JP3605500B2 - エアーマッサージ用マッサージ具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアー供給装置からのエアーの給排気によって膨張・収縮する施療袋で被施療部を圧迫・弛緩させてエアーマッサージを行なうエアーマッサージ装置に備えられ、前記施療袋を有するマッサージ具に関する。
【0002】
【従来の技術】
袋体をエアーで膨張・収縮させてエアーマッサージを行なわせるのに使用されるマッサージ具として従来は、マット式エアーマッサージ装置に備えられマットに複数の施療袋を組み込んでなるマッサージ具、椅子式マッサージ装置に備えられ椅子本体の座部及び背凭れ部に施療袋を組み込んでなるマッサージ具、前記椅子本体の座部前端に取付けられ施療袋を組み込んでなる脚部マッサージ用のオットマン、つまり、脚用マッサージ具、或いは、マット又は椅子とは関係なくブーツ形状をなして内側に施療袋が組み込まれたブーツ形脚部用マッサージ具が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
エアーマッサージのマッサージ効果は施療袋が膨張する際に被施療部が逃げない程が高いことが知られている。一方、前記マット式エアーマッサージ装置のマッサージ具では、マット上に横たわった使用者の脚や腕等の軽い部位については、そこを下側から施療袋でマッサージしたとしても、軽い被施療部が上方に逃げ易いので、そのマッサージには適さない。したがって、このような軽い被施療部をマッサージするには別の方策を採用することが要請されているが、係る要請を簡単に満たすマッサージ具を備えたマット式エアーマッサージ装置は従来提供されていない。
【0004】
又、オットマンがついていない椅子式エアーマッサージ装置では、そもそも椅子本体に座った使用者の脚や腕等の軽い部位をマッサージできない。それに対して、オットマン付きの椅子式エアーマッサージ装置では、そのオットマンを使用して椅子本体に座った使用者の脚部をエアーマッサージできる。こうしたエアーマッサージを行なうオットマンは、下肢の脛までが完全に収まるかなりの深さを有するU字状の溝の両側面に、前記溝から突出することがない大きさの施療袋を夫々取付けて、これらの膨張・収縮により下肢をエアーマッサージするように構成されている。
【0005】
しかし、このオットマンは、椅子本体に連結して使用されるものであって、使用者が任意に取外して、それを単独でエアー供給装置と組合わせて使用できるようにはなっていない。そのため、従来の脚部マッサージ用のオットマンを流用して、それをマット式マッサージ具とともに使用することはできない。
【0006】
又、仮に、椅子本体と関わりなくオットマンが単独使用できるとしても、既述のように従来のものは、施療袋が取付けられたU字状の溝の深さが、下肢の脛までが完全に収まるように深く形成されているから、高さがあって全体が大きい。したがって、格納等において邪魔になり易い不都合があると考えられる。
【0007】
その上、例えば、マット式マッサージ具上に載せて使用しようとする場合には、高さがあるオットマンにより掛け布団が高く持ち上がって足元に周囲の空気が通り易く、足元が寒くなると考えられる。その上、既述のように椅子本体に連結して使用される従来のオットマンは、その周部等の各所に角状部を有しているので、マット式マッサージ具と併用した場合、使用者の下肢等がオットマンの角部に当ることに基づき、使用者に不快感を与える恐れが高いと考えられる。したがって、従来のオットマン(脚用マッサージ具)をマット式マッサージ具として併用することは不適当である。
【0008】
又、脚のマッサージ専用に開発されたブーツ式マッサージ具は、下肢に直接はいて装着するために、下肢への取付けと取外しとがかなり面倒である。したがって、マット式マッサージ具と併用して下肢への装着状態のまま使用者が寝入ってしまった場合には、ブーツ式マッサージ具の下肢拘束感により結果として寝入った状態を妨げ易い恐れが考えられ、このブーツ式マッサージ具もまたマット式マッサージ具として併用することは不適当である。
【0010】
本発明が解決しようとする第1の課題は、使用者の脚や腕等の被施療部を単独で又はマット式マッサージ具と併用して使用するのに適するとともに、快適かつ安全に使用できるエアーマッサージ用マッサージ具を得ることにある。
【0011】
本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決するにあたり、更に快適に使用できるエアーマッサージ用マッサージ具を得ることにある。
【0012】
さらに、本発明が解決しようとする第3の課題は、使用者の脚や腕等の被施療部を単独で又はマット式マッサージ具と併用して使用するのに適するとともに、格納等の取扱いに便利であり、かつ、使用し易く、しかも、部品点数が少なく構造簡単なエアーマッサージ用マッサージ具を得ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記第1の課題を解決するために、請求項1の発明は、上面及び前後両面に夫々開放されて凹状をなす被施療部セット溝を有したマッサージ具本体と、上部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるとともに前後両端部を前記マッサージ具の前後両面から突出させて、前記セット溝に相対向して取付けられ、エアーの給排気により膨張・収縮する施療袋と、を具備したものである。
