JP3604254B2 - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペロブスカイト型結晶構造などを有する誘電性材料からなる誘電体膜を具備した薄膜キャパシタを用いた半導体記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、記憶媒体として強誘電体薄膜を用いた記憶装置(強誘電体メモリ)の開発が行われており、一部にはすでに実用化されている。強誘電体メモリは不揮発性であり、電源を落とした後も記憶内容が失われない。しかも、膜厚が十分薄い場合には自発分極の反転が速く、DRAM並みに高速の書き込み、読み出しが可能であるなどの特徴を持つ。また、1ビットのメモリセルを一つのトランジスタと一つの強誘電体キャパシタで作成することができるため、大容量化にも適している。
【0003】
強誘電体メモリに適した強誘電体薄膜には、残留分極が大きいこと、残留分極の温度依存性が小さいこと、残留分極の長時間保持が可能であること(リテンション)などが必要である。
【0004】
現在強誘電体材料としては、主としてジルコン酸チタン酸鉛(PZT)が用いられている。PZTは、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛の固溶体であるが、ほぼ1:1のモル比で固溶したものが、自発分極が大きく、低い電界でも反転することができ、記憶媒体として優れていると考えられている。PZTは、強誘電体相と常誘電体層の転移温度(キュリー温度)が300℃以上と比較的高いため、通常の電子回路が使用される温度範囲(120℃以下)では、記憶された内容が熱によって失われる心配は少ない。
【0005】
しかしながら、PZTの良質な薄膜は作成が難しいことが知られている。第一に、PZTの主成分である鉛は500℃以上で蒸発しやすく、そのため組成の正確な制御が難しい。第二に、PZTがペロブスカイト型結晶構造を形成したときにはじめて強誘電性が現れるが、このペロブスカイト型結晶を持つPZTが得にくく、パイロクロアと呼ばれる結晶構造のほうが容易に得られやすいという問題がある。また、シリコンデバイスに応用した場合には、主成分である鉛のシリコン中への拡散を防ぐことが難しいという問題もある。
【0006】
PZT以外ではチタン酸バリウム(BaTiO )が代表的な強誘電体として知られている。チタン酸バリウムはPZTと同じくペロブスカイト型結晶を持ち、キュリー温度は約120℃であることが知られている。Pbと比べるとBaは蒸発しにくいので、チタン酸バリウムの薄膜作成においては、組成の制御が比較的容易である。また、チタン酸バリウムが結晶化した場合は、ペロブスカイト型以外の結晶構造をとることはほとんどない。
【0007】
これらの長所にもかかわらず、チタン酸バリウムの薄膜キャパシタが強誘電体メモリの記憶媒体としてさほど検討されていない理由として、PZTと比べて残留分極が小さく、しかも残留分極の温度依存性が大きいことが挙げられる。
【0008】
この原因は、チタン酸バリウムのキュリー温度が低い(120℃)ことにあり、このため強誘電体メモリを作成した場合100℃以上の高温にさらされた場合に記憶内容が失われる恐れがあるばかりではなく、通常電子回路が使用される温度範囲(85℃以下)でも残留分極の温度依存性が大きく、動作が不安定である。したがって、チタン酸バリウムからなる強誘電体薄膜を使用した薄膜キャパシタは、強誘電体メモリの記憶媒体としての用途に適さないと考えられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、新しい強誘電体薄膜として、下部電極(例えばルテニウム酸ストロンチウム、SrTiO 、以下SROと略称。)の(100)面の格子定数に比較的近く、やや大きな格子定数を持つ誘電材料(例えば、チタン酸バリウムストロンチウム、Ba Sr1−x TiO 、以下BSTと略称。)を選択し、かつまたRFマグネトロン・スパッタ法という成膜過程でミスフィット転位が比較的入りにくい成膜方法を採用して、分極軸であるc軸方向にエピタキシャル成長させた。
【0010】
これにより、膜厚200nm以上の比較的厚い膜厚をもつ薄膜においても、エピタキシャル効果により本来の誘電体の格子定数よりも膜厚方向(c軸)に格子定数が伸び、面内方向(a軸)の格子定数が縮んだ状態を保つことができることを見いだした。
【0011】
その結果、強誘電体のキュリー温度を高温側にシフトさせ、室温領域で大きな残留分極を示し、かつ85℃程度まで温度を上げても十分大きな残留分極を保持できる強誘電体薄膜が実現可能であることを確認している。
【0012】
例えば、下部電極として導電性ペロブスカイト結晶であるSRO(格子定数a:0.393)を使用し、誘電体としてBa Sr1−x TiO (組成領域0.30≦x≦0.90)を用いることにより、本来室温では強誘電性を示さないはずの組成領域(x≦0.7)でも強誘電性が発現し、またもともと室温で強誘電性を示す組成領域(x>0.7)においては、本来室温以上にあるキュリー温度がさらに上昇するという、実用上好ましい強誘電体特性を実現できることを実験的に確認している。
