JP3601563B2 - 赤外線av信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線av信号伝送システム - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器、例えばビデオカメラからテレビジョン受像機等のモニタに対して映像/音声信号を赤外線信号を使用して送信する映像/音声再生システムにおいて、ビデオカメラから送信する赤外線信号の光軸方向をテレビジョン受像機の赤外線受信部に合わせるための光軸合わせ方法及び赤外線AV信号伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCDカメラとビデオテープレコーダ(VTRともいう)とを組み合わせた所謂ビデオカメラが市販されている。このビデオカメラでは、撮影時に、CCDカメラのCCD素子に受像された被写体の映像とマイクロホンからの音声とは、ビデオテープレコーダへ送られ、磁気テープ等の記録媒体に記録される。
【0003】
そして、再生時には、ビデオカメラとテレビジョン受像機等のモニタとを信号用ケーブルで接続し、上記記録媒体に記録されている映像/音声信号をモニタへ送り、モニタで映像/音声信号を再生することができるようになっている。
【0004】
最近、再生時に、ビデオカメラをテレビジョン受像機に信号用ケーブルで接続せずに、ビデオカメラの適当な位置に設けた赤外線送信部からテレビジョン受像機の赤外線受信部に向かって、映像/音声信号を赤外線信号に重畳させて光伝送する赤外線AV信号伝送方式が開発された。
【0005】
このような赤外線AV信号伝送方式は、ビデオカメラとテレビジョン受像機であるモニタとを信号用ケーブル等で結線する必要がないから、再生時に両者間の距離や位置関係に神経を使う必要がなく操作性を格段に向上させる。しかし、反面、一般家庭では通常、テレビジョン受像機であるモニタは定位置に置かれ、ビデオカメラは不特定の位置で操作されることが多いから、両者の相対的な位置関係がどんな状態にあっても、ビデオカメラから発した映像/音声信号を重畳させた赤外線信号がテレビジョン受像機であるモニタの受信部に確実に届くことが第一に要求される。
【0006】
そのためには、モニタの赤外線受信部の位置における赤外線信号の出力が充分なことが必要である。このような要求を満たすための従来のアプローチには大別して二通りあった。
【0007】
一つは、ビデオカメラがテレビジョン受像機でありモニタの位置に対してどのような位置にあっても、モニタの赤外線受信部が赤外線信号の受信可能範囲内に入るように、多数の赤外線発光ダイオード(「LED」ともいう)を使用するものである。従来、赤外線信号の到達距離をどの方向にも5m程度にするために、LEDを8〜12個も必要であり、これの消費電力は2Wにも達する。
【0008】
赤外線AV信号伝送方式におけるもう一つのアプローチとして、ビデオカメラの赤外線送信部の出力を上げずに到達距離をできるだけ長くするため、赤外線ビームの断面積を絞って赤外線ビームの束を細くして光密度を上げる方法がある。この方法によれば、同じ到達距離を得るためのLEDの数は十分の一以下で済むから、部品点数が少なく消費電力も節約となるからコストを抑えることができる。
【0009】
しかし、この赤外線ビームの束を細くして光密度を上げる方法では、必然的に、赤外線ビームの方向をモニタの受信部に正確に一致させるための赤外線ビームの方向性の調整、即ち光軸合わせが重要な問題となる。
【0010】
赤外線信号の光軸は、ビデオカメラとモニタとがどんな位置関係にある時でも、どのような方向にも容易、正確、かつ迅速に向けることができなくてはならない。
【0011】
従来、光軸合わせのために、ビデオカメラを三脚や台に載せて光軸を合わせる方法や、光軸可動機構を付けた赤外線送信部等が考えられていた。
また、本発明者等はビデオカメラの電子ビューファインダに赤外線送信部を設け、この電子ビューファインダを動かして赤外線の光軸を振ることにより光軸合わせを行う方法を開発した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように多数個の赤外線発光LEDを使用して赤外線信号の出力を増加する方法は、部品点数が多いと共に消費電力が大きく従って高コストとなるという問題点があった。
【0013】
また、消費電力を少なくするために赤外線発光ダイオードの数を1〜2個とし、その代わり赤外線信号の到達距離を伸ばすために赤外線ビームの束を細くして光密度を上げる方法においては、従来の三脚や台を使用する光軸合わせ方式が必要であり、ビデオカメラの簡便性を害するし、また、光軸可動機構を付けた赤外線送信部はコスト高となるという問題点があった。
