JP3600107B2 - 密閉型電池およびその封栓方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電要素を収容する電池ケースの開口端を封口板により閉塞し、その封口板の注液孔から電解液を注入したのちに注液孔を液密に封止した密閉型電池およびその密閉型電池の注液孔を封栓する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、携帯用電子機器の電源として用いられる二次電池は、高エネルギ密度を有していることが要求されると同時に、軽量化や小型化のためにスペース使用効率のよい形状が要求されている。これらの要求を満たす電池として、図6に示すようなアルミニウム製の角形電池ケース2を用いたリチウムイオン二次電池が脚光を浴びている。このリチウムイオン二次電池1では、電池ケース2内に非水電解液(有機溶媒系電解液)を収容する構造上から長期にわたって安定した密閉性が要求されるため、有底筒状の電池ケース2内に電極群を収容したのちに、その電池ケース2の開口部3に封口板4をレーザー溶接することにより、開口部3の確実な閉塞が施される。その電池ケース2内には、電極群と共に発電要素を構成する電解液が、封口板4に形成された注液孔7から所要量だけ注入され、そののちに、注液孔7が封栓される。この注液孔7の封栓に際しては、従来から種々の手段が提案されており、その代表的なものを以下に列挙して説明する。
【0003】
図7(a),(b)は従来の第1の封栓手段(特開平11−111245 号公報参照)による封栓手順を示した断面図である。この封栓手段は、注液孔7内に嵌入される嵌入部8aとこの嵌入部8aよりも大きな径を有する鍔部8bとが同一素材で一体形成されてなる封栓部材8を用いて注液孔7を封栓するものである。すなわち、電解液が注入されたのちの注液孔7は、封栓部材8の嵌入部8aが同図(a)に矢印で示すように嵌入されることによって封栓され、これにより位置決めされた封栓部材8は、鍔部8bの周囲と封口板4の間にレーザービーム9を照射してレーザー溶接されることによって封口板4に固定され、注液孔7が確実、且つ強固に封栓される。
【0004】
図8は従来の第2の封栓手段(特開平11−317240 号公報参照)を示す断面図であり、この封栓手段は、封口板4の注液孔7の孔周面に雌ねじ部を形成して、電解液の注入後に、ピッチタール系のシール剤10を塗布したワッシャ兼パッキン11を、封口板4の上面における注液孔7の孔縁部に載置状態に配置し、封栓部材12の雄ねじ部12aを、ワッシャ兼パッキン11に挿通させて注液孔7の雌ねじ部に螺入してねじ込む手順で行われる。この封栓手段は、レーザー溶接を行うことなく、ワッシャ兼パッキン11として面精度の低いものを用い、且つ封栓部材12を低いトルク値で締付けながらも高い密閉性を得ることを目的としたものである。
【0005】
図9は従来の第3の封栓手段(特開平11−149915 号公報参照)を示す断面図である。この封栓手段は、封口板4に、その一部を深絞り加工して下方に向かい径が小さくなるラッパ状の円筒状部14を一体形成して、この円筒状部14の内部を注液孔13とし、この注液孔13に、これに嵌合できる逆円錐形状となった封栓部材17を嵌入したのちに、円筒状部14と封栓部材17との間の上端部分を溶接や半田付けなどにより互いに接合する手順で行われる。この封栓手段は、注液孔13の封栓を容易、且つ安全な作業で行いながらも接合部18によって確実で強固な封栓を行い得ることを目的としたものである。
【0006】
