JP3601100B2 - トラクタの昇降操作装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、トラクタにおける作業機の昇降操作装置に関し、特にワンタッチ操作で、上限位置と下限位置との間でリフアームを上昇、又は下降させようとするものである。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】
従来、手動によるワンタッチ操作でリフトアームを上昇、又は下降するための所謂フィンガップレバーでの操作は、作業装置の昇降操作性を高めるためには便利であるが、路上走行中に操縦者が不用意に触れると、不意に下降して危険なことが多い。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題に鑑みて、トラクタの昇降操作装置を以下のように構成した。即ち、スイッチ式操作装置7の上昇指令操作により、リフトアーム3をポジションレバー6の操作位置から設定ダイヤル41の設定位置まで上回動させる一方、同装置7の下降指令操作により前記設定ダイヤル41の設定位置から前記ポジションレバー6の操作位置まで下回動させるトラクタにおいて、
前記ポジションレバー6に同レバー6の操作角を検出するポジションセンサ42を備え、前記リフトアーム3に同アーム3の角度を検出するリフト角センサ25を備え、前記ポジションセンサ42によるレバー操作角またはリフト角センサ25によるリフトアーム検出角が路上走行時を想定した一定角θ以上の上げ位置を検出している場合は、前記スイッチ式操作装置7によるリフトアーム3の出力をカットすることを特徴とするトラクタの昇降操作装置とした。
【0004】
【作用、及び発明の効果】
操作装置7を操作すれば、リフトアーム3が上昇位置にあるときは下限位置まで下降され、下降位置にあるときは上限位置まで上昇される。そしてポジションレバー6の操作角を検出するポジションセンサ42またはリフトアーム3の角度を検出するリフト角センサ25が、路上走行時を想定した一定角θ以上の上げ位置を検出しているときは前記スイッチ式操作装置7の操作は無効にされる。
このように、操作装置7は、操縦者のワンタッチ操作によって、リフトアーム3の昇降が行われるが、路上走行を行っていると想定される時にリフトアームの下動出力がカットされるため、不意に作業装置が下降されることがなく、安全に走行することができる。
【0005】
【実施例】
トラクタ車体2は、図2乃至図3に示すように、前部のボンネット下にエンジンEを有し、このエンジンEから後方へクラッチハウジング8、及びミッションケース9等を連接して一体構成とし、ミッションケース9の左右両側部にはリヤアクスルハウジング10を設けて、後輪デフ装置11、デフ軸12、及び後車軸13等の伝動機構を内装し、後車軸22から外側の後車輪4を駆動する構成としている。
【0006】
操向ブレーキ5は、図3に示すように、左右のアクスルハウジング10の外側でデフ軸12端部に設けられ、摩擦ディスク形態とし、ブレーキアーム13を回動操作することにより、プレッシャプレート14をカム15に案内させて回動させることによって、摩擦ディスクを圧接させて制動する構成としている。16はデフロックメタル17を操作するデフロックアームである。18はフェンダ、19は運転席、20はリフトアーム3を回動する油圧シリンダや昇降制御弁35等を有する油圧ケースである。21は前車輪で、ステアリングハンドル1によって操向連動する。
【0007】
ステアリングハンドル1の操向角は、ポテンショメータからなる操向角センサ23によって検出し、この検出値をマイコンを有するコントローラCPUへ入力できる。又、前記ポジションレバー6の操作角は、ポテンショメータからなるレバー角センサ24によって検出し、この検出値をコントローラCPUへ入力できる。又、前記リフトアーム3は、車体2後部に連結の三点リンク機構等を連結して昇降するものであるが、このリフトアーム3の上下回動位置は、ポテンショメータ等からなるリフト角センサ25によって検出して、コントローラCPUへ入力する。又、この三点リンク機構に連結されるロータリ耕耘装置の耕耘深さを設定する耕深設定ダイヤル26を、前記ポジションレバー6と近くのフェンダー18部に設け、この耕深設定値をコントローラCPUへ入力する構成としている。34は車速センサで、前記ステアリングハンドル1による切り角は、この車速に対する比率として演算される。
【0008】
前記操向ブレーキ5のブレーキアーム13には、ブレーキペタル27との間をロッド28で連結され、左右いずれかのブレーキペタル27を踏むことによって、この踏込側の操向ブレーキ5を制動しうる構成となっている。左右の各ブレーキペタル27には油圧で伸縮されるブレーキシリンダ29が連結されて、前記コントローラCPUからのソレノイド32出力により、図5に示す油圧回路31の切替弁30が切替えられて、自動的に操向ブレーキ5が制動される構成となっている。
【0009】
なお、前記油圧回路31は、油圧ポンプP1から減圧弁36を介して、切替弁30、及び左右のブレーキシリンダ29L,29Rに連絡している。前記リフトアーム3を上下回動するための油圧シリンダ37は、昇降制御弁35の上げソレノイドバルブ35U、下げソレノイドバルブ35D等によって伸縮される。38は分流弁である。39はステアリングハンドル1の操向操作で前車輪21を操向駆動するオービットロール等からなるパワステであり、油圧ポンプP2からの油圧供給を受ける。Tはタンクポートである。
【0010】
圃場において、トラクタによる耕耘装置の耕耘作業にあっては、オートリフト制御AL、及びオートブレーキ制御ABモードを指定しておけば、往作業行程Fの終端部では、ステアリングハンドルの操作が操向角センサ23で検出されているから、この切り角が一定以上の旋回角になると、オートリフトアップALUが制御されるもので、コントローラCPUからの出力で、上げソレノイドバルブ35Uが出力されて、リフトアーム3が上昇され、耕耘装置が非耕耘位置へ上げられる。これとほぼ同時に左操向であれば、ソレノイドバルブ29Lが出力されて、左操向ブレーキ5が制動されて、左旋回を正確に行う。
【0011】
そして、この発明の操作装置となるフィンガップレバー7は、ステアリングハンドル1の下部におけるステアリングポスト部に配置されて、上方へ引くことによりフィンガップスイッチ44がONして、コントローラCPUから前記上げソレノイドバルブ35U又は下げソレノイドバルブ35Dを出力しうる。又、前記ポジションレバー6近のフェンダ18部には、耕深調節する耕深設定ダイヤル40と共に、リフトアーム3の上昇位置(上限位置)を設定する上限設定ダイヤル41を設ける。
【0012】
フィンガップレバー7の操作でフィンガップスイッチ44をONすることによって、前記コントローラCPUを介して上げソレノイドバルブ35U、又は下げソレノイドバルブ35Dを出力して、リフトアーム3を上限設定ダイヤル41で設定された上限位置まで、又はポジションレバー6で設定された下限位置まで連続して作動させる。
【0013】
フィンガップレバー7の操作によるリフトアーム3の上,下動の作動方向の基準位置である「一定以上の角度θ」は、前記上限位置設定ダイヤル41による設定角度であってもよく、又、これ以外に非作業位置として特別に設定された角度であってもよい。リフトアーム3がこれら一定以上の角度θに達したかどうかは、リフトアーム3の基部におけるリフト角センサ25によって常時検出されていて、フィードバックされる。
【0014】
トラクタ作業時の操向旋回は、オートリフトブレーキ制御ALBによってもよく、又、フィンガップレバー7を用いてもよい。オートリフトブレーキ制御ALBによるときは、前記のようにステアリングハンドル1の操向によって、操向角センサ23が一定切り角を検出することによって、作業位置の耕耘装置が自動的に上昇されると共に、操向側の操向ブレーキ5が制動されて、旋回される。又、フィンガップレバー7を操作するときは、圃場の往行程Fの終端Bでステアリングハンドル1を操向すると共に、フィンガップレバー7を操作すると、作業位置のリフトアーム3のリフト角センサ25は前記一定角θよりも下位、乃至下限位置にあるから、リフトアーム3は上昇されて上限位置に達して旋回Sし易くなる。又、旋回Sが終った位置Cでこのフィンガップレバー7を操作すると、耕耘装置を上限位置に上昇させているリフトアーム3は下降されて、ポジションレバー6で決められた作業位置まで下り、復行程Rの作業に移る。このように、旋回操作は、ステアリングハンドル1とフィンガップレバー7とによる簡単な操作で迅速、的確に行いうる。
【0015】
図6において、前記リフトアーム3の角度を検出するリフト角センサ25、又は、ポジションレバー6操作角を検出するポジションセンサ42の一定角θ以上の検出によって、フィンガップレバー7によるフィンガップスイッチ44の有効、無効を決定する。しかも、この有効、無効の決定はフィンガップレバー7の操作後の経過時間によっても行われる。従って、路上走行時では、通常ポジションレバー6が上げ位置にあるため、フィンガップスイッチ44はONされても無効となり、リフトアーム3は下降されない。
【0016】
図7において、上例と異なる点は、走行伝動の変速位置が路上走行時のように、低速域の一速,二速の如き作業速に対して高速域の三速,四速の路上走行速に変速されたときは、前記フィンガップスイッチ44によるリフトアーム3の下動を牽制する。43は電子的に変速シフトする変速位置を検出する検出器である。
又、動力取出軸の伝動の入り切りを検出するセフティスイッチ45と連動して、動力取出軸のクラッチが入りのとき、フィンガップレバー7の操作を有効とし、動力取出軸のクラッチ切りのときフィンガップレバーの操作を無効として、動力取出クラッチと走行変速位置とでフィンガップレバー7を牽制することにより、安全を確保する。
【0017】
図8において、上例と異なる点は、4WDモード切替スイッチ46が走行位置にあるときは、フィンガップスイッチ44のONを無効とする構成とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御ブロック図、その一部のフローチャート。作業行程図。
【図2】トラクタの側面図。
【図3】その一部平面図。
【図4】そのミッションケース部の背面図。
【図5】油圧回路図。
【図6】作業時のフィンガップレバーの機能を示すブロック図、そのフローチャート。
【図7】路上走行時のフィンガップレバーの機能を示すブロック図、そのフローチャート。
【図8】一部別実施例を示すブロック図、そのフローチャート。
【符号の説明】
3 リフトアーム
6 ポジションレバー
7 フィンガップレバー
25 リフト角センサ
41 上げ位置設定ダイヤル
43 高速位置センサ
42 ポジションセンサ
Claims (1)
- スイッチ式操作装置7の上昇指令操作により、リフトアーム3をポジションレバー6の操作位置から設定ダイヤル41の設定位置まで上回動させる一方、同装置7の下降指令操作により前記設定ダイヤル41の設定位置から前記ポジションレバー6の操作位置まで下回動させるトラクタにおいて、
前記ポジションレバー6に同レバー6の操作角を検出するポジションセンサ42を備え、前記リフトアーム3に同アーム3の角度を検出するリフト角センサ25を備え、前記ポジションセンサ42によるレバー操作角またはリフト角センサ25によるリフトアーム検出角が路上走行時を想定した一定角θ以上の上げ位置を検出している場合は、前記スイッチ式操作装置7によるリフトアーム3の出力をカットすることを特徴とするトラクタの昇降操作装置。
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JP06906595A JP3601100B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | トラクタの昇降操作装置 |
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JPH08256514A JPH08256514A (ja) | 1996-10-08 |
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JP06906595A Expired - Fee Related JP3601100B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | トラクタの昇降操作装置 |
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JP (1) | JP3601100B2 (ja) |
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1995
- 1995-03-28 JP JP06906595A patent/JP3601100B2/ja not_active Expired - Fee Related
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