JP4072468B2 - 開閉体の移動装置及びその組立方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、躯体である建築物等の開口部を開閉する開閉体の収納をコンパクトにする開閉体の移動装置及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図29には、スラットカーテン100を巻取ったり、巻き戻したりする巻取りケージ70が示してある。巻取りケージ70は、左右一対の、スラットカーテン100の巻取りのためのホイール50とその間に架設された複数のステー(補助パイプ)60とにより構成されたものである。そして、そのホイール50のボス部が支持軸(シャフト)160に回転自在になっており、その外周部に、吊り元(図示せず)を介して、スラットカーテン100を巻き付け、保持している。具体的には、ホイール50が回転自在になっているシャフト160は図30に示すようにブラケットに固定した状態で取り付けてあり、そのシャフト160に複数のホイール50が取り付けられており、ホイール50の中心部(ボス部)に設けられた軸受等がシャフト160と嵌合している。そして、複数のホイール50同士の間には補助パイプ60が架設されている。補助パイプ60を架設する位置は、図29に示すように、補助パイプ60の端部が収まるように円盤状のホイール50内の位置である。
【0003】
このように、複数のホイール50同士の間に補助パイプ60を架設することで、複数のホイール50同士の回転の同期をとるとともに、巻取りケージ70の補強等を図っている。また、複数のホイール50同士の間に架設した補助パイプ60を複数本設けることで両端のホイール50の捻れを防いでいる。このような補助パイプ60を架設している複数のホイール50を回転させることにより、複数のホイール50の円周方向である、補助パイプ60上に卷回されているスラットカーテン100を支持しつつ、複数のホイール50及び補助パイプ60でスラットカーテン100を巻取ったり、巻き戻したりすることになる。
【0004】
図30に示すように、開閉装置400内の巻取りケージ70上の吊り元(図示せず)より、スラットカーテン100はガイドレール200、200に沿って昇降されるように構成されている。また、ガイドレール200、200上端側に設けられたシャッターケース300内では、捩りスプリング120の弾性力をかりて、スラットカーテン100が巻取りケージ70に巻取られるようになっている。また、巻取りケージ70外における支持軸(シャフト)160の一端側の外周には、電動モーター80およびその回転を巻取りケージ70に伝達する伝導系90が装備されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2697541号(段落0007から段落0008、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ホイール50、50同士の間に補助パイプ60を架設するとなると、補助パイプ60とスプリング120とが接触するおそれがある。つまり、図29及び図30に示すように、シャフト160には、スラットカーテン100の動作を制御するためのスプリング120が卷回されている。そのため、ホイール50とともに補助パイプ60が回転すると、補助パイプ60の端部がホイール50内に収まっているため(ホイール50の内部にあるため)、シャフト160に卷回されているスプリング120が膨らんだとき(波を打った状態になったとき)に補助パイプ60とスプリング120とが接触するおそれがある。
【0007】
特に、建築物等の開口部の状態によっては、シャッターケースを小さくしなければならない場合もあり、そのような場合にはホイール50も小さくしなければならない。そうなると、補助パイプ60とシャフト160に卷回されたスプリング120との接触のおそれが生じる。そのために、補助パイプ60の端部をホイール50の内部ではなく外周に固定して取り付けることも考えられる。その場合、スラットカーテン100は補助パイプ60上に巻取られることになるため、補助パイプ60があるところだけ巻取りケージ70より突出することになり、その部分だけスラットカーテン100の巻取り径が大きくおそれがある。以上のように、補助パイプ60を備えた巻取りケージ70では、補助パイプ60により外側(表面)や内側(裏面)にはっきりした凹凸が形成されることになり、補助パイプ60とシャフト160に卷回されているスプリング120と接触するおそれが生じたり、補助パイプ60へスラットカーテン100が巻取られることにより、スラットカーテン100の巻取り径が大きくなったりするおそれがある。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、開閉体であるシャッターカーテンを極力コンパクトに巻取るための開閉体の移動装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シャフトを有し、このシャフトを中心に開閉体を巻取ったり、巻き戻したりして前記開閉体を移動するために、前記シャフトに対して回転可能になるように前記シャフトに取り付けられたホイールを備える開閉体の移動装置において、一端が前記シャフトに取り付けられ、他端が前記ホイール内に取り付けられるスプリングと、前記スプリングの少なくとも一部を覆うことが可能であり、補助パイプの取り付けなしで前記ホイール間を連結する、内側に凹凸が少ない平坦な筒状の部材と、を備え、前記スプリングの前記他端を、シャフトに巻回されたスプリングの長手方向に沿って伸ばして、シャフトに巻回されたスプリングの径内に納まる位置に取り付けることを特徴とする。
【0010】
従って、請求項1に記載の発明によれば、シャフトに対して回転可能となるようにシャフトに取り付けられたホイールを回転させ、そのシャフトを中心に開閉体を巻取ったり、巻き戻したりして開閉体を移動させる際に、凹凸が少ない平坦な状態で筒状の部材の外側表面に開閉体を巻取ったり、巻き戻したりすることが可能になり、開閉体をコンパクトに巻取ることが可能になる。さらに、筒状の部材の内側表面は凹凸が少ない平坦な状態であるため、シャフトと筒状の部材との距離(クリアランス)を確保することが可能になる。
【0011】
また、ホイール間の連結に筒状の部材を用いることで補助パイプの取り付けが不必要になり、巻取りゲージの製造工程における補助パイプの端部とホイールとの溶接等による固定という工程を省け、開閉体の移動装置(巻取りゲージ)の製造工程の煩雑化を回避できる。
【0012】
また、シャフト上にスプリングを巻回して取り付けることで、開閉体が建築物等の開口部を開閉する際に、開閉体の自重による下方方向へ働く力をなるべく相殺することを目的に上方方向に付勢する。
【0013】
スプリングの他端の取り付け位置(固定位置)を、ホイール内のシャフトに巻回されたスプリング径外に設ける必要がなくなるため、ホイールの小型化を図ることが可能になる。
【0014】
そして、筒状の部材により、例えばシャフトに取り付けられた、スプリングの少なくとも一部を覆うことが可能になる。
【0015】
さらに、筒状の部材の内側表面も外側表面同様に凹凸が少ない平坦な状態であるため、シャフトと筒状の部材との距離(クリアランス)を確保することが可能になる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ホイールの外側表面と前記筒状の部材の内側表面とが接した状態となっていることを特徴とする。
【0017】
従って、請求項2に記載の発明によれば、ホイール間を筒状の部材で覆うことが実現でき、シャフトと筒状の部材との間の距離(クリアランス)が確保されているため、筒状の部材へのスプリングの接触が発生し難くなる。
【0018】
また、筒状の部材及びホイールの断面方向一箇所或いは二箇所に凹部を設けて筒状の部材とホイールとの位置決めを行い易くすることが可能である。
【0019】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記筒状の部材の前記ホイール間への取り付けは、前記筒状の部材の端面と前記ホイールの端面とを接着することを特徴とする。
【0020】
従って、請求項3に記載の発明によれば、筒状の部材のいずれか一方側の端面をホイールのいずれか一方側へ接着することでも、ホイール間を覆うことが実現できる。
【0021】
また、シャフトと筒状の部材との間の距離(クリアランス)が確保され、筒状の部材へのスプリングの接触が発生し難くなる。
【0022】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成に加え、前記筒状の部材の両端部のいずれか一方側の前記ホイール内へ組み込むことが可能な複数に分割された歯車片と、複数に分割された前記歯車片を前記ホイール内へ組み込んで一体にすることにより、前記ホイールの外周表面に沿って形成される歯車状の溝と、前記歯車状の溝と係合し、一体にした複数に分割された前記歯車片を回転させることが可能な駆動手段と、を備えることを特徴とする。
