JP3603417B2 - 生ごみ乾燥処理機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、おもに一般家庭で使用される家庭用生ごみ乾燥処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図16に示すように、生ごみを収納する内容器101と、生ごみを加熱するヒーター102と、ヒーター102の温度を検出するヒーター温度検出手段103と、ヒーター温度検出手段103によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段104と、生ごみを撹拌する撹拌羽根105と、前記ヒーター102で発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファン106と、生ごみから発生した水蒸気を冷却する冷却ファン107と、冷却ファン107の冷却作用で水蒸気を凝結する外容器108と、外容器108の水を溜める排水タンク109と、外容器108の水を排水タンク109に導く排水導管110と、水蒸気が凝結する際に気化した臭気を脱臭する脱臭触媒111と、臭気を脱臭触媒111へと導く臭気導管112とを有していた。
【0003】
上記構成において、その動作を説明する。まず生ごみを内容器101に収納し、ヒーター102をONする。ヒーター102の温度はヒーター温度検出手段103によって検出され、温度が設定値を保つようにヒーター制御手段104によってヒーター102をON/OFF制御する。また乾燥ファン106を回転させて空気の流れをつくりヒーター102で発生する熱を生ごみに伝える。そして撹拌羽根105を適時、間欠的に回転させ生ごみをひっくり返してヒーター102で発生した熱を均一に伝える。内容器101の中が温められ生ごみも温まると、生ごみから水蒸気が発生する。この水蒸気は内容器101と外容器108の間に付着し、冷却ファン107によって冷却されると凝結して水に変わる。この水は排水導管110を経て、排水タンク109に溜る。一方、水蒸気が凝結して水に変化する際に気化した臭気は臭気導管112を経て、脱臭触媒111に送られ、脱臭されて外気に排気されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図17は臭気導管112を通る脱臭前の臭気をガスクロマトグラフィーで計測したものであり、図18は脱臭触媒111の排気(脱臭後の臭気)をガスクロマトグラフィーで計測したものである。両図の臭気量を比較してみると、図18のaまでは臭気量は小さく、脱臭触媒111の効果がある。しかし、図18のbに入ると臭気量は徐々に大きくなっている。つまり、脱臭触媒111が単位時間あたりに処理できる臭気量には限界があり、この限界を越えてしまうと、脱臭触媒111の脱臭効果が不完全となり、排気に臭気が残ることがわかる。また、このような状態で脱臭触媒の使用を繰り返すと、使用耐久時間(寿命)の低下を起こす。
【0005】
従来の技術では、この臭気の発生量を制御しておらず、脱臭触媒111が単位時間あたりに処理できる臭気の量を上回るケースがしばしば発生していた。
【0006】
臭気を計測するには上記で用いたガスクロマトグラフィーを用いる方法などがあるが、家庭用生ごみ乾燥処理機にこの方法を用いると高価であり、一般的ではない。そこで生ごみから発生する水蒸気の量を検出する。生ごみから発生する水蒸気には臭気が溶け込んでおり、水蒸気の量が多いと臭気の発生も多いことが知られている。つまり生ごみから発生する水蒸気の湿度を計測することで、臭気の発生量を得ることができる。
【0007】
図18のaでは臭気量が小さいので、水蒸気の湿度が低く、その発生量も少ないが、図18のbでは臭気量が大きいので、水蒸気の湿度が高く、その発生量も多くなっている。
【0008】
本発明は上記課題に鑑み、湿度検知手段を用いて臭気の発生量を脱臭できる範囲に抑制する生ごみ乾燥処理機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の第1の手段は、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは乾燥ファンの風量を小さくする乾燥ファン風量変更手段を設けたもので、発生する臭気量を乾燥ファンの風量を調整することで抑制し、臭気の発生量を脱臭できる範囲内にとどめる。
【0010】
本発明の他の手段は、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときはヒーターの温度の設定値を低くするヒーター温度設定値変更手段を設けたもので、発生する臭気量をヒータの温度を低くすることで抑制している。
【0011】
本発明のさらに他の手段は、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌手段の回転時間を短くする撹拌手段回転時間変更手段を設けたもので、発生する臭気量を生ごみを撹拌する時間を短くすることで抑制している。
【0012】
本発明のさらに他の手段は、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌手段の回転速度を小さくする撹拌手段回転速度変更手段を設けたもので、発生する臭気量を生ごみを撹拌する速度を遅くすることで抑制している。
【0013】
本発明のさらに他の手段は、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときはコックの開口部面積を小さくするコック開口部面積変更手段を設けたもので、発生する臭気量を臭気導管の開口面積を小さくすることで抑制している。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは乾燥ファンの風量を小さくする乾燥ファン風量変更手段を設けたもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは乾燥ファンの風量を小さくすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を減らすものである。
