JP2010280395A - 包装箱部材、包装箱の組立方法及び包装箱 - Google Patents

包装箱部材、包装箱の組立方法及び包装箱 Download PDF

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Abstract

【課題】折畳み及び立体化が容易な包装箱部材を提供する。
【解決手段】包装箱部材(11)が、矩形の底板(1)と、後外壁板(2,2)と、前後内壁板(3,3)と、前後フラップ(7,7)と、左右外壁板(4,4)と、左右内壁板(5,5)と、コ字状の切込み片(6A,6A)を形成した左右のフラップ(6,6)と、前後外壁板(2,2)の側辺罫線と左右外壁板(4,4)の側辺罫線とを介して連設された略矩形の折込み片と、前後のフラップ(7,7)と底板(1)とを接着させる前後のフラップ接着部(G11,G12)と、折込み片の一部と左右外壁板(4,4)とを接着させる折込み片接着部(G21,G22)と、左右のフラップ(6,6)の切込み片(6A,6A)の先端部(6A1)と底板(1)とを接着させる切込み片接着部(G31,G32)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、平板状の包装箱部材を組立て、箱の形態とする紙製の包装箱に関する。
従来、この種の紙製の包装箱は、多種多様なものがある(特許文献1、2等)。典型的には、次のような製造工程で作製される。先ず、適宜の印刷や表面処理を施した平板材料を所定形状に打ち抜くとともに罫線を付けて包装箱部材(ブランク)を成形し、その後、製函機により罫線で折り目をつけ、必要に応じて接着剤で貼り合わせて、包装箱の完成体とする。
あるいは、製函機により包装箱部材の罫線に折り目をつけることにより、ある程度折り畳んだ状態とする。この折畳んだ状態は、包装箱の状態に比べて嵩張らないため、重ねてまとめたり、搬送したり、保管したりするのに適している。そして使用時に、折り畳んだ状態から立体化して包装箱の完成体とする。
図10〜図13は、本発明の前提とする従来技術を示す図である。包装箱部材100は、底板と4枚の側板とを有する包装箱の展開状態に相当する。この包装箱の各側板は、内壁板と外壁板の二重壁構造となっている。
図10(a)〜(d)は、平板状の包装箱部材100を折り畳んだ状態とする折畳み工程を示している。白矢印は、各面の部材の動きの様子を示している。(a)に示すように、矩形の底板11と、前後の内壁板12及び外壁板13と、左右の内壁板14と外壁板15とを有する。外壁板13と15の外側にはさらにフラップが連設されている。左右のフラップ16の中央部には、直線状の切込み16Aが形成されている。(b)の第1折畳み工程では、前後の内壁板13をそれぞれ罫線で折り返す。(c)の第2折畳み工程では、さらに前後の外壁板12をそれぞれ罫線で折り返す。さらに(d)の第3折畳み工程で左右の外壁板15をフラップ16とともに罫線で折り返すことにより、折畳み状態となる。
図11は、折畳み状態の最終工程を示している。折り畳んだ包装箱部材100に対して別部材の底カバー板101を取り付ける。底カバー板101は、左右辺の中央部にそれぞれ差込み部を形成され、1つの差込み部は反対向きの一対の差込み片101Aを具備する。各差込み片101Aが、包装箱部材100の左右のフラップ16に形成した各切込み16Aに差し込まれることで、底カバー板101は包装箱部材100から脱落しないようになる。図12は、差込み完了状態を示す。この状態は、嵩張らないため、荷造り、搬送及び保管に適している。
図13は、図12の状態の包装箱部材を立体化して包装箱とする組立工程を示している。
