JPH1176333A - エアーマッサージ用マッサージ具 - Google Patents

エアーマッサージ用マッサージ具

Info

Publication number
JPH1176333A
JPH1176333A JP9249023A JP24902397A JPH1176333A JP H1176333 A JPH1176333 A JP H1176333A JP 9249023 A JP9249023 A JP 9249023A JP 24902397 A JP24902397 A JP 24902397A JP H1176333 A JPH1176333 A JP H1176333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treatment
massage
air
main body
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9249023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3605500B2 (ja
Inventor
Masaru Kamei
勝 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP24902397A priority Critical patent/JP3605500B2/ja
Publication of JPH1176333A publication Critical patent/JPH1176333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3605500B2 publication Critical patent/JP3605500B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Massaging Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、使用者の下肢を単独で又はマット式
マッサージ具と併用して使用するのに適するエアーマッ
サージ用マッサージ具を得ることにある。 【解決手段】マッサージ具本体71と、エアーの給排気
により膨張・収縮する施療袋91とを具備する。マッサ
ージ具本体は、その上面及び前後両面に夫々開放されて
凹状をなす被施療部セット溝83を有する。施療袋91
は、その上部をマッサージ具本体71の上面から突出さ
せるとともに相対向してセット溝83に取付けられる。
それにより、使用者の下肢(被施療部)を容易に83セ
ット溝に出し入れできるとともに、施療袋91の突出長
さに応じてマッサージ具本体71を低く小形にでき、マ
ット部と併用する場合に、掛け布団の持ち上げ高さを低
くして、足元が寒くならないようにすることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアー供給装置か
らのエアーの給排気によって膨張・収縮する施療袋で被
施療部を圧迫・弛緩させてエアーマッサージを行なうエ
アーマッサージ装置に備えられ、前記施療袋を有するマ
ッサージ具に関する。
【0002】
【従来の技術】袋体をエアーで膨張・収縮させてエアー
マッサージを行なわせるのに使用されるマッサージ具と
して従来は、マット式エアーマッサージ装置に備えられ
マットに複数の施療袋を組み込んでなるマッサージ具、
椅子式マッサージ装置に備えられ椅子本体の座部及び背
凭れ部に施療袋を組み込んでなるマッサージ具、前記椅
子本体の座部前端に取付けられ施療袋を組み込んでなる
脚部マッサージ用のオットマン、つまり、脚用マッサー
ジ具、或いは、マット又は椅子とは関係なくブーツ形状
をなして内側に施療袋が組み込まれたブーツ形脚部用マ
ッサージ具が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エアーマッサージのマ
ッサージ効果は施療袋が膨張する際に被施療部が逃げな
い程が高いことが知られている。一方、前記マット式エ
アーマッサージ装置のマッサージ具では、マット上に横
たわった使用者の脚や腕等の軽い部位については、そこ
を下側から施療袋でマッサージしたとしても、軽い被施
療部が上方に逃げ易いので、そのマッサージには適さな
い。したがって、このような軽い被施療部をマッサージ
するには別の方策を採用することが要請されているが、
係る要請を簡単に満たすマッサージ具を備えたマット式
エアーマッサージ装置は従来提供されていない。
【0004】又、オットマンがついていない椅子式エア
ーマッサージ装置では、そもそも椅子本体に座った使用
者の脚や腕等の軽い部位をマッサージできない。それに
対して、オットマン付きの椅子式エアーマッサージ装置
では、そのオットマンを使用して椅子本体に座った使用
者の脚部をエアーマッサージできる。こうしたエアーマ
ッサージを行なうオットマンは、下肢の脛までが完全に
収まるかなりの深さを有するU字状の溝の両側面に、前
記溝から突出することがない大きさの施療袋を夫々取付
けて、これらの膨張・収縮により下肢をエアーマッサー
ジするように構成されている。
【0005】しかし、このオットマンは、椅子本体に連
結して使用されるものであって、使用者が任意に取外し
て、それを単独でエアー供給装置と組合わせて使用でき
るようにはなっていない。そのため、従来の脚部マッサ
ージ用のオットマンを流用して、それをマット式マッサ
ージ具とともに使用することはできない。
【0006】又、仮に、椅子本体と関わりなくオットマ
ンが単独使用できるとしても、既述のように従来のもの
は、施療袋が取付けられたU字状の溝の深さが、下肢の
脛までが完全に収まるように深く形成されているから、
高さがあって全体が大きい。したがって、格納等におい
て邪魔になり易い不都合があると考えられる。
【0007】その上、例えば、マット式マッサージ具上
に載せて使用しようとする場合には、高さがあるオット
マンにより掛け布団が高く持ち上がって足元に周囲の空
気が通り易く、足元が寒くなると考えられる。しかも、
前記のように高さがあるだけではなく、掛け布団との整
合性についての配慮が全くなされていないために、掛け
布団を使用者が引張って動かそうとする場合、この掛け
布団にオットマンが容易に引っ掛かる恐れがあると考え
られる。その上、既述のように椅子本体に連結して使用
される従来のオットマンは、その周部等の各所に角状部
を有しているので、マット式マッサージ具と併用した場
合、使用者の下肢等がオットマンの角部に当ることに基
づき、使用者に不快感を与える恐れが高いと考えられ
る。したがって、従来のオットマン(脚用マッサージ
具)をマット式マッサージ具として併用することは不適
当である。
【0008】又、脚のマッサージ専用に開発されたブー
ツ式マッサージ具は、下肢に直接はいて装着するため
に、下肢への取付けと取外しとがかなり面倒である。し
たがって、マット式マッサージ具と併用して下肢への装
着状態のまま使用者が寝入ってしまった場合には、ブー