【0015】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明における風量変更手段が検出された湿度が設定値より小さいときは乾燥ファンの風量を大きくするようにしたもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときは乾燥ファンの風量を大きくすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を増やすものである。
【0016】
本発明の請求項3に記載の発明は、生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときはヒーターの温度の設定値を低くするヒーター温度設定値変更手段を設けたもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときはヒーターの温度の設定値を低くすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を減らすものである。
【0017】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明におけるヒーター温度設定値変更手段が検出された湿度が設定値より小さいときはヒーターの温度の設定値を高くするもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときはヒーターの温度の設定値を高くすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を増やすものである。
【0018】
本発明の請求項5に記載の発明は、生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記生ごみ発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌手段の回転時間を短くする撹拌手段回転時間変更手段を設けたもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌手段の回転時間を短くすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を減らすものである。
【0019】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明における撹拌手段回転時間変更手段が、検出された湿度が設定値より小さいときは撹拌羽根の回転時間を長くするもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときは撹拌手段の回転時間を長くすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を増やすものである。
【0020】
本発明の請求項7に記載の発明は、生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記生ごみ発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌手段の回転速度を小さくする撹拌手段回転速度変更手段を設けたもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌手段の回転速度を小さくすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を減らすものである。
【0021】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明における撹拌手段回転速度変更手段が、検出された湿度が設定値より小さいときは撹拌羽根の回転速度を大きくするもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときは撹拌手段の回転速度を大きくすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を増やすものである。
【0022】
本発明の請求項9に記載の発明は、生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記臭気を 前記脱臭触媒へと導く臭気導管を通過する臭気の流量を調節するコックと、生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときはコックの開口部面積を小さくするコック開口部面積変更手段を設けたもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときはコックの開口部面積を小さくすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を減らすものである。
【0023】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明におけるコック開口部面積変更手段が、検出された湿度が設定値より小さいときはコックの開口部面積を大きくするもので、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときはコックの開口部面積を大きくすることで、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭処理する臭気の量を増やすものである。
【0024】
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1、図2を参照しながら説明する。
【0025】
図において、101は生ごみを収納する内容器、102は生ごみを加熱するヒーター、103はヒーター102の温度を検出するヒーター温度検出手段、104はヒーター温度検出手段103によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段、105は生ごみを撹拌する撹拌手段である撹拌羽根、106はヒーター102で発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファン、107は生ごみから発生した水蒸気を冷却する冷却ファン、108は冷却ファン107の冷却作用で水蒸気を凝結する外容器、109は外容器108の水を溜める排水タンク、110は外容器108の水を排水タンク109に導く排水導管、111は水蒸気が凝結する際に気化した臭気を脱臭する脱臭触媒、112は臭気を脱臭触媒111へと導く臭気導管、113は生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段、114は湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より大きいときは乾燥ファン106の風量を小さくする乾燥ファン風量変更手段である。
【0026】
また、ヒーター温度と比較する設定値を130℃である。一方、乾燥ファン106の風量は、弱で2.0(リッター/分)、標準で2.5(リッター/分)であり、乾燥開始時の風量は標準の2.5(リッター/分)とする。湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは、乾燥ファン106の風量を弱の2.0(リッター/分)に変更するものとする。
【0027】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0028】
まず、常温において生ごみを内容器101内に投入後、電源(図示せず)をONする。すると、ヒーター102、乾燥ファン106、冷却ファン107がONする。ヒーター102の温度はヒーター温度検出手段103で検出され、ヒーター温度制御手段104によって設定値の130℃を保つようにヒーター102をON/OFF制御している。ヒーター102で発生した熱は、乾燥ファン106を回転させて発生させる空気の流れにより温風となって生ごみにあたり、生ごみの温度を上昇させる。
【0029】
また、撹拌羽根105の撹拌により生ごみがひっくり返され、生ごみに均一に温風があたる。生ごみの温度が水の沸点である100℃まで上昇すると、生ごみから水分が水蒸気となって抜け始める。この水蒸気は外容器108の内壁に付着し、冷却ファン107を回転させて発生させる空気の流れによって冷却されると凝結して水に変化する。この水は排水導管110内を通って排水タンク109に入る。一方、水蒸気が凝結して水に変化する際に気化した臭気は臭気導管112内を通って、脱臭触媒111に入り、脱臭されて外気に排気される。
【0030】
また、生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図2のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図2のb)、乾燥ファン106の風量を弱の2.0(リッター/分)に変更する。乾燥ファン106の風量が2.5(リッター/分)から2.0(リッター/分)に変更されたことで、生ごみにあたる温風の風量が減って生ごみに対する加熱度合いが小さくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が少なくなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に低下する(図2のc)。生ごみから発生する水蒸気の量が低下すると、気化する臭気の量も低下し、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0031】
(実施の形態2)
以下、本発明の第2の実施の形態を図1、図3を参照しながら説明する。
【0032】
本実施の形態では第1の実施の形態における乾燥ファン風量変更手段114の機能を増やし、湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より小さいときは乾燥ファン106の風量を大きくするようにしている。その他の構成は第1の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0033】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0034】
生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図3のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図3のb)、乾燥ファン106の風量を弱の2.0(リッター/分)に変更する。乾燥ファン106の風量が2.5(リッター/分)から2.0(リッター/分)に変更されたことで、生ごみにあたる温風の風量が減って生ごみに対する加熱度合いが小さくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が少なくなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に低下する(図3のc)。生ごみから発生する水蒸気の量が低下すると、気化する臭気の量も低下し、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0035】
さらに、生ごみの乾燥度合いが進むと、生ごみから発生する水蒸気の量が減る。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の80%を下回ったら(図3のd)、乾燥ファン106の風量を強の3.0(リッター/分)に変更する。乾燥ファン106の風量が2.0(リッター/分)から3.0(リッター/分)に変更されたことで、生ごみにあたる温風の風量が増えて生ごみに対する加熱度合いが大きくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が多くなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に上昇する(図3のe)。生ごみから発生する水蒸気の量が増加し、生ごみの乾燥終了段階での乾燥時間を短縮できる。
【0036】
(実施の形態3)
以下、本発明の第3の実施の形態を図4、図5を参照しながら説明する。
【0037】
図において、101は生ごみを収納する内容器、102は生ごみを加熱するヒーター、103はヒーター102の温度を検出するヒーター温度検出手段、104はヒーター温度検出手段103によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段、105は生ごみを撹拌する撹拌羽根、106はヒーター102で発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファン、107は生ごみから発生した水蒸気を冷却する冷却ファン、108は冷却ファン107の冷却作用で水蒸気を凝結する外容器、109は外容器108の水を溜める排水タンク、110は外容器108の水を排水タンク109に導く排水導管、111は水蒸気が凝結する際に気化した臭気を脱臭する脱臭触媒、112は臭気を脱臭触媒111へと導く臭気導管、113は生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段、115は湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より大きいときはヒーター102の温度の設定値を小さくするヒーター温度設定値変更手段である。
