JP3605974B2 - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3605974B2
JP3605974B2 JP33617596A JP33617596A JP3605974B2 JP 3605974 B2 JP3605974 B2 JP 3605974B2 JP 33617596 A JP33617596 A JP 33617596A JP 33617596 A JP33617596 A JP 33617596A JP 3605974 B2 JP3605974 B2 JP 3605974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
modem
transmission
capability
terminal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33617596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10178532A (ja
Inventor
至規 村田
哲治 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP33617596A priority Critical patent/JP3605974B2/ja
Publication of JPH10178532A publication Critical patent/JPH10178532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3605974B2 publication Critical patent/JP3605974B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばファクシミリ装置等の通信端末装置に関し、より詳細には、たとえば少なくとも2回線に接続されており、それぞの回線に異なる能力の変復調部(モデム)が接続されている通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置等の通信端末装置は一般的には、送信時にはディジタル信号を音声信号に変換して一般公衆電話回線へ送信し、また受信時には一般公衆電話回線から音声信号を受信してディジタル信号に変換する変復調装置(モデム)を備えている。ところで、近年ではITU−T(国際電気通信連合−電気通信標準化部門) の勧告V.34に準拠した最大伝送速度が33.6Kbpsの超高速の通信手順(以下、V.34通信手順と言う) も実用化されている。但し、このV.34通信手順による通信に際しては、同勧告 V.8通信手順による前手順により実際の通信速度が決定されるまた、V.34通信手順ほどではないが比較的高速な同勧告V.17通信手順等に準拠した変復調装置もV.34通信手順と共に混在して使用されているのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、たとえば上述のような種々の伝送速度、即ち通信能力の変復調装置を備えた通信端末装置が混在している実情においては、相対的に高速な変復調装置は通信相手の相対的に低速な変復調装置の能力に合わせて伝送速度を調整する機能を有している。従って、実際に回線が接続された後には自動的に伝送速度が両者間で調整されて基本的には相対的に低能力の変復調装置側の伝送速度以下のその時点での通信回線の状況に応じた伝送速度で通信が行なわれる。
【0004】
一方、近年では複数の回線 (少なくとも2回線) に接続し、それぞれにモデムを備えた通信端末装置も存在する。このような通信端末装置では、上述のような問題点の他に、それぞれのモデムが異なる通信能力を有する場合に、より高能力のモデムを使用しても通信相手のモデムがより低能力であればモデムの能力が無駄になるのみならず、その間により高能力のモデムを使用した通信を受信した場合にはより低能力のモデムで受信してしまい、いずれのモデムにおいてもより低能力の通信が行なわれることになり、せっかくの高能力のモデムが無駄になるという問題点があった。
【0005】