ツ式マッサージ具の下肢拘束感により結果として寝入っ
た状態を妨げ易い恐れが考えられ、このブーツ式マッサ
ージ具もまたマット式マッサージ具として併用すること
は不適当である。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、使用者の脚や腕等の被施療部を単独で又は
マット式マッサージ具と併用して使用するのに適するエ
アーマッサージ用マッサージ具を得ることにある。
【0010】本発明が解決しようとする第2の課題は、
前記第1の課題を解決するにあたり、快適かつ安全に使
用できるエアーマッサージ用マッサージ具を得ることに
ある。
【0011】本発明が解決しようとする第3の課題は、
前記第2の課題を解決するにあたり、更に快適に使用で
きるエアーマッサージ用マッサージ具を得ることにあ
る。
【0012】さらに、本発明が解決しようとする第4の
課題は、使用者の脚や腕等の被施療部を単独で又はマッ
ト式マッサージ具と併用して使用するのに適するととも
に、格納等の取扱いに便利であり、かつ、使用し易く、
しかも、部品点数が少なく構造簡単なエアーマッサージ
用マッサージ具を得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るために、請求項1の発明は、外表面のうち少なくとも
周部上面が丸みを帯びた曲面で形成されているととも
に、この上面及び前後両面に夫々開放されて凹状をなす
被施療部セット溝を有したマッサージ具本体と、相対向
して前記セット溝に取付けられエアーの給排気により膨
張・収縮する施療袋と、を具備したものである。
【0014】この請求項1の発明において、被施療部セ
ット溝は上面及び前後両面が開放されているので、この
溝に脚の下肢や腕等を容易に出し入れでき、そして、相
対向する施療袋は、エアーの給排気により膨張・収縮し
て前記セット溝にセットされた下肢や腕等を圧迫・弛緩
させて、エアーマッサージを行なう。このマッサージ具
はエアー供給装置と組合わされて使用される。そして、
マッサージ具本体の少なくとも周部が丸みを帯びた曲面
をなしているため、マット式マッサージ具との併用にお
いて、マッサージ具本体に被された掛け布団が動かされ
る場合には、この掛け布団との引っ掛りを前記曲面によ
り少なくしてマッサージ具本体の上面に掛け布団を容易
に滑らせることができる。
【0015】同様に、前記第1の課題を解決するため
に、請求項2の発明は、上面及び前後両面に夫々開放さ
れて凹状をなす被施療部セット溝を有したマッサージ具
本体と、上部を前記マッサージ具本体の上面から突出さ
せるとともに相対向して前記セット溝に取付けられエア
ーの給排気により膨張・収縮する施療袋と、を具備した
ものである。
【0016】この請求項2の発明において、被施療部セ
ット溝は上面及び前後両面が開放されているので、この
溝に脚の下肢や腕等を容易に出し入れでき、そして、相
対向する施療袋は、エアーの給排気により膨張・収縮し
て前記セット溝にセットされた下肢や腕等を圧迫・弛緩
させて、エアーマッサージを行なう。このマッサージ具
はエアー供給装置と組合わされて使用される。そして、
施療袋の上部が被施療部セット溝より突出している分に
応じて、これら施療袋が取付けられた被施療部セット溝
の深さが低くなり、それに従いマッサージ具本体を低く
できる。このようにマッサージ具本体の高さが低いの
で、このマッサージ具をマット式マッサージ具上に載せ
て使用する場合に、掛け布団の持ち上げ高さを低くし
て、足元に空気が通りにくくできる。
【0017】前記第2の課題を解決するために、請求項
2に従属する請求項3の発明は、前記施療袋が、気密性
を有する袋本体と、これに積層されたクッション材とを
有してなることを特徴としている。
【0018】この請求項3の発明は請求項2の発明に従
属するので、前記請求項2の発明の作用に加えて、次の
作用がある。すなわち、エアーマッサージ動作において
下肢等の被施療部に膨張する施療袋が急速度で強く当る
ことを、この膨張袋のクッション材で緩衝するととも
に、マッサージ具本体が誤って踏まれた場合に、この本
体の上面から突出している施療袋が間に介在し、そのク
ッション材によって衝撃等を緩衝する。
【0019】前記第3の課題を解決するために、請求項
1ないし3の発明のいずれかに従属する請求項4の発明
は、前記被施療部セット溝の底面にこれを覆うクッショ
ン材製の溝底カバーを配置したことを特徴としている。
【0020】この請求項4の発明は、請求項1ないし3
の発明のいずれかに従属するので、前記請求項1ないし
3の発明のいずれか1項の発明の作用に加えて、次の作
用がある。すなわち、エアーマッサージ動作において相
対向する施療袋の上部は、膨張に伴い下肢等の被施療部
上側部分に側方から覆い被さるようになるので、被施療
部は被施療部セット溝の底面に押付けられる。こうした
時に、クッション材製の溝底カバーによって前記底面に
被施療部が強く押付けられることを緩衝する。
【0021】前記第4の課題を解決するために、請求項
5の発明は、上面及び前後両面に夫々開放されて凹状を
なす被施療部セット溝を有したマッサージ具本体と、上
部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるととも
に相対向して前記セット溝に取付けられエアーの給排気
により膨張・収縮する施療袋と、前記被施療部セット溝
内で相対向する施療袋に個別に接続されたエアーチュー
ブと、前記被施療部セット溝の底面より下側において前
記マッサージ具本体内に配置されたエアー導管系統と、
前記両エアーチューブの下方端部が接個別に続される分
岐管部及び前記エアー導管系統が接続される共通管部を
有して、前記両施療袋間であってこれら施療袋より下方
に配置される継手管と、前記被施療部セット溝の底面に
設けられて前記エアーチューブの下方端部及び前記継手
管を挿通させる開口と、を具備したものである。
【0022】この請求項5の発明において、被施療部セ
ット溝は上面及び前後両面が開放されているので、この
溝に脚の下肢や腕等を容易に出し入れでき、そして、相
対向する施療袋は、エアーの給排気により膨張・収縮し
て前記セット溝にセットされた下肢や腕等を圧迫・弛緩
させて、エアーマッサージを行なう。このマッサージ具
はエアー供給装置と組合わされて使用される。そして、
施療袋の上部が被施療部セット溝より突出している分に
応じて、これら施療袋が取付けられた被施療部セット溝
の深さが低くなり、それに従いマッサージ具本体の高さ
が低くなって小形化できる。なお、このように高さが低
くなるに伴いセットされる例えば下肢の脛側等の被施療
部上側部分は被施療部セット溝には収まり切れないが、
施療袋はその膨張により前記被施療部上側部分に側方か
ら覆い被さるようになるので、実用上十分なエアーマッ
サージ効果を十分に与えることができる。その上、前記
のようにマッサージ具本体の高さが低いので、このマッ
サージ具をマット式マッサージ具上に載せて使用する場
合に、掛け布団の持ち上げ高さを低くして、足元に空気
が通りにくくできる。
【0023】更に、継手管は、エアー導管系統により導
かれるエアーを分岐してエアーチューブを経て被施療部
セット溝内で相対向する施療袋に導入させるとともに、
この逆に、前記相対向する施療袋から排出されてエアー
チューブで導かれるエアーを合流させてエアー導管系統
に導入させるから、相対向する施療袋に対しエアー導管
系統を共通部品とできる。
【0024】更に、継手管を被施療部セット溝の底面に
形成した開口に通すことにより、エアー導管系統が配設
されるマッサージ具本体の底部空間を利用して継手管及
びこれに接続されたエアーチューブの下方端部を配設で
きる。それにより、継手管等を前記セット溝の底面上に
配置する必要がないので、その分、前記セット溝の底面
に高さ位置、ひいてはマッサージ具本体の高さを低くで
き、この点においても小形化に貢献できるとともに、被
施療部セット溝の底面の高さ位置が低いことにより、被
施療部を無理のない使用姿勢でセットできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。
【0026】図1はエアーマッサージ装置全体の構成を
示す斜視図であって、この装置1は、マット式マッサー
ジ具としてのマット部10と、本実施形態に係る局部マ
ッサージ用マッサージ具としての脚用のマッサージ具6
0と、エアー供給装置30と、この装置60とマット部
10とを接続する可撓性の第1接続ホース50と、エア
ー供給装置30とマッサージ具60とを接続する可撓性
の第2接続ホース67とを備えて構成されている。
【0027】図1及び図2に示されるようにマット部1
0は、その内部下面側に配置された硬質発泡ウレタンフ
ォーム等からなる長方形平板状のマット台12の外表面
をカバー12aで覆って形成されている。図2に示され
るようにマット台12の表面側には、図示しない適当な
位置決め手段で固定されて、腿用袋体13、一対の尻用
袋体14、腰用袋体15、一対の脇腹用袋体16、背中
用袋体17、及び首用袋体18等が配設されている。一
対の尻用袋体14、14、及び一対の脇腹用袋体16、
16は、マット部10の長手方向に延びる中心線(図示
しない)を中心として線対称となる配置に夫々振り分け
て斜めに配設されている。
【0028】マット部10の首用袋体18とは最も離れ
た足元側の縁部19aの略中央部には、エアー給排気用
のマット側コネクタ20が取付けられている。このコネ
クタ20は前記各袋体13〜18に夫々対応する接続部
を有している。図2に示されるように各袋体13〜18
には夫々エアーホース13a〜18aの一端部が接続さ
れている。
【0029】エアーホース13a、15a、17a、1
8aの他端部はコネクタ20の対応する接続部に夫々接
続されている。エアーホース14a、16aの他端部側
は夫々1本の合流ホース14b、16bに束ねられて、
コネクタ20の対応する接続部に夫々接続されている。
一対の尻用袋体14、14に個別に接続されたエアーホ
ース14a、14aの長さは略等しく、同様に一対の脇
腹用袋体16、16に個別に接続されたエアーホース1
6a、16aの長さも等しい。それにより、両尻用袋体
14、14が互いに等しい圧迫力を発揮するようにその
膨張・収縮の速度を同じにできるとともに、両尻用袋体
16、16が互いに等しい圧迫力を発揮するようにその
膨張・収縮の速度を同じにできる。
【0030】前記エアー供給装置30について説明す
る。図3に示されるようにエアー供給装置30の筐体
(図1参照)31内に、エアー生成手段としてのエアー
コンプレッサー35と、ロータリー弁36と、制御手段
37等が収容されている。ロータリー弁36は、エアー
コンプレッサー35に送気用エアーホース35aを介し
て接続され、その弁体の回転動作によりエアーを所定の
順序で分配するとともに排気するエアー分配器である。
制御手段37は、指定された運転モードに定められた順
序にしたがってエアーコンプレッサー35及びロータリ
ー弁36等の動作を制御するものである。そして、ロー
タリー弁36が有する図示しない7個の分配口には、7
本のホース38a〜38gの一端部が個別に接続されて
いる。
【0031】図1に示されるように筐体31の上面部に
は制御手段37への入力をするための操作パネル32が
設けられている。このパネル32には、図示しないが電
源スイッチ、各種マッサージモードを設定するための複
数のモード設定スイッチ、マッサージ時間設定スイッ
チ、及び始動スイッチ等のスイッチ類や、この設定操作
確認用等のディスプレイ等が設けられている。
【0032】前記マッサージモードとしては、全身マッ
サージコース、上半身マッサージコース、及び下半身マ
ッサージコースのコース別モード、首部、背中部、脇腹
部、及び腰部等の各部分を個別にマッサージさせるポイ
ント別マッサージモード、及び脚部マッサージモード等
が備えられている。これらのモードは図3に示すマッサ
ージモード記憶手段33に記憶されている。この手段3
3は制御手段37に接続されている。
【0033】前記筐体31の側壁には図1に示されるよ
うにエアー給排気用の筐体側第1コネクタ40が設けら
れているとともに、前記側壁と反対側の側壁に位置して
エアー給排気用の筐体側第2コネクタ41が設けられて
いる。これら両コネクタ40、41は同一の側壁に設け
ても良い。図3に示されるように筐体側第1コネクタ4
0が有する図示しない6個の接続口には、ロータリー弁
36に接続された6本のエアーホース38a〜38fが
個別に接続されているとともに、筐体側第2コネクタ4
1が有する接続口にはロータリー弁36に接続された残
り1本のエアーホース38gが接続されている。
【0034】図2に示されるように前記第1接続ホース
50は、6本のエアーホース51a〜51fからなるホ
ース群51を外皮54で束ねるとともに、その両端に夫
々第1、第2にコネクタ52、56を個別に取付けたも
のである。両コネクタ52、56は夫々6本の接続口を
有しており、夫々に対してエアーホース51a〜51f
の端部が個別に接続されている。第2コネクタ56は前
記筐体側第1コネクタ40に取外し可能に接続され、
又、第1コネクタ52は前記マット側コネクタ20に取
外し可能に接続されるものである。これらの接続によ
り、エアー供給装置30からマット部10の各袋体13
〜18に個別に至るエアー通路が夫々形成されるように
なっている。
【0035】次に、前記脚用のマッサージ具60につい
て図4〜図11を参照して説明する。このマッサージ具
60は、図4、図5、及び図9に示されるようにマッサ
ージ具本体71と、一対の施療袋体72と、一つの施療
袋体72について2本使用されるエアーチューブ73
と、エアー導管系統74と、一つの施療袋体72につい
て1個使用される継手管75と、個々の施療袋体72に
ついて個別に設けられる開口76、77と、底蓋78等
を備えている。
【0036】マッサージ具本体71は合成樹脂材料を例
えばブロー成形法(なお、これに代えて射出成形でもよ
い。)により成形して得た一体成形品である。隣接する
面と面との境界に鋭い角部を作らずに丸みを帯びた角部
が製法上容易に形成できるブロー成形法で、マッサージ
具本体71を得ることは、この本体71を使用者が誤っ
て踏んだりした場合に、使用者に痛みやはなはだしくは
怪我を与える角部を持たない本体構造を容易に得られる
点で優れている。マッサージ具本体71の底面は開放さ
れており、この開放された底面を囲むように設けられた
脚壁81の下端は同じ高さ位置にあって、それにより、
マッサージ具本体71を傾くことなく置けるようになっ
ている。図8及び図9に示されるように脚壁81の内側
には底蓋78を位置決めするための段部81aが形成さ
れている。
【0037】マッサージ具本体71の長手方向両端部に
位置された脚壁部分81bは、前記本体71の長手方向
両端面よりも内側に寄せて夫々形成され、図7及び図8
で代表して示すように両脚壁部分81bにはその下端面
に開放する通し溝82が切り欠くようにして夫々設けら
れている。なお、マッサージ具本体71はその長手方向
の中心として点対称に成形されているので、組立て上に
おいてマッサージ具本体71の方向性がない点で優れて
いる。
【0038】このマッサージ具本体71の開放された底
面を除く外表面71aは、すべての方向に関して丸みを
帯びた曲面、つまり、マッサージ具本体71の長手方向
の中央で、かつ、幅方向の中央の位置が最も高い位置に
あり、この点から幅方向両側及び長手方向両側に行くに
従い次第に丸まり、特に、周部上面の曲率が他よりも小
さく丸まるように形成されている。したがって、マッサ
ージ具本体71はいわゆるコッペパンと同様な形状をな
している。なお、本発明において、丸みを帯びた曲面は
マッサージ具本体71の外表面71aのうち少なくとも
周部上面だけに設ければよい。
【0039】マッサージ具本体71には、その幅方向に
延びる一対の互いに平行な被施療部セット溝83が形成
されている。これらの溝83は、マッサージ具本体71
の上面及び前後両面に夫々開放された凹状をなしてい
る。図9〜図11に示されるように両セット溝83を、
その水平な壁状の上側底面83aから上方に向かうに従
い相対向する溝側面83b間が次第に開く台形状空間と
した本実施の形態においては、このセット溝83に対し
てその上方から使用者の下肢(被施療部)をより容易に
出し入れできる点で優れている。
【0040】図6及び図9に示されるように相対向する
斜めの溝側面83bの前後方向中央部には、上下方向に
延びる凹部85が形成されていて、これらの凹部85の
上端は夫々マッサージ具本体71の上面に開放されてい
る。図6及び図11等に示されるように相対向する溝側
面83b間の前記底面83aには、その前後方向中央部
に位置して前記開口76がマッサージ具本体71の長手
方向に延びて開けられている。この長孔状の開口76の
両端部は夫々凹部85の下端部に位置されている。な
お、本発明において開口76、77は長孔構造に限らず
後で詳述する継手管75を通し得ればいかなる大きさや
形状に設けてもよい。
【0041】更に、前記底面83aには、開口76の両
側に位置して夫々下方に一体に突出する円筒状の固定孔
86が設けられているとともに、前後両端に位置してビ
ード状に盛り上がった縁部87が形成されている。前後
両縁部87の両端は夫々溝側面83bの下端部に連続し
ており、マッサージ具本体71の強度を高めるのに役立
つとともに、後で詳述する施療袋体72を前後方向に位
置決めできるようになっている。
【0042】又、マッサージ具本体71は、図10及び
図11に示されるように前記段部81aに一体に連なる
下側底面83cを有している。この底面83cは前記上
側の底面83aの下側に近接して平行に形成されてい
る。底面83cには、前記開口76の真下に対向する前
記開口77(図8、図9参照)が設けられているととも
に、前記固定孔86をなす円筒部が一体に連なってい
る。この円筒部は図11に示されるように底面83cか
ら下方に突出されていて、その下端は前記段部81aと
同じ高さに定められている。なお、図5を除く図4〜図
11中88はマッサージ具本体71の長手方向両端部に
夫々形成された手掛け溝であり、そこに指を差し入れマ
ッサージ具60を下から持ち上げるように支えて全体を
持ち運べるようになっている。
【0043】図9から図11に示されるように前記一対
の施療袋体72は、相対向する施療袋91と、これの下
端相互を接続した袋体ベース部92とを備えている。
【0044】施療袋91は気密性を有する袋本体93
と、この本体93の背面中央位置に設けられた給排気口
94と、この給排気口94を除いて袋本体93の外面に
積層されたクッション材95と、前記給排気口94を除
いてクッション材95をカバーした表布96とから形成
されている。
【0045】袋本体93は例えばナイロンやポリエチレ
ンをブロー成形して得たものであって、自由状態では保
形性を有しているが、外力を加えられると厚み方向には
弾性変形可能である。袋本体93は、被施療部セット溝
83の深さ、正確には、溝側面83bの斜面に沿う上下
方向の長さよりも大きい幅を持って形成されているとと
もに、マッサージ具本体71の前後方向の幅よりも長く
形成されている。クッション材95には連続発泡された
ウレタンスポンジゴム等が使用される。なお、このクッ
ション材95は袋本体93の内面に積層させても良い。
したがって、施療袋91は、膨張・収縮できることはも
ちろんのこと、厚み方向に外力を受けた際に荷重方向に
弾性変形できる。
【0046】袋体ベース部92は、前記袋体本体93か
ら一体に延長された袋延長部分93aと、前記クッショ
ン材95から一体に延長されたクッション材延長部分9
5bと、前記表布96から一体に延長された表布延長部
分96bと前記袋体延長部分93aの上面とこれを覆っ
たクッション材延長部分95bの上側部分との間に挟ん
で設けられた長方形状の硬質取付け板97とを有してい
る。クッション材延長部分95bは溝底カバーとして設
けられている。
【0047】前記クッション材延長部分95bと袋本体
93との境界部には、図示しないが熱溶着部などによる
気密シール部が設けられて、それにより、袋本体93が
独立して膨張・収縮できるようになっている。合成樹脂
等からなる取付け板97は図5に示されるように前記底
面83aよりも多少小さく、その2個所には袋体ベース
92の下方に突出して前記固定孔86に挿入される連結
管98が一体に設けられている。これら連結管98はね
じ受として使用される。
【0048】前記のように相対向する施療袋91を袋体
ベース92で一体に接続した施療袋体72を備える本実
施の形態によれば、被施療部セット溝83への組み込み
作業等において相対向する施療袋91を一体に取扱える
点で優れているが、本発明にあって相対向する一対の施
療袋91と袋体ベース92とは別成形してもよい。
【0049】前記構成の施療袋体72は、その相対向す
る施療袋91の背面から突出した給排気口94を前記凹
部85に収容するとともに、前記背面の下部を前記溝側
面83bに預けるように斜めに支持させ、かつ、袋体ベ
ース92の連結管98を固定孔86に夫々挿入して被施
療部セット溝83に配置されている。この配置状態は図
4、図5、図9等に示されており、相対向する施療袋9
1の上部はマッサージ具本体71の上面からいずれも斜
めに突出されている。この突出長さは、溝側面83bに
支持された下部の長さよりも短い。又、施療袋91の前
後両端部もマッサージ具本体71の前後両面から突出さ
れて、溝側面73bとマッサージ具本体71の前後両面
との境をなす陵部が直接下肢に当たらないようにしてあ
る。こうして配置された施療袋体72は、周縁部を前記
段部81aに係合させてマッサージ具本体71の下面に
配置される前記底蓋78を挿通して連結管98に螺合さ
れる固定ねじ99の締め付けによって、被施療部セット
溝83に取付けられている(図10、図11参照)。も
ちろん、固定ねじ99の締め付けによって同時に底蓋7
8がマッサージ具本体71に取付けられる。
【0050】前記施療袋体72がマッサージ具本体71
に取付けられた状態では、その袋体ベース92のクッシ
ョン材延長部分95aの上側部分は前記縁部87の上端
よりも少し高い位置に配置されている。それにより、被
施療部セット溝83に使用者の下肢をセットした際に、
下肢が硬質な縁部78に当たらないようにして使用感を
向上させている。
【0051】図9に示されるように前記エアーチューブ
73は、夫々の施療袋91の給排気口94に個別に接続
されている。これらチューブ73は可撓性を有し、その
下方端部73aは、施療袋体72の下部背面に沿うよう
に袋体ベース92の下側に引き回されて、袋体ベース9
2の下面近傍に、言い換えれば、相対向する施療袋91
間であってこれら施療袋91より下方に配置される前記
継手管75夫々に接続されている。すなわち、継手管7
5は一つの共通管部75aと複数例えば一対の分岐管部
75b、75cとを有してT字形状をなしており、その
一方の分岐管部75bに相対向した施療袋91の内の一
方に接続された一方のエアーチューブ73の下方端部7
3aが嵌合され、同様に、他方の分岐管部75cに他方
の施療袋91に接続された他方のエアーチューブ73の
下方端部73aが嵌合されている。これらの嵌合にあた
り、エアーチューブ73が折れ曲がってその流路断面が
局部的に狭くならないように多少弛む状態で継手管75
と接続されている。
【0052】前記継手管75及びこれに接続された略同
一長さの一対のエアーチューブ73の下方端部73aの
少なくとも一部は、前記開口76、77に通され、前記
底面83a、83cの下側に配置されるようになってい
る。
【0053】前記エアー導管系統74は、マッサージ具
本体71の底部、つまり、前記下側底板83cと底蓋7
7との間の底部空間を利用して配設されている。この導
管系統74は、図5及び図9に示されるように第1、第
2のエアーチューブ101、102と、前記継手管75
と同様なT形継手管103と、図1に示されるコネクタ
104とを備えている。継手管103の一方の分岐管部
103bには第1エアーチューブ101の一端部が接続
され、他方の分岐管部103cには第2エアーチューブ
102の一端部が接続されている。そして、第1エアー
チューブ101の他端部は一方の施療袋体72用の継手
管75の共通管部75aに接続され、同様に第2エアー
チューブ102の他端部は他方の施療袋体72用の継手
管75の共通管部75aに接続されている。又、このエ
アー導管系統74の継手管103の共通管部103aに
はコネクタ104が直接接続されている。このコネクタ
104は前記通し溝82を通ってマッサージ具本体71
の側方に突出されている。
【0054】図2に示されるように前記第2接続ホース
67の両端には第1、第2のコネクタ105、106が
個別に取付けられている。第1コネクタ105は前記エ
アー供給装置30の筐体側第2コネクタ41に取外し可
能に接続され、第2コネクタ106はマッサージ具本体
71側のコネクタ104に取外し可能に接続されてい
る。
【0055】前記構成のマッサージ具60は次の手順で
組立てられる。
【0056】まず、各施療袋体72の一対の施療袋91
に対して夫々エアーチューブ73を接続してから、これ
らエアーチューブ73の下方端部73aを継手管75の
分岐管部75b、75cに個別に接続して、この継手管
75を袋体ベース92の下側に配置する。
【0057】次に、こうして組立てられた施療袋体アッ
センブリの下部を、マッサージ具本体71の被施療部セ
ット溝83に夫々配置する。このとき、各連結管98は
夫々対応する固定孔86に夫々挿入されるとともに、給
排気口94及びこれに接続されたエアーチューブ73は
夫々凹部85に収容される。しかも、前記継手管75及
びこれに接続されたエアーチューブ73の下方端部73
aは、前記開口76、77に挿入されて被施療部セット
溝83の底面83aより下側に配置される。
【0058】この後、両継手管75の共通管部75a
に、予め組立てられているエアー導管系統74の第1エ
アーチューブ101又は第2エアーチューブ102を接
続する。又、エアー導管系統74のコネクタ104をマ
ッサージ具本体71外に露出させて、少なくともこのコ
ネクタ104が動かないように適当な手段で支持する。
この接続において継手管75の向きはエアーチューブ7
3の多少のねじれを伴って自由に変えることができ、図
9に示されるように共通管部75aを下方に突出するこ
となく横方向に突出させた姿勢に配置できる。したがっ
て、エアー導管系統74の配設スペースを上下方向に高
く要することがない。
【0059】最後に、マッサージ具本体71の底面開口
を底蓋78で塞ぎ、この蓋78を前記連結管98に螺合
する固定ねじ99により締め付けて固定する。それによ
り、各施療袋体72が同時にマッサージ具本体71に取
付けられる。
【0060】前記構成のマッサージ具60は図2に示さ
れるようにマット式マッサージ具であるマット部10に
おいてその上に仰臥した使用者の下肢が位置される部分
に置いて使用され、この使用時には掛け布団で覆われる
使用形態となることが多い。このような使用において、
使用者の下肢は一対の被施療部セット溝83に収容され
るが、その際において、被施療部セット溝83はマッサ
ージ具本体70は上面及び前後両面に夫々開放された構
成であるので、これらの溝83に下肢を容易に出し入れ
することができる。
【0061】この使用時には、互いに連通された第2給
排気チューブ67、エアー導管系統74、継手管75、
エアーチューブ73を介して、エアー供給装置30にお
いて指定された運転モードにしたがってエアーが相対向
する施療袋91に給排気されるから、これら施療袋91
が膨張・収縮を繰り返して被施療部セット溝83にセッ
トされた下肢を圧迫・弛緩させることができ、それによ
り、エアーマッサージが実施される。
【0062】前記施療袋91は膨張・収縮する袋本体9
3に積層するクッション材95を有しているから、エア
ーマッサージ動作において下肢に膨張する施療袋91が
急速度で強く当ることを、クッション材95で緩衝でき
る。それにより、エアーマッサージ動作に伴って下肢に
痛みを与えることを防止して、快適に使用できる。しか
も、エアーマッサージ動作において相対向する施療袋9
1の上部は、膨張に伴い下肢の上側部分に側方から覆い
被さるようになるので、下肢は被施療部セット溝83の
底面83a側に押付けられる。しかし、この底面83a
はクッション材95の延長部分95aで覆われているか
ら、前記底面83aに下肢の脹脛部分が強く押付けられ
ることを緩衝でき、それにより、快適に使用できる。更
に、クッション材延長部分55aは、底面83a及びこ
の上に配置された硬質な取付け板97に、ふくらはぎ部
分が接することを防止するから、下肢を被施療部セット
溝83にセットした時に、底面83a等の硬く冷たい接
触感を和らげて、快適に使用できる。
【0063】ところで、前記マッサージ具60は、相対
向した施療袋91の上部を被施療部セット溝83より突
出させて施療袋体72をマッサージ具本体71に取付け
た構成であるから、被施療部セット溝83の深さを施療
袋91の幅に応じて大きくすることなく、前記セット溝
83から上方への施療袋91の突出に応じて、これら施
療袋91が取付けられた被施療部セット溝83の深さを
小さくできる。それに従いマッサージ具本体71の高さ
が低くなって小形化できる。したがって、このマッサー
ジ具60の格納スペースが小さくて済むとともに、持ち
運びや梱包等の取扱い上において有利になる。なお、突
出している施療袋91は撓むことができるので、格納や
梱包等においてさほど邪魔になることが少ない。又、前
記のようにマッサージ具本体71の高さが低くなるに伴
いセットされる下肢の脛側は被施療部セット溝83には
収まり切れなくなるが、施療袋91はその膨張により前
記脛側部分に側方から覆い被さるようになるので、実用
上十分なエアーマッサージ効果を十分に与えることがで
きる。
【0064】そして、前記のようにマッサージ具本体7
1の高さが低いので、前記マット部10上での使用にお
いて、このマッサージ具60が掛け布団を持ち上げる高
さを低くできる。それにより、足元に空気が通りにくく
できるから使用感がよく、特に、冬季等に足元が寒くな
らず、マット部10との併用に適するものである。
【0065】しかも、マッサージ具本体71の上面略全
体は丸みを帯びた曲面をなしているため、マッサージ具
本体71に被された掛け布団が動かされる場合には、こ
の掛け布団との引っ掛りを前記曲面により少なくしてマ
ッサージ具本体71の上面に掛け布団を容易に滑らせる
ことができる。したがって、マット部10との併用に適
する。
【0066】更に、前記のようにマッサージ具本体71
の上面の丸みによって、誤ってこの本体71を踏んだり
した場合等に、角張った部分に当ることがなくなって、
使用者に不快感を与えることが少ない。しかも、この点
は以下の構成においても実現できる。つまり、マッサー
ジ具本体の上面から突出している施療袋91はクッショ
ン材95を備えて外力に応じて撓み得るため、マッサー
ジ具本体71が誤って踏まれた場合に、踏んだ足等とマ
ッサージ具本体71の上面との間に施療袋91の上部が
折れ曲がって介在される。したがって、クッション材9
5の緩衝作用によって衝撃等を緩衝できて、足が角張っ
た部分に当ることがなくなって、使用者に不快感を与え
ることが少ない。
【0067】又、マッサージ動作においては、継手管7
5がエアー導管系統74により導かれるエアーを分岐し
てエアーチューブ73を経て被施療部セット溝83内で
相対向する施療袋91に導入させるとともに、この逆に
被施療部セット溝83内で相対向する施療袋91から排
出されてエアーチューブ73で導かれるエアーを合流さ
せてエアー導管系統74に導入させるから、相対向する
施療袋91に対しエアー導管系統74を共通部品とでき
る。そのため、使用する施療袋91の数に応じた本数の
長いエアーチューブを、マッサージ具本体71の底部に
配置する必要がなくなり、したがって、構造及び組立て
を簡単にできる。
【0068】しかも、継手管75から相対向する施療袋
91に至るエアーチューブ73の長さが短くその寸法を
同じにできるので、被施療部セット溝83内で相対向す
る施療袋91、91に対するエアーの給排気を同等にで
きるので、両施療袋91、91を膨張・収縮のばらつき
が少なく略均等に膨張・収縮させて、下肢に対するエア
ーマッサージを行なわせることができる。
【0069】その上、継手管75等を被施療部セット溝
83の底面83aに形成した開口76、77に通すこと
により、エアー導管系統74が配設されるマッサージ具
本体71の底部空間を利用して継手管75及びこれに接
続されたエアーチューブ73の下方端部73aを配設で
きるから、継手管75等を前記セット溝83の底面上に
配置する必要がない。したがって、その分、被施療部セ
ット溝83の底面83aの高さ位置、ひいてはマッサー
ジ具本体71の高さを低くでき、この点においても小形
化に貢献できる。しかも、このように被施療部セット溝
83の底面83aの高さ位置を低くできることにより、
この溝83内にセットされる下肢を高すぎない無理のな
い使用姿勢でセットして、前記エアーマッサージを施す
ことができる。
【0070】なお、本発明は前記第1の実施の形態に制
約されるものではなく、例えば、マット式マッサージ具
と併用されることなく、エアー供給装置と組合わせて単
独使用されて脚用等のエアーマッサージに供されるマッ
サージ具として実施できる他、例えば既存のマット式エ
アーマッサージ装置のマット式マッサージ具本体に付け
替えて脚用等のエアーマッサージに供されるアタッチメ
ントとしてのマッサージ具としても実施できる。又、本
発明のマッサージ具は、脚用以外にも、腕部を施療部と
してセットするのに適合するように被施療部セット溝の
幅を狭めて構成される腕用のマッサージ具にも適用でき
る。更に、本発明のマッサージ具は、被施療部セット溝
が2個ではなく一つであってもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0072】請求項1に記載の発明によれば、被施療部
セット溝に対する脚の下肢等の被施療部の出し入れが容
易であって、この溝にセットされた下肢等の被施療部を
相対向する施療袋の膨張・収縮でマッサージすることが
でき、しかも、マット式マッサージ具との併用において
は、マッサージ具本体に被された掛け布団が前記本体に
引っ掛りが少なくマッサージ具本体の上面に掛け布団を
容易に滑らせることができるので、マット式マッサージ
具と併用するのに適する。
【0073】請求項2に記載の発明によれば、被施療部
セット溝に対する脚の下肢等の被施療部の出し入れが容
易であって、この溝にセットされた下肢等の被施療部を
相対向する施療袋の膨張・収縮でマッサージすることが
でき、しかも、施療袋の被施療部セット溝からの突出分
に応じてマッサージ具本体の高さが低いから、マット式
マッサージ具との併用の際マット式マッサージ具上に載
せて使用する場合において掛け布団の持ち上げ高さを低
くでき、したがって、マット式マッサージ具と併用する
のに適する。
【0074】請求項2に従属する請求項3に記載の発明
によれば、請求項2の発明の効果に加えて、下肢等の被
施療部に膨張する施療袋が急速度で強く当ることを緩衝
して快適に使用できるとともに、マッサージ具本体が誤
って踏まれた場合に衝撃等を緩衝して安全に使用でき
る。
【0075】請求項1ないし3の発明のいずれかに従属
する請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3
の発明のいずれかの効果に加えて、エアーマッサージ動
作において施療袋の膨張に伴い下肢等の被施療部が被施
療部セット溝の底面に強く押付けられることを溝底カバ
ーで緩衝するから、快適に使用できる。
【0076】請求項5に記載の発明によれば、被施療部
セット溝に対する脚の下肢等の被施療部の出し入れが容
易であって、この溝にセットされた下肢等の被施療部を
相対向する施療袋の膨張・収縮でマッサージすることが
できる。しかも、施療袋の被施療部セット溝からの突出
分に応じてマッサージ具本体の高さを低くできるだけで
はなく、継手管を被施療部セット溝の底面に形成した開
口に通したことにおいても、被施療部セット溝の底面の
高さとともにマッサージ具本体の高さを低くできるか
ら、格納場所が小さくて済み取扱い上便利であるととも
に、このマッサージ具をマット式マッサージ具上に載せ
て使用する場合においては掛け布団の持ち上げ高さを低
くできるので、マット式マッサージ具と併用して使用す
るのに適する。その上、被施療部セット溝の底面の高さ
が低いので、被施療部を無理のない使用姿勢でセットで
き使い易い。更に、相対向する施療袋に対しエアー導管
系統を共通部品としたので、マッサージ具本体内に配管
されるエアー導管系統が少なく、構造を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマッサージ具
を備えるエアーマッサージ装置全体の構成を示す斜視
図。
【図2】図1に示されたエアーマッサージ装置が備える
マット式マッサージ具の構成を一部切り欠いて示す平面
図。
【図3】図1に示されたエアーマッサージ装置の制御系
統を示すブロック図。
【図4】第1の実施の形態に係るマッサージ具の構成を
示す斜視図。
【図5】第1の実施の形態に係るマッサージ具の構成を
示す平面図。
【図6】第1の実施の形態に係るマッサージ具が備える
マッサージ具本体の構成を示す平面図。
【図7】第1の実施の形態に係るマッサージ具の構成を
示す側面図。
【図8】第1の実施の形態に係るマッサージ具が備える
マッサージ具本体の一部の構成を示す底面図。
【図9】図5中Z−Z線に沿う断面図。
【図10】図5中Y−Y線に沿う断面図。
【図11】図10に示された断面部分を分解して示す断
面図。
【符号の説明】
60…マッサージ具、 71…マッサージ具本体、 71a…外表面、 72…施療袋体、 73…エアーチューブ、 73a…エアーチューブの下方端部、 74…エアー導管系統、 75…継手管、 75a…継手管の共通管部、 75a…継手管の分岐管部、 76…開口、 77…開口、 83…被施療部セット溝、 83a…被施療部セット溝の底面、 91…施療袋、 93…袋本体、 95…クッション材、 95a…クッション材延長部分(溝底カバー)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外表面のうち少なくとも周部上面が丸みを
    帯びた曲面で形成されているとともに、この上面及び前
    後両面に夫々開放されて凹状をなす被施療部セット溝を
    有したマッサージ具本体と、 相対向して前記セット溝に取付けられエアーの給排気に
    より膨張・収縮する施療袋と、 を具備したエアーマッサージ用マッサージ具。
  2. 【請求項2】上面及び前後両面に夫々開放されて凹状を
    なす被施療部セット溝を有したマッサージ具本体と、 上部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるとと
    もに相対向して前記セット溝に取付けられエアーの給排
    気により膨張・収縮する施療袋と、を具備したエアーマ
    ッサージ用マッサージ具。
  3. 【請求項3】前記施療袋が、気密性を有する袋本体と、
    これに積層されたクッション材とを有してなることを特
    徴とする請求項2に記載のエアーマッサージ用マッサー
    ジ具。
  4. 【請求項4】前記被施療部セット溝の底面にこれを覆う
    クッション材製の溝底カバーを配置したことを特徴とす
    る請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のエアー
    マッサージ用マッサージ具。
  5. 【請求項5】上面及び前後両面に夫々開放されて凹状を
    なす被施療部セット溝を有したマッサージ具本体と、 上部を前記マッサージ具本体の上面から突出させるとと
    もに相対向して前記セット溝に取付けられエアーの給排
    気により膨張・収縮する施療袋と、 前記被施療部セット溝内で相対向する施療袋に個別に接
    続されたエアーチューブと、 前記被施療部セット溝の底面より下側において前記マッ
    サージ具本体内に配置されたエアー導管系統と、 前記両エアーチューブの下方端部が個別に接続される分
    岐管部及び前記エアー導管系統が接続される共通管部を
    有して、前記両施療袋間であってこれら施療袋より下方
    に配置される継手管と、 前記被施療部セット溝の底面に設けられて前記エアーチ
    ューブの下方端部及び前記継手管を挿通させる開口と、
    を具備したエアーマッサージ用マッサージ具。
JP24902397A 1997-09-12 1997-09-12 エアーマッサージ用マッサージ具 Expired - Fee Related JP3605500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24902397A JP3605500B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 エアーマッサージ用マッサージ具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24902397A JP3605500B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 エアーマッサージ用マッサージ具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1176333A true JPH1176333A (ja) 1999-03-23
JP3605500B2 JP3605500B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=17186868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24902397A Expired - Fee Related JP3605500B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 エアーマッサージ用マッサージ具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3605500B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001037830A (ja) * 1999-08-03 2001-02-13 Toshiba Tec Corp エアバックとエアマッサージ装置
JP2002028205A (ja) * 2000-07-12 2002-01-29 Family Kk マッサージ機
SG94345A1 (en) * 1999-05-14 2003-02-18 Matsushita Electric Works Ltd Massaging device
JP2006181376A (ja) * 1999-05-20 2006-07-13 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP2009279307A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Sanyo Electric Co Ltd ベッド装置
CN110025461A (zh) * 2019-04-25 2019-07-19 吉林大学 一种腿部胀痛按摩仪

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5103413B2 (ja) * 2009-01-29 2012-12-19 パナソニック株式会社 エアマッサージ機及びマッサージ椅子

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06245948A (ja) * 1993-02-23 1994-09-06 Matsushita Electric Works Ltd マッサージマスク
JPH07124212A (ja) * 1993-10-29 1995-05-16 Tec Corp エアマッサージ装置
JPH07184969A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Tec Corp エアーマッサージ装置
JPH0889540A (ja) * 1994-07-29 1996-04-09 Tec Corp エアーマッサージ機
JPH08336565A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Fuji Iryoki:Kk 椅子式エアーマッサージ機
JPH09192184A (ja) * 1996-01-22 1997-07-29 Tec Corp エアーマッサージ装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06245948A (ja) * 1993-02-23 1994-09-06 Matsushita Electric Works Ltd マッサージマスク
JPH07124212A (ja) * 1993-10-29 1995-05-16 Tec Corp エアマッサージ装置
JPH07184969A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Tec Corp エアーマッサージ装置
JPH0889540A (ja) * 1994-07-29 1996-04-09 Tec Corp エアーマッサージ機
JPH08336565A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Fuji Iryoki:Kk 椅子式エアーマッサージ機
JPH09192184A (ja) * 1996-01-22 1997-07-29 Tec Corp エアーマッサージ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG94345A1 (en) * 1999-05-14 2003-02-18 Matsushita Electric Works Ltd Massaging device
JP2006181376A (ja) * 1999-05-20 2006-07-13 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP2001037830A (ja) * 1999-08-03 2001-02-13 Toshiba Tec Corp エアバックとエアマッサージ装置
JP2002028205A (ja) * 2000-07-12 2002-01-29 Family Kk マッサージ機
JP2009279307A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Sanyo Electric Co Ltd ベッド装置
CN110025461A (zh) * 2019-04-25 2019-07-19 吉林大学 一种腿部胀痛按摩仪

Also Published As

Publication number Publication date
JP3605500B2 (ja) 2004-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3012780B2 (ja) エアーマッサージ機
JPH08336564A (ja) 椅子式エアーマッサージ機
JP3391778B2 (ja) 脚用空気マッサージ機
JP3605500B2 (ja) エアーマッサージ用マッサージ具
JP4201611B2 (ja) マッサージ機
JP4121918B2 (ja) マッサージ機
JP4865448B2 (ja) 椅子式マッサージ機
JP4491310B2 (ja) マッサージ装置
JP2003325608A (ja) マッサージ機
JP3391735B2 (ja) マッサージ機用の背受けクッション及び椅子型マッサージ機
JP4866978B2 (ja) 椅子式マッサージ機
JP4204339B2 (ja) マッサージ機
JP4630491B2 (ja) 脚用空気マッサージ機及び椅子型マッサージ装置
JP3876641B2 (ja) エアーマッサージ機
JP2002028207A (ja) マッサージ機
JP4516173B2 (ja) マッサージ枕
JP2002065783A (ja) エアーマッサージ機
JP3959979B2 (ja) エアーマッサージ機
JP3873650B2 (ja) エアーマッサージ機
JP3257752B2 (ja) 椅子式エアーマッサージ機
JP3572130B2 (ja) エアーマッサージ機
JP4771206B2 (ja) 施療用エアバッグおよびこのエアバッグを装着したマッサージ機
JP4515932B2 (ja) マッサージ器
JPH07184969A (ja) エアーマッサージ装置
JP2001245944A (ja) 椅子式エアマッサージ機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees