JP3600376B2 - 発券装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置内に用意された複数の用紙を用いて種類の異なる券を発行可能な発券装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
駐車券や乗車券等を発行する発券装置では、種類の異なる券、例えば、磁気情報が記録された磁気券(駐車券等)と、磁気情報が記録されない普通紙券(領収書等)とが、同一の発券装置で発行される場合がある。異なる種類の券を発行するためには、券種に対応した異なる種類の用紙が装置内に準備され、各用紙を用いてそれぞれの券が発行される。
【0003】
従来の発券装置において、装置内に複数の用紙を備えたものとしては、例えば、特公平6−32107 号公報等で公知の発券装置のように、装置内に2つのロール紙を装着して一方を現用のロール紙として使用している間に他方のロール紙の先端を予め誘導ローラ装置に挟持させておき、一方のロール紙が消耗して紙切れとなると他方のロール紙に切替えが行われるものが知られている。
【0004】
また、特開昭61−136861 号公報に記載された発券装置では、材質もしくは外観の異なる2種類のロール紙を用意し、発行される券種に応じて、各ロール紙毎に個別に設けられた駆動系を選択して駆動することにより、いずれか一方の用紙が搬送され、材質もしくは外観の異なる券を発行するものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の場合は、ロール紙の紙切れによる発券処理の中断を防ぐために装置内に2つのロール紙を装着したものであり、装着されるロール紙は同じ種類のものであって、発行される券種は1種類に限定される。種類の異なる券を発行するためには、例えば、券種毎に上記と同様な発券処理系を設ける必要がある。従って、装置構成が複雑になり、装置の大型化やコストの上昇が問題となる。
【0006】
また、後者の場合には、用意された各用紙を搬送するために個別の駆動系を設ける必要があるため、装置の小型化を図ることが難しい。加えて、装置自体が用意された用紙の種類を自動で認識する構成ではないため、券種毎に予め設定した位置に、対応する用紙を装着しなければならず、誤った種類の用紙が装着される可能性がある。
【0007】
本発明は上記の点に着目してなされたもので、装置内に用意された用紙の種類を自動認識して、発券される券種に応じて用紙の切替えを自動で行うことのできる簡略な構成の発券装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため本発明のうちの請求項1に記載の発明では、種類の異なる券を発行可能な発券装置であって、装置内に前記券の種類にそれぞれ対応した用紙を備え、発券処理を行う処理手段に券種入力手段によって選択された前記券の種類に応じた前記用紙が供給される発券装置において、前記装置内に備えられた用紙の種類を自動で認識する認識手段と、該認識手段で認識された各用紙の種類を記憶する記憶手段と、前記装置内に備えられた各用紙を前記処理手段に切替え供給可能なフィード手段と、前記記憶手段に記憶された各用紙の種類を基に、前記券種入力手段で選択された券の種類に応じて選択された用紙が前記処理手段に供給されるように前記フィード手段を制御する制御手段と、を備えると共に、前記フィード手段は、前記装置内に備えられた2つの用紙が互いに対向して同一方向に搬送される第1及び第2搬送面の間に回転可能に設けられ、軸心が前記第1及び第2搬送面に平行且つ搬送方向に直交する駆動軸と、該駆動軸を回転駆動する駆動手段と、前記駆動軸の一方の方向の回転のみを伝達し、他方の方向の回転を伝達しないワンウェイクラッチを用いた第1駆動力伝達手段と、該第1駆動力伝達手段を介して前記駆動軸に連結され、外周側面が前記第1搬送面に接する位置に配置された第1駆動ローラと、前記第1駆動力伝達手段のワンウェイクラッチにギア部材を介して連結され、前記第1駆動力伝達手段よって前記駆動軸の回転が伝達されない方向への前記第1駆動ローラの回転を制動する第1逆回転防止用ワンウェイクラッチと、前記駆動軸の他方の方向の回転のみを伝達し、一方の方向の回転を伝達しないワンウェイクラッチを用いた第2駆動力伝達手段と、該第2駆動力伝達手段を介して前記駆動軸に連結され、外周側面が前記第2搬送面に接する位置に配置された第2駆動ローラと、前記第2駆動力伝達手段のワンウェイクラッチにギア部材を介して連結され、前記第2駆動力伝達手段よって前記駆動軸の回転が伝達されない方向への前記第2駆動ローラの回転を制動する第2逆回転防止用ワンウェイクラッチと、前記駆動軸と前記処理手段との間の前記第1及び第2搬送面間で、外周側面が前記第1及び第2搬送面に接する位置に配置され、前記駆動軸の回転状態に同期して回転可能な補助ローラと、前記第1搬送面上に繰り出された用紙を前記第1駆動ローラの外周側面との間で挟持する第1押圧ローラ、前記第1搬送面上に繰り出された用紙を前記補助ローラの外周側面との間で挟持する第3押圧ローラ、前記第1、3押圧ローラを回転自由に支持する第1支持部材および該第1支持部材を介して前記第1、3押圧ローラを前記第1搬送面の方向に付勢する第1バネを有する第1テンションローラ部と、前記第2搬送面上に繰り出された用紙を前記第2駆動ローラの外周側面との間で挟持する第2押圧ローラ、前記第2搬送面上に繰り出された用紙を前記補助ローラの外周側面との間で挟持する第4押圧ローラ、前記第2、4押圧ローラを回転自由に支持する第2支持部材および該第2支持部材を介して前記第2、4押圧ローラを前記第2搬送面の方向に付勢する第2バネを有する第2テンションローラ部と、前記第1駆動ローラと前記第1押圧ローラとの間に挟持された用紙を検出する第1検出手段と、前記第2駆動ローラと前記第2押圧ローラとの間に挟持された用紙を検出する第2検出手段と、前記補助ローラと前記第3押圧ローラとの間に挟持された用紙を検出する第3検出手段と、前記補助ローラと前記第4押圧ローラとの間に挟持された用紙を検出する第4検出手段と、前記制御手段からの制御信号によって、前記2つの用紙のうちの一方の用紙が選択されると、前記第1〜4検出手段の各検出結果に基づいて、前記駆動軸の回転が前記選択された用紙を前記処理手段に搬送する方向となるように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えて構成される。
【0009】
かかる構成によれば、券種入力手段で選択された券種と装置内に備えられた用紙との対応をとるために、認識手段によってそれぞれ用紙の種類が自動で認識され、その認識結果が記憶手段に記憶される。制御手段では、記憶手段に記憶された各用紙の種類に基づいて、発行される券種に応じた用紙が選択され、該用紙がフィード手段から処理手段に供給される。このフィード手段では、制御手段の制御信号に基づいて駆動制御手段により動作が制御される駆動手段によって、駆動軸が一方の方向に回転駆動され、その回転軸の回転が第1駆動伝達手段のワンウェイクラッチを介して第1駆動ローラに伝達されると共に、その第1駆動ローラの回転に合わせて補助ローラも回転する。第1駆動ローラが一方の方向に回転するときには、第1搬送面上の用紙が、第1駆動ローラおよび補助ローラと、第1バネの弾性力により第1搬送面の方向に付勢された第1および第3押圧ローラとの間に挟持され搬送方向に送り出されて処理手段に供給される。このとき、第2駆動ローラには駆動軸の回転が第2駆動伝達手段のワンウェイクラッチにより伝達されることはなく、かつ、該ワンウェイクラッチにギア部材を介して連結された第2逆回転防止用ワンウェイクラッチによって第2駆動ローラの回転が制動されている。一方、駆動手段によって駆動軸が他方の方向に回転駆動され、その回転軸の回転が第2駆動伝達手段のワンウェイクラッチを介して第2駆動ローラに伝達されて、第2駆動ローラが他方の方向に回転するときには、第2搬送面上の用紙が、第2駆動ローラおよび補助ローラと、第2バネの弾性力により第2搬送面の方向に付勢された第2および第4押圧ローラとの間との間に挟持され搬送方向に送り出されて処理手段に供給される。このとき、第1駆動ローラには駆動軸の回転が第1駆動伝達手段のワンウェイクラッチにより伝達されることはなく、かつ、該ワンウェイクラッチにギア部材を介して連結された第1逆回転防止用ワンウェイクラッチによって第1駆動ローラの回転が制動されている。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記装置内に備えられた用紙が、磁気情報の記録が可能な用紙及び磁気情報の記録が不可能な用紙を含み、前記認識手段が、前記用紙に記憶された磁気情報に基づいて前記用紙の種類を認識することを特徴とする。
かかる構成によれば、発行される券種に、磁気情報の記録を有する券と磁気情報の記録のない券とが含まれ、これらの券種に対応する用紙が装置内に備えられるような場合に、認識手段では、各用紙に記憶された磁気情報を基に、その用紙が磁気情報を記録可能であるか否が認識されるようになる。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明の具体的な構成として、前記認識手段が、前記用紙に磁気情報の書込みを行う磁気書込み部と、該磁気書込み部で書込みが行われた用紙から磁気情報の読取りを行う磁気読取り部とを備え、前記磁気読取り部の読取り結果に基づいて前記用紙の種類を認識する構成とした。
【0012】
かかる構成によれば、前記認識手段では、磁気書込み部で各用紙に磁気情報を書込みが行われ、該書込みが行われた用紙から磁気読取り部で磁気情報の読取りが行われ、該読取り結果に基づいて、当該用紙が磁気情報の記録が可能な用紙か否かが認識されるようにな
【0014】
請求項に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明の具体的な構成として、前記駆動制御手段は、前記制御手段からの制御信号によって、前記2つの用紙のうちの第1搬送面側に繰り出す用紙が選択されたとき、該第1搬送面上に繰り出された用紙が前記第1検出手段で検出されると、当該用紙が前記第3検出手段で検出されるまで前記駆動手段を一方の方向に回転駆動し、前記2つの用紙のうちの第2搬送面側に繰り出す用紙が選択されたとき、該第2搬送面上に繰り出された用紙が前記第2検出手段で検出されると、当該用紙が前記第4検出手段で検出されるまで前記駆動手段を他方の方向に回転駆動するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る発券装置の構成を示すブロック図である。
図1において、本発券装置は、装置内に装着された種類の異なる用紙としてのロール紙A,Bと、各ロール紙A,Bから繰り出された用紙を導入し各用紙を切替えて送り出すフィード手段としてのフィード部2と、フィード部2からの用紙の供給を受けて、用紙の種類の認識及び発券処理を行う処理部3と、発行する券種等の情報が入力される券種入力手段としての入力部4と、入力部4からの情報に応じてフィード部2及び処理部3の動作を制御する制御部5と、を備えて構成される。
【0016】
ロール紙A,Bには、種類(材質)の異なるロール紙、例えば、駐車券等のように磁気情報が記録される磁気券を発行する場合に使用される磁気記録部を備えたロール紙と、領収書等のような普通紙を用いた磁気なし券を発行する場合に使用される磁気記録部のないロール紙とが使用される。ここでは、磁気記録部を備えたロール紙をロール紙A,Bのどちらにするかは任意であり、ロール紙A,Bの一方に磁気記録部を備えたロール紙を準備し、他方に磁気記録部のないロール紙を準備する。このロール紙A,Bは、例えば、図示されない供給軸にそれぞれ回転自由に装着され、各ロール紙A,Bから繰り出された用紙が、後述するフィード部2に送られる。尚、従来のように磁気券のみを発行する場合にはロール紙A,Bとして磁気記録部を備えたロール紙を準備し、磁気なし券のみを発行する場合にはロール紙A,Bとして磁気記録部のないロール紙を準備すれば良い。
【0017】
処理部3は、切断部3a、磁気処理部3b及び印刷部3cを備え、切断部3aは、フィード部2から供給される用紙を一定の長さだけフィードしてカッター等で切断する。磁気処理部3bは、切断部3aで切断された用紙に必要に応じて磁気情報を書込む磁気書込み部3b、及び書込まれた磁気情報を読取り磁気記録が正確に行われたかを確認する磁気読取り部3bを有する。印刷部3cは、磁気処理された用紙に必要な情報を印刷する。これらの処理が行われた用紙(発行券)は、図示されない発券口に放出される。従って、切断部3a、磁気処理部3b及び印刷部3cが処理手段として機能し、また、磁気処理部3bでは、後述するように用紙の種別認識が行われ認識手段としても機能する。
【0018】
入力部4は、発行する券種に関する情報が入力され、その情報が制御部5に送られる。
制御部5は、入力部4からの情報を受けて、後述するようにフィード部2及び処理部3を制御して、ロール紙の種類の認識動作や、フィード部2から処理部3に供給される用紙の切替え動作を実行させる。また、制御部5は、認識されたロール紙の種類を記憶する記憶手段としてのメモリ5mを備えている。従って、制御部5は制御手段及び駆動制御手段として機能する。
【0019】
ここで、フィード部2の構成について説明する。図2は、フィード部2の構成を示す正面図である。また、図3には、図2のフィード部2を左方から見た側面図を示し、図4には、図2のフィード部2を右方から見た側面図を示す。図において、フィード部2は、中央付近に位置する駆動ローラ部20と、駆動ローラ部20の図の上方に設けられる補助ローラとしての従動ローラ部21と、駆動ベルト22を介して駆動ローラ部20及び従動ローラ部21を回転駆動するモータ23と、駆動ローラ部20及び従動ローラ部21に対して、図2で左方から圧接するテンションローラ部24A及び右方から圧接するテンションローラ部24Bと、駆動ローラ部20とテンションローラ部24A及び24Bとの圧接部付近で用紙の有無を検出する第1及び第2検出手段としてのセンサ25A及び25Bと、従動ローラ部21とテンションローラ部24A及び24Bとの圧接部付近で用紙の有無を検出する第3及び第4検出手段としてのセンサ26A及び26Bと、センサ25A,26Aの検出結果に応じて発光する発光ダイオード27Aと、センサ25B,26Bの検出結果に応じて発光する発光ダイオード27Bと、用紙の供給開始指令を合図するフィードボタン28と、で構成される。
【0020】
駆動ローラ部20は、テンションローラ部24Aに外周側面で接する第1駆動ローラとしての駆動ローラ20Aが、駆動軸20aを中心として一方向に回転可能となるように、後述するワンウェイクラッチ30Aを介して駆動軸20aの一端に取り付けられる。また、テンションローラ部24Bに外周側面で接する第2駆動ローラとしての駆動ローラ20Bが、駆動軸20aを中心として駆動ローラ20Aと反対方向に回転可能となるように、ワンウェイクラッチ30Bを介して駆動軸20aの一端側で図2で駆動ローラ20Aの後方に取り付けられる。これらの駆動ローラ20A,20Bには、後述する逆回転防止用のワンウェイクラッチ31A,31Bがギア部材を介して接続される。また、駆動軸20aの他端には、駆動ローラ20A,20Bと略同径の従動ローラ20Cが取り付けられ、モータ23の回転軸と従動ローラ部21との間に巻架された駆動ベルト22の内側面に従動ローラ20Cの外周側面が当接する。これによってモータ23の回転が駆動ベルト22及び従動ローラ20Cを介して駆動軸20aに伝達される。このようにモータ23及び駆動ベルト22が駆動手段として機能する。
【0021】
更に、駆動ローラ20A,20Bの構造について詳しく説明する。
図5には、ワンウェイクラッチ30A,30Bが組み込まれた駆動ローラ20A,20B及びそれに接続するワンウェイクラッチ31A,31Bの断面図を示す。
図5の右側に示される駆動ローラ20Aは、中心部に駆動軸20aが貫通し、その外側にワンウェイクラッチ30Aが位置する。ワンウェイクラッチ30Aの外輪部分にはギア部材30Gが連結され、更にギア部材30Gの外側にはテンションローラ40Aに接するゴムローラ20A’が固定される。駆動ローラ20Aのギア部材30Gには、ワンウェイクラッチ31Aの外輪部分に固定されたギア部材31Gが噛合する。ワンウェイクラッチ31Aの中心部には固定軸が挿入される。また、図5の左側に示される駆動ローラ20B及びワンウェイクラッチ31Bの構造も、駆動ローラ20A及びワンウェイクラッチ31Aと同様である。
【0022】
一般に、ワンウェイクラッチの構造は、図6の拡大図に示すように、内径面にカム面61aを形成した外輪部材61と軸62との間に、複数の針状ころ63がカム面61aに対応させて配置され、各針状ころ63は、後述するトルク伝達時に保持器64に支えられた板バネ65によってカム面61aに押圧される。
図6に示した形状のカム面61aを有する場合、軸62が図6中の矢印a方向に回転駆動される(外輪部材61は回転自由とする)ときには、各針状ころ63がカム面61aに押し付けられ、くさび作用で軸62のトルクが伝達され外輪部材61が回転する。一方、軸62が図6中の矢印a方向に回転駆動されるときには、各針状ころ63がカム面61aから離れて、外輪部材61が軸62に対して空転する。また、外輪部材61が図6中の矢印a方向に回転駆動される(軸62は固定とする)ときには、各針状ころ63がカム面61aから離れ、外輪部材61の回転が継続し、一方、外輪部材61が図6中の矢印a方向にに回転駆動されるときには、各針状ころ63がカム面61a及び軸62に押し付けられ、軸62と針状ころ63との間の摩擦力により外輪部材61の回転が制動される。尚、本実施形態では、軸62が、駆動軸20a及びワンウェイクラッチ31A,31Bの固定軸に対応する。
【0023】
ここでは、ワンウェイクラッチ30Aが、駆動軸20aの図2で右回りの回転をギア部材30G及びゴムローラ20A’に伝達し、ワンウェイクラッチ30Bが、駆動軸20aの図2で左回りの回転をギア部材30G及びゴムローラ20B’に伝達するような構成とする。また、ワンウェイクラッチ31Aは、ギア部材31Gが図2で右回りに回転(駆動ローラ20Aが左回りに回転)される場合に、針状ころと固定軸との摩擦力によってギア部材31Gの回転が制動され、ワンウェイクラッチ31Bは、ギア部材31Gが図2で左回りに回転(駆動ローラ20Bが右回りに回転)される場合に、ギア部材31Gの回転が制動される構成とする。
【0024】
従動ローラ部21は、図2〜図4に示すように、テンションローラ部24A,24Bに外周側面で接する従動ローラ21bが軸21aの一端に取り付けられ、軸21aの他端には駆動ベルト22が巻架される。駆動ベルト22を介して伝達されるモータ23の回転力によって軸21a及び従動ローラ21bが回転する。
テンションローラ部24Aは、駆動ローラ20Aに接するローラ40A及び従動ローラ21bに接するローラ41Aが支持部材42Aによって回転自由に支持される。図2における支持部材42Aの左側面には、一端が図示されない装置内壁等に固定されたバネ43Aの他端が取り付けられ、バネ43Aの弾性力によって矢印a方向(図2)に付勢される。従って、テンションローラ部24Aが第1押圧ローラとして機能する。
【0025】
テンションローラ部24Bは、駆動ローラ20Bに接するローラ40B及び従動ローラ21bに接するローラ41Bが支持部材42Bによって回転自由に支持される。図2における支持部材42Bの右側面には、一端が装置内壁等に固定されたバネ43Bの他端が取り付けられ、バネ43Bの弾性力によって矢印b方向(図2)に付勢される。従って、テンションローラ部24Bが第2押圧ローラとして機能する。
【0026】
各センサ25A,25B,26A,26Bは、それぞれの位置に用紙が供給されているか否かを検出し、その検出結果は制御部5に送られる。制御部5には、この他にフィードボタン28で発生する信号も入力される。
次に、本実施形態の動作を説明する。
まず、本発券装置にロール紙A,Bを装着して、ロール紙A,Bから繰り出された用紙が処理部3に供給可能な状態となるまでの一連の動作を、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0027】
図7において、ステップ101 (図中S101 で示し、以下同様とする)で、装置内にロール紙A,Bを取り付け、ロール紙Aから繰り出した用紙の端をフィード部2の駆動ローラ20Aとテンションローラ40Aとの接触部分にセットし、ロール紙Bから繰り出した用紙の端を駆動ローラ20Bとテンションローラ40Bとの接触部分にセットする。ロール紙A,Bのセットが完了すると、フィードボタン28が押されて用紙の供給開始が合図され、フィードボタン28からの信号が制御部5に送られる。
【0028】
ステップ103 では、制御部5において、フィードボタン28が押されたか否かが判定される。フィードボタン28の押下を示す信号が入力されるとステップ105 に進む。
ステップ105 では、制御部5において、センサ25Aから送られる信号に基づいて駆動ローラ20Aとテンションローラ40Aとの接触部分に用紙があるか否かが判定される。用紙なしと判定された場合には、ステップ107 で、制御部5から発光ダイオード27Aを赤色点灯させる信号が送られ、ステップ117 に移る。用紙ありと判定された場合には、ステップ109 で、制御部5から発光ダイオード27Aを滅灯させる信号が送られ、ステップ111 に進む。
【0029】
ステップ111 では、制御部5において、センサ26Aから送られる信号に基づいて従動ローラ21bとテンションローラ41Aとの接触部分に用紙があるか否かが判定される。用紙なしと判定された場合にはステップ113 に進み、用紙ありと判定された場合にはステップ115 に移る。
ステップ113 では、センサ26Aで用紙が検出されるまで、モータ23を右回り(図2の実線矢印方向)に回転させる信号が制御部5からモータ23に送られる。これによりモータ23が右回り回転駆動され、この回転駆動力は駆動ベルト22を介して駆動ローラ部20及び従動ローラ部21に伝達される。駆動ローラ部20では、図2において、駆動軸20aが右回りに回転し、駆動軸20aの右回り回転だけを伝達するワンウェイクラッチ30Aを介して駆動ローラ20Aが右回りに回転する。この駆動ローラ20Aの回転は、ギア部材30G,31Gを介してワンウェイクラッチ31Aに伝わり外輪部材が左回りに回転する。一方、ワンウェイクラッチ30Bは駆動軸20aの右回り回転を駆動ローラ20Bに伝えないため駆動ローラ20Bは空転する。このとき、空転状態の駆動ローラ20Bを逆回転(右回り回転)させないために、駆動ローラ20Bの逆回転がワンウェイクラッチ31Bによって制動される。また、従動ローラ部21では、従動ローラ21bが右回り(図2)に回転する。上記の動作により、駆動ローラ20Aとテンションローラ40Aとの間の用紙は、駆動ローラ20Aの回転によって搬送され、従動ローラ21bとテンションローラ41Aとの間に到達して、センサ26Aで検出される。一方、駆動ローラ20Bとテンションローラ40Bとの間の用紙は、駆動ローラ20Bが回転しないためその位置に保持される。
【0030】
ステップ115 では、センサ26Aで用紙が検出されると、制御部5から発光ダイオード27Aを青色点灯させる信号が送らる。ダイオード27Aが青色点灯すると、ロール紙Aが供給可能な状態となる。
ステップ117 では、制御部5において、センサ25Bから送られる信号に基づいて駆動ローラ20Bとテンションローラ40Bとの接触部分に用紙があるか否かが判定される。用紙なしと判定された場合には、ステップ119 で、制御部5から発光ダイオード27Bを赤色点灯させる信号が送られ、ステップ101 に戻る。用紙ありと判定された場合には、ステップ121 で、制御部5から発光ダイオード27Bを滅灯させる信号が送られ、ステップ123 に進む。
【0031】
ステップ123 では、制御部5において、センサ26Bから送られる信号に基づいて従動ローラ21bとテンションローラ41Bとの接触部分に用紙があるか否かが判定される。用紙なしと判定された場合にはステップ125 に進み、用紙ありと判定された場合にはステップ127 に移る。
ステップ125 では、センサ26Bで用紙が検出されるまで、モータ23を左回り(図2の破線矢印方向)に回転させる信号が制御部5からモータ23に送られる。これによりステップ113 とは反対に、モータ23が左回りに回転駆動され、この駆動力は駆動ベルト22を介して駆動ローラ部20及び従動ローラ部21に伝達される。駆動ローラ部20では、図2において、駆動軸20aが左回りに回転し、駆動軸20aの左回り回転だけを伝達するワンウェイクラッチ30Bを介して駆動ローラ20Bが左回りに回転すると同時に、ワンウェイクラッチ31Bの外輪部材が右回りに回転する。一方、ワンウェイクラッチ30Aは駆動軸20aの左回り回転を駆動ローラ20Aに伝えないため駆動ローラ20Aは空転し、ワンウェイクラッチ31Aによって駆動ローラ20Bの逆回転が制動される。また、従動ローラ部21では、従動ローラ21bが左回り(図2)に回転する。上記の動作により、駆動ローラ20Bとテンションローラ40Bとの間の用紙は、駆動ローラ20Bの回転によって搬送され、従動ローラ21bとテンションローラ41Bとの間に到達して、センサ26Bで検出される。一方、駆動ローラ20Aとテンションローラ40Aとの間の用紙は、駆動ローラ20Aが回転しないためその位置に保持される。
【0032】
ステップ127 では、センサ26Bで用紙が検出されると、制御部5からから発光ダイオード27Bを青色点灯させる信号が送らる。ダイオード27Bが青色点灯すると、ロール紙Bが供給可能な状態となる。
このようにして、ダイオード27A,27Bが共に青色点灯しロール紙A,Bが供給可能な状態となるまで、上記ステップ101 〜ステップ127 の動作が繰り返されて、ロール紙A,Bのフィード部2へのセットが完了する。
【0033】
次に、フィード部2にセットされたロール紙A,Bの種類を自動認識する動作について図8のフローチャートを用いて説明する。
図8において、まず、フィード部2にセットされたロール紙Aの種類を認識するために、ステップ201 で、フィード部2のモータ23が、駆動軸20aを右回り(図2)に回転させるように駆動され、ロール紙Aから繰り出された用紙が処理部3に送られる。用紙が処理部3に到達するとモータ23の回転が停止する。
【0034】
ステップ203 では、フィード部2より送られてきたロール紙Aからの用紙の先端が、切断部3aに取り込まれ一定の長さフィードされた後に切断される。尚、一般にロール紙の先端部分は、ロール紙製造上の都合からまっすぐに切断されていない場合があるため、この先端部分は従来の装置では廃棄される。本実施形態では、この廃棄される部分を種別認識用紙として利用する。
【0035】
ステップ205 では、ステップ203 で切断された種別認識用紙が磁気処理部3bに送られて、磁気書込み部3bでこの用紙に任意の磁気情報の書き込みが行われる。
ステップ207 では、磁気読取り部3bで種別認識用紙の磁気情報の読取りが行われ、用紙に磁気情報が記録されているか否かが判別される。磁気情報の読取りが可能で、読取られた磁気情報がステップ205 で書込まれた情報に一致する場合には、ステップ209 でロール紙Aが磁気記録部有する磁気券であると判定され、ステップ213 に進む。一方、用紙に磁気情報が記録されておらず磁気情報の読取りができない場合には、ステップ211 でロール紙Aが磁気記録部のない磁気なし券であると判定され、ステップ213 に進む。
【0036】
ステップ213 では、種別認識用紙が図示されない用紙回収部に回収される。
次に、フィード部2にセットされたロール紙Bの種類を認識するために、ステップ215 において、フィード部2のモータ23が、駆動軸20aを左回り(図2)に回転させるように駆動され、ロール紙Bから繰り出された用紙が処理部3に送られる。用紙が処理部3に到達するとモータ23の回転が停止する。
【0037】
ステップ217 では、フィード部2より送られてきたロール紙Bからの用紙の先端が、切断部3aに取り込まれ一定の長さフィードされた後に切断される。
ステップ219 〜ステップ227 では、ステップ205 〜ステップ213 の動作と同様にして、切断されたロール紙Bの種別認識用紙を利用し、ロール紙Bが磁気券か磁気なし券かが判定され、種別認識用紙が回収される。
【0038】
このようにして、ロール紙A,Bの種類が自動で認識され、その結果が制御部5のメモリ5mに記憶される。このロール紙A,Bの種類の認識動作は、ロール紙が交換された後には交換されたロール紙について行われる。尚、発券装置の休止中にロール紙が交換され、その交換が報知されないような装置構成の場合には、2巻とも交換されている可能性があるため、装置の始動時にはロール紙A,Bの両方について種類の認識動作が行われる。
【0039】
次に、発券処理中の動作を図9のフローチャートに従って説明する。
図9のステップ301 において、発行する券種に関する情報が入力部4に入力され、この情報が制御部5に送られる。
ステップ303 では、入力部4からの情報を基に制御部5において、発行される券が、磁気券かあるいは磁気なし券かが判別される。磁気券と判別された場合には、ステップ305 に進み、磁気なし券と判別された場合には、ステップ315 に移る。
【0040】
ステップ305 では、制御部5のメモリ5mに記憶されたロール紙の種別認識結果に基づいて、ロール紙Aが磁気券であるか否かが判定される。ロール紙Aが磁気券である場合には、ステップ307 に進み、ロール紙Aが磁気なし券である場合には、ステップ309 に移る。
ステップ307 では、ロール紙Aから繰り出された用紙がフィーダ部2から処理部3に送られ、切断部3aで一定の長さフィードされた後に切断される。そして、磁気処理部3bで所定の磁気情報の記録及び確認が行われ、印刷部3cで必要な印刷が施され、この磁気券が発券口に放出されて発券が終了する。
【0041】
ステップ309 では、制御部5のメモリ5mに記憶されたロール紙の種別認識結果に基づいて、ロール紙Bが磁気券であるか否かが判定される。ロール紙Bが磁気券である場合には、ステップ311 に進み、ステップ307 と同様にして、ロール紙Bから繰り出された用紙が処理部3に送られ発券処理が行われる。一方、ロール紙Bが磁気なし券である場合には、磁気券の発行ができないためステップ313 で発券処理が中断される。
【0042】
ステップ315 では、ステップ303 で判定された磁気なし券の発行を受けて、制御部5のメモリ5mに記憶されたロール紙の種別認識結果に基づいて、ロール紙Aが磁気なし券であるか否かが判定される。ロール紙Aが磁気なし券である場合には、ステップ317 に進み、ロール紙Aが磁気なし券である場合には、ステップ319 に移る。
【0043】
ステップ317 では、ロール紙Aから繰り出された用紙がフィーダ部2から処理部3に送られ、切断部3aで一定の長さフィードされた後に切断される。そして、磁気処理部3bを通過した後に、印刷部3cで必要な印刷が施され、この磁気なし券が発券口に放出されて発券が終了する。
ステップ319 では、制御部5のメモリ5mに記憶されたロール紙の種別認識結果に基づいて、ロール紙Bが磁気なし券であるか否かが判定される。ロール紙Bが磁気なし券である場合には、ステップ321 に進み、ステップ317 と同様にして、ロール紙Bから繰り出された用紙が処理部3に送られ発券処理が行われる。一方、ロール紙Bが磁気券である場合には、ロール紙A,Bが共に磁気記録部を有するため磁気記録部のない用紙での磁気なし券の発行ができない。ここでは応急処置としてステップ323 において、ロール紙Aまたはロール紙Bのいずれかから繰り出された用紙に磁気記録をすることなく印刷のみを施して発券処理が行われる。
【0044】
このように本実施形態によれば、ロール紙A,Bの種類を自動的に認識し、その認識結果を基に制御部5がフィード部2を制御して処理部3に供給される用紙の切替えを行う構成としたことによって、異なる種類のロール紙毎に個別の駆動系を設けることなく、単一の駆動系により発行される券種に応じた用紙を処理部3に供給することができるため、簡略な構成で小型の発券装置を提供することが可能であり、コストの低減を図ることもできる。また、ロール紙A,Bの種類を自動的に認識することによって、ロール紙A,Bのどちらにも磁気記録部を備えたロール紙を使用できるため、従来のように、各ロール紙についてその種類を予め設定しておく必要がなくなる。
【0045】
更に、磁気処理部3bでロール紙A,Bの種類を認識する構成としたことによって、発券処理の際に用紙に磁気情報の記録を行う磁気処理部3bがロール紙の種別認識手段としても使用できるため、装置の構成をより簡略なものとすることができる。
また、駆動軸20aの一方の回転によって駆動ローラ20Aが回転し、駆動軸20aの他方の回転によって駆動ローラ20Aが回転する構成としたことにより、モータ23の回転方向の切替えに応じて、駆動軸20aに配置された同軸上の駆動ローラ20A,20Bの回転状態を変化させることができるので、駆動ローラの移動等を必要としない簡単な構成のフィード部2で2つのロール紙A,Bの自動切替えを行うことが可能である。更に、ワンウェイクラッチ30A、30Bを用いることによって、駆動軸20aから駆動ローラ20A,20Bへの一方向のみの回転力の伝達が一層簡略な構成によって実現できる。
【0046】
尚、上記の実施形態では、ロール紙A,Bに、磁気記録部を備えたロール紙と磁気記録部のないロール紙とを使用する場合を説明したが、磁気券のみを発行する場合、あるいは磁気なし券のみを発行する場合には、同じ種類のロール紙をロール紙A,Bに使用することもできる。この場合、処理部3に供給されている一方のロール紙の紙切れがセンサによって検出されると、フィード部2と処理部3との間の残りの用紙が回収され、他方のロール紙から繰り出された用紙がフィード部2から処理部3に供給されて、ロール紙A,Bの切替えが行われる。
【0047】
また、本実施形態では、券用紙としてロール紙を使用する構成としたが、本発明の券用紙はロール紙に限られるものではない。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうちの請求項1、に記載の発明は、装置内に備えられた用紙の種類を認識手段で自動的に認識し、その認識結果を基に制御手段がフィード手段を制御して、処理手段に供給される用紙の切替えを行う構成としたことによって、従来の装置のように異なる種類の用紙毎に個別の駆動系を設けるなどの必要がなく、発行される券種に応じた用紙を処理手段に供給することができるため、簡略な構成で小型の発券装置を安価に提供することが可能である。また、用紙の種類を認識手段で自動的に認識することによって、装着される各用紙についてその種類を予め設定しておく必要がなくなる。さらに、第1駆動伝達手段のワンウェイクラッチにより駆動軸の一方の方向の回転だけが伝達される第1駆動ローラ、及び第2駆動伝達手段のワンウェイクラッチにより駆動軸の他方の方向の回転だけが伝達される第2駆動ローラ、並びに、補助ローラを備えてフィード手段を構成したことによって、駆動手段の回転方向の切替えに応じて駆動軸上に配置された第1及び第2駆動ローラの回転状態を変化させることができるため、従来の発券装置と比較して簡略な構成で小型のフィード手段でそれぞれの用紙の自動切替えを安定して行うことが可能である。加えて、第1及び第2駆動伝達手段のワンウェイクラッチにギア部材を介して連結される第1及び第2逆回転防止用ワンウェイクラッチを備えたことによって、第1、2駆動ローラの逆回転が確実に制動されるため、ロール紙の供給及び切替え動作を一層安定にすることができる。
【0049】
請求項2、3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、磁気的特性に基づいて、装置内に備えられた用紙の種類を認識する構成としたことによって、発券処理の際に用紙に磁気情報を記録する処理手段の一部を認識手段として共用できるため、装置の構成をより簡略なものとすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る発券装置の構成を示すブロック図
【図2】同上実施形態のフィード部を拡大した正面図
【図3】図2のフィード部を左方から見た側面図
【図4】図2のフィード部を右方から見た側面図
【図5】本実施形態の駆動ローラ付近の断面構造を示す図
【図6】同上実施形態のワンウェイクラッチの構造を説明する図
【図7】同上実施形態のロール紙のセット動作を説明するフローチャート
【図8】同上実施形態のロール紙の種類を認識する動作を説明するフローチャート
【図9】同上実施形態の発券処理の動作を説明するフローチャート
【符号の説明】
A,B ロール紙
2 フィード部
3 処理部
3b 磁気処理部
3b 磁気書込み部
3b 磁気読取り部
4 入力部
5 制御部
5m メモリ
20 駆動ローラ部
20a 駆動軸
20A,20B 駆動ローラ
22 駆動ベルト
23 モータ
24A,24B テンションローラ部
30A,30B,31A,31B ワンウェイクラッチ

Claims (4)

  1. 種類の異なる券を発行可能な発券装置であって、装置内に前記券の種類にそれぞれ対応した用紙を備え、発券処理を行う処理手段に券種入力手段によって選択された前記券の種類に応じた前記用紙が供給される発券装置において、
    前記装置内に備えられた用紙の種類を自動で認識する認識手段と、
    該認識手段で認識された各用紙の種類を記憶する記憶手段と、
    前記装置内に備えられた各用紙を前記処理手段に切替え供給可能なフィード手段と、
    前記記憶手段に記憶された各用紙の種類を基に、前記券種入力手段で選択された券の種類に応じて選択された用紙が前記処理手段に供給されるように前記フィード手段を制御する制御手段と、を備えると共に、
    前記フィード手段が、
    前記装置内に備えられた2つの用紙が互いに対向して同一方向に搬送される第1及び第2搬送面の間に回転可能に設けられ、軸心が前記第1及び第2搬送面に平行且つ搬送方向に直交する駆動軸と、
    該駆動軸を回転駆動する駆動手段と、
    前記駆動軸の一方の方向の回転のみを伝達し、他方の方向の回転を伝達しないワンウェイクラッチを用いた第1駆動力伝達手段と、
    該第1駆動力伝達手段を介して前記駆動軸に連結され、外周側面が前記第1搬送面に接する位置に配置された第1駆動ローラと、
    前記第1駆動力伝達手段のワンウェイクラッチにギア部材を介して連結され、前記第1駆動力伝達手段よって前記駆動軸の回転が伝達されない方向への前記第1駆動ローラの回転を制動する第1逆回転防止用ワンウェイクラッチと、
    前記駆動軸の他方の方向の回転のみを伝達し、一方の方向の回転を伝達しないワンウェイクラッチを用いた第2駆動力伝達手段と、
    該第2駆動力伝達手段を介して前記駆動軸に連結され、外周側面が前記第2搬送面に接する位置に配置された第2駆動ローラと、
    前記第2駆動力伝達手段のワンウェイクラッチにギア部材を介して連結され、前記第2駆動力伝達手段よって前記駆動軸の回転が伝達されない方向への前記第2駆動ローラの回転を制動する第2逆回転防止用ワンウェイクラッチと、
    前記駆動軸と前記処理手段との間の前記第1及び第2搬送面間で、外周側面が前記第1及び第2搬送面に接する位置に配置され、前記駆動軸の回転状態に同期して回転可能な補助ローラと、
    前記第1搬送面上に繰り出された用紙を前記第1駆動ローラの外周側面との間で挟持する第1押圧ローラ、前記第1搬送面上に繰り出された用紙を前記補助ローラの外周側面との間で挟持する第3押圧ローラ、前記第1、3押圧ローラを回転自由に支持する第1支持部材および該第1支持部材を介して前記第1、3押圧ローラを前記第1搬送面の方向に付勢する第1バネを有する第1テンションローラ部と、
    前記第2搬送面上に繰り出された用紙を前記第2駆動ローラの外周側面との間で挟持する第2押圧ローラ、前記第2搬送面上に繰り出された用紙を前記補助ローラの外周側面との間で挟持する第4押圧ローラ、前記第2、4押圧ローラを回転自由に支持する第2支持部材および該第2支持部材を介して前記第2、4押圧ローラを前記第2搬送面の方向に付勢する第2バネを有する第2テンションローラ部と、
    前記第1駆動ローラと前記第1押圧ローラとの間に挟持された用紙を検出する第1検出手段と、
    前記第2駆動ローラと前記第2押圧ローラとの間に挟持された用紙を検出する第2検出手段と、
    前記補助ローラと前記第3押圧ローラとの間に挟持された用紙を検出する第3検出手段と、
    前記補助ローラと前記第4押圧ローラとの間に挟持された用紙を検出する第4検出手段と、
    前記制御手段からの制御信号によって、前記2つの用紙のうちの一方の用紙が選択されると、前記第1〜4検出手段の各検出結果に基づいて、前記駆動軸の回転が前記選択された用紙を前記処理手段に搬送する方向となるように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えて構成されたことを特徴とする発券装置。
  2. 前記装置内に備えられた用紙が、磁気情報の記録が可能な用紙及び磁気情報の記録が不可能な用紙を含み、
    前記認識手段が、前記用紙に磁気情報が記録できるか否かに基づいて用紙の種類を認識することを特徴とする請求項1記載の発券装置。
  3. 前記認識手段が、前記用紙に磁気情報の書込みを行う磁気書込み部と、該磁気書込み部で書込みが行われた用紙から磁気情報の読取りを行う磁気読取り部とを備え、前記磁気読取り部の読取り結果に基づいて前記用紙の種類を認識する構成としたことを特徴とする請求項2記載の発券装置。
  4. 前記駆動制御手段は、前記制御手段からの制御信号によって、前記2つの用紙のうちの第1搬送面側に繰り出す用紙が選択されたとき、該第1搬送面上に繰り出された用紙が前記第1検出手段で検出されると、当該用紙が前記第3検出手段で検出されるまで前記駆動手段を一方の方向に回転駆動し、前記2つの用紙のうちの第2搬送面側に繰り出す用紙が選択されたとき、該第2搬送面上に繰り出された用紙が前記第2検出手段で検出されると、当該用紙が前記第4検出手段で検出されるまで前記駆動手段を他方の方向に回転駆動することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の発券装置。
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