また、そのような通信端末装置で同報送信、即ち同一の原稿を複数の通信相手先装置へ実質的に同時に送信する場合には、いずれの能力の変復調装置でいずれの通信相手先装置へ送信すればより効率的な、換言すればより経済的な通信が可能かという点に関しては、一般のユーザには容易には判断出来ないという問題がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、それぞれ異なる回線に接続された能力の異なる複数の変復調部 (モデム) を備えた通信端末装置において、回線が実際に接続する以前に、相手方装置の能力に合わせて自装置の変復調部を選択しておくことにより、相対的に低能力の相手方装置に対して相対的に高能力の変復調部を使用するような無駄を回避して、効率的な通信を可能とした通信端末装置により同報送信を行なう場合に、より効率的な通信を可能として経済性を追求し得る通信端末装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信端末装置は、異なる回線に接続された相対的に高能力の第1の変復調部及び低能力の第2の変復調部と、各通信相手に関する電話番号と通信能力とを記憶した記憶部と、同報送信時に、高能力が必要であることが前記記憶部に記憶されている通信相手には前記第1の変復調部で、高能力が不要であることが前記記憶部に記憶されている通信相手には前記第2の変復調部で並行的にそれぞれ送信を開始し、前記第1の変復調部による送信の終了時点で前記第2の変復調部が送信中である場合には未送信の通信を前記第1の変復調部で送信する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0011】
このような本発明の通信端末装置では、高能力が必要な相手先装置はすべて自装置の相対的に高能力を有する変復調部を使用して送信が行なわれ、更に相対的に高能力を有する変復調部に対する通信予約がない場合には残りの通信もその変復調部を使用して行なわれるため、全ての送信の終了までの時間が短縮されてより経済的な送信が可能になる。
【0012】
更に本発明に係る通信端末装置は、記憶部に記憶される各変復調部の通信能力は、それぞれの規格によって定まる値または過去に通信が実行された際の実績値であることを特徴とする。
【0013】
このような本発明の通信端末装置では、記憶部に記憶される各変復調部の通信能力は、当初はそれぞれの規格によって定まる値を外部から記憶させることができると共に、実際に通信が行なわれた後には、通信が実行された際の実績値が自動的に記憶され、使用される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る通信端末装置(以下、本発明装置と言う) をファクシミリ装置として具体化した場合の実施の形態の一構成例を示すブロック図である。
【0015】
図1において、参照符号1は制御部として機能するCPU(中央処理装置) を示しており、このファクシミリ装置全体の動作を制御するためのプログラム等を予め記憶したROM(Read Only Memory) 2と、CPU 1による制御に必要なデータ、たとえば後述するワンタッチ/短縮テーブル31及び通信予約テーブル32等のようなデータ、あるいは動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶する記憶部として機能するRAM(Random Access Memory) 3とが接続されている。
【0016】
また、CPU 1には第1NCU(Network Control Unit) 41, 相対的に高能力の変復調部として機能する第1モデム51, 第2NCU 42及び相対的に低能力の変復調部として機能する第2モデム52が接続されている。第1NCU 41は、CPU 1により制御されて、第1回線L1とこのファクシミリ装置との接続を制御すると共に、通信相手の電話番号に応じたダイヤルパルスを送出する機能及び着信を検出する機能を有している。また、第2NCU 42は、CPU 1により制御されて、第2回線L2とこのファクシミリ装置との接続を制御すると共に、通信相手の電話番号に応じたダイヤルパルスを送出する機能及び着信を検出する機能を有している。なお、第1回線L1及び第2回線L2は図示されていない一般公衆電話回線に接続されている。
【0017】
第1モデム51は、送受信データの変復調、具体的には送信データを音声信号に変調して第1NCU 41を介して第1回線L1へ送出し、また逆に第1回線L1から第1NCU 41を介して受信した音声信号をディジタル信号に復調する。第2モデム52も同様に、送信データを音声信号に変調して第2NCU 42を介して第2回線L2へ送出し、また逆に第2回線L2から第1NCU 41を介して受信した音声信号をディジタル信号に復調する。但し、この図1に示されている実施の形態においては、第1モデム51は伝送速度が相対的に高速なモデム、たとえばV.8通信手順を前手順とするV.34通信手順が実行可能な相対的に高能力のモデムが、第2モデム52は伝送速度が相対的に低速のモデム、たとえばV.17通信手順が実行可能な相対的に低能力のモデムがそれぞれ採用されている。
【0018】
