JP3603155B2 - シートシャッターにおける巻取りドラムの駆動構造 - Google Patents
シートシャッターにおける巻取りドラムの駆動構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部を開放、閉鎖するシートシャッターの巻取ドラムに係り、特にシャッターカーテンを巻装する巻取りドラムとこれを回転駆動する開閉機の出力軸を可撓接手を介して連接し、シャッターおよび巻取りドラム自体の重量による出力軸の撓み、偏荷重を一掃して長期に亘る円滑なシートシャッターの開閉作動を保持することができるシートシャッターにおける巻取りドラムの駆動構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の出入りや物品の搬入、搬出を頻繁に行なう工場、倉庫等では、シャッターカーテンを可撓性シート材で形成した、いわゆるシートシャッターを、その特徴である軽便性と駆動力の負担が軽微であることから簡易的な間仕切として多く採用されており、その構造としては、中空円筒状の巻取りドラムの一側部内に一定の厚みを有する中子を所定間隔を存して複数溶着し、当該各中子の軸心位置に軸装した従動シャフトを、シャッターケースあるいは建物開口部に固定する従動側ブラケットに軸支すると共に、上記巻取りドラムの他側部の開口端からその内部に臨む開閉機を、上記従動側ブラケットと対をなす駆動側ブラケットに同軸状に固定して、開閉機の正逆回転駆動でシャッターカーテンを巻取りドラムに巻取り、巻戻しを行う構成であって、当該開閉機と巻取りドラムとの連結構成は、巻取りドラム内に同軸状に嵌着固定した固定フランジに開閉機の出力軸を直接スプライン嵌合するようになっている。
【0003】
しかしながら、上述のように巻取りドラムと開閉機の出力軸とを固定フランジを介して直結すると、出力軸にかかる巻取りドラム本体およびこれに巻装されるシャッターカーテンの重量の総和が大となるため、剛接合に略等しいスプライン嵌合位置において出力軸に撓み荷重がかかり、多大なストレスを与えるばかりでなく、偏芯する出力軸の繰返しの回転駆動により軸受部分やその周辺部位のケース材の変形、破損等をも誘発して、開閉機の寿命を著しく縮めてしまう、という不具合を内包するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の如き実状に鑑みシートシャッターにおける巻取りドラムの駆動構造を改善する研究、開発の過程で創案されたものであって、その目的とするところは、本来は軸接手として利用される可撓接手の連結特性に着目し、その柔軟な接続形態がシートシャッターを構成する巻取りドラムと開閉機との連結に最適であることを知見し得て、シートシャッター本来の軽便性、軽負荷駆動の長所を活かしつつ、開閉機の信頼性を向上させて長期に亘る円滑なシャッター開閉作動を維持することができるシートシャッターにおける巻取りドラムの駆動構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するため、本発明が採用した技術的手段は、中空円筒状の巻取りドラムの一側部を従動側ブラケットに軸支し、かつ当該巻取りドラムの他側部の開口端からその内部に臨む開閉機を、上記従動側ブラケットと離間対向する駆動側ブラケットに同軸状に固定するように構成したシートシャッターにおいて、上記巻取りドラムの内周壁に沿って嵌装した固定フランジ部と、その一面側で同軸状に螺着される連結フランジ部の対向内面間に、複数の通孔を周方向に穿設したフランジを一体に延設してなる駆動ハブを貫挿すると共に、上記各通孔の開口位置に合致する固定ボルトナットを、上記各フランジ部間で各通孔に嵌め込んだたる形圧縮コイル弾機を貫通してそれぞれ取付け固定して可撓接手を形成し、上記駆動ハブにスプライン嵌合した開閉機の出力軸により巻取りドラムを正逆回転駆動するように構成したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の構成を、図面に示した一実施例について詳細に説明する。
