JP2000092298A - ファクシミリ通信方法 - Google Patents

ファクシミリ通信方法

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JP2000092298A
JP2000092298A JP11277072A JP27707299A JP2000092298A JP 2000092298 A JP2000092298 A JP 2000092298A JP 11277072 A JP11277072 A JP 11277072A JP 27707299 A JP27707299 A JP 27707299A JP 2000092298 A JP2000092298 A JP 2000092298A
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communication
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signal
snss
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JP11277072A
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Inventor
Hiroshi Sano
寛 佐野
Yoshihiro Hobo
芳博 保母
Haruo Takada
晴生 高田
Teruyuki Yorita
輝幸 頼田
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準手順と高速手順の選択を過去の成功率に
より決定するファクシミリ通信方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 低速モデムにより通信手順信号を通信す
る制御手順と、高速モデムにより通信手順信号を通信す
る制御手順とを具備するファクシミリ通信方法におい
て、相手先の電話番号の情報に対応して相手先の通信機
能に関する情報と通信結果を記憶手段に記憶し、過去の
当該相手先との通信成功率と所定の成功率とを比較し、
過去の通信成功率が高いとき高速モデムによる通信手順
を用い、低いとき低速モデムによる通信手順で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ITU−T勧告T
30によって規格化されているG3規格のファクシミリ
装置に関するもので、特に、その通信プロトコルを高速
化したファクシミリ通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、広く普及しているファクシミリ装
置は、ITU−T勧告T30によって規格化されている
グループ3(G3)ファクシミリ装置が主流を占めてい
る。
【0003】この規格に従ったG3ファクシミリ装置に
おける通信プロトコルは、図19に示した手順で行われ
る。
【0004】図19はG3規格のファクシミリ装置にお
ける通信手順例を示すシグナルシーケンス図である。
【0005】図19において、各シグナルの細実線、即
ち、送信機側のTSI、NSS、EOP、DCN、及び
受信機側のNSF、CSI、DIS、CFR、MCFは
低速信号、太実線、即ち、送信機側のTCF、PIXは
高速信号、細点線、即ち、CNG、及び受信機側のCE
Dはトーン信号である。なお、送信機側のダイヤルは網
に対する信号である。
【0006】まず、送信機からデータ転送するまでの通
信プロトコルについて述べる。
【0007】送信機は、オペレータの送信要求により相
手先にダイヤリングを行う。その後、回線接続したらト
ーン信号CNGを送出する。そして、受信側からのトー
ン信号CED、低速信号NSF、CSI、DISを受信
し、前記NSFのメーカーコードが自己の送信機と一致
すれば、送信機はTSI、NSSを低速信号で送出す
る。更に、トレーニングチェック信号TCFをNSSで
指定した高速信号速度で送出する。この速度はデータ転
送速度でもある。最後に受信側からの受信準備確認信号
CFRを受信することにより、その速度で書画データP
IXの転送を行う。
【0008】次に、受信機について述べる。
【0009】受信機は、着信により回線接続したら、ト
ーン信号CNGの検出を行い、送信機からのトーン信号
CNGを検出すると、受信機はトーン信号CED、低速
信号NSF、CSI、DISを送信する。送信機と受信
機のメーカーコードが一致すれば、送信機からは低速信
号TSI、NSSとトレーニングチェック信号TCFを
NSSで指定された高速信号速度で送出される。受信機
は前記TCFをチェックし、エラーがなければ、受信準
備確認信号CFRを送信することにより、その速度でデ
ータ転送が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のG3通
信プロトコルのほかに、手順信号を高速信号で通信する
高速手順も、例えば、特開平4−301963号公報で
提案されている。
【0011】この実施例では、高速手順を行う前提とし
て、標準手順による通信がある一定回数成功することが
必要である。また、エラーにより通信失敗した場合に
は、次の通信は標準手順で行うものである。
【0012】しかしながら、回線状況が良いのに、たま
たま失敗したために、標準手順にもどるのは不合理であ
る。また、回線状況が悪いのに、標準手順の所定回数を
少なくすると問題がある。
【0013】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたもので、標準手順と高速手順の選択を過去の成功
