JP3602173B2 - 浴室換気乾燥機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は浴室の天井裏に設けられ、浴室を利用して洗濯物を乾燥する浴室換気乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、夫婦共働きの増加に伴い洗濯物を室内にて乾かしたいという要望が多くなり、浴室を洗濯物の乾燥の場所として利用する浴室換気乾燥機が普及している。
【0003】
従来のこの種の浴室換気乾燥機は、浴室の天井に埋込設置されるものが一般的であった。また乾燥運転時、洗濯物に対する温風の当て方により乾燥時間が変わるため実開昭59−186737号公報、実開昭61−130197号公報に示されるような温風の吹出方向を可変させるタイプの構成と、洗濯物を回動させてこれに温風を当てる構成が考案されていた。以下、その構成について図6〜図8を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、温風の吹出方向を可変させるタイプについては、下面を開口し内部に温水コイルよりなる熱交換器101と循環用送風機102と換気用送風機103を設け、室外と連通するダクト104の接続される前記換気用送風機103の換気口105を側部に形成した乾燥機の本体106を浴室107の天井裏に設けていた。
【0005】
そして、前記本体106の下面開口を覆う形状でフィルタ108を有した吸込口109および可動自在なルーバー110を有した吹出口111を形成した化粧パネル112を前記本体106の下面に取り付ける。
【0006】
また、運転時間をセットするタイマー113を備えたリモコンスイッチ114をケーブル115により前記本体106内の循環用送風機102および換気用送風機103に接続している。
【0007】
また、洗濯物を回動させ温風を当てるタイプについては、下面を開口し内部に温水コイルよりなる熱交換器101と循環用送風機102と換気用送風機103を設け、室外と連通するダクト104の接続される前記換気用送風機103の換気口105を側部に形成し、物掛け枠116を回動させるためのモーター117を設けた乾燥機の本体106を浴室107の天井裏に設けていた。
【0008】
そして、前記本体106の下面開口を覆う形状でフィルタ108を有した吸込口109および吹出口111を形成し、前記モーター117のモーターシャフト117aが出る形状で、化粧パネル112を前記本体106の下面に取り付ける。前記モーターシャフト117aにはシャフト116aを有する前記物掛け枠116が取り付けられる。前記シャフト116aには洗濯物を掛けるためのハンガー118を取り付けるための穴116bが設けられている。
【0009】
また、運転時間をセットするタイマー113および物掛け枠の回動をオン、オフさせるスイッチ119を備えたリモコンスイッチ114をケーブル130により前記本体106内の循環用送風機102、換気用送風機103およびモーター117に接続している。
【0010】
上記構成において、温風の吹出方向を可変させるタイプについては、浴室換気乾燥機を運転すると、循環用送風機102により本体106の下面に設けられた化粧パネル112の吸込口109よりフィルタ108を介して浴室107の空気が本体106に吸い込まれ、熱交換器101で熱交換され温められた温風115を可動自在なルーバー110を有する吹出口111より吹き出し、浴室107内の取付棒120に吊り下げられた洗濯物121に当て乾燥していた。
【0011】
そして、前記洗濯物121より除去された水分により浴室107内の空気の絶対湿度が上昇するため、換気用送風機103により、換気口105、ダクト104を介して浴室107内の湿った空気の一部を屋外に排出して浴室107内の絶対湿度の上昇を抑え、リモコンスイッチ114に設けられたタイマー113のセットされた時間だけ浴室換気乾燥機が運転していた。
【0012】
また、洗濯物を回動させ温風を当てるタイプについては、浴室換気乾燥機を運転すると、同様に温風115を吹出口111より吹き出す。このとき浴室107内で物掛け枠116に掛けられたハンガー118に吊り下げられた洗濯物121に当て乾燥していた。同時に物掛け枠116は、リモコンスイッチ114のスイッチ119をオンすることにより、本体2のモーター117が回動し前記洗濯物121にはまんべんなく温風115が当たるようになっていた。