CPU 1には更に、読取部6, 画像メモリ7, コーデック8, 記録部9, 操作部10, 表示部11等が接続されている。読取部6はたとえば CCDイメージセンサ等を利用して原稿画像の読み取りを行なう。具体的には、読取部6は、原稿を副走査方向へ移動させつつ、その画像を主走査方向へ1ライン分ずつ読み取る。画像メモリ7は、このようにして読取部6が読み取った画データを記憶し、また外部から第1回線L1及び第1モデム51または第2回線L2及び第2モデム52を介して受信した画データ記憶する。コーデック8は、送信すべき画データを符号化し、また受信した画データを復号化する。記録部9は受信画データまたは読取部6が読み取った画データを記録紙上に印字する。操作部10は電話番号等の数字を入力するためのテンキー, 一つのキーを操作するのみで予め登録されている通信相手の電話番号がダイヤルされるワンタッチキー, 2桁またはせいぜい3桁程度の数字を入力するのみで予め登録されている通信相手の電話番号がダイヤルされる短縮キー, 種々の動作を指示するための操作キー等で構成されている。表示部11は、操作部10の操作により入力された電話番号等の種々の情報を表示する CRTディスプレイまたはLCD(液晶表示装置) 等で構成されている
【0019】
次に、上述のような構成の本発明装置としてのファクシミリ装置の基本的な動作について、CPU 1の動作手順を示す図2,図3及び図4のフローチャートと、RAM 3に設定されるワンタッチ/短縮テーブル31の内容を示す図5及び図6の模式図を参照して以下に説明する。
【0020】
まず、ユーザによりワンタッチ/短縮テーブル31の設定が行なわれる (ステップS11)。このワンタッチ/短縮テーブル31はRAM 3内に設定されたメモリ領域に図5のような各項目がワンタッチキーの番号または短縮キーの番号をサーチキーとして関連付けて記憶される。各項目とは、それぞれのワンタッチキーの番号または短縮キーの番号に対応する相手先電話番号と、相手先装置の通信能力と、少なくとも一回実際に通信が行なわれた場合に得られる通信速度実績とである。従って、ある電話番号の相手先装置に対して実際の通信が未だ行なわれていない場合には、図5に示されているように、通信速度実績の項目は空白となっている。なお、図5に示されている例では、短縮キーに対する設定のみが示されているが、ワンタッチキーに対する設定も同様に行なえることは言うまでもない。
【0021】
このようなワンタッチ/短縮テーブル31は、ユーザが操作部10の各キーを操作するとにより、通常の通信端末装置ではワンタッチダイヤルまたは短縮ダイヤルに対しては相手先電話番号がセットでワンタッチ/短縮テーブル31に登録されるが、本発明装置においては更に相手先の通信端末装置のモデムの能力もセットにして登録しておく。図5に示されている例では、短縮番号”00”には相手先電話番号として”03−3210−1234”が、更にその通信能力は”V.8(実際にはV.34) ”であるというように登録される。また、短縮番号”01”には相手先電話番号として”06−123−4567 ”が、更にその通信能力は”V.17 ”であるというように登録される。但し、通信能力に関しては、ユーザは単に”大”, ”中”, ”小”というような入力を行なうのみでよいようにしておいてもよい。
【0022】
ユーザが本発明装置を使用して実際に通信を行なう場合、図2のフローチャートに示されているように、まず発呼要求があると (ステップS12)、CPU 1はユーザが入力した種々の通信コマンド情報の獲得及びその解析を行なう (ステップS13)。この結果、短縮ダイヤルではなく相手先の電話番号が直接入力されたことが判明した場合 (ステップS14 で”YES ”) 、CPU 1はその時点で使用されていない回線の内の最高能力の回線を選択する (ステップS15)。図1に示されている例では、具体的には、第1回線L1及び第2回線L2が共に使用されていない状態であれば、第1モデム51が接続されている第1回線L1が選択される。またたとえば第1回線L1と第2回線L2とのいずれか一方が使用中であれば他方を使用する。そして、使用する回線が決定した後は、CPU 1は第1NCU 41を制御して発呼を行なわせ、第1NCU 41により回線が接続されれば通信を実行する (ステップS16)。そして、通信処理が終了すると (ステップS17)、第1NCU 41が回線を切断し、CPU 1はワンタッチ/短縮テーブル31への登録または次の発呼要求を待機する状態になる。
【0023】
