JP3608010B2 - 産業車両 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はショベルローダ等の産業車両に係り、詳しくはそのリフトアームを上下方向に回動させるリフトシリンダの取付け構造に特徴を有する産業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、土砂、砂利等のいわゆるバラ物の荷役作業には、図3に示すようなショベルローダ51が用いられる。ショベルローダ51は、機台52前方(図3において左方向)に設けられたバケット53をリフトアーム54により上下させて荷役作業を行うようになっている。リフトアーム54は、機台52の前部に設けられた左右一対のピラー55にその基端が上下方向に回動可能に軸着されている。また、リフトアーム54を上下に回動させる手段として、リフトシリンダ56がリフトアーム54の下方に配設されている。
【0003】
リフトシリンダ56のシリンダロッド57の先端はリフトアーム54の略中央部下側に軸着されている。そして、リフトシリンダ56は、リフトアーム54の下方からリフトアーム54を押し上げるようになっている。
【0004】
ところで、トラックの荷台等に対して荷役作業を行っている時に、リフトシリンダ56、特にシリンダロッド57を荷台等に当ててしまい、シリンダロッド57をキズ付けてしまう場合がある。そのため、リフトアーム54にはシリンダガード58が設けられ、シリンダロッド57に対して前方及び左右両側から荷台等が直接シリンダロッド57に当たるのを防ぐようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シリンダガード58は、荷役作業中に過大な衝撃を受けると曲がってしまい、その曲がったシリンダガード58によってシリンダロッド57がキズついてしまうという問題があった。また、トラック等への荷役作業時に、トラックの荷台とシリンダガード58とが干渉してしまうので、ショベルローダ51をトラックにあまり接近させることができず、荷降ろしがうまくできないという問題があった。
【0006】
本発明は以上に述べた問題を解決するものであり、リフトアームを作動させるためのシリンダロッドをシリンダガードを設けずに保護することができる産業車両を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために請求項1に記載の発明は、運転席が設けられた機台と、前記機台に支持された左右一対のピラーと、一端が前記左右一対のピラーに上下方向に回動可能に支持され、他端が荷役用アタッチメントを支持するアームプレートと、本体側端部が前記左右一対のピラーに上下方向に回動可能に支持され、シリンダロッドの出没によって前記アームプレートを上下方向に回動させてリフト動作を行うリフトシリンダとを備えた産業車両において、リフト動作時にリフトシリンダのシリンダロッドがアームプレートの内側面と常に対向するようにシリンダロッドをアームプレートに連結して、アームプレートを外側面側から見た場合にシリンダロッドがアームプレートの影に入るようにしたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の産業車両において、左右一対の前記リフトシリンダは、左右一対の前記アームプレートの内側に配設されたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の産業車両において、前記リフトアームには、左右一対のアームプレートを両アームプレートの中間部で接続するアームメンバが設けられ、そのアームメンバには、前記リフトシリンダのシリンダロッドがそれぞれ回動可能に連結される左右一対のシリンダプレートをアームプレートよりも内側に取着したことを要旨とする。
【0009】
従って、請求項1に記載の発明によれば、リフト動作時にリフトシリンダのシリンダロッドがアームプレートの内側面と常に対向するようにしたので、障害物がシリンダロッドに当たらない。
【0010】
また、請求項2に記載の発明によれば、左右一対のリフトシリンダが左右一対のアームプレートの内側に配設されたので、アームプレートの外側からの障害物はシリンダロッドに当たらない。
【0011】
また、請求項3に記載の発明によれば、シリンダロッドは、左右一対のアームプレートを接続するアームメンバにアームプレートよりも内側に取着された左右一対のシリンダプレートに回動可能に連結したので、シリンダロッドをアームプレートの側面と対向する位置に簡単に保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をショベルローダに具体化した実施の一形態を図1及び図2に従って説明する。図1はショベルローダ1の側面図、図2はショベルローダ1の部分平面図である。
【0013】
ショベルローダ1の機台2には、駆動輪3と操舵輪4とが前後に配設されている。機台2には運転席5が設けられ、作業者が座るためのシート6が設けられている。運転席5の前方には、ステアリング7が設けられ、このステアリング7の操作により操舵輪4の操舵角を変更できるようになっている。ステアリング7の右側には、荷役操作を行うためのレバー8等が設けられている。
【0014】
機台2の前部にはピラー9が設けられている。ピラー9は、左右の下部ピラー10と上部ピラー11とから構成されている。下部ピラー10は機台2に取着されている。その下部ピラー10の上端にはピラーメンバ12を介して上部ピラー11が取着されている。また、ピラー9は、機台2との間に配設された左右一対の支持部材13によって支持され、ピラー9が前後方向に傾動するのを防止するようになっている。左右の上部ピラー11上端は、補助ロッド14により連結されている。
【0015】
左右の上部ピラー11上端には、それぞれ左右一対のロッド15がその基端において上下方向に回動可能に支持されている。また、左右の上部ピラー11には、ロッド15の下方にリフトアーム16がその基端において上下方向に回動可能に支持されている。
【0016】
図2に示すように、リフトアーム16は、左右のアームプレート17とアームメンバ18とから構成されている。アームプレート17は、基端がそれぞれ上部ピラー11に回動可能に支持されている。アームプレート17の先端はそれぞれバケットブラケット19を介してロッド15の先端と連結され、平行リンク機構が構成されている。アームプレート17のほぼ中央部には、アームメンバ18の左右両端が固着されている。アームメンバ18には、シリンダブラケット20が回動不能に取着されている。シリンダブラケット20は、アームプレート17の内側、即ち車両中心側にそれぞれ設けられている。
【0017】
また、左右の上部ピラー11には、リフトアーム16の下方に左右一対のリフトシリンダ21の本体側端部が上下方向に回動可能に支持されている。リフトシリンダ21のシリンダロッド22先端は、シリンダブラケット20にそれぞれ軸支されている。また、シリンダロッド22の先端は、アームプレート17の上端付近となるように前記シリンダブラケット20に回動可能に連結されている。そして、運転席5に設けられた荷役用のレバー8の操作に基づいてリフトシリンダ21からシリンダロッド22が出没し、そのシリンダロッド22の出没によってアームプレート17、即ちリフトアーム16が上下方向に回動するようになっている。
【0018】
バケットブラケット19には、アタッチメントとしてのバケット23が回動可能に支持されている。また、左右のバケットブラケット19の間にはダンプシリンダブラケット24が設けられ、そのダンプシリンダブラケット24にはダンプシリンダ25が設けられている。ダンプシリンダ25のシリンダロッド26はバケット23に回動可能に連結されており、運転席5に設けられた荷役用のレバー8の操作に基づいてダンプシリンダ25から出没するシリンダロッド26によってバケット23が上下方向に傾動するようになっている。
【0019】
次に、上記のように構成されたショベルローダ1の作用を説明する。
ショベルローダ1にて土砂等の荷役作業を行う場合、作業者は荷役用のレバー8を操作してバケット23内に荷を積載し、リフトアーム16を図1の二点鎖線で示す位置まで上方へ回動させてバケット23を上昇させる。(但し、バケット23は一点鎖線で示すように開口部を上方に向けている。)そして、作業者は、ショベルローダ1を走行させて荷降ろしの場所、例えばトラックの荷台の上方にバケット23を配置する。そして、作業者は、荷役用のレバー8を操作してバケット23を二点鎖線で示すように前方に傾動させて、荷をトラックの荷台に移載する。
【0020】
ところで、リフトシリンダ21は、前述したようにアームプレート17の内側にそれぞれ設けられている上、シリンダロッド22先端は、アームプレート17上端付近でシリンダブラケット20にそれぞれ軸支されている。従って、リフトアーム16を図1の二点鎖線で示す位置まで上方に回動しても、シリンダロッド22は常にアームプレート17の側面と対向する位置に保持される。即ち、シリンダロッド22はリフトアーム16のアームプレート17の影に入っている。そのため、ショベルローダ1をトラックの荷台に接近させても、シリンダロッド22がトラックの荷台に当たらないので、シリンダロッド22がキズ付くのを防ぐことができる。また、アームプレート17の外側の方向から近接する障害物があっても、同様にシリンダロッド22に当たるのが回避され、シリンダロッド22がキズ付くのを防ぐことができる。更に、従来のシリンダガード58がないので、リフトシリンダ21をトラックの荷台ぎりぎりまで接近させることができる。