【0038】
また、ヒーター温度と比較する設定値は、乾燥開始時で標準の120℃、湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは110℃に変更するものとする。
【0039】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0040】
まず、常温において生ごみを内容器101内に投入後、電源(図示せず)をONする。すると、ヒーター102、乾燥ファン106、冷却ファン107がONする。ヒーター102の温度はヒーター温度検出手段103で検出され、ヒーター温度制御手段104によって設定値の120℃を保つようにヒーター102をON/OFF制御している。ヒーター102で発生した熱は、乾燥ファン106を回転させて発生させる空気の流れにより温風となって生ごみにあたり、生ごみの温度を上昇させる。
【0041】
また、撹拌羽根105の撹拌により生ごみがひっくり返され、生ごみに均一に温風があたる。生ごみの温度が水の沸点である100℃まで上昇すると、生ごみから水分が水蒸気となって抜け始める。この水蒸気は外容器108の内壁に付着し、冷却ファン107を回転させて発生させる空気の流れによって冷却されると凝結して水に変化する。この水は排水導管110内を通って排水タンク109に入る。一方、水蒸気が凝結して水に変化する際に気化した臭気は臭気導管112内を通って、脱臭触媒111に入り、脱臭されて外気に排気される。
【0042】
また、生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図5のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図5のb)、ヒーター温度の設定値を110℃に変更する。ヒーター温度の設定値が120℃から110℃に変更されたことで、生ごみにあたる温風の温度が下がって生ごみに対する加熱度合いが小さくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が少なくなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に低下する(図5のc)。生ごみから発生する水蒸気の量が低下すると、気化する臭気の量も低下し、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0043】
(実施の形態4)
以下、本発明の第4の実施の形態を図4、図6を参照しながら説明する。
【0044】
本実施の形態では第3の実施の形態におけるヒーター温度設定変更手段115の機能を増やし、湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より小さいときはヒーター102の温度の設定値を大きくするようにしている。その他の構成は第3の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0045】
また、ヒーター温度と比較する設定値は、乾燥開始時で標準の120℃、湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは110℃、検出値が80%以下のときは130℃に変更するものとする。
【0046】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0047】
生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図6のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図6のb)、ヒーター温度の設定値を110℃に変更する。ヒーター温度の設定値が120℃から110℃に変更されたことで、生ごみにあたる温風の温度が下がって生ごみに対する加熱度合いが小さくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が少なくなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に低下する(図6のc)。生ごみから発生する水蒸気の量が低下すると、気化する臭気の量も低下し、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0048】
さらに、生ごみの乾燥度合いが進むと、生ごみから発生する水蒸気の量が減る。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の80%を下回ったら(図6のd)、ヒーター温度の設定値を130℃に変更する。ヒーター温度の設定値が110℃から130℃に変更されたことで、生ごみにあたる温風の温度が上がって生ごみに対する加熱度合いが大きくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が多くなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に上昇する(図6のe)。生ごみから発生する水蒸気の量が増加し、生ごみの乾燥終了段階での乾燥時間を短縮できる。
【0049】
(実施の形態5)
以下、本発明の第5の実施の形態を図7、図8を参照しながら説明する。
【0050】
図において、101は生ごみを収納する内容器、102は生ごみを加熱するヒーター、103はヒーター102の温度を検出するヒーター温度検出手段、104はヒーター温度検出手段103によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段、105は生ごみを撹拌する撹拌羽根、106はヒーター102で発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファン、107は生ごみから発生した水蒸気を冷却する冷却ファン、108は冷却ファン107の冷却作用で水蒸気を凝結する外容器、109は外容器108の水を溜める排水タンク、110は外容器108の水を排水タンク109に導く排水導管、111は水蒸気が凝結する際に気化した臭気を脱臭する脱臭触媒、112は臭気を脱臭触媒111へと導く臭気導管、113は生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段、116は湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌羽根105の回転時間を短くする撹拌羽根回転時間変更手段である。
【0051】
また、ヒーター温度と比較する設定値を130℃である。一方、撹拌羽根105の回転時間は5秒、3秒であり、停止時間は3秒である。乾燥開始時の撹拌羽根105の回転時間は5秒とする。湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは、撹拌羽根105の回転時間を3秒に変更するものとする。
【0052】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0053】
まず、常温において生ごみを内容器101内に投入後、電源(図示せず)をONする。すると、ヒーター102、乾燥ファン106、冷却ファン107がONする。ヒーター102の温度はヒーター温度検出手段103で検出され、ヒーター温度制御手段104によって設定値の130℃を保つようにヒーター102をON/OFF制御している。ヒーター102で発生した熱は、乾燥ファン106を回転させて発生させる空気の流れにより温風となって生ごみにあたり、生ごみの温度を上昇させる。
【0054】
また、撹拌羽根105の撹拌により生ごみがひっくり返され、生ごみに均一に温風があたる。生ごみの温度が水の沸点である100℃まで上昇すると、生ごみから水分が水蒸気となって抜け始める。この水蒸気は外容器108の内壁に付着し、冷却ファン107を回転させて発生させる空気の流れによって冷却されると凝結して水に変化する。この水は排水導管110内を通って排水タンク109に入る。一方、水蒸気が凝結して水に変化する際に気化した臭気は臭気導管112内を通って、脱臭触媒111に入り、脱臭されて外気に排気される。
【0055】
また、生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図8のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図8のb)、撹拌羽根105の回転時間を3秒に変更する。撹拌羽根105の回転時間が5秒から3秒に変更されたことで、生ごみに温風があたりにくくなって生ごみに対する加熱度合いが小さくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が少なくなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に低下する(図8のc)。生ごみから発生する水蒸気の量が低下すると、気化する臭気の量も低下し、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0056】
(実施の形態6)
以下、本発明の第6の実施の形態を図7、図9を参照しながら説明する。
【0057】
本実施の形態では第5の実施の形態における撹拌羽根回転時間変更手段116の機能を増やし、湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より小さいときは撹拌羽根105の回転時間を長くするようにしている。その他の構成は第5の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0058】
また、ヒーター温度と比較する設定値を130℃である。一方、撹拌羽根105の回転時間は7秒、5秒、3秒であり、停止時間は3秒である。乾燥開始時の撹拌羽根105の回転時間は5秒とする。湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは、撹拌羽根105の回転時間を3秒に、検出値が80%以下のときは、撹拌羽根105の回転時間を7秒に変更するものとする。
【0059】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0060】
生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図9のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図9のb)、撹拌羽根105の回転時間を3秒に変更する。撹拌羽根105の回転時間が5秒から3秒に変更されたことで、生ごみに温風があたりにくくなって生ごみに対する加熱度合いが小さくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が少なくなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に低下する(図9のc)。生ごみから発生する水蒸気の量が低下すると、気化する臭気の量も低下し、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0061】
さらに、生ごみの乾燥度合いが進むと、生ごみから発生する水蒸気の量が減る。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の80%を下回ったら(図9のd)、撹拌羽根105の回転時間を7秒に変更する。撹拌羽根105の回転時間が3秒から7秒に変更されたことで、生ごみにあたる温風の温度が上がって生ごみに対する加熱度合いが大きくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が多くなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に上昇する(図9のe)。生ごみから発生する水蒸気の量が増加し、生ごみの乾燥終了段階での乾燥時間を短縮できる。
【0062】
(実施の形態7)
以下、本発明の第7の実施の形態を図10、図11を参照しながら説明する。
【0063】