一方、先のステップS14 で”NO”であった場合、即ちユーザがワンタッチダイヤルまたは短縮ダイヤルにより通信相手を指定した場合、CPU 1はユーザにより指定されたワンタッチダイヤルまたは短縮ダイヤルをサーチキーとして、RAM 3内のワンタッチ/短縮テーブル31に登録されている情報 (相手先の電話番号及び通信能力の情報) を獲得し、解析する (ステップS21)。なお、図2には示されていないが、ワンタッチ/短縮テーブル31のワンタッチダイヤルまたは短縮ダイヤルに対応する相手先電話番号以外の情報が登録されていない場合には前述のステップS15 以降の処理が行なわれる。
【0024】
ワンタッチ/短縮テーブル31にワンタッチダイヤルまたは短縮ダイヤルに対応する通信能力の情報が登録されている場合、図3に示されているフローチャートに従って制御が行なわれる。即ち、CPU 1はワンタッチ/短縮テーブル31に登録されている通信能力の情報から相手先装置のモデムの能力を解析し (ステップS21)、相手装置にとっての最適通信速度を選択する (ステップS22)。次にCPU 1は、選択した最適通信速度と回線の使用状況とからいずれの回線を使用するかを選択する (ステップS23)。このステップS23 での具体的な処理は図4のフローチャートに示されている如くである。
【0025】
まず、CPU 1はステップS22 で選択された相手装置の最適通信速度と自装置の通常能力のモデム、具体的には第2モデム52の最高通信速度とを比較し (ステップS231) 、相手装置の最適速度の方が大である場合には (ステップS231で”YES ”) 、自装置の高能力のモデム、具体的には第1モデム51を選択する (ステップS232) 。
【0026】
一方、ステップS231での比較結果が”NO”であった場合、即ち自装置の通常能力のモデム (第2モデム52) の最高速度の方が大である場合には、CPU 1はその第2モデム52が使用中であるか否かを判断し (ステップS233) 、第2モデム52が使用中である場合には (ステップS233で”YES ”) 、高能力のモデム (第1モデム51) が使用中または予約中であるか否かを判断する (ステップS234) 。この結果、CPU 1は高能力のモデム (第1モデム51) が使用中または予約中である場合には (ステップS234で”YES ”) 、通常能力のモデム (第2モデム52) を選択し (ステップS235) 、高能力のモデム (第1モデム51) が使用中または予約中でない場合には (ステップS234で”NO”) 、高能力のモデム (第1モデム51) を選択する (ステップS232) 。なお、ステップS233において第2モデム52が使用中でない場合にはステップS235で第2モデム52が選択される。以上のようにしていずれのモデムを使用するかの選択が行なわれた後は、CPU 1はステップS24 へ処理を戻す。
【0027】
上述のステップS23 において高能力のモデム (第1モデム51) が選択された場合 (ステップS24 で”YES ”) 、CPU 1は高能力のモデム (第1モデム51) に接続されている第1回線L1を選択し、第1NCU 41に発呼を行なわせて回線が接続されると、先にステップS22 で選択された相手先装置にとっての最適通信速度で通信を開始する (ステップS25)。一方、ステップS23 において通常能力のモデム (第2モデム52) が選択された場合 (ステップS24 で”NO”) 、CPU 1は通常能力のモデム (第2モデム52) に接続されている第2回線L2を選択し、第2NCU 42に発呼を行なわせて回線が接続されると、先にステップS22 で選択された相手先装置にとっての最適通信速度で通信を開始する (ステップS28)。
【0028】
以上のようにして実際の送信が開始されると、CPU 1は最終の交信速度をRAM 3の所定の領域に一旦記憶しておき (ステップS26)、これを相手先装置の最適モデムの能力として対応するワンタッチ/短縮テーブル31のワンタッチダイヤルまたは短縮ダイヤルに対応して記憶する (ステップS27)。そして、通信処理が終了すると (ステップS17)、次の発呼要求を待機する状態になる。
【0029】
上述の例では、図5に示されているようなRAM 3のワンタッチ/短縮テーブル31には相手先の通信能力のみが登録されている状態で通信を行なった場合について説明したが、一旦実際の通信が行なわれた場合にはステップS26, S27において実際の交信速度が通信速度実績としてワンタッチ/短縮テーブル31の対応する相手先電話番号に対応して記憶され、ワンタッチ/短縮テーブル31は図6の模式図に示されているようになる。
【0030】
