JPH056769A - 非水溶媒電池 - Google Patents

非水溶媒電池

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JPH056769A
JPH056769A JP14585591A JP14585591A JPH056769A JP H056769 A JPH056769 A JP H056769A JP 14585591 A JP14585591 A JP 14585591A JP 14585591 A JP14585591 A JP 14585591A JP H056769 A JPH056769 A JP H056769A
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JP
Japan
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metal
pipe
metal pipe
solvent battery
aqueous solvent
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Pending
Application number
JP14585591A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Mitamura
知一 三田村
Shuichi Nishino
秀一 西野
Haruo Kogure
春男 小暮
Hirofumi Oishi
裕文 大石
Shigeo Kobayashi
茂雄 小林
Kenichi Morigaki
健一 森垣
Hiroshi Fukuda
浩 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH056769A publication Critical patent/JPH056769A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02E60/12

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Primary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリバックアップ電源として使用される非
水溶媒電池のレーザー溶接封口時にピンホール発生しな
い、封口信頼性の高い、優れた貯蔵特性を持つ非水溶媒
電池を提供する。 【構成】 集電体14が挿入された金属製パイプ10の
外周部をかしめて環状凹部15を形成するに際し、金属
製パイプ10の上端面から環状凹部15の上端までの距
離がレーザー溶接に用いる加工レンズ6の焦点距離の8
%を上限とする位置で行う。この構成により、レーザー
溶接時にピンホールが発生せず、密封度の高い封口が実
現でき、非水溶媒電池の保存特性を改善することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー溶接で封口し
た、耐漏液性非水溶媒電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、非水溶媒電池は半導体メモリのバ
ックアップ電源として多用されている。特に、正極活物
質としてオキシハロゲン化物、例えば塩化チオニルを用
い、負極活物質として軽金属、例えばリチウムを用いた
塩化チオニルリチウム電池は、エネルギー密度が大き
く、貯蔵特性に優れ、かつ作動温度範囲が広いという特
長を持っている。ところで、塩化チオニルリチウム電池
は、正極活物質として用いる塩化チオニルが腐食性が強
いので、万一漏液して電池容器外に電解液が漏れ出して
電池が組み込まれた機器を腐食しないように電池容器を
気密に封口することが必要である。そのため、金属とガ
ラスの接着いわゆるハーメチックシールおよびレーザー
溶接による封口方法が採用されている。
【0003】以下に従来の非水溶媒電池について説明す
る。図3に従来の非水溶媒電池の構成を示す。図3に示
すように、負極端子を兼ねるステンレス製の外装缶21
の内周面に金属リチウム22が圧着されている。正極2
3は多孔質炭素層26をステンレス製網からなる芯材2
5に圧着して帯状体とし、これを渦巻状に巻回すること
により造られる。ガラス繊維不織布からなるセパレータ
4a,4bの上部にはセパレータ4aに支持された中央
に孔を有する絶縁紙27がある。外装缶21の上面開口
部には蓋28がレーザー溶接により封口されている。こ
の蓋28の中央には孔29が開口されている。この孔2
9には正極端子を兼ねる注液用のステンレス製パイプ3
0が金属−ガラス製シール材31を介して封着されてい
る。このパイプ30の下端は正極23の芯材25にリー
ド線32を介して接続されている。外装缶21内にはパ
イプ30を通して注入された、例えば1.5モル/lの
LiAlCl4を溶解した塩化チオニル電解液33が収
容されている。
【0004】そして、電解液33を注入後にステンレス
製パイプ30にステンレス製の針34が挿入されてい
る。このパイプ30の蓋28上面から突出した部分には
カシメにより内部の針34に向かう環状凹部35が形成
されている。また、環状凹部35上方のパイプ30上端
部分と針34とはレーザー溶接により溶着されている。
【0005】以上のように構成された非水溶媒電池につ
いて、以下にその製造方法について説明する。まず、正
極端子を兼ねる注液用のステンレス製パイプ30とステ
ンレス製針34とを溶接封口する前に、パイプ30には
カシメにより中心部に向かう環状凹部35が形成され、
一時的に仮封口がなされているため、溶接封口に際し、
外装缶21内の電解液33が溶接時の温度上昇によりガ
ス化してパイプ30上端と針体34上部との間、つまり
溶接箇所にまで侵入するのを前記環状凹部35で阻止で
きる。その結果、溶接すべきパイプ30上端と針体34
上部との間は電解液の付着がなされていないため、ピン
ホールのない良好なレーザー溶接封口ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、外装缶21内の電解液33が溶接時の
温度上昇によりガス化してパイプ30上端と針34上部
との間、つまり溶接箇所にまで侵入するのを環状凹部3
5で阻止するよう構成されているが、環状凹部35の幅
が狭いとかしめによってパイプ30と針34が密着する
面積が少なくなり、パイプ30の内面や針34の表面に
傷があったり、カシメ金型の磨耗などの原因で、電解液
33が溶接箇所にまで侵入するのを十分阻止できなくな
る。またパイプ30の内壁は注液時に電解液が通るた
め、環状凹部35よりも上方のパイプ30の内壁には電
解液が付着している。この付着した電解液が多いとレー
ザー溶接時に電解液が気化して溶接部にピンホールを発
生するという問題を有していた。
【0007】本発明はこのような課題を解決するもの
で、ピンホールのない良好なレーザー溶接封口がなされ
た非水溶媒電池を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の非水溶媒電池は、一極性端子を兼ねる金属缶
体内に軽金属を主体とする負極と、多孔質炭素を主体と
する正極をセパレータを介して収納し、かつ前記金属缶
体の上部開口部に金属製蓋を封着し、この蓋に金属製パ
イプからなる他極性端子を絶縁材を介して挿着し、この
金属製パイプを通して前記金属缶体内にオキシハロゲン
化物を正極活物質として含む電解液を注入し、その後、
前記金属製パイプに金属製集電体を挿入し、前記集電体
が挿入された金属製パイプの外周部をかしめて環状凹部
を形成するに際し、前記金属製パイプの上端面から前記
環状凹部の上端までの距離が、レーザー溶接に用いる加
工レンズの焦点距離の8%を上限とするよう構成し、つ
ぎに金属製パイプの先端と金属製集電体の先端をレーザ
ー溶接して密封するようにしたものである。
【0009】また、環状凹部の幅は0.5mmを下限とし
て形成したものである。
【0010】
【作用】この構成によって、金属製パイプの上端面から
環状凹部の上端までの距離が、レーザー溶接に用いた加
工レンズの焦点距離の8%以下に制約されることとな
り、環状凹部よりも上に位置する金属製パイプの内壁に
付着する電解液の量も規制されることになる。付着した
少量電解液は溶接時の熱によって直ちに気化逸散してし
まい、ピンホールを発生することなく良好なレーザー溶
接封口を行うことができる。また、環状凹部の幅を0.
5mmを下限とすることにより、パイプの内面と集電体が
密着する幅を充分に確保することができ、電解液が溶接
時の温度上昇によってガス化して溶接箇所に侵入するの
を阻止することができることとなる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0012】図1に本発明の実施例の非水溶媒電池の構
成を示す。図1に示すように負極端子を兼ねるステンレ
ス製の外装缶1の内周面には金属リチウムシートからな
る筒状の負極2が圧着されている。この負極2の内側に
は正極3がガラス繊維不織布からなるセパレータ4a,
4b,4cを介して収納されている。この正極3はポリ
テトラフルオロエチレンを結着材としてアセチレンブラ
ックを円柱状に成形したものである。また、正極3の上
には絶縁紙7が配設されている。外装缶1の開口部には
蓋8がレーザー溶接されている。この蓋8の中央には孔
9が設けられている。この孔9には正極端子を兼ねる注
液用のステンレス製パイプ10がガラス製シール材11
を介して封着されている。外装缶1内にはパイプ10を
通して注入された、例えば1.5モル/lのLiAlC
4を溶解した塩化チオニル電解液13が収容されてい
る。
【0013】電解液13を注入後に、ステンレス製パイ
プ10にはニッケル製の集電体14が挿入される。この
集電体14の上端とステンレス製パイプ10の上端をレ
ーザービーム5によって溶接する前に、パイプ10の外
周面にはカシメにより内部の集電体14に向かう環状凹
部15が形成されている。この環状凹部15の上端から
パイプ10の上端までの距離をレーザー加工レンズ6の
焦点距離の8%以内になるように構成してあり、また環
状凹部15の幅を0.5mm以上にしてある。なお、溶接
終了後、蓋8の上にはガラス製シール材11を保護する
ためにエポキシ樹脂12を充填してある。
【0014】以上のように構成された非水溶媒電池につ
いて、図2を用いてその動作を説明する。まず、環状凹
部15の上端からパイプ10の上端までの距離Dを加工
レンズ6の焦点距離Fの8%以内にすることにより、パ
イプ10と集電体14の嵌合隙間に存在する付着電解液
の量を少なくすることができる。少量の付着電解液はレ
ーザービームの熱によって瞬時に気化逸散させることが
でき、溶融接合するときには付着電解液は隙間に存在し
ていない。また環状凹部15の幅Wを0.5mm以上にす
れば、幅Wにおいてパイプ10と集電体14の密着面積
を確保することができ、電池内部より電解液がガス化し
てパイプ10と集電体14の嵌合隙間を通り溶接箇所に
侵入してくるのを充分阻止できる。
【0015】本実施例の非水溶媒電池の溶接不良率と従
来の非水溶媒電池の溶接不良率を(表1)に示す。
【0016】
【表1】
【0017】(表1)から明らかなように、本実施例の
非水溶媒電池は、溶接不良率を低減するのに優れた効果
を発揮する。
【0018】以上のように本実施例によれば、環状凹部
15の上端からパイプ10の上端までの距離Dを加工レ
ンズ6の焦点距離Fの8%以内に構成することにより、
パイプ10と集電体14の嵌合隙間に存在する付着電解
液の量を少量に規制することができ、付着電解液の気化
によるピンホールの発生をなくすることができる。また
環状凹部15の幅Wを0.5mm以上にすることにより、
幅Wにおいてパイプ10と集電体14の密着面積を確保
することができ、電池内部より電解液がガス化してパイ
プ10と集電体14の嵌合隙間を通り溶接箇所に侵入し
てくるのを充分阻止することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明によれば、集電体が挿入された金属製パイプの
外周部をかしめて環状凹部を形成するのに、金属製パイ
プの上端面から環状凹部の上端までの距離がレーザー溶
接に用いる加工レンズの焦点距離の8%以下になるよう
に構成することにより、また環状凹部の幅を0.5mm以
上にすることにより、レーザーによる不良率を著しく低
減することができる非水溶媒電池を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の非水溶媒電池の断面図
【図2】同非水溶媒電池の要部拡大断面図
【図3】従来の非水溶媒電池の断面図
【符号の説明】
1 外装缶 2 負極 3 正極 4a セパレータ 4b セパレータ 4c セパレータ 5 レーザービーム 6 加工レンズ 7 絶縁紙 8 蓋 9 孔 10 パイプ 11 ガラス製シール材 12 エポキシ樹脂 13 塩化チオニル電解液 14 集電体 15 環状凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 裕文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小林 茂雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森垣 健一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 福田 浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一極性端子を兼ねる金属缶体内に、軽金属
    を主体とする負極と、多孔質炭素を主体とする正極とを
    セパレータを介して収納し、かつ前記金属缶体の上部開
    口部に金属製蓋を封着し、前記蓋に金属製パイプからな
    る他極性端子を絶縁材を介して挿着し、前記金属性パイ
    プを通して前記金属缶体内にオキシハロゲン化物を正極
    活物質として含む電解液を注入し、その後で前記金属製
    パイプに金属製集電体を挿入し、前記集電体が挿入され
    た金属製パイプの外周部をかしめて環状凹部を形成し、
    前記環状凹部を形成した金属製パイプの上端面と前記集
    電体の上端面をレーザー溶接して封口した構成の非水溶
    媒電池にあって、前記金属製パイプの上端面から前記環
    状凹部の上端までの距離がレーザー溶接に用いる加工レ
    ンズの焦点距離の8%を上限としてなる非水溶媒電池。
  2. 【請求項2】かしめによる環状凹部の幅が0.5mmを下
    限とする請求項1記載の非水溶媒電池。
JP14585591A 1991-06-18 1991-06-18 非水溶媒電池 Pending JPH056769A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001031719A1 (en) * 1999-10-28 2001-05-03 The Furukawa Battery Co., Ltd. Method of producing lead storage batteries and jig for production thereof
JP2001256965A (ja) * 2000-03-09 2001-09-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型電池およびその封栓方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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