JPH10270652A - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置の製造方法

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JPH10270652A
JPH10270652A JP9071000A JP7100097A JPH10270652A JP H10270652 A JPH10270652 A JP H10270652A JP 9071000 A JP9071000 A JP 9071000A JP 7100097 A JP7100097 A JP 7100097A JP H10270652 A JPH10270652 A JP H10270652A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エピタキシャル効果を利用して強誘電性を発
現した強誘電体膜、あるいはエピタキシャル効果により
強誘電性又は常誘電性が強化された誘電体膜を使用した
半導体メモリにおいて、高集積化が可能なキャパシタセ
ルを提供すること。 【解決手段】 半導体基板1上に形成したトランジスタ
のソース電極及びドレイン電極6の少なくとも一つから
半導体基板1の結晶方位を引き継いで、該基板1全面に
エピタキシャル成長若しくは配向成長した半導体層5を
形成し、この半導体層5にパターニングにより溝を設
け、この溝内に絶縁膜7を埋め込むことにより、前記ト
ランジスタのソース電極及びドレイン電極6の少なくと
も一つの上に、半導体層5の一部からなる絶縁分離した
半導体プラグ11を形成し、この半導体プラグ11上に
これと導通するキャパシタを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペロブスカイト型
結晶構造などを有する誘電性材料からなる誘電体膜を具
備した薄膜キャパシタを用いた半導体記憶装置の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、記憶媒体として強誘電体薄膜を用
いた記憶装置(強誘電体メモリ)の開発が行われてお
り、一部にはすでに実用化されている。強誘電体メモリ
は不揮発性であり、電源を落とした後も記憶内容が失わ
れない。しかも、膜厚が十分薄い場合には自発分極の反
転が速く、DRAM並みに高速の書き込み、読み出しが
可能であるなどの特徴を持つ。また、1ビットのメモリ
セルを一つのトランジスタと一つの強誘電体キャパシタ
で作成することができるため、大容量化にも適してい
る。
【0003】強誘電体メモリに適した強誘電体薄膜に
は、残留分極が大きいこと、残留分極の温度依存性が小
さいこと、残留分極の長時間保持が可能であること(リ
テンション)などが必要である。
【0004】現在強誘電体材料としては、主としてジル
コン酸チタン酸鉛(PZT)が用いられている。PZT
は、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛の固溶体であるが、ほぼ
1:1のモル比で固溶したものが、自発分極が大きく、
低い電界でも反転することができ、記憶媒体として優れ
ていると考えられている。PZTは、強誘電体相と常誘
電体層の転移温度(キュリー温度)が300℃以上と比
較的高いため、通常の電子回路が使用される温度範囲
(120℃以下)では、記憶された内容が熱によって失
われる心配は少ない。
【0005】しかしながら、PZTの良質な薄膜は作成
が難しいことが知られている。第一に、PZTの主成分
である鉛は500℃以上で蒸発しやすく、そのため組成
の正確な制御が難しい。第二に、PZTがペロブスカイ
ト型結晶構造を形成したときにはじめて強誘電性が現れ
るが、このペロブスカイト型結晶を持つPZTが得にく
く、パイロクロアと呼ばれる結晶構造のほうが容易に得
られやすいという問題がある。また、シリコンデバイス
に応用した場合には、主成分である鉛のシリコン中への
拡散を防ぐことが難しいという問題もある。
【0006】PZT以外ではチタン酸バリウム(BaT
iO3 )が代表的な強誘電体として知られている。チタ
ン酸バリウムはPZTと同じくペロブスカイト型結晶を
持ち、キュリー温度は約120℃であることが知られて
いる。Pbと比べるとBaは蒸発しにくいので、チタン
酸バリウムの薄膜作成においては、組成の制御が比較的
容易である。また、チタン酸バリウムが結晶化した場合
は、ペロブスカイト型以外の結晶構造をとることはほと
んどない。
【0007】これらの長所にもかかわらず、チタン酸バ
リウムの薄膜キャパシタが強誘電体メモリの記憶媒体と
してさほど検討されていない理由として、PZTと比べ
て残留分極が小さく、しかも残留分極の温度依存性が大
きいことが挙げられる。
【0008】この原因は、チタン酸バリウムのキュリー
温度が低い(120℃)ことにあり、このため強誘電体
メモリを作成した場合100℃以上の高温にさらされた
場合に記憶内容が失われる恐れがあるばかりではなく、
通常電子回路が使用される温度範囲(85℃以下)でも
残留分極の温度依存性が大きく、動作が不安定である。
したがって、チタン酸バリウムからなる強誘電体薄膜を
使用した薄膜キャパシタは、強誘電体メモリの記憶媒体
としての用途に適さないと考えられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、新しい
強誘電体薄膜として、下部電極(例えばルテニウム酸ス
トロンチウム、SrTiO3 、以下SROと略称。)の
(100)面の格子定数に比較的近く、やや大きな格子
定数を持つ誘電材料(例えば、チタン酸バリウムストロ
ンチウム、Bax Sr1-x TiO3 、以下BSTと略
称。)を選択し、かつまたRFマグネトロン・スパッタ
法という成膜過程でミスフィット転位が比較的入りにく
い成膜方法を採用して、分極軸であるc軸方向にエピタ
キシャル成長させた。
【0010】これにより、膜厚200nm以上の比較的
厚い膜厚をもつ薄膜においても、エピタキシャル効果に
より本来の誘電体の格子定数よりも膜厚方向(c軸)に
格子定数が伸び、面内方向(a軸)の格子定数が縮んだ
状態を保つことができることを見いだした。
【0011】その結果、強誘電体のキュリー温度を高温
側にシフトさせ、室温領域で大きな残留分極を示し、か
つ85℃程度まで温度を上げても十分大きな残留分極を
保持できる強誘電体薄膜が実現可能であることを確認し
ている。
【0012】例えば、下部電極として導電性ペロブスカ
イト結晶であるSRO(格子定数a:0.393)を使
用し、誘電体としてBax Sr1-x TiO3 (組成領域
0.30≦x≦0.90)を用いることにより、本来室
温では強誘電性を示さないはずの組成領域(x≦0.
7)でも強誘電性が発現し、またもともと室温で強誘電
性を示す組成領域(x>0.7)においては、本来室温
以上にあるキュリー温度がさらに上昇するという、実用
上好ましい強誘電体特性を実現できることを実験的に確
認している。
【0013】(1)このエピタキシャル成長させた強誘
電体薄膜を使用した薄膜キャパシタを用いて、不揮発性
の半導体メモリを構成することができる。予めトランジ
スタを形成したSi基板上に、以下に述べるような種々
の方法でエピタキシャル薄膜キャパシタを作成すること
が可能である。トランジスタを覆う層間絶縁膜にトラン
ジスタ電極上に開口部(コンタクトホールを設け、開口
部内に気相からの選択エピタキシャル成長ないしは非晶
質からの固相エピタキシャル成長により単結晶Siプラグ
を作製し、その上にエピタキシャル薄膜キャパシタを作
成する方法(特願平7-082091)。
【0014】(2)トランジスタを覆う層間絶縁膜上
に、シード部分からの成長により、一端がSi基板に接し
ている単結晶SOI (Silicon On Insulater)層を作製
し、その上にエピタキシャル薄膜キャパシタを作成し、
予めSOI 層の下に形成したコンタクトプラグによりトラ
ンジスタの電極の一つとキャパシタを接続する方法(特
願平7-022509)。
【0015】(3)トランジスタを覆う層間絶縁膜上
に、グラフォエピタキシー法により単結晶Si層を作製
し、その上にエピタキシャル薄膜キャパシタを作成し、
さらにコンタクトプラグを形成してトランジスタの電極
の一つとキャパシタの電極の一つを接続する方法(特願
平7-022509)。
【0016】(4)Si基板上にエピタキシャル薄膜キャ
パシタを作製し、別個に並置して作製したトランジスタ
の電極と配線により接続する方法(特願平8-034867)。
このうち、(1)の方法はトランジスタの電極直上に積
層してエピタキシャル薄膜キャパシタを作製することが
できるため、構造上は最も高集積化には適する。しかし
ながら、高集積化した半導体記憶装置においては、トラ
ンジスタの電極上に形成したコンタクトホールの深さと
幅のアスペクト比が大きくなる。大きなアスペクト比を
持つコンタクトホールの底面のみから単結晶シリコンプ
ラグを選択エピタキシャル成長ないしは固相エピタキシ
ャル成長させるためのプロセスウィンドが狭くなり、一
つのメモリデバイスの中に数十メガ個以上の数のプラグ
を作製する際の歩留まりを考慮すると、クリアすべき技
術課題が大きい。
【0017】また(2)および(3)の方法は、キャパ
シタを作製する土台となる単結晶Si層の作製に、それ
ぞれSOI法およびグラフエピタキシャル法を採用して
いるが、どちらも再溶融・凝固などの高温の熱処理過程
を含み、技術的に確立された方法であるとはいえず、や
はりクリアすべき技術課題が大きい。
【0018】また(4)の方法は、技術的な問題は少な
いが、キャパシタとトランジスタをSi基板上に別個に
並置して作るためにスペース効率が悪くなり、高集積化
したメモリ素子を作るのが困難であるという別の問題点
がある。
【0019】本発明は、エピタキシャル効果を利用して
強誘電性を発現した強誘電体薄膜、あるいはエピタキシ
ャル効果により強誘電性若しくは常誘電性が強化された
誘電体薄膜を使用した半導体記憶装置であって、作成方
法が容易で、かつ高集積化が可能な半導体記憶装置を製
造する方法を提供するためになされたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために本発明は、半導体基板上に、トランジスタとキャ
パシタから構成されるメモリセルを、マトリックス状に
配列したメモリセルアレイを有し、かつ前記キャパシタ
の誘電体膜としてエピタキシャル成長若しくは配向成長
した誘電体物質を用いた半導体記憶装置を製造する方法
であって、前記半導体基板上に前記トランジスタを形成
する工程と、前記トランジスタのソース電極及びドレイ
ン電極の少なくとも一つから前記半導体基板の結晶方位
を引き継いで、該基板全面にエピタキシャル成長若しく
は配向成長した半導体層を形成する工程と、この半導体
層にパターニングにより溝を設ける工程と、前記溝内に
絶縁膜を埋め込むことにより、前記トランジスタのソー
ス電極及びドレイン電極の少なくとも一つの上に、前記
半導体層の一部からなる絶縁分離した半導体プラグを形
成する工程と、この半導体プラグ上に該半導体プラグと
導通する前記キャパシタを形成する工程とを含むことを
特徴とする半導体記憶装置の製造方法を提供する。
【0021】かかる発明において、以下の態様が望まし
い。 (1)リソグラフィーにより作製した同一のマスクを用
いて、前記キャパシタの上部電極層、誘電体膜、若しく
は下部電極層から、前記半導体層までを順にエッチング
加工すること。
【0022】(2)前記キャパシタの上部電極層、誘電
体膜、若しくは下部電極層のパターンをマスクとして用
いて、前記半導体層をエッチング加工すること。 (3)前記キャパシタの下部電極層が、凹状若しくは凸
状の立体形状を有していること。
【0023】(4)前記キャパシタの下部電極層が、立
方晶結晶若しくは正方晶結晶の(100)面、(11
0)面、若しくは(111)面の低指数面で構成された
凹状若しくは凸状の立体形状を有していること。
【0024】(5)前記キャパシタの下部電極層と半導
体プラグとの間にバリア金属層を形成すること。 (6)前記バリア金属層をマスクとして前記半導体層を
エッチング加工すること。
【0025】(7)前記キャパシタのバリア金属層が、
立方晶結晶若しくは正方晶結晶の(100)面、(11