図において、101は生ごみを収納する内容器、102は生ごみを加熱するヒーター、103はヒーター102の温度を検出するヒーター温度検出手段、104はヒーター温度検出手段103によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段、105は生ごみを撹拌する撹拌羽根、106はヒーター102で発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファン、107は生ごみから発生した水蒸気を冷却する冷却ファン、108は冷却ファン107の冷却作用で水蒸気を凝結する外容器、109は外容器108の水を溜める排水タンク、110は外容器108の水を排水タンク109に導く排水導管、111は水蒸気が凝結する際に気化した臭気を脱臭する脱臭触媒、112は臭気を脱臭触媒111へと導く臭気導管、113は生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段、117は湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌羽根105の回転速度を遅くする撹拌羽根回転速度変更手段である。
【0064】
また、ヒーター温度と比較する設定値を130℃である。一方、撹拌羽根105の回転速度は120rpm、90rpmである。乾燥開始時の撹拌羽根105の回転速度は120rpmとする。湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは、撹拌羽根105の回転速度を90rpmに変更するものとする。
【0065】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0066】
まず、常温において生ごみを内容器101内に投入後、電源(図示せず)をONする。すると、ヒーター102、乾燥ファン106、冷却ファン107がONする。ヒーター102の温度はヒーター温度検出手段103で検出され、ヒーター温度制御手段104によって設定値の130℃を保つようにヒーター102をON/OFF制御している。ヒーター102で発生した熱は、乾燥ファン106を回転させて発生させる空気の流れにより温風となって生ごみにあたり、生ごみの温度を上昇させる。
【0067】
また、撹拌羽根105の撹拌により生ごみがひっくり返され、生ごみに均一に温風があたる。生ごみの温度が水の沸点である100℃まで上昇すると、生ごみから水分が水蒸気となって抜け始める。この水蒸気は外容器108の内壁に付着し、冷却ファン107を回転させて発生させる空気の流れによって冷却されると凝結して水に変化する。この水は排水導管110内を通って排水タンク109に入る。一方、水蒸気が凝結して水に変化する際に気化した臭気は臭気導管112内を通って、脱臭触媒111に入り、脱臭されて外気に排気される。
【0068】
また、生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図11のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図11のb)、撹拌羽根105の回転速度を90rpmに変更する。撹拌羽根105の回転速度が120rpmから90rpmに変更されたことで、生ごみに温風があたりにくくなって生ごみに対する加熱度合いが小さくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が少なくなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に低下する(図11のc)。生ごみから発生する水蒸気の量が低下すると、気化する臭気の量も低下し、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0069】
(実施の形態8)
以下、本発明の第8の実施の形態を図10、図12を参照しながら説明する。
【0070】
本実施の形態では第7の実施の形態における撹拌羽根回転速度変更手段117の機能を増やし、湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より小さいときは撹拌羽根105の回転速度を速くするようにしている。その他の構成は第7の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0071】
また、ヒーター温度と比較する設定値を130℃である。一方、撹拌羽根105の回転速度は150rpm、120rpm、90rpmである。乾燥開始時の撹拌羽根105の回転速度は120rpmとする。湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは、撹拌羽根105の回転速度を90rpmに、検出値が80%以下のときは、撹拌羽根105の回転速度を150rpmに変更するものとする。
【0072】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0073】
生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図12のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図12のb)、撹拌羽根105の回転速度を90rpmに変更する。撹拌羽根105の回転速度が120rpmから90rpmに変更されたことで、生ごみに温風があたりにくくなって生ごみに対する加熱度合いが小さくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が少なくなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に低下する(図12のc)。生ごみから発生する水蒸気の量が低下すると、気化する臭気の量も低下し、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0074】
さらに、生ごみの乾燥度合いが進むと、生ごみから発生する水蒸気の量が減る。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の80%を下回ったら(図12のd)、撹拌羽根105の回転速度を150rpmに変更する。撹拌羽根105の回転速度が90rpmから150rpmに変更されたことで、生ごみにあたる温風の温度が上がって生ごみに対する加熱度合いが大きくなる。これにより生ごみから発生する水蒸気の量が多くなり、湿度検出手段113で検出した湿度は85%に上昇する(図12のe)。生ごみから発生する水蒸気の量が増加し、生ごみの乾燥終了段階での乾燥時間を短縮できる。