図において、1は図示しない建物開口部に設置されるシートシャッターであり、該シートシャッター1は、建物開口部の両側に立設した案内レール2、2の上部間に収納ケース3を装架し、かつ可撓性シート材からなるシャッターカーテン4を巻装した巻取りドラム5を当該収納ケース3に内装すると共に、上記収納ケース3の一側面を形成する駆動側ブラケット6には開閉機7が巻取りドラム5内に臨ませてこれと同軸状に固定されており、該開閉機7の正逆回転駆動によりシャッターカーテン4を巻上げ巻戻しして建物開口部を開放、閉鎖するように構成されている。
【0007】
上記巻取りドラム5は、合成樹脂材、アルミニウム材等からなる中空円筒状のドラム本体5a内に、従動軸8を軸装した中子9、9を所定間隔を存して嵌着固定し、当該従動軸8の外端を従動側ブラケット10に支持すると共に、上記開閉機7の出力軸7aを、巻取りドラム5の内周壁に沿って嵌着した可撓接手11に同軸状に連接し、上記巻取りドラム5の外周面から螺入する皿ビス12、12…で可撓接手11を固定することにより巻取りドラム5を開閉機7に連動連結する構成となっている。13は従動側ブラケット10の外面で従動軸8の回転数を検出するリミットスイッチである。
【0008】
上記可撓接手11は、巻取りドラム5の内周壁に沿って嵌装した固定フランジ部14の一面側に、円筒部15aを一体形成した連結フランジ部15を六角穴付ボルト15b、15b…を介して同軸状に螺着すると共に、上記各フランジ部14、15の対向内面16、17間に、周方向にフランジ18aを一体に延設した駆動ハブ18を貫挿し、当該駆動ハブ18を開閉機7の出力軸7aに同軸状にスプライン嵌合させて巻取りドラム5を正逆回転駆動する構成となっている。
【0009】
また上記駆動ハブ18のフランジ18aには、たる形圧縮コイル弾機19、19…を嵌め込む通孔20、20…が周方向に穿設されており、かつ当該通孔20、20…の開口位置に合致する固定ボルトナット21、21…が、上記各フランジ部14、15間でたる形圧縮コイル弾機19、19…を貫通して取付け固定され、該各フランジ部14、15間で作用するたる形圧縮コイル弾機19、19…の弾発力により上記駆動ハブ18を図3(b)に示す定位置に保持して、巻取りドラム5と開閉機7の出力軸7aが可撓接手11を介して同軸をなす連結構造としている。
なお22は固定フランジ部14および連結フランジ部15の各内周面と駆動ハブの外周面との間で周方向に形成された隙間である。
【0010】
叙上の如き構成において、建物開口部を開放すべく図示しない上昇スイッチを押圧すると、シャッターカーテン4の巻取り方向に開閉機7が回転駆動し、その出力軸7aの回転駆動力が可撓接手11を介して巻取りドラム5に伝達され、案内レール3、3に沿って上昇するシャッターカーテン4が巻取りドラム5に巻き取られてリミットスイッチ13が作動した時点で開閉機7の回転駆動が停止される。
【0011】
また図示しない下降スイッチを押圧した場合には、上記シャッターカーテン4を巻装する巻取りドラム5が開閉機7の逆回転駆動により巻戻し方向に回転駆動され、案内レール3、3に沿って下降するシャッターカーテン4が建物開口部を全閉した時点でリミットスイッチ13が作動し、開閉機7の逆回転駆動が停止されることになる。
【0012】
このようなシートシャッター1の開閉駆動中においては、回転する巻取りドラム5やこれに巻装されるシャッターカーテン4の重量が開閉機7の出力軸7aに撓み荷重として作用し、回転駆動する巻取りドラム5のドラム本体5aに周方向あるいは軸芯方向に偏位が生じる場合があるが、出力軸7aにスプライン嵌合される駆動ハブ18に対して、ドラム本体5a側に固定される固定フランジ部14と連結フランジ部15は、図4(b)および図5(a)に示すように、隙間22の許容範囲内で連結姿勢が相対変化した際に、回転する巻取りドラム5の周方向の慣性負荷による出力軸7aへの衝撃力と、巻取りドラム5およびシャッターカーテン4の重量による出力軸7aに対する撓み荷重が、可撓接手11のたる形圧縮コイル弾機19、19…で適宜に吸収されて多大なストレスが当該出力軸7aにかかることがなく、また図5(b)に示すように軸方向の移動力を受けながら回転する巻取りドラム5に対して、上述した図4(b)、図5(a)の連結姿勢の変化が組み合わされるような場合でも、駆動ハブ18によるスプライン嵌合と可撓接手11とが協働して出力軸7aの円滑な回転駆動状態を保持することができ、当該出力軸7aおよびその軸受部分あるいは周辺部位のケース材の変形、破損等を未然に防止することができる。
【0013】
上記実施例では、巻取りドラム内に嵌着固定した固定フランジに開閉機の出力軸を直接スプライン嵌合する従来の構成と略等しい可撓接手とすることができ、部品構成を大幅に変更することなく巻取りドラムの駆動構造を改善することが可能となる。
【0014】
【発明の効果】
これを要するに本発明は、中空円筒状の巻取りドラムの一側部を従動側ブラケットに軸支し、かつ当該巻取りドラムの他側部の開口端からその内部に臨む開閉機を、上記従動側ブラケットと離間対向する駆動側ブラケットに同軸状に固定するように構成したシートシャッターにおいて、上記巻取りドラムの内周壁に沿って嵌装した固定フランジ部と、その一面側で同軸状に螺着される連結フランジ部の対向内面間に、複数の通孔を周方向に穿設したフランジを一体に延設してなる駆動ハブを貫挿すると共に、上記各通孔の開口位置に合致する固定ボルトナットを、上記各フランジ部間で各通孔に嵌め込んだたる形圧縮コイル弾機を貫通してそれぞれ取付け固定して可撓接手を形成し、上記駆動ハブにスプライン嵌合した開閉機の出力軸により巻取りドラムを正逆回転駆動するように構成したから、巻取りドラムとこれに巻装されるシャッターカーテンの重量の総和が、開閉機の出力軸に撓み荷重として作用することがなく、回転駆動する巻取りドラムの周方向の姿勢変化をこれに介装した可撓接手により可及的に吸収することができ、開閉機の出力軸に対する多大なストレスを一掃して円滑な巻取りドラムの回転駆動状態を保持し、出力軸およびその軸受部分あるいは周辺部位のケース材の変形、破損等を未然に防止し得て、長期に亘る円滑なシートシャッターの開閉作動を保持することができる、という有用な新規的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はシートシャッターの一部省略正面図である。
(b)は同上一部省略側面図である。
【図2】(a)は収納ケースの側面図である。
(b)は収納ケースの内部構成を示す正面図である。
【図3】(a)は巻取りドラムに嵌着固定した可撓接手の側面図である。
(b)は同上一部断面正面図である。
【図4】(a)は可撓接手の構成を示す下側を省略した一部断面正面図である。
(b)は巻取りドラムの姿勢変化に対応する可撓接手の動作を示す下側を省略した一部断面正面図である。
【図5】(a)は巻取りドラムの姿勢変化に対応する可撓接手の動作を示す下側を省略した一部断面正面図である。
(b)は軸方向に巻取りドラムが姿勢変化した場合の可撓接手の動作を示す下側を省略した一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 シートシャッター
5 巻取りドラム
6 駆動側ブラケット
7 開閉機
7a 出力軸
10 従動側ブラケット
10a 出力軸
11 可撓接手
Claims (1)
- 中空円筒状の巻取りドラムの一側部を従動側ブラケットに軸支し、かつ当該巻取りドラムの他側部の開口端からその内部に臨む開閉機を、上記従動側ブラケットと離間対向する駆動側ブラケットに同軸状に固定するように構成したシートシャッターにおいて、上記巻取りドラムの内周壁に沿って嵌装した固定フランジ部と、その一面側で同軸状に螺着される連結フランジ部の対向内面間に、複数の通孔を周方向に穿設したフランジを一体に延設してなる駆動ハブを貫挿すると共に、上記各通孔の開口位置に合致する固定ボルトナットを、上記各フランジ部間で各通孔に嵌め込んだたる形圧縮コイル弾機を貫通してそれぞれ取付け固定して可撓接手を形成し、上記駆動ハブにスプライン嵌合した開閉機の出力軸により巻取りドラムを正逆回転駆動するように構成したことを特徴とするシートシャッターにおける巻取りドラムの駆動構造。
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JP5143385B2 (ja) * | 2006-03-23 | 2013-02-13 | 文化シヤッター株式会社 | 開閉装置の巻取軸構造 |
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1997
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