【0013】
(1)このエピタキシャル成長させた強誘電体薄膜を使用した薄膜キャパシタを用いて、不揮発性の半導体メモリを構成することができる。予めトランジスタを形成したSi基板上に、以下に述べるような種々の方法でエピタキシャル薄膜キャパシタを作成することが可能である。トランジスタを覆う層間絶縁膜にトランジスタ電極上に開口部(コンタクトホールを設け、開口部内に気相からの選択エピタキシャル成長ないしは非晶質からの固相エピタキシャル成長により単結晶Siプラグを作製し、その上にエピタキシャル薄膜キャパシタを作成する方法(特願平7−082091)。
【0014】
(2)トランジスタを覆う層間絶縁膜上に、シード部分からの成長により、一端がSi基板に接している単結晶SOI (Silicon On Insulater)層を作製し、その上にエピタキシャル薄膜キャパシタを作成し、予めSOI 層の下に形成したコンタクトプラグによりトランジスタの電極の一つとキャパシタを接続する方法(特願平7−022509)。
【0015】
(3)トランジスタを覆う層間絶縁膜上に、グラフォエピタキシー法により単結晶Si層を作製し、その上にエピタキシャル薄膜キャパシタを作成し、さらにコンタクトプラグを形成してトランジスタの電極の一つとキャパシタの電極の一つを接続する方法(特願平7−022509)。
【0016】
(4)Si基板上にエピタキシャル薄膜キャパシタを作製し、別個に並置して作製したトランジスタの電極と配線により接続する方法(特願平8−034867)。
このうち、(1)の方法はトランジスタの電極直上に積層してエピタキシャル薄膜キャパシタを作製することができるため、構造上は最も高集積化には適する。しかしながら、高集積化した半導体記憶装置においては、トランジスタの電極上に形成したコンタクトホールの深さと幅のアスペクト比が大きくなる。大きなアスペクト比を持つコンタクトホールの底面のみから単結晶シリコンプラグを選択エピタキシャル成長ないしは固相エピタキシャル成長させるためのプロセスウィンドが狭くなり、一つのメモリデバイスの中に数十メガ個以上の数のプラグを作製する際の歩留まりを考慮すると、クリアすべき技術課題が大きい。
【0017】
また(2)および(3)の方法は、キャパシタを作製する土台となる単結晶Si層の作製に、それぞれSOI法およびグラフエピタキシャル法を採用しているが、どちらも再溶融・凝固などの高温の熱処理過程を含み、技術的に確立された方法であるとはいえず、やはりクリアすべき技術課題が大きい。
【0018】
また(4)の方法は、技術的な問題は少ないが、キャパシタとトランジスタをSi基板上に別個に並置して作るためにスペース効率が悪くなり、高集積化したメモリ素子を作るのが困難であるという別の問題点がある。
【0019】
本発明は、エピタキシャル効果を利用して強誘電性を発現した強誘電体薄膜、あるいはエピタキシャル効果により強誘電性若しくは常誘電性が強化された誘電体薄膜を使用した半導体記憶装置であって、作成方法が容易で、かつ高集積化が可能な半導体記憶装置を製造する方法を提供するためになされたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述した問題を解決するために本発明は、半導体基板上に、トランジスタとキャパシタから構成されるメモリセルを、マトリックス状に配列したメモリセルアレイを有し、かつ前記キャパシタの誘電体膜としてエピタキシャル成長若しくは配向成長した誘電体物質を用いた半導体記憶装置を製造する方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを形成する工程と、前記トランジスタのソース電極及びドレイン電極の少なくとも一つから前記半導体基板の結晶方位を引き継いで、該基板全面にエピタキシャル成長若しくは配向成長した半導体層を形成する工程と、この半導体層にパターニングにより溝を設ける工程と、前記溝内に絶縁膜を埋め込むことにより、前記トランジスタのソース電極及びドレイン電極の少なくとも一つの上に、前記半導体層の一部からなる絶縁分離した半導体プラグを形成する工程と、この半導体プラグ上に該半導体プラグと導通する前記キャパシタを形成する工程とを具備し、リソグラフィーにより作製した同一のマスクを用いて、前記キャパシタの上部電極層、誘電体膜、若しくは下部電極層から、前記半導体層までを順にエッチング加工することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法を提供する。
【0021】
かかる発明において、以下の態様が望ましい。
(1)リソグラフィーにより作製した同一のマスクを用いて、前記キャパシタの上部電極層、誘電体膜、若しくは下部電極層から、前記半導体層までを順にエッチング加工すること。
【0022】
(2)前記キャパシタの上部電極層、誘電体膜、若しくは下部電極層のパターンをマスクとして用いて、前記半導体層をエッチング加工すること。
(3)前記キャパシタの下部電極層が、凹状若しくは凸状の立体形状を有していること。
【0023】
(4)前記キャパシタの下部電極層が、立方晶結晶若しくは正方晶結晶の(100)面、(110)面、若しくは(111)面の低指数面で構成された凹状若しくは凸状の立体形状を有していること。
【0024】
(5)前記キャパシタの下部電極層と半導体プラグとの間にバリア金属層を形成すること。
(6)前記バリア金属層をマスクとして前記半導体層をエッチング加工すること。
【0025】
(7)前記キャパシタのバリア金属層が、立方晶結晶若しくは正方晶結晶の(100)面、(110)面、若しくは(111)面の低指数面で構成された凹状若しくは凸状の立体形状を有していること。
【0026】
(8)前記エピタキシャル成長若しくは配向成長した半導体層を形成する工程は、複数に分けて行うこと。
(9)前記半導体層を形成する複数の工程の間に、成長した該半導体層の一部を除去すること。
【0027】
上記した本発明によれば、以下に示す有利な作用効果がある。
すなわち、従来のコンタクトプラグの形成方法では、予めトランジスタを形成した基板を一旦層間絶縁膜で覆い、次にトランジスタの電極上の絶縁膜の部分を開口してコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを選択エピタキシャル成長あるいは固相エピタキシャル成長により埋め込むという工程を使用していた。
【0028】
これに対し、本発明の方法によれば、基板上に予め作製したワード線の周囲を選択的に絶縁膜で覆っておき、その他の部分に層間絶縁膜を形成する前の段階で、Si(主に単結晶Si)層のエピタキシャル成長を行い、その後に溝を形成して絶縁膜を埋め込むことにより各コンタクトプラグを分離絶縁する。
【0029】
このように後からSi層の加工を行うため、上部に作製するキャパシタの上部電極、下部電極、あるいは誘電体膜とSi層の加工を同時に行ったり,また上部電極、下部電極、あるいは誘電膜をマスクとしてSi層の加工を行うといった、いわゆるセルフアラインプロセスを取り入れることが可能になった。
【0030】
また、キャパシタをさらにビット線上に形成する場合、いわゆるCOB(Capacitor Over Bit line )ないしはFCOB(Ferroelectric Capacitor Over Bit line)構造の場合は、前述した方法でまず1段目の単結晶コンタクトプラグを形成し、その上にビット線を形成する。その後は1段目と同様に、ビット線の周囲の部分を選択的に絶縁膜で覆っておき、その他の部分に層間絶縁膜を形成する前の段階で、単結晶Siのエピタキシャル成長を行って2段目の単結晶Si層を形成し、その後は前述した方法と同様の方法によりエピタキシャルキャパシタを形成することができる。
【0031】
従来の方法と比較すると、いくつかの大きな長所がある。
まず第1点として、従来方法では絶縁膜に形成したコンタクトホールの底部のSi面から選択エピタキシャル成長を生じさせる必要があるが、本発明ではまず先にSi層を形成するため、エピタキシャル成長をさせる際のSi面の面積と絶縁膜の表面積の比がはるかに大きくとれることである。このために、特に高集積化が進んでコンタクトホールのアスペクト比がますます大きくなった場合に、選択破れによって歩留まりが低下する問題点を回避できるという大きなメリットがある。
【0032】
第2点として、絶縁膜で覆う前に単結晶Siの選択エピタキシャル成長を行うため、成長時において基板表面に沿った方向への成長を最大限使用することにより、単結晶Si層の面積を大きくとれ、その上に作製するエピタキシャルキャパシタの面積もリソグラフィー法によって決まる限界まで大きくとれるというメリットがある。
【0033】
第3点として、後から単結晶Si層の加工を行うため、上部に作製するキャパシタの上部電極、下部電極、あるいは誘電体膜と単結晶Si層との加工を同時に行ったり、また上部電極、下部電極、あるいは誘電体膜をマスクとして単結晶Si層の加工を行うといった、いわゆるセルフアラインプロセスを取り入れることが可能になり、リソグラフィーおよびエッチング加工工程数が少なくなるというメリット、さらにはSiプラグとキャパシタの下部電極を別々に加工する場合に必要になる、リソグラフィー時のマスクの合わせ誤差がなくなるために、やはりキャパシタ面積を限界まで大きくとれるというメリットがある。
【0034】
一方、単結晶Siプラグ先端の電荷蓄積ノードの形状を凹状ないしは凸状に加工することにより、立体形状のエピタキシャルキャパシタを作成することも可能である。またその際に、湿式エッチングなどを用いて、蓄積ノードの先端をSi結晶の(100)面、(110)面、あるいは(111)面などの低指数面で構成することにより、その上に形成するバリア金属層、下部電極層、誘電体層などのエピタキシャル成長をより容易にすることもできる。
【0035】
また、エピタキシャル成長時の不整合歪みを利用して誘電体膜を歪ませることにより強誘電体化した誘電膜を使用したFRAMの例について主として述べてきたが、例えばBSTO膜においてBa分率を少なくすることにより、歪ませた状態でキュリー温度を室温近辺に設定し、高い誘電率を持つ誘電体膜を使用したDRAMを作製することも可能である。
【0036】
本発明によれば、シリコンプロセスに適合するのに困難な低融点金属である鉛やビスマスを含まず、エピタキシャル成長した誘電体膜を使用したキャパシタを、予めトランジスタを作製したSi基板上に高度に集積することが可能になり、信頼性の高い超高集積化した半導体記憶素子を作成することが可能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。1は第1導電型半導体基板、2は素子間分離酸化膜、3はゲート酸化膜、4a、4bはワード線、5は単結晶Siエピタキシャル成長層、6は第2導電型不純物拡散層、7、9a、9bは層間絶縁膜、8はビット線、11はコンタクトプラグ、12はバリア金属層、13は下部電極、14は誘電体薄膜、15は上部電極、16はドライブ線、17はヴィアプラグである。
【0038】
図1(a)は、メモリセルのトランジスタ部を形成した後、単結晶Si層5の選択エピタキシャル成長を行い、化学的機械的研磨(CMP)法により平坦化したところである。このとき、ワード線4a、4bの周囲を囲む絶縁膜として酸化シリコン膜を用いたが、窒化シリコン膜を用いることも可能である。また、Si基板上の電極に対して、RIE工程で生じた表面の損傷層を取り除くため、フッ化水素蒸気を使用したエッチングを行った後、そのまま真空中でCVD室に搬送し、1mTorrの圧力のSiH ガスとドナーとして加えた0.1mTorrのAsH ガスを使用して750 ℃で選択エピタキシャル成長を行った。
次に同図(b)に示すように、単結晶Si層に対して、CMP 工程で生じた表面の損傷層を取り除くため、フッ化水素蒸気を使用したエッチングを行った後、バリア金属層12として反応性スパッタ法(Tiターゲットを使用。)若しくは通常のスパッタ法(TiNターゲットを使用。)により600℃でTiNを積層した。かかる両スパッタ法における雰囲気は、例えばArとN の混合ガス雰囲気とし、混合比は例えばAr:N =10:1とし、全圧は例えば数ミリTorrとした。
【0039】
引き続き下部電極13としてスパッタ法により600℃で白金薄膜と、導電性ペロブスカイト膜、例えばSRO膜を積層した。白金薄膜の成膜の場合はArガス雰囲気を用い、SRO膜の成膜の場合はArとO の混合ガス雰囲気(例えばAr:O =4:1。)を用いた。
【0040】
次に、既知のリソグラフィーおよびRIE法により、同一のマスクを用いて下部電極膜13、バリア金属層12、および単結晶Si層5のパターニングを行った。単結晶Si層5のエッチングを行うときに、酸化膜4a、4bをエッチング・ストッパとして用いた。
【0041】
次に同図(c)に示すように、パターニングした溝内にTEOSを原料ガスとして使用したプラズマCVD法により酸化シリコン絶縁膜7を埋め込み、下部電極13であるSRO層をストッパーとして用いたCMP法により平坦化を行った。
【0042】
その後、同図(d)に示すように、まずSRO電極の表面に対して、CMPによって生じた損傷層を除去するため、逆スパッタを行った後、Baのモル分率70%のBST薄膜14をスパッタ法により600℃で40nmの厚さに成長させた。この成膜は、ArとO の混合ガス雰囲気(例えばAr:O =4:1。)を用いた。
【0043】
その後、キャパシタ誘電体膜14上には、上部電極15としてSRO膜を上記した条件と同様に成膜温度600℃でスパッタ法により形成し、さらにドライブ線16としてAl電極を室温でスパッタ法により形成後、パターニングを行った。また、既知の方法でヴィアプラグ17およびビット線8を作製した。
このような工程で作成した結果、下部電極13とその下のバリア金属層12及びコンタクトプラグ11を同一形状かつ最大限の大きさで作製でき、さらに上部電極15を下部電極13よりやや大きめに作製することにより、下部電極との合わせ誤差を吸収することができた。また、セル面積に対する有効強誘電体キャパシタ面積を29%と大きくとることができた。
【0044】
さらに、X線回折装置により膜方位を測定したところ、TiNバリア金属層12、SROおよび白金電極膜13、BST誘電体膜14すべてが(001)方位にエピタキシャル成長していた。また、形成した強誘電体薄膜キャパシタの誘電特性を測定したところ、残留分極量として0.42C/m と大きな値が得られ、強誘電体キャパシタとして機能することが確かめられた。
【0045】
(比較例1)
図2は、本発明の比較例として従来の半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。1は第1導電型半導体基板、2は素子間分離酸化膜、3はゲート酸化膜、4a、4bはワード線、6は第2導電型不純物拡散層、27、29a、29b、29cは層間絶縁膜、8はビット線、21は単結晶Siコンタクトプラグ、22はバリア金属層、23は下部電極、24は誘電体薄膜、25は上部電極、26はドライブ線、17はヴィアプラグである。
【0046】
図2(a)は、メモリセルのトランジスタ部および層間絶縁膜27を形成し、CMP法により平坦化した後、トランジスタの電極上にコンタクトホールを開口したところである。このとき、コンタクトホールの開口は、RIE法でおよそ80%の深さまでエッチングした後、さらにフッ酸を使用した湿式選択エッチングによりSiの清浄表面を出した。
【0047】
次に同図(b)に示すように、SiH ガスとドナーとして加えたAsH ガスを使用して、750 ℃で単結晶Siプラグ21の選択エピタキシャル成長を行ない、再びCMP法により平坦化を行った。
【0048】
次に同図(c)に示すように、上記した方法を用いて反応性スパッタ法によりバリア金属層22として600℃でTiN層を積層し、引き続き下部電極23としてスパッタ法により600℃で白金薄膜とSRO膜を積層し、既知のリソグラフィーおよびRIE法により、下部電極膜23およびバリア金属層22のパターニングを行った。
【0049】
次に同図(d)に示すように、TEOSを原料ガスとして使用したプラズマCVD法により酸化シリコン絶縁膜29aを埋め込み、下部電極23であるSRO層をストッパーとして用いたCMP法により平坦化を行った。その後、SRO電極の表面に対して、CMPによって生じた損傷層を除去するため、逆スパッタを行った後、上記した方法を用いてBaのモル分率70%のBST薄膜24をスパッタ法により600℃で40nmの厚さに成長させた。
【0050】
その後、キャパシタ誘電体膜24上には、上部電極25としてSRO膜を成膜温度600℃でスパッタ法により形成し、さらにドライブ線26としてAl電極を室温でスパッタ法により形成後、パターニングを行った。また、既知の方法でヴィアプラグ17およびビット線8を作製した。
【0051】
このような工程で作成した結果、まず図2(c)に示すように、一番リソグラフィーの寸法制約が厳しいB−B´断面において、下部電極23とその下のコンタクトプラグ21に不可避的に合わせ誤差が生じた。さらに、上部電極25もSiプラグ21の上にエピタキシャル成長している誘電体膜24の部分に合わせる必要があるので、下部電極より大きめに作製することができず、やはり下部電極との合わせ誤差を生じた。これらの理由により、第1の実施形態とほぼ同様のレイアウトにしたにも拘わらず、セル面積に対する有効強誘電体キャパシタ面積は18%にとどまった。
【0052】
(第2の実施形態)
図3及び図4は、ビット線上に凹状の形状の強誘電体キャパシタを形成した、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。1は第1導電型半導体基板、2は素子間分離酸化膜、3はゲート酸化膜、4a、4bはワード線(ポリSiと高融点金属の積層構造。以下の実施形態も同様。)、5、35は単結晶Siエピタキシャル成長層、6は第2導電型不純物拡散層、7、39a、39bは層間絶縁膜、38はビット線、11はコンタクトプラグ、42はバリア金属層、43は下部電極、44は誘電体薄膜、45は上部電極、46はドライブ線、17はヴィアプラグ、39aは窒化シリコン膜である。
【0053】
図3(a)は、メモリセルのトランジスタ部を形成した後、単結晶Si層5の選択エピタキシャル成長を行い、CMP法により平坦化したところである。このとき、ワード線4a、4bの絶縁膜として酸化シリコン膜を用いたが窒化シリコンを用いることもできる。また、Si基板1上の電極表面に対して、RIE工程で生じた表面の損傷層を取り除くため、フッ酸水溶液を用いた湿式エッチングを行った後、CF とO ガスを用いたケミカルドライエッチング(CDE)を行い、そのまま真空中でCVD室に搬送し、SiH Cl ガスとドナーとして加えたAsH ガスを使用して800℃で選択エピタキシャル成長を行った。
【0054】
次に同図(b)に示すように、既知の方法により単結晶Si層のパターニングを行い、パターニングした溝内にTEOSを原料ガスとして使用したプラズマCVD法により酸化シリコン絶縁膜7を埋め込み、CMP法により平坦化を行った。続いて、既知の方法によりビット線38および周囲の酸化シリコン膜若しくは窒化シリコン膜からなる絶縁膜を形成した。
【0055】
次に同図(c)に示すように、再び単結晶Si層35の選択エピタキシャル成長を行い、CMP法により平坦化し、30mTorr の圧力のHBr ガスを用いて室温でRIE 加工を行い、キャパシタを形成するための順テーパー状のホールを作製した。
【0056】
なおここで、順テーパー状のホールの底を深さにおいて制御性良く形成するために以下の方法を用いることもできる。即ち、単結晶Si層35を2段に分けて形成し、底となるべき下層の単結晶Si層35の部分の上に選択的に酸化シリコン膜等の絶縁膜を形成しておき、この上に全面に再度上層の単結晶Si層35を形成する。この方法により、当該絶縁膜上の単結晶Si層35の部分をエッチング除去するときに、当該絶縁膜がエッチングストッパーとなって、深さの制御された順テーパー状のホールを形成することができる。
【0057】
次に同図(d)に示すように、上記した方法を用いてバリア金属層42として反応性スパッタ法により600℃でTiNを積層し、引き続き下部電極43としてスパッタ法により600℃で白金薄膜とSRO膜を積層し、さらに窒化シリコン膜39aをプラズマCVD法により積層した後、CMP法により平坦化を行った。
【0058】
次に図4(a)に示すように、窒化シリコン膜39aおよび下部電極43のSRO膜をマスクとして使用し、SF およびO ガスを用いたRIE法により、単結晶Si層35を選択的にエッチングして溝を形成した。
【0059】
次に同図(b)に示すように、パターニングした溝内にTEOSを原料ガスとして使用したプラズマCVD法により酸化シリコン絶縁膜41を埋め込み、CMP法により平坦化を行い,次にCF ガスを用いたRIEにより、キャパシタ電極内に形成された窒化シリコン膜を選択的にエッチングして除去した。
【0060】
次に同図(c)に示すように、まずSRO電極の表面に対して、CMPによって生じた損傷層を除去するため、逆スパッタを行った後、上記した方法を用いてBaのモル分率70%のBST薄膜44をスパッタ法により600℃で40nmの厚さに成長させた。その後、上記した方法により上部電極45としてSRO膜を成膜温度600℃でスパッタ法により形成し、さらにドライブ線46としてAl電極を室温でスパッタ法により形成し、この後パターニングを行った。
【0061】
このような工程で作成した結果、キャパシタ下部電極43とその下のコンタクトプラグ41を同一形状かつ最大限の大きさで作製でき、セル面積に対するキャパシタの基板面投影面積で35%、立体形状を加味した有効キャパシタ面積で90%と非常に大きな強誘電体キャパシタを作製することができた。また、形成した強誘電体薄膜キャパシタの誘電特性を測定したところ、残留分極量として0.38C/m と大きな値が得られ、強誘電体キャパシタとして機能することが確かめられた。
【0062】
(第3の実施形態)
図5及び図6は、ビット線上に凸状の形状の強誘電体キャパシタを形成した、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。1は第1導電型半導体基板、2は素子間分離酸化膜、3はゲート酸化膜、4a、4bはワード線、55aは単結晶Siエピタキシャル成長層、6は第2導電型不純物拡散層、7、59は層間絶縁膜、58はビット線、55a、55bはコンタクトプラグ、62はバリア金属層、63は下部電極、64は誘電体薄膜、65は上部電極、66はドライブ線である。
【0063】
図5(a)は、第2の実施形態の図3(b)と同一であり、同様の方法でメモリセルのトランジスタ部、コンタクトプラグ11、ビット線58および周囲の酸化シリコン膜若しくは窒化シリコン膜からなる絶縁膜を形成したところである。
【0064】
次に同図(b)に示すように、再び単結晶Si層55aの選択エピタキシャル成長を行い、CMP法により平坦化し、30mTorr の圧力のHBr ガスを用いて室温でRIE 加工を行い、キャパシタを形成するための突起部55bを作製した。なおここで、第2の実施形態で用いた方法を応用して、単結晶Si層55aを2層に分けて形成し、下層の単結晶Si層55aの突起部形成部以外の部分の上に選択的に絶縁膜を形成しておき、同様に選択エピタキシャル成長及びエッチングを行い、制御性良くキャパシタを形成することも可能である。
【0065】
次に同図(c)に示すように、上記した方法を用いてバリア金属層62として反応性スパッタ法により600℃でTiNを積層し、引き続き下部電極63としてスパッタ法により600℃で白金薄膜とSRO膜を積層した。
【0066】
次に同図(a)に示すように、下部電極63上に作製したレジストマスクおよび下部電極63の側壁をマスクとして使用し、RIE法により単結晶Si層55aのエッチングを行った。
【0067】
次に同図(b)に示すように、パターニングした溝内にプラズマCVD法により酸化シリコン絶縁膜59を埋め込み、RIE法によりエッチバックを行って平坦化を行った。このエッチバックにより酸化シリコン絶縁膜59の上面は、単結晶Si層55aの突起部55b側壁の下部電極63の部分に位置させるようにした。
【0068】
次に同図(c)に示すように、まずSRO電極の表面に対して、CMPによって生じた損傷層を除去するため、逆スパッタを行った後、上記した方法を用いてBaのモル分率70%のBST薄膜64をスパッタ法により600℃で40nmの厚さに成長させた。引き続き上部電極65としてSRO膜を成膜温度600℃でスパッタ法により形成し、さらにドライブ線66としてAl電極を室温でスパッタ法により形成し、この後、既知の方法でパターニングを行った。
【0069】
このような工程で作成した結果、キャパシタ下部電極63とその下のコンタクトプラグ55aを同一形状かつ最大限の大きさで作製でき、セル面積に対するキャパシタの基板面投影面積で37%、立体形状を加味した有効キャパシタ面積で86%と非常に大きな強誘電体キャパシタを作製することができた。また、形成した強誘電体薄膜キャパシタの誘電特性を測定したところ、残留分極量として0.36C/m と大きな値が得られ、強誘電体キャパシタとして機能することが確かめられた。
【0070】
(第4の実施形態)
図7、図8、及び図9は、ビット線上に平面形状の強誘電体キャパシタを形成し、またコンタクトプラグ埋め込みに多層の単結晶シリコンの選択成長プロセスを用いた、本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。1は第1導電型半導体基板、2は素子間分離酸化膜、3はゲート酸化膜、4a、4bはワード線、75、81c、81dは単結晶Siエピタキシャル成長層、6は第2導電型不純物拡散層、77a、77b、79は層間絶縁膜、78はビット線、81a、81b、81c、81dはコンタクトプラグ、92はバリア金属層、93は下部電極、94は誘電体薄膜、95は上部電極、96はドライブ線である。
図7(a)は、メモリセルのトランジスタ部を形成し、B −B ´断面図に示すようにコンタクトプラグ81a間の絶縁膜77aを形成した後、単結晶Si層81aの選択エピタキシャル成長を行い、ワード線4a、4bの周囲に形成された絶縁膜の上面を停止層として用いて、化学的機械的研磨(CMP)法により平坦化したところである。このとき、ワード線4a、4bの周囲の絶縁膜およびプラグ81a間の絶縁膜として窒化シリコン膜若しくは酸化シリコン膜を用いた。単結晶Si層81aの選択エピタキシャル成長後には、ワード線4a、4bの周囲に形成された絶縁膜上にもシリコンの結晶核が発生していたが、CMP 法により取り除くことができた。
【0071】
次に同図(b)に示すように、再び単結晶Si層75の選択エピタキシャル成長を行ってウェハ全面にSi層を形成し、CMP法により平坦化した。
次に同図(c)に示すように、コンタクトプラグを絶縁するための溝をパターニングにより形成し、絶縁膜77bを埋め込み、CMP法により平坦化を行い、さらに既知の方法によりビット線78を形成した。
【0072】
次に同図(d)に示すように、三度目の単結晶Si層81cの選択エピタキシャル成長を行い、ビット線の周囲に形成された絶縁膜の上面を停止層として用いて、化学的機械的研磨(CMP)法により平坦化した。このとき、ビット線4a、4bの周囲の絶縁膜として窒化シリコン膜若しくは酸化シリコン膜を用いた。単結晶Si層81cの選択エピタキシャル成長後には、ビット線78の周囲に形成された絶縁膜上にもシリコンの結晶核が発生していたが、CMP 法により取り除くことができた。
【0073】
次に図8(a)に示すように、四度目の単結晶Si層81dの選択エピタキシャル成長を行ってウェハ全面にSi層を形成し、CMP法により平坦化した。
次に同図(b)に示すように、上記した方法を用いてバリア金属層92として反応性スパッタ法により600℃でTiNを積層し、引き続き下部電極93としてスパッタ法により600℃で白金薄膜とSRO膜を積層した。さらに下部電極93上に作製したレジストマスクを使用し、RIE法により下部電極93、バリア金属層92、および単結晶Si層81dのエッチングを行った。
【0074】
次に同図(c)に示すように、パターニングした溝内にプラズマCVD法により酸化シリコン絶縁膜79を埋め込み、RIE法によりエッチバックを行って平坦化を行った。
【0075】
次に図9に示すように、まずSRO電極の表面に対して、CMPによって生じた損傷層を除去するために、逆スパッタを行った後、上記した方法を用いてBaのモル分率70%のBST薄膜9をスパッタ法により600℃で40nmの厚さに成長させた。引き続き上部電極95としてSRO膜を成膜温度600℃でスパッタ法により形成し、さらにドライブ線96としてAl電極を室温でスパッタ法により形成し、この後、既知の方法でパターニングを行った。
【0076】
このような工程で作成した結果、キャパシタ下部電極93とその下のコンタクトプラグ81dを同一形状かつ最大限の大きさで作製でき、セル面積に対する有効キャパシタ面積で52% と非常に大きな強誘電体キャパシタを作製することができた。また、形成した強誘電体薄膜キャパシタの誘電特性を測定したところ、残留分極量として0.38C/m と大きな値が得られ、強誘電体キャパシタとして機能することが確かめられた。
【0077】
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、第1の実施形態と構造および工程は同様であるが、誘電体膜としてBaのモル分率70%のBST薄膜の代わりに、Baのモル分率20%のBST薄膜を用い、また膜厚を40nmから20nmに減少させたものである。SRO電極にエピタキシャル成長させた結果、強誘電体膜の代わりに常誘電体膜が得られ、その誘電率は700と非常に大きな値が得られ、酸化シリコンに換算したときの膜厚も0.12nmが得られた。この誘電体膜を使用したキャパシタによりDRAMの動作が確認された。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、スパッタリング法として、マグネトロンスパッタリング法を用いることが可能である。
【0078】
また、例えばRIE等のエッチング工程やCMP工程により、SRO等の導電性ペロブスカイトからなる電極に損傷層が形成された場合には、硝酸セリウムアンモニウムと過塩素酸とを含む混合溶液を用いて損傷層を除去することが可能である。また、BST等のペロブスカイトからなる誘電体層に上記工程により損傷層が形成された場合には、EDTA(エチレンジアミンテトラアセテート)、過酸化水素、及びアンモニアを含む混合溶液を用いて損傷層を除去することが可能である。
【0079】
さらに、TiN膜の他にTiAlN膜を用いても良いし、場合によっては省略することも可能である。
TiAlN膜の成膜条件は、まずSi基板を1%HF溶液で3分間エッチングした後、超純水にて30分間リンスする。ここで、HF洗浄後にHClとH Oとの混合溶液に1分間つける方法を用いることも可能である。次に、成膜室内圧力1×10−7Torr以下で850℃に加熱する。さらに、基板温度を600℃にして、イオンビーム反応性成膜にてTiAlN膜を成膜速度約0.03nm/分で成膜した。蒸着源としてはTiはEB蒸着、AlはK−cell(Knundsen cell)を用いた。またN イオンを100eVに加速して基板に照射した。
【0080】
また、単結晶Si層のパターニングを行う際に、Si基板をも所定の深さまでエッチングした後、パターニングした溝内に、TEOSを原料ガスとして使用したプラズマCVD法等により酸化シリコン絶縁膜等を埋め込むことにより、 Si 基板表面に同時に素子分離絶縁膜の一部を形成することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、シリコンプロセスに適合するのに困難な低融点金属である鉛やビスマスを避け、エピタキシャル成長により形成された強誘電体膜や常誘電体膜を使用したキャパシタを半導体基板上に高密度に作製することができる。したがって、信頼性の高い超高集積化した半導体記憶素子の実現が可能になり、本発明の工業的価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図2】従来の半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図4】図3に続く本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図6】図5に続く本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図8】図7に続く本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図9】図8に続く本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【符号の説明】
1…半導体基板
2…素子間分離絶縁膜
3…ゲート酸化膜
4a、4b…ワード線
5…単結晶シリコンエピタキシャル成長層
6…不純物拡散層
7…層間絶縁膜
8…ビット線
9a、9b…層間絶縁膜
11…コンタクトプラグ
12…バリア金属層
13…下部電極
14…誘電体薄膜
15…上部電極
16…ドライブ線
17…ヴィアプラグ

Claims (5)

  1. 半導体基板上に、トランジスタとキャパシタから構成されるメモリセルを、マトリックス状に配列したメモリセルアレイを有し、かつ前記キャパシタの誘電体膜としてエピタキシャル成長若しくは配向成長した誘電体物質を用いた半導体記憶装置を製造する方法であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを形成する工程と、前記トランジスタのソース電極及びドレイン電極の少なくとも一つから前記半導体基板の結晶方位を引き継いで、該基板全面にエピタキシャル成長若しくは配向成長した半導体層を形成する工程と、この半導体層にパターニングにより溝を設ける工程と、前記溝内に絶縁膜を埋め込むことにより、前記トランジスタのソース電極及びドレイン電極の少なくとも一つの上に、前記半導体層の一部からなる絶縁分離した半導体プラグを形成する工程と、この半導体プラグ上に該半導体プラグと導通する前記キャパシタを形成する工程とを具備し、リソグラフィーにより作製した同一のマスクを用いて、前記キャパシタの上部電極層、誘電体膜、若しくは下部電極層から、前記半導体層までを順にエッチング加工することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  2. 前記キャパシタの下部電極層が、凹状若しくは凸状の立体形状を有していることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置の製造方法。
  3. 前記キャパシタの下部電極層が、立方晶結晶若しくは正方晶結晶の(100)面、(110)面、若しくは(111)面の低指数面で構成された凹状若しくは凸状の立体形状を有していることを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記エピタキシャル成長若しくは配向成長した半導体層を形成する工程は、複数に分けて行うことを特徴とする請求項1乃至3記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記半導体層を形成する複数の工程の間に、成長した該半導体層の一部を除去することを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置の製造方法。
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