押し上げる型21によって、型づけガイド22内に向けて押し込む。
【0047】
この型づけガイド22は、送り込まれる容器構成板状体1を容器10の形状となるように各側板状部1Bを各第1折線2Aによって折りつけると共に、型づけされた容器10がこの各型づけガイド22の構成する動作空間55内を案内され得るように構成してあり、T字折り込み具23と、当該型づけガイド22などと、前記型21とによって、当該容器構成板状体1を折り付けて容器10を構成する。
【0048】
この製函部20に備えられる型21は、構成される容器20の内側面、特に、ベース板状部1Aと、側板状部1Bとによって構成される容器20の内側面に密に収まる形状としてあり、該型21の頂端面を、構成される容器20の内側面となる側のベース板状部1Aの面に当接し、次いで、容器構成板状体1における第1側板状部1B’の外面側(図における上面側)にT字折り込み具23を当接した状態で、型21を上方に押し上げ、各型づけガイド22の下端案内面22aで、夫々の接着板状部1Cを当該第1側板状部1B’の側に折畳むようになすと共に、前記型21を更に上方に押し上げることによって、この型21と型づけガイド22との間に前記接着板状部1Cが第1側板状部1B’に対して圧着されるように案内し、第1側板状部1B’に対して第1接着板状部1C’を接着する。
【0049】
このようにして容器構成板状体1を型づけガイド22内に送り込んだ前記型21は、この型21のシャフト21aのラック21bに噛合して当該型21を上下動させる駆動ギヤ21cを反転駆動して、図10の実線で示される位置まで引き降ろし、次いで、この型21の上方に前記蹴り込みバー53によって送り込まれる次の容器構成板状体1を前記と同様に折りつけながら型づけガイド22内に送り込み、当該型づけガイド22内に既に送り込まれている前記容器10内に嵌まり合うように当該次順位の容器10を押し入れるようにして、連続して容器構成板状体1を折りつけて容器10を成形するようにしてある。
【0050】
かかる容器10の折りつけ成形に際して、前記第1側板状部1B’が、前記構成からなる第1の1の折線2A’によって外方に反り出す向きの力を有し、第1接着板状部1C’によって第1側板状部1B’が内方に倒れ込む不都合を解消し、型づけガイド22内に折りつけ成形されている容器10に向けて順次に容器構成板状体1の折りつけにより成形される容器10を円滑に送り込むことができる。
【0051】
「第2の実施の形態に係る容器」
次いで図7〜図9で示される第2の実施の形態に係る容器10について説明する。
【0052】
この第2の実施の形態に係る容器10は、ベース板状部1Aと、側板状部1Bである第1側板状部1B’間に設けられている第1折線2Aである第1の1の折線2A’を山形状折線2A−2とし、且つ、この山形状折線2A−2の頂端から第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて短寸の第6折線2Fを設けた以外の構成を前記第1の実施の形態に係る容器10の構成と同一、又は、実質的に同一の構成としてある。
【0053】
従って、この前記第1の実施の形態に係る容器10の構成と同一、又は実質的に同一の構成部分については同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0054】
また、この第2の実施の形態に係る容器10の構成手法は、前記第1の実施の形態に係る容器10の構成手法と同一であり、前記図4〜図6で示される装置を用いて前記第1の実施の形態に係る容器10と同一の手法で製作することができる。
【0055】
この第2の実施の形態に係る容器10にあっては、第1側板状部1B’の両側にある第2の1の折線2B’と、ベース板状部1A及び当該第1側板状部1B’との間にある第1の1の折線2A’とが交わる点y−yを結ぶ仮想の直線xから、この第1の1の折線2A’が、その中央を頂端とするように該第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて離れ出すように設けてあり、この山形状折線2A−2によって、前記第1の実施の形態に係る容器10におけると同様に、当該第1側板状部1B’に外方に向けて反り出す向きの力を生ずるようにしてある。
【0056】