図10は従来の第4の封栓手段を示す断面図である。この封栓手段は、電解液の注入が終了したのちの注液孔7を、弾性を有する封止部材19を変形させながら圧入して仮封栓し、その状態で平板状の封栓部材20を封口板4における注液孔7に対し閉塞状態に載置して、この封栓部材20の周囲と封口板4の間にレーザービーム9を照射してレーザー溶接することにより、封栓部材20を封口板4に固定して、注液孔7が確実、且つ強固に封栓される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の封栓手段によって注液孔7,13が封栓された密閉型電池では、これを使用して充放電を繰り返す過程においてガスが発生するが、電池ケース2の開口部3は封口板4で確実に閉塞され、且つ封口板4の注液孔7,13は上述したように封栓部材8,12,17,20で確実に封栓されているから、電池ケース2は、発生ガスによる内圧の上昇に伴って外方に向け膨らみ出るという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、ガスが内部発生しても電池ケースが外方に膨らみ出ることのない密閉型電池およびそのような密閉型電池を構成できるように電解液の注液孔を封栓することのできる封栓方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の密閉型電池の封栓方法は、アルミニウム製角形の電池ケース内に電極群を収納する工程と、前記電池ケースの開口部を封口板の固着により閉塞する工程と、前記封口板の注液孔から所定量の電解液を前記電池ケース内に注入する工程と、25〜90kPaの範囲内の減圧雰囲気中において前記注液孔に封栓部材を嵌め込んで前記注液孔を封止する仮封栓工程と、大気中において前記封栓部材の周囲を封口板に固定する本封栓工程とを備えていることを特徴としている。
【0010】
本発明方法により封栓された密閉型電池では、初期電池内圧が25〜90kPaに設定されてアルミニウム製角形の電池ケースが僅かに内方に向け屈撓する状態に凹んでいるため、使用に伴いガスが発生したとき、その電池内圧は、予め内方に凹んでいた電池ケースを元の状態に戻す程度であって、従来のように電池ケースを外方に膨らませる程度にまで上昇しないよう抑制される。しかも、この密閉型電池は、電池ケースが僅かに内方に向け凹んでいることにより、内部に収容している電極群が渦巻状のものである場合に、その緊縛度を高めて電池特性の向上を図れる利点がある。なお、電池ケース内に注入された電解液は、25kPa未満では電解液の蒸発による成分の変質が生じる一方、90kPaを越えると充分な効果が得られない。
【0011】
本発明の密閉型電池は、上記発明の方法で封栓され、電池ケースが予め内側に凹んでいることを特徴とする。
【0014】
また本発明は、電池ケース内に注液孔から電解液を注入したのちに、減圧雰囲気中において前記注液孔に封栓部材を嵌め込んで前記注液孔を封止する仮封栓工程と、大気中において前記封栓部材の周囲を封口板に固定する本封栓工程とを備えているので、例えば減圧室内において仮封栓および本封栓を共に行う場合のような大型でコスト高となる設備を必要とせずに、例えば減圧ボックス内で仮封栓を行い、レーザー溶接装置が常設されている大気中で本封栓を行えるので、容易、且つ低コストで実用化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1(a),(b)は本発明の第1の実施の形態に係る密閉型電池の封栓方法を具現化した仮封栓工程および本封栓工程をそれぞれ示す断面図であり、同図において、図4と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してある。(a)に示す仮封栓工程では、例えばリチウムイオン二次電池である密閉型電池1が以下のような工程で組み立てられて減圧ボックス31内に挿入される。
【0017】
すなわち、上端に開口部3を有するアルミニウム製有底角筒状の電池ケース2の内底面上には、正極リード21の先端部が溶接により接続され、この正極リード21を正極側絶縁板22で電気絶縁状態に仕切った電池ケース2の内部には電極群23が挿入され、さらに、電極群23の上端部は負極側絶縁板24で電気絶縁される。一方、上記とは別工程において、電解液の注液孔7を側部に有する封口板4には、その中央部の取付孔27に、絶縁ガスケット28を介して電気絶縁した状態で負極端子29が取り付けられる。この負極端子29の下面には、電極群23から負極側絶縁板24の挿通孔24aを通じて導出された負極リード30が溶接により接続される。この封口板4は、電池ケース2の開口部3の所定位置に嵌入して、その周囲を電池ケース2の内周面に溶接することによって固着される。そののち、電池ケース2内には、封口板4の注液孔7から所定量の電解液(図示せず)が注入され、この電解液とこれが含浸した電極群23とによって発電要素が構成される。
【0018】
続いて、上述のように電極群23および電解液からなる発電要素が電池ケース2内に収容された状態の電池1は、(a)に示すように、減圧ボックス31内に挿入されて、吸気源32の駆動により減圧ボックス31の内部空間が25〜90kPaの範囲に減圧された雰囲気中において、封栓部材33におけるゴムなどの弾性体からなる封止部33aが矢印で示すように注液孔7に嵌入されて、仮封栓される。このとき、封栓部材33における封止部33aの端部に固着されているアルミニウム箔またはアルミニウム板からなる固定部33bは封口板4における注液孔7の孔縁部に接触される。この仮封栓は、弾性体からなる封止部33aが変形することによって容易に行える。この仮封栓された時点での電池1は、減圧ボックス31内と同じ25〜90kPaの内部圧力に設定して仮封栓されることにより、電池ケース2が僅かに内方に向け屈撓する状態に凹む。
【0019】
上記の減圧雰囲気中で仮封栓した電池1は、減圧ボックス31から大気中に出したのちに、(b)に示すように、封栓部材33の固定部33bの周囲と封口板4との間にレーザービーム9を照射してレーザー溶接することにより、封栓部材33を封口板4に固定して、注液孔7が確実、且つ強固に封栓される。なお、封栓部材33の固定部33bは、減圧ボックス31内での仮封栓時に封口板4の上面に密着していなくてもよく、大気中に出したときの電池ケース2内に対する圧力差によって封止部33aが電池ケース2内に引き込まれることにより、封口板4の上面に確実に密着する。
【0020】
上記の工程を経て注液孔7が封栓されることによって出来上がった密閉型電池1は、初期電池内圧が25〜90kPaに設定されて電池ケース2が僅かに内方に向け屈撓する状態に凹んでいる。そのため、使用に伴いガスが発生したとき、その電池内圧は、予め内方に凹んでいた電池ケース2を元の状態に戻す程度であって、従来のように電池ケース2を外方に膨らませる程度にまで上昇しないよう抑制される。しかも、この密閉型電池1は、電池ケース2が僅かに内方に向け凹んでいることにより、電極群23が渦巻状のものである場合にその緊縛度を高めて電池特性の向上を図れる利点がある。また、電池1内の非水電解液は、上記の25kPa以上の内部圧力に設定すれば、その成分に変質が生じないことが実験の結果において確認できた。
【0021】
上述のような密閉型電池1は、例えば、減圧室内において仮封栓および本封栓を共に行うようにしても得ることができる。但し、その場合には、減圧室内にレーザー溶接装置を設置する設備が必要となり、設備が大型化してコスト高となる。したがって、実用化に際しては、上記実施の形態のように減圧ボックス31内または減圧室内での所要の減圧雰囲気中で注液孔7の仮封栓を行ったのちに、大気中でレーザー溶接による本封栓を行う方がより現実的である。
【0022】
図2(a),(b)は本発明の第2の実施の形態に係る密閉型電池1の封栓方法を具現化した仮封栓工程および本封栓工程をそれぞれ示す要部の断面図であり、同図において、図1と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してある。この実施の形態では、第1の実施の形態の一体型の封栓部材33における封止部33aおよび固定部33bとそれぞれ同等の封止材37と固定材38とを個別に設けてなる封栓部材34を用いる。
【0023】
仮封栓工程では、(a)に図示していないが、上述した減圧範囲の減圧雰囲気中においてゴムなどの弾性体からなる封止材37を矢印で示すように注液孔7内に嵌め込んで注液孔7を封止する。本封栓工程は、封止材37で注液孔7を封止した電池1を大気中に取り出して、アルミニュウム板などからなる固定材38を注液孔7の孔縁部を覆う配置で封口板4の上面に載置し、その固定材38の周囲と封口板4との間にレーザービーム9を照射してレーザー溶接することにより、固定材38を封口板4に固定する。この実施の形態の封栓方法では、第1の実施の形態で説明したと同様の効果を得られるとともに、第1の実施の形態と同様の密閉型電池1を得られる。
【0024】
図3(a)〜(c)は上記第2の実施の形態の封止材37として好適に用いることのできる封止材37A〜37Cを示したものであり、何れの封止材37A〜37Cにおいてもテーパー面の形成によって注液孔7内に容易に嵌まり込むようにしたものである。(a)の封止材37Aは、注液孔7に嵌合する円柱状体における嵌め込み方向の先端側半部にテーパー面を形成したものである。(b)の封止材37Bは、上端部のみを注液孔7の封止が可能な円板形状として、その円板状部分から下方に向け徐々に径が小さくなる円柱状部分を設けた形状になっている。(c)の封止材37Cは、注液孔7に封止状態に嵌まり込む円柱状部分の下端部外周にのみテーパー面を設けたものである。
【0025】
図4(a),(b)は本発明の第3の実施の形態に係る密閉型電池1の封栓方法を具現化した仮封栓工程および本封栓工程をそれぞれ示す要部の断面図であり、同図において、図1および図2と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してある。この実施の形態で用いる封栓部材39は、例えばポリイミドなどの樹脂製テープからなる封止材40と、例えばアルミニウム平板などの金属製固定材41とを備えて構成されている。
【0026】
(a)の仮封栓工程では、図示していないが、第1の実施の形態で説明した減圧範囲の減圧雰囲気中において、封止材40を封口板4における注液孔7の孔縁部に貼着して注液孔7を閉塞する。本封栓工程は、封止材40で注液孔7を封止した電池1を大気中に取り出して、固定材41を注液孔7の孔縁部を覆う配置で封止材40および封口板4の上面に載置し、その固定材41の周囲と封口板4との間にレーザービーム9を照射してレーザー溶接することにより、固定材41を封口板4に固定する。この実施の形態の封栓方法では、第1の形態で説明したと同様の効果を得られるとともに、第1の実施の形態と同様の密閉型電池1を得られる。なお、仮封栓工程では、封止材40を貼着することなく封口板4の上面に単に載置するのみで注液孔7を封止するようにしてもよい。その場合、封止材40は、大気中に取り出したときに電池ケース2内と大気との圧力差で封口板4の上面に確実に密着し、注液孔7の封止を確実に保持した状態で本封栓工程を実施できる。
【0027】
図5(a),(b)は本発明の第4の実施の形態に係る密閉型電池1の封栓方法を具現化した仮封栓工程および本封栓工程をそれぞれ示す要部の断面図であり、同図において、図1、図2および図4と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してある。この実施の形態では、注液孔7の孔周面に(a)に示すように雌ねじ部42を形成し、封栓部材43として雌ねじ部42に噛合するねじを用いる。
【0028】
(a)の仮封栓工程では、図示していないが、第1の実施の形態で説明した減圧範囲の減圧雰囲気中において、封栓部材43をワッシャ44を介し注液孔7の雌ねじ部42に螺入して締付けることにより、注液孔7を確実な封止状態で閉塞する。本封栓工程は、封栓部材43で注液孔7を封止した電池1を大気中に取り出して、その封栓部材43の周囲と封口板4との間にレーザービーム9を照射してレーザー溶接することにより、封栓部材43を封口板4に固定する。この実施の形態の封栓方法では、第1の実施の形態で説明したと同様の効果を得られるのに加えて、仮封栓工程において注液孔7を一層確実に封止することができ、第1の実施の形態と同様の密閉型電池1を得られる。
【0029】
【発明の効果】
本発明の密閉型電池の注液孔の封栓方法によれば、25〜90kPaの範囲内の減圧雰囲気中においてアルミニウム製角形の電池ケースの注液孔に封栓部材を嵌め込んで注液孔を封栓するようにしたので、初期電池内圧が25〜90kPaに設定された密閉型電池を確実に得ることができる。そして本発明方法により封栓された電池ケースは、僅かに内方に向け屈撓する状態に凹んでいる。そのため、使用に伴いガスが発生したとき、その電池内圧は、予め内方に凹んでいた電池ケースを元の状態に戻す程度であって、従来のように電池ケースを外方に膨らませる程度にまで上昇しないよう抑制され、しかも、内部に収容している電極群が渦巻状のものである場合に、その緊縛度を高めて電池特性の向上を図れる利点もある。また、電池ケース内に注入された電解液は、25kPa以上の内部圧力に設定したことにより、成分に変質が生じることがない。
【0030】
さらに、注液孔の封栓を、減圧雰囲気中において注液孔に封栓部材を嵌め込んで注液孔を封止する仮封栓工程と、大気中において封栓部材の周囲を封口板に固定する本封栓工程とを経て行うようにしているので、例えば減圧室内において仮封栓および本封栓を共に行う場合のような大型でコスト高となる設備を必要とせずに、例えば減圧ボックス内で仮封栓を行い、レーザー溶接装置が常設されている大気中で本封栓を行えるので、容易、且つ低コストで実用化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の第1の実施の形態に係る密閉型電池の注液孔の封栓方法を具現化した仮封栓工程および本封栓工程をそれぞれ示す断面図。
【図2】(a),(b)は本発明の第2の実施の形態に係る密閉型電池の注液孔の封栓方法を具現化した仮封栓工程および本封栓工程をそれぞれ示す要部の断面図。
【図3】(a)〜(c)は同上の封栓方法に用いる3種の封止材を示す斜視図、側面図および側面図。
【図4】(a),(b)は本発明の第3の実施の形態に係る密閉型電池の注液孔の封栓方法を具現化した仮封栓工程および本封栓工程をそれぞれ示す要部の断面図。
【図5】(a),(b)は本発明の第4の実施の形態に係る密閉型電池の注液孔の封栓方法を具現化した仮封栓工程および本封栓工程をそれぞれ示す要部の断面図。
【図6】本発明の適用対象となるリチウムイオン二次電池を示す封栓前の状態の斜視図。
【図7】(a),(b)は従来の第1の封栓手段による注液孔の封栓手順を示す断面図。
【図8】従来の第2の封栓手段を示す断面図。
【図9】従来の第3の封栓手段を示す断面図。
【図10】従来の第4の封栓手段を示す断面図。
【符号の説明】
1 リチウムイオン二次電池(密閉型電池)
2 電池ケース
3 開口部
4 封口板
7 注液孔
23 電極群
33,34,39,43 封栓部材
33a 封止部
33b 固定部
37,37A〜37C,40 封止材(封止部)
38,41 固定材(固定部)

Claims (3)

  1. アルミニウム製角形の電池ケース内に電極群を収納する工程と、
    前記電池ケースの開口部を封口板の固着により閉塞する工程と、
    前記封口板の注液孔から所定量の電解液を前記電池ケース内に注入する工程と、
    25〜90kPaの範囲内の減圧雰囲気中において前記注液孔に封栓部材を嵌め込んで前記注液孔を封止する仮封栓工程と、
    大気中において前記封栓部材の周囲を封口板に固定する本封栓工程とを備えていることを特徴とする密閉型電池の封栓方法。
  2. 封栓部材はゴム弾性体でテーパー面を有する封止部と金属からなる固定部とで構成され、仮封栓工程で前記封止部を前記注液孔に嵌め込み、本封栓工程で前記固定部の周囲をレーザー溶接によって封口板に固定することを特徴とする請求項1記載の密閉型電池の封栓方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の方法で封栓され、電池ケースが予め内側に凹んでいることを特徴とする密閉型電池。
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