【0013】
そして、前記洗濯物121より除去された水分により浴室107内の空気の絶対湿度が上昇するため、換気用送風機103により、換気口105、ダクト104を介して浴室107内の湿った空気の一部を屋外に排出して浴室107内の絶対湿度の上昇を抑え、リモコンスイッチ114に設けられたタイマー113のセットされた時間だけ浴室換気乾燥機が運転していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の温風の吹出方向を可変させるタイプの浴室換気乾燥機においては、吹出口111の幅は浴室の幅に対し50%以下であり、浴室内の取付棒120に掛けられた洗濯物121に温風115を吹き付けた場合、取付棒120の両端に掛けられた洗濯物121の乾燥が悪いため全体としての乾燥時間が長くなるという問題があった。
【0015】
また、洗濯物を回動させ温風を当てるタイプについては、物掛け枠116を回動させるための機構に費用がかかるとともに、物掛け枠に掛けられる洗濯物121の重量にアンバランスが有ると前記物掛け枠116の回動がスムーズに行かない場合が有るという問題があった。
【0016】
本発明は上記課題を解決するもので、むらなく洗濯物を乾燥できる浴室換気乾燥機を提供することを第1の目的とする。
【0017】
また、第2の目的は洗濯物の量により吹き出しを1方向と2方向に選択できる浴室換気乾燥機を得ることにある。
【0018】
また、第3の目的は温風の吹出角度により前記温風が直接吸込口に吸い込まれる、いわゆるショートサーキット現象を防ぐ構造を持つ浴室換気乾燥機を得ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の浴室換気乾燥機は上記第1の目的を達成するために第1の手段は、下面を開口し内部に熱交換器と循環用送風機と換気用送風機を設け、前記換気用送風機の換気口を側部に形成した乾燥機の本体と、この本体の下面開口を覆う形状で吸込口および吹出口を形成した化粧パネルと、前記吹出口外面に着脱可能な、スリット状の開口を有する吹出チャンバーとを備え、前記吹出チャンバーの幅を前記本体の幅より広く形成した構成とする。
【0020】
また、第2の目的を達成するために第2の手段は、吹出口に着脱自在に設けられる吹出チャンバーに空気を吹き出すスリットを設け、前記スリットに通気口と遮蔽部を有した仕切部材を可動自在に設け、吹出方向を単一または複数に可変できる構成とする。
【0021】
また、第3の目的を達成するために第3の手段は、化粧パネルの吸込口と吹出口との間を仕切り遮蔽するように前記吸込口側に支点を有する遮蔽パネルを可動自在に設けた構成とする。
【0022】
【作用】
本発明は上記した第1の手段の構成により、循環用送風機と熱交換器の作用により浴室内に吹き出される温風を吹出チャンバーで幅広く吹き出すようにし、洗濯物にまんべんなく温風が当たるようにすることにより洗濯物の乾燥むらをなくし、乾燥時間を短縮することとなる。
【0023】
また、第2の手段の構成により、洗濯物の量に応じ、可動の仕切部材を動かし吹出チャンバーの温風の吹出方向を1方向と2方向に切り換えられることにより効果的に乾燥を行うことができることとなる。
【0024】
また、第3の手段の構成により、温風がショートサーキットする恐れのある場合は化粧パネルの吹出口と吸込口の間にある遮蔽パネルを回転させ、吹き出した温風が直接吸込口に吸い込まれるのを防止することとなる。
【0025】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1実施例について図1および図2を参照しながら説明する。なお、従来例と同一部分には同一符号を付けて詳細な説明は省略する。
【0026】
図に示すように、吹出口111外面に、本体106よりも幅の広い、脱着可能で、スリット状開口1を円弧面に有する吹出チャンバー2を設ける。
【0027】