また、この第1側板状部1B’とベース板状部1Aとの間に備えられる山形状折線2A−2として構成される第1の1の折線2A’は、これを、前記容器構成板状体1の素材的特性、構成される容器10の形態、寸法などによって相違はあるものの、概ね、
「直線xの長さ」と「当該直線xに対応する前記第1の1の折線2A’における当該直線xから最も離れた位置と当該直線xとを結ぶ当該直線xに鉛直な直線zの長さ」との比を、「10対0.7」から「10対2.0」の範囲にある任意の比のものとして構成したところ、前記第1側板状部1B’に対して、当該第1側板状部1B’を外方に向けて反り出す向きの力を効果的に生じることが認められた。
【0057】
「第3の実施の形態に係る容器」
次いで図10〜図12で示される第3の実施の形態に係る容器10について説明する。
この第3の実施の形態に係る容器10は、ベース板状部1Aと、各側板状部1Bとの間にある第1折線2Aのいずれをも弧状折線2A−1とした以外の構成を前記第1の実施の形態に係る容器10の構成と同一、又は、実質的に同一の構成としてある。
【0058】
従って、この前記第1の実施の形態に係る容器10の構成と同一、又は実質的に同一の構成部分については同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0059】
また、この第3の実施の形態に係る容器10の構成手法は、前記第1の実施の形態に係る容器10の構成手法と同一であり、前記図4〜図6で示される装置を用いて前記第1の実施の形態に係る容器10と同一の手法で製作することができる。
【0060】
この第3の実施の形態に係る容器10にあっては、第1側板状部1B’の両側にある第2の1の折線2B’と、ベース板状部1A及び当該第1側板状部1B’との間にある第1の1の折線2A’とが交わる点y−yを結ぶ仮想の直線xから、この第1の1の折線2A’が、その中央側を該第1側板状部1B’の先端側1Baに向けて離れ出すように設けてあり、この弧状折線2A−1によって、前記第1の実施の形態に係る容器10におけると同様に当該第1側板状部1B’に外方に向けて反り出す向きの力を生ずるようにしてある。
また、第2の側板状部1B”の両側にある第2の2の折線2B”と、ベース板状部1A及び当該側板状部1B”との間にある第1の2の折線2A”との交わる点y−yを結ぶ仮想の直線xから、この第1の2の折線2A”が、その中央側を該第2側板状部1B”の先端側1Baに向けて離れ出すように設けてあり、この弧状折線2A−1によって前記第1側板状部1B’に備えられる弧状折線2Aと同様に、当該第2側板状部1B”に外方に向けて反り出す向きの力を生ずるようにしてある。
【0061】
また、この夫々の側板状部1Bとベース板状部1Aとの間に備えられる夫々の弧状折線2A−1として構成される第1の1の折線2A’及び第1の2の折線2A”は、これらを、前記容器構成板状体1の素材的特性、構成される容器10の形態、寸法などによって相違はあるものの、概ね、
「直線xの長さ」と「当該直線xに対応する第1の1の折線2A’における当該直線xから最も離れた位置と当該直線xとを結ぶ当該直線xに鉛直な直線zの長さ」との比、及び「直線xの長さ」と「当該直線xに対応する第1の2の折線2A”における当該直線xから最も離れた位置と当該直線xとを結ぶ当該直線xに鉛直な直線zの長さ」の比を、「10対0.7」から「10対2.0」の範囲にある任意の比のものとして構成したところ、前記各側板状部1Bに対して、当該各側板状部1Bを外方に向けて反り出す向きの力を効果的に生じることが認められた。
【0062】
【発明の効果】
この発明に係る容器は、折線によって折り曲げ可能な板状体からなる容器であって、この容器が、ベース板状部と、このベース板状部を取り囲むように第1折線を介して該ベース板状部から一連に延設されている三枚以上の且つ該第1折線から他端側に向けて同幅又は該第1折線から他端側に向けて漸次幅広とされている側板状部と、該側板状部から第2折線を介して該側板状部間に亙るように備えられていると共に中心にある第3折線によって区分された一対の三角形状をなす接着板状部とを有し、前記接着板状部を該接着板状部における前記第3折線において折曲げるように外方に突き出し、且つ、前記各側板状部を夫々相隣り合う側縁を接するように前記ベース板状部との間の第1折線において折り曲げると共に、前記対をなす接着板状部を重ね合わせの状態で前記側板状部の外側面に接