0)面、若しくは(111)面の低指数面で構成された
凹状若しくは凸状の立体形状を有していること。
【0026】(8)前記エピタキシャル成長若しくは配
向成長した半導体層を形成する工程は、複数に分けて行
うこと。 (9)前記半導体層を形成する複数の工程の間に、成長
した該半導体層の一部を除去すること。
【0027】上記した本発明によれば、以下に示す有利
な作用効果がある。すなわち、従来のコンタクトプラグ
の形成方法では、予めトランジスタを形成した基板を一
旦層間絶縁膜で覆い、次にトランジスタの電極上の絶縁
膜の部分を開口してコンタクトホールを形成し、このコ
ンタクトホールを選択エピタキシャル成長あるいは固相
エピタキシャル成長により埋め込むという工程を使用し
ていた。
【0028】これに対し、本発明の方法によれば、基板
上に予め作製したワード線の周囲を選択的に絶縁膜で覆
っておき、その他の部分に層間絶縁膜を形成する前の段
階で、Si(主に単結晶Si)層のエピタキシャル成長
を行い、その後に溝を形成して絶縁膜を埋め込むことに
より各コンタクトプラグを分離絶縁する。
【0029】このように後からSi層の加工を行うた
め、上部に作製するキャパシタの上部電極、下部電極、
あるいは誘電体膜とSi層の加工を同時に行ったり,ま
た上部電極、下部電極、あるいは誘電膜をマスクとして
Si層の加工を行うといった、いわゆるセルフアライン
プロセスを取り入れることが可能になった。
【0030】また、キャパシタをさらにビット線上に形
成する場合、いわゆるCOB(Capacitor Over Bit lin
e )ないしはFCOB(Ferroelectric Capacitor Over Bit
line)構造の場合は、前述した方法でまず1段目の単結
晶コンタクトプラグを形成し、その上にビット線を形成
する。その後は1段目と同様に、ビット線の周囲の部分
を選択的に絶縁膜で覆っておき、その他の部分に層間絶
縁膜を形成する前の段階で、単結晶Siのエピタキシャ
ル成長を行って2段目の単結晶Si層を形成し、その後
は前述した方法と同様の方法によりエピタキシャルキャ
パシタを形成することができる。
【0031】従来の方法と比較すると、いくつかの大き
な長所がある。まず第1点として、従来方法では絶縁膜
に形成したコンタクトホールの底部のSi面から選択エ
ピタキシャル成長を生じさせる必要があるが、本発明で
はまず先にSi層を形成するため、エピタキシャル成長
をさせる際のSi面の面積と絶縁膜の表面積の比がはる
かに大きくとれることである。このために、特に高集積
化が進んでコンタクトホールのアスペクト比がますます
大きくなった場合に、選択破れによって歩留まりが低下
する問題点を回避できるという大きなメリットがある。
【0032】第2点として、絶縁膜で覆う前に単結晶S
iの選択エピタキシャル成長を行うため、成長時におい
て基板表面に沿った方向への成長を最大限使用すること
により、単結晶Si層の面積を大きくとれ、その上に作
製するエピタキシャルキャパシタの面積もリソグラフィ
ー法によって決まる限界まで大きくとれるというメリッ
トがある。
【0033】第3点として、後から単結晶Si層の加工
を行うため、上部に作製するキャパシタの上部電極、下
部電極、あるいは誘電体膜と単結晶Si層との加工を同
時に行ったり、また上部電極、下部電極、あるいは誘電
体膜をマスクとして単結晶Si層の加工を行うといっ
た、いわゆるセルフアラインプロセスを取り入れること
が可能になり、リソグラフィーおよびエッチング加工工
程数が少なくなるというメリット、さらにはSiプラグ
とキャパシタの下部電極を別々に加工する場合に必要に
なる、リソグラフィー時のマスクの合わせ誤差がなくな
るために、やはりキャパシタ面積を限界まで大きくとれ
るというメリットがある。
【0034】一方、単結晶Siプラグ先端の電荷蓄積ノ
ードの形状を凹状ないしは凸状に加工することにより、
立体形状のエピタキシャルキャパシタを作成することも
可能である。またその際に、湿式エッチングなどを用い
て、蓄積ノードの先端をSi結晶の(100)面、(1
10)面、あるいは(111)面などの低指数面で構成
することにより、その上に形成するバリア金属層、下部
電極層、誘電体層などのエピタキシャル成長をより容易
にすることもできる。
【0035】また、エピタキシャル成長時の不整合歪み
を利用して誘電体膜を歪ませることにより強誘電体化し
た誘電膜を使用したFRAMの例について主として述べ
てきたが、例えばBSTO膜においてBa分率を少なく
することにより、歪ませた状態でキュリー温度を室温近
辺に設定し、高い誘電率を持つ誘電体膜を使用したDR
AMを作製することも可能である。
【0036】本発明によれば、シリコンプロセスに適合
するのに困難な低融点金属である鉛やビスマスを含ま
ず、エピタキシャル成長した誘電体膜を使用したキャパ
シタを、予めトランジスタを作製したSi基板上に高度
に集積することが可能になり、信頼性の高い超高集積化
した半導体記憶素子を作成することが可能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。1は第1導電型半導体基板、2は素子間分離酸化
膜、3はゲート酸化膜、4a、4bはワード線、5は単
結晶Siエピタキシャル成長層、6は第2導電型不純物
拡散層、7、9a、9bは層間絶縁膜、8はビット線、
11はコンタクトプラグ、12はバリア金属層、13は
下部電極、14は誘電体薄膜、15は上部電極、16は
ドライブ線、17はヴィアプラグである。
【0038】図1(a)は、メモリセルのトランジスタ