立体化する際には、(a)に示すように、左右の外壁板(図10の符号14)を起立させるように左右から押圧する(矢印P11参照)。例えば、両手の第2指から第5指までを左右の外壁板に添えて左右の外方から内方へ力を加える。これにより左右の内壁板が起立すると、自然に左右の内壁板15との境界の罫線が折れ、左右の内壁板15は内方に曲がる。同時に前後の外壁板12及び内壁板13も自然に起立する。また同時に、底カバー板101は上方に突出するように湾曲する。続いて、(b)に示すように、上方に湾曲した底カバー板101を、下方に押し込む(矢印P12参照)。例えば、両手の人差指から小指までで左右の外壁板14を支えつつ両手の親指で底カバー板101を押す。これにより、底カバー板101は、底板11に重なるように落とし込まれる。同時に、全ての側板が直立状態に起立し、各側板の内壁板と外壁板が重なり二重壁となる。こうして、直方体の包装箱が完成する。
特開平10−59349号公報 特許第3215015号公報
図10〜図13に示した従来技術では、折畳み状態の包装箱部材を左右から押圧することで、自然に四方の側板が起立して包装箱の形態とすることができるため、立体化工程については、簡便で迅速に行える。
しかしながら、折畳み工程の最終工程において、図11のように別部材の底カバー板の差込み片を、包装箱部材の切込みに差込み、取り付ける作業が必要である。この差込み作業は、人手に依らざるを得ないため、非常に煩雑で時間もコストがかかる。
本発明の目的は、折畳み状態の包装箱部材を左右から押圧することにより立体化して包装箱を完成できるものであって、包装箱部材を折畳み状態としさらに立体化して包装箱を完成する全工程で煩雑な作業を必要としない包装箱部材を提供することを目的とする。
本発明は、包装箱を組み立てるための平板状の包装箱部材(請求項1〜3)、これを用いた包装箱の組立方法(請求項4)、及び、この包装箱部材から組み立てられた包装箱(請求項5)に係るものである。本発明に係る包装箱は、基本的に、矩形の底板と、直立した前後左右の二重壁の4枚の側板とをもつ形態であり、蓋箱又は身箱として利用できるものである。
以下の括弧内の数字は、後述する図面中の符号であり、参考のために付する。
本発明による包装箱部材は、蓋箱又は身箱である包装箱を組み立てるための平板状の包装箱部材であって、各面部材として、矩形の底板(1)と、底板(1)の前後罫線(a,a)を介してそれぞれ連設された前後の外壁板(2,2)と、前記前後の外壁板(2,2)の上辺罫線(b,b)を介してそれぞれ連設された前後の内壁板(3,3)と、前記前後の内壁板(3,3)の下辺罫線(c,c)を介してそれぞれ連設された前後のフラップ(7,7)と、前記底板(1)の左右罫線(a,a)を介してそれぞれ連設された左右の外壁板(4,4)と、前記左右の外壁板(4,4)の上辺罫線(b,b)を介してそれぞれ連設された左右の内壁板(5,5)と、前記左右の内壁板(5,5)の下辺罫線(c,c)を介してそれぞれ連設された左右のフラップ(6,6)であってその前後方向中央にて前記左右の外壁板(5,5)の下辺罫線(c,c)を接続辺としてコ字状に切り込んだ切込み片(6A,6A)を形成した、該左右のフラップ(6,6)と、前記前後の外壁板(2,2)の側辺罫線(d1,d1,d1,d1)と左右の外壁板(4,4)の側辺罫線(d2,d2、d2,d2)とを介して連設された略矩形の折込み片(2A,2A,2A,2A)と、を備えている。
さらに、各接着部として、前記前後の内壁板(3,3)を前記前後の外壁板(2,2)の上辺罫線(b,b)で折り返したときに、前記前後のフラップ(7,7)と前記底板(1)とを接着させる前後のフラップ接着部(G11,G12)と、前記前後の外壁板(2,2)を前記底板(1)の前後罫線(a,a)で折り返したときに、前記折込み片(2A,2A,2A,2A)の一部と前記左右の外壁板(4,4)とを接着させる折込み片接着部(G21,G22)と、前記左右の内壁板(5,5)を前記左右の外壁板(4,4)の上辺罫線(b,b)で折り返したときに、前記左右のフラップ(6,6)の切込み片(6A,6A)の先端部(6A1)と前記底板(1)とを接着させる切込み片接着部(G31,G32)と、を備えている。