【0023】
従って、請求項4に記載の発明によれば、筒状の部材内のホイールのいずれかに複数に分割された歯車片を組み込み、複数に分割された歯車片を一体にすることにより、そのホイールの外周表面に沿って連続した歯車状の溝(内歯歯車)を形成し、その歯車状の溝(内歯歯車)と係合し、一体にした複数に分割された歯車片を回転させることが可能な駆動手段により、その駆動手段からの回転を歯車状の溝(内歯歯車)へ伝達し、一体にした複数に分割された歯車片を回転させることで、歯車片を組み込んだホイールを回転させ、その回転を筒状の部材へ伝達することにより開閉体を移動させることを可能にする。
【0024】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記ホイールの外側表面の少なくとも一部を前記筒状の部材で覆い、前記筒状の部材に設けた切り込みを前記ホイールの側壁面に設けた切り欠きへ折り曲げることを特徴とする。
【0025】
従って、請求項5に記載の発明によれば、シャフト上における複数のホイールの位置決めを、割ピン等を用いて行った後に、筒状の部材により、ホイールの外側表面の少なくとも一部を覆いかつシャフトに隣接する部材の少なくとも一部を覆い、複数のホイールに設けてある切り欠きの位置と筒状の部材に設けてある切り込みとの位置とが重なり合うように筒状の部材を、シャフトを中心に回転させて、複数のホイールに設けてある切り欠きの位置と筒状の部材に設けてある切り込みの位置とが重なったところで切り込みを切り欠きへ折り曲げることで、筒状の部材と各ホイールとを固定して取り付けることを可能にする。
【0026】
さらに、請求項6に記載の発明は、シャフトに複数のスプリングを巻回し、前記スプリングの一端を前記シャフトに取り付け、前記シャフトの所定の位置へ複数の前記ホイールを配置する工程と、前記スプリングの他端を、前記シャフトに巻回された前記スプリングの長手方向に沿って伸ばし、前記ホイール内で、前記シャフトに巻回された前記スプリングの径内に納まる位置に取り付け、複数の前記ホイールを前記シャフトに対して位置合わせし、複数の前記ホイールを前記シャフトの前記所定の位置で保持する工程と、補助パイプの取り付けなしで前記ホイール間を連結する筒状の部材により、前記シャフトに取り付けられた前記スプリングの少なくとも一部を覆う工程と、前記補助パイプの取り付けなしで前記ホイール間を連結する前記筒状の部材と複数の前記ホイールとを固定するための工程と、を備えることを特徴とする。
【0027】
従って、請求項6に記載の発明によれば、シャフトに複数のスプリングを所定の位置に巻回し、スプリングの一端をシャフト上に固定するとともに、シャフトに複数のホイールを所定の位置に配置し、スプリングの他端を、シャフトに巻回されたスプリングの長手方向に沿って伸ばし、ホイール内で、シャフトに巻回されたスプリングの径内に納まる位置に取り付けるため、ホイールの小型化を図ることが可能になる。
【0028】
また、ホイールの小型化により、開閉体の巻取り径を小さくでき開閉体を巻き取ったときに、開閉体をコンパクトにまとめることができる。
【0029】
さらに、複数のホイールをシャフトに対して位置合わせし、複数のホイールをシャフトの前記所定の位置で保持し、筒状の部材により、シャフトに取り付けられたスプリングの少なくとも一部を覆い、筒状の部材と複数のホイールとを固定しており、シャフトと筒状の部材の間の距離(クリアランス)が確保されているため、筒状の部材へのスプリングの接触が発生し難くなる。
【0030】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加え、前記シャフトの所定の位置へ複数の前記ホイールを配置する工程では、仮止め用パイプを各前記ホイールの孔へ通し、各前記ホイールの前記孔の列が前記シャフトに対して平行となるように位置合わせすることを特徴とする。
【0031】
従って、請求項7に記載の発明によれば、仮止め用パイプを各ホイールの孔へ通しているため、ホイール同士の同期をとることが可能である。
【0032】
また、各ホイールの孔の列がシャフトに対して平行となるように位置合わせをしているため、位置合わせは、複数のホイール同士が所定の位置で、複数のホイール同士を同じ位置になるように行うことが可能になる。
【0033】
さらに、請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の構成に加え、複数の前記ホイールを前記シャフトの前記所定の位置で保持する工程では、各前記ホイールと前記筒状の部材とを固定し、前記仮止め用パイプを抜き取ることを特徴とする。
【0034】
従って、請求項8に記載の発明によれば、各ホイールと筒状の部材とを固定し、仮止め用パイプを抜き取ることで、開閉体の移動装置が完成する。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0036】
(例1)
図1には、本発明である開閉体の移動装置10を組み込んだ開閉装置1が示してある。図1(a)に示すように、躯体である建築物等の開口部20の開放位置15近傍にシャッターケース11が設置されている。そのシャッターケース11には開口した開閉体案内口11aが形成され、建築物等の開口部20を開閉するための開閉体であるシャッターカーテン12がシャッターケース11から移動することを可能にしている。建築物等の開口部20の両側には、建築物等の開口部20を開閉するためにシャッターカーテン12を建築物等の開口部20へ案内するガイドレール14、14が立設されている。このガイドレール14、14の断面は略コ字状に形成され、ガイドレール14、14の全長方向(長手方向)に挿入口14a、14aが開口しており、互いに開口した挿入口14a、14aを向かい合わせてある。そして、シャッターカーテン12の両側縁部がこの挿入口14a、14aを移動することになる。図1(b)に示すように、建築物等の開口部20の開放位置15近傍のガイドレール14、14の端部はシャッターケース11につながっており、ガイドレール14、14の挿入口14a、14aは開閉体案内口11aに連通している。
【0037】
シャッターケース11には、図1に示すように、開閉体の移動装置10が収納されており、シャッターケース11の両側のブラケット18にはシャッターカーテン12の幅方向に伸びるシャフト(固定軸)3が固定されている。シャフト3には、図2に示すように、複数のホイール5がシャフト3に対して回転可能となるように取り付けられている。具体的には、ホイール5は、図3に示すように、ホイール本体5a、ベアリングユニット5b及びユニットケース5cから構成されており、ベアリングユニット5bとユニットケース5cとが連結され、ユニットケース5cとホイール本体5aとが連結されており、ベアリングユニット5b内にシャフト3が挿入されることになる。シャフト3に取り付けられる複数のホイール5は、以上のような構成であるため、各ホイール5はシャフト3に対して回転可能な状態になっている。
【0038】
また、ホイール5、5に隣接してシャフト3上には、図2に示すように、シャッターカーテン12が建築物等の開口部20を開閉する際に、シャッターカーテン12の自重による下方方向へ働く力をなるべく相殺することを目的に上方方向に付勢するためのスプリング6、6が卷回されて取り付けられている。このスプリング6、6は、一端6b、6bがシャフト3上に固定部材であるボルト9等により取り付けられ、他端6a、6aがホイール5、5面上に固定部材であるボルト9等により取り付けられている。以上のように、スプリング6、6の他端6a、6aがホイール5、5面上へ固定部材であるボルト9等により取り付ける以外の他の構成を採ることも可能である。
【0039】
図4にはその他の構成が示されている。図4(a)では、スプリング6、6の他端6a、6aの固定位置をシャフト3に卷回されたスプリング6径内に納めるため、スプリング6、6の他端6a、6aを、シャフト3に卷回されたスプリング6の長手方向へ沿って伸ばしている。そして、スプリング6、6の他端6a、6aを例えばU字状(フック状)に折り曲げて、ホイール5内に設けた小孔5j内に挿入することになる(矢印方向)。この場合、図4(b)に示すように、U字状(フック状)に折り曲げた他端6a、6aを小孔5j内に組み込まれた、例えば、鉤状の部材5kと係合させることで、スプリング6、6の他端6a、6aをホイール5、5内の小孔5j内に固定することが可能になる。
【0040】
このように、スプリング6、6の他端6a、6aをシャフト3に卷回されたスプリング6の長手方向へ沿って伸ばした状態でホイール5内で固定することにより、図5(b)に示すように、点線で示すホイール5が実線で示すホイール5の大きさになり、ホイール5の小型化を図ることが可能になる。つまり、図5(a)に示すようなスプリング6、6の他端6a、6aの固定位置(ホイール5面上の固定位置)Eを、ホイール5内のシャフト3に卷回されたスプリング6径外に設ける必要がなくなるため、ホイール5の小型化を図ることが可能になる。その結果、シャッターカーテン12の巻取り径を小さくできシャッターカーテン12を巻取ったときに、シャッターカーテン12をコンパクトにまとめることができるため、シャッターケース11も小さくでき、材料費の低減を図ることが可能になる。
【0041】
以上のようにシャフト3上に取り付けた複数のホイール5及びシャフト3に隣接して取り付けたスプリング6、6を覆うように筒状の部材7が取り付けてある。筒状の部材7の内径はホイール5の外径より大きく、筒状の部材7内に複数のホイール5が納まっている。つまり、ホイール5の外側表面と筒状の部材7の内側表面とが接した状態になっている。ここで、ホイール5の外側表面とは、ホイール5の最外径をなし、筒状の部材7と接触可能なホイール5の部位をいい、具体的には、図3に示すホイール5の側壁面5gである。また、筒状の部材7の内側表面とは、図2に示すように、筒状の部材7内の中空部分の表面をいい、ホイール5の側壁面5gと接触可能な筒状の部材7の部位をいう。そして、この筒状の部材7には、図2に示すように、貫通孔である小孔7aが設けられており、複数のホイール5の側壁面5gに設けられた小孔5dと重なり合わせて、リベット等の固定部材を小孔7a及び小孔5dを組み込むことで、筒状の部材7の内側表面と複数のホイール5の外側表面とを接した状態で固定されている。つまり、筒状の部材7の内側表面はホイール5の外側表面に固定されている。
【0042】
さらに、筒状の部材7とホイール5とを固定する方法としては、図6に示す方法もある。ここでは、図6(a)に示すように、筒状の部材7の両端に複数の切り込み7cを設け、ホイール5の側壁面5gにも複数の切り欠き5eを設けておく。そして、筒状の部材7の両端で各ホイール5を覆い、筒状の部材7を、シャフト3を中心に回転させて、筒状の部材7の両端の各切り込み7cの位置をホイール5の側壁面5gの各切り欠き5eの位置に重なり合わせ、切り込み7cを切り欠き5e側であるホイール5内へ折り曲げる(図6(b)参照)。つまり、筒状の部材7の両端の切り込み7cをホイール5の側壁面5gの切り欠き5eに沿って折り曲げて、切り込み7cでホイール5の側壁面5gの切り欠かれた残部を挟み込んで保持し、筒状の部材7とホイール5とを固定することになる。
【0043】
また、筒状の部材7の両端以外の位置にあるホイール5との固定も同様に、図7(a)に示すように、筒状の部材7の各切り込み7cの位置をホイール5の側壁面5gの各切り欠き5eの位置に重なり合わせ、図7(b)に示すように、切り込み7cを切り欠き5e側であるホイール5内へ折り曲げる。このように折り曲げることにより、筒状の部材7の切り込み7cが切り欠き5eでホイール5の側壁面5gの切り欠かれた残部を挟み込んで保持し、筒状の部材7とホイール5とを固定することになる。ただし、筒状の部材7とホイール5とが固定できれば、このように筒状の部材7の突起(切り込み7c)をホイール5の側壁面5gの小孔(切り欠き5e)へ折り曲げることなく、筒状の部材7へホイール5の側壁面5gを接着するという方法も採ることが可能である。以上のようにして、筒状の部材7は複数のホイール5と固定されることになる。ただし、筒状の部材7とホイール5とが固定されるのであれば、上記に示すように、リベット等の固定部材を用いたり、切り込み7c及び切り欠き5eを設けることに限定されることなく任意の方法を用いることも可能である。また、本実施の形態では、筒状の部材7はアルミ製であるが、筒状の部材7内のシャフト3に隣接する部材であるスプリング6等が変化して筒状の部材7の内側表面に接触するような場合にスプリング6等の変化を吸収できる可撓性の要素が含まれていればアルミ製に限定されることなく、プラスチック製等であってもよい。
【0044】
つぎに、以上のような開閉体の移動装置10の組立工程について、図8を用いて説明する。まず、図8(a)に示すように、シャフト3に複数のスプリング6、本実施の形態では二つのスプリング6を所定の位置に卷回し、スプリング6、6の一端6b、6bをシャフト3上に固定するとともに、シャフト3に複数のホイール5、本実施の形態では三つのホイール5を所定の位置に配置する。その際、既に取り付けられている二つのスプリング6に隣接して二つのホイール5を配置し、残りのホイール5をシャフト3の略中央に配置する。そして、スプリング6、6の他端6a、6aを隣接して配置されたホイール5、5に固定する。
【0045】
つぎに、図8(b)に示すように、複数のホイール5を筒状の部材7と固定して、複数のホイール5をシャフト3に対して回転させたときに、ホイール5同士の同期がとれるように、仮止め用パイプ22を各ホイールの孔5fへ通す。この孔5fは、本実施の形態では、シャフト3上に取り付けられるスプリング6の端部を固定するための固定部材を通す孔であり、ホイール5には複数設けられている。また、仮止め用パイプ22を通す孔を予め設けておき、その孔へ仮止め用パイプ22を通すことも可能である。このように、各ホイール5に仮止め用パイプ22を通すために、予め複数のホイール5をシャフト3に対して位置合わせをする。本実施の形態での位置合わせは、複数のホイール5同士が所定の位置で、複数のホイール5同士を同じ位置になるように行っている。具体的には、各ホイール5の孔5fの列がシャフト3に対して平行となるようにしている。そして、各ホイール5のシャフト3に対しての位置合わせ後、各ホイール5の位置決め(保持)を、各ホイール5のベアリングユニット5bへ割ピン等を組み込むことにより行う。
【0046】
そして、図8(c)に示すように、シャフト3に卷回されたスプリング6と、シャフト3の所定の位置に保持されている複数のホイール5とを筒状の部材7で覆う。筒状の部材7で全てのホイール5及びスプリング6を覆った後に、筒状の部材7を、シャフト3を中心に回転させて、各ホイール5に設けてあるリベット用孔である小孔5dと筒状の部材7に設けてあるリベット用孔(貫通孔)である小孔7aとが重なり合うようにする。各ホイール5に設けてある小孔5dと筒状の部材7に設けてある小孔7aとが重なったところでリベットを組み込み、各ホイール5と筒状の部材7とを固定する。最後に、図8(d)に示すように、各ホイール5のスプリング6を固定するための孔に通してあった仮止め用パイプ22を抜き取ることで、開閉体の移動装置10が完成する。
【0047】
また、図8(c)では、図6及び図7に示すように、筒状の部材7の所定の位置に切り込み7c設け、各ホイール5の側壁面5gに切り欠き5eを設けて、図6(a)及び図7(a)に示すように、筒状の部材7の各切り込み7cの位置をホイール5の側壁面5gの各切り欠き5eの位置に重なり合わせ、図6(b)及び図7(b)に示すように、切り込み7cを切り欠き5e側であるホイール5内へ折り曲げて、筒状の部材7とホイール5とを固定することも可能である。
【0048】
さらに、図9に示すように、筒状の部材7の両端部(両側)に取り付けられたホイール5に近接し、シャフト3に隣接して、スプリング2を取り付けることも可能である。このスプリング2は一端2aがシャフト3上に固定されており、他端2bはホイール5に取り付けられているコ字状の支持枠4に固定されている。スプリング2は、筒状の部材7内に取り付けることも、筒状の部材7外に取り付けることも可能であり、本実施の形態では、筒状の部材7外に取り付けている。このスプリング2は、シャッターカーテン12が建築物等の開口部20の開放位置15に到達する際の衝撃を緩和するための作用を果たすものであり、筒状の部材7内のスプリング6とは逆方向へ作用することになる。
【0049】
そして、必要であれば、保護部材8を筒状の部材7の外周に取り付けることも可能である。本実施の形態での保護部材8の取付位置は、図10(a)に示すように、筒状の部材7と各ホイール5とが重なり合うリベット等の固定部材が組み込まれている部分である。保護部材8を取り付けることにより、リベット等の固定部材の頭部とシャッターカーテン12との接触を防ぐことになる。本実施の形態では、図10(b)に示すように、保護部材8を筒状の部材7の全周に取り付けるのではなく、略半周に取り付けることで、建築物等の開口部20から見えるシャッターカーテン12を保護するとともに、筒状の部材7に巻取るシャッターカーテン12の巻取り径を小さくすることが可能になる。ただし、保護部材8を筒状の部材7の全周に取り付けることも可能である。
【0050】
以上のようにして構成された開閉体の移動装置10では、筒状の部材7にシャッターカーテン12の一端が固定部13に固定されている。そして、その固定は、図10(a)に示すように、シャッターカーテン12の取り付け強度等を考慮して、筒状の部材7内のホイール5が固定されている位置で行われている。このシャッターカーテン12は、巻き取り、巻き戻し自在に筒状の部材7の外側表面に卷回されており、筒状の部材7の外側表面から巻き戻されて、建築物等の開口部20を開閉する所定の幅と長さとを有している。ここで、筒状の部材7の外側表面とは筒状の部材7の内側表面に対する意味であり、外部から筒状の部材7へ容易に接触可能な筒状の部材7の部位であり、具体的には、外部から観察し得る筒状の形状である。ただし、筒状の部材7は、一般に、自身の外側表面にシャッターカーテン12を巻取ったり、巻き戻したりするために、以下では、特に必要のある場合を除いて「筒状の部材7の外側表面」を単に「筒状の部材7」と略してある。
【0051】
図2に示すように、本発明である開閉体の移動装置10のシャッターカーテン12は、スプリング6、6を巻取る方向へホイール5、5が回転するとシャッターカーテン12が筒状の部材7から巻き戻され、スプリング6、6を巻き戻す方向へホイール5、5が回転するとシャッターカーテン12が筒状の部材7へ巻取られるように取り付けられている。つぎに、この開閉体の移動装置10を組み込んだ図1に示す開閉装置1の動作について、ホイール5、5とスプリング6、6の動作を中心に説明する。
【0052】
まず、開閉装置1のシャッターカーテン12を開放位置15から閉鎖位置16へ移動させる場合には、手動にてシャッターカーテン12の最下端部を閉鎖位置16方向へ移動させる。シャッターカーテン12の一端が固定されている筒状の部材7も回転を始め、筒状の部材7に卷回されているシャッターカーテン12を巻き戻す方向へ回転する。この回転により、筒状の部材7に固定されている各ホイール5も回転し、ホイール5、5に固定されているスプリング6、6の端部6a、6aもホイール5、5の回転に従って巻取られる方向へ引っ張られる。その結果、シャフト3上に卷回されているスプリング6、6はシャフト3から筒状の部材7の内側表面方向へ(ホイール5の径方向へ)徐々に膨れ上がった状態(シャフト3上で波を打った状態)となる(スプリング6、6の部位がシャフト3から筒状の部材7の内側表面方向へ移動する)。このとき、シャフト3上に卷回されているスプリング6、6の巻取り径はシャッターカーテン12の移動に伴って、筒状の部材7の内側表面方向に対して変化する。
【0053】
さらに、シャッターカーテン12の最下端部を閉鎖位置16方向へ移動させると、筒状の部材7の回転も続き、ホイール5、5に固定されているスプリング6、6の端部6a、6aもホイール5、5の回転に従って巻取られる方向へ引っ張られ続ける。そのため、シャフト3上のスプリング6、6がシャフト3から筒状の部材7の内側表面方向へ(ホイール5の径方向へ)さらに膨れ上がる。また、このようにスプリング6、6がシャフト3から筒状の部材7の内側表面方向へと膨れ上がっても、ホイール5同士を連結するための筒状の部材7はホイール5の外周表面(側壁面5g)上にあるためシャフト3と筒状の部材7との間の距離(クリアランス)が確保され、シャフト3に卷回されたスプリング6、6は容易には筒状の部材7に到達することにはならないため、スプリング6、6と筒状の部材7との接触が発生し難くなる。例え、膨れ上がった(シャフト3上で波を打った)スプリング6、6と筒状の部材7(の内側表面)とが接触しても、筒状の部材7の内側表面には可撓性の要素が含まれているため、スプリング6、6の膨れ上がり(シャフト3上の波)による接触を吸収することになる。その結果、筒状の部材7の外側表面にはスプリング6、6の膨れ上がった(シャフト3上で波を打った)影響が表れ難くなり、筒状の部材7の断面方向の大きさ(筒状の部材7の外径)を保持し易くなる。
【0054】
また、シャッターカーテン12を閉鎖位置16から開放位置15へ移動させる場合には、手動にてシャッターカーテン12の最下端部を開放位置15方向へ移動させる。シャッターカーテン12の一端が固定されている筒状の部材7も回転を始め、筒状の部材7に一端が固定されているシャッターカーテン12を巻き取る方向へ回転する。この回転により、筒状の部材7に固定されている各ホイール5も回転し、ホイール5に固定されているスプリング6、6の端部6a、6aもホイール5の回転に従って巻き戻される。その結果、シャフト3上に卷回されているスプリング6、6はシャフト3から筒状の部材7の内側表面方向へ(ホイール5の径方向へ)膨れ上がった状態(シャフト3上で波を打った状態)が解消しつつ、スプリング6、6は元の状態に向かう。さらに、シャッターカーテン12の最下端部を開放位置15方向へ移動させると、筒状の部材7の回転も続き、ホイール5、5に固定されているスプリング6、6の端部6a、6aもホイール5の回転に従って巻き戻される方向へ引っ張られ続け、最終的にはスプリング6、6は元の状態に戻る。
【0055】
本実施の形態では、一体成形された筒状の部材7を用いて、シャフト3及びシャフト3に回転可能に取り付けられたホイール5等を覆っているが、このような筒状に一体成形された部材を用いることなく、図11(a)に示すように、二枚の薄板状の部材28a、28bを用いて、シャフト3及びシャフト3に回転可能に取り付けられたホイール5等を覆い、筒状の形状を形成し薄板状の部材28a、28bの断面方向二箇所を容易に外れないリベット29(或いは溶接等)により固定を行い、結果として筒状の部材7を形成することも可能である。また、図11(b)に示すように、一枚の薄板状の部材26を用いて、シャフト3及びシャフト3に回転可能に取り付けられたホイール5等を覆い、筒状の形状を形成し薄板状の部材26が重なり合う部分を容易に外れないリベット29(或いは溶接等)により固定を行い、結果として筒状の部材7を形成することも可能である。
【0056】
また、本実施の形態では、筒状の部材7は断面形状が連続した円形形状をなしているが、特に連続した円形形状に限定されるものではなく、不連続の円形形状であってもよい。図12(a)に示すように、筒状の部材7の長手方向に沿って複数の隙間31を設けるような形状であってもよい。図12(b)に示すように、不連続の形状をなしていても、実質的には円形に近い形状をなしているので、シャッターカーテン12は歪むことなく巻き取られたり、巻き戻されたりすることが可能である。また、筒状の部材7の断面形状を、円形形状以外の正多角形の形状、或いは円形に近い楕円形状にすることも可能であり、その場合でも、同様にシャッターカーテン12は歪むことなく巻取られたり、巻き戻されたりすることが可能になる。従って、筒状の部材7については、建築物等の開口部20及びシャッターカーテン12の形状等や、シャッターカーテン12の巻取り、巻き戻し等の事情により適切な形状等を選択することになる。
【0057】
以上のことにより、筒状の部材7は、被覆部材であるシャフト3等を実質的に全面を覆うほぼ均等な厚さをなし、筒状の部材7内の被覆部材であるシャフト3等に接触したり、シャフト3等を筒状の部材7から取り出したり等できない状態にあり、しかもその筒状の部材7の外側(外側表面)および内側(裏面である内側表面)に凹凸が少ないような平坦な部材であればよいことになる。このことは、図29及び図30に示すような補助パイプ60を備えた巻取りケージ70の場合のように、外側(外側表面)や内側(裏面である内側表面)にはっきり凹凸が構成されている部材や、図13に示すように、被覆部材であるシャフト3等が2分の1(図13(a)参照)から4分の3程度(図13(b)参照)しか覆われていないような部材を排除することになる。また、複数の部材から構成されていても、例えば、図11(a)に示すような薄板状の部材28a、28bにより筒状の部材7として構成され、以上の状態を満足していれば、筒状の部材7として用いることは可能である。
【0058】
また、ここで、上記の「被覆部材であるシャフト3等を実質的に全面を覆う」とは、一部が欠けていて必ずしも被覆部材であるシャフト3等の全面を覆っているわけではないが、全面を覆っている場合と比較して機能や効果においてほとんど変わらないことを意味している。つまり、本実施の形態での筒状の部材7には、完全な筒状の部材7と、例えば、図14(a)に示すように、ごく少量の孔が空いていたり、図14(b)に示すように、細い溝状切り欠きが設けられていたりするようなほぼ完全な筒状の部材7とを含んでいる。そして、以上のような筒状の部材7を用いることで、筒状の部材7内へのゴミの混入等を減少させることが可能になる。また、シャフト3に隣接する部材であるスプリング6、6等は錆を発生するおそれがあるが、筒状の部材7内にシャフト3に隣接する部材であるスプリング6、6等が入っているため、ホイール5の回転とともに筒状の部材7が回転等することで、シャフト3に隣接する部材であるスプリング6、6等から錆の粉等が剥がれ落ちても、シャッターカーテン12等に付着することが避け易くなる。さらに、以上のような筒状の部材7を開閉体の移動装置10に用いることでシャッターカーテン12を筒状の部材7上へ巻取ったり、巻き戻したりした場合、筒状の部材7自身滑らかな円筒状の形状であるために、シャッターカーテン12の巻取りや巻き戻しを円滑に行うことができる。ただし、筒状の部材7の外側表面と内側表面とが凹凸が少ない平坦な状態であれば、筒状の部材7自身が円筒状の形状ではなく、円筒状とは異なる例えば多角形状の筒状(すなわち断面が円ではなく多角形状)であってもよい。シャッターカーテン12を断面が円状になるように卷回するのではなく多角形状に卷回するような場合には、筒状の部材7の形状が多角形状の方が有用なこともある。
