JP4810926B2 - 箱型収容体 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋部と収容部とからなる箱型収容体であって、前記蓋部に形成される折込部の両側に形成された折込線に沿って、前記折込部を折曲げることにより形成される折込先端部と、前記収容部に形成される切込部とが、前記蓋部の開封方向へ向かってロックする箱型収容体に関する。
従来、包装用の外箱として箱型収容体が知られている。この箱型収容体は、内容物を収容する収容部と、収容部を覆うための蓋部とからなり、特に蓋部に形成された折込部が、収容部に形成された切込部に嵌合自在に形成されることにより収容部と、蓋部とを連結する。詳しくは、図3(a)に示すように、蓋部の開閉時は、蓋部に形成された把持部5を掴んで手前に引くことにより、折込部4が折込部4の両側に形成された折込線7に沿って曲がる。このとき折込部4を挟む左右の折込線7は、同一直線上tに配置されているため折込部4は水平面を保ったまま曲がることとなる。(例えば特許文献1)このため頻繁に行われる開閉操作により、しだいに折込部4の先端が強度を失うばかりでなく、折込線7の強度も失われるため、時間の経過とともに蓋部が容易に開蓋してしまうという欠点があった。また、折込部4の先端部分10の強度が失われると、閉蓋時折込部先端が切込部に当接する際、先端部分10が曲がってしまい閉蓋がスムーズにできないという欠点があった。
また、開封時には、把持部を上方へ引き上げ切り離すことにより、初期開封を行うが、従来の把持部5は、直線t上に折込線7があるので把持部5を切り離した後、斜め方向に切取り線に沿って蓋部を切り取る作業を行うこととなる。よって、把持部が十分起きてからでないと、蓋パネルに剥がす力が伝わらず開けづらかった。また、把持部が切取られても、蓋部が切取られるまで、把持部の上方に設けられた先端部の逃げ場がなく、先端部が直線tに沿って曲がってしまい、蓋部がある程度切取られるまで、先端部に負担がかかってしまうという問題があった。
特開2002−347757
上述のとおり、蓋部に形成された折込部が折込線に沿って曲がるとき、左右の折込線が同一直線上に配置されているため、折込部と、折込線との強度が時間の経過とともに失われる。このため、閉蓋がスムーズにできなくなるばかりでなく、わずかな振動により蓋部が容易に開蓋してしまい内容物が飛び出してしまう等の欠点がある。また、初期開封を行う際、把持部と、蓋部との切り取り始める角度が異なるため、これらを別々に切り離し始める必要があり、開けづらかった。
そこで、これらの課題を解決するために、請求項1記載の発明は、蓋部と収容部とからなる箱型収容体であって、前記蓋部に形成される折込部の両側に形成された折込線に沿って、前記折込部を折曲げ、蓋部の開封開始位置の上方で、かつ折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記収容部に形成される切込部とが、前記蓋部の開封方向へ向かってロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とする箱型収容体である。
請求項2記載の発明は、収容部の一部を切取り形成される蓋部を有する箱型収容体であって、前記蓋部に形成される折込部の両側に形成された折込線に沿って、前記折込部を折曲げ、蓋部の開封開始位置の上方で、かつ折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記収容部に形成される切込部とが、前記蓋部の開封方向へ向かってロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とする箱型収容体である。
請求項3記載の発明は、収容部と、蓋部とからなる箱型収容体であって、前記蓋部は、箱型収容体の各々の側面に折線を介して連設された複数の面からなり、該複数面の1面に形成される折込部が、該折込部の両端から形成される折込線に沿って折れ曲、折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記蓋部複数面の他面に形成される切込部とが、嵌合することによりロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とする箱型収容体である。
請求項4記載の発明は、請求項1から3に記載の発明において、前記折込線が曲線であることを特徴とする箱型収容体である。
請求項5記載の発明は、請求項1から3に記載の発明において、前記折込線が破線であることを特徴とする箱型収容体である。
請求項6記載の発明は、請求項1から3に記載の発明において、前記蓋部の開封開始位置に接する前記収容部に凹部を形成したことを特徴とする箱型収容体である。
請求項7記載の発明は、請求項1から3に記載の発明において、前記切込部が、水平方向の切り込みと、垂直方向の切り込みと、からなることを特徴とする箱型収容体である。
請求項8記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記切込部の前記水平方向の切込みが、上方向に凸状に湾曲形状を有することを特徴とする箱型収容体である。
請求項9記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記切込部の前記水平方向の切込みが、下方向に凸状に湾曲形状を有することを特徴とする箱型収容体である。
請求項1に記載の発明によれば、蓋部と収容部とからなる箱型収容体であって、前記蓋部に形成される折込部の両側に形成された折込線に沿って、前記折込部を折曲げ、蓋部の開封開始位置の上方で、かつ折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記収容部に形成される切込部とが、前記蓋部の開封方向へ向かってロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とするから、折込部が折込線に沿って曲がる際、折込部が湾曲した面となる。よって、折込部の先端部分が湾曲するため折込先端部の強度が増す効果がある。また、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かって、ハの字状に形成されるため、折込部が湾曲面を形成しやすくなる効果がある。また、開閉時において折込部が曲がる角度が小さく、折込線の強度が失われ難い効果がある。さらには、繰り返される開閉作業に伴い折込部の先端が変形してしまうようなことないため、長期間に渡って良好な開閉作業が可能となる効果がある。
請求項2記載の発明によれば、収容部の一部を切取り形成される蓋部を有する箱型収容体であって、前記蓋部に形成される折込部の両側に形成された折込線に沿って、前記折込部を折曲げ、蓋部の開封開始位置の上方で、かつ折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記収容部に形成される切込部とが、前記蓋部の開封方向へ向かってロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とするから、初期開封時、把持部を引き起し、折込部を開封線に沿って切取り始めると、折込部先端が支点となり、てこの原理で蓋部の切り取り線にまで力が加わるため、把持部の切取りから蓋部の切取りへとスムースに行うことができる効果がある。
請求項3記載の発明によれば、収容部と、蓋部とからなる箱型収容体であって、前記蓋部は、箱型収容体の各々の側面に折線を介して連設された複数の面からなり、該複数面の1面に形成される折込部が、該折込部の両端から形成される折込線に沿って折れ曲、折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記蓋部複数面の他面に形成される切込部とが、嵌合することによりロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とするから、複数の面を確実にロックでき、また、折込線の強度が高いため、容易に折込部が折れ曲がってしまうようなことがなく、複数面からなる蓋部であっても、強固にロックできる効果がある。
請求項4記載の発明によれば、前記折込線が曲線であることを特徴とするから、この折込線に沿って、折込部がより湾曲面を形成しやすくなる効果がある。
請求項5記載の発明は、前記折込線が破線であることを特徴とするから、折込線の強度が向上し、繰り返される開閉作業に伴い折込線が変形してしまうようなことないため、長期間に渡って良好な開閉作業が可能となる効果がある。
請求項6記載の発明によれば、前記蓋部の開封開始位置に接する前記収容部に凹部を形成したことを特徴とするから、開封時に、蓋部の先端を掴みやすくなる効果がある。
請求項7記載の発明によれば、前記切込部が、水平方向の切り込みと、垂直方向の切り込みと、からなることを特徴とするから、折込部先端を切込部に挿入する際、切込部の開口面積が増すため、折込部先端を挿入しやすい効果がある。
請求項8記載の発明は、前記切込部の前記水平方向の切込みが、上方向に凸状に湾曲形状を有することを特徴とするから、折込部先端を切込部に挿入する際、折込部先端が湾曲形状であっても、切込部が同様に湾曲形状を有するため、折込部先端をさらに挿入しやすくなる効果がある。
請求項9記載の発明は、前記切込部の前記水平方向の切込みが、下方向に凸状に湾曲形状を有することを特徴とするから、折込部先端を切込部に挿入する際、折込部先端が湾曲形状であっても、切込部が同様に湾曲形状を有するため、折込部先端をさらに挿入しやすくなる効果がある。
図1は、本発明の収容部の一部を切取り形成される蓋部を有する箱型収容体1の一例を示す斜視図である。
この箱型収容体1は、収容部3の一部を切取り、形成される蓋部2を有しており、蓋部2が収容部3を覆うようにして閉蓋される。
前記蓋部2の開封開始位置より上方には、半円形状の切り込み9からが形成されており、この切り込み9の両端付近から、蓋部2の一部を折り曲げるための折込線7が形成されている。そして、この折込線7と、前記半円形状の切り込み9と、で囲まれた部分が折込部4を形成している。特に、前記半円形状の切り込み9の半円部分が折込先端部10を形成しており、この折込部先端10を後述する収容部3に形成された切込部6に、挿入もしくは引抜くことにより、蓋部2の開閉作業を行うものである。折込部4から連続して略四角形状の把持部5が形成されており、開蓋時は、この把持部5をつまんで手前に引き起こすことにより折込部4が折込線7に沿って曲げられ、前記切込部6に対して略垂直方向に起立した後、引き続き把持部5を手前に引くことにより、折込先端部10が切込部4から抜ける。そして、閉蓋時は逆の操作により閉蓋をする。
折込線7は、図2(a)に示すように、前記半円形状の切り込み9の両側に形成される折込線7が、両折込線7の内側の線端7iを結ぶ同一直線上tから下方へ角度αを持ってハの字状に形成されるため、折込部4が折込線7に沿って曲がる際(図2(b))、折込部4と、把持部5と、折込部先端10と、の連続面が湾曲した面となる。
そして、蓋部2の開蓋時、図2(b)に示すように把持部5の中央部分を掴んで上方uに引き起こすと、折込部4は折込線7に沿って曲げられる。このとき、折込線7が角度αを持つため、折込線7の両遠端付近7oが、把持部5の中心方向Aに引っ張られる。結果、把持部5の中央部分cが、上方uに向かって盛上がり、湾曲した面を形成することとなる。
図3(a)は従来の折込線7が同一直線上tに形成された場合、図3(b)は本発明の折込線7が角度αを持つ場合の、それぞれ正面図(上図)と、横方向の断面図(下図)と、を示す。
従来の場合は図3(a)に示すように、把持部5を持ち上げると折込部4が水平面Hを保ったまま折込線7に沿って曲がる。このとき、まだ蓋部2には力が伝達されていないので、蓋部2は切り剥がれておらず、把持部5のみが切取られる。
そして、把持部5を切取った後、角度が開く方向へと(逆ハの字方向)さらに蓋部2を切り進めることにより、蓋部2の初期開封が行われる。
一方、本発明では、図3(b)に示すように把持部5を持ち上げると、把持部5と、折込部4と、折込先端部10と、が湾曲面Wとなるため、特に折込部先端10の強度が飛躍的向上する。
これにより頻繁に繰り返される開閉作業であっても、折込部先端10が潰れてしまうようなことがない。
また、折込線7が同一直線tでなく下方向に角度αを持つハの字状に形成されているため、把持部5が直角に折れ曲がってしまうようなことがない。このため、蓋部2が振動等により上方にスライドした時、折込先端部10が容易に切込部6から抜けてしまうようなことがない。
さらには、初期開封時、把持部5を切取り始めると、折込部先端10が起立し始め、この折込部先端10を支点として、折込線7の両外側が持ち上がる。これにより、把持部5が持ち上がると同時に、蓋部2の切取り線が持ち上がり始めるため、把持部5の切取りから蓋部2の切取りへと、スムースに移行することが可能である。
図3(b)で示した箱型収容体1の展開図を図4に示す。
収容部3は、4つの側面(s1〜s4)と、2つの天板面(p1、p2)と、7つの貼合せ面(d1〜d7)と、から形成される。それぞれの面は折り線15を介して接しており、この折り線15に沿って垂直方向に面を折り込み、貼合せ面(d1〜d7)でそれぞれの面を貼り合せることにより6面体の容器となる。一方、蓋部2は、1つの前記天板(p1)と、この天板(p1)に接する1つの前記側面(s1)との連続する一部を切り取った面からなり、切取り線13を介して収容部3と接している。この切り取り線13は、天板面(p1)においては、天板面(p1)を四角形に切り取るように形成されており、側面(s1)においては、側面(s1)を略三角形に切り取るように形成されている。また、側面(s1)に形成される三角形の頂点付近には、蓋部2の開閉時に、指で掴める程度の大きさからなる四角形状の把持部5が形成されている。
把持部5近傍には略半円形状の切り込み9が形成されており、この切り込み9の両側から蓋部2の端まで折込線7が形成されている。
一方、折込部先端10を挿入するための切込部6は、折込部4を有する側面(s1)を貼り合せる貼合せ面(d1)に形成されており、略T字形状の切込部6が形成されている。この切込部6の水平方向の切り込みは、折込部先端10の底辺Aの幅より若干大きく形成され、垂直方向の切り込みは、折込部先端10の高さBと略同程度の長さで形成される。このように切込部6をT字形状に形成することにより、折込部先端10が湾曲面であっても、切込部6の開口面積が増すため容易に折込部先端10を挿入することが可能である。特に、折込線7は図5に示すように両折込線7の内側の線端7iを結ぶ同一直線tから下方へ角度αを持ってハの字状に傾斜して形成されている。これにより折込部4の面が湾曲面を形成し、折込部先端10の強度が飛躍的に増す効果がある。
また、図11(a2)に示すように、従来の蓋部2に形成された折込部の両側に形成される左右の折込線7は、同一直線上に形成されるため、本発明の場合と比較して把持部5の高さを高く形成する必要があり、必然的に切取り線15の角度Gを緩やかに形成せざるをえない。一方、本発明の場合(図11(a1))は、把持部5の高さを低く形成しても折込部4の空間が把持部5の延長として利用することができるとともに、切取り線15の角度Fを鋭角(F<G)に形成することが可能であるため、初期開封時、蓋部2を切取り線15に沿って容易に開封することが可能となる。
特に、図15に示すように、ジッパーを介して蓋部を形成した箱型収容体の場合、従来は、ジッパーの幅の半分ほどの差込片しかないため、コハゼ式にしにくく、図15(a)に示すような差込式が主だった。
本発明の箱型収容体のロック機構は、折込線がハの字状に形成されているため、図15(b)に示すように、ジッパーの幅がせまくても、十分に把持部の面積を大きく確保することが可能であるため、このような箱型収容体であっても、コハゼ式のロック機構を適用することが可能となる。
図6は本発明の蓋部と収容部とからなる箱型収容体1の一例を示す斜視図である。
本発明によれば、蓋部2の開蓋先端部zが滑らかな曲線で形成されている場合でも、折込線7がハの字を形成することにより、折込部4を菱形状に形成可能である。
図6に示すように、蓋部2に形成された折込線7がハの字に形成されており、折込部4はハの字の頂点間に形成されている。これにより、蓋部2に把持部を別途形成する必要がなく、蓋部2の曲線と、両折込線7とに囲まれた空間が菱形状を形成するため、この部分を指で掴み易く、またデザイン性が向上する効果がある。
図6で示した箱型収容体1の展開図を図7に示す。
収容部3は、3つの側面(s2、s3、s4)と、2つの天板面(p2、p3)と、6つの貼合せ面(d1〜d6)と、から形成される。それぞれの面は折り線15を介して接しており、この折り線15に沿って垂直に面を折り込み貼合せ面(d1〜d6)でそれぞれの面を貼り合せることにより6面体の容器となる。一方、蓋部2は、前記収容部3の1つの前記天板(p2)に接した1つの側面(s1)と、この側面(s1)に接する1つの天板(p1)との連続した面からなる。この蓋部2の天板(p1)の開蓋先端部zの1辺は滑らかな凹凸曲線を描いており、曲線の凸部の頂点から上方の位置に半円形状の切り込み9が形成されている。そして、この切り込み9の両側を頂点としてハの字形状の折込線7が形成され、この両折込線7に囲まれた部分が折込部4を形成している。一方、折込部4の折込部先端10を挿入するための切込部6は、収容部3の1つの天面(p3)に形成される。
この切込部6は、水平方向の切り込みと、垂直方向の切り込みと、からなるT字形状を有しており、折込部先端10が湾曲面であっても、切込部6の開口面積が増すため容易に折込先端部10を挿入することが可能である。さらには、水平方向の切り込みの両端から、略下方へと向かって切り込みを形成することにより、前記切込部6の開口面積がさらに増して、前記折込先端部を容易に前記切込部へと挿入可能となる。
また、前記折込部は、消費者の該折込部の掴み方により、折込先端部の湾曲形状が、上方向に凸となったり、下方向に凸となったりする場合がある。この場合、図12(b)に示すように、前記切込部6の水平方向の切込み58を、下方向に凸状に湾曲形状とし、若しくは、上方向に凸状に湾曲形状とすることにより、さらに、前記折込先端部を前記切込部に挿入しやすくなる効果がある。
特に、折込線7は、図8に示すように、両折込線7の内側の線端(7i)を結ぶ同一直線上tから下方へ角度αを持って傾斜し、ハの字状に形成されている。よって、開封時、図9に示すように、折込部4が湾曲面Wを形成するため、折込部先端10の強度が飛躍的に増す効果がある。また、初期開封後には、折込部4の湾曲面Wに癖が付くため次回の開封時に湾曲面Wに指が引っ掛かり易い効果がある。
さらには、この折込線は、図10に示すように、曲線状(7')としても良い、折込線を曲線とすることにより、この曲線に沿って、折込部がさらに湾曲面Wを形成しやすくなる効果がある。また、折込部4の下の部分を凹状にへこませる(デボスD)と、折込部4に指がかりが良くなり、さらに開け易くなる効果がある。
また、従来の折込線7では、蓋部2の先端が緩やかな曲線を描く形状である場合、図11(b2)に示すように、把持部5が横長Lになってしまい、開閉作業がしづらくなってしまう。しかし、本発明の場合(図11(b1))、折込部4が菱形状となり、把持部分の長さKが短くなるため(K<L)、限られたスペースから有効に把持部分を形成することが可能となる。
このように、ハの字状の折込線の内側の線端(7i)を結ぶ同一直線上tからの傾斜角度αは30°であることが望ましいが、30°±15°でも良い。また、折込線7は、直線に限らず、緩やかな曲線や、破線、さらには2つ以上の平行線等を用いても良い。特に、箱型収容体が紙箱であって、紙質が厚い場合は(310g/m2〜)、前記折込線として、切れ込みを入れたリード罫や、ミシン目にするとなお良い。
なお、本発明の箱型容器は、図12に示すような、蓋部が、複数の面(51,52,53,54)からなり、複数面の1面(53)に形成される折込部(55)が、該折込部の両端から形成される折込線(59)に沿って折れ曲ることにより形成される折込先端部57と、前記蓋部複数面の他面(54)に形成される切込部(58)とが、嵌合することによりロックする箱型容器50に適用しても良い。
図12(a)は、箱型容器50の2つの蓋部53、54を閉じた状態であり、図12(b)は、2つの蓋部53、54を開いた状態である。この場合、蓋部53に、把持部55、折込線59、折込先端部57を、他方の蓋部54に切込部58を形成し、上述のような、蓋部のロックが可能である。この場合、折込線59がハの字に形成されているため、ロックが容易に外れてしまうようなことがない。
特に、このような、複数の面(51,52,53,54)からなる蓋部をロックする場合、折込先端部57が形成する湾曲面に合わせて、切込部58を湾曲形状とすることにより、さらにロックをし易くなる効果がある。
また、図13に示すようなプラスチックで形成されたケース状の収容体41に、蓋部42に延設して、把持部46、折込線47、折込先端部48を形成し、また収容部の上面56に切込部49を設け、掛け止めが可能なロック機構をもつ収容体41に適用してもよい。
また、図14(a)は、蓋部D4を上面に形成した場合であって、容器上部の4面が開閉して開口部を形成するものである。さらには、図14(b)に示すような、円柱状の容器を収納する際に、帯状の面(E5)が蓋部を形成するようにしても良い。
さらには、本発明の箱型収容体は、図15に示すような、蓋部と、収容部とをジッパーJを介して形成される収容体に適用しても良い。この場合、従来の折込線を水平に形成する方式では、ジッパーJの幅Bの一部を把持部4として用いるため、把持部4をジッパー幅Bの半分ほどの長さpしか形成することができず、コハゼ式とすることが困難であったため、図15(a)に示すような把持部4の先端を下方へと差し込む方式が主だった。
しかし、図15(b)に示すように、ハの字状の折込線(7、7')を適用することにより、ジッパー幅Bが狭くても、十分に把持部4の長さp'が取れるので、コハゼ式のロック機構を形成可能である。
本発明のロック機構において、消費者が前記折込部4をつかみ、開封操作を行う際、通常、前記折込部4および折込先端部10の湾曲面Wは、図16(A)に示すように、折込線7に沿って折れ曲るとき、自然に上方向へと凸形状の湾曲面Wを形成するが、特に、消費者が折込先端部10を指先でつまんで開閉操作を行う際、指の先端の幅が前記折込先端部10の幅より小さいときは(指の幅≦折込先端部10の幅(通常、約15mm以上))、図16(B)に示すように、前記折込線7に沿って折込部4が作る湾曲面Wとは、逆の向き(下方向)へと湾曲面Wを形成する。
このように、本発明のロック機構は、折込部が形成する湾曲面Wが上方向の凸形状を形成するに限らず、下方向に凸形状、もしくは、上下方向へと波打つような湾曲面Wを形成することにより、さらに操作性良好なロック機構を提供可能であるとともに、本発明のロック機構は多種多様な箱型収容体に応用可能である。
また、本発明のロック機構を備える箱型収容体は、紙箱に限らず、プラスチック、多層フィルム、プラスチック樹脂をコーティングした紙など様々な材質からなる箱型収容体に応用可能である。
本発明のロック機構を備えた箱型収容体を示す斜視図である。 (a)開封前の箱型収容体を示す正面図である。(b)開封後の箱型収容体を示す正面図である。 (a)従来のロック機構を備えた箱型収容体を示す正面図(上)と断面図(下)である。(b)本発明のロック機構を備えた箱型収容体を示す正面図(上)と断面図(下)である。 本発明のロック機構を備えた箱型収容体の展開図である。 本発明のロック機構を備えた箱型収容体の一部拡大図である。 本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す斜視図である。 図6に示す箱型収容体の展開図である。 図6に示す箱型収容体の一部拡大図である。 図6に示す箱型収容体の開封後を示す斜視図である。 本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す一部拡大図である。 (a1)本発明のロック機構を備えた箱型収容体の正面図である。(a2)従来のロック機構を備えた箱型収容体の正面図である。(b1)本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す正面図である。(b2)従来のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す正面図である。 本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す斜視図である。(a)閉蓋時を示す図である。(b)開封時を示す図である。 本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す斜視図である。 (a)本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す斜視図及び説明図である。(b)本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す斜視図及び説明図である。 (a)本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す斜視図及び説明図である。(b)本発明のロック機構を備えた箱型収容体の別の例を示す斜視図及び説明図である。 (A)本発明のロック機構を備えた箱型収容体において、折込部が形成する湾曲面を示す説明図である。(B)本発明のロック機構を備えた箱型収容体において、折込部が形成する湾曲面の別の例を示す説明図である。
符号の説明
1 箱型収容体
2 蓋部
3 収容部
4 折込部
5 把持部
6 切込部
7 折込線
7i、7o 先端
9 切り込み
10 折込部先端
13 折り線
15 切取り線
41 収容体
42 蓋部
46 把持部
47 折込線
48
49
50 紙箱
51、52、53、54 蓋部
55 把持部
57 切込部
58 切り込み
59 折込線
D4 蓋部
E5 蓋部
s1〜s4 側面
p1〜p3 天板面
d1〜d6 貼合せ面
α 角度
t 同一直線
z 開蓋先端部
D デボス

Claims (9)

  1. 蓋部と収容部とからなる箱型収容体であって、前記蓋部に形成される折込部の両側に形成された折込線に沿って、前記折込部を折曲げ、蓋部の開封開始位置の上方で、かつ折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記収容部に形成される切込部とが、前記蓋部の開封方向へ向かってロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とする箱型収容体。
  2. 収容部の一部を切取り形成される蓋部を有する箱型収容体であって、前記蓋部に形成される折込部の両側に形成された折込線に沿って、前記折込部を折曲げ、蓋部の開封開始位置の上方で、かつ折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記収容部に形成される切込部とが、前記蓋部の開封方向へ向かってロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とする箱型収容体。
  3. 収容部と、蓋部とからなる箱型収容体であって、前記蓋部は、箱型収容体の各々の側面に折線を介して連設された複数の面からなり、該複数面の1面に形成される折込部が、該折込部の両端から形成される折込線に沿って折れ曲、折込部を形成する2つの折込線のそれぞれの内側の線端に連設して形成する連続した切り込みによってなる折込先端部と、前記蓋部複数面の他面に形成される切込部とが、嵌合することによりロックする箱型収容体において、前記折込線が、両折込線の内側の線端を頂点として前記蓋部の先端へ向かってハの字状に形成されることにより、前記折込部が湾曲面を保ちつつ前記切込部に挿入されるロック機構を有することを特徴とする箱型収容体。
  4. 前記折込線が曲線であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の箱型収容体。
  5. 前記折込線が破線であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の箱型収容体。
  6. 前記収容部の、前記蓋部の把持部先端が接する位置に、凹部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3に記載の箱型収容体。
  7. 前記切込部が、水平方向の切り込みと、垂直方向の切り込みと、からなることを特徴とする請求項1乃至3に記載の箱型収容体。
  8. 前記切込部の前記水平方向の切込みが、上方向に凸状に湾曲形状を有することを特徴とする請求項7に記載の箱型収容体。
  9. 前記切込部の前記水平方向の切込みが、下方向に凸状に湾曲形状を有することを特徴とする請求項7に記載の箱型収容体。
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