着した構成としあり、且つ、少なくとも該接着板状部の接着されている前記側板状部と前記ベース板状部との間に備えられている第1折線を、この第1折線によって折り曲げられる該側板状部に外方に向けて反り出す向きの力を生ずるように、該第1折線と該側板状部の両側にある該接着板状部との間の第2折線とが交わる点を結ぶ仮想の直線から該第1折線の中央側を前記側板状部の先端側に向けて離れ出すように設けてあることから少なくとも該接着板状部の接着されている前記側板状部が、この側板状部とベース板状部との間に設けられた前記構成の第1折線によって、構成される容器の外方に向けて反り出すように機能し、これに接着されている接着板状部の押圧に抗して当該側板状部の先端側を開きだし状態に維持することから、当該容器の製作が容易とされ、しかも、当該容器に対する収納物の出し入れが容易とされる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る容器を構成する容器構成板状体の展開図
【図2】同容器の断面図
【図3】同容器の斜視図
【図4】同容器の製作装置の主要部を示す構成図
【図5】同容器を構成する容器構成板状体の折りつけ状態を示す要部斜視図
【図6】同容器を構成する容器構成板状体を更に折りつける状態を示す要部斜視図
【図7】第2の実施の形態に係る容器を構成する容器構成板状体の展開図
【図8】同容器の断面図
【図9】同容器の斜視図
【図10】第3の実施の形態に係る容器を構成する容器構成板状体の展開図
【図11】同容器の断面図
【図12】同容器の斜視図
【符号の説明】
1A ベース板状部
1B 側板状部
1B’ 第1側板状部
1C 接着板状部
1C’ 第1接着板状部
2A 第1折線
2A’ 第1の1の折線
2B 第2折線
2B’ 第2の1の折線
2C 第3折線
10 容器

Claims (3)

  1. 折線によって折り曲げ可能な板状体からなる容器であって、この容器が、ベース板状部と、このベース板状部を取り囲むように第1折線を介して該ベース板状部から一連に延設されている三枚以上の且つ該第1折線から他端側に向けて同幅又は該第1折線から他端側に向けて漸次幅広とされている側板状部と、該側板状部から第2折線を介して該側板状部間に亙るように備えられていると共に中心にある第3折線によって区分された一対の三角形状をなす接着板状部とを有し、
    前記接着板状部を該接着板状部における前記第3折線において折曲げるように外方に突き出し、且つ、前記各側板状部を夫々相隣り合う側縁を接するように前記ベース板状部との間の第1折線において折り曲げると共に、前記対をなす接着板状部を重ね合わせの状態で前記側板状部の外側面に接着した構成としてあり、且つ、少なくとも該接着板状部の接着されている前記側板状部と前記ベース板状部との間に備えられている第1折線を、この第1折線によって折り曲げられる該側板状部に外方に向けて反り出す向きの力を生ずるように、該第1折線と該側板状部の両側にある該接着板状部との間の第2折線とが交わる点を結ぶ仮想の直線から該第1折線の中央側を前記側板状部の先端側に向けて離れ出すように設けてあり、
    しかも、該仮想の直線xの長さと、該仮想の直線xに対応する前記第1折線における該仮想の直線xから最も離れた位置における該仮想の直線xと前記第1折線とを結ぶ直線zの長さとの比を10対0.7から10対2.0としてあることを特徴とする容器。
  2. 少なくとも前記接着板状部の接着されている前記側板状部と前記ベース板状部との間に備えられている第1折線が、該側板状部と該ベース板状部との間に備えられている第1折線と該側板状部の両側にある該接着板状部との間の第2折線とが交わる点を結ぶ仮想の直線から該第1折線の中央側を前記側板状部の先端側に向けて弧状に離れ出すように設けてあることを特徴とする請求項1記載の容器。
  3. 少なくとも前記接着板状部の接着されている前記側板状部と前記ベース板状部との間に備えられている第1折線が、該側板状部と該ベース板状部との間に備えられている第1折線と該側板状部の両側にある該接着板状部との間の第2折線とが交わる点を結ぶ仮想の直線から該第1折線の中央側を前記側板状部の先端側に向けて山形状に離れ出すように設けてあることを特徴とする請求項1記載の容器。
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