率により決定するファクシミリ通信方法を提供するもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のファクシミリ通
信方法は、低速モデムにより通信手順信号を通信する制
御手順と、高速モデムにより通信手順信号を通信する制
御手順とを具備するファクシミリ通信方法において、相
手先の電話番号の情報に対応して相手先の通信機能に関
する情報と通信結果を記憶手段に記憶し、過去の当該相
手先との通信成功率と所定の成功率とを比較し、過去の
通信成功率が高いとき高速モデムによる通信手順を用
い、低いとき低速モデムによる通信手順で行うものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例におけるファクシミリ通信方法について詳細に説明
する。
【0016】〈実施例1〉図1は本発明の第一実施例に
おけるファクシミリ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0017】図1において、1は操作部であり、ワンタ
ッチダイヤルキーやテンキー等の種々のキー入力スイッ
チ及び液晶表示器等より構成されている。2は読み取り
部であり、CCD等のイメージセンサからなり、原稿の
読み取りを行う。3は主制御部であり、装置全体の制御
を行うもので、マイクロコンピュータ及び制御プログラ
ムを格納したROM、種々のデータを一時的に記憶する
RAM等のマイクロコンピュータの周辺機器より構成さ
れており、画像信号の符号化及び復号化処理、通信手順
の実行制御を行う。4は記録部であり、感熱プリンタ或
いはレーザプリンタで画像信号を記録する。5はITU
−T勧告V21で規定される低速モデムであり、通常の
制御手順信号の通信に使用される。6はITU−T勧告
V27ter、V29、V33、V17で規定される高
速モデムであり、画像信号の通信に使用される。7は回
線8を捕捉する網制御装置(NCU)である。
【0018】以下に、本実施例の要部である高速手順前
の手順動作を図2のシグナルシーケンスに基づき説明す
る。
【0019】図2は本発明の第一実施例のファクシミリ
装置における通信手順例を示すシグナルシーケンス図で
ある。
【0020】まず、送信機の動作について述べる。
【0021】送信機は、送信要求により相手先にダイヤ
リングを行う。その後、回線接続を確認しないで、ある
一定時間経過することにより、トーン信号CNGを送出
し、75±20ms後に低速信号SNSSを送出する。
そして、受信側からのトーン信号CED、低速信号NS
F、CSI、DIS及びSNSFの検出を行う。それら
が一定時間検出できなかった場合には、低速信号SNS
Sのみを繰返し送出する。そして、再度受信側からのト
ーン信号CED、低速信号NSF、CSI、DIS及び
SNSSの検出を行う。一定時間検出しなかった場合に
は、トーン信号CNGを送出し、75±20ms後に低
速信号SNSSを送出する。そして、受信機側からの信
号を待つ。このように、受信機から信号がこない場合、
上記の動作が繰り返し行われる。そして、受信機からの
低速信号SNSFを受信すると、高速手順に入ることに
なる。高速手順では、受信機からのNSF、CSI、D
ISを待つ。この信号は、高速信号であり、マルチフレ
ーム化されている。受信が正常に行われると、送信機
は、TCF、TSI、NSSをマルチフレーム化し、高
速信号で送出する。そして、受信機からの低速信号CF
Rを待ち、正常に受信すると、データを送出する。
【0022】次に、受信機の動作について述べる。
【0023】受信機は、着信後回線接続したら、トーン
信号CNGと低速信号SNSSの検出を行う。そして送
信機からのSNSSを検出すると、受信機は低速信号S
NSFを送出し、高速手順に移る。CNGを検出した場
合は、CNG直後のSNSSが有るかどうか検出する。
SNSSが検出されれば、低速信号SNSFを送出し、
高速手順に移行する。また、SNSSが検出されない場
合、またCNGもSNSSも検出されない場合は、標準
通信手順に移り、トーン信号CED、低速信号NSF、
CSI、DISを送信する。高速手順では、受信機はN
SF、CSI、DISを高速で送信する。その後、送信
機からのTCF、TSI、NSSを待ち、正常に受信す
ればCFRを送信機に送出する。
【0024】ここでNSF、CSI、DISは、その信
号内容はG3ファクシミリ装置の手順の場合と同一であ
るが、速度が高速という点で異なっている。この速度
は、データ通信速度と同じでもよいが、回線チェックを
行う前であるため、高速モデムの能力の最小の速度で行
う方が安全である。送信機からのTCF、TSI、NS
Sは、データ通信と同じ信号速度で行う必要がある。信
号内容は、TCF以外のTSI、NSSの内容はG3フ
ァクシミリ装置の手順の場合と同一である。
【0025】以下に、本発明の第一実施例の要部である
高速手順前手順動作を図3、図4のフローチャートに基
づき説明する。
【0026】図3は本発明の第一実施例のファクシミリ
装置の送信側の高速手順前手順動作を示すフローチャー
トで、また、図4は本発明の第一実施例のファクシミリ
装置の受信側の高速手順前手順動作を示すフローチャー
トである。
【0027】まず、送信機について図3に基づき説明す
る。
【0028】オペレータにより、送信原稿が読み取り部
2にセットされ、操作部1に送信指示キーが入力される
とステップS11に移る。ステップS11で操作部1に
入力された相手先電話番号は主制御部3によりNCU7
に渡され、NCU7は回線8に対して、ダイヤリング動
作を行う。ステップS12では、ダイヤリング終了後数
秒のインターバルをとる。これはダイヤリング後すぐに
回線が接続するものではないためである。ステップS1
3では1100HzのCNGを0.5秒間送出し、その