部を形成した後、単結晶Si層5の選択エピタキシャル
成長を行い、化学的機械的研磨(CMP)法により平坦
化したところである。このとき、ワード線4a、4bの
周囲を囲む絶縁膜として酸化シリコン膜を用いたが、窒
化シリコン膜を用いることも可能である。また、Si基板
上の電極に対して、RIE工程で生じた表面の損傷層を
取り除くため、フッ化水素蒸気を使用したエッチングを
行った後、そのまま真空中でCVD室に搬送し、1mTorr
の圧力のSiH4 ガスとドナーとして加えた0.1mTorrの
AsH3 ガスを使用して750 ℃で選択エピタキシャル成
長を行った。次に同図(b)に示すように、単結晶Si層
に対して、CMP 工程で生じた表面の損傷層を取り除くた
め、フッ化水素蒸気を使用したエッチングを行った後、
バリア金属層12として反応性スパッタ法(Tiターゲ
ットを使用。)若しくは通常のスパッタ法(TiNター
ゲットを使用。)により600℃でTiNを積層した。
かかる両スパッタ法における雰囲気は、例えばArとN
2 の混合ガス雰囲気とし、混合比は例えばAr:N2
10:1とし、全圧は例えば数ミリTorrとした。
【0039】引き続き下部電極13としてスパッタ法に
より600℃で白金薄膜と、導電性ペロブスカイト膜、
例えばSRO膜を積層した。白金薄膜の成膜の場合はA
rガス雰囲気を用い、SRO膜の成膜の場合はArとO
2 の混合ガス雰囲気(例えばAr:O2 =4:1。)を
用いた。
【0040】次に、既知のリソグラフィーおよびRIE
法により、同一のマスクを用いて下部電極膜13、バリ
ア金属層12、および単結晶Si層5のパターニングを
行った。単結晶Si層5のエッチングを行うときに、酸化
膜4a、4bをエッチング・ストッパとして用いた。
【0041】次に同図(c)に示すように、パターニン
グした溝内にTEOSを原料ガスとして使用したプラズ
マCVD法により酸化シリコン絶縁膜7を埋め込み、下
部電極13であるSRO層をストッパーとして用いたC
MP法により平坦化を行った。
【0042】その後、同図(d)に示すように、まずS
RO電極の表面に対して、CMPによって生じた損傷層
を除去するため、逆スパッタを行った後、Baのモル分
率70%のBST薄膜14をスパッタ法により600℃
で40nmの厚さに成長させた。この成膜は、ArとO
2 の混合ガス雰囲気(例えばAr:O2 =4:1。)を
用いた。
【0043】その後、キャパシタ誘電体膜14上には、
上部電極15としてSRO膜を上記した条件と同様に成
膜温度600℃でスパッタ法により形成し、さらにドラ
イブ線16としてAl電極を室温でスパッタ法により形
成後、パターニングを行った。また、既知の方法でヴィ
アプラグ17およびビット線8を作製した。このような
工程で作成した結果、下部電極13とその下のバリア金
属層12及びコンタクトプラグ11を同一形状かつ最大
限の大きさで作製でき、さらに上部電極15を下部電極
13よりやや大きめに作製することにより、下部電極と
の合わせ誤差を吸収することができた。また、セル面積
に対する有効強誘電体キャパシタ面積を29%と大きくと
ることができた。
【0044】さらに、X線回折装置により膜方位を測定
したところ、TiNバリア金属層12、SROおよび白
金電極膜13、BST誘電体膜14すべてが(001)
方位にエピタキシャル成長していた。また、形成した強
誘電体薄膜キャパシタの誘電特性を測定したところ、残
留分極量として0.42C/m2 と大きな値が得られ、
強誘電体キャパシタとして機能することが確かめられ
た。
【0045】(比較例1)図2は、本発明の比較例とし
て従来の半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。1は第1導電型半導体基板、2は素子間分離酸化
膜、3はゲート酸化膜、4a、4bはワード線、6は第
2導電型不純物拡散層、27、29a、29b、29c
は層間絶縁膜、8はビット線、21は単結晶Siコンタ
クトプラグ、22はバリア金属層、23は下部電極、2
4は誘電体薄膜、25は上部電極、26はドライブ線、
17はヴィアプラグである。
【0046】図2(a)は、メモリセルのトランジスタ
部および層間絶縁膜27を形成し、CMP法により平坦
化した後、トランジスタの電極上にコンタクトホールを
開口したところである。このとき、コンタクトホールの
開口は、RIE法でおよそ80%の深さまでエッチング
した後、さらにフッ酸を使用した湿式選択エッチングに
よりSiの清浄表面を出した。
【0047】次に同図(b)に示すように、SiH4
スとドナーとして加えたAsH3 ガスを使用して、750
℃で単結晶Siプラグ21の選択エピタキシャル成長を
行ない、再びCMP法により平坦化を行った。
【0048】次に同図(c)に示すように、上記した方
法を用いて反応性スパッタ法によりバリア金属層22と
して600℃でTiN層を積層し、引き続き下部電極2
3としてスパッタ法により600℃で白金薄膜とSRO
膜を積層し、既知のリソグラフィーおよびRIE法によ
り、下部電極膜23およびバリア金属層22のパターニ
ングを行った。
【0049】次に同図(d)に示すように、TEOSを
原料ガスとして使用したプラズマCVD法により酸化シ
リコン絶縁膜29aを埋め込み、下部電極23であるS
RO層をストッパーとして用いたCMP法により平坦化
を行った。その後、SRO電極の表面に対して、CMP
によって生じた損傷層を除去するため、逆スパッタを行
った後、上記した方法を用いてBaのモル分率70%の
BST薄膜24をスパッタ法により600℃で40nm
の厚さに成長させた。
【0050】その後、キャパシタ誘電体膜24上には、
上部電極25としてSRO膜を成膜温度600℃でスパ
ッタ法により形成し、さらにドライブ線26としてAl
電極を室温でスパッタ法により形成後、パターニングを
行った。また、既知の方法でヴィアプラグ17およびビ
ット線8を作製した。
【0051】このような工程で作成した結果、まず図2
(c)に示すように、一番リソグラフィーの寸法制約が
厳しいB−B´断面において、下部電極23とその下の
コンタクトプラグ21に不可避的に合わせ誤差が生じ
た。さらに、上部電極25もSiプラグ21の上にエピ
タキシャル成長している誘電体膜24の部分に合わせる
必要があるので、下部電極より大きめに作製することが
できず、やはり下部電極との合わせ誤差を生じた。これ
らの理由により、第1の実施形態とほぼ同様のレイアウ
トにしたにも拘わらず、セル面積に対する有効強誘電体
キャパシタ面積は18%にとどまった。
【0052】(第2の実施形態)図3及び図4は、ビッ
ト線上に凹状の形状の強誘電体キャパシタを形成した、
本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方
法を示す工程断面図である。1は第1導電型半導体基
板、2は素子間分離酸化膜、3はゲート酸化膜、4a、
4bはワード線(ポリSiと高融点金属の積層構造。以下
の実施形態も同様。)、5、35は単結晶Siエピタキ
シャル成長層、6は第2導電型不純物拡散層、7、39
a、39bは層間絶縁膜、38はビット線、11はコン
タクトプラグ、42はバリア金属層、43は下部電極、
44は誘電体薄膜、45は上部電極、46はドライブ
線、17はヴィアプラグ、39aは窒化シリコン膜であ
る。
【0053】図3(a)は、メモリセルのトランジスタ
部を形成した後、単結晶Si層5の選択エピタキシャル
成長を行い、CMP法により平坦化したところである。
このとき、ワード線4a、4bの絶縁膜として酸化シリ
コン膜を用いたが窒化シリコンを用いることもできる。
また、Si基板1上の電極表面に対して、RIE工程で生
じた表面の損傷層を取り除くため、フッ酸水溶液を用い
た湿式エッチングを行った後、CF4 とO2 ガスを用い
たケミカルドライエッチング(CDE)を行い、そのま
ま真空中でCVD室に搬送し、SiH2 Cl2 ガスとド
ナーとして加えたAsH3 ガスを使用して800℃で選
択エピタキシャル成長を行った。
【0054】次に同図(b)に示すように、既知の方法
により単結晶Si層のパターニングを行い、パターニン
グした溝内にTEOSを原料ガスとして使用したプラズ
マCVD法により酸化シリコン絶縁膜7を埋め込み、C
MP法により平坦化を行った。続いて、既知の方法によ
りビット線38および周囲の酸化シリコン膜若しくは窒
化シリコン膜からなる絶縁膜を形成した。
【0055】次に同図(c)に示すように、再び単結晶
Si層35の選択エピタキシャル成長を行い、CMP法
により平坦化し、30mTorr の圧力のHBr ガスを用いて室
温でRIE 加工を行い、キャパシタを形成するための順テ
ーパー状のホールを作製した。
【0056】なおここで、順テーパー状のホールの底を
深さにおいて制御性良く形成するために以下の方法を用
いることもできる。即ち、単結晶Si層35を2段に分
けて形成し、底となるべき下層の単結晶Si層35の部
分の上に選択的に酸化シリコン膜等の絶縁膜を形成して
おき、この上に全面に再度上層の単結晶Si層35を形
成する。この方法により、当該絶縁膜上の単結晶Si層
35の部分をエッチング除去するときに、当該絶縁膜が
エッチングストッパーとなって、深さの制御された順テ
ーパー状のホールを形成することができる。
【0057】次に同図(d)に示すように、上記した方
法を用いてバリア金属層42として反応性スパッタ法に
より600℃でTiNを積層し、引き続き下部電極43
としてスパッタ法により600℃で白金薄膜とSRO膜
を積層し、さらに窒化シリコン膜39aをプラズマCV
D法により積層した後、CMP法により平坦化を行っ
た。
【0058】次に図4(a)に示すように、窒化シリコ
ン膜39aおよび下部電極43のSRO膜をマスクとし
て使用し、SF6 およびO2 ガスを用いたRIE法によ
り、単結晶Si層35を選択的にエッチングして溝を形
成した。
【0059】次に同図(b)に示すように、パターニン
グした溝内にTEOSを原料ガスとして使用したプラズ
マCVD法により酸化シリコン絶縁膜41を埋め込み、
CMP法により平坦化を行い,次にCF4 ガスを用いた
RIEにより、キャパシタ電極内に形成された窒化シリ
コン膜を選択的にエッチングして除去した。
【0060】次に同図(c)に示すように、まずSRO
電極の表面に対して、CMPによって生じた損傷層を除
去するため、逆スパッタを行った後、上記した方法を用
いてBaのモル分率70%のBST薄膜44をスパッタ
法により600℃で40nmの厚さに成長させた。その
後、上記した方法により上部電極45としてSRO膜を
成膜温度600℃でスパッタ法により形成し、さらにド
ライブ線46としてAl電極を室温でスパッタ法により
形成し、この後パターニングを行った。
【0061】このような工程で作成した結果、キャパシ
タ下部電極43とその下のコンタクトプラグ41を同一
形状かつ最大限の大きさで作製でき、セル面積に対する
キャパシタの基板面投影面積で35%、立体形状を加味
した有効キャパシタ面積で90%と非常に大きな強誘電
体キャパシタを作製することができた。また、形成した
強誘電体薄膜キャパシタの誘電特性を測定したところ、