【0014】
また、赤外線送信部を電子ビューファインダ等の被写体の撮像状態をみる可動部に取り付ける方法は、水平方向に既に位置決めされた赤外線送信部の赤外線信号の光軸を垂直方向に調整するには非常に簡便であるが、赤外線信号は見えないから、赤外線信号の光軸の水平方向の設定方法が問題点となっていた。
【0015】
従って、本発明は、上記従来の問題点を解消するために、赤外線信号の光軸を垂直、水平両方向で同時に簡単にモニタの受信部に合わせることができ、しかも構成操作共簡単で低コストで実現することができる赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線AV信号伝送システムに課題を有する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法は、前記電子機器の送信部から発生する赤外線信号の光軸方向は、前記撮像部の撮像光軸方向と平行又は略平行になるように配置し、前記モニタの受信部の位置が前記電子機器の撮像部における撮像範囲内の視野の中心付近になるようにして、前記電子機器の送信部から発生する赤外線信号の光軸方向と前記モニタの受信部の位置を合わせるようにしたことである。
【0017】
又、赤外線AV信号伝送システムは、被写体を撮像する撮像部と、映像/音声信号を赤外線信号に重畳させて所定方向に発生させる送信部とを備えた電子機器と、赤外線信号を受信する受信部を備えたモニタとからなり、送信部から発生する赤外線信号の光軸方向は、撮像部の撮像光軸方向と平行又は略平行になるように配置したことである。
【0018】
上記構成により、例えば電子機器であるビデオカメラの電子ビューファインダを覗いて、モニタであるテレビジョン受像機の赤外線受信部が撮像範囲の視野のほぼ中心に来るようにビデオカメラの位置及び向きを設定すると、その時、モニタの赤外線受信部は自動的に赤外線ビームの中に入り光軸合わせができたことになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法を網羅した赤外線AV信号伝送システムの実施形態を、図を参照にして説明する。
【0020】
図1は、既に、光軸合わせ操作が終わり、電子機器であるビデオカメラであるところのカムコーダ1からモニタであるテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2に対して、点線で示す細い円錐状の赤外線ビーム3により映像/音声信号が送信されているところを示している。
【0021】
本実施形態においては、図1に示すように、カムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線3の光軸3aとカムコーダ1の撮影光軸5aとが平行又は略平行であることが要点である。これにより、カムコーダ1の撮影光軸5aをテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2の方向に向けると、カムコーダ1とテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2との距離に係わらず、赤外線受信部2は赤外線ビーム3の中に入る。
【0022】
カムコーダ1は、ビデオテープレコーダ部4と、CCDカメラ部5と、電子ビューファインダ部6と、赤外線送信部7とからなる。尚、カムコーダ1には種々の形状があり、図1に示す形状に限定するものではない。
【0023】
ビデオテープレコーダ部4は、映像及び音声を記録再生する機構を内蔵しており、CCDカメラ部5から入力する映像信号と、図示していないマイクロホンから入力する音声信号とを処理し、記録媒体に記録する機能と、上記記録媒体に記録されている映像/音声信号を処理し、ファインダ部6及び赤外線送信部7へ送出する機能とを有する。
【0024】
CCDカメラ部5は、複数のレンズ等からなる光学系と、撮影光軸5aと直角に設置された数十万画素分のCCD素子とを内蔵している。撮影時には、撮影対象からの光を上記光学系を介して上記CCDで受光し、各CCDの出力信号をディジタル信号に変換して、ビデオテープレコーダ部4へ供給する。
【0025】
ビューファインダ部6は、外見上全体的に筒状に形成されており、その最後部には末広がりの接眼部6aが形成され、最前部にはCCDカメラ部5の後端部により支持される回転機構6bが設けられている。
【0026】
ビューファインダ部6の回転機構6bは、CCDカメラ部5に設けられた適当な回転軸を中心に手動でファインダ部6全体を傾斜させることができるようにしてある。これにより、使用者は、ファインダ部6全体を回転機構6bを支点として上下方向に水平から垂直までの任意の範囲に傾斜させることができる。なお、ビューファインダ部6が固定されていても本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線AV信号伝送システムの実施には何らの影響もない。
【0027】
ビューファインダ部6の筒内には、LCD(液晶ディスプレイ)が内蔵されている。このLCDにはCCDカメラ部5のCCDで受像されるべき被写体の画像がカラーで表示される。ビューファインダ部6の接眼部6aの接眼レンズを通して上記LCDに表示される被写体の画像を見ることができる。
【0028】
使用者は、ビューファインダ部6を好みの角度にして接眼部6aを覗いて上記LCDの画像を見ながら被写体をCCDカメラ部5のCCDの視野の中心に入れるようにする。被写体がカメラの視野の中心に入った時、撮影光軸5aは被写体と一致する。
【0029】
赤外線送信部7は、全体として円筒状に形成され、この円筒の中心線がCCDカメラ部5の中心線、即ち撮影光軸5aと小さな距離Dを隔てて平行又は略平行になるようにCCDカメラ部5の外面近傍位置に固定されている。尚、図1において、赤外線送信部7はCCDカメラ部5の上部に設置されているが、これに限らずCCDカメラ部5の下面、左右の側面等いずれでもよい。
【0030】
赤外線送信部7は、カムコーダ1のビデオテープレコーダ部4の記録媒体に記録された被写体の映像及び音声をテレビジョン受像機の画面に再生する時に、図示していない再生ボタンを押すことにより、図1に示すように、カムコーダ1からテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2へ映像/音声信号を赤外線3で送信する機能を有する。
【0031】
この赤外線送信部7は、図2に示すように、AV信号入力部7aと、変調部7bと、LED部7cと、レンズ部7dとからなる。
【0032】
AV信号入力部7aは、周知のような、増幅回路、クランプ回路、プリエンファシス回路を有しており、例えばビデオテープレコーダ等からの映像/音声信号を入力し、これを増幅し整形した後に変調部7bへ出力する。
【0033】
変調部7bは、FM変調器とバンドパスフィルタとを有しており、AV信号入力部7aからの出力信号で高周波信号をFM変調した後に必要な信号成分を抽出してLED部7cへ出力する。
【0034】
LED部7cは、LEDドライバと1個或いは2個の赤外線LEDとを有している。LEDドライバは、変調部7bからの出力信号を赤外線LEDに印加し、この赤外線LEDから発光する赤外線信号の光強度変調(又は輝度変調)を行う。その結果、赤外線LEDから、赤外線AV伝送フォーマットに従った赤外線信号が出力されることになる。
【0035】
LED部7cの赤外線LEDが1個の場合は、赤外線ビームの断面は円形となる。2個のLEDを上下方向に配列した場合は、赤外線ビームの断面は上下方向に長い楕円状となる。また、2個の赤外線LEDを左右方向に配列した場合は、赤外線ビームの断面は左右方向に長い楕円状となる。
【0036】
赤外線LEDを2個とする場合は、図3(A)に示すように、赤外線送信部7をCCDカメラ部5の上又は下に取り付けた場合には、2個のLEDは上下に配列することにより赤外線ビーム3の断面形状を縦長とし、図3(B)に示すように、赤外線送信部7をCCDカメラ部5の左又は右に取り付けた場合には、2個のLEDは左右に配列することにより赤外線ビーム3の断面形状を横長とする。このようにするのは、カムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線信号の光軸3aと撮影光軸5aとの距離Dの分の赤外線信号の照射面積を補うことにより、光軸合わせをより一層高めるためである。
【0037】
凸レンズ7dは、LED部7cの1個又は2個のLEDの前方に設置された凸レンズを有している。LED部7cの赤外線LEDから出力された赤外線信号はこの凸レンズにより集光され、その結果、凸レンズ部7dから受信側のテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2に向かって、平行又は前方に向かって徐々に広がる細い円錐状の光束の赤外線ビーム3が放射される。
【0038】
上記のようにカムコーダ1の撮影光軸5aと赤外線送信部7から送信する赤外線信号の光軸3aとは小さな距離Dを置いて平行又は略平行になるようにしてあるから、カムコーダ1のファインダ部6を覗きながらテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2がカメラの撮像範囲の視野の中心に来るようにカムコーダ1の位置及び方向を設定すると、テレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2は、自動的にカムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線ビーム3と光軸合わせができたことになり、従って、テレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2は、充分な強度の赤外線3を受光することができる。
【0039】
尚、カムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線信号の光軸3aとカムコーダ1の撮影光軸5aとは必ずしも厳密に平行でなくてもよい。例えば、カムコーダ1とテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2との大体の距離が予め分かっている場合には、カムコーダ1からテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2までの距離だけ前方において、カムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線の光軸3aと撮影光軸5aとが交差するように、赤外線送信部7を設置すればなお一層感度はよくなる。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線AV信号伝送システムは、電子機器であるビデオカメラの撮像範囲の視野の中心付近にモニタの赤外線受信部があるようにビデオカメラの位置及び向きを設定すれば、赤外線受信部が自動的に赤外線ビームの中に入り光軸合わせができるようにしたので、下記の効果を奏する。
【0041】
(1)赤外線信号の水平方向と高さ方向の光軸合わせを同時に一挙動で正確、迅速に行うことができるから、電子機器であるビデオカメラ再生時の操作性を向上させる。
(2)光軸合わせのために特別な光軸可動機構を設ける必要がなく構造が簡単である。
【0042】
(3)赤外線LEDの数が1個又は2個で済むから、部品点数が減り、消費電力も小さくて済む。従って、総じて低コストな赤外線AV信号伝送システムを実現することができる。
(4)赤外線信号の到達距離が長いから、電子機器であるビデオカメラの設置した位置とモニタとの距離が長い場合であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法の一実施形態を示す説明図である。
【図2】同ビデオカメラであるカムコーダの赤外線送信部の機能的構成を示す説明図である。
【図3】同赤外線送信部のLEDが2個の場合の赤外線ビームの断面形状を示す説明図である。
【符号の説明】
1:カムコーダ,2:赤外線受信部,3:赤外線ビーム,3a:光軸,4:VTR部,5:CCDカメラ部,6:電子ビューファインダ(EVF)部,6a:接眼部,6b:回転機構部,7:赤外線送信部,7a:AV信号入力部,7b:変調部,7c:LED部,7d:凸レンズ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器、例えばビデオカメラからテレビジョン受像機等のモニタに対して映像/音声信号を赤外線信号を使用して送信する映像/音声再生システムにおいて、ビデオカメラから送信する赤外線信号の光軸方向をテレビジョン受像機の赤外線受信部に合わせるための光軸合わせ方法及び赤外線AV信号伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCDカメラとビデオテープレコーダ(VTRともいう)とを組み合わせた所謂ビデオカメラが市販されている。このビデオカメラでは、撮影時に、CCDカメラのCCD素子に受像された被写体の映像とマイクロホンからの音声とは、ビデオテープレコーダへ送られ、磁気テープ等の記録媒体に記録される。
【0003】
そして、再生時には、ビデオカメラとテレビジョン受像機等のモニタとを信号用ケーブルで接続し、上記記録媒体に記録されている映像/音声信号をモニタへ送り、モニタで映像/音声信号を再生することができるようになっている。
【0004】
最近、再生時に、ビデオカメラをテレビジョン受像機に信号用ケーブルで接続せずに、ビデオカメラの適当な位置に設けた赤外線送信部からテレビジョン受像機の赤外線受信部に向かって、映像/音声信号を赤外線信号に重畳させて光伝送する赤外線AV信号伝送方式が開発された。
【0005】
このような赤外線AV信号伝送方式は、ビデオカメラとテレビジョン受像機であるモニタとを信号用ケーブル等で結線する必要がないから、再生時に両者間の距離や位置関係に神経を使う必要がなく操作性を格段に向上させる。しかし、反面、一般家庭では通常、テレビジョン受像機であるモニタは定位置に置かれ、ビデオカメラは不特定の位置で操作されることが多いから、両者の相対的な位置関係がどんな状態にあっても、ビデオカメラから発した映像/音声信号を重畳させた赤外線信号がテレビジョン受像機であるモニタの受信部に確実に届くことが第一に要求される。
【0006】
そのためには、モニタの赤外線受信部の位置における赤外線信号の出力が充分なことが必要である。このような要求を満たすための従来のアプローチには大別して二通りあった。
【0007】
一つは、ビデオカメラがテレビジョン受像機でありモニタの位置に対してどのような位置にあっても、モニタの赤外線受信部が赤外線信号の受信可能範囲内に入るように、多数の赤外線発光ダイオード(「LED」ともいう)を使用するものである。従来、赤外線信号の到達距離をどの方向にも5m程度にするために、LEDを8〜12個も必要であり、これの消費電力は2Wにも達する。
【0008】
赤外線AV信号伝送方式におけるもう一つのアプローチとして、ビデオカメラの赤外線送信部の出力を上げずに到達距離をできるだけ長くするため、赤外線ビームの断面積を絞って赤外線ビームの束を細くして光密度を上げる方法がある。この方法によれば、同じ到達距離を得るためのLEDの数は十分の一以下で済むから、部品点数が少なく消費電力も節約となるからコストを抑えることができる。
【0009】
しかし、この赤外線ビームの束を細くして光密度を上げる方法では、必然的に、赤外線ビームの方向をモニタの受信部に正確に一致させるための赤外線ビームの方向性の調整、即ち光軸合わせが重要な問題となる。
【0010】
赤外線信号の光軸は、ビデオカメラとモニタとがどんな位置関係にある時でも、どのような方向にも容易、正確、かつ迅速に向けることができなくてはならない。
【0011】
従来、光軸合わせのために、ビデオカメラを三脚や台に載せて光軸を合わせる方法や、光軸可動機構を付けた赤外線送信部等が考えられていた。
また、本発明者等はビデオカメラの電子ビューファインダに赤外線送信部を設け、この電子ビューファインダを動かして赤外線の光軸を振ることにより光軸合わせを行う方法を開発した。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように多数個の赤外線発光LEDを使用して赤外線信号の出力を増加する方法は、部品点数が多いと共に消費電力が大きく従って高コストとなるという問題点があった。
【0013】
また、消費電力を少なくするために赤外線発光ダイオードの数を1〜2個とし、その代わり赤外線信号の到達距離を伸ばすために赤外線ビームの束を細くして光密度を上げる方法においては、従来の三脚や台を使用する光軸合わせ方式が必要であり、ビデオカメラの簡便性を害するし、また、光軸可動機構を付けた赤外線送信部はコスト高となるという問題点があった。
【0014】
また、赤外線送信部を電子ビューファインダ等の被写体の撮像状態をみる可動部に取り付ける方法は、水平方向に既に位置決めされた赤外線送信部の赤外線信号の光軸を垂直方向に調整するには非常に簡便であるが、赤外線信号は見えないから、赤外線信号の光軸の水平方向の設定方法が問題点となっていた。
【0015】
従って、本発明は、上記従来の問題点を解消するために、赤外線信号の光軸を垂直、水平両方向で同時に簡単にモニタの受信部に合わせることができ、しかも構成操作共簡単で低コストで実現することができる赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線AV信号伝送システムに課題を有する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法は、前記電子機器の送信部から発生する赤外線信号の光軸方向は、前記撮像部の撮像光軸方向と平行又は略平行になるように配置し、前記モニタの受信部の位置が前記電子機器の撮像部における撮像範囲内の視野の中心付近になるようにして、前記電子機器の送信部から発生する赤外線信号の光軸方向と前記モニタの受信部の位置を合わせるようにしたことである。
【0017】
又、赤外線AV信号伝送システムは、被写体を撮像する撮像部と、映像/音声信号を赤外線信号に重畳させて所定方向に発生させる送信部とを備えた電子機器と、赤外線信号を受信する受信部を備えたモニタとからなり、送信部から発生する赤外線信号の光軸方向は、撮像部の撮像光軸方向と平行又は略平行になるように配置したことである。
【0018】
上記構成により、例えば電子機器であるビデオカメラの電子ビューファインダを覗いて、モニタであるテレビジョン受像機の赤外線受信部が撮像範囲の視野のほぼ中心に来るようにビデオカメラの位置及び向きを設定すると、その時、モニタの赤外線受信部は自動的に赤外線ビームの中に入り光軸合わせができたことになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法を網羅した赤外線AV信号伝送システムの実施形態を、図を参照にして説明する。
【0020】
図1は、既に、光軸合わせ操作が終わり、電子機器であるビデオカメラであるところのカムコーダ1からモニタであるテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2に対して、点線で示す細い円錐状の赤外線ビーム3により映像/音声信号が送信されているところを示している。
【0021】
本実施形態においては、図1に示すように、カムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線3の光軸3aとカムコーダ1の撮影光軸5aとが平行又は略平行であることが要点である。これにより、カムコーダ1の撮影光軸5aをテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2の方向に向けると、カムコーダ1とテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2との距離に係わらず、赤外線受信部2は赤外線ビーム3の中に入る。
【0022】
カムコーダ1は、ビデオテープレコーダ部4と、CCDカメラ部5と、電子ビューファインダ部6と、赤外線送信部7とからなる。尚、カムコーダ1には種々の形状があり、図1に示す形状に限定するものではない。
【0023】
ビデオテープレコーダ部4は、映像及び音声を記録再生する機構を内蔵しており、CCDカメラ部5から入力する映像信号と、図示していないマイクロホンから入力する音声信号とを処理し、記録媒体に記録する機能と、上記記録媒体に記録されている映像/音声信号を処理し、ファインダ部6及び赤外線送信部7へ送出する機能とを有する。
【0024】
CCDカメラ部5は、複数のレンズ等からなる光学系と、撮影光軸5aと直角に設置された数十万画素分のCCD素子とを内蔵している。撮影時には、撮影対象からの光を上記光学系を介して上記CCDで受光し、各CCDの出力信号をディジタル信号に変換して、ビデオテープレコーダ部4へ供給する。
【0025】
ビューファインダ部6は、外見上全体的に筒状に形成されており、その最後部には末広がりの接眼部6aが形成され、最前部にはCCDカメラ部5の後端部により支持される回転機構6bが設けられている。
【0026】
ビューファインダ部6の回転機構6bは、CCDカメラ部5に設けられた適当な回転軸を中心に手動でファインダ部6全体を傾斜させることができるようにしてある。これにより、使用者は、ファインダ部6全体を回転機構6bを支点として上下方向に水平から垂直までの任意の範囲に傾斜させることができる。なお、ビューファインダ部6が固定されていても本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線AV信号伝送システムの実施には何らの影響もない。
【0027】
ビューファインダ部6の筒内には、LCD(液晶ディスプレイ)が内蔵されている。このLCDにはCCDカメラ部5のCCDで受像されるべき被写体の画像がカラーで表示される。ビューファインダ部6の接眼部6aの接眼レンズを通して上記LCDに表示される被写体の画像を見ることができる。
【0028】
使用者は、ビューファインダ部6を好みの角度にして接眼部6aを覗いて上記LCDの画像を見ながら被写体をCCDカメラ部5のCCDの視野の中心に入れるようにする。被写体がカメラの視野の中心に入った時、撮影光軸5aは被写体と一致する。
【0029】
赤外線送信部7は、全体として円筒状に形成され、この円筒の中心線がCCDカメラ部5の中心線、即ち撮影光軸5aと小さな距離Dを隔てて平行又は略平行になるようにCCDカメラ部5の外面近傍位置に固定されている。尚、図1において、赤外線送信部7はCCDカメラ部5の上部に設置されているが、これに限らずCCDカメラ部5の下面、左右の側面等いずれでもよい。
【0030】
赤外線送信部7は、カムコーダ1のビデオテープレコーダ部4の記録媒体に記録された被写体の映像及び音声をテレビジョン受像機の画面に再生する時に、図示していない再生ボタンを押すことにより、図1に示すように、カムコーダ1からテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2へ映像/音声信号を赤外線3で送信する機能を有する。
【0031】
この赤外線送信部7は、図2に示すように、AV信号入力部7aと、変調部7bと、LED部7cと、レンズ部7dとからなる。
【0032】
AV信号入力部7aは、周知のような、増幅回路、クランプ回路、プリエンファシス回路を有しており、例えばビデオテープレコーダ等からの映像/音声信号を入力し、これを増幅し整形した後に変調部7bへ出力する。
【0033】
変調部7bは、FM変調器とバンドパスフィルタとを有しており、AV信号入力部7aからの出力信号で高周波信号をFM変調した後に必要な信号成分を抽出してLED部7cへ出力する。
【0034】
LED部7cは、LEDドライバと1個或いは2個の赤外線LEDとを有している。LEDドライバは、変調部7bからの出力信号を赤外線LEDに印加し、この赤外線LEDから発光する赤外線信号の光強度変調(又は輝度変調)を行う。その結果、赤外線LEDから、赤外線AV伝送フォーマットに従った赤外線信号が出力されることになる。
【0035】
LED部7cの赤外線LEDが1個の場合は、赤外線ビームの断面は円形となる。2個のLEDを上下方向に配列した場合は、赤外線ビームの断面は上下方向に長い楕円状となる。また、2個の赤外線LEDを左右方向に配列した場合は、赤外線ビームの断面は左右方向に長い楕円状となる。
【0036】
赤外線LEDを2個とする場合は、図3(A)に示すように、赤外線送信部7をCCDカメラ部5の上又は下に取り付けた場合には、2個のLEDは上下に配列することにより赤外線ビーム3の断面形状を縦長とし、図3(B)に示すように、赤外線送信部7をCCDカメラ部5の左又は右に取り付けた場合には、2個のLEDは左右に配列することにより赤外線ビーム3の断面形状を横長とする。このようにするのは、カムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線信号の光軸3aと撮影光軸5aとの距離Dの分の赤外線信号の照射面積を補うことにより、光軸合わせをより一層高めるためである。
【0037】
凸レンズ7dは、LED部7cの1個又は2個のLEDの前方に設置された凸レンズを有している。LED部7cの赤外線LEDから出力された赤外線信号はこの凸レンズにより集光され、その結果、凸レンズ部7dから受信側のテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2に向かって、平行又は前方に向かって徐々に広がる細い円錐状の光束の赤外線ビーム3が放射される。
【0038】
上記のようにカムコーダ1の撮影光軸5aと赤外線送信部7から送信する赤外線信号の光軸3aとは小さな距離Dを置いて平行又は略平行になるようにしてあるから、カムコーダ1のファインダ部6を覗きながらテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2がカメラの撮像範囲の視野の中心に来るようにカムコーダ1の位置及び方向を設定すると、テレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2は、自動的にカムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線ビーム3と光軸合わせができたことになり、従って、テレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2は、充分な強度の赤外線3を受光することができる。
【0039】
尚、カムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線信号の光軸3aとカムコーダ1の撮影光軸5aとは必ずしも厳密に平行でなくてもよい。例えば、カムコーダ1とテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2との大体の距離が予め分かっている場合には、カムコーダ1からテレビジョン受像機2Aの赤外線受信部2までの距離だけ前方において、カムコーダ1の赤外線送信部7から送信する赤外線の光軸3aと撮影光軸5aとが交差するように、赤外線送信部7を設置すればなお一層感度はよくなる。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線AV信号伝送システムは、電子機器であるビデオカメラの撮像範囲の視野の中心付近にモニタの赤外線受信部があるようにビデオカメラの位置及び向きを設定すれば、赤外線受信部が自動的に赤外線ビームの中に入り光軸合わせができるようにしたので、下記の効果を奏する。
【0041】
(1)赤外線信号の水平方向と高さ方向の光軸合わせを同時に一挙動で正確、迅速に行うことができるから、電子機器であるビデオカメラ再生時の操作性を向上させる。
(2)光軸合わせのために特別な光軸可動機構を設ける必要がなく構造が簡単である。
【0042】
(3)赤外線LEDの数が1個又は2個で済むから、部品点数が減り、消費電力も小さくて済む。従って、総じて低コストな赤外線AV信号伝送システムを実現することができる。
(4)赤外線信号の到達距離が長いから、電子機器であるビデオカメラの設置した位置とモニタとの距離が長い場合であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法の一実施形態を示す説明図である。
【図2】同ビデオカメラであるカムコーダの赤外線送信部の機能的構成を示す説明図である。
【図3】同赤外線送信部のLEDが2個の場合の赤外線ビームの断面形状を示す説明図である。
【符号の説明】
1:カムコーダ,2:赤外線受信部,3:赤外線ビーム,3a:光軸,4:VTR部,5:CCDカメラ部,6:電子ビューファインダ(EVF)部,6a:接眼部,6b:回転機構部,7:赤外線送信部,7a:AV信号入力部,7b:変調部,7c:LED部,7d:凸レンズ部
Claims (3)
- 被写体を撮像する撮像部と、映像/音声信号を赤外線信号に重畳させて所定方向に発生させる送信部とを備えた電子機器と、
前記赤外線信号を受信する受信部を備えたモニタとからなり、
前記電子機器の送信部から発生する赤外線信号の光軸方向は、前記撮像部の撮像光軸方向と平行又は略平行になるように配置し、
前記モニタの受信部の位置が前記電子機器の撮像部における撮像範囲内の視野の中心付近になるようにして、前記電子機器の送信部から発生する赤外線信号の光軸方向と前記モニタの受信部の位置を合わせること
を特徴とする赤外線AV信号伝送の光軸合わせ方法。 - 被写体を撮像する撮像部と、映像/音声信号を赤外線信号に重畳させて所定方向に発生させる送信部とを備えた電子機器と、
前記赤外線信号を受信する受信部を備えたモニタとからなり、
前記送信部から発生する赤外線信号の光軸方向は、前記撮像部の撮像光軸方向と平行又は略平行になるように配置したこと
を特徴とする赤外線AV信号伝送システム。 - 前記送信部は、少なくとも1個の赤外線発光ダイオードと、該赤外線発光ダイオードから発光される赤外線を集光するレンズとから構成されていること
を特徴とする請求項2に記載の赤外線AV信号伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13174596A JP3601563B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 赤外線av信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線av信号伝送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13174596A JP3601563B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 赤外線av信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線av信号伝送システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09322079A JPH09322079A (ja) | 1997-12-12 |
JP3601563B2 true JP3601563B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=15065205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13174596A Expired - Fee Related JP3601563B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 赤外線av信号伝送の光軸合わせ方法及び赤外線av信号伝送システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3601563B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP13174596A patent/JP3601563B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09322079A (ja) | 1997-12-12 |
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