後、75ms隔てて高速手順要求信号SNSSを低速で
送出する。
【0029】ステップS14では低速信号及びCEDの
受信準備を行い、タイマを開始させる。タイマ値はCN
G信号1つにつき、高速手順要求信号SNSSを2つの
割合で送出するようにした場合、約0.8秒が適当であ
る。次のステップS15では高速手順応答信号SNSF
の検出を行う。SNSFが検出された場合は、ステップ
S24で本実施例の高速手順へ移行する。検出されない
場合は、次のステップS16に移り、CED、NSF、
CSI、DISの検出を行う。このいづれかが検出され
ると、ステップS23で標準手順へ移行する。検出され
ない場合は、次のステップS17に移る。ここではステ
ップS14で設定した時間が経過したかどうかを検出す
るものであり、タイムアウトでない場合はステップS1
5に戻る。結局このルーチンでは、タイムアウトが生じ
るまで、受信側の信号SNSF、CED、NSF、CS
I、DISを待つ。ステップS17においてタイムアウ
トが生じると、ステップS18に移り、SNSSを送信
する。そして、ステップS19でステップS14と同様
の時限設定によるタイマスタートを行い、また、ステッ
プS20乃至ステップS22はステップS15乃至ステ
ップS17と同様の動作を行う。ただし、ステップS2
2でタイムアウトが生じた場合は、ステップS13に移
行する。
【0030】次に、受信機について図4に基づき説明す
る。
【0031】受信待機状態にあるファクシミリ装置は、
ステップS31で回線8からの呼出信号をNCU7によ
り着信を検出する。着信検出後、ステップS32におい
て回線を接続する。
【0032】ステップS33では、低速信号及びCNG
の受信準備を行い、タイマをスタートさせる。次のステ
ップS34ではCNGの検出を行う。検出されない場合
は、次のステップS35に移り、高速手順要求信号SN
SSの検出を行う。SNSSが検出されると、ステップ
S39に移り、高速手順応答信号SNSFを送出し、ス
テップS40で高速手順へ移行する。ステップS35で
SNSSが検出されない場合は、次のステップS36に
移る。ここではステップS33で設定した時間が経過し
たかどうかを検出するものであり、タイムアウトでない
場合はステップS34に戻る。結局、このルーチンで
は、タイムアウトが生じるまで、送信側の信号CNG、
SNSSを待つ。ステップS36においてタイムアウト
が生じると、ステップS37に移り、CEDを出力し、
NSF、CSI、DISを低速で送信する。これによ
り、ステップS38で標準手順に移行するのである。
【0033】一方、ステップS34において、CNGを
検出した場合は、ステップS41に移行する。ここで
は、低速信号の受信準備を行い、タイマをスタートさせ
る。次のステップS42ではSNSSの検出を行い、ス
テップS43によるタイムアウトが生じるまでSNSS
の検出を行う。SNSSを検出した場合は、S39に移
行し、SNSFを送出、高速手順へ移る。またSNSS
を検出できずタイムアウトになった場合は、S37でC
ED、NSF、CSI、DISを送出し、標準手順に移
る。
【0034】前述のステップS14、S19のタイマ値
は、CNGの送出はITU−T勧告T30において、1
100Hzトーン信号であり、0.5秒間オン、3秒間
オフと定められており、その時間的許容値は±15%と
なっている。したがって、3秒間に2つのSNSSを挿
入すると、SNSSの通信時間を約0.7秒とすると、
ステップS14とステップS19のタイマ値は約0.8
秒となる。
【0035】また、本実施例では、CNG1つにつき、
SNSSを2つの割合で送出するように説明したが、ス
テップS15からステツプS19を繰り返し行えば、S
NSSの送出割合を上限はあるものの自由に設定でき
る。その場合、タイマ値は小さくすることになる。ただ
し、CNG1つにつきSNSS1つの割合の場合には、
以下の不具合が生じる。被呼局識別信号CEDの送出
は、ITU−T勧告T30において、伝送路に接続され
た後、1.8〜2.5秒後には2100±15Hzのト
ーンを2.6〜4.0秒送出すると定められている。仮
に回線接続後1.8秒後にCEDを送出するとすると、
CNG1つにつきSNSSを1つの割合で送出するので
は、SNSSと次のSNSSの間隔が1.8秒を越えて
しまい、結局SNSSを検出できない場合も生ずること
になる。
【0036】更に、本実施例では回線接続を検出しない
が、ステップS15乃至ステップS17及びステップS
20乃至ステップS22のループにおいて、回線8から
のビジートーンの検出をすることもできる。ビジートー
ン検出の場合は、図3に図示していないが相手話中とな
る。
【0037】このように、本発明の実施例のファクシミ
リ通信方法は、低速モデム5により通信手順信号を通信
する制御手順と、高速モデム6により通信手順信号を通
信する制御手順とを具備するファクシミリ通信方法にお
いて、送信側である発呼側のダイヤリングの後、発呼側
が回線接続を検出することなく低速モデム5で高速手順
要求信号SNSSを繰返し送出し、高速手順要求信号S
NSSを受信した受信側の被呼側が高速手順要求信号S
NSSの応答である高速手順応答信号SNSFを低速モ
デム5で送出してきたとき、以降の制御手順を高速モデ
ム6で通信するものである。
【0038】したがって、送信側がダイヤリングの後に
SNSSを送信し、受信側がSNSS受信後SNSFを
送信側に送信することにより、そのあとの制御手順を高
速信号で通信することができる。その結果、書画データ
伝送までの制御手順時間を短縮し、制御手順の通信時間
が短縮される。また、CNGの送出パターンが規格に従
っているので、ファクシミリ/電話自動切り換え機能つ