上記構成において、浴室内の吊下棒120に吊り下げられた洗濯物121を乾燥させるべく浴室換気乾燥機を運転すると、循環用送風機102によって吸込口109より流入した浴室内の空気は熱交換器101を通過して熱交換され温風115を吹出口111を介し吹出チャンバー2より浴室内に幅広く送風するため洗濯物121がむらなく乾燥される。
【0028】
一方吸込口109より本体106内に流入した、前記洗濯物121より除去された水分による湿った空気の一部は換気用送風機103により換気口105からダクト104を介して屋外へ排出される。
【0029】
このように本発明の第1実施例の浴室換気乾燥機によれば、吹出口111に本体106より幅の広い形状でスリット状開口1を有する吹出チャンバー2を設けているので、熱交換された温風115が浴室内に幅広く送風され、浴室内に吊下げられた複数の洗濯物121にむらなく温風が接触して洗濯物121を速やかに乾燥することができる。
【0030】
(実施例2)
以下、本発明の第2実施例について図3および図4を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付けて詳細な説明は省略する。
【0031】
図に示すように、化粧パネル112の吹出口111に脱着可能に取り付けられる吹出チャンバー2Aの円弧面を有する下方部に円弧面に沿い円弧状のスリット3を複数形成し、円弧状で中央部につまみ4を有した遮蔽部5Aを設け、両端部近傍には通気口5Bを形成した仕切部材5を吹出チャンバー2Aの内部において、前記スリット3に沿い可動自在に設け、つまみ4は吹出チャンバー2Aの外部に露出するように構成する。
【0032】
上記構成において、洗濯物(図示せず)を乾燥する場合、洗濯物が多いときには、図4に示すようにつまみ4の位置を吹出チャンバー2Aのほぼ中央に位置させ、仕切部材5の両端部近傍に設けた左右の通気口5Bをスリット3に連通させることにより、吹出チャンバー2Aに送られた温風は吹出チャンバー2A内より仕切部材5に形成した左右の通気口5Bを経てスリット3を通り、吹出チャンバー2Aより吹き出された温風115は多くの洗濯物に接触して乾燥が行われる。
【0033】
また、洗濯物が少なく、例えば吹出チャンバー2Aの右側の位置に洗濯物が吊り下げられている場合には、つまみ4により仕切部材5を時計方向に回動し右側の通気口5Bを吹出チャンバー2Aに形成されたスリット3の右側部分に連通しスリット3の左側部分は遮蔽部5Aで覆われ、吹出チャンバー2Aから吹き出される温風は右側の一方向に集中して洗濯物に向かい吹き出され乾燥が行われる。
【0034】
このように本発明の第2実施例の浴室換気乾燥機によれば、吹出チャンバー2Aから吹き出される温風を仕切部材5を可動することにより2方向あるいは1方向に向け吹き出すことができるので、浴室内に吊り下げられた洗濯物の容量および位置に対応して温風が拡散または集中して洗濯物に接触するため短時間の間に効率よく乾燥をすることができる。
【0035】
(実施例3)
以下、本発明の第3実施例について図5を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付けて詳細な説明は省略する。
【0036】
図に示すように、化粧パネル112の吹出口111と吸込口109の間に、吸込口側に支点6を有する遮蔽パネル7を設けた構成とする。
【0037】
上記構成において、温風115の吹出方向が吸込口109側に向いている場合、遮蔽パネル5を支点6を介して回転させることにより、吹き出された温風115が遮蔽パネル7により直接吸込口109に吸い込まれるのを防ぐこととなる。
【0038】
このように本発明の第3実施例の浴室換気乾燥機によれば吸込口109と吹出口111との間に遮蔽パネル7を支点6を介して回動自在に設けているので、遮蔽パネル7を可動して遮蔽パネル7の角度を変えることにより吹出口111から吹き出される温風115の方向を洗濯物に向け可変することができるとともに、吹出口111から吹き出された温風115が直接吸込口109に吸い込まれるショートサーキットを防止することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように本発明によれば、吹出口に本体より幅の広いスリット状の開口を有する吹出チャンバーを設け温風を吹き出すので、洗濯物にむらなく温風が当たり、洗濯物を均一に乾燥するので乾燥時間を短縮できランニングコストの少ない浴室換気乾燥機を提供できる。
【0040】
また、洗濯物の量に応じて温風の吹出方向を1方向と2方向に選択して吹き出せる吹出チャンバーを取り付けているので、効果的に乾燥運転を行うことができることとなる。
【0041】
また、吸込口と吹出口の間に、吸込口側に支点を有する遮蔽パネルを設けているので、吹出口より吹き出される温風が吸込口側に向いていても、温風がショートサーキットをおこさないため能力の低下がなく経済的に乾燥運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の浴室換気乾燥機の断面図
【図2】同第1実施例の浴室換気乾燥機による洗濯物の乾燥状態を示す斜視図
【図3】同第2実施例の浴室換気乾燥機の吹出チャンバーの構成を示す斜視図
【図4】同第2実施例の浴室換気乾燥機の吹出チャンバーの断面図
【図5】同第3実施例の浴室換気乾燥機の構成を示す側面図
【図6】従来の温風の吹き出し方向を可変させるタイプの浴室換気乾燥機の断面図
【図7】同温風の吹き出し方向を可変させるタイプの浴室換気乾燥機の構成を示す斜視図
【図8】同洗濯物を回動させて温風を当てるタイプの浴室換気乾燥機の構成を示す概略図
【符号の説明】
1 スリット状開口
2 吹出チャンバー
2A 吹出チャンバー
3 スリット
5 仕切部材
5A 遮蔽部
5B 通気口
6 支点
7 遮蔽パネル
101 熱交換器
102 循環用送風機
103 換気用送風機
105 換気口
106 本体
109 吸込口
111 吹出口
112 化粧パネル
【産業上の利用分野】
本発明は浴室の天井裏に設けられ、浴室を利用して洗濯物を乾燥する浴室換気乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、夫婦共働きの増加に伴い洗濯物を室内にて乾かしたいという要望が多くなり、浴室を洗濯物の乾燥の場所として利用する浴室換気乾燥機が普及している。
【0003】
従来のこの種の浴室換気乾燥機は、浴室の天井に埋込設置されるものが一般的であった。また乾燥運転時、洗濯物に対する温風の当て方により乾燥時間が変わるため実開昭59−186737号公報、実開昭61−130197号公報に示されるような温風の吹出方向を可変させるタイプの構成と、洗濯物を回動させてこれに温風を当てる構成が考案されていた。以下、その構成について図6〜図8を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、温風の吹出方向を可変させるタイプについては、下面を開口し内部に温水コイルよりなる熱交換器101と循環用送風機102と換気用送風機103を設け、室外と連通するダクト104の接続される前記換気用送風機103の換気口105を側部に形成した乾燥機の本体106を浴室107の天井裏に設けていた。
【0005】
そして、前記本体106の下面開口を覆う形状でフィルタ108を有した吸込口109および可動自在なルーバー110を有した吹出口111を形成した化粧パネル112を前記本体106の下面に取り付ける。
【0006】
また、運転時間をセットするタイマー113を備えたリモコンスイッチ114をケーブル115により前記本体106内の循環用送風機102および換気用送風機103に接続している。
【0007】
また、洗濯物を回動させ温風を当てるタイプについては、下面を開口し内部に温水コイルよりなる熱交換器101と循環用送風機102と換気用送風機103を設け、室外と連通するダクト104の接続される前記換気用送風機103の換気口105を側部に形成し、物掛け枠116を回動させるためのモーター117を設けた乾燥機の本体106を浴室107の天井裏に設けていた。
【0008】
そして、前記本体106の下面開口を覆う形状でフィルタ108を有した吸込口109および吹出口111を形成し、前記モーター117のモーターシャフト117aが出る形状で、化粧パネル112を前記本体106の下面に取り付ける。前記モーターシャフト117aにはシャフト116aを有する前記物掛け枠116が取り付けられる。前記シャフト116aには洗濯物を掛けるためのハンガー118を取り付けるための穴116bが設けられている。
【0009】
また、運転時間をセットするタイマー113および物掛け枠の回動をオン、オフさせるスイッチ119を備えたリモコンスイッチ114をケーブル130により前記本体106内の循環用送風機102、換気用送風機103およびモーター117に接続している。
【0010】
上記構成において、温風の吹出方向を可変させるタイプについては、浴室換気乾燥機を運転すると、循環用送風機102により本体106の下面に設けられた化粧パネル112の吸込口109よりフィルタ108を介して浴室107の空気が本体106に吸い込まれ、熱交換器101で熱交換され温められた温風115を可動自在なルーバー110を有する吹出口111より吹き出し、浴室107内の取付棒120に吊り下げられた洗濯物121に当て乾燥していた。
【0011】
そして、前記洗濯物121より除去された水分により浴室107内の空気の絶対湿度が上昇するため、換気用送風機103により、換気口105、ダクト104を介して浴室107内の湿った空気の一部を屋外に排出して浴室107内の絶対湿度の上昇を抑え、リモコンスイッチ114に設けられたタイマー113のセットされた時間だけ浴室換気乾燥機が運転していた。
【0012】
また、洗濯物を回動させ温風を当てるタイプについては、浴室換気乾燥機を運転すると、同様に温風115を吹出口111より吹き出す。このとき浴室107内で物掛け枠116に掛けられたハンガー118に吊り下げられた洗濯物121に当て乾燥していた。同時に物掛け枠116は、リモコンスイッチ114のスイッチ119をオンすることにより、本体2のモーター117が回動し前記洗濯物121にはまんべんなく温風115が当たるようになっていた。
【0013】
そして、前記洗濯物121より除去された水分により浴室107内の空気の絶対湿度が上昇するため、換気用送風機103により、換気口105、ダクト104を介して浴室107内の湿った空気の一部を屋外に排出して浴室107内の絶対湿度の上昇を抑え、リモコンスイッチ114に設けられたタイマー113のセットされた時間だけ浴室換気乾燥機が運転していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の温風の吹出方向を可変させるタイプの浴室換気乾燥機においては、吹出口111の幅は浴室の幅に対し50%以下であり、浴室内の取付棒120に掛けられた洗濯物121に温風115を吹き付けた場合、取付棒120の両端に掛けられた洗濯物121の乾燥が悪いため全体としての乾燥時間が長くなるという問題があった。
【0015】
また、洗濯物を回動させ温風を当てるタイプについては、物掛け枠116を回動させるための機構に費用がかかるとともに、物掛け枠に掛けられる洗濯物121の重量にアンバランスが有ると前記物掛け枠116の回動がスムーズに行かない場合が有るという問題があった。
【0016】
本発明は上記課題を解決するもので、むらなく洗濯物を乾燥できる浴室換気乾燥機を提供することを第1の目的とする。
【0017】
また、第2の目的は洗濯物の量により吹き出しを1方向と2方向に選択できる浴室換気乾燥機を得ることにある。
【0018】
また、第3の目的は温風の吹出角度により前記温風が直接吸込口に吸い込まれる、いわゆるショートサーキット現象を防ぐ構造を持つ浴室換気乾燥機を得ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の浴室換気乾燥機は上記第1の目的を達成するために第1の手段は、下面を開口し内部に熱交換器と循環用送風機と換気用送風機を設け、前記換気用送風機の換気口を側部に形成した乾燥機の本体と、この本体の下面開口を覆う形状で吸込口および吹出口を形成した化粧パネルと、前記吹出口外面に着脱可能な、スリット状の開口を有する吹出チャンバーとを備え、前記吹出チャンバーの幅を前記本体の幅より広く形成した構成とする。
【0020】
また、第2の目的を達成するために第2の手段は、吹出口に着脱自在に設けられる吹出チャンバーに空気を吹き出すスリットを設け、前記スリットに通気口と遮蔽部を有した仕切部材を可動自在に設け、吹出方向を単一または複数に可変できる構成とする。
【0021】
また、第3の目的を達成するために第3の手段は、化粧パネルの吸込口と吹出口との間を仕切り遮蔽するように前記吸込口側に支点を有する遮蔽パネルを可動自在に設けた構成とする。
【0022】
【作用】
本発明は上記した第1の手段の構成により、循環用送風機と熱交換器の作用により浴室内に吹き出される温風を吹出チャンバーで幅広く吹き出すようにし、洗濯物にまんべんなく温風が当たるようにすることにより洗濯物の乾燥むらをなくし、乾燥時間を短縮することとなる。
【0023】
また、第2の手段の構成により、洗濯物の量に応じ、可動の仕切部材を動かし吹出チャンバーの温風の吹出方向を1方向と2方向に切り換えられることにより効果的に乾燥を行うことができることとなる。
【0024】
また、第3の手段の構成により、温風がショートサーキットする恐れのある場合は化粧パネルの吹出口と吸込口の間にある遮蔽パネルを回転させ、吹き出した温風が直接吸込口に吸い込まれるのを防止することとなる。
【0025】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1実施例について図1および図2を参照しながら説明する。なお、従来例と同一部分には同一符号を付けて詳細な説明は省略する。
【0026】
図に示すように、吹出口111外面に、本体106よりも幅の広い、脱着可能で、スリット状開口1を円弧面に有する吹出チャンバー2を設ける。
【0027】
上記構成において、浴室内の吊下棒120に吊り下げられた洗濯物121を乾燥させるべく浴室換気乾燥機を運転すると、循環用送風機102によって吸込口109より流入した浴室内の空気は熱交換器101を通過して熱交換され温風115を吹出口111を介し吹出チャンバー2より浴室内に幅広く送風するため洗濯物121がむらなく乾燥される。
【0028】
一方吸込口109より本体106内に流入した、前記洗濯物121より除去された水分による湿った空気の一部は換気用送風機103により換気口105からダクト104を介して屋外へ排出される。
【0029】
このように本発明の第1実施例の浴室換気乾燥機によれば、吹出口111に本体106より幅の広い形状でスリット状開口1を有する吹出チャンバー2を設けているので、熱交換された温風115が浴室内に幅広く送風され、浴室内に吊下げられた複数の洗濯物121にむらなく温風が接触して洗濯物121を速やかに乾燥することができる。
【0030】
(実施例2)
以下、本発明の第2実施例について図3および図4を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付けて詳細な説明は省略する。
【0031】
図に示すように、化粧パネル112の吹出口111に脱着可能に取り付けられる吹出チャンバー2Aの円弧面を有する下方部に円弧面に沿い円弧状のスリット3を複数形成し、円弧状で中央部につまみ4を有した遮蔽部5Aを設け、両端部近傍には通気口5Bを形成した仕切部材5を吹出チャンバー2Aの内部において、前記スリット3に沿い可動自在に設け、つまみ4は吹出チャンバー2Aの外部に露出するように構成する。
【0032】
上記構成において、洗濯物(図示せず)を乾燥する場合、洗濯物が多いときには、図4に示すようにつまみ4の位置を吹出チャンバー2Aのほぼ中央に位置させ、仕切部材5の両端部近傍に設けた左右の通気口5Bをスリット3に連通させることにより、吹出チャンバー2Aに送られた温風は吹出チャンバー2A内より仕切部材5に形成した左右の通気口5Bを経てスリット3を通り、吹出チャンバー2Aより吹き出された温風115は多くの洗濯物に接触して乾燥が行われる。
【0033】
また、洗濯物が少なく、例えば吹出チャンバー2Aの右側の位置に洗濯物が吊り下げられている場合には、つまみ4により仕切部材5を時計方向に回動し右側の通気口5Bを吹出チャンバー2Aに形成されたスリット3の右側部分に連通しスリット3の左側部分は遮蔽部5Aで覆われ、吹出チャンバー2Aから吹き出される温風は右側の一方向に集中して洗濯物に向かい吹き出され乾燥が行われる。
【0034】
このように本発明の第2実施例の浴室換気乾燥機によれば、吹出チャンバー2Aから吹き出される温風を仕切部材5を可動することにより2方向あるいは1方向に向け吹き出すことができるので、浴室内に吊り下げられた洗濯物の容量および位置に対応して温風が拡散または集中して洗濯物に接触するため短時間の間に効率よく乾燥をすることができる。
【0035】
(実施例3)
以下、本発明の第3実施例について図5を参照しながら説明する。なお、第1実施例と同一部分には同一符号を付けて詳細な説明は省略する。
【0036】
図に示すように、化粧パネル112の吹出口111と吸込口109の間に、吸込口側に支点6を有する遮蔽パネル7を設けた構成とする。
【0037】
上記構成において、温風115の吹出方向が吸込口109側に向いている場合、遮蔽パネル5を支点6を介して回転させることにより、吹き出された温風115が遮蔽パネル7により直接吸込口109に吸い込まれるのを防ぐこととなる。
【0038】
このように本発明の第3実施例の浴室換気乾燥機によれば吸込口109と吹出口111との間に遮蔽パネル7を支点6を介して回動自在に設けているので、遮蔽パネル7を可動して遮蔽パネル7の角度を変えることにより吹出口111から吹き出される温風115の方向を洗濯物に向け可変することができるとともに、吹出口111から吹き出された温風115が直接吸込口109に吸い込まれるショートサーキットを防止することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように本発明によれば、吹出口に本体より幅の広いスリット状の開口を有する吹出チャンバーを設け温風を吹き出すので、洗濯物にむらなく温風が当たり、洗濯物を均一に乾燥するので乾燥時間を短縮できランニングコストの少ない浴室換気乾燥機を提供できる。
【0040】
また、洗濯物の量に応じて温風の吹出方向を1方向と2方向に選択して吹き出せる吹出チャンバーを取り付けているので、効果的に乾燥運転を行うことができることとなる。
【0041】
また、吸込口と吹出口の間に、吸込口側に支点を有する遮蔽パネルを設けているので、吹出口より吹き出される温風が吸込口側に向いていても、温風がショートサーキットをおこさないため能力の低下がなく経済的に乾燥運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の浴室換気乾燥機の断面図
【図2】同第1実施例の浴室換気乾燥機による洗濯物の乾燥状態を示す斜視図
【図3】同第2実施例の浴室換気乾燥機の吹出チャンバーの構成を示す斜視図
【図4】同第2実施例の浴室換気乾燥機の吹出チャンバーの断面図
【図5】同第3実施例の浴室換気乾燥機の構成を示す側面図
【図6】従来の温風の吹き出し方向を可変させるタイプの浴室換気乾燥機の断面図
【図7】同温風の吹き出し方向を可変させるタイプの浴室換気乾燥機の構成を示す斜視図
【図8】同洗濯物を回動させて温風を当てるタイプの浴室換気乾燥機の構成を示す概略図
【符号の説明】
1 スリット状開口
2 吹出チャンバー
2A 吹出チャンバー
3 スリット
5 仕切部材
5A 遮蔽部
5B 通気口
6 支点
7 遮蔽パネル
101 熱交換器
102 循環用送風機
103 換気用送風機
105 換気口
106 本体
109 吸込口
111 吹出口
112 化粧パネル
Claims (3)
- 下面を開口し内部に熱交換器と循環用送風機と換気用送風機を設け、前記換気用送風機の換気口を側部に形成した乾燥機の本体と、この本体の下面開口を覆う形状で吸込口および吹出口を形成した化粧パネルと、前記吹出口外面に着脱可能で、スリット状の開口を有する吹出チャンバーとを備え、前記吹出チャンバーの幅を前記本体の幅より広く形成した浴室換気乾燥機。
- 吹出口に着脱自在に設けられる吹出チャンバーに空気を吹き出すスリットを設け、前記スリットに通気口と遮蔽部を有した仕切部材を可動自在に設け、吹出方向を単一または複数に可変できる構成とした請求項1記載の浴室換気乾燥機。
- 化粧パネルの吸込口と吹出口との間を仕切り遮蔽するように前記吸込口側に支点を有する遮蔽パネルを可動自在に設けた請求項1記載の浴室換気乾燥機。
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