【0059】
さらに、本実施の形態では、筒状の部材7とホイール5との固定をリベット、或いは折り曲げによるかしめにより行うことが可能であるが、特にこれらに限定されることない。例えば、筒状の部材7とホイール5との位置決めをより容易にするために、図15に示すように、アルミ製の筒状の部材7を用い、ホイール5と重なり合う位置に凹部7dを設け、ホイール5についても筒状の部材7と重なり合う位置の側壁面5gには凹部5hを設けることも可能である。この場合、筒状の部材7の凹部7dとホイール5の凹部5hとを嵌合させることで位置決めを行い筒状の部材7とホイール5とを固定することになる。図15には、筒状の部材7及びホイール5の断面方向二箇所に凹部7d、5hを設けているが、筒状の部材7及びホイール5の断面方向一箇所に凹部7d、5hを設けても同様に筒状の部材7とホイール5との位置決めを行い易くすることは可能である。
【0060】
以上のように、本実施の形態では、ホイール5、5間の連結に筒状の部材7を用いることで、図29に示す補助パイプ60の取り付けが不必要になる。そのため、巻取りケージ70の製造工程における補助パイプ60の端部とホイール50との溶接等による固定という工程を省くことが可能になる。その結果、開閉体の移動装置(巻取りゲージ70)の製造工程の煩雑化を回避できる方向へ導き易くなる。
【0061】
(例2)
つぎに、本発明の実施の形態である例2について説明する。本発明の実施の形態である例2では、例1と同じ構成部品については同一の参照番号を付してある。図16に示す開閉体の移動装置30では、スプリング6の一端6bをシャフト3上に固定し、スプリング6の他端6aをホイール5ではなく筒状の部材7に固定している。シャフト3には、図16(a)(b)に示すように、シャフト3に対して回転可能な複数のホイール5がシャフト3の所定の位置に取り付けられている。そして、ホイール5に隣接する位置には、スプリング6が取り付けられている。具体的には、図16(a)に示すように、シャフト3に固定部材であるボルト9を貫通し、ナット9bと螺合し、スプリング6、6の一端6b、6bをボルト9の頭部9a、9aに巻き付けて、ボルト9の頭部9a、9aとシャフト3との間に挟み込んで固定している。
【0062】
また、スプリング6、6の他端6a、6aは、図16(a)に示すように、筒状の部材7の内周面からシャフト3の幅と略同一で、図16(b)に示すようにシャフト3に向かって伸び、シャフト3と平行に伸びるように設けられた支持部7b、7bで支えられている。その際、スプリング6、6の他端6a、6aが支持部7b、7bから外れないように他端6a、6aは支持部7b、7bを囲むように曲げられている。そして、例1と同様に、ホイール5及びスプリング6はホイール5の外径より大きい筒状の部材7で覆われ、複数のホイール5同士を連結して固定している。この筒状の部材7には、図示しない例1と同様の貫通孔7aが設けられており、複数のホイール5の側面に設けられた図示しない例1と同様の小孔5dと重なり合わせて、リベット等の固定部材を貫通孔7a及び小孔5dへ差し込んで筒状の部材7とホイール5とを固定している。
【0063】
(例3)
つぎに、本発明の実施の形態である例3について説明する。本発明の実施の形態である例3では、例1及び例2と同じ構成部品については同一の参照番号を付してある。図17に示す開閉体の移動装置35では、ホイール(軸受ホイール25とホイール24との間)同士の間にテンションパイプ21を設け、テンションパイプ21にスプリング6を卷回している。シャッターケース11の両側にはブラケット19、19が図示しないボルト等の固定部材により固定されており、ブラケット19、19ではシャフト(固定軸)23が回転しないように固定されている。
【0064】
シャフト23には、図17に示すように、ベアリング等の軸受を備えた軸受ホイール25、25が取り付けられており、シャフト23に対して回転可能になっている。シャフト23の端部には固定部材であるボルト27、27を固定することが可能な小穴23a、23aが設けられており、ボルト27、27と螺合することが可能になっている。その位置では、ボルト27、27にスプリング6、6の一端6a、6aを巻き付けて、小穴23a、23aと螺合させてスプリング6、6の一端6a、6aをボルト27、27の頭部とシャフト23との間に挟み込み固定している。
【0065】
シャフト23に隣接して、シャッターカーテン12を移動させるときにスプリング6、6の揺動を抑えるためのテンションパイプ21、21が取り付けてあり、そのテンションパイプ21、21はホイール24、24につながっている。テンションパイプ21の外周に沿ってスプリング6、6が卷回されており、スプリング6、6の他端6b、6bはホイール24、24の外周に設けられた溝24a、24a内に組み込まれ、溝24a、24aからスプリング6、6の他端6b、6bが外れないように他端6b、6bは曲げられている。
【0066】
そして、例1及び例2と同様に、ホイール24、軸受ホイール25及びスプリング6はホイール24及び軸受ホイール25の外径より大きい筒状の部材17で覆われ、複数のホイール(ホイール24、軸受ホイール25)同士を連結して固定している。この筒状の部材17には、貫通孔17aが設けられており、軸受ホイール25の側面に設けられた小穴25dと重なり合わせて、リベット等の固定部材を貫通孔17a及び小穴25dへ通して筒状の部材17と軸受ホイール25とを固定している。
【0067】
また、図17に示す筒状の部材17はアルミ製であり、筒状の部材17の外周の長手方向に沿って凹部17bが設けられており、図18に示すように、凹部17bは互いに対向する位置に設けられている。図18(a)では、筒状の部材17内での筒状の部材17と軸受ホイール25との嵌合の状態が示されている。軸受ホイール25も筒状の部材17の凹部17bと嵌合できるように凹部25bが設けられており、凹部17bと凹部25bとが嵌合している。そして、この嵌合とリベット等の固定部材による固定により、軸受ホイール25の回転と筒状の部材17の回転との同期をとることを可能にしている。また、図18(b)では、筒状の部材17内での筒状の部材17とホイール24と嵌合の状態が示されている。ホイール24も筒状の部材17の凹部17bと嵌合できるように凹部24bが設けられており、凹部17bと凹部24bとが嵌合している。そして、この嵌合により、ホイール24の回転と筒状の部材17の回転との同期をとることを可能にしている。
【0068】
(例4)
つぎに、本発明の実施の形態である例4について説明する。本発明の実施の形態である例4では、例1から例3と同じ構成部品については同一の参照番号を付してある。図19に示す開閉体の移動装置45では、筒状の部材7がホイール5、スプリング6及びシャフト3に隣接する部材を覆っている。シャッターケース11の両側のブラケット18、18にはシャフト(固定軸)3が固定されており、シャフト3に対して回転可能な二つのホイール5が取り付けられている。そのホイール5、5に隣接してスプリング6、6がその両端をシャフト3とホイール5、5とに固定されている。そして、さらに、シャフト3上には、ホイール5を、シャフト3を中心に回転させるための開閉機等の駆動装置である電動モーター37がホイール5に隣接して取り付けられている。
【0069】
図19では、開閉機等の駆動装置である電動モーター37の一例が示されている。この開閉機等では、内部構造は図示していないが、内歯歯車を内側に装備した円筒ケース状の回転部材32において、その内歯歯車に駆動ピニオン33を噛み合わせた構成で、駆動ピニオン33は、ドッククラッチ34を介して、電動モーター37の出力軸に開閉機等を介して連結され、回転部材32は、ボルト・ナットなどの連結手段39により、円板状の駆動ホイール36に連結されている。電動モーター37からの配線コード38は建築物等内の図示しない電源へつながっている。このように、シャフト3上には、ホイール5、5やスプリング6、6の他に開閉機等の駆動装置である電動モーター37等が取り付けてあり、これらを例1から例3と同様に、ホイール5の外径より大きい筒状の部材7で覆い、複数のホイール5、5同士を連結して固定している。
【0070】
そして、ガイドレール14、14に沿って移動するシャッターカーテン12の端部は筒状の部材7に固定されており、この筒状の部材7の回転とともに、筒状の部材7上に巻取られたり、巻き戻されたりすることになる。その際、シャフト3上に取り付けられているホイール5、5、スプリング6、6及び開閉機等の駆動装置である電動モーター37を筒状の部材7が覆っているため、シャッターカーテン12は筒状の部材7上で凸凹なく巻取られたり、巻き戻されたりするのでシャッターケース11内に収納し易くなる。
【0071】
(例5)
つぎに、本発明の実施の形態である例5について説明する。本発明の実施の形態である例5では、例1から例4と同じ構成部品については同一の参照番号を付してある。図20に示す開閉体の移動装置55では、シャフト3上の略中央の位置に複数(二つ)のホイール5とシャフト3に隣接してスプリング6、6を取り付け、複数のホイール5を覆い、連結する筒状の部材7が取り付けてあり、シャフト3に隣接する部材には筒状の部材7が覆っていない。図20では、筒状の部材7の一方側のホイール5に隣接して開閉機等の駆動装置である電動モーター37を取り付けて、開閉機等からの回転を筒状の部材7に伝達可能にしている。このように、開閉機等が取り付けられている部分については、筒状の部材7で覆わないことにすることで、開閉体の移動装置55のメンテナンス等に際し、開閉装置全体を分解することなく、シャッターケース11を開けるだけで開閉機等の保守等を行うことを可能にしている。
【0072】
また、図20では、筒状の部材7の他方側にはなにも取り付けずに空けてある。このように、シャフト3の略中央だけに筒状の部材7を取り付けて、筒状の部材7の隣接する両方側を空けておく構成にすることで、開閉装置を設置する建築物等の状況により、例えば電気配線を建築物等の電源に近いいずれかの側に開閉機等を取り付けたり、シャッターカーテン12の移動を制御するためのスプリング2等を取り付けたりすることを可能にしている。従って、筒状の部材7に隣接する両方側を空けておくことで、建築物等の状況に対応してシャッターカーテン12の移動を制御するための開閉機等の駆動装置である電動モーター37等の部材の取り付けを可能にしている。
【0073】
また、開閉機等からの回転が筒状の部材7へ伝達されて筒状の部材7が回転すると、シャッターカーテン12が筒状の部材7上に巻取られたり、巻き戻されたりすることになる。その際、シャフト3上に取り付けられているホイール5、スプリング6を覆っている筒状の部材7上だけではなく、開閉機等上や、筒状の部材7が設けられていないシャフト3上(空けてある部分)にもシャッターカーテン12が巻取られたり、巻き戻されたりすることになる。開閉機等や、筒状の部材7が設けられていないシャフト3(空けてある部分)は、図20に示すように、筒状の部材7内のホイール5径より小さいので、筒状の部材7より突出した部分を生じることなくシャッターケース11内でシャッターカーテン12の巻取り、巻き戻しを行うことが可能である。
【0074】
(例6)
つぎに、本発明の実施の形態である例6について説明する。本発明の実施の形態である例6では、例1から例5と同じ構成部品については同一の参照番号を付してある。図21に示す開閉体の移動装置65では、筒状の部材7の端部に取り付けられたホイール5内に複数の分割された歯車片40を組み込み、一体化された、分割された歯車片40の歯車状の溝(内歯歯車40a)と駆動ピニオン33とを噛み合わせた状態が示してある。図21も、図20と同様に、シャフト3の略中央だけに筒状の部材7を取り付けて、筒状の部材7の隣接する両方側を空けておく構成を採っており、建築物等の電源に近い側に開閉機等を取り付けてある。また、例6では、図21に示す開閉機等は例4に示す実施の形態の開閉機等の駆動装置である電動モーター37と基本的な構成が同じである。ただし、例6に示す実施の形態では、回転部材32や駆動ホイール36を用いることなく、駆動ピニオン33と係合させるために筒状の部材7の端部のホイール5内に分割された歯車片40を組み込む構成を採っている。
【0075】
本実施の形態における分割された歯車片40は、図22に示すように、略半円板状の部材からなり、歯車片40の外周に沿って、歯車片40の中心に向いた歯車状の溝(内歯歯車40a)が形成され、歯車片40の中心位置近傍で凸状の係止部40dと凹状の係止部40cが形成されている。ホイール5内へは、二つの同じ形状の図22に示す分割された歯車片40を、図23に示す矢印方向に、分割された歯車片40同士が互いに凸状の係止部40dと凹状の係止部40cとに係合するように組み合わせてホイール5内に組み込むことになる。
【0076】
このように、複数に分割された歯車片40をホイール5内へ組み込んで一体にすることにより、図24に示すように、ホイール5の外周表面に沿って歯車状の溝(内歯歯車40a)が形成される。ここで、ホイール5の外周表面とは、ホイール5の最外径をなし、図3に示すホイール5の側壁面5gの部位(全側壁面5gの形状)をいう。本実施の形態では、二つに分割された歯車片40を組み合わせて歯車状の溝(内歯歯車40a)を形成する形態を示しているが、二以上に分割した歯車片40を用いて歯車状の溝(内歯歯車40a)を形成することも可能である。また、図25に示すように、分割された歯車片40内に設けられた孔40bとホイール5内に設けられた孔5fとを重なり合わせ、固定部材であるボルト等を挿入することで分割された歯車片40とホイール5との固定を行うことになる。
【0077】
そして、図26に示すように、複数に分割された歯車片40を一体にすると連続した歯車状の溝(内歯歯車40a)に駆動ピニオン33を係合させることになり、複数に分割された歯車片40を回転させることが可能になる。そのために、この駆動ピニオン33は、シャッターカーテン12の移動を制御するための手段である開閉機等の駆動装置である電動モーター37につながっている(駆動手段)。そして、具体的には、電動モーター37と電動モーター37を制御するための制御盤41とがシャフト3を挟んで取り付けてある。
【0078】
このようにして、図27に示すように、ホイール5内の連続した歯車状の溝(内歯歯車40a)には駆動ピニオン33が係合しているため、駆動ピニオン33が回転すると複数に分割された歯車片40で形成される歯車状の溝(内歯歯車40a)が回転することになる。そして、その回転はホイール5へ伝達され、ホイール5から筒状の部材7へ回転が伝達され、筒状の部材7もシャフト3に対して回転することになる。さらに、複数に分割された歯車片40同士は係止部40dと係止部40cとが係合していることにより複数に分割された歯車片40同士が回転しても、分割された歯車片40同士のずれを防ぐことができ、複数に分割された歯車片40を組み合わせで形成されている歯車状の溝(内歯歯車40a)が歪むことがなくなる。
【0079】
そして、このような分割された歯車片40を利用するのに有用であるのは、電動でシャッターカーテン12を移動する構造の開閉装置の組み立てに際し容易にその電動でシャッターカーテン12を移動する構造の開閉装置を組み立てる場合であったり、当初手動でシャッターカーテン12を移動する構造の開閉装置1を電動でシャッターカーテン12を移動する構造へ変更する必要が生じたりした場合等である。具体的には、図21に示すように、電動でシャッターカーテン12を移動する構造の開閉装置の組立工程中において、筒状の部材7をシャフト3上の略中央に取り付けることで、筒状の部材7に隣接する両方側を空けることになり、建築物等の電源の位置により、筒状の部材7に隣接するいずれか側に開閉機等を取り付け、その取り付けた側のホイール5内に内歯歯車40aを組み込むことにより、電動でシャッターカーテン12を移動する構造の開閉装置の組立を容易に完了することが可能になる。また、手動でシャッターカーテン12を移動する構造の開閉装置1を建築物等に設置する場合に、建築物等の電源の位置に拘わらず、筒状の部材7をシャフト3上の略中央に取り付ける。そうすることで、建築物等の電源の位置に拘わらず、手動でシャッターカーテン12を移動する構造の開閉装置1を電動でシャッターカーテン12を移動する構造へ変更することも容易になる。以上のように、分割された歯車片40を利用することで、容易に電動でシャッターカーテン12を移動する構造の開閉装置を組み立てることができる。
【0080】
また、シャッターカーテン12の巻取り、巻き戻しについても、図20と同様に、開閉機等からの回転が筒状の部材7へ伝達されて筒状の部材7が回転すると、シャッターカーテン12が筒状の部材7上に巻取られたり、巻き戻されたりすることになる。その際、シャフト3上に取り付けられているホイール5、スプリング6を覆っている筒状の部材7上だけではなく、開閉機等や、筒状の部材7が設けられていないシャフト3上(空けてある部分)にもシャッターカーテン12が巻取られたり、巻き戻されたりすることになる。開閉機等や、筒状の部材7が設けられていないシャフト3の部分(空けてある部分)は、図21に示すように、筒状の部材7内のホイール5径より小さいので、筒状の部材7より突出した部分を生じることなくシャッターケース11内でシャッターカーテン12の巻取り、巻き戻しを行うことが可能になる。
【0081】
以上の例2から例6においても、例1と同様に、シャッターカーテン12を開放位置15から閉鎖位置16へ、或いは閉鎖位置16から開放位置15へ移動させると、筒状の部材7、17が回転し、この回転により、各ホイール5、24も回転し、ホイール5、24に固定されているスプリング6、6の端部6a、6aもホイール5、24の回転に従って巻取る方向か、或いは巻き戻す方向へ引っ張られる。その結果、シャフト3上に卷回されているスプリング6、6はシャフト3から筒状の部材7、17の内側表面方向へ(ホイール5の径方向へ)膨れ上がった状態(シャフト3上で波を打った状態)となる。このようにスプリング6、6がシャフト3から筒状の部材7、17の内側表面方向へと膨れ上がっても、ホイール5、24同士を連結するための筒状の部材7、17はホイール5の外周表面(側壁面5g)上にあるためシャフト3と筒状の部材7、17との間の距離(クリアランス)が確保され、スプリング6は容易に筒状の部材7の内側表面に到達することにはならず、スプリング6と筒状の部材7との接触が発生し難くなっている。
【0082】
以上、例1から例6までの実施の形態では、筒状の部材7、17がホイール5、24の外周表面(側壁面5g等)全面を覆う例のみが示されているが、特にホイール5、24の外周表面(側壁面5g等)全面を覆う例のみに限定されることなく、ホイール5、24の外周表面(側壁面5g等)を全く覆わない場合もある。図28には、例1から例6以外のホイール5、5(24、24)間を筒状の部材7(17)が覆う例が示してある。
【0083】
図28(a)では、複数のホイール5がシャフト3に対して回転可能となるように取り付けられており、シャフト3に隣接する部材としてスプリング6、6がシャフト3に卷回して取り付けられている。ただし、筒状の部材7がホイール5、5間を覆っているため、スプリング6、6は外部に表れていない。この筒状の部材7のホイール5、5間への取り付けは、筒状の部材7の端面7e、7eとホイール5、5の端面5i、5iとを接着することにより行われている。接着の方法は接着剤等を用いるか、或いは溶接等により行うことが可能である。このように、筒状の部材7でホイール5、5の外周表面(側壁面5g)を覆うことなく、筒状の部材7の端面7e、7eとホイール5、5の端面5i、5iと接着することでも、筒状の部材7でホイール5、5の外周表面(側壁面5g)を覆った場合と同様の動作が筒状の部材7内で行われる。つまり、シャフト3と筒状の部材7、17との間の距離(クリアランス)が確保され、筒状の部材7へのスプリング6の接触が発生し難くなる。
【0084】
図28(b)では、図28(a)と同様に、複数のホイール5がシャフト3に対して回転可能となるように取り付けられ、シャフト3に隣接する部材としてスプリング6、6がシャフト3に卷回して取り付けられている。ただし、図28(a)とは異なり、筒状の部材7の一方の端面7eは一方のホイール5に接触しておらず、筒状の部材7の一方の端面7eと一方のホイール5の端面5iとの間に隙間が設けられ、一方のスプリング6を外部から確認することが可能である。この筒状の部材7のホイール5、5間への取り付けは、筒状の部材7の他方の端面7eと他方のホイール5の端面5iとを接着することにより行われている。このように、筒状の部材7のいずれか一方側の端面7eをホイール5、5のいずれか一方側へ接着することでも、ホイール5、5間を覆うことが実現でき、動作についても図28(a)と同様の動作を行い、シャフト3と筒状の部材7との間の距離(クリアランス)が確保されているため、筒状の部材7へのスプリング6の接触が発生し難くなる。
【0085】
図28(c)では、複数のホイール5がシャフト3に対して回転可能となるように取り付けられており、シャフト3に隣接する部材としてスプリング6、6がシャフト3に卷回して取り付けられている。そして、シャフト3の略中央に取り付けられたホイール5の両端面5i、5iには、二つの筒状の部材7の一方の端面7eが接着されている。そして、二つの筒状の部材7の他方の端面7eは、ホイール5、5に接触しておらず、筒状の部材7の他方の端面7eとホイール5、5の端面5i、5iとの間に隙間が設けられ、スプリング6、6を外部から確認することが可能である。このように、シャフト3の略中央に取り付けたホイール5の両端面5i、5iに二つの筒状の部材7、7を接着することでも、ホイール5、5間を覆うことが実現でき、動作についても図28(a)、(b)と同様の動作を行い、シャフト3と筒状の部材7との間の距離(クリアランス)が確保されているため、筒状の部材7へのスプリング6の接触が発生し難くなる。
【0086】
図28(d)では、複数のホイール5がシャフト3に対して回転可能となるように取り付けられており、シャフト3に隣接する部材としてスプリング6、6がシャフト3に卷回して取り付けられている。そして、シャフト3の略中央に取り付けられたホイール5の外周表面(側壁面5g)と、一つの筒状の部材7とを接着し、筒状の部材の両端面7e、7eは、ホイール5、5に接触しておらず、筒状の部材7の両端面7e、7eとホイール5、5の端面5i、5iとの間に隙間が設けられ、スプリング6、6を外部から確認することが可能である。このように、シャフト3の略中央に取り付けたホイール5の外周表面(側壁面5g)を筒状の部材7で覆い、接着することでも、ホイール5、5間を覆うことが実現でき、動作についても図28(a)、(b)、(c)と同様の動作を行い、シャフト3と筒状の部材7との間の距離(クリアランス)が確保されているため、筒状の部材7へのスプリング6の接触が発生し難くなる。
【0087】
なお、以上の実施の形態における開閉体であるシャッターカーテン12の移動方向は上下方向に限定されることなく、左右方向、水平方向、或いは傾斜方向等でもよく任意である。
【0088】
さらに、以上の実施の形態では開閉体をシャッターカーテン12として説明しているが、このようなシャッターカーテン12に限定されることなく、巻取り可能な開閉体であればシャッターカーテンの種類や材質、巻取りの際の形状等は任意である。例えば、多数のスラットを連結したスラットカーテン、パイプカーテン、パネルカーテン及びシートカーテン等も含まれる。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、躯体である建築物等の開口部を開閉体であるシャッターカーテンにより開閉するために、シャッターカーテンの一端が固定されている筒状の部材を回転させると、シャフトに卷回されているスプリングがシャフトへ巻取られたり、巻き戻されたりしてスプリングがシャフトから筒状の部材の内側表面方向へ(ホイールの径方向へ)徐々に膨れ上がった状態(シャフト上で波を打った状態)になっていくが、ホイールの外側表面の少なくとも一部を覆っている筒状の部材はホイールの外周表面(側壁面)に取り付けられてシャフトと筒状の部材との距離(クリアランス)が確保されているため、スプリングがシャフトから筒状の部材の内側表面方向へ膨れ上がっても筒状の部材とスプリングとが接触し難くなる。以上のように、筒状の部材をホイールの外側表面の少なくとも一部を覆うことで、シャフトに隣接する部材であるスプリング等の取り付けスペースにゆとりを持たせることができ、シャッターカーテンの巻取りを小さくしてシャッターカーテンの収納をコンパクトにできる。
【0090】
また、複数のホイールとシャフト上に卷回されたスプリングを覆う筒状の部材をシャフトの略中央に取り付けることで、筒状の部材の両側を空けた状態することができ、躯体である建築物等の状況により、筒状の部材の両側のいずれかの側のホイールへ複数に分割された内歯歯車を組み込み、駆動装置からの駆動(回転)を伝達することで、既設の手動により開閉体を移動させる開閉装置を電動により開閉体を移動させる開閉装置へ変更することができる。さらに、開閉体の移動を制御するための手段である、開閉機等の駆動装置である電動モーター、スプリング等についても同様に後からシャフトへ取り付ける場合に筒状の部材の両側のいずれかへ取り付けることができる。
【0091】
さらに、筒状の部材とホイールとの固定は、溶接せずに、筒状の部材とホイールとに設けた小孔を重ね合わせて、固定部材であるボルトを用いて行うか、或いは筒状の部材に設けた切り込みとホイールに設けた切り欠きを重ね合わせて、切り込みを切り欠き側へ折り曲げることにより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である開閉体の移動装置を組み込んだ開閉装置の説明図である。
(a)は本発明である開閉体の移動装置を組み込んだ開閉装置の正面図である。
(b)は本発明である開閉体の移動装置を組み込んだ開閉装置の側面図である。
【図2】本発明である開閉体の移動装置の概略正面図である。
【図3】ホイールの断面図である。
【図4】ホイールへのスプリングの取り付けを示す説明図である。
(a)はホイールへのスプリングの取り付けを示す斜視図である。
(b)は小孔内でのスプリングの端部と部材との係合を示す説明図である。
【図5】スプリングが取り付けられたときのホイールの状況を示す説明図である。
(a)はスプリングの端部の固定位置がシャフトに卷回したスプリング径外にある場合の説明図である。
(b)はスプリングの端部の固定位置がシャフトに卷回したスプリング径上にある場合の説明図である。
【図6】筒状の部材とホイールとの連結を示す説明図である。
(a)は筒状の部材の端部に設けた切り込みとホイールの側壁面に設けた切り欠きとを重ね合わせる前の状態を示す斜視図である。
(b)は筒状の部材の端部に設けた切り込みとホイールの側壁面に設けた切り欠きとを重ね合わせた状態を示す斜視図である。
【図7】筒状の部材とホイールとの連結を示す説明図である。
(a)は筒状の部材の端部以外に設けた切り込みとホイールの側壁面に設けた切り欠きとを重ね合わせる前の状態を示す斜視図である。
(b)は筒状の部材の端部以外に設けた切り込みとホイールの側壁面に設けた切り欠きとを重ね合わせた状態を示す斜視図である。
【図8】本発明である開閉体の移動装置の組立工程を示す概略図である。
(a)はシャフトへホイール及びスプリングの取付工程を示す説明図である。
(b)はシャフトと平行に仮止め用パイプをホイールの孔へ通す工程を示す説明図である。
(c)はホイール及びスプリングを筒状の部材で覆う工程を示す説明図である。
(d)は仮止め用パイプを抜く工程を示す説明図である。
【図9】シャフトに隣接するスプリングの取付状態を示す正面図である。
【図10】本発明である開閉体の移動装置への保護部材の取り付けを示す概略図である。
(a)は開閉体の移動装置への保護部材の取り付けを示す正面図である。
(b)は開閉体の移動装置への保護部材の取り付けを示す側面図である。
【図11】薄板状の部材を用いてホイールを覆う構成を示す側面図である。
(a)は二枚の薄板状の部材を用いてホイールを覆う構成を示す側面図である。
(b)は一枚の薄板状の部材を用いてホイールを覆う構成を示す側面図である。
【図12】隙間を備えた筒状の部材の説明図である。
(a)は隙間を備えた筒状の部材でホイールを覆う状態を示す正面図である。
(b)は図10(a)のC−C線に沿う断面図である。
【図13】筒状の部材と被覆部材との関係を示す説明図である。
(a)は筒状の部材が被覆部材を2分の1覆っている状態を示す説明図である。
(b)は筒状の部材が被覆部材を4分の3覆っている状態を示す説明図である。
【図14】筒状の部材の形状を示す説明図である。
(a)は少量の孔を設けた場合の筒状の部材の斜視図である。
(b)は細い溝状の切り欠きを設けた場合の筒状の部材の斜視図である。
【図15】アルミ製の筒状の部材とホイールとの連結の構成を示す側面図である。
【図16】本発明の例2である開閉体の移動装置を示す説明図である。
(a)は本発明の例2である開閉体の移動装置を示す平面図である。
(b)は本発明の例2である開閉体の移動装置を示す正面図である。
【図17】本発明の例3である開閉体の移動装置を示す正面図である。
【図18】図17に示す開閉体の移動装置の断面図である。
(a)は図17のA−A線に沿う断面図である。
(b)は図17のB−B線に沿う断面図である。
【図19】本発明の例4である開閉体の移動装置を示す概略正面図である。
【図20】本発明の例5である開閉体の移動装置を示す概略正面図である。
【図21】本発明の例6である開閉体の移動装置を示す概略正面図である。
【図22】図21に示すホイール内に組み込まれた分割された歯車片の平面図である。
【図23】図21に示すホイール内に組み込む複数の分割された歯車片を示す平面図である。
【図24】図21に示すホイール内に組み込まれた複数の分割された歯車片を示す平面図である。
【図25】図24のD−D線に沿う断面図である。
【図26】ホイール内へ複数の分割された歯車片を組み込む際の状態を示す分解斜視図である。
【図27】ホイール内へ複数の分割された歯車片を組み込んだ状態を示す斜視図である。
【図28】ホイール間を筒状の部材が覆う状態を示す説明図である。
(a)は筒状の部材の端面とホイールの端面とを接着してホイール間を筒状の部材で覆う状態を示す説明図である。
(b)は一方側の筒状の部材の端面とホイールの端面とを接着し、他方側の筒状の部材の端面とホイールの端面との間に隙間を設けてホイール間を筒状の部材で覆う状態を示す説明図である。
(c)はシャフトの略中央のホイールの端面に二つの筒状の部材の一方側の端面を接着し、筒状の部材の他方側の端面と他のホイールとの端面との間に隙間を設けてホイール間を筒状の部材で覆う状態を示す説明図である。
(d)はシャフトの略中央のホイールの外周表面(側壁面5g)を筒状の部材で接着して覆い、筒状の部材の端面と他のホイールの端面との間に隙間を設けてホイール間を筒状の部材で覆う状態を示す説明図である。
【図29】従来におけるホイールと補助パイプとの連結を示す概略正面図である。
【図30】従来の開閉体の移動装置の概略正面図である。
【符号の説明】
1…開閉装置、2、6…スプリング、3、23…シャフト、5、24…ホイール、7、17…筒状の部材、10、30、35、45、55、65…開閉体の移動装置、11…シャッターケース、12…シャッターカーテン、14…ガイドレール、15…開放位置、16…閉鎖位置、18、19…ブラケット、20…開口部、40…歯車片

Claims (8)

  1. シャフトを有し、このシャフトを中心に開閉体を巻取ったり、巻き戻したりして前記開閉体を移動するために、前記シャフトに対して回転可能になるように前記シャフトに取り付けられたホイールを備える開閉体の移動装置において、
    一端が前記シャフトに取り付けられ、他端が前記ホイール内に取り付けられるスプリングと、
    前記スプリングの少なくとも一部を覆うことが可能であり、補助パイプの取り付けなしで前記ホイール間を連結する、内側に凹凸が少ない平坦な筒状の部材と、を備え、
    前記スプリングの前記他端を、シャフトに巻回されたスプリングの長手方向に沿って伸ばして、シャフトに巻回されたスプリングの径内に納まる位置に取り付けることを特徴とする開閉体の移動装置。
  2. 前記ホイールの外側表面と前記筒状の部材の内側表面とが接した状態となっていることを特徴とする請求項1に記載の開閉体の移動装置。
  3. 前記筒状の部材の前記ホイール間への取り付けは、前記筒状の部材の端面と前記ホイールの端面とを接着することを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉体の移動装置。
  4. 前記筒状の部材の両端部のいずれか一方側の前記ホイール内へ組み込むことが可能な複数に分割された歯車片と、
    複数に分割された前記歯車片を前記ホイール内へ組み込んで一体にすることにより、前記ホイールの外周表面に沿って形成される歯車状の溝と、
    前記歯車状の溝と係合し、一体にした複数に分割された前記歯車片を回転させることが可能な駆動手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の開閉体の移動装置。
  5. 前記ホイールの外側表面の少なくとも一部を前記筒状の部材で覆い、前記筒状の部材に設けた切り込みを前記ホイールの側壁面に設けた切り欠きへ折り曲げることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の開閉体の移動装置。
  6. シャフトに複数のスプリングを巻回し、前記スプリングの一端を前記シャフトに取り付け、前記シャフトの所定の位置へ複数の前記ホイールを配置する工程と、
    前記スプリングの他端を、前記シャフトに巻回された前記スプリングの長手方向に沿って伸ばし、前記ホイール内で、前記シャフトに巻回された前記スプリングの径内に納まる位置に取り付け、複数の前記ホイールを前記シャフトに対して位置合わせし、複数の前記ホイールを前記シャフトの前記所定の位置で保持する工程と、
    補助パイプの取り付けなしで前記ホイール間を連結する筒状の部材により、前記シャフトに取り付けられた前記スプリングの少なくとも一部を覆う工程と、
    前記補助パイプの取り付けなしで前記ホイール間を連結する前記筒状の部材と複数の前記ホイールとを固定するための工程と、を備えることを特徴とする開閉体の移動装置の組立方法。
  7. 前記シャフトの所定の位置へ複数の前記ホイールを配置する工程では、仮止め用パイプを各前記ホイールの孔へ通し、各前記ホイールの前記孔の列が前記シャフトに対して平行となるように位置合わせすることを特徴とする請求項6に記載の開閉体の移動装置の組立方法。
  8. 複数の前記ホイールを前記シャフトの前記所定の位置で保持する工程では、各前記ホイールと前記筒状の部材とを固定し、前記仮止め用パイプを抜き取ることを特徴とする請求 項6又は7に記載の開閉体の移動装置の組立方法。
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