きファクシミリ装置にも対応できる。
【0039】なお、特に、本発明を実施する場合には、
CNG送出後75±20ms後にSNSSを送出するも
のであること。また、SNSSを送出してから、次のC
NGを送出するまでに、1つ以上のSNSSを送出する
ものであること。そして、SNSSを送出してから、約
0.8秒後にSNSSを送出することが望ましい。
【0040】〈実施例2〉次に、本発明の第二実施例の
要部である高速速度決定順動作を図2及び図5乃至図8
に基づき説明する。図中、第一実施例と同一符号及び記
号は第一実施例の構成部分と同一または相当する構成部
分を示すものであるから、ここでは重複する説明を省略
する。
【0041】図5は本発明の第二実施例のファクシミリ
装置のSNSS内データ通信速度情報の一例を示す説明
図、図6は同じくSNSF内データ通信速度情報の一例
を示す説明図である。
【0042】なお、送信機及び受信機の構成及び基本的
動作は前記第一実施例と相違しないから、ここでは、そ
の説明を省略する。
【0043】まず、本実施例の高速手順要求信号SNS
S内データ通信速度情報とデータ通信速度指定/能力情
報について図5をもとに説明し、また、高速手順応答信
号SNSF内データ通信実行速度情報について図6をも
とに説明する。
【0044】図5はSNSS内データ通信速度情報の一
例であり、この1オクテットは、SNSSのFIF(フ
ァクシミリインフォメーションフィールド)の一部を形
成する。図5のビット6は、データ通信速度指定/能力
情報である。このビットが“1”ならば、ビット2〜5
の意味は送信機のデータ通信指定速度となる。ここでビ
ット2〜5は、ITU−T勧告T30のDCS標準命令
のビット11〜14に従っている。また、図5のビット
6が“0”ならば、ビット2〜5は送信機のデータ通信
速度能力を示すことになる。この場合のビット2〜5
は、ITU−T勧告T30のDIS標準命令のビット1
1〜14に従っている。
【0045】即ち、図5に示すように、送信側の出力す
る低速信号の高速手順要求信号SNSSには、データ通
信速度情報及びデータ通信速度指定/能力情報が含まれ
ており、前記データ通信速度指定/能力情報により、前
記データ通信速度情報の意味合いがデータ通信指定速度
或いは発呼端末データ通信速度能力というように変化す
る。また、高速手順の高速速度は、受信した低速信号の
SNSF内のデータ通信実行速度情報により決定され
る。
【0046】図6は高速手順要求信号SNSF内データ
通信実行速度情報の一例であり、この1オクテットは、
SNSFのFIFの一部を形成する。図6のビット2〜
5は、データ通信実行速度情報であり、ITU−T勧告
T30のDCS標準命令のビット11〜14に従ってい
る。即ち、図6に示すように、送信側からのSNSS内
のデータ通信速度指定/能力情報により、データ通信速
度情報の意味をデータ通信指定速度或いは発呼端末デー
タ通信速度能力と解釈する。そして、受信機のデータ通
信能力或いは受信機のメモリ内のデータ通信能力と比較
し、最大の速度をデータ通信実行速度情報に設定したS
NSFを送信する。
【0047】次に、本実施例の高速速度決定動作を図
7、図8のフローチャートに基づき説明する。
【0048】図7は本発明の第二実施例のファクシミリ
装置の送信側の高速速度決定動作を示すフローチャート
で、また、図8は同じく受信側の高速速度決定動作を示
すフローチャートである。
【0049】まず、送信機について図7に基づき説明す
る。
【0050】オペレータにより、送信原稿が読み取り部
2にセットし、操作部1に送信指示キーが入力されると
NCU7は回線8に対して、ダイヤリング動作を行う。
その後、ステップS51においてオペレータによるキー
操作或いは主制御部3内メモリの指示が速度指定であれ
ば、ステップS52でSNSS内データ通信速度指定/
能力情報へ速度指定を設定する。これは図5の例でビッ
ト6に“1”を設定することである。ステップS53で
は主制御部3内メモリに格納してあるデータ通信速度を
取り出し、SNSS内データ通信指定速度情報、即ち、
図5のビット2〜5へ設定し、ステップS54でSNS
Sを送出する。また、ステップS51で速度指定しない
場合は、ステップS58に移り、SNSS内データ通信
速度指定/能力情報へ能力を設定する。即ち、図5のビ
ット6に“0”を設定する。ステップS59では主制御
部3内メモリに格納してあるデータ通信能力速度を取り
出し、SNSS内データ通信指定速度情報、即ち、図5
のビット2〜5へ設定し、ステップS54でSNSSを
送出する。ステップS55では受信側からのSNSFの
検出を行う。SNSFが検出されると、ステップS56
においてSNSF内データ通信実行速度を取り出し、ス
テップS57で高速手順へ移行する。
【0051】次に、受信機について図8に基づき説明す
る。
【0052】受信待機状態にあるファクシミリは、回線
8からの呼出信号をNCU7により着信を検出すると回
線を接続する。ステップS61では、送信側からのSN
SSの検出を行い、SNSSが検出されると、ステップ
S62へ移る。SNSS内データ転送速度指定/能力情
報が速度指定である場合、即ち、図5のビット6が
“1”である場合には、ステップS63に移る。ここで
は、SNSS内データ通信指定速度を取り出し、ステッ
プS64でこれと自局のデータ受信速度能力とを比較し
て最大値を算出し、ステップS65においてSNSF内
データ通信実行速度として設定する。また、ステップS
62において、SNSS内データ通信速度指定/能力情
報が、能力である場合、即ち、図5のビット6が“0”
である場合には、ステップS68に移り、SNSS内デ
ータ通信速度能力値を取り出し、ステップS69でこれ
と自局のデータ受信速度能力を比較し、最大値を算出
し、ステップS65においてSNSF内データ通信実行
速度として設定する。ステップS66では上記設定した
値をもとにSNSFを送信機に送出し、ステップS67
で高速手順へと移行する。
【0053】このように、本実施例は、低速モデム5に
より通信手順信号を通信する制御手順と、高速モデム6
により通信手順信号を通信する制御手順とを具備し、発
呼側が低速モデム5で高速手順要求信号SNSSを送出
し、高速手順要求信号SNSSを受信した被呼側が高速
手順要求信号SNSSの応答である高速手順応答信号S
NSFを低速モデム5で送出した場合に、以降の制御信
号を高速モデム6で通信するファクシミリ通信方法にお
いて、図5のビット6に示すように、高速手順要求信号
SNSS内にデータ通信指定速度情報または発呼端末の
データ通信速度能力情報をもつものである。
【0054】したがって、送信側から送信権情報を持つ
高速手順要求信号SNSSを送出し、受信側は受信した
SNSSのデータ通信速度指定/能力情報により、送信
機がデータ速度を指定する場合にはSNSS内のデータ
通信指定速度情報と受信側の最高データ受信速度能力と
を比較し、最大の速度を高速手順応答信号SNSF内デ
ータ通信実行速度情報に設定し、それを送出する。ま
た、SNSSのデータ通信速度指定/能力情報により、
送信機がデータ速度を指定しない場合にはSNSS内の
データ通信速度能力情報と受信側の最高データ受信速度
能力とを比較し、最大の速度をSNSF内データ通信実
行速度情報に設定し、それを送出する。
【0055】即ち、発呼側がSNSS内にデータ通信速
度情報とデータ通信速度指定/能力情報を持つSNSS
を被呼側に送信し、SNSSを受信した被呼側はSNS
S内のデータ通信速度指定/能力情報により、SNSS
内データ通信速度情報の意味合いをデータ通信指定速度
或いは発呼端末データ通信速度能力と解し、被呼側のデ
ータ転送速度能力と比較した結果を、SNSF内データ
通信実行速度情報に設定し、発呼側に送信することによ
り、以降の高速データの速度を決定することができる。
これにより、前手順の高速化とともに、データ通信速度
の指定権およびその指定権の放棄権を送信側におくこと
ができる。
【0056】なお、特に、本発明を実施する場合には、
SNSS内にデータ通信指定速度情報を有することを示
す情報をSNSS内にもつこと。SNSF内にデータ通
信実行速度情報をもつこと。SNSSを受信した被呼側
がSNSSで指定された発呼側のデータ通信指定速度と
被呼端末のデータ通信速度能力或いは被呼端末メモリ内
のデータ通信速度能力とを比較し、最大のデータ通信速
度をSNSF内データ通信実行速度情報として送信する
こと。また、発呼側が低速モデムで高速手順要求信号S
NSSを送出し、SNSSを受信した被呼側がSNSS
の応答である高速手順応答信号SNSFを低速モデムで
送出した場合に、以降の制御信号を高速モデムで通信す
るファクシミリにおいて、SNSS内に発呼端末のデー
タ通信速度能力情報をもつこと。SNSS内にデータ通
信速度能力情報を有すること。SNSF内にデータ通信
実行速度情報をもつこと。SNSSを受信した被呼側が
SNSSで指定された発呼側のデータ通信速度能力と被
呼端末のデータ通信速度能力あるいは被呼端末メモリ内
のデータ通信速度能力とを比較し、最大のデータ通信速
度をSNSF内データ通信実行速度情報として送信する
こと。そして、SNSF内データ通信実行速度情報で示
された速度で以降の制御信号を通信すること。フェーズ
B制御手順のうち被呼側の初期識別信号である非標準機
能信号NSF、被呼端末識別信号CSI、ディジタル識
別信号DISは、高速モデム6で使用できる最も遅い速
度で通信し、他の制御信号はデータ通信と同じ速度で通
信すること。更に、SNSS内データ通信指定速度情報
とSNSS内発呼端末データ通信速度能力情報とを同一
のデータ通信速度情報とし、また、SNSS内にデータ
通信指定速度情報を有することを示す情報とSNSS内
にデータ通信速度能力情報を有することを示す情報を1
つのデータ通信速度指定/能力とし、そのデータ通信速
度指定/能力情報により、データ通信速度情報の意味合
いを、データ通信指定速度或いは発呼端末データ通信速
度能力と解することとするのが好適である。また、前記
実施例では、データ通信実行速度情報をSNSFにおい
て送信したが、特に、非標準機能信号NSF、被呼端末
識別信号CSI、ディジタル識別信号DISを高速モデ
ム6で使用できる最も遅い速度で通信する場合には、前
記データ通信実行速度情報を前記非標準機能信号NSF
内におくことができる。
【0057】〈実施例3〉次に、本発明の第三実施例の
要部である高速速度決定順動作を図2及び図9乃至図1
4に基づき説明する。
【0058】図9は本発明の第三実施例のファクシミリ
装置のTCF、TSI、NSSフォーマットの一例を示
す説明図、図10は図9で使用したTCFBのフォーマ
ットの一例を示す説明図、図11は図10で使用したT
CFFのフォーマットの一例を示す説明図、図12は同
じくTCF、TSI、NSSチェック期間の一例を示す
説明図である。
【0059】図9において、FLAG0はチェック用T
CFに入るまでのHDLCフラグの連続信号である。こ
れは、高速信号が安定するまでのインターバルである。
TCFBはトレーニングチェック信号TCFであり、図
10に示すように、ある単位のTCFフレームの集ま
り、即ち、TCFブロックを意味している。TSIは送
信端末識別信号であり、送信局の電話番号等の情報を示
している。NSS1とNSS2は非標準機能設定信号で
あり、図9の事例の場合2つに分かれている。FLAG
2は終了のHDLCフラグの連続信号である。ここでF
LAG0、FLAG2はトータル時間をどの速度におい
ても同一とするため、速度によりフラグのバイト数が変
わるようになっている。
【0060】図10において、TCFブロックは複数の
TCFFから構成されていて、そのトータル時間は、ど
の速度においても同一である。ここでTCFFはTCF
の基礎単位であり、図11にみられる構成である。ここ
で、1つのTCFFの時間は一定であり、したがって、
1つのTCFブロック内のTCFFの数は一定である。
【0061】図11は公知のHDLCフレームの形態で
ある。図11において、ADDRはアドレスフィールド
であり、特定局を識別するためのものである。CNTL
は制御フィールドであり、ファクシミリ制御手順に固有
な命令と応答を符号化する機能を有する。FCFはファ
クシミリ制御フィールドであり、ファクシミリの信号を
識別するためのものであり、TCFフレームの場合、現
存するFCF以外の値を設定するのが望ましい。但し、
現存するFCFであっても、手順上誤解を生じさせない
値であればよい。FIFはファクシミリ情報フィールド
であり、FCFで示した信号に付属するパラメータ等の
補助情報を格納するものである。FCSはフレームチェ
ックシーケンスであり、前記ADDRからFIFまでの
信号が正しいかどうかチェックするためのものである。
ここでTCFフレームはどの速度においても一定時間と
するため、FIFのオクテット数を速度により変化させ
る。
【0062】図12において、信号開始直後では高速信
号が不安定なため、チェックの対象とするべきではな
い。したがって、トレーニングチェックは、信号エネル
ギー検出した時点から行うのではなく、その後、ある程
度時間経過してから行うのが望ましい。なお、この経過
時間をTCFチェックインターバルという。また、チェ
ック終了は、期待するフレームが受信でき、その後にな
にも期待するフレームがこないことがわかった時点で行
う。図12の事例では、NSS2の後には期待するフレ
ームがこないものと仮定している。
【0063】以下に、本発明の要部であるTCF送出/
チェック動作を図13、図14のフローチャートに基づ
き説明する。
【0064】図13は本発明の第三実施例のファクシミ
リ装置の送信側のTCF送出動作を示すフローチャート
で、図14は本発明の第三実施例のファクシミリ装置の
受信側のTCFチェック動作を示すフローチャートであ
る。
【0065】まず、送信機について図13に基づき説明
する。
【0066】オペレータにより、送信原稿が読み取り部
2にセットされ、操作部1に送信指示キーが入力される
とNCU7は回線8に対して、ダイヤリング動作を行
い、SNSSを送出する。その応答であるSNSFが検
出され、更に、NSF、CSI、DISが受信される
と、ステップS71に移行する。ここでは、高速モデム
6をSNSFで決定された高速モデム速度に設定し、ス
テップS72でTCFの送出を行う。フォーマットは上
述したように図10及び図11に従う。次のステップS
73では、ITU−T勧告で規定されているTSIの送
出を行う。ただし、TSIは必ずしも送出しないでよ
い。ステップS74ではNSSの送出を行う。NSSの
データが送出終了すると、ステップS75において終了
フラグを送出したのち送出を終了する。
【0067】次に、受信機について図14に基づき説明
する。
【0068】受信待機状態にあるファクシミリ装置は、
回線8からの呼出信号をNCU7により着信を検出する
と回線を接続する。SNSSが検出されると、SNSF
を低速で送信機に送出し、次に高速、例えば、2400
BPSでNSF、CSI、DISを送出するとステップ
S81へ移る。ここでは、高速モデム6をSNSFで決
定したデータ通信実行速度に設定し、受信待機状態にす
る。ステップS82で高速信号検出RTSオンを待つ。
RSTオンを検出したら、ステップS83でTCFチェ
ックインターバルだけ時間をおき、ステップS84へ移
り、ここからチェックを開始する。まずフレームの受信
を待つ。ステップS85でその受信したフレームにFC
Sエラーがないかチェックする。エラーでなければ、ス
テップS86で受信したフレームがTCFFならステッ
プS84へ戻る。TCFFでなければ、ステップS87
で受信したフレームがTSIかどうかチェックする。T
SIならばデータ取り込み後、ステップS84へ戻る。
TSIでなければステップS88へ移る。ここではNS
Sかどうかチェックする。NSSならばこれ以上期待す
るフレームがこないので、チェックを終了し、ステップ
S89で信号が消滅するまで待つ。信号がこなくなった
ら、ステップS90でCFRを送出し、これ以降はデー
タ待ちとなる。また、ステップS88でNSSでもない
場合はステップS84へ戻る。最後に、ステップS85
においてFCSエラーである場合、TCFエラーである
とみなし、以降の信号をチェックしない。ステップS9
1で信号の消滅を待ち、ステップS92でFTTを送出
し、以降の動作に移行する。
【0069】本実施例は、1つのFCSエラーで、TC
Fチェックしているが、1つのFCSエラーでなく、複
数のFCSエラーとしてもよい。
【0070】このように、本実施例のファクシミリ通信
方法は、低速モデム5により通信手順信号を通信する制
御手順と、高速モデム6により通信手順信号を通信する
制御手順とを具備するファクシミリ通信方法において、
トレーニングチェック信号TCFをHDLCフレーム化
する手段と、送信端末識別信号TSI、非標準機能設定
信号NSSを高速信号で通信する手段と、トレーニング
チェック信号TCF、送信端末識別信号TSI、非標準
機能設定信号NSSをマルチフレーム化する手段と、回
線エラーをチェックする手段とを具備する。
【0071】したがって、トレーニングチェック信号T
CFをHDLCフレーム化する手段と、送信端末識別信
号TSI、非標準機能設定信号NSSを高速信号で通信
する手段と、TCF、送信端末識別信号TSI、非標準
機能設定信号NSSをマルチフレーム化する手段と、回
線エラーをチェックする手段とを設けることにより、合
理的なトレーニングチェックが行え、主制御部のソフト
ウェア負担を減少させることができる。
【0072】なお、特に、本発明を実施する場合には、
非標準機能を有したファクシミリ装置において、トレー
ニングチェック信号TCFをHDLCフレームとして通
信すること。或いは非標準機能を有したファクシミリ装
置において、トレーニングチェック信号TCFをHDL
Cのフラグの連続信号として通信すること。トレーニン
グチェック信号TCFの送出時間が一定であること。回
線チェックする場合、フレームチェックシーケンスFC
Sエラーによりエラーチェックを行うこと。トレーニン
グチェック信号TCFをマルチフレーム化し、複数のT
CFフレームにより1つのトレーニングチェック信号T
CFを構成すること。1つのTCFフレームの送出時間
が一定であること。キャリア信号が入力されてから、あ
る一定の時間までは回線チェックを開始しないこと。T
CF、TSI、NSSをこの順にマルチフレーム化し、
高速信号で通信すること。TCF、TSI、NSS全て
のフレームで回線チェックを行うこととするのが好適で
ある。
【0073】なお、前記実施例では、1つのTCFフレ
ームの送出時間を一定であることを前提に説明したが、
本発明を実施する場合には、必ずしもそれは必要なもの
ではない。
【0074】〈実施例4〉次に、本発明の第四実施例の
要部である通信手順決定動作を図2及び図15乃至図1
8に基づき説明する。
【0075】図15は本発明の第四実施例のファクシミ
リ装置の送信前の通信手順決定動作を示すフローチャー
ト、図16は同じく送信後の制御動作を示すフローチャ
ートである。また、図17は同じくオートダイヤルのメ
モリ構成図で、図18は同じく各オートダイヤルの情報
格納図である。
【0076】まず、本発明の実施例の要部である標準手
順/高速手順選択動作を図15、図16のフローチャー
ト及び図17及び図18の構成図に基づき説明する。
【0077】まず、送信前について図15に基づき説明
する。
【0078】オペレータにより、送信原稿が読み取り部
2にセットされ、操作部1に送信指示キーが入力される
とステップS101で、操作部1に入力された相手先
が、オートダイヤル、即ち、ワンタッチダイヤル或いは
短縮ダイヤルでなければステップS106に進み、標準
手順で通信を行う。
【0079】ステップS101でオートダイヤルの場合
には、オートダイヤルは図17のような構成であり、そ
れぞれのメモリの内容は、図18に示す構成になってい
る。相手先がオートダイヤルでの入力の場合には、ステ
ップS102に移り、入力されたオートダイヤルのメモ
リ内の成功回数を通信回数で割り、100倍することに
より現在までの成功率を算出する。図18の例では、通
信回数は100回で、成功回数が80回であるので、成
功率Xは80%となる。ステップS103では、主制御
部3内のメモリにある所定成功率をYとする。この所定
成功率Yは、機器に依存する形態でもよいが、操作部1
により、オペレータが自由に設定できる形態でもよい。
ステップS104により、現在までの成功率Xが所定成
功率Yより大きい、或いは等しければ、ステップS10
5に移り、高速手順に移行する。また、現在までの成功
率Xが所定成功率Yよりも小さければ、ステップS10
6により標準手順に移行する。したがって、所定成功率
Yが80%である場合は、現在までの成功率Xと所定成
功率Yが等しいので、高速手順で通信を行うことにな
る。なお、オートダイヤル設定後等で通信回数が0のと
きには標準手順で行なう。
【0080】次に、送信後について図16に基づき説明
する。
【0081】送信が終了したら、その通信がオートダイ
ヤルでの発呼でない場合は、このルーチンを終了する。
オートダイヤルの場合は、ステップS112により、発
呼したオートダイヤルの通信回数をインクリメントす
る。ステップS113で通信エラーがあった場合には、
このルーチンを終了し、エラーがなかった場合には、ス
テップS114で、成功回数をインクリメントし、この
ルーチンを終了する。図18の例で説明すると、通信エ
ラーが生じた場合は、通信回数:101、成功回数:8
0、成功率79.2%となり、所定成功率Yが80%の
場合の次の通信では、標準手順が選択される。また、エ
ラーでない場合は、通信回数:101、成功回数:8
1、成功率80.2%となり、所定成功率Yを上回るた
め、次の通信は高速手順が選択される。
【0082】なお、このフローチャートは高速手順後だ
けでなく、標準手順終了後でも動作する。即ち、通信回
数のインクリメントは手順にかかわらず通信する毎に行
われ、成功回数も手順にかかわらず正常通信の場合にイ
ンクリメントされる。
【0083】本実施例では、オートダイヤルで通信成功
率Yを求める構成で説明したが、それ以外に発呼した相
手番号とメモリに格納してある番号とを比較し、一致す
るかどうか判断するという方法もある。即ち、電話帳形
式により電話番号でその属性等が検索できるようにし、
オートダイヤルの場合でも、また、テンキー入力の場合
のどちらでも電話帳で電話番号による情報検索を行い、
通信成功率を求めることも可能である。また、相手側端
末が高速手順を持たない端末に変更されたことが、NS
F内メーカコード或いはNSF内機能ビットにより判明
した場合は、図18の通信モードを標準手順、通信回
数、成功回数を“0”にする。
【0084】このように、本実施例のファクシミリ通信
方法は、低速モデム5により通信手順信号を通信する制
御手順と、高速モデム6により通信手順信号を通信する
制御手順とを具備するファクシミリ通信方法において、
相手先の電話番号の情報に対応して相手先の通信機能に
関する情報と通信結果を主制御部3の内蔵する記憶手段
に記憶し、過去の当該相手先との通信成功率と所定の成
功率とを比較し、過去の通信成功率が高いとき高速モデ
ム6による通信手順を用い、低いとき低速モデム5によ
る通信手順で行うものである。
【0085】したがって、送信側が相手先の電話番号の
情報に対応して相手先の通信機能に関する情報と通信結
果を記憶する記憶手段により、過去のその相手先との通
信成功率により、標準手順か或いは高速手順かの通信手
順を決定し、過去から現在までの全通信の通信成功率を
一定値以上に保つことができ、標準手順と高速手順の選
択を過去の成功率により決定することができる。
【0086】
【発明の効果】本発明のファクシミリ通信方法を用いる
と、送信側が相手先の電話番号の情報に対応して相手先
の通信機能に関する情報と通信結果を記憶する記憶手段
により、過去のその相手先との通信成功率により、標準
手順かあるいは高速手順かの通信手順を決定し、過去か
ら現在までの全通信の通信成功率を一定値以上に保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例におけるファクシミ
リ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例のファクシミリ装置
における通信手順例を示すシグナルシーケンス図であ
る。
【図3】図3は本発明の第一実施例のファクシミリ装置
の送信側の高速手順前手順動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】図4は本発明の第一実施例のファクシミリ装置
の受信側の高速手順前手順動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】図5は本発明の第二実施例のファクシミリ装置
のSNSS内データ通信速度情報の一例を示す説明図で
ある。
【図6】図6は本発明の第二実施例のファクシミリ装置
のSNSF内データ通信速度情報の一例を示す説明図で
ある。
【図7】図7は本発明の第二実施例のファクシミリ装置
の送信側の高速速度決定動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】図8は本発明の第二実施例のファクシミリ装置
の受信側の高速速度決定動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】図9は本発明の第三実施例のファクシミリ装置
のTCF、TSI、NSSフォーマットの一例を示す説
明図である。
【図10】図10は本発明の第三実施例のファクシミリ
装置のTCFBフォーマットの一例を示す説明図であ
る。
【図11】図11は本発明の第三実施例のファクシミリ
装置のTCFFフォーマットの一例を示す説明図であ
る。
【図12】図12は本発明の第三実施例のファクシミリ
装置のTCF、TSI、NSSチェック期間の一例を示
す説明図である。
【図13】図13は本発明の第三実施例のファクシミリ
装置の送信側のTCF送出動作を示すフローチャートで
ある。
【図14】図14は本発明の第三実施例のファクシミリ
装置の受信側のTCFチェック動作を示すフローチャー
トである。
【図15】図15は本発明の第四実施例のファクシミリ
装置の送信前の通信手順決定動作を示すフローチャート
である。
【図16】図16は本発明の第四実施例のファクシミリ
装置の送信後の制御動作を示すフローチャートである。
【図17】図17は本発明の第四実施例のファクシミリ
装置のオートダイヤルのメモリ構成図である。
【図18】図18は本発明の第四実施例のファクシミリ
装置の各オートダイヤルの情報格納図である。
【図19】図19はG3規格のファクシミリ装置におけ
る通信手順例を示すシグナルシーケンス図である。
【符号の説明】
1 操作部 2 読み取り部 3 主制御部 4 記録部 5 低速モデム 6 高速モデム 7 NCU 8 回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保母 芳博 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 高田 晴生 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 頼田 輝幸 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低速モデムにより通信手順信号を通信す
    る制御手順と、高速モデムにより通信手順信号を通信す
    る制御手順とを具備するファクシミリ通信方法におい
    て、 相手先の電話番号の情報に対応して相手先の通信機能に
    関する情報と通信結果を記憶手段に記憶し、過去の当該
    相手先との通信成功率と所定の成功率とを比較し、過去
    の通信成功率が高いとき高速モデムによる通信手順を用
    い、低いとき低速モデムによる通信手順で行うことを特
    徴とするファクシミリ通信方法。
JP11277072A 1999-09-29 1999-09-29 ファクシミリ通信方法 Pending JP2000092298A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040043724A (ko) * 2002-11-19 2004-05-27 삼성전자주식회사 고속 모사 전송 방법 및 장치

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