【0016】
この請求項1の発明において、被施療部セット溝は上面及び前後両面が開放されているので、この溝に脚の下肢や腕等を容易に出し入れでき、そして、相対向する施療袋は、エアーの給排気により膨張・収縮して前記セット溝にセットされた下肢や腕等を圧迫・弛緩させて、エアーマッサージを行なう。このマッサージ具はエアー供給装置と組合わされて使用される。そして、施療袋の上部が被施療部セット溝より突出している分に応じて、これら施療袋が取付けられた被施療部セット溝の深さが低くなり、それに従いマッサージ具本体を低くできる。このようにマッサージ具本体の高さが低いので、このマッサージ具をマット式マッサージ具上に載せて使用する場合に、掛け布団の持ち上げ高さを低くして、足元に空気が通りにくくできる。
【0017】
前記第1の課題を解決するために、請求項2の発明は、上面及び前後両面に夫々開放されて凹状をなす被施療部セット溝を有したマッサージ具本体と、上部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるとともに前記セット溝に相対向して取付けられ、エアーの給排気により膨張・収縮する施療袋と、を具備し、前記施療袋が、気密性を有する袋本体と、この袋本体の外面に積層されて前記施療袋の膨張に伴う被施療部への当たりを緩衝するクッション材とを有してなることを特徴としている。
【0018】
この請求項2の発明は、被施療部セット溝は上面及び前後両面が開放されているので、この溝に脚の下肢や腕等を容易に出し入れでき、そして、相対向する施療袋は、エアーの給排気により膨張・収縮して前記セット溝にセットされた下肢や腕等を圧迫・弛緩させて、エアーマッサージを行なう。このマッサージ具はエアー供給装置と組合わされて使用される。そして、施療袋の上部が被施療部セット溝より突出している分に応じて、これら施療袋が取付けられた被施療部セット溝の深さが低くなり、それに従いマッサージ具本体を低くできる。加えて、エアーマッサージ動作において下肢等の被施療部に膨張する施療袋が急速度で強く当ることを、この膨張袋のクッション材で緩衝するとともに、マッサージ具本体が誤って踏まれた場合に、この本体の上面から突出している施療袋が間に介在し、そのクッション材によって衝撃等を緩衝する。
【0019】
前記第2の課題を解決するために、請求項1又は2の発明に従属する請求項3の発明は、前記被施療部セット溝の底面にこれを覆うクッション材製の溝底カバーを配置したことを特徴としている。
【0020】
この請求項3の発明は、請求項1又は2の発明に従属するので、前記請求項1又は2の発明の作用に加えて、次の作用がある。すなわち、エアーマッサージ動作において相対向する施療袋の上部は、膨張に伴い下肢等の被施療部上側部分に側方から覆い被さるようになるので、被施療部は被施療部セット溝の底面に押付けられる。こうした時に、クッション材製の溝底カバーによって前記底面に被施療部が強く押付けられることを緩衝する。
【0021】
前記第3の課題を解決するために、請求項4の発明は、上面及び前後両面に夫々開放されて凹状をなす被施療部セット溝を有するとともに、このセット溝の溝側面に上下方向に延びる凹部が設けられたマッサージ具本体と、上部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるとともに前後両端部を前記マッサージ具本体の前後両面から突出させて、前記セット溝に相対向して取付けられ、エアーの給排気により膨張・収縮する施療袋と、前記施療袋の背面の給排気口に個別に接続されて前記凹部に収容されたエアーチューブと、前記被施療部セット溝の底面より下側において前記マッサージ具本体内に配置されたエアー導管系統と、前記両エアーチューブの下方端部が個別に接続される分岐管部及び前記エアー導管系統が接続される共通管部を有して、前記両施療袋間であってこれら施療袋より下方に配置される継手管と、前記被施療部セット溝の底面に設けられて前記エアーチューブの下方端部及び前記継手管を挿通させる開口と、を具備したものである。
【0022】
この請求項4の発明において、被施療部セット溝は上面及び前後両面が開放されているので、この溝に脚の下肢や腕等を容易に出し入れでき、そして、相対向する施療袋は、エアーの給排気により膨張・収縮して前記セット溝にセットされた下肢や腕等を圧迫・弛緩させて、エアーマッサージを行なう。このマッサージ具はエアー供給装置と組合わされて使用される。そして、施療袋の上部が被施療部セット溝より突出している分に応じて、これら施療袋が取付けられた被施療部セット溝の深さが低くなり、それに従いマッサージ具本体の高さが低くなって小形化できる。なお、このように高さが低くなるに伴いセットされる例えば下肢の脛側等の被施療部上側部分は被施療部セット溝には収まり切れないが、施療袋はその膨張により前記被施療部上側部分に側方から覆い被さるようになるので、実用上十分なエアーマッサージ効果を十分に与えることができる。その上、前記のようにマッサージ具本体の高さが低いので、このマッサージ具をマット式マッサージ具上に載せて使用する場合に、掛け布団の持ち上げ高さを低くして、足元に空気が通りにくくできる。
【0023】
更に、継手管は、エアー導管系統により導かれるエアーを分岐してエアーチューブを経て被施療部セット溝内で相対向する施療袋に導入させるとともに、この逆に、前記相対向する施療袋から排出されてエアーチューブで導かれるエアーを合流させてエアー導管系統に導入させるから、相対向する施療袋に対しエアー導管系統を共通部品とできる。
【0024】
更に、継手管を被施療部セット溝の底面に形成した開口に通すことにより、エアー導管系統が配設されるマッサージ具本体の底部空間を利用して継手管及びこれに接続されたエアーチューブの下方端部を配設できる。それにより、継手管等を前記セット溝の底面上に配置する必要がないので、その分、前記セット溝の底面に高さ位置、ひいてはマッサージ具本体の高さを低くでき、この点においても小形化に貢献できるとともに、被施療部セット溝の底面の高さ位置が低いことにより、被施療部を無理のない使用姿勢でセットできる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図11を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0026】
図1はエアーマッサージ装置全体の構成を示す斜視図であって、この装置1は、マット式マッサージ具としてのマット部10と、本実施形態に係る局部マッサージ用マッサージ具としての脚用のマッサージ具60と、エアー供給装置30と、この装置60とマット部10とを接続する可撓性の第1接続ホース50と、エアー供給装置30とマッサージ具60とを接続する可撓性の第2接続ホース67とを備えて構成されている。
【0027】
図1及び図2に示されるようにマット部10は、その内部下面側に配置された硬質発泡ウレタンフォーム等からなる長方形平板状のマット台12の外表面をカバー12aで覆って形成されている。図2に示されるようにマット台12の表面側には、図示しない適当な位置決め手段で固定されて、腿用袋体13、一対の尻用袋体14、腰用袋体15、一対の脇腹用袋体16、背中用袋体17、及び首用袋体18等が配設されている。一対の尻用袋体14、14、及び一対の脇腹用袋体16、16は、マット部10の長手方向に延びる中心線(図示しない)を中心として線対称となる配置に夫々振り分けて斜めに配設されている。
【0028】
マット部10の首用袋体18とは最も離れた足元側の縁部19aの略中央部には、エアー給排気用のマット側コネクタ20が取付けられている。このコネクタ20は前記各袋体13〜18に夫々対応する接続部を有している。図2に示されるように各袋体13〜18には夫々エアーホース13a〜18aの一端部が接続されている。
【0029】
エアーホース13a、15a、17a、18aの他端部はコネクタ20の対応する接続部に夫々接続されている。エアーホース14a、16aの他端部側は夫々1本の合流ホース14b、16bに束ねられて、コネクタ20の対応する接続部に夫々接続されている。一対の尻用袋体14、14に個別に接続されたエアーホース14a、14aの長さは略等しく、同様に一対の脇腹用袋体16、16に個別に接続されたエアーホース16a、16aの長さも等しい。それにより、両尻用袋体14、14が互いに等しい圧迫力を発揮するようにその膨張・収縮の速度を同じにできるとともに、両尻用袋体16、16が互いに等しい圧迫力を発揮するようにその膨張・収縮の速度を同じにできる。
【0030】
前記エアー供給装置30について説明する。図3に示されるようにエアー供給装置30の筐体(図1参照)31内に、エアー生成手段としてのエアーコンプレッサー35と、ロータリー弁36と、制御手段37等が収容されている。ロータリー弁36は、エアーコンプレッサー35に送気用エアーホース35aを介して接続され、その弁体の回転動作によりエアーを所定の順序で分配するとともに排気するエアー分配器である。制御手段37は、指定された運転モードに定められた順序にしたがってエアーコンプレッサー35及びロータリー弁36等の動作を制御するものである。そして、ロータリー弁36が有する図示しない7個の分配口には、7本のホース38a〜38gの一端部が個別に接続されている。
【0031】
図1に示されるように筐体31の上面部には制御手段37への入力をするための操作パネル32が設けられている。このパネル32には、図示しないが電源スイッチ、各種マッサージモードを設定するための複数のモード設定スイッチ、マッサージ時間設定スイッチ、及び始動スイッチ等のスイッチ類や、この設定操作確認用等のディスプレイ等が設けられている。
【0032】
前記マッサージモードとしては、全身マッサージコース、上半身マッサージコース、及び下半身マッサージコースのコース別モード、首部、背中部、脇腹部、及び腰部等の各部分を個別にマッサージさせるポイント別マッサージモード、及び脚部マッサージモード等が備えられている。これらのモードは図3に示すマッサージモード記憶手段33に記憶されている。この手段33は制御手段37に接続されている。
【0033】
前記筐体31の側壁には図1に示されるようにエアー給排気用の筐体側第1コネクタ40が設けられているとともに、前記側壁と反対側の側壁に位置してエアー給排気用の筐体側第2コネクタ41が設けられている。これら両コネクタ40、41は同一の側壁に設けても良い。図3に示されるように筐体側第1コネクタ40が有する図示しない6個の接続口には、ロータリー弁36に接続された6本のエアーホース38a〜38fが個別に接続されているとともに、筐体側第2コネクタ41が有する接続口にはロータリー弁36に接続された残り1本のエアーホース38gが接続されている。
【0034】
図2に示されるように前記第1接続ホース50は、6本のエアーホース51a〜51fからなるホース群51を外皮54で束ねるとともに、その両端に夫々第1、第2にコネクタ52、56を個別に取付けたものである。両コネクタ52、56は夫々6本の接続口を有しており、夫々に対してエアーホース51a〜51fの端部が個別に接続されている。第2コネクタ56は前記筐体側第1コネクタ40に取外し可能に接続され、又、第1コネクタ52は前記マット側コネクタ20に取外し可能に接続されるものである。これらの接続により、エアー供給装置30からマット部10の各袋体13〜18に個別に至るエアー通路が夫々形成されるようになっている。
【0035】
次に、前記脚用のマッサージ具60について図4〜図11を参照して説明する。このマッサージ具60は、図4、図5、及び図9に示されるようにマッサージ具本体71と、一対の施療袋体72と、一つの施療袋体72について2本使用されるエアーチューブ73と、エアー導管系統74と、一つの施療袋体72について1個使用される継手管75と、個々の施療袋体72について個別に設けられる開口76、77と、底蓋78等を備えている。
【0036】
マッサージ具本体71は合成樹脂材料を例えばブロー成形法(なお、これに代えて射出成形でもよい。)により成形して得た一体成形品である。隣接する面と面との境界に鋭い角部を作らずに丸みを帯びた角部が製法上容易に形成できるブロー成形法で、マッサージ具本体71を得ることは、この本体71を使用者が誤って踏んだりした場合に、使用者に痛みやはなはだしくは怪我を与える角部を持たない本体構造を容易に得られる点で優れている。マッサージ具本体71の底面は開放されており、この開放された底面を囲むように設けられた脚壁81の下端は同じ高さ位置にあって、それにより、マッサージ具本体71を傾くことなく置けるようになっている。図8及び図9に示されるように脚壁81の内側には底蓋78を位置決めするための段部81aが形成されている。
【0037】
マッサージ具本体71の長手方向両端部に位置された脚壁部分81bは、前記本体71の長手方向両端面よりも内側に寄せて夫々形成され、図7及び図8で代表して示すように両脚壁部分81bにはその下端面に開放する通し溝82が切り欠くようにして夫々設けられている。なお、マッサージ具本体71はその長手方向の中心として点対称に成形されているので、組立て上においてマッサージ具本体71の方向性がない点で優れている。
【0038】
このマッサージ具本体71の開放された底面を除く外表面71aは、すべての方向に関して丸みを帯びた曲面、つまり、マッサージ具本体71の長手方向の中央で、かつ、幅方向の中央の位置が最も高い位置にあり、この点から幅方向両側及び長手方向両側に行くに従い次第に丸まり、特に、周部上面の曲率が他よりも小さく丸まるように形成されている。したがって、マッサージ具本体71はいわゆるコッペパンと同様な形状をなしている。なお、本発明において、丸みを帯びた曲面はマッサージ具本体71の外表面71aのうち少なくとも周部上面だけに設ければよい。
【0039】
マッサージ具本体71には、その幅方向に延びる一対の互いに平行な被施療部セット溝83が形成されている。これらの溝83は、マッサージ具本体71の上面及び前後両面に夫々開放された凹状をなしている。図9〜図11に示されるように両セット溝83を、その水平な壁状の上側底面83aから上方に向かうに従い相対向する溝側面83b間が次第に開く台形状空間とした本実施の形態においては、このセット溝83に対してその上方から使用者の下肢(被施療部)をより容易に出し入れできる点で優れている。
【0040】
図6及び図9に示されるように相対向する斜めの溝側面83bの前後方向中央部には、上下方向に延びる凹部85が形成されていて、これらの凹部85の上端は夫々マッサージ具本体71の上面に開放されている。図6及び図11等に示されるように相対向する溝側面83b間の前記底面83aには、その前後方向中央部に位置して前記開口76がマッサージ具本体71の長手方向に延びて開けられている。この長孔状の開口76の両端部は夫々凹部85の下端部に位置されている。なお、本発明において開口76、77は長孔構造に限らず後で詳述する継手管75を通し得ればいかなる大きさや形状に設けてもよい。
【0041】
更に、前記底面83aには、開口76の両側に位置して夫々下方に一体に突出する円筒状の固定孔86が設けられているとともに、前後両端に位置してビード状に盛り上がった縁部87が形成されている。前後両縁部87の両端は夫々溝側面83bの下端部に連続しており、マッサージ具本体71の強度を高めるのに役立つとともに、後で詳述する施療袋体72を前後方向に位置決めできるようになっている。
【0042】
又、マッサージ具本体71は、図10及び図11に示されるように前記段部81aに一体に連なる下側底面83cを有している。この底面83cは前記上側の底面83aの下側に近接して平行に形成されている。底面83cには、前記開口76の真下に対向する前記開口77(図8、図9参照)が設けられているとともに、前記固定孔86をなす円筒部が一体に連なっている。この円筒部は図11に示されるように底面83cから下方に突出されていて、その下端は前記段部81aと同じ高さに定められている。なお、図5を除く図4〜図11中88はマッサージ具本体71の長手方向両端部に夫々形成された手掛け溝であり、そこに指を差し入れマッサージ具60を下から持ち上げるように支えて全体を持ち運べるようになっている。
【0043】
図9から図11に示されるように前記一対の施療袋体72は、相対向する施療袋91と、これの下端相互を接続した袋体ベース部92とを備えている。
【0044】
施療袋91は気密性を有する袋本体93と、この本体93の背面中央位置に設けられた給排気口94と、この給排気口94を除いて袋本体93の外面に積層されたクッション材95と、前記給排気口94を除いてクッション材95をカバーした表布96とから形成されている。
【0045】
袋本体93は例えばナイロンやポリエチレンをブロー成形して得たものであって、自由状態では保形性を有しているが、外力を加えられると厚み方向には弾性変形可能である。袋本体93は、被施療部セット溝83の深さ、正確には、溝側面83bの斜面に沿う上下方向の長さよりも大きい幅を持って形成されているとともに、マッサージ具本体71の前後方向の幅よりも長く形成されている。クッション材95には連続発泡されたウレタンスポンジゴム等が使用される。なお、このクッション材95は袋本体93の内面に積層させても良い。したがって、施療袋91は、膨張・収縮できることはもちろんのこと、厚み方向に外力を受けた際に荷重方向に弾性変形できる。
【0046】
袋体ベース部92は、前記袋体本体93から一体に延長された袋延長部分93aと、前記クッション材95から一体に延長されたクッション材延長部分95bと、前記表布96から一体に延長された表布延長部分96bと前記袋体延長部分93aの上面とこれを覆ったクッション材延長部分95bの上側部分との間に挟んで設けられた長方形状の硬質取付け板97とを有している。クッション材延長部分95bは溝底カバーとして設けられている。
【0047】
前記クッション材延長部分95bと袋本体93との境界部には、図示しないが熱溶着部などによる気密シール部が設けられて、それにより、袋本体93が独立して膨張・収縮できるようになっている。合成樹脂等からなる取付け板97は図5に示されるように前記底面83aよりも多少小さく、その2個所には袋体ベース92の下方に突出して前記固定孔86に挿入される連結管98が一体に設けられている。これら連結管98はねじ受として使用される。
【0048】
前記のように相対向する施療袋91を袋体ベース92で一体に接続した施療袋体72を備える本実施の形態によれば、被施療部セット溝83への組み込み作業等において相対向する施療袋91を一体に取扱える点で優れているが、本発明にあって相対向する一対の施療袋91と袋体ベース92とは別成形してもよい。
【0049】
前記構成の施療袋体72は、その相対向する施療袋91の背面から突出した給排気口94を前記凹部85に収容するとともに、前記背面の下部を前記溝側面83bに預けるように斜めに支持させ、かつ、袋体ベース92の連結管98を固定孔86に夫々挿入して被施療部セット溝83に配置されている。この配置状態は図4、図5、図9等に示されており、相対向する施療袋91の上部はマッサージ具本体71の上面からいずれも斜めに突出されている。この突出長さは、溝側面83bに支持された下部の長さよりも短い。又、施療袋91の前後両端部もマッサージ具本体71の前後両面から突出されて、溝側面73bとマッサージ具本体71の前後両面との境をなす陵部が直接下肢に当たらないようにしてある。こうして配置された施療袋体72は、周縁部を前記段部81aに係合させてマッサージ具本体71の下面に配置される前記底蓋78を挿通して連結管98に螺合される固定ねじ99の締め付けによって、被施療部セット溝83に取付けられている(図10、図11参照)。もちろん、固定ねじ99の締め付けによって同時に底蓋78がマッサージ具本体71に取付けられる。
【0050】
前記施療袋体72がマッサージ具本体71に取付けられた状態では、その袋体ベース92のクッション材延長部分95aの上側部分は前記縁部87の上端よりも少し高い位置に配置されている。それにより、被施療部セット溝83に使用者の下肢をセットした際に、下肢が硬質な縁部78に当たらないようにして使用感を向上させている。
【0051】
図9に示されるように前記エアーチューブ73は、夫々の施療袋91の給排気口94に個別に接続されている。これらチューブ73は可撓性を有し、その下方端部73aは、施療袋体72の下部背面に沿うように袋体ベース92の下側に引き回されて、袋体ベース92の下面近傍に、言い換えれば、相対向する施療袋91間であってこれら施療袋91より下方に配置される前記継手管75夫々に接続されている。すなわち、継手管75は一つの共通管部75aと複数例えば一対の分岐管部75b、75cとを有してT字形状をなしており、その一方の分岐管部75bに相対向した施療袋91の内の一方に接続された一方のエアーチューブ73の下方端部73aが嵌合され、同様に、他方の分岐管部75cに他方の施療袋91に接続された他方のエアーチューブ73の下方端部73aが嵌合されている。これらの嵌合にあたり、エアーチューブ73が折れ曲がってその流路断面が局部的に狭くならないように多少弛む状態で継手管75と接続されている。
【0052】
前記継手管75及びこれに接続された略同一長さの一対のエアーチューブ73の下方端部73aの少なくとも一部は、前記開口76、77に通され、前記底面83a、83cの下側に配置されるようになっている。
【0053】
前記エアー導管系統74は、マッサージ具本体71の底部、つまり、前記下側底板83cと底蓋77との間の底部空間を利用して配設されている。この導管系統74は、図5及び図9に示されるように第1、第2のエアーチューブ101、102と、前記継手管75と同様なT形継手管103と、図1に示されるコネクタ104とを備えている。継手管103の一方の分岐管部103bには第1エアーチューブ101の一端部が接続され、他方の分岐管部103cには第2エアーチューブ102の一端部が接続されている。そして、第1エアーチューブ101の他端部は一方の施療袋体72用の継手管75の共通管部75aに接続され、同様に第2エアーチューブ102の他端部は他方の施療袋体72用の継手管75の共通管部75aに接続されている。又、このエアー導管系統74の継手管103の共通管部103aにはコネクタ104が直接接続されている。このコネクタ104は前記通し溝82を通ってマッサージ具本体71の側方に突出されている。
【0054】
図2に示されるように前記第2接続ホース67の両端には第1、第2のコネクタ105、106が個別に取付けられている。第1コネクタ105は前記エアー供給装置30の筐体側第2コネクタ41に取外し可能に接続され、第2コネクタ106はマッサージ具本体71側のコネクタ104に取外し可能に接続されている。
【0055】
前記構成のマッサージ具60は次の手順で組立てられる。
【0056】
まず、各施療袋体72の一対の施療袋91に対して夫々エアーチューブ73を接続してから、これらエアーチューブ73の下方端部73aを継手管75の分岐管部75b、75cに個別に接続して、この継手管75を袋体ベース92の下側に配置する。
【0057】
次に、こうして組立てられた施療袋体アッセンブリの下部を、マッサージ具本体71の被施療部セット溝83に夫々配置する。このとき、各連結管98は夫々対応する固定孔86に夫々挿入されるとともに、給排気口94及びこれに接続されたエアーチューブ73は夫々凹部85に収容される。しかも、前記継手管75及びこれに接続されたエアーチューブ73の下方端部73aは、前記開口76、77に挿入されて被施療部セット溝83の底面83aより下側に配置される。
【0058】
この後、両継手管75の共通管部75aに、予め組立てられているエアー導管系統74の第1エアーチューブ101又は第2エアーチューブ102を接続する。又、エアー導管系統74のコネクタ104をマッサージ具本体71外に露出させて、少なくともこのコネクタ104が動かないように適当な手段で支持する。この接続において継手管75の向きはエアーチューブ73の多少のねじれを伴って自由に変えることができ、図9に示されるように共通管部75aを下方に突出することなく横方向に突出させた姿勢に配置できる。したがって、エアー導管系統74の配設スペースを上下方向に高く要することがない。
【0059】
最後に、マッサージ具本体71の底面開口を底蓋78で塞ぎ、この蓋78を前記連結管98に螺合する固定ねじ99により締め付けて固定する。それにより、各施療袋体72が同時にマッサージ具本体71に取付けられる。
【0060】
前記構成のマッサージ具60は図2に示されるようにマット式マッサージ具であるマット部10においてその上に仰臥した使用者の下肢が位置される部分に置いて使用され、この使用時には掛け布団で覆われる使用形態となることが多い。このような使用において、使用者の下肢は一対の被施療部セット溝83に収容されるが、その際において、被施療部セット溝83はマッサージ具本体70は上面及び前後両面に夫々開放された構成であるので、これらの溝83に下肢を容易に出し入れすることができる。
【0061】
この使用時には、互いに連通された第2給排気チューブ67、エアー導管系統74、継手管75、エアーチューブ73を介して、エアー供給装置30において指定された運転モードにしたがってエアーが相対向する施療袋91に給排気されるから、これら施療袋91が膨張・収縮を繰り返して被施療部セット溝83にセットされた下肢を圧迫・弛緩させることができ、それにより、エアーマッサージが実施される。
【0062】
前記施療袋91は膨張・収縮する袋本体93に積層するクッション材95を有しているから、エアーマッサージ動作において下肢に膨張する施療袋91が急速度で強く当ることを、クッション材95で緩衝できる。それにより、エアーマッサージ動作に伴って下肢に痛みを与えることを防止して、快適に使用できる。しかも、エアーマッサージ動作において相対向する施療袋91の上部は、膨張に伴い下肢の上側部分に側方から覆い被さるようになるので、下肢は被施療部セット溝83の底面83a側に押付けられる。しかし、この底面83aはクッション材95の延長部分95aで覆われているから、前記底面83aに下肢の脹脛部分が強く押付けられることを緩衝でき、それにより、快適に使用できる。更に、クッション材延長部分55aは、底面83a及びこの上に配置された硬質な取付け板97に、ふくらはぎ部分が接することを防止するから、下肢を被施療部セット溝83にセットした時に、底面83a等の硬く冷たい接触感を和らげて、快適に使用できる。
【0063】
ところで、前記マッサージ具60は、相対向した施療袋91の上部を被施療部セット溝83より突出させて施療袋体72をマッサージ具本体71に取付けた構成であるから、被施療部セット溝83の深さを施療袋91の幅に応じて大きくすることなく、前記セット溝83から上方への施療袋91の突出に応じて、これら施療袋91が取付けられた被施療部セット溝83の深さを小さくできる。それに従いマッサージ具本体71の高さが低くなって小形化できる。したがって、このマッサージ具60の格納スペースが小さくて済むとともに、持ち運びや梱包等の取扱い上において有利になる。なお、突出している施療袋91は撓むことができるので、格納や梱包等においてさほど邪魔になることが少ない。又、前記のようにマッサージ具本体71の高さが低くなるに伴いセットされる下肢の脛側は被施療部セット溝83には収まり切れなくなるが、施療袋91はその膨張により前記脛側部分に側方から覆い被さるようになるので、実用上十分なエアーマッサージ効果を十分に与えることができる。
【0064】
そして、前記のようにマッサージ具本体71の高さが低いので、前記マット部10上での使用において、このマッサージ具60が掛け布団を持ち上げる高さを低くできる。それにより、足元に空気が通りにくくできるから使用感がよく、特に、冬季等に足元が寒くならず、マット部10との併用に適するものである。
【0065】
しかも、マッサージ具本体71の上面略全体は丸みを帯びた曲面をなしているため、マッサージ具本体71に被された掛け布団が動かされる場合には、この掛け布団との引っ掛りを前記曲面により少なくしてマッサージ具本体71の上面に掛け布団を容易に滑らせることができる。したがって、マット部10との併用に適する。
【0066】
更に、前記のようにマッサージ具本体71の上面の丸みによって、誤ってこの本体71を踏んだりした場合等に、角張った部分に当ることがなくなって、使用者に不快感を与えることが少ない。しかも、この点は以下の構成においても実現できる。つまり、マッサージ具本体の上面から突出している施療袋91はクッション材95を備えて外力に応じて撓み得るため、マッサージ具本体71が誤って踏まれた場合に、踏んだ足等とマッサージ具本体71の上面との間に施療袋91の上部が折れ曲がって介在される。したがって、クッション材95の緩衝作用によって衝撃等を緩衝できて、足が角張った部分に当ることがなくなって、使用者に不快感を与えることが少ない。
【0067】
又、マッサージ動作においては、継手管75がエアー導管系統74により導かれるエアーを分岐してエアーチューブ73を経て被施療部セット溝83内で相対向する施療袋91に導入させるとともに、この逆に被施療部セット溝83内で相対向する施療袋91から排出されてエアーチューブ73で導かれるエアーを合流させてエアー導管系統74に導入させるから、相対向する施療袋91に対しエアー導管系統74を共通部品とできる。そのため、使用する施療袋91の数に応じた本数の長いエアーチューブを、マッサージ具本体71の底部に配置する必要がなくなり、したがって、構造及び組立てを簡単にできる。
【0068】
しかも、継手管75から相対向する施療袋91に至るエアーチューブ73の長さが短くその寸法を同じにできるので、被施療部セット溝83内で相対向する施療袋91、91に対するエアーの給排気を同等にできるので、両施療袋91、91を膨張・収縮のばらつきが少なく略均等に膨張・収縮させて、下肢に対するエアーマッサージを行なわせることができる。
【0069】
その上、継手管75等を被施療部セット溝83の底面83aに形成した開口76、77に通すことにより、エアー導管系統74が配設されるマッサージ具本体71の底部空間を利用して継手管75及びこれに接続されたエアーチューブ73の下方端部73aを配設できるから、継手管75等を前記セット溝83の底面上に配置する必要がない。したがって、その分、被施療部セット溝83の底面83aの高さ位置、ひいてはマッサージ具本体71の高さを低くでき、この点においても小形化に貢献できる。しかも、このように被施療部セット溝83の底面83aの高さ位置を低くできることにより、この溝83内にセットされる下肢を高すぎない無理のない使用姿勢でセットして、前記エアーマッサージを施すことができる。
【0070】
なお、本発明は前記第1の実施の形態に制約されるものではなく、例えば、マット式マッサージ具と併用されることなく、エアー供給装置と組合わせて単独使用されて脚用等のエアーマッサージに供されるマッサージ具として実施できる他、例えば既存のマット式エアーマッサージ装置のマット式マッサージ具本体に付け替えて脚用等のエアーマッサージに供されるアタッチメントとしてのマッサージ具としても実施できる。又、本発明のマッサージ具は、脚用以外にも、腕部を施療部としてセットするのに適合するように被施療部セット溝の幅を狭めて構成される腕用のマッサージ具にも適用できる。更に、本発明のマッサージ具は、被施療部セット溝が2個ではなく一つであってもよい。
【0071】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0073】
請求項1に記載の発明によれば、被施療部セット溝に対する脚の下肢等の被施療部の出し入れが容易であって、この溝にセットされた下肢等の被施療部を相対向する施療袋の膨張・収縮でマッサージすることができ、しかも、施療袋の被施療部セット溝からの突出分に応じてマッサージ具本体の高さが低いから、マット式マッサージ具との併用の際マット式マッサージ具上に載せて使用する場合において掛け布団の持ち上げ高さを低くでき、したがって、マット式マッサージ具と併用するのに適する。
【0074】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、下肢等の被施療部に膨張する施療袋が急速度で強く当ることを緩衝して快適に使用できるとともに、マッサージ具本体が誤って踏まれた場合に衝撃等を緩衝して安全に使用できる。
【0075】
請求項1又は2の発明に従属する請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、エアーマッサージ動作において施療袋の膨張に伴い下肢等の被施療部が被施療部セット溝の底面に強く押付けられることを溝底カバーで緩衝するから、快適に使用できる。
【0076】
請求項4に記載の発明によれば、被施療部セット溝に対する脚の下肢等の被施療部の出し入れが容易であって、この溝にセットされた下肢等の被施療部を相対向する施療袋の膨張・収縮でマッサージすることができる。しかも、施療袋の被施療部セット溝からの突出分に応じてマッサージ具本体の高さを低くできるだけではなく、継手管を被施療部セット溝の底面に形成した開口に通したことにおいても、被施療部セット溝の底面の高さとともにマッサージ具本体の高さを低くできるから、格納場所が小さくて済み取扱い上便利であるとともに、このマッサージ具をマット式マッサージ具上に載せて使用する場合においては掛け布団の持ち上げ高さを低くできるので、マット式マッサージ具と併用して使用するのに適する。その上、被施療部セット溝の底面の高さが低いので、被施療部を無理のない使用姿勢でセットでき使い易い。更に、相対向する施療袋に対しエアー導管系統を共通部品としたので、マッサージ具本体内に配管されるエアー導管系統が少なく、構造を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマッサージ具を備えるエアーマッサージ装置全体の構成を示す斜視図。
【図2】図1に示されたエアーマッサージ装置が備えるマット式マッサージ具の構成を一部切り欠いて示す平面図。
【図3】図1に示されたエアーマッサージ装置の制御系統を示すブロック図。
【図4】第1の実施の形態に係るマッサージ具の構成を示す斜視図。
【図5】第1の実施の形態に係るマッサージ具の構成を示す平面図。
【図6】第1の実施の形態に係るマッサージ具が備えるマッサージ具本体の構成を示す平面図。
【図7】第1の実施の形態に係るマッサージ具の構成を示す側面図。
【図8】第1の実施の形態に係るマッサージ具が備えるマッサージ具本体の一部の構成を示す底面図。
【図9】図5中Z−Z線に沿う断面図。
【図10】図5中Y−Y線に沿う断面図。
【図11】図10に示された断面部分を分解して示す断面図。
【符号の説明】
60…マッサージ具、
71…マッサージ具本体、
71a…外表面、
72…施療袋体、
73…エアーチューブ、
73a…エアーチューブの下方端部、
74…エアー導管系統、
75…継手管、
75a…継手管の共通管部、
75a…継手管の分岐管部、
76…開口、
77…開口、
83…被施療部セット溝、
83a…被施療部セット溝の底面、
85…凹部、
91…施療袋、
93…袋本体、
94…給排気口、
95…クッション材、
95a…クッション材延長部分(溝底カバー)。

Claims (4)

  1. 上面及び前後両面に夫々開放されて凹状をなす被施療部セット溝を有したマッサージ具本体と、
    上部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるとともに前後両端部を前記マッサージ具の前後両面から突出させて、前記セット溝に相対向して取付けられ、エアーの給排気により膨張・収縮する施療袋と、
    を具備したエアーマッサージ用マッサージ具。
  2. 上面及び前後両面に夫々開放されて凹状をなす被施療部セット溝を有したマッサージ具本体と、
    上部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるとともに前記セット溝に相対向して取付けられ、エアーの給排気により膨張・収縮する施療袋と、
    具備し、
    前記施療袋が、気密性を有する袋本体と、この袋本体の外面に積層されて前記施療袋の膨張に伴う被施療部への当たりを緩衝するクッション材とを有してなることを特徴とするエアーマッサージ用マッサージ具。
  3. 前記被施療部セット溝の底面にこれを覆うクッション材製の溝底カバーを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のエアーマッサージ用マッサージ具。
  4. 上面及び前後両面に夫々開放されて凹状をなす被施療部セット溝を有するとともに、このセット溝の溝側面に上下方向に延びる凹部が設けられたマッサージ具本体と、
    上部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるとともに前後両端部を前記マッサージ具本体の前後両面から突出させて、前記セット溝に相対向して取付けられ、エアーの給排気により膨張・収縮する施療袋と、
    前記施療袋の背面の給排気口に個別に接続されて前記凹部に収容されたエアーチューブと、
    前記被施療部セット溝の底面より下側において前記マッサージ具本体内に配置されたエアー導管系統と、
    前記両エアーチューブの下方端部が個別に接続される分岐管部及び前記エアー導管系統が接続される共通管部を有して、前記両施療袋間であってこれら施療袋より下方に配置される継手管と、
    前記被施療部セット溝の底面に設けられて前記エアーチューブの下方端部及び前記継手管を挿通させる開口と、
    を具備したエアーマッサージ用マッサージ具。
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