JP3602762B2 - 流量計測装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用エンジン等の吸入空気流量を検出するのに用いて好適な流量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用エンジン等では、吸入空気と燃料とを混合して適切な空燃比の混合気を形成するため、流量計測装置によってエンジンの吸入空気流量を検出し、その検出値に応じて燃料の噴射量等を定める構成としている。
【0003】
この種の従来技術による流量計測装置は、エンジンの吸入空気が流れる吸気通路をバイパスして吸入空気の一部を流通させるバイパス通路と、該バイパス通路の途中に設けられ、吸入空気の流量を検出する流量検出素子とを含んで構成されている(例えば特開平9−329472号、特開平9−4487号公報等)。
【0004】
ここで、エンジンの吸気通路内には、例えば内部にバイパス通路が形成された中空構造体からなる通路形成部材が設けられ、この通路形成部材の外面側には、バイパス通路の流入口と流出口とが開口している。また、バイパス通路のうち流入口に連なる入口側の通路部位は直線状に形成され、この通路部位の途中には流量検出素子が配置されている。
【0005】
そして、バイパス通路は、流入口が吸入空気流の上流側に向けて開口し、入口側の通路部位が吸入空気の流れ方向に沿って直線状に配置される。この結果、エンジンの運転中には、吸入空気の一部がバイパス通路の流入口から入口側の通路部位へと円滑に流入するようになり、この吸入空気は流量検出素子の位置を通過することによって流量を検出された後に、バイパス通路の流出口から吸気通路に戻る構成となっている。
【0006】
また、流量検出素子は、例えば基板上に設けられた白金等の金属薄膜にエッチング処理等の微細加工を施すことにより、感温抵抗体として構成されたものがある。そして、感温抵抗体は、流量計測装置の作動時に給電されることによって発熱し、この状態でバイパス通路を流れる吸入空気と接触して冷却されることにより、吸入空気の流量を温度(抵抗値)の変化として検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、バイパス通路のうち入口側の通路部位を吸入空気の流れ方向に沿って直線状に形成することにより、吸入空気をバイパス通路内に円滑に流入させる構成としている。
【0008】
しかし、例えばダスト捕捉容量の低いエアクリーナエレメントを使用した場合、エンジンの吸入空気中には、エアクリーナエレメントにより除去しきれなかったダスト等の異物粒子が含まれていることがある。そして、エンジンの加速時等に吸入空気の流速が増大すると、吸入空気中の異物も空気流によって加速されることになり、この異物はバイパス通路の流入口から入口側の通路部位内へと高速で侵入するようになる。
【0009】
このため、従来技術では、バイパス通路に侵入する異物が入口側の通路部位で流量検出素子に高速で衝突し、このような異物の衝撃が長期間に亘って繰返されることにより、流量検出素子の作動不良、損傷等を招き、耐久性、寿命が低下するという問題がある。
【0010】
特に、流量検出素子を構成する感温抵抗体は、抵抗体周囲の配線パターン等と共に微小な金属薄膜によって形成されているため、ダスト捕捉容量の低いエアクリーナエレメントを使用した場合には、これらの部材が異物との僅かな衝突によっても早期に劣化し易い。
【0011】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、被測流体中に含まれるダスト等の異物が流量検出素子と直に衝突するのを防止し、流量検出素子を高速の異物から保護することにより、耐久性、寿命を向上できるようにした流量計測装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、被測流体の流れる主通路と、該主通路内に配置される回路収容部を有したセンサボディと、前記主通路をバイパスして被測流体の一部を流通させるバイパス通路を形成する通路形成部材と、前記バイパス通路の途中に前記回路収容部を介して設けられ前記被測流体の流量を検出する流量検出素子とからなる流量計測装置に適用される。
【0013】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記バイパス通路は、前記通路形成部材の外面側に開口する流入口と流出口とを有し、該流出口を流入口よりも前記回路収容部から離れた位置に配置すると共に、前記バイパス通路は前記通路形成部材の内部に設けた内側壁部の周囲に形成する構成とし、かつ前記バイパス通路は、前記主通路内を流れる被測流体の流れ方向に沿って延び前記流入口から被測流体が流入する入口側通路部と、該入口側通路部に対し折曲がって形成され前記回路収容部に向かって延びる第1の折曲げ通路部と、該第1の折曲げ通路部に対し折曲がって形成され前記流れ方向に沿って延びる第2の折曲げ通路部と、該第2の折曲げ通路部に対し折曲がって形成され前記内側壁部を挟 んで入口側通路部とは反対側となる部位を前記回路収容部から離れる方向に向けて前記流入口を過ぎる位置まで延びると共に、前記流れ方向とは逆方向に延びて前記流出口に連通する出口側通路部とからなり、前記流量検出素子は、前記通路形成部材の内側壁部に対向して前記第2の折曲げ通路部に配置し前記回路収容部の回路と接続する構成としたことにある。
【0014】
このように構成することにより、被測流体は、入口側通路部から第1の折曲げ通路部、第2の折曲げ通路部へと順次流通し、第2の折曲げ通路部内で流量検出素子の位置を通過する。この結果、被測流体の流れ方向は流量検出素子の上流側で折曲がるように2回変化するから、このときに被測流体中に含まれるダスト等の異物が流量検出素子の位置を通過するときの速度を2段階で減速することができる。そして、流量検出素子の上流側で異物を減速することにより、仮りに異物が流量検出素子に衝突した場合でも、例えば微小な金属薄膜等からなる流量検出素子を保護することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による流量計測装置を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0016】
ここで、図1ないし図4は本発明による第1の実施の形態を示し、本実施の形態では、自動車用エンジンに用いる流量検出装置を例に挙げて述べる。
【0017】
1は流量計測装置が設けられた管体で、該管体1は例えば樹脂材料、金属材料等によって円筒状に形成され、エンジンの吸気管(図示せず)等の途中に取付けられるものである。また、管体1の外周側には、後述のセンサボディ3を取付ける小径筒状の取付部1Aが突設されている。
【0018】
また、管体1は、その内部が主通路としての吸気通路2となり、該吸気通路2は、上流側がエンジンの吸入空気を浄化するエアクリーナに接続されると共に、下流側がエンジンの各気筒(いずれも図示せず)に接続されている。そして、吸気通路2には、図2に示す如く、被測流体となるエンジンの吸入空気がエアクリーナから各気筒に向けて矢示A方向に流れる構成となっている。
【0019】
3は管体1に取付けられたセンサボディで、該センサボディ3は、図2に示す如く基端側が管体1の取付部1A内に嵌合され、先端側が吸気通路2内に突出すると共に、この突出端側には後述の流量検出素子16が設けられている。また、センサボディ3には、流量検出素子16との間で信号の入出力を行う電子回路(図示せず)を収容した回路収容部3Aが設けられ、該回路収容部3Aは吸気通路2内に突出している。
【0020】
4は吸気通路2内に設けられた通路形成部材で、該通路形成部材4は、図1ないし図3に示す如く、例えば樹脂材料等により略四角形状の中空構造体として形成され、その内部には通路形成部材4の外郭部位との間に後述のバイパス通路5を画成する内側壁部4Aが設けられている。また、通路形成部材4は、図3中の上部側がセンサボディ3に取付けられ、下部側は管体1の内壁面に固着されることによって吸気通路2内で位置決めされている。
【0021】
そして、通路形成部材4の前面側には、図3に示す如く、後述する流入口6の上側に位置して遮断壁部4Bが設けられ、該遮断壁部4Bは吸入空気が矢示A方向へと直線的に流れて流量検出素子16に達するのを遮断するものである。また、通路形成部材4の上面側には、後述の折曲げ通路部11に開口した素子挿入穴4Cが設けられている。
【0022】
5は通路形成部材4内に略四角形状に折曲がって形成されたバイパス通路で、該バイパス通路5は、図3に示すように内側壁部4Aの周囲に形成され、後述の流入口6、入口側通路部7、衝突壁部8,10、折曲げ通路部9,11、出口側通路部13および流出口14を含んで構成されている。そして、バイパス通路5は、吸気通路2を流れる吸入空気の一部が流入口6からバイパスして流入し、流出口14から流出するものである。
【0023】
6は通路形成部材4の前面側に設けられた流入口で、該流入口6は、図3に示す如く、吸入空気の流れ方向(矢示A方向)に対し上流側に向けて開口し、吸入空気をバイパス通路5内に流入させるものである。
【0024】
7はバイパス通路5の流入側部位を構成する入口側通路部で、該入口側通路部7は、流入口6から通路形成部材4の内側壁部4Aに突き当たる位置まで吸入空気の流れ方向(矢示A方向)にほぼ沿って形成されている。また、この内側壁部4Aのうち入口側通路部7の下流側が突き当たる部位は、吸入空気の流れが衝突する第1の衝突壁部8を構成している。
【0025】
9は衝突壁部8の位置で入口側通路部7に対しほぼ直角に折曲がって形成された第1の折曲げ通路部で、該第1の折曲げ通路部9は、衝突壁部8の位置から回路収容部3Aに向かって通路形成部材4の上面側に突き当たる位置まで延びている。また、通路形成部材4の上面側のうち折曲げ通路部9の下流側が突き当たる部位は、吸入空気の流れが衝突する第2の衝突壁部10となっている。
【0026】
11は衝突壁部10の位置で第1の折曲げ通路部9に対しほぼ直角に折曲がって形成された第2の折曲げ通路部で、該第2の折曲げ通路部11は、図3に示す如く通路形成部材4の上面側(素子収容穴4C)と内側壁部4Aとの間を吸入空気の流れ方向(矢示A方向)に沿って延び、その下流側には第3の衝突壁部12が設けられている。また、第2の折曲げ通路部11は、この衝突壁部12の位置で出口側通路部13と連通し、この出口側通路部13は、第2の折曲げ通路部11に対し折曲がって形成されている。そして、出口側通路部13は、内側壁部4Aを挟んで入口側通路部7、第1の折曲げ通路部9とは反対側となる部位を回路収容部3Aから離れる方向に向けて流入口6を過ぎる位置まで延びている。さらに、出口側通路部13は、吸入空気の流れ方向(矢示A方向)とは逆方向に延びるように略L字状に屈曲して形成され、その下流側は後述の流出口14と連通している。
【0027】
ここで、バイパス通路5は、図3に示す如く、吸入空気が第1,第2の衝突壁部8,10に衝突して折曲げ通路部9,11を流れることにより、その流れ方向を矢示B,Cに示す如く流量検出素子16の上流側でほぼ直角に折曲がる方向へと2回変化させる。これにより、空気中にダスト等の異物粒子が含まれている場合でも、バイパス通路5は、この異物を第1,第2の衝突壁部8,10に衝突させることにより、吸入空気と共に流れる異物の速度を流量検出素子16の上流側で減速する構成となっている。
【0028】
14はバイパス通路5内の吸入空気が流出する流出口で、該流出口14は、出口側通路部13の下流側に略L字状に屈曲して形成され、図1に示すように通路形成部材4の側面に開口している。そして、バイパス通路5の流入口6と流出口14とは、図1ないし図3に示す如く通路形成部材4の外面側に開口し、流出口14は流入口6よりも前記回路収容部3Aから離れた位置に配置されている。
【0029】
15は流量検出素子16が取付けられた素子取付部で、該素子取付部15は、図3に示す如く、基端側がセンサボディ3の回路収容部3Aに取付けられ、先端側が通路形成部材4の素子挿入穴4Cを介して折曲げ通路部11内に突設されると共に、この突出部位には流量検出素子16が固着されている。
【0030】
16は第2の折曲げ通路部11の途中位置に設けられた流量検出素子で、該流量検出素子16は、図4に示す如く、例えばシリコン材料、セラミックス材料等により形成され薄肉のダイヤフラム部16A1 が設けられた基板16Aと、該基板16Aのダイヤフラム部16A1 上に設けられたヒータ16Bと、該ヒータ16Bの左,右両側に位置してダイヤフラム部16A1 上に設けられ、回路収容部3A内の電子回路との間でブリッジ回路(図示せず)を構成した感温抵抗体16C,16Cとを有している。また、ヒータ16Bと各感温抵抗体16Cとは、例えば白金等の金属薄膜にエッチング加工を施すことによって形成されている。
【0031】
そして、流量検出素子16の作動時には、ヒータ16Bが電子回路から給電されることによって発熱すると、感温抵抗体16Cはヒータ16Bからの熱伝導を受けつつ、折曲げ通路部11を流れる吸入空気と接触して冷却されることにより、吸入空気の流量を温度に応じた抵抗値の変化として検出するものである。
【0032】
本実施の形態による流量計測装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0033】
まず、エンジンの運転中には、図3に示す如く、その吸入空気が吸気通路2を矢示A方向に流れると、吸入空気の一部が流入口6から入口側通路部7に流入し、この空気流は矢示Bの如く衝突壁部8に衝突することにより、流れ方向がほぼ直角に変化して第1の折曲げ通路部9を流通する。そして、この空気流は、矢示Cの如く衝突壁部10に衝突することによって第2の折曲げ通路部11を流通して流量検出素子16の位置を通過する。
【0034】
このとき、流量検出素子16は吸入空気の流量を検出し、エンジンの吸入空気量に対応した検出信号を外部に出力する。また、流量検出素子16の位置を通過した吸入空気は、矢示Dの如く出口側通路部13を流通した後に流出口14から吸気通路2に流出する。
【0035】
また、例えばエンジンの各気筒からの吹返し等によって吸入空気が図3中の矢示A方向と逆向きに流れる場合には、流出口14が通路形成部材4の外面側に位置して吸入空気の逆流方向とほぼ直交する方向に開口しているため、この逆流は、流出口14からバイパス通路5内に流入するのを阻止される。また、仮りに吸入空気が流出口14から僅かに逆流した場合でも、この逆流はL字状に屈曲した出口側通路13を流れることによって減衰する。
【0036】
ところで、仮りに吸入空気中にダスト等の異物粒子が含まれている場合には、この異物が吸入空気の流れによって加速されることにより、流入口6から入口側通路部7に高速で侵入することがある。
【0037】
しかし、この異物は、吸入空気の流れ方向が折曲げ通路部9,11によって折曲がるように変化するときに、慣性質量が大きいために衝突壁部8,10に衝突して減速され、流量検出素子16の位置を低速で通過する。
【0038】
かくして、本実施の形態では、バイパス通路5に第1,第2の折曲げ通路部9,11を設け、流量検出素子16を第2の折曲げ通路部11の途中に配設する構成としたので、これらの第1,第2の折曲げ通路部9,11は、流量検出素子16の上流側で吸入空気の流れ方向をほぼ直角に折曲がる方向へと2回変化させることができる。このとき、吸入空気中の異物を衝突壁部8,10に衝突させることができ、これらの2箇所で異物だけを確実に減速させることができる。
【0039】
即ち、流入口6から入口側通路部7に高速で侵入してきた異物を、まず衝突壁部8と衝突させて減速できると共に、さらに衝突壁部10と衝突させることによって異物の速度を十分に低下させることができる。
【0040】
これにより、異物が第2の折曲げ通路部11を通過するときに流量検出素子16に高速で衝突するのを防止でき、仮りに衝突したとしても、このときの衝突エネルギを低減させることができる。
【0041】
従って、微小な金属薄膜等により形成された感温抵抗体16Bを吸入空気中に含まれるダスト等の異物粒子から確実に保護でき、流量検出素子16の耐久性、寿命を向上させることができる。
【0042】
なお、前記第1の実施の形態では、バイパス通路5の流出口14が通路形成部材4の側面に開口する構成としたが、本発明はこれに限らず、例えば図5に示す変形例のように、内側壁部4A′を有する通路形成部材4′の下面側を管体1の内壁面から離間させて配置し、この下面側にバイパス通路5′の流出口14′が開口する構成としてもよい。また、流出口が通路形成部材4′の後面側に開口する構成としてもよい。
【0043】
また、前記実施の形態では、通路形成部材4の上部側をセンサボディ3に取付け、下部側を管体1の内壁面に固着する構成としたが、本発明はこれに限らず、通路形成部材4の上部側と下部側のうちいずれか一方を固定すればよい。そして、通路形成部材4の下部側を固定する場合には、通路形成部材4と管体1とを一体に樹脂成形する構成としてもよい。
【0044】
また、前記実施の形態では、バイパス通路5を流量検出素子16の上流側で2回折曲げる構成としたが、本発明はこれに限らず、バイパス通路を流量検出素子の上流側で3回以上折曲げる構成としてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、バイパス通路は、通路形成部材の外面側に開口する流入口と流出口とを有し、該流出口を流入口よりもセンサボディの回路収容部から離れた位置に配置すると共に、前記バイパス通路は前記通路形成部材の内部に設けた内側壁部の周囲に形成する構成としている。そして、このバイパス通路は、主通路内を流れる被測流体の流れ方向に沿って延び前記流入口から被測流体が流入する入口側通路部と、該入口側通路部に対し折曲がって形成され前記回路収容部に向かって延びる第1の折曲げ通路部と、該第1の折曲げ通路部に対し折曲がって形成され前記流れ方向に沿って延びる第2の折曲げ通路部と、該第2の折曲げ通路部に対し折曲がって形成され前記内側壁部を挟んで入口側通路部とは反対側となる部位を前記回路収容部から離れる方向に向けて前記流入口を過ぎる位置まで延びると共に、前記流れ方向とは逆方向に延びて前記流出口に連通する出口側通路部とからなり、流検出量素子は、前記通路形成部材の内側壁部に対向して前記第2の折曲げ通路部に配置し前記回路収容部の回路と接続する構成としたので、被測流体中に含まれるダスト等の異物がバイパス通路内に侵入した場合でも、この異物をバイパス通路の折曲がり通路部で十分に減速することができる。これにより、異物が流量検出素子に高速で衝突するのを確実に防止でき、仮りに衝突したとしても、このときの衝突エネルギを低減して流量検出素子を確実に保護できると共に、流量検出素子の耐久性、寿命を向上させることができる。
【0046】
この場合、バイパス通路は、入口側通路部、第1,第2の折曲げ通路部および出口側通路部を有し、流量検出素子を第2の折曲げ通路部に設ける構成としたので、これらの折曲げ通路部は、被測流体の流れ方向を折曲がるように2回変化させることができ、このときに被測流体中の異物を2段階で十分に減速することができる。このように、被測流体中の 異物が減速されることにより、仮にこの異物が流量検出素子に衝突した場合でも、例えば金属薄膜等からなる流量検出素子を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による流量計測装置を管体に取付けた状態で示す正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた流量計測装置と管体の縦断面図である。
【図3】バイパス通路と流量検出素子とを示す図2中の要部拡大断面図である。
【図4】流量検出素子を拡大して示す斜視図である。
【図5】第1の実施の形態の変形例を示す流量計測装置の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 管体
2 吸気通路(主通路)
3 センサボディ
3A 回路収容部
4,4′ 通路形成部材
4A,4A′ 内側壁部
5,5′ バイパス通路
6 流入口
7 入口側通路部
8,10 衝突壁部
9 第1の折曲げ通路部
11 第2の折曲げ通路部
13 出口側通路部
14,14′ 流出口
16 流量検出素子
16A 基板
16B 感温抵抗体
Claims (1)
- 被測流体の流れる主通路(2)と、該主通路(2)内に配置される回路収容部(3A)を有したセンサボディ(3)と、前記主通路(2)をバイパスして被測流体の一部を流通させるバイパス通路(5,5′)を形成する通路形成部材(4,4′)と、前記バイパス通路(5,5′)の途中に前記回路収容部(3A)を介して設けられ前記被測流体の流量を検出する流量検出素子(16)とからなる流量計測装置において、
前記バイパス通路(5,5′)は、前記通路形成部材(4,4′)の外面側に開口する流入口(6)と流出口(14,14′)とを有し、該流出口(14,14′)を流入口(6)よりも前記回路収容部(3A)から離れた位置に配置すると共に、前記バイパス通路(5,5′)は前記通路形成部材(4,4′)の内部に設けた内側壁部(4A,4A′)の周囲に形成する構成とし、
かつ前記バイパス通路(5,5′)は、
前記主通路(2)内を流れる被測流体の流れ方向(A)に沿って延び前記流入口(6)から被測流体が流入する入口側通路部(7)と、
該入口側通路部(7)に対し折曲がって形成され前記回路収容部(3A)に向かって延びる第1の折曲げ通路部(9)と、
該第1の折曲げ通路部(9)に対し折曲がって形成され前記流れ方向(A)に沿って延びる第2の折曲げ通路部(11)と、
該第2の折曲げ通路部(11)に対し折曲がって形成され前記内側壁部(4A,4A′)を挟んで入口側通路部(7)とは反対側となる部位を前記回路収容部(3A)から離れる方向に向けて前記流入口(6)を過ぎる位置まで延びると共に、前記流れ方向(A)とは逆方向に延びて前記流出口(14,14′)に連通する出口側通路部(13)とからなり、
前記流量検出素子(16)は、前記通路形成部材(4,4′)の内側壁部(4A,4A′)に対向して前記第2の折曲げ通路部(11)に配置し前記回路収容部(3A)の回路と接続する構成としたことを特徴とする流量計測装置。
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