好適には、前記切込み片(6A,6A)が、前記先端部(6A1)と前記接続辺との間に中央部(6A2)と基端部(6A3)の2区画を有し、該先端部(6A1)と該中央部(6A2)の境界及び該中央部(6A2)と該基端部(6A1)の境界にそれぞれ罫線(k1,k2)を形成されている。
また、好適には、前記切込み片(6A,6A)の前記接続辺の各端(c1,c1)を基点として前記左右の外壁板(4,4)の上辺罫線(b,b)の各端に向かって延びる罫線(f,f,f,f)を、前記左右の内壁板(5,5)にそれぞれ形成されている。
上記包装箱部材から包装箱を組み立てる方法は、前記包装箱部材を折り畳んだ状態とする折畳み工程と、前記折り畳んだ状態から包装箱の状態とする立体化工程と、を備える。
前記折畳み工程は、前記前後の内壁板(3,3)を前記前後の外壁板(2,2)の上辺罫線(b,b)で折り返して前記前後のフラップ(7,7)と前記底板(1)とを接着させる第1工程と、前記前後の外壁板(2,2)を前記底板(1)の前後罫線(a,a)で折り返して前記折込み片(2A,2A,2A,2A)の一部と前記左右の外壁板(4,4)とを接着させる第2工程と、前記左右の内壁板(5,5)を前記左右の外壁板(4,4)の上辺罫線(b,b)で折り返して前記左右のフラップ(6,6)の切込み片(6A,6A)の先端部(6A1)と前記底板(1)とを接着させる第3工程とからなる。
また、前記立体化工程は、前記左右のフラップ(6,6)の切込み片(6A,6A)を上方から押圧した状態にて前記左右の外壁板(4,4)をそれぞれ起立させるように左右方向の外方から内方へ押圧することにより、前記左右の内壁板(5,5)を起立させると同時に、前記前後の外壁板(2,2)及び前記前後の内壁板(3,3)を起立させる工程からなる。
本発明による包装箱は、上記包装箱部材から組み立てられた蓋箱又は身箱である。
本発明による包装箱部材は、矩形の底板と、直立した前後左右の二重壁の4枚の側板とをもつ形態であり、蓋箱又は身箱のいずれにも適用可能である。特に、左右の二重壁の内壁板に連設されたフラップにコ字状の切込み片を形成し、外壁板の上辺罫線で内壁板及びフラップを折返したときに切込み片の先端部が底板と接着して折畳み状態となるように接着部を設けている。これにより、折畳み状態から左右の外壁板を起立させるように左右方向の外方から内方へ押圧すると、切込み片の先端部の接着部が支点となって、左右に内壁板が起立することができる。同時に、前後の外壁板及び内壁板も起立して、立体的な包装箱を容易に完成することができる。
本発明の包装箱部材では、折畳み状態とする工程で所定の箇所を折り返したときに所定の部位と部位を接着するのみでよいので、図11に示したような煩雑な差込み作業は不要である。これにより、製造コストを低減することができる。
また、切込み片に対し、その接続辺と平行に2つの罫線を形成したことにより、立体化工程において内壁板を起立させる際に切込み片が2つの罫線で折れ曲がることにより、内壁板が起立する動作を円滑に行わせることができる。
さらに、切込み片の接続辺の各端から左右の外壁板の上辺罫線の各端に向かって延びる罫線を、左右の内壁板に形成したことによっても、内壁板が起立する動作中にこれらの罫線が折れ曲がることで内壁板が変形して、円滑に起立動作を行わせることができる。
