JP2003194599A - 流量計測装置 - Google Patents

流量計測装置

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JP2003194599A
JP2003194599A JP2001397576A JP2001397576A JP2003194599A JP 2003194599 A JP2003194599 A JP 2003194599A JP 2001397576 A JP2001397576 A JP 2001397576A JP 2001397576 A JP2001397576 A JP 2001397576A JP 2003194599 A JP2003194599 A JP 2003194599A
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JP2001397576A
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Kunihiko Sato
邦彦 佐藤
Koichi Fujiwara
浩一 藤原
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測流体中に含まれるダストを検出素子の上
流側で緩衝部材に衝突させることにより、流量検出素子
を保護して耐久性を向上させる。 【解決手段】 管体1内の吸気通路2には、入口側通路
部8と出口側通路部9とを有するバイパス通路7を形成
する。そして、入口側通路部8のうち流量検出素子12
よりも上流側に位置する折曲げ部8Bの近傍には、通路
形成部材4の内側壁部6を用いて衝突壁部10を設け、
この衝突壁部10には、弾性材料からなる緩衝部材11
を設ける。これにより、エンジンの吸入空気がバイパス
通路7を流れるときには、この空気中に含まれるダスト
を緩衝部材11に衝突させて運動エネルギを弾性的に吸
収でき、ダストが流量検出素子12に勢いよく衝突して
検出素子が損傷、劣化するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等の吸入空気流量を検出するのに用いて好適な流
量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等では、吸入
空気と燃料とを混合して適切な空燃比の混合気を形成す
るため、流量計測装置によってエンジンの吸入空気流量
を検出し、その検出値に応じて燃料の噴射量等を定める
構成としている。
【0003】この種の従来技術による流量計測装置は、
エンジンの吸入空気が流れる吸気通路をバイパスして吸
入空気の一部を流通させるバイパス通路と、該バイパス
通路の途中に設けられ、吸入空気の流量を検出する流量
検出素子とを含んで構成されている(例えば特開平9−
329472号公報等)。
【0004】ここで、エンジンの吸気通路内には、例え
ば内部にバイパス通路が形成された中空構造体からなる
通路形成部材が設けられ、この通路形成部材の外面側に
は、バイパス通路の流入口と流出口とが開口している。
また、バイパス通路は、流入口が吸入空気流の上流側に
向けて開口し、この流入口から流量検出素子に至る部位
が吸入空気の流れ方向に沿って直線状に形成されてい
る。
【0005】これにより、エンジンの運転中には、吸入
空気の一部がバイパス通路の流入口から流量検出素子の
近傍へと円滑に流入するようになり、この吸入空気は流
量検出素子の位置を通過することによって流量を検出さ
れた後に、バイパス通路の流出口から吸気通路に戻る構
成となっている。
【0006】また、流量検出素子は、例えばシリコン材
料等により形成された基板と、該基板上に設けられ、白
金等の金属薄膜にエッチング処理等の微細加工を施すこ
とにより形成された感温抵抗体とを有している。そし
て、感温抵抗体は、流量計測装置の作動時に給電される
ことによって発熱し、この状態でバイパス通路を流れる
吸入空気と接触して冷却されることにより、吸入空気の
流量を温度(抵抗値)の変化として検出するものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、バイパス通路のうち流入口側の部位を吸入
空気の流れ方向に沿って直線状に形成することにより、
吸入空気をバイパス通路内に円滑に流入させる構成とし
ている。
【0008】しかし、エンジンの吸入空気中には、エア
クリーナエレメントにより除去しきれなかったちり、ご
み、煤煙、砂等のダストが含まれていることがあり、特
に、例えばエアクリーナエレメントのダスト捕捉容量が
低下している場合等には、比較的大きなダストの粒子が
吸入空気中に含まれていることがある。そして、この粒
子は、エンジンの加速時等に吸入空気の流速が増大する
と、吸入空気と共に加速され、バイパス通路の流入口か
ら流量検出素子に向けて高速で侵入するようになる。
【0009】このため、従来技術では、バイパス通路に
侵入するダストが流量検出素子に高速で衝突し、このと
きの衝撃が長期間にわたって繰返されることにより、流
量検出素子の作動不良、損傷等を招き、耐久性、寿命が
低下するという問題がある。
【0010】特に、流量検出素子を構成する感温抵抗体
は、抵抗体周囲の配線パターン等と共に微細構造をもつ
金属薄膜によって形成されているため、エアクリーナエ
レメントの性能が低下している場合等には、感温抵抗体
や配線パターン等の金属薄膜がダストとの僅かな衝突に
よって早期に劣化し易い。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、被測流体中に含まれる
高速のダストが流量検出素子に直に衝突するのを防止で
き、検出素子を衝突による損傷、劣化等から保護できる
と共に、耐久性、寿命を向上できるようにした流量計測
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、被測流体が流れる主通路をバ
イパスして被測流体の一部を流通させるバイパス通路
と、該バイパス通路の途中に設けられ前記被測流体の流
量を検出する流量検出素子とからなる流量計測装置にお
いて、バイパス通路には流量検出素子よりも上流側に位
置して前面が被測流体の流れと対面して該被測流体が衝
突する衝突壁部を設け、該衝突壁部の前面には弾性材料
により形成され前記被測流体中のダストが衝突するとき
の力を緩衝する緩衝部材を配設してなる構成を採用して
いる。
【0013】このように構成することにより、被測流体
がバイパス通路に流入するときには、その流れに加速さ
れてバイパス通路に高速で侵入するダストを衝突壁部の
位置で緩衝部材に衝突させ、その運動エネルギを緩衝部
材によって弾性的に吸収、緩衝することができる。これ
により、ダスト粒子を流量検出素子よりも上流側で止め
ることができ、その速度を低く抑えることができる。
【0014】また、請求項2の発明では、外側壁部と内
側壁部との間に被測流体が流れる主通路をバイパスして
被測流体の一部を流通させるバイパス通路が形成された
通路形成部材と、前記バイパス通路に臨んで該通路形成
部材に取付けられ前記被測流体の流量を検出する流量検
出素子とからなる流量計測装置において、前記通路形成
部材の内側壁部には前記流量検出素子よりも上流側に位
置して前面が被測流体の流れと対面して該被測流体が衝
突する衝突壁部を設け、該衝突壁部の前面には弾性材料
により形成され前記被測流体中のダストが衝突するとき
の力を緩衝する緩衝部材を配設する構成としている。
【0015】これにより、通路形成部材の外側壁部と内
側壁部との間にバイパス通路を形成し、内側壁部の一部
により衝突壁部を形成できると共に、この衝突壁部に緩
衝部材を配設することができる。
【0016】また、請求項3の発明によると、バイパス
通路は、主通路を流れる被測流体の流れに対してほぼ直
交する方向に折曲がった第1の折曲げ部と、該第1の折
曲げ部の下流側に位置して主通路とほぼ平行な方向に折
曲がった第2の折曲げ部とを有し、緩衝部材は前記第1
の折曲げ部で被測流体の流れが衝突する位置に配設し、
流量検出素子は前記第2の折曲げ部よりも下流側に配設
する構成としている。
【0017】これにより、被測流体は、その流れ方向が
第1,第2の折曲げ部で折曲がるように変化した後に、
流量検出素子の近傍を通過するようになり、被測流体中
で慣性質量が大きなダストの粒子が第1の折曲げ部の近
傍を通過するときに、この粒子を緩衝部材に衝突させて
緩衝作用を発揮することができる。
【0018】また、請求項4の発明によると、緩衝部材
には被測流体が緩衝部材に衝突するときの流れ方向に対
して斜めに傾斜した傾斜面部を形成する構成としてい
る。
【0019】これにより、被測流体がダストと共に緩衝
部材に衝突するときには、例えば被測流体をバイパス通
路が折曲がった方向に沿って一方向に流通させ、ダスト
粒子だけを緩衝部材の傾斜面部の傾きに応じて他方向に
跳ね飛ばすことができ、この粒子が流量検出素子側に向
けて流通するのを抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
流量計測装置を、添付図面に従って詳細に説明する。
【0021】ここで、図1ないし図4は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、自動車用エ
ンジンに用いる流量検出装置を例に挙げて述べる。
【0022】1はエンジンの吸気管(図示せず)等の途
中に取付けられる管体で、該管体1は、図1、図2に示
す如く、例えば樹脂材料、金属材料等によって円筒状に
形成され、その内部には主通路としての吸気通路2が設
けられている。そして、吸気通路2は、上流側がエンジ
ンのエアクリーナに接続され、下流側がエンジンの各気
筒(いずれも図示せず)に接続されると共に、被測流体
となるエンジンの吸入空気がエアクリーナから各気筒に
向けて矢示A方向に流れるものである。
【0023】3は流量計測装置の本体部分を構成するセ
ンサボディで、該センサボディ3は、基端側が管体1に
取付けられ、先端側が吸気通路2内に突出している。ま
た、センサボディ3には、後述の流量検出素子12と接
続される電子回路(図示せず)等が収容されている。
【0024】4は吸気通路2内に設けられた通路形成部
材で、該通路形成部材4は、図1ないし図3に示す如
く、例えば樹脂材料等により略四角形状の中空構造体と
して形成され、その外郭部位をなす外側壁部5と、該外
側壁部5に取囲まれた内側壁部6とにより構成されると
共に、これらの外側壁部5と内側壁部6との間には後述
のバイパス通路7が形成されている。そして、外側壁部
5は、上側壁部5A、下側壁部5B、前側壁部5C、前
側壁部5D及び左,右の側壁部5E,5Eにより構成さ
れている。
【0025】7は通路形成部材4内に略四角形状に折曲
がって形成されたバイパス通路で、該バイパス通路7
は、後述の入口側通路部8と出口側通路部9とを含んで
構成されている。
【0026】8はバイパス通路7の上流側部分を構成す
る入口側通路部8で、該入口側通路部8は、通路形成部
材4の前側壁部5Cに設けられ吸入空気の流れ方向の上
流側に向けて開口した流入口8Aと、該流入口8Aの下
流側に設けられ、吸入空気の流れ方向(矢示A方向)に
対してほぼ直交する方向に折曲がった第1の折曲げ部8
Bと、該第1の折曲げ部8Bよりも下流側に位置して吸
気通路2を流れる吸入空気の流れ方向とほぼ平行な方向
に折曲がった第2の折曲げ部8Cとを有し、入口側通路
部8は全体としてクランク状に屈曲して形成されてい
る。
【0027】そして、入口側通路部8には、上流側の折
曲げ部8Bの近傍に位置して吸入空気の流れが衝突する
位置に後述の緩衝部材11が設けられ、下流側の折曲げ
部8Cと出口側通路部9との間に流量検出素子12が設
けられている。
【0028】9はバイパス通路7の下流側部分を構成す
る略L字状の出口側通路部で、該出口側通路部9は、そ
の上流側が折曲げ部9Aとなって入口側通路部8に接続
され、その下流側は他の折曲げ部9Bを介して長穴状の
流出口9Cに接続されている。この場合、流出口9C
は、通路形成部材4の一方の側壁部5Eに形成されてい
るものである。
【0029】10は通路形成部材4の内側壁部6を用い
てバイパス通路7の途中に設けられた衝突壁部で、該衝
突壁部10は、内側壁部6の前面部位により構成され、
バイパス通路7内で流量検出素子12よりも上流側に配
置されている。そして、衝突壁部10は、入口側通路部
8の流入口8Aから折曲げ部8Bに向けて流入する吸入
空気の流れに対面し、エンジンの運転時には、吸入空気
の流れが後述の緩衝部材11を介して衝突壁部10に衝
突するものである。
【0030】11はバイパス通路7内で通路形成部材4
の衝突壁部10に設けられた緩衝部材で、該緩衝部材1
1は、図3、図4に示す如く、例えば天然ゴム、合成ゴ
ム、弾性樹脂等の弾性を有する材料によりほぼ均等な厚
みを有する板体として形成され、通路形成部材4(衝突
壁部10)を構成する材料よりも軟質に形成されてい
る。また、緩衝部材11は、入口側通路部8の折曲げ部
8Bに対応した位置で衝突壁部10に固着され、該衝突
壁部10の前面を覆っている。また、緩衝部材11の前
面は、吸入空気の流れ方向(矢示A方向)に対してほぼ
垂直に延びた平坦面部11Aとして形成されている。
【0031】そして、緩衝部材11は、吸入空気中に含
まれるダスト粒子が空気流により加速され、流入口8A
から入口側通路部8に高速で侵入したときに、この粒子
が緩衝部材11に衝突するときの力(運動エネルギ)を
弾性的に吸収、緩衝し、粒子の速度を流量検出素子12
よりも上流側で減速する。これにより、緩衝部材11
は、エンジンの運転中にダストが流量検出素子12に勢
いよく衝突するのを防止し、流量検出素子12を衝突に
よる衝撃から保護するものである。
【0032】12はバイパス通路7の入口側通路部8に
臨んで通路形成部材4に取付けられた流量検出素子で、
該流量検出素子12は、図3に示す如く、素子取付板1
3を介してセンサボディ3に取付けられ、通路形成部材
4の上側壁部5Aを介して入口側通路部8の途中に挿入
されている。
【0033】また、流量検出素子12は、従来技術とほ
ぼ同様に、例えばシリコン材料、セラミックス材料等に
より形成された基板と、例えば白金等の金属薄膜を基板
上に設けてエッチング加工を施すことにより形成された
感温抵抗体(いずれも図示せず)とを有している。そし
て、流量検出素子12は、感温抵抗体が給電されること
によって発熱し、この状態で吸入空気と接触して冷却さ
れることにより、吸入空気の流量を温度(抵抗値)の変
化として検出するものである。
【0034】本実施の形態による流量計測装置は上述の
如き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0035】まず、エンジンの運転中には、図3に示す
如く、その吸入空気が吸気通路2を矢示A方向に流れる
と、吸入空気の一部が流入口8Aから入口側通路部8に
流入し、この空気流は入口側通路部8の折曲げ部8Bの
近傍で緩衝部材11に衝突することにより、矢示Bの如
く流れ方向がほぼ直角に変化する。
【0036】そして、この空気流は折曲げ部8Cの近傍
で通路形成部材4の上側壁部5Aに衝突することによ
り、再び流れ方向がほぼ直角に変化した後に、流量検出
素子12の位置を通過する。
【0037】これにより、流量検出素子12は、この吸
入空気の流量を検出し、エンジンの吸入空気量に対応し
た検出信号を外部に出力する。また、流量検出素子12
の位置を通過した吸入空気は、出口側通路部9を流通し
た後に流出口9Cから吸気通路2に流出する。
【0038】ここで、仮りに吸入空気中にダスト等の粒
子が含まれている場合には、この粒子が吸入空気の流れ
によって加速されることにより、流入口8Aから入口側
通路部8に高速で侵入することがある。
【0039】しかし、このダスト粒子は、図4に示す如
く、吸入空気の流れ方向が矢示Bに示す如く折曲げ部8
Bの位置で変化するときに、慣性質量が大きいために矢
示Cに示す如く緩衝部材11に衝突し、その運動エネル
ギが緩衝部材11によって弾性的に吸収、緩衝される。
この結果、ダストの大部分の粒子は、緩衝部材11によ
り流入口8A側に跳ね飛ばされて折曲げ部8Bの近傍で
矢示C1方向に落下し、流量検出素子12よりも上流側
に留められる。
【0040】また、ダストの一部の粒子は、緩衝部材1
1と衝突して減速された後に、吸入空気の流れによって
再び加速され、入口側通路部8の折曲げ部8Bから折曲
げ部8Cに向けて低速で流通する。しかし、この粒子は
さらに通路形成部材4の上側壁部5Aに衝突して減速さ
れるので、流量検出素子12の位置に達するダストの量
を確実に低減でき、その速度を低く抑えることができ
る。
【0041】かくして、本実施の形態によれば、バイパ
ス通路7には、流量検出素子12よりも上流側に位置し
て吸入空気の流れが衝突する衝突壁部10を設け、該衝
突壁部10には緩衝部材11を配設する構成としたの
で、吸入空気と共にバイパス通路7に高速で侵入するダ
ストを緩衝部材11に衝突させ、その運動エネルギを緩
衝部材11によって吸収、緩衝できると共に、これによ
ってダスト粒子の流れを減速しつつ、衝突壁部10の近
傍に留めることができる。
【0042】しかも、緩衝部材11を入口側通路部8の
折曲げ部8Bに配置したので、この部位で吸入空気の流
れ方向をほぼ直角に変化させることができ、このときに
慣性質量が大きなダストを緩衝部材11に高い確率で衝
突させることができ、その運動エネルギを効率よく低下
させることができる。
【0043】従って、エンジンの加速等により吸入空気
の流速等が増大する場合でも、バイパス通路7に高速で
侵入するダストが流量検出素子12に直に衝突するのを
確実に防止でき、仮りにダスト粒子が流量検出素子12
の位置に達したとしても、その速度を低く抑えることが
できる。これにより、微小な金属薄膜等からなる流量検
出素子12を安定的に保護でき、耐久性、寿命を向上さ
せることができる。
【0044】また、入口側通路部8を、2箇所の折曲げ
部8B,8Cを有するクランク状の屈曲通路部として形
成し、流量検出素子12を折曲げ部8Cよりも下流側に
配置したので、仮りに少量のダストが緩衝部材11の位
置を通過したとしても、その粒子をさらに通路形成部材
4の上側壁部5Aに衝突させて確実に減速することがで
きる。そして、緩衝部材11と上側壁部5Aとにより流
量検出素子12の位置に達するダストの量を2段階で確
実に低減することができる。
【0045】次に、図5は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、緩衝部材に傾斜面部
を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態で
は、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0046】21はバイパス通路7の入口側通路部8に
設けられた緩衝部材で、該緩衝部材21は、第1の実施
の形態とほぼ同様に、例えば天然ゴム、合成ゴム、弾性
樹脂等の弾性を有する材料により形成され、入口側通路
部8の折曲げ部8Bの近傍で通路形成部材4の衝突壁部
10に固着されている。
【0047】しかし、緩衝部材21は、図5中の上部側
が下部側よりも厚肉に形成され、その前面は、緩衝部材
21に衝突する吸入空気の流れ方向(矢示A方向)に対
して斜め下向きに傾斜した傾斜面部21Aとして形成さ
れている。この場合、傾斜面部21Aは、上向きに折曲
がった入口側通路部8の折曲げ部8Bに対して、所定の
傾斜角θをもって逆方向(下向き)に傾斜しているもの
である。
【0048】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、
緩衝部材21に傾斜面部21Aを形成したので、吸入空
気がダストと共に緩衝部材21に衝突するときには、吸
入空気を入口側通路部8の折曲がり方向に沿って上向き
に流通させつつ、ダストの粒子だけを傾斜面部21Aの
傾斜角θに応じて下向きに跳ね飛ばすことができ、この
粒子を折曲げ部8Bの近傍により効率よく留めることが
できる。
【0049】次に、図6は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、緩衝部材に傾斜面部
を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態で
は、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0050】31はバイパス通路7の入口側通路部8に
設けられた緩衝部材で、該緩衝部材31は、第1の実施
の形態とほぼ同様に、例えば天然ゴム、合成ゴム、弾性
樹脂等の弾性を有する材料により形成され、入口側通路
部8の折曲げ部8Bの近傍で通路形成部材4の衝突壁部
10に固着されている。
【0051】しかし、緩衝部材31は、例えば鋸歯状の
断面形状をもって形成され、その前面側には複数の傾斜
面部31Aが形成されている。そして、各傾斜面部31
Aは、吸入空気の流れ方向に対して斜め下向きに傾斜
し、予め定められた傾斜角θ′を有している。
【0052】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1,第2の実施の形態とほぼ同様の作
用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態
では、緩衝部材31の前面側に複数の傾斜面部31Aを
形成したので、緩衝部材31の厚みを小さく抑えた状態
で傾斜角θ′を大きな角度に形成でき、ダストを減速す
る機能や緩衝部材31の設計自由度を高めることができ
る。
【0053】なお、前記各実施の形態では、緩衝部材1
1,21,31を通路形成部材4の衝突壁部10に固着
する構成としたが、本発明はこれに限らず、例えば衝突
壁部を含む通路形成部材の内側壁部と緩衝部材とを弾性
材料により一体に形成してもよく、さらには通路形成部
材の全体を弾性材料により一体に形成する構成としても
よい。
【0054】また、実施の形態では、バイパス通路7の
上流側を、2箇所の折曲げ部8B,8Cを有するクラン
ク状の入口側通路部8として形成したが、本発明はこれ
に限らず、例えば入口側通路部を1箇所の折曲げ部を有
するL字状に形成してもよく、また3箇所以上の折曲げ
部を有する屈曲した通路部として構成してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、バイパス通路の衝突壁部には、ダストが衝突する
ときの力を緩衝する緩衝部材を配設する構成としたの
で、被測流体中に含まれるダストを緩衝部材に衝突さ
せ、その運動エネルギを緩衝部材によって弾性的に吸
収、緩衝できると共に、これによってダストの粒子を減
速しつつ、衝突壁部の近傍に留めることができる。従っ
て、被測流体の流速等が増大する場合でも、ダストが流
量検出素子に直に衝突するのを確実に防止でき、仮りに
ダストが流量検出素子の位置に達したとしても、その速
度を低く抑えることができる。これにより、流量検出素
子を衝突による衝撃から保護でき、検出素子の耐久性、
寿命を向上することができる。
【0056】また、請求項2の発明によれば、バイパス
通路を形成する通路形成部材の内側壁部に衝突壁部を設
け、この衝突壁部にダストが衝突するときの力を緩衝す
る緩衝部材を配設する構成としたので、被測流体中のダ
ストの運動エネルギを通路形成部材の衝突壁部に配設し
た緩衝部材によって弾性的に吸収、緩衝することができ
る。従って、流量検出素子をダストとの衝突から保護で
き、検出素子の耐久性、寿命を向上することができる。
【0057】また、請求項3の発明によれば、バイパス
通路の第1の折曲げ部に緩衝部材を配設し、第2の折曲
げ部よりも下流側に流量検出素子を配設する構成とした
ので、被測流体がバイパス通路を流通するときには、ま
ず第1の折曲げ部の位置で慣性質量が大きなダスト粒子
を緩衝部材に高い確率で衝突させ、その運動エネルギを
効率よく吸収することができる。また、仮りに少量のダ
スト粒子が緩衝部材の位置を通過したとしても、この粒
子をさらに第2の折曲げ部の位置でバイパス通路の周壁
等に衝突させて減速できるから、流量検出素子の位置に
達するダストの量を2段階で確実に低減することができ
る。
【0058】また、請求項4の発明によれば、緩衝部材
には、被測流体が緩衝部材に衝突するときの流れ方向に
対して斜めに傾斜した傾斜面部を形成する構成としたの
で、被測流体がダストと共に緩衝部材に衝突するときに
は、一定の方向に流れる被測流体の流れ方向に対して、
ダストの粒子だけを傾斜面部の傾き等に応じて異なる方
向に跳ね飛ばすことができ、この粒子を衝突壁部の近傍
に効率よく留めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による流量計測装置
を示す正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた流量計測装置
の縦断面図である。
【図3】バイパス通路と流量検出素子とを示す流量計測
装置の部分拡大断面図である。
【図4】衝突壁部と緩衝部材とを拡大して示す図3中の
要部拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による流量計測装置
を図4と同様位置からみた要部拡大断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による流量計測装置
を図4と同様位置からみた要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 管体 2 吸気通路(主通路) 3 センサボディ 4 通路形成部材 5 外側壁部 5A 上側壁部 5B 下側壁部 5C 前側壁部 5D 後側壁部 5E 側壁部 6 内側壁部 7 バイパス通路 8 入口側通路部 8A 流入口 8B,8C 折曲げ部 9 出口側通路部 9C 流出口 10 衝突壁部 11,21,31 緩衝部材 11A 平坦面部 12 流量検出素子 13 素子取付板 21A,31A 傾斜面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測流体が流れる主通路をバイパスして
    被測流体の一部を流通させるバイパス通路と、該バイパ
    ス通路の途中に設けられ前記被測流体の流量を検出する
    流量検出素子とからなる流量計測装置において、 前記バイパス通路には前記流量検出素子よりも上流側に
    位置して前面が被測流体の流れと対面して該被測流体が
    衝突する衝突壁部を設け、該衝突壁部の前面には弾性材
    料により形成され前記被測流体中のダストが衝突すると
    きの力を緩衝する緩衝部材を配設する構成としたことを
    特徴とする流量計測装置。
  2. 【請求項2】 外側壁部と内側壁部との間に被測流体が
    流れる主通路をバイパスして被測流体の一部を流通させ
    るバイパス通路が形成された通路形成部材と、前記バイ
    パス通路に臨んで該通路形成部材に取付けられ前記被測
    流体の流量を検出する流量検出素子とからなる流量計測
    装置において、 前記通路形成部材の内側壁部には前記流量検出素子より
    も上流側に位置して前面が被測流体の流れと対面して該
    被測流体が衝突する衝突壁部を設け、該衝突壁部の前面
    には弾性材料により形成され前記被測流体中のダストが
    衝突するときの力を緩衝する緩衝部材を配設する構成と
    したことを特徴とする流量計測装置。
  3. 【請求項3】 前記バイパス通路は、前記主通路を流れ
    る被測流体の流れに対してほぼ直交する方向に折曲がっ
    た第1の折曲げ部と、該第1の折曲げ部の下流側に位置
    して前記主通路とほぼ平行な方向に折曲がった第2の折
    曲げ部とを有し、前記緩衝部材は前記第1の折曲げ部で
    被測流体の流れが衝突する位置に配設し、前記流量検出
    素子は前記第2の折曲げ部よりも下流側に配設してなる
    請求項1または2に記載の流量計測装置。
  4. 【請求項4】 前記緩衝部材には前記被測流体が緩衝部
    材に衝突するときの流れ方向に対して斜めに傾斜した傾
    斜面部を形成してなる請求項1,2または3に記載の流
    量計測装置。
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