たとえば、図6に示されている例では、短縮番号”00”には相手先電話番号として”03−3210−1234”が、更にその通信能力は”V.8(実際にはV.34) ”であるというようにユーザにより登録されるが、実際の通信が一旦行なわれた後には通信速度実績として”28.8(Kbps)”が記憶される。また、短縮番号”01”には相手先電話番号として”06−123−4567 ”が、更にその通信能力は”V.17 ”であるというようにユーザにより登録されるが、実際の通信が一旦行なわれた後には通信速度実績として”9.6(Kbps) ”が記憶される。
【0031】
なお、上述の通信速度実績のワンタッチ/短縮テーブル31への記憶は、たとえば一つの相手先装置に対して実際に通信が行なわれた際の最近の所定回数の結果を全て記憶するようにしてもよいし、また最近の所定回数の結果の平均値、更には過去の全ての結果の平均値を記憶するようにしてもよい。
【0032】
このように通信実績速度が記憶されているワンタッチダイヤルまたは短縮ダイヤルが通信相手先として指示された場合には、ステップS13 またはS21 においてはユーザが登録した通信能力ではなく、通信実績速度が参照される。この場合、通信実績速度は、変復調装置の設計上の能力ではなく、実際に通信端末装置に接続され、また公衆電話回線に接続された状態での実績であるため、より現実的な対応が可能になることは言うまでもない。
【0033】
次に、同報送信時の本発明装置の動作について、その際のCPU 1の制御手順を示す図7のフローチャート及びRAM 3に設定される通信予約テーブル32の内容を示す図8の模式図を参照して説明する。
【0034】
いまたとえば図8の通信予約テーブル32の模式図に示されているように、通信番号”1”の予約通信として開始時刻”09:00 ”及び相手先”00, 01, 03, 04”が、また通信番号”2”の予約通信として開始時刻”10:00 ”及び相手先”01, 02, 03”がそれぞれ設定されているとする。具体的には、通信番号”1”は9時丁度に短縮ダイヤル”00”, ”01”, ”03”, ”04”の相手先に対して既に読取部6により読み取られてRAM 3に記憶されている同一の原稿を同報送信することを、通信番号”2”は10時丁度に短縮ダイヤル”01”, ”02”, ”03”の相手先に対して既に読取部6により読み取られてRAM 3に記憶されている同一の原稿を同報送信することをそれぞれ意味している。
【0035】
このような同報送信を行なう場合、CPU 1は予約されている時刻に到ったか否かを常時監視しており、たとえば9時丁度になると通信番号”1”の同報送信である予約通信を開始する (ステップS51)。まずCPU 1は、通信番号”1”の相手先の内から高能力のモデムを備えている相手先を選出する (ステップS52)。図5に示されているワンタッチ/短縮テーブル31の例では、短縮番号”00”及び”03”の相手先装置が高能力のモデムを備えている。従って、CPU 1は最初にこれらの短縮番号”00”及び”03”の相手先装置に対して自装置の高能力のモデム (第1モデム51) 及び第1回線L1を使用して送信を行なう (ステップS53)。なおこの場合、前述のステップS234に示されているように、第1回線L1を使用する予約通信がある場合には第1回線L1は使用されないため、第1回線L1は必ず使用可能である。
【0036】
上述のようにして高能力のモデム (第1モデム51) 及び第1回線L1を使用して高能力のモデムを備える相手先装置への送信を行なうと共に、CPU 1は他の相手先装置、即ち通常能力のモデムを備える短縮番号”01”及び”04”の相手先装置を対象として自装置の通常能力のモデム (第2モデム52) 及び第2回線L2を使用して送信を行なう (ステップS54)。そして、第1回線L1を使用した送信が終了した時点で (ステップS55 で”YES ”) 、CPU 1は実行可能な予約通信の存否を調べる。換言すれば、他に予約通信が設定されており、且つ次の予約通信の時間になっているか否かが調べられる (ステップS56)。
【0037】
通信予約テーブル32の内容が図8に示されているような状態であれば、次の予約通信の時間は10時丁度である。従って、まだ10時に至っていない場合には、CPU 1は通信番号”1”の相手先の内で未だ送信が行なわれていない相手先に対して高能力モデム (第1モデム51) 及び第1回線L1を使用して送信を行なう (ステップS57)。但し、ステップS55 で”YES ”になった時点において高能力のモデムを備えた全ての相手先装置には送信が終了しているので、このステップS57 において送信が行なわれるのは通常能力のモデムを備えた通信相手の内のステップS55 で”YES ”になった時点までに通信が開始されていなかった相手のみである。この場合、通常能力のモデム (第2モデム52) 及び第2回線L2を使用した送信が全て終了すれば (ステップS58 で”YES ”) 、次の予約通信の開始時間を待機状態になる (ステップS51)。