【0021】
上記したように本実施の形態によれば、以下の作用及び効果を得ることができる。
▲1▼リフトシリンダ21のシリンダロッド22をリフトアーム16を構成するアームメンバ18に取着したシリンダブラケット20に軸支し、リフトシリンダ21をアームプレート17の内側に配置して、シリンダロッド22をアームプレート17の側面と対向するようにした。そのため、トラックの荷台等にシリンダロッド22が当たらないので、シリンダロッド22がキズ付くのを防ぐことができる。
【0022】
▲2▼シリンダロッド22をアームプレート17の側面と対向するようにしたので、従来のシリンダガード58を省略することができる。そのため、荷役作業において、ショベルローダ1をリフトアーム16がトラックの荷台に当たるぎりぎりまで接近させることができ、荷降ろしの作業性を向上させることができる。
【0023】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のようにしてもよい。
1)上記形態において、アタッチメントとしてのバケット23に代えて、フォーク等をリフトアーム16先端に支持して実施してもよい。
【0024】
2)上記形態では、リフトシリンダ21のシリンダロッド22先端を支持するシリンダブラケット20をリフトアーム16を構成するアームメンバ18に固着したが、シリンダブラケット20をアームプレート17の内側上端にそれぞれ設けて実施してもよい。
【0025】
3)リフトシリンダ21をアームプレート17の外側に設けて実施してもよい。この場合、アームプレート17の外側の方向から近接する障害物があった時には当接する可能性が出てくるが、前方からの障害物に対しては当接を防止でき、従来のシリンダガード58を省略できる。
【0026】
以上、本発明の実施の各形態について説明したが、上記各形態から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
請求項1〜3に記載の産業車両において、前記アタッチメントはバケットである産業車両。この構成によれば、リフトシリンダのシリンダロッドにキズが付くのを防止してバラ荷の荷役作業を行うことが可能となる。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、リフト動作時にリフトシリンダのシリンダロッドがアームプレートの内側面と常に対向するようにしたので、シリンダロッドに荷台等が当たってキズ付くのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の一形態のショベルローダの側面図。
【図2】実施の一形態のショベルローダの部分平面図。
【図3】従来のショベルローダの側面図。
【符号の説明】
2…機台、5…運転席、9…ピラー、16…リフトアーム、17…アームプレート、18…アームメンバ、20…シリンダブラケット、21…リフトシリンダ、22…シリンダロッド、23…アタッチメントとしてのバケット。
【発明の属する技術分野】
本発明はショベルローダ等の産業車両に係り、詳しくはそのリフトアームを上下方向に回動させるリフトシリンダの取付け構造に特徴を有する産業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、土砂、砂利等のいわゆるバラ物の荷役作業には、図3に示すようなショベルローダ51が用いられる。ショベルローダ51は、機台52前方(図3において左方向)に設けられたバケット53をリフトアーム54により上下させて荷役作業を行うようになっている。リフトアーム54は、機台52の前部に設けられた左右一対のピラー55にその基端が上下方向に回動可能に軸着されている。また、リフトアーム54を上下に回動させる手段として、リフトシリンダ56がリフトアーム54の下方に配設されている。
【0003】
リフトシリンダ56のシリンダロッド57の先端はリフトアーム54の略中央部下側に軸着されている。そして、リフトシリンダ56は、リフトアーム54の下方からリフトアーム54を押し上げるようになっている。
【0004】
ところで、トラックの荷台等に対して荷役作業を行っている時に、リフトシリンダ56、特にシリンダロッド57を荷台等に当ててしまい、シリンダロッド57をキズ付けてしまう場合がある。そのため、リフトアーム54にはシリンダガード58が設けられ、シリンダロッド57に対して前方及び左右両側から荷台等が直接シリンダロッド57に当たるのを防ぐようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シリンダガード58は、荷役作業中に過大な衝撃を受けると曲がってしまい、その曲がったシリンダガード58によってシリンダロッド57がキズついてしまうという問題があった。また、トラック等への荷役作業時に、トラックの荷台とシリンダガード58とが干渉してしまうので、ショベルローダ51をトラックにあまり接近させることができず、荷降ろしがうまくできないという問題があった。
【0006】
本発明は以上に述べた問題を解決するものであり、リフトアームを作動させるためのシリンダロッドをシリンダガードを設けずに保護することができる産業車両を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために請求項1に記載の発明は、運転席が設けられた機台と、前記機台に支持された左右一対のピラーと、一端が前記左右一対のピラーに上下方向に回動可能に支持され、他端が荷役用アタッチメントを支持するアームプレートと、本体側端部が前記左右一対のピラーに上下方向に回動可能に支持され、シリンダロッドの出没によって前記アームプレートを上下方向に回動させてリフト動作を行うリフトシリンダとを備えた産業車両において、リフト動作時にリフトシリンダのシリンダロッドがアームプレートの内側面と常に対向するようにシリンダロッドをアームプレートに連結して、アームプレートを外側面側から見た場合にシリンダロッドがアームプレートの影に入るようにしたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の産業車両において、左右一対の前記リフトシリンダは、左右一対の前記アームプレートの内側に配設されたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の産業車両において、前記リフトアームには、左右一対のアームプレートを両アームプレートの中間部で接続するアームメンバが設けられ、そのアームメンバには、前記リフトシリンダのシリンダロッドがそれぞれ回動可能に連結される左右一対のシリンダプレートをアームプレートよりも内側に取着したことを要旨とする。
【0009】
従って、請求項1に記載の発明によれば、リフト動作時にリフトシリンダのシリンダロッドがアームプレートの内側面と常に対向するようにしたので、障害物がシリンダロッドに当たらない。
【0010】
また、請求項2に記載の発明によれば、左右一対のリフトシリンダが左右一対のアームプレートの内側に配設されたので、アームプレートの外側からの障害物はシリンダロッドに当たらない。
【0011】
また、請求項3に記載の発明によれば、シリンダロッドは、左右一対のアームプレートを接続するアームメンバにアームプレートよりも内側に取着された左右一対のシリンダプレートに回動可能に連結したので、シリンダロッドをアームプレートの側面と対向する位置に簡単に保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をショベルローダに具体化した実施の一形態を図1及び図2に従って説明する。図1はショベルローダ1の側面図、図2はショベルローダ1の部分平面図である。
【0013】
ショベルローダ1の機台2には、駆動輪3と操舵輪4とが前後に配設されている。機台2には運転席5が設けられ、作業者が座るためのシート6が設けられている。運転席5の前方には、ステアリング7が設けられ、このステアリング7の操作により操舵輪4の操舵角を変更できるようになっている。ステアリング7の右側には、荷役操作を行うためのレバー8等が設けられている。
【0014】
機台2の前部にはピラー9が設けられている。ピラー9は、左右の下部ピラー10と上部ピラー11とから構成されている。下部ピラー10は機台2に取着されている。その下部ピラー10の上端にはピラーメンバ12を介して上部ピラー11が取着されている。また、ピラー9は、機台2との間に配設された左右一対の支持部材13によって支持され、ピラー9が前後方向に傾動するのを防止するようになっている。左右の上部ピラー11上端は、補助ロッド14により連結されている。
【0015】
左右の上部ピラー11上端には、それぞれ左右一対のロッド15がその基端において上下方向に回動可能に支持されている。また、左右の上部ピラー11には、ロッド15の下方にリフトアーム16がその基端において上下方向に回動可能に支持されている。
【0016】
図2に示すように、リフトアーム16は、左右のアームプレート17とアームメンバ18とから構成されている。アームプレート17は、基端がそれぞれ上部ピラー11に回動可能に支持されている。アームプレート17の先端はそれぞれバケットブラケット19を介してロッド15の先端と連結され、平行リンク機構が構成されている。アームプレート17のほぼ中央部には、アームメンバ18の左右両端が固着されている。アームメンバ18には、シリンダブラケット20が回動不能に取着されている。シリンダブラケット20は、アームプレート17の内側、即ち車両中心側にそれぞれ設けられている。
【0017】
また、左右の上部ピラー11には、リフトアーム16の下方に左右一対のリフトシリンダ21の本体側端部が上下方向に回動可能に支持されている。リフトシリンダ21のシリンダロッド22先端は、シリンダブラケット20にそれぞれ軸支されている。また、シリンダロッド22の先端は、アームプレート17の上端付近となるように前記シリンダブラケット20に回動可能に連結されている。そして、運転席5に設けられた荷役用のレバー8の操作に基づいてリフトシリンダ21からシリンダロッド22が出没し、そのシリンダロッド22の出没によってアームプレート17、即ちリフトアーム16が上下方向に回動するようになっている。
【0018】
バケットブラケット19には、アタッチメントとしてのバケット23が回動可能に支持されている。また、左右のバケットブラケット19の間にはダンプシリンダブラケット24が設けられ、そのダンプシリンダブラケット24にはダンプシリンダ25が設けられている。ダンプシリンダ25のシリンダロッド26はバケット23に回動可能に連結されており、運転席5に設けられた荷役用のレバー8の操作に基づいてダンプシリンダ25から出没するシリンダロッド26によってバケット23が上下方向に傾動するようになっている。
【0019】
次に、上記のように構成されたショベルローダ1の作用を説明する。
ショベルローダ1にて土砂等の荷役作業を行う場合、作業者は荷役用のレバー8を操作してバケット23内に荷を積載し、リフトアーム16を図1の二点鎖線で示す位置まで上方へ回動させてバケット23を上昇させる。(但し、バケット23は一点鎖線で示すように開口部を上方に向けている。)そして、作業者は、ショベルローダ1を走行させて荷降ろしの場所、例えばトラックの荷台の上方にバケット23を配置する。そして、作業者は、荷役用のレバー8を操作してバケット23を二点鎖線で示すように前方に傾動させて、荷をトラックの荷台に移載する。
【0020】
ところで、リフトシリンダ21は、前述したようにアームプレート17の内側にそれぞれ設けられている上、シリンダロッド22先端は、アームプレート17上端付近でシリンダブラケット20にそれぞれ軸支されている。従って、リフトアーム16を図1の二点鎖線で示す位置まで上方に回動しても、シリンダロッド22は常にアームプレート17の側面と対向する位置に保持される。即ち、シリンダロッド22はリフトアーム16のアームプレート17の影に入っている。そのため、ショベルローダ1をトラックの荷台に接近させても、シリンダロッド22がトラックの荷台に当たらないので、シリンダロッド22がキズ付くのを防ぐことができる。また、アームプレート17の外側の方向から近接する障害物があっても、同様にシリンダロッド22に当たるのが回避され、シリンダロッド22がキズ付くのを防ぐことができる。更に、従来のシリンダガード58がないので、リフトシリンダ21をトラックの荷台ぎりぎりまで接近させることができる。
【0021】
上記したように本実施の形態によれば、以下の作用及び効果を得ることができる。
▲1▼リフトシリンダ21のシリンダロッド22をリフトアーム16を構成するアームメンバ18に取着したシリンダブラケット20に軸支し、リフトシリンダ21をアームプレート17の内側に配置して、シリンダロッド22をアームプレート17の側面と対向するようにした。そのため、トラックの荷台等にシリンダロッド22が当たらないので、シリンダロッド22がキズ付くのを防ぐことができる。
【0022】
▲2▼シリンダロッド22をアームプレート17の側面と対向するようにしたので、従来のシリンダガード58を省略することができる。そのため、荷役作業において、ショベルローダ1をリフトアーム16がトラックの荷台に当たるぎりぎりまで接近させることができ、荷降ろしの作業性を向上させることができる。
【0023】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のようにしてもよい。
1)上記形態において、アタッチメントとしてのバケット23に代えて、フォーク等をリフトアーム16先端に支持して実施してもよい。
【0024】
2)上記形態では、リフトシリンダ21のシリンダロッド22先端を支持するシリンダブラケット20をリフトアーム16を構成するアームメンバ18に固着したが、シリンダブラケット20をアームプレート17の内側上端にそれぞれ設けて実施してもよい。
【0025】
3)リフトシリンダ21をアームプレート17の外側に設けて実施してもよい。この場合、アームプレート17の外側の方向から近接する障害物があった時には当接する可能性が出てくるが、前方からの障害物に対しては当接を防止でき、従来のシリンダガード58を省略できる。
【0026】
以上、本発明の実施の各形態について説明したが、上記各形態から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
請求項1〜3に記載の産業車両において、前記アタッチメントはバケットである産業車両。この構成によれば、リフトシリンダのシリンダロッドにキズが付くのを防止してバラ荷の荷役作業を行うことが可能となる。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、リフト動作時にリフトシリンダのシリンダロッドがアームプレートの内側面と常に対向するようにしたので、シリンダロッドに荷台等が当たってキズ付くのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の一形態のショベルローダの側面図。
【図2】実施の一形態のショベルローダの部分平面図。
【図3】従来のショベルローダの側面図。
【符号の説明】
2…機台、5…運転席、9…ピラー、16…リフトアーム、17…アームプレート、18…アームメンバ、20…シリンダブラケット、21…リフトシリンダ、22…シリンダロッド、23…アタッチメントとしてのバケット。
Claims (3)
- 運転席が設けられた機台と、
前記機台に支持された左右一対のピラーと、
一端が前記左右一対のピラーに上下方向に回動可能に支持され、他端が荷役用アタッチメントを支持するアームプレートと、
本体側端部が前記左右一対のピラーに上下方向に回動可能に支持され、シリンダロッドの出没によって前記アームプレートを上下方向に回動させてリフト動作を行うリフトシリンダとを備えた産業車両において、
リフト動作時にリフトシリンダのシリンダロッドがアームプレートの内側面と常に対向するようにシリンダロッドをアームプレートに連結して、アームプレートを外側面側から見た場合にシリンダロッドがアームプレートの影に入るようにした産業車両。 - 左右一対の前記リフトシリンダは、左右一対の前記アームプレートの内側に配設された請求項1に記載の産業車両。
- 左右一対の前記アームプレートを両アームプレートの略中間部で接続するアームメンバが設けられ、そのアームメンバには、前記リフトシリンダのシリンダロッドがそれぞれ回動可能に連結された左右一対のシリンダブラケットをアームプレートよりも内側に取着した請求項1又は2に記載の産業車両。
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JP20622195A JP3608010B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 産業車両 |
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JP20622195A JP3608010B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 産業車両 |
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JPH0952697A JPH0952697A (ja) | 1997-02-25 |
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ID=16519774
Family Applications (1)
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JP20622195A Expired - Fee Related JP3608010B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 産業車両 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1995
- 1995-08-11 JP JP20622195A patent/JP3608010B2/ja not_active Expired - Fee Related
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