【0075】
(実施の形態9)
以下、本発明の第9の実施の形態を図13、図14を参照しながら説明する。
【0076】
図において、101は生ごみを収納する内容器、102は生ごみを加熱するヒーター、103はヒーター102の温度を検出するヒーター温度検出手段、104はヒーター温度検出手段103によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段、105は生ごみを撹拌する撹拌羽根、106はヒーター102で発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファン、107は生ごみから発生した水蒸気を冷却する冷却ファン、108は冷却ファン107の冷却作用で水蒸気を凝結する外容器、109は外容器108の水を溜める排水タンク、110は外容器108の水を排水タンク109に導く排水導管、111は水蒸気が凝結する際に気化した臭気を脱臭する脱臭触媒、112は臭気を脱臭触媒111へと導く臭気導管、118は臭気導管を通過する臭気の流量を調節するコック(絞り)、113は生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段、119は湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より大きいときはコック118の開口部面積を小さくするコック開口部面積変更手段である。
【0077】
また、ヒーター温度と比較する設定値を130℃である。一方、コック118の開口部面積は3平方センチメートル、2平方センチメートルである。乾燥開始時のコック118の開口部面積は3平方センチメートルとする。湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは、コック118の開口部面積を2平方センチメートルに変更するものとする。
【0078】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0079】
まず、常温において生ごみを内容器101内に投入後、電源(図示せず)をONする。すると、ヒーター102、乾燥ファン106、冷却ファン107がONする。ヒーター102の温度はヒーター温度検出手段103で検出され、ヒーター温度制御手段104によって設定値の130℃を保つようにヒーター102をON/OFF制御している。ヒーター102で発生した熱は、乾燥ファン106を回転させて発生させる空気の流れにより温風となって生ごみにあたり、生ごみの温度を上昇させる。
【0080】
また、撹拌羽根105の撹拌により生ごみがひっくり返され、生ごみに均一に温風があたる。生ごみの温度が水の沸点である100℃まで上昇すると、生ごみから水分が水蒸気となって抜け始める。この水蒸気は外容器108の内壁に付着し、冷却ファン107を回転させて発生させる空気の流れによって冷却されると凝結して水に変化する。この水は排水導管110内を通って排水タンク109に入る。一方、水蒸気が凝結して水に変化する際に気化した臭気は臭気導管112内を通って、脱臭触媒111に入り、脱臭されて外気に排気される。
【0081】
また、生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図14のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図14のb)、コック118の開口部面積を2平方センチメートルに変更する。コック118の開口部面積が3平方センチメートルから2平方センチメートルに変更されたことで、脱臭触媒に送られる臭気の流量が少なくなり、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0082】
(実施の形態10)
以下、本発明の第10の実施例を図13、図15を参照しながら説明する。
【0083】
本実施の形態では第9の実施の形態におけるコック開口部面積変更手段119の機能を増やし、湿度検出手段113によって検出された湿度が設定値より小さいときはコック118の開口部面積を大きくするようにしている。その他の構成は第9の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0084】
また、ヒーター温度と比較する設定値を130℃である。一方、コック118の開口部面積は4平方センチメートル、3平方センチメートル、2平方センチメートルである。乾燥開始時のコック118の開口部面積は3平方センチメートルとする。湿度検出手段113の検出値が90%以上のときは、コック118の開口部面積を2平方センチメートルに、検出値が80%以下のときは、コック118の開口部面積を4平方センチメートルに、変更するものとする。
【0085】
上記構成、設定における動作を説明する。
【0086】
生ごみから水蒸気が出始めると時間の経過に伴い、生ごみから発生する水蒸気の量が増える(図15のa)。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の90%を上回ったら(図15のb)、コック118の開口部面積を2平方センチメートルに変更する。コック118の開口部面積が3平方センチメートルから2平方センチメートルに変更されたことで、脱臭触媒に送られる臭気の流量が少なくなり、臭気を脱臭する脱臭触媒の負担を軽減できる。
【0087】
さらに、生ごみの乾燥度合いが進むと、生ごみから発生する水蒸気の量が減る。この水蒸気の量を湿度検出手段113で湿度として検出する。この検出された湿度が設定値の80%を下回ったら(図15のd)、コック118の開口部面積を4平方センチメートルに変更する。コック118の開口部面積が2平方センチメートルから4平方センチメートルに変更されたことで、脱臭触媒に送られる臭気の流量が多くなり、生ごみの乾燥終了段階での乾燥時間を短縮できる。
【0088】
なお、上記各実施の形態では、生ごみを撹拌するために撹拌羽根を用いた例を示したが、生ごみを撹拌できるものであれば羽根以外の部材であってもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明の請求項1、3、5、7、9に記載の発明によれば、生ごみから発生する水蒸気の量が増えた場合は、乾燥ファンの風量、ヒーター温度、撹拌手段の回転時間、撹拌手段の回転速度、コックの開口面積を小さくすることで、水蒸気、すなわち臭気の発生量を少なくし、脱臭触媒で単位時間あたりに脱臭する臭気の流量を少なくしている。これにより脱臭触媒の効率的な使用ができるので、脱臭触媒の負担を減らし、脱臭後の排気に臭気が残らず、脱臭触媒の長寿命化が実現できる。
【0090】
また、本発明の請求項2、4、6、8、10に記載の発明によれば、乾燥終了段階に於いて生ごみから発生する水蒸気の量が減った場合は、乾燥ファンの風量、ヒーター温度、撹拌手段の回転時間、撹拌手段の回転速度、コックの開口面積を大きくすることで、水蒸気の発生量を多くし、乾燥処理時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、2の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図4】本発明の第3、4の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の断面図
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図7】本発明の第5、6の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の断面図
【図8】本発明の第5の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図9】本発明の第6の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図10】本発明の第7、8の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の断面図
【図11】本発明の第7の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図12】本発明の第8の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図13】本発明の第9、10の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の断面図
【図14】本発明の第9の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図15】本発明の第10の実施の形態を示す生ごみ乾燥処理機の湿度変化特性図
【図16】従来例を示す生ごみ乾燥処理機の断面図
【図17】従来例を示す生ごみ乾燥処理機の脱臭前の臭気変化特性図
【図18】従来例を示す生ごみ乾燥処理機の脱臭後の臭気変化特性図
【符号の説明】
101 内容器
102 ヒーター
103 ヒーター温度検出手段
104 ヒーター制御手段
105 撹拌手段
106 乾燥ファン
107 冷却ファン
108 外容器
109 排水タンク
110 排水導管
111 脱臭触媒
112 臭気導管
113 湿度検出手段
114 乾燥ファン風量変更手段
115 ヒーター温度設定値変更手段
116 撹拌羽根回転時間変更手段
117 撹拌羽根回転速度変更手段
118 コック
119 コック開口部面積変更手段

Claims (10)

  1. 生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは乾燥ファンの風量を小さくする乾燥ファン風量変更手段を有した生ごみ乾燥処理機。
  2. 湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときに乾燥ファン風量変更手段で乾燥ファンの風量を大きくする請求項1記載の生ごみ乾燥処理機。
  3. 生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときはヒーターの温度の設定値を低くするヒーター温度設定値変更手段を有した生ごみ乾燥処理機。
  4. 湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときにヒーター温度設定値変更手段でヒーターの温度の設定値を高くする請求項3記載の生ごみ乾燥処理機。
  5. 生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌手段の回転時間を短くする撹拌手段回転時間変更手段を有した生ごみ乾燥処理機。
  6. 湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときに撹拌手段回転時間変更手段で撹拌羽根の回転時間を長くする請求項5記載の生ごみ乾燥処理機。
  7. 生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときは撹拌手段の回転速度を小さくする撹拌手段回転速度変更手段を有した生ごみ乾燥処理機。
  8. 湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときに撹拌手段回転速度変更手段で撹拌手段の回転速度を大きくする請求項7記載の生ごみ乾燥処理機。
  9. 生ごみを収納する内容器と、生ごみを加熱するヒーターと、ヒーターの温度を検出するヒーター温度検出手段と、ヒーター温度検出手段によって検出された温度を設定値に保つヒーター制御手段と、生ごみを撹拌する撹拌手段と、前記ヒーターで発生させた熱を生ごみに伝える乾燥ファンと、生ごみから発生した臭気を脱臭する脱臭触媒と、前記臭気を前記脱臭触媒へと導く臭気導管を通過する臭気の流量を調節するコックと、生ごみから発生した水蒸気の湿度を検出する湿度検出手段と、湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より大きいときはコックの開口部面積を小さくするコック開口部面積変更手段を有した生ごみ乾燥処理機。
  10. 湿度検出手段によって検出された湿度が設定値より小さいときにコック開口部面積変更手段でコックの開口部面積を大きくする請求項9記載の生ごみ乾燥処理機。
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