【0038】
一方、ステップS56 において”YES ”であった場合、即ち図8に示されている通信番号”2”の開始時刻である10時に既に至っている場合には、CPU 1は通信番号”1”の残りの相手先への送信をそのまま通常のモデム (第2モデム52) 及び第2回線L2を使用して継続すると共に、ステップS52 と同様の処理を行なうことにより通信番号”2”の相手先装置の内の高能力のモデムを備える相手先装置を選出し (ステップS60)、それらの装置への送信を自装置の高能力のモデム (第1モデム51) 及び第1回線L1を使用して開始する (ステップS61)。そしてこの通信番号”2”の相手先装置の内の高能力のモデムを備える相手先装置への送信が終了した時点 (ステップS62 で”YES ”) 、前述のステップS56 へ処理が戻される。
【0039】
以上のような処理が行なわれることにより、複数の通信相手先に対して同一の原稿を送信する同報送信の際に、相手先装置が異なる能力のモデムを備えている場合にも、可及的迅速に送信が行なえる。
【0040】
なお、上述の実施の形態における二つの変復調部、即ち第1モデム51と第2モデム52との能力の組み合わせは一例であって、他の異なる能力の組み合わせであってもよい。また、上述の実施の形態においては変復調部として第1モデム51及び第2モデム52の二つを備えているが、より多くの変復調部を備える構成であってもよい。更に、上述の実施の形態は本発明の通信端末装置をファクシミリ装置に具体化した例であるが、モデムを備えた通信端末装置、たとえばパーソナルコンピュータ等にも本発明は適用可能である。
【0041】
また、上述の実施の形態においては、RAM 3内にワンタッチ/短縮テーブル31及び通信予約テーブル32が存在する構成としているが、これらをRAM 3から独立させて記憶部としてのEEPROMあるいはフラッシュメモリ等で構成してもよいことは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明の通信端末装置によれば、同報送信に際して、高能力が必要な相手先装置はすべて自装置の相対的に高能力を有する変復調部を使用して送信が行なわれ、更に相対的に高能力を有する変復調部による送信が終了した時点でその変復調部に対する通信予約がない場合には残りの通信もその変復調部を使用して行なわれるため、全ての送信の終了までの時間が短縮されてより経済的な送信が可能になる。
【0043】
また本発明の通信端末装置によれば、同報送信に際して、高能力が必要な相手先装置はすべて自装置の相対的に高能力を有する変復調部を使用して送信が行なわれ、更に相対的に高能力を有する変復調部に対する通信予約がない場合には残りの通信もその変復調部を使用して行なわれるため、全ての送信の終了までの時間が短縮されてより経済的な送信が可能になる。
【0044】
更に本発明の通信端末装置によれば、記憶部に記憶される各変復調部の通信能力は、それぞれの規格によって定まる値または過去に通信が実行された際の実績値であるため、当初はそれぞれの規格によって定まる値を外部から記憶させることができると共に、実際に通信が行なわれた後には、通信が実行された際の実績値が自動的に記憶され、使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信端末装置をファクシミリ装置として具体化した場合の実施の形態の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る通信端末装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る通信端末装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る通信端末装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る通信端末装置のワンタッチ/短縮テーブルの内容を示す模式図である。
【図6】本発明に係る通信端末装置のワンタッチ/短縮テーブルの内容を示す模式図である。
【図7】本発明に係る通信端末装置の同報送信時の動作手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る通信端末装置の通信予約テーブルの内容を示す模式図である。
【符号の説明】
1 CPU 、3 RAM 、31 ワンタッチ/短縮テーブル、32 通信予約テーブル、51 第1モデム、52 第2モデム。

Claims (2)

  1. 異なる回線に接続された相対的に高能力の第1の変復調部及び低能力の第2の変復調部と、