残留分極量として0.38C/m2 と大きな値が得ら
れ、強誘電体キャパシタとして機能することが確かめら
れた。
【0062】(第3の実施形態)図5及び図6は、ビッ
ト線上に凸状の形状の強誘電体キャパシタを形成した、
本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方
法を示す工程断面図である。1は第1導電型半導体基
板、2は素子間分離酸化膜、3はゲート酸化膜、4a、
4bはワード線、55aは単結晶Siエピタキシャル成
長層、6は第2導電型不純物拡散層、7、59は層間絶
縁膜、58はビット線、55a、55bはコンタクトプ
ラグ、62はバリア金属層、63は下部電極、64は誘
電体薄膜、65は上部電極、66はドライブ線である。
【0063】図5(a)は、第2の実施形態の図3
(b)と同一であり、同様の方法でメモリセルのトラン
ジスタ部、コンタクトプラグ11、ビット線58および
周囲の酸化シリコン膜若しくは窒化シリコン膜からなる
絶縁膜を形成したところである。
【0064】次に同図(b)に示すように、再び単結晶
Si層55aの選択エピタキシャル成長を行い、CMP
法により平坦化し、30mTorr の圧力のHBr ガスを用いて
室温でRIE 加工を行い、キャパシタを形成するための突
起部55bを作製した。なおここで、第2の実施形態で
用いた方法を応用して、単結晶Si層55aを2層に分
けて形成し、下層の単結晶Si層55aの突起部形成部
以外の部分の上に選択的に絶縁膜を形成しておき、同様
に選択エピタキシャル成長及びエッチングを行い、制御
性良くキャパシタを形成することも可能である。
【0065】次に同図(c)に示すように、上記した方
法を用いてバリア金属層62として反応性スパッタ法に
より600℃でTiNを積層し、引き続き下部電極63
としてスパッタ法により600℃で白金薄膜とSRO膜
を積層した。
【0066】次に同図(a)に示すように、下部電極6
3上に作製したレジストマスクおよび下部電極63の側
壁をマスクとして使用し、RIE法により単結晶Si層
55aのエッチングを行った。
【0067】次に同図(b)に示すように、パターニン
グした溝内にプラズマCVD法により酸化シリコン絶縁
膜59を埋め込み、RIE法によりエッチバックを行っ
て平坦化を行った。このエッチバックにより酸化シリコ
ン絶縁膜59の上面は、単結晶Si層55aの突起部5
5b側壁の下部電極63の部分に位置させるようにし
た。
【0068】次に同図(c)に示すように、まずSRO
電極の表面に対して、CMPによって生じた損傷層を除
去するため、逆スパッタを行った後、上記した方法を用
いてBaのモル分率70%のBST薄膜64をスパッタ
法により600℃で40nmの厚さに成長させた。引き
続き上部電極65としてSRO膜を成膜温度600℃で
スパッタ法により形成し、さらにドライブ線66として
Al電極を室温でスパッタ法により形成し、この後、既
知の方法でパターニングを行った。
【0069】このような工程で作成した結果、キャパシ
タ下部電極63とその下のコンタクトプラグ55aを同
一形状かつ最大限の大きさで作製でき、セル面積に対す
るキャパシタの基板面投影面積で37%、立体形状を加
味した有効キャパシタ面積で86%と非常に大きな強誘
電体キャパシタを作製することができた。また、形成し
た強誘電体薄膜キャパシタの誘電特性を測定したとこ
ろ、残留分極量として0.36C/m2 と大きな値が得
られ、強誘電体キャパシタとして機能することが確かめ
られた。
【0070】(第4の実施形態)図7、図8、及び図9
は、ビット線上に平面形状の強誘電体キャパシタを形成
し、またコンタクトプラグ埋め込みに多層の単結晶シリ
コンの選択成長プロセスを用いた、本発明の第4の実施
形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図
である。1は第1導電型半導体基板、2は素子間分離酸
化膜、3はゲート酸化膜、4a、4bはワード線、7
5、81c、81dは単結晶Siエピタキシャル成長
層、6は第2導電型不純物拡散層、77a、77b、7
9は層間絶縁膜、78はビット線、81a、81b、8
1c、81dはコンタクトプラグ、92はバリア金属
層、93は下部電極、94は誘電体薄膜、95は上部電
極、96はドライブ線である。図7(a)は、メモリセ
ルのトランジスタ部を形成し、B −B ´断面図に示すよ
うにコンタクトプラグ81a間の絶縁膜77aを形成し
た後、単結晶Si層81aの選択エピタキシャル成長を
行い、ワード線4a、4bの周囲に形成された絶縁膜の
上面を停止層として用いて、化学的機械的研磨(CM
P)法により平坦化したところである。このとき、ワー
ド線4a、4bの周囲の絶縁膜およびプラグ81a間の
絶縁膜として窒化シリコン膜若しくは酸化シリコン膜を
用いた。単結晶Si層81aの選択エピタキシャル成長
後には、ワード線4a、4bの周囲に形成された絶縁膜
上にもシリコンの結晶核が発生していたが、CMP 法によ
り取り除くことができた。
【0071】次に同図(b)に示すように、再び単結晶
Si層75の選択エピタキシャル成長を行ってウェハ全
面にSi層を形成し、CMP法により平坦化した。次に同
図(c)に示すように、コンタクトプラグを絶縁するた
めの溝をパターニングにより形成し、絶縁膜77bを埋
め込み、CMP法により平坦化を行い、さらに既知の方
法によりビット線78を形成した。
【0072】次に同図(d)に示すように、三度目の単
結晶Si層81cの選択エピタキシャル成長を行い、ビ
ット線の周囲に形成された絶縁膜の上面を停止層として
用いて、化学的機械的研磨(CMP)法により平坦化し
た。このとき、ビット線4a、4bの周囲の絶縁膜とし
て窒化シリコン膜若しくは酸化シリコン膜を用いた。単
結晶Si層81cの選択エピタキシャル成長後には、ビ
ット線78の周囲に形成された絶縁膜上にもシリコンの
結晶核が発生していたが、CMP 法により取り除くことが
できた。
【0073】次に図8(a)に示すように、四度目の単
結晶Si層81dの選択エピタキシャル成長を行ってウ
ェハ全面にSi層を形成し、CMP法により平坦化した。
次に同図(b)に示すように、上記した方法を用いてバ
リア金属層92として反応性スパッタ法により600℃
でTiNを積層し、引き続き下部電極93としてスパッ
タ法により600℃で白金薄膜とSRO膜を積層した。
さらに下部電極93上に作製したレジストマスクを使用
し、RIE法により下部電極93、バリア金属層92、
および単結晶Si層81dのエッチングを行った。
【0074】次に同図(c)に示すように、パターニン
グした溝内にプラズマCVD法により酸化シリコン絶縁
膜79を埋め込み、RIE法によりエッチバックを行っ
て平坦化を行った。
【0075】次に図9に示すように、まずSRO電極の
表面に対して、CMPによって生じた損傷層を除去する
ために、逆スパッタを行った後、上記した方法を用いて
Baのモル分率70%のBST薄膜9をスパッタ法によ
り600℃で40nmの厚さに成長させた。引き続き上
部電極95としてSRO膜を成膜温度600℃でスパッ
タ法により形成し、さらにドライブ線96としてAl電
極を室温でスパッタ法により形成し、この後、既知の方
法でパターニングを行った。
【0076】このような工程で作成した結果、キャパシ
タ下部電極93とその下のコンタクトプラグ81dを同
一形状かつ最大限の大きさで作製でき、セル面積に対す
る有効キャパシタ面積で52% と非常に大きな強誘電体キ
ャパシタを作製することができた。また、形成した強誘
電体薄膜キャパシタの誘電特性を測定したところ、残留
分極量として0.38C/m2 と大きな値が得られ、強
誘電体キャパシタとして機能することが確かめられた。
【0077】(第5の実施形態)第5の実施形態は、第
1の実施形態と構造および工程は同様であるが、誘電体
膜としてBaのモル分率70%のBST薄膜の代わり
に、Baのモル分率20%のBST薄膜を用い、また膜
厚を40nmから20nmに減少させたものである。S
RO電極にエピタキシャル成長させた結果、強誘電体膜
の代わりに常誘電体膜が得られ、その誘電率は700と
非常に大きな値が得られ、酸化シリコンに換算したとき
の膜厚も0.12nmが得られた。この誘電体膜を使用
したキャパシタによりDRAMの動作が確認された。な
お、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例
えば、スパッタリング法として、マグネトロンスパッタ
リング法を用いることが可能である。
【0078】また、例えばRIE等のエッチング工程や
CMP工程により、SRO等の導電性ペロブスカイトか
らなる電極に損傷層が形成された場合には、硝酸セリウ
ムアンモニウムと過塩素酸とを含む混合溶液を用いて損
傷層を除去することが可能である。また、BST等のペ
ロブスカイトからなる誘電体層に上記工程により損傷層
が形成された場合には、EDTA(エチレンジアミンテ
トラアセテート)、過酸化水素、及びアンモニアを含む
混合溶液を用いて損傷層を除去することが可能である。
【0079】さらに、TiN膜の他にTiAlN膜を用
いても良いし、場合によっては省略することも可能であ
る。TiAlN膜の成膜条件は、まずSi基板を1%H
F溶液で3分間エッチングした後、超純水にて30分間
リンスする。ここで、HF洗浄後にHClとH2 Oとの
混合溶液に1分間つける方法を用いることも可能であ
る。次に、成膜室内圧力1×10-7Torr以下で85
0℃に加熱する。さらに、基板温度を600℃にして、
イオンビーム反応性成膜にてTiAlN膜を成膜速度約
0.03nm/分で成膜した。蒸着源としてはTiはE
B蒸着、AlはK−cell(Knundsen ce
ll)を用いた。またN2 イオンを100eVに加速し
て基板に照射した。
【0080】また、単結晶Si層のパターニングを行う
際に、Si基板をも所定の深さまでエッチングした後、パ
ターニングした溝内に、TEOSを原料ガスとして使用
したプラズマCVD法等により酸化シリコン絶縁膜等を
埋め込むことにより、 Si 基板表面に同時に素子分離絶
縁膜の一部を形成することが可能である。その他、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能であ
る。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、シ
リコンプロセスに適合するのに困難な低融点金属である
鉛やビスマスを避け、エピタキシャル成長により形成さ
れた強誘電体膜や常誘電体膜を使用したキャパシタを半
導体基板上に高密度に作製することができる。したがっ
て、信頼性の高い超高集積化した半導体記憶素子の実現
が可能になり、本発明の工業的価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図。
【図2】 従来の半導体記憶装置の製造方法を示す工程
断面図。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図。
【図4】 図3に続く本発明の第2の実施形態に係る半
導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図5】 本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図。
【図6】 図5に続く本発明の第3の実施形態に係る半
導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図7】 本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装
置の製造方法を示す工程断面図。
【図8】 図7に続く本発明の第4の実施形態に係る半
導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【図9】 図8に続く本発明の第4の実施形態に係る半
導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図。
【符号の説明】
1…半導体基板 2…素子間分離絶縁膜 3…ゲート酸化膜 4a、4b…ワード線 5…単結晶シリコンエピタキシャル成長層 6…不純物拡散層 7…層間絶縁膜 8…ビット線 9a、9b…層間絶縁膜 11…コンタクトプラグ 12…バリア金属層 13…下部電極 14…誘電体薄膜 15…上部電極 16…ドライブ線 17…ヴィアプラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、トランジスタとキャパ
    シタから構成されるメモリセルを、マトリックス状に配
    列したメモリセルアレイを有し、かつ前記キャパシタの
    誘電体膜としてエピタキシャル成長若しくは配向成長し
    た誘電体物質を用いた半導体記憶装置を製造する方法で
    あって、前記半導体基板上に前記トランジスタを形成す
    る工程と、前記トランジスタのソース電極及びドレイン
    電極の少なくとも一つから前記半導体基板の結晶方位を
    引き継いで、該基板全面にエピタキシャル成長若しくは
    配向成長した半導体層を形成する工程と、この半導体層
    にパターニングにより溝を設ける工程と、前記溝内に絶
    縁膜を埋め込むことにより、前記トランジスタのソース
    電極及びドレイン電極の少なくとも一つの上に、前記半
    導体層の一部からなる絶縁分離した半導体プラグを形成
    する工程と、この半導体プラグ上に該半導体プラグと導
    通する前記キャパシタを形成する工程とを含むことを特
    徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 リソグラフィーにより作製した同一のマ
    スクを用いて、前記キャパシタの上部電極層、誘電体
    膜、若しくは下部電極層から、前記半導体層までを順に
    エッチング加工することを特徴とする請求項1記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記キャパシタの上部電極層、誘電体
    膜、若しくは下部電極層のパターンをマスクとして用い
    て、前記半導体層をエッチング加工することを特徴とす
    る請求項1記載の半導体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記キャパシタの下部電極層が、凹状若
    しくは凸状の立体形状を有していることを特徴とする請
    求項1乃至3記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記キャパシタの下部電極層が、立方晶
    結晶若しくは正方晶結晶の(100)面、(110)
    面、若しくは(111)面の低指数面で構成された凹状
    若しくは凸状の立体形状を有していることを特徴とする
    請求項4記載の半導体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記キャパシタの下部電極層と半導体プ
    ラグとの間にバリア金属層を形成することを特徴とする
    請求項1乃至5記載の半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記バリア金属層をマスクとして前記半
    導体層をエッチング加工することを特徴とする請求項6
    記載の半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記キャパシタのバリア金属層が、立方
    晶結晶若しくは正方晶結晶の(100)面、(110)
    面、若しくは(111)面の低指数面で構成された凹状
    若しくは凸状の立体形状を有していることを特徴とする
    請求項6又は7記載の半導体記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記エピタキシャル成長若しくは配向成
    長した半導体層を形成する工程は、複数に分けて行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至8記載の半導体記憶装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記半導体層を形成する複数の工程の
    間に、成長した該半導体層の一部を除去することを特徴
    とする請求項9記載の半導体記憶装置の製造方法。
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