本発明による包装箱の外観斜視図である。(a)は蓋箱の、(b)は身箱の実施例である。 図1の包装箱を組み立てるための平板状の包装箱部材の平面図である。 図2の平面図の右端部分の拡大図である。 包装箱部材の第1折畳み工程の平面図である。 包装箱部材の第2折畳み工程の平面図である。 (a)は、包装箱部材の第3折畳み工程の平面図であり、(b)は(a)のA断面図である。 (a)は、立体化工程の初期段階を示す斜視図であり、(b)は(a)のB断面図である。 (a)は、図7に続く段階を示す斜視図であり、(b)は(a)のC断面図である。 立体化工程が完了した状態、すなわち包装箱の組立が完了した状態を示す平面図であり、(b)は(a)のD断面図である。 (a)〜(d)は、従来技術の平板状の包装箱部材100を折り畳んだ状態とする各折畳み工程を示す図である。 図10に続く最終工程を示す図である。 図11の差込み工程の完成状態を示す図である。 図12の状態の包装箱部材を立体化して包装箱とする組立工程を示す図である。
以下、実施例を示した図面を参照し、本発明に係る包装箱部材、包装箱の組立方法及び包装箱の実施形態を説明する。
図1は、本発明による包装箱の外観斜視図である。(a)は蓋箱10に適用した実施例であり、(b)は身箱20に適用した実施例である。身箱20に蓋箱10を被せて蓋付き包装箱として使用できる。
本発明の包装箱は、底板1と4枚の側板を主要素とし、各側板はいずれも二重壁となっている。図示の直方体の包装箱を例として本発明を説明するが、便宜上、前後方向及び左右方向を図示のように設定する。前後の二重壁の側板は、外壁板2と内壁板3から形成され、左右の二重壁の側板は、外壁板4と内壁板5から形成されている。蓋箱10と身箱20の違いは、蓋箱10では内壁板と外壁板が上縁で折り返されて重なっているのに対し、身箱20では上縁に所定の幅の額縁部9が設けられ、内壁板と外壁板による所定の厚さの壁が形成されている点である。しかしながら、後述する説明から明らかとなるように、額縁部9の存在は本発明の本質部分ではないため、以下、蓋箱10を例として本発明を説明する。
図1のその他の構成要素については、以下の図面において説明する。
図2は、図1の包装箱10を組み立てるための平板状の包装箱部材11の平面図である。図3は、図2の平面図の右端部分の拡大図である。
折畳み時又は組立時に折り目となる罫線は、破線で示している。破線で囲んだ模様付き部分は接着部である。図示した面が、組立後の包装箱において基本的に内面となり、反対側が外面となる。説明の便宜上、図1の外観斜視図に示した前後左右方向に従うが、本発明の包装箱部材11は、前後左右対称形状である。
包装箱部材11は、厚紙又はダンボール(E段、B段など)等の紙製の平板部材を打ち抜き加工し、所定の位置に罫線を付けることにより形成される。包装箱部材11は、矩形の底板1を備え、底板1は四辺の罫線a、a、a、aで囲まれている。対向する2本の前後罫線aを介して前後の外壁板2、2が連設され、対向する2本の左右罫線aを介して左右の外壁板4、4が連設されている。
さらに、前後の外壁板2、2の各々の上辺罫線bを介して前後の内壁板3、3がそれぞれ連設されている。また、左右の外壁板4、4の各々の上辺罫線bを介して左右の内壁板5、5がそれぞれ連設されている。
さらに、前後の内壁板3、3の各々の下辺罫線cを介して前後のフラップ7、7がそれぞれ連設されている。また、左右の内壁板5、5の各々の下辺罫線cを介して左右のフラップ6、6がそれぞれ連設されている。
包装箱部材11の右上隅の構成について説明すると、後方の外壁板2の側辺罫線d1と右方の外壁板4の側辺罫線d2の間に略矩形の折込み片2Aが連設されている。折込み片2A上には、組立時に折られる斜方罫線d3が形成されている。斜方罫線d3と側辺罫線d2の間の略三角形の部分には、折込み片接着部G21が設けられる。折込み片接着部G21は、折畳み時に、右方の外壁板4の接着部G22と接着される。通常は、接着部G21に接着剤を塗布しておき、接着部G22に貼り合わせるが、いずれの側に接着剤を塗布してもよい(以下に説明する他の接着部についても同様)。
また、後方の内壁板3の側辺罫線eを介して略三角形の折込み片3Aが連設されている。組立時には、折込み片3Aは、折込み片2Aの斜方罫線d3と側方罫線d1の間の略三角形の部分と重ねられる。
包装箱部材11の右下、左上、左下の各隅についても、上記の右上隅の構成と同様である。
後方のフラップ7にはフラップ接着部G11が設けられる。フラップ接着部G11は、折畳み時に、底板1の接着部G12と貼り合わされる。前方のフラップ7についても同様の構成である。
本発明の特徴的構成は、右方のフラップ6の中央部に設けた切込み片6Aである。図3を参照すると、切込み片6Aは、略矩形であり、右方の内壁板5の下方罫線c上の所定の長さの一辺を接続辺として残し、他の3辺をコ字状に切込むことにより形成する。切込み片6Aの先端部6A2には、切込み片接着部G31が設けられる。切込み片接着部G31は、折畳み時に、底板1の接着部G32と接着される。切込み片6Aは、先端部6A1と接続辺との間に、中央部6A2及び基端部6A3の2区画をさらに設けられ、先端部6A1と中央部6A2の間には罫線k1が、中央部6A2と基端部6A3の間には罫線k2が、それぞれ接続辺と平行に形成されている。
また、切込み片6Aの接続辺の各端c1、c1から外壁板4の上辺罫線bの各端b1、b1へ向かって斜めに延びる罫線f、fが、それぞれ内壁板5上に形成されている。罫線f、fは、各端b1、b1まで到達せずともよく、その手前まで延びていればよい場合もある。
罫線k1、k2、f、fは、後述する組立時における内壁板5の動作及び変形を円滑にするために形成されている。
図4〜図6を参照して、包装箱部材11の折畳み工程を説明する。図中、グレー部分は包装箱部材11の外面を示し、白色部分が内面を示す。
図4は、折畳み工程の第1工程を示す平面図である。前後の内壁板3、3を、前後の外壁板2、2の上辺罫線b、bで内方に折り返す。これにより、前後のフラップ7、7の接着部G11、G11と底板1の接着部G12、G12とをそれぞれ接着させる。また、これにより、前後の内壁板3、3に連設された略三角形の折込み片3Aは、折込み片2Aの半部の上に重なる。
図5は、折畳み工程の第2工程を示す平面図である。前後の外壁板2、2を、底板1の前後罫線a、aで内方に折り返す。これにより、前後の外壁板2、2に連設された略矩形の折込み片2A、2A、2A、2Aが、左右の外壁板4、4の上に重なり、これらの折込み片の接着部G21、G21、G21、G21と左右の外壁板4、4の接着部G22、G22、G22、G22とをそれぞれ接着させる。
図6(a)は、折畳み工程の第3工程を示す平面図である。左右の内壁板5、5を、左右の外壁板4、4の上辺罫線b、bで折り返す。これにより、左右のフラップ6、6の切込み片6A、6Aの先端部6A1の接着部G31、G31と底板1の接着部G32、G32とをそれぞれ接着させる。
図6(b)は、(a)のA断面図であり、右方の切込み片6Aを形成した部分の断面を示している。右方の外壁板4と内壁板5が重なり、フラップ6と底板1が重なり、フラップ6の切込み片6Aの先端部6A1が底板1に接着されている。
図6の状態で、折畳み工程が完了する。この折畳み状態は、組立後の包装箱の状態に比べて嵩張らないため、複数の包装箱部材11を重ねて束ねたり収納したりして、運搬や保管をするのに便利である。
図7〜図9を参照して、包装箱部材11を折畳み状態から組立箱の状態に組み立てる立体化工程を説明する。図中、白矢印は、包装箱部材11の各部位の動きを示し、黒矢印は組み立てるために負荷する力の方向を示す。
図7(a)は、立体化工程の開始段階を示す斜視図であり、(b)は(a)のB断面図である。先ず、左右のフラップ6、6の切込み片6A、6Aの先端部6A1を上方から押圧した状態(黒矢印P1参照)にて、左右の外壁板4、4をそれぞれ起立させるように左右方向の外方から内方へ押圧する(黒矢印P2参照)。例えば、両手の親指で切込み片6A、6Aの先端部6A1を上方から押しつつ、両手の人差指から小指までを左右の外壁板4、4に当てて圧縮するように両側から押す。左右の外壁板4、4が起立し始めると同時に、左右の内壁板5、5も、底板1から離れて起立し始める。同時に、フラップ6も底板1から浮き上がる。但し、切込み片6Aは、先端部6A1が底板1に接着されているため、コ字状の部分がフラップ6の本体から分離し、罫線k1が折れ、中央部6A2及び基端部6A3が底板1から起立した状態となる。また同時に、(a)に示すように、前後の外壁板2、2及び内壁板3、3も重なった状態のまま起立し始める。これにより、四隅の折込み片の斜方罫線d3も自然に折れることとなる。
図8(a)は、図7に続く段階を示す斜視図であり、(b)は(a)のC断面図である。図7を同じように、切込み片6A、6Aの先端部6A1を押圧したまま(黒矢印P1参照)、左右の外壁板4、4をさらに起立させて直立状態に近づけるように外方から内方へ押圧し続ける(黒矢印P2参照)。すなわち、作業としては、図7と同じ操作を持続させるだけである。左右の外壁板4、4がさらに起立すると、左右の内壁板5、5もさらに起立して外壁板4、4の方へ近づく。フラップ6は、再び底板1の方へ下がって行く。このとき、切込み片6Aの罫線k2で折れて基端部6A3と中央部6A2が山形となる。これにより、内壁板5、5が外壁板4、4へ近づく動作が円滑に行われる。また同時に、(a)に示すように、内壁板5、5上の罫線f、f、f、fも折れて内壁板5、5が適宜変形することによっても、内壁板5、5が外壁板4、4へ近づく動作を円滑にすることができる。(a)に示す段階では、前後の外壁板及び内壁板は、ほぼ直立に起立完了しており、四隅の折込み片も内壁板5、5に押されることにより所定の位置に定まることとなる。
図9(a)は、立体化工程が完了した状態、すなわち包装箱の組立が完了した状態を示す平面図であり、(b)は(a)のD断面図である。
図8に示したように、左右の内壁板5、5と左右の外壁板4、4が互いに十分に近づきほぼ直立状態となったならば、左右の外壁板4、4の外側を人差指から小指までで支えつつ、親指で左右の内壁板5、5を内側から左右の外壁板4、4の方へ押し込むことにより、最終仕上げを行う。これにより、(b)に示すように、内壁板5、5と外壁板4、4とが重なり直立した二重壁が完成する。フラップ6は、底板1と重なり、切込み片6Aは、再びフラップ6の元の位置に嵌り込む。なお、フラップ7は、フラップ6と重ならないような長さに設定されている。このとき、前後の内壁板と外壁板も直立した二重壁となっている。
このように、折畳み状態にある包装箱部材11に対し、基本的に左右両側から押すワンタッチの操作を施すのみで、包装箱を組み立てることができる。
1:底板
2:前後の外壁板、2A:外壁板の折込み片
3:前後の内壁板、3A:内壁板の折込み片
4:左右の外壁板
5:左右の内壁板
6:左右のフラップ
6A:切込み片、6A1:先端部、6A2:中央部、6A3:基端部
7:前後のフラップ
9:額縁部
10:蓋箱
20:身箱
a:底板の罫線
b:外壁板の上辺罫線
c:内壁板の下辺罫線
d1:前後の外壁板の側辺罫線
d2:左右の外壁板の側辺罫線
d3:折込み片の罫線
e:前後の内壁板の側辺罫線
G11,G12:フラップ接着部
G22,G22:折込み片接着部
G31,G32:切込み片接着部

Claims (5)

  1. 蓋箱又は身箱である包装箱を組み立てるための平板状の包装箱部材(11)であって、
    矩形の底板(1)と、
    底板(1)の前後罫線(a,a)を介してそれぞれ連設された前後の外壁板(2,2)と、
    前記前後の外壁板(2,2)の上辺罫線(b,b)を介してそれぞれ連設された前後の内壁板(3,3)と、
    前記前後の内壁板(3,3)の下辺罫線(c,c)を介してそれぞれ連設された前後のフラップ(7,7)と、
    前記底板(1)の左右罫線(a,a)を介してそれぞれ連設された左右の外壁板(4,4)と、
    前記左右の外壁板(4,4)の上辺罫線(b,b)を介してそれぞれ連設された左右の内壁板(5,5)と、
    前記左右の内壁板(5,5)の下辺罫線(c,c)を介してそれぞれ連設された左右のフラップ(6,6)であって、その前後方向中央にて前記左右の外壁板(5,5)の下辺罫線(c,c)の一部を接続辺としてコ字状に切り込んだ切込み片(6A,6A)を形成した、該左右のフラップ(6,6)と、
    前記前後の外壁板(2,2)の側辺罫線(d1,d1,d1,d1)と左右の外壁板(4,4)の側辺罫線(d2,d2、d2,d2)とを介して連設された略矩形の折込み片(2A,2A,2A,2A)と、
    前記前後の内壁板(3,3)を前記前後の外壁板(2,2)の上辺罫線(b,b)で折り返したときに、前記前後のフラップ(7,7)と前記底板(1)とを接着させる前後のフラップ接着部(G11,G12)と、
    前記前後の外壁板(2,2)を前記底板(1)の前後罫線(a,a)で折り返したときに、前記折込み片(2A,2A,2A,2A)の一部と前記左右の外壁板(4,4)とを接着させる折込み片接着部(G21,G22)と、
    前記左右の内壁板(5,5)を前記左右の外壁板(4,4)の上辺罫線(b,b)で折り返したときに、前記左右のフラップ(6,6)の切込み片(6A,6A)の先端部(6A1)と前記底板(1)とを接着させる切込み片接着部(G31,G32)と、を備えたことを特徴とする
    包装箱部材。
  2. 前記切込み片(6A,6A)が、前記先端部(6A1)と前記接続辺との間に中央部(6A2)と基端部(6A3)の2区画を有し、該先端部(6A1)と該中央部(6A2)の境界及び該中央部(6A2)と該基端部(6A1)の境界にそれぞれ罫線(k1,k2)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の包装箱部材。
  3. 前記切込み片(6A,6A)の前記接続辺の各端(c1,c1)を基点として前記左右の外壁板(4,4)の上辺罫線(b,b)の各端(b1,b1)に向かって延びる罫線(f,f,f,f)を、前記左右の内壁板(5,5)にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項2に記載の包装箱部材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の包装箱部材から包装箱を組み立てる方法であって、
    前記包装箱部材を折り畳んだ状態とする折畳み工程と、
    前記折り畳んだ状態から包装箱の状態とする立体化工程と、を備え、
    前記折畳み工程は、
    前記前後の内壁板(3,3)を前記前後の外壁板(2,2)の上辺罫線(b,b)で折り返して前記前後のフラップ(7,7)と前記底板(1)とを接着させる第1工程と、
    前記前後の外壁板(2,2)を前記底板(1)の前後罫線(a,a)で折り返して前記折込み片(2A,2A,2A,2A)の一部と前記左右の外壁板(4,4)とを接着させる第2工程と、
    前記左右の内壁板(5,5)を前記左右の外壁板(4,4)の上辺罫線(b,b)で折り返して前記左右のフラップ(6,6)の切込み片(6A,6A)の先端部(6A1)と前記底板(1)とを接着させる第3工程とからなり、
    前記立体化工程は、
    前記左右のフラップ(6,6)の切込み片(6A,6A)を上方から押圧した状態にて前記左右の外壁板(4,4)をそれぞれ起立させるように左右方向の外方から内方へ押圧することにより、前記左右の内壁板(5,5)を起立させると同時に、前記前後の外壁板(2,2)及び前記前後の内壁板(3,3)を起立させる工程からなることを特徴とする
    包装箱の組立方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の包装箱部材から組み立てられた蓋箱又は身箱であることを特徴とする包装箱。
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