    各通信相手に関する電話番号と通信能力とを記憶した記憶部と、
    同報送信時に、高能力が必要であることが前記記憶部に記憶されている通信相手には前記第1の変復調部で、高能力が不要であることが前記記憶部に記憶されている通信相手には前記第2の変復調部で並行的にそれぞれ送信を開始し、前記第1の変復調部による送信の終了時点で前記第2の変復調部が送信中である場合には未送信の通信を前記第1の変復調部で送信する制御部と
    を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記記憶部に記憶される各変復調部の通信能力は、それぞれの規格によって定まる値または過去に通信が実行された際の実績値であることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
JP33617596A 1996-12-16 1996-12-16 通信端末装置 Expired - Fee Related JP3605974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33617596A JP3605974B2 (ja) 1996-12-16 1996-12-16 通信端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33617596A JP3605974B2 (ja) 1996-12-16 1996-12-16 通信端末装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10178532A JPH10178532A (ja) 1998-06-30
JP3605974B2 true JP3605974B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=18296447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33617596A Expired - Fee Related JP3605974B2 (ja) 1996-12-16 1996-12-16 通信端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3605974B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10178532A (ja) 1998-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6285466B1 (en) Facsimile communication system
JP2001203849A (ja) 通信方法及び通信装置
US6335803B1 (en) Facsimile communication system
JP3605974B2 (ja) 通信端末装置
JPH07307852A (ja) ファクシミリ装置
JP3209148B2 (ja) ファクシミリ装置
JPH05199387A (ja) 通信開始速度制御方法
JP3314638B2 (ja) 通信装置
JPH10190765A (ja) 通信端末装置
JP3702896B2 (ja) 通信端末装置
JP2002044363A (ja) ファクシミリ装置、ファクシミリ送信方法、及び記憶媒体
JP3120791B2 (ja) 通信方法及び通信端末装置
JP2000092298A (ja) ファクシミリ通信方法
JPH0779334A (ja) ファクシミリ通信方法
JP2001257798A (ja) ファクシミリ装置
JPH09326876A (ja) 通信端末装置
JP2000299773A (ja) ファクシミリ装置
JPH10257227A (ja) ファクシミリ装置
JP2002207681A (ja) 画像通信装置
KR20000032747A (ko) 자동 응답이 가능한 복합기
JP2002185682A (ja) 画像通信装置およびその制御方法
JPH04157960A (ja) ファクシミリ装置
JPH0787229A (ja) パソコンのインターフェイス機能を備えたファクシミリ装置
JP2002247326A (ja) ファクシミリ装置
JP2002237937A (ja) ファクシミリ装置及びファクシミリデータ転送方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141015

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees