JP3599258B2 - 床暖房装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床暖房エリアを任意に変更することができると共に、省資源に寄与できる床暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
床暖房を行う際には、図9に示すように、熱源機1と暖房用発熱体2間を往路と復路から成る温水配管3で結び、通常は1系統の温水配管3には最大2枚まで暖房用発熱体2を接続することができるようになっている。また、使用実態により系統数が複数になる場合には、熱源機1の近傍に分岐用ヘッダー4を設置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記暖房用発熱体2は、通常一室ごとに設置されていて、サイズの大きいものが多いため、以下の弊害が生じている。
(1)部分的に暖房を行ったり、停止したい場合に対応できない。
(2)配管相当長が長くなるため、圧力損失が大きく、同時使用数が熱源機1の温水搬送ポンプに大きく左右される。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、床暖房装置において、前記(1)及び(2)に記述した課題を解決するのが目的であって、その構成は次のとおりである。
【0005】
1.発熱体を配管した四角形の床暖房素子を4枚合わせて小エリア素子を形成すると共に、前記小エリア素子内の床暖房素子に夫々熱媒を分配する小ヘッダーを設けたこと、
前記小エリア素子を複数枚合わせて中エリア素子を形成すると共に、この中エリア素子を形成する各小エリア素子の各小ヘッダーに熱媒を分配する中ヘッダーを設けたこと、
前記中ヘッダーに熱媒を分配する大ヘッダーを設けたこと、
前記小ヘッダー及び中ヘッダ及び大ヘッダーには夫々制御バルブを取り付けて熱媒の分配先を任意に制御できるように構成したこと、
を特徴とする床暖房装置。
【0006】
2.床暖房素子は、下面に高さ調整用の支持脚を取り付けたベースボードに発熱体を組み込んだ構成から成ることを特徴とする前記1記載の床暖房装置。
【0007】
3.床暖房素子は、架橋ポリエチレン製マット内に架橋低密度ポリエチレン製の温水パイプを組み込んだ構成の温水マットであるところの前記1記載の床暖房装置。
【0008】
【作用】
前記床暖房装置においては、熱源機で発生した熱媒は、先ず大ヘッダーで分岐され、次に配管を経由して中ヘッダーに至り、更にここで分岐されて小ヘッダーに至る。この小ヘッダーでは4枚の床暖房素子に夫々分配される。
熱媒を制御する場合には、大ヘッダーで中ヘッダーに至る接続口を遮断すると、この遮断された中ヘッダーに結ばれた小ヘッダーには熱媒が供給されなくなる。又、中ヘッダーで小ヘッダーに至る接続口を遮断すると、この中ヘッダーに結ばれた小ヘッダーへは熱媒が供給されなくなる。更に、小ヘッダーで床暖房素子に至る接続口を遮断すると、この床暖房素子へは熱媒が供給されなくなる。この選択により、使用(発熱)する床暖房素子又は小エリア素子又は中エリア素子を任意に決定して効率的な床暖房を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は小エリア素子の説明図であって、この小エリア素子10は、発熱体(温水パイプ)12を組み込んで成る床暖房素子11を4枚組み合せた構造から成り、中央に小ヘッダースペース13を形成し、この小ヘッダースペース13内に図3に示すように小ヘッダー14を位置させて各床暖房素子11の発熱体12を接続口14′に結び、ここで熱媒を分配するようになっている。なお、小ヘッダー14の接続口14′にはバルブが組み込まれていて、各床暖房素子11に至る熱媒を制御することができる。
【0010】
図2は、前記小エリア素子10を6枚(6組)合わせて形成した中エリア素子20を示し、この中エリア素子20は、中央に中ヘッダースペース21を形成し、この中ヘッダースペース21内に図4に示すように中ヘッダー22を位置させて小ヘッダー14に至る熱媒循環パイプ15を結び、小エリア素子10側に熱媒を分配するようになっている。なお、中ヘッダー22の接続口22′にはバルブが組み込まれていて、小エリア素子10に至る熱媒を制御することができる。図4は、小エリア素子10の各床暖房素子11に熱媒を分配する中ヘッダーの説明図であって、例えば、小エリア素子10のうち、2枚だけに熱媒を分配する場合には、分岐口22′のうち、該当する2つのバルブが遮断され、他の2つだけが利用される。
【0011】
図5は熱源機40の下部に取り付けられた大ヘッダーであって、この大ヘッダー30には中ヘッダー22に至る接続口30′が形成され、中エリア素子20に至る熱媒は、この大ヘッダー30で分配されて熱媒循環パイプ23を経由して中エリア素子20の中ヘッダー22に至る。なお、この大ヘッダー30の接続口30′にも夫々遮断用のバルブが取り付けられている。
【0012】
図6は熱源機40→大ヘッダー30→中ヘッダー22→小ヘッダー14→発熱体12に至る熱媒分配の流れ図である。
図7は床暖房素子11の一例を示すもので、この床暖房素子11は、二重床を構成するためのベースボード11a内に発熱体12を組み込んだ構成であって、ベースボード11aの高さは支持脚11bの高さを調整することにより調整可能である。このベースボード11aは建物の床スラブの上に設置され、ベースボード11aの上に内装床材、例えば、フローリング床が張られる。
【0013】
図8は床暖房素子11の他の例を示すもので、架橋ポリエチレン製のマット11c内に架橋低密度ポリエチレン製の温水パイプ11dを組み込んだ温水マットの一部である。この温水マットは通常は、根太で支持されている下地合板の上に敷設され、この上にフローリング床等が張られる。
【0014】
上記実施の態様によると、小ヘッダー14で各床暖房素子11に至る熱媒の分配を制御し、中ヘッダー22で各小エリア素子10に至る熱媒の分配を制御し、大ヘッダー30で各中エリア素子20に至る熱媒の分配を制御できる。この結果、例えば図2において間取りの変更があり、間仕切り60が床暖房装置を2分するようになった場合には、右側2枚の小エリア素子10に至る熱媒の分配を中ヘッダー22で遮断することができる。或いは、図2において、左上方隅の小エリア素子10内の床暖房素子11を止めたい場合には、小ヘッダー14でこの該当する床暖房素子11に至る熱媒を遮断することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明の効果は次のとおりである。
(1)全体のエリア数に応じて各ヘッダー間を連結する温水搬送用配管の配管径が選択でき、また、各ヘッダーを用いて分配することにより、従来と比較して、圧力損失を減少させることが可能である。
(2)従来例と比較して、暖房用発熱体に接続する温水搬送用配管の系統数を大幅に減少させることが出来る。よって、使用する配管の量が減少する。
(3)部屋の間取り変更や模様替えに応じて、床暖房素子又は小エリア素子又は中エリア素子単位で暖房部位を変更する事が可能になる。よって、無駄な熱の放出がなくなり、この分省エネ化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】床暖房素子と小エリア素子の説明図。
【図2】中エリア素子の説明図。
【図3】小ヘッダーの説明図。
【図4】中ヘッダーの説明図。
【図5】大ヘッダーの説明図。
【図6】熱媒分配流れ図の説明図。
【図7】二重床ユニット(床暖房素子)の説明図。
【図8】温水マット(床暖房素子)の説明図。
【図9】従来の床暖房装置の説明図。
【符号の説明】
10 小エリア素子
11 床暖房素子
12 発熱体
13 小ヘッダースペース
14 小ヘッダー
15 熱媒循環パイプ
20 中エリア素子
21 中ヘッダースペース
22 中ヘッダー
23 熱媒循環パイプ
30 大ヘッダー
40 熱源機
Claims (3)
- 発熱体を配管した四角形の床暖房素子を4枚合わせて小エリア素子を形成すると共に、前記小エリア素子内の床暖房素子に夫々熱媒を分配する小ヘッダーを設けたこと、
前記小エリア素子を複数枚合わせて中エリア素子を形成すると共に、この中エリア素子を形成する各小エリア素子の各小ヘッダーに熱媒を分配する中ヘッダーを設けたこと、
前記中ヘッダーに熱媒を分配する大ヘッダーを設けたこと、
前記小ヘッダー及び中ヘッダ及び大ヘッダーには夫々制御バルブを取り付けて熱媒の分配先を任意に制御できるように構成したこと、
を特徴とする床暖房装置。 - 床暖房素子は、下面に高さ調整用の支持脚を取り付けたベースボードに発熱体を組み込んだ構成から成ることを特徴とする請求項1記載の床暖房装置。
- 床暖房素子は、架橋ポリエチレン製マット内に架橋低密度ポリエチレン製の温水パイプを組み込んだ構成の温水マットであるところの請求項1記載の床暖房装置。
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JP24285596A JP3599258B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 床暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24285596A JP3599258B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 床暖房装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1089711A JPH1089711A (ja) | 1998-04-10 |
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Family
ID=17095280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24285596A Expired - Fee Related JP3599258B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 床暖房装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3599258B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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IT1393538B1 (it) * | 2009-03-27 | 2012-04-27 | Messana | Pannello radiante prefabbricato modulare con collettori incorporati. |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP24285596A patent/JP3599258B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1089711A (ja) | 1998-04-10 |
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