JP3598673B2 - 自動車用シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用シートに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
自動車用シートの中には、例えば特開平7−2004号公報等に示されているように、シートバックをリクライニング機構の内蔵ばねによってシートクッション上に前倒しし得るようにしたものが知られているが、この場合、リクライニング機構の内蔵ばねのばねトルクのバラツキによって、シートバックの前倒れ速度が不安定となって品質感および信頼性を損なってしまう可能性がある。
【0003】
一方、リクライニング機構の中には粘性流体を利用したダンパユニットを付設して、シートバックの前倒れ速度をコントロールするようにしたものもあるが、ダンパユニットの粘性流体の粘度の温度依存性が大きく、自動車の車室内温度環境によってダンパ特性が変わって、この場合もシートバックの前倒れ速度が不安定となってしまう。
【0004】
また、このようなダンパユニットを用いたものでは、コスト的におよび重量的に不利となってしまうばかりでなく、ダンパユニットの配設スペースを確保するためにリクライニング機構の配設位置を乗員の着座位置近くまで寄せる必要があるため、シートの座り心地を悪化させてしまう可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は専用のダンパ部品等を用いることなくシートバックの前倒れ速度を安定化することができて、品質感および信頼性を一段と高めることができる自動車用シートを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1にあっては、シートバックを付勢手段によってシートクッション上に前倒し可能に装着した自動車用シートにおいて、前記シートクッションの後端部の硬度を高めて、該シートクッションの後端部上にシートバックの下端部を弾性変形させて弾接配置したことを特徴としている。
【0007】
請求項2にあっては、請求項1に記載のシートクッションの後端部の内側に配設されるパッド内ワイヤを、該シートクッション後端部の上面近傍に配設して、シートクッション後端部の硬度を高めたことを特徴としている。
【0008】
請求項3にあっては、請求項1に記載のシートクッションの後端部のパッド材を上下方向に多層構造として、上層のパッド材の硬度を高めて該シートクッション後端部の硬度を高めたことを特徴としている。
【0009】
【発明の効果】
請求項1によれば、シートクッションの後端部の硬度を高めて、このシートクッションの後端部上にシートバックの下端部を弾性変形させて弾接配置してあるから、シートバックを付勢手段によってシートバック上に前倒れさせる際に、シートバックの下端部とシートクッションの後端部との弾接部分で所要の回動抵抗が得られ、付勢手段のトルクにバラツキがあってもシートバックの前倒れ速度を安定化することができる。
【0010】
また、専用のダンパ部品等を用いずにシートバックの前倒れ速度を安定化することができるため構造が簡単で、コスト的におよび重量的に有利に得ることができる。
【0011】
請求項2にあっては、請求項1の効果に加えて、シートクッション後端部の内側に配設されるパッド内ワイヤの配設位置を、該シートクッション後端部の上面近傍に設定するだけでシートクッションの材質および構成部品に変更を伴うことなく該シートクッション後端部の硬度を高められてコスト的に有利に得ることができる。
【0012】
請求項3によれば、請求項1の効果に加えて、シートクッション後端部のパッド材を上下方向に多層構造として、上層パッド材の硬度を高めてシートクッション後端部の硬度を高めるようにしてあるため、該シートクッション後端部の硬度を任意に設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0014】
図3は本発明を自動車のリヤシートに適用した例を示し、図中1はフロアパネルで、リヤシート2を搭載する部分に形成した段差部を境にして車室側フロア1Aと、該車室側フロア1Aよりも一段高い荷室側フロア1Bとを形成している。
【0015】
リヤシート2はシートクッション3とシートバック4とからなり、該シートバック4はリクライニング機構5を介してフロアパネル1に傾動角度を任意に調節し得るように取付けてある。
【0016】
リクライニング機構5は、予めアーム部6を介してシートバック4の車体サイド側の側面下端部に締結固定してあり、該アーム部6と相対回動する側面略くの字状に曲折成形したベース部7を、車室側フロア1Aと荷室側フロア1Bとの境の立上がり壁1aと該荷室側1Bとに亘って締結固定してあり、シートクッション3はこのシートバック4の取付け後、車室側フロア1A上に搭載して図外のクリップ手段等により固定してある。
【0017】
リクライニング機構5は、ベース部7のアーム部6との連結部近傍で前方へ張り出して設けられた操作レバー8により、ロック解除してシートバック4の傾動角を任意に調節し得る他、荷室R・Bの側壁後部に配設したレリーズノブ9の操作によりレリーズケーブル10を介してロック解除レバー11を作動することにより、リクライニング機構5をロック解除して付勢手段としてのうず巻ばね12の付勢力で、シートバック4をシートクッション3上に前倒しできるようにしてある。
【0018】
シートクッション3およびシートバック4は図1に示すように、発泡ウレタン等からなるパッド材13,14と、パッド材13,14を被覆する軟質表皮材15,16とを備えている。
【0019】
シートバック4はその背面に比較的硬度の高い樹脂材等からなるフィニッシャプレート17を備えていて、該フィニッシャプレート17によって表皮材16の端末処理と形状保持とを行わせている一方、シートクッション3はパッド材13の周囲に配設したパッド内ワイヤとしての表皮材固定ワイヤ18に表皮材15をクリップ20により止着すると共に保形ワイヤ19で形状保持してある。
【0020】
ここで、前記シートクッション3はその後端部の硬度を高めてあって、該シートクッション3の後端部上にシートバック4の下端部を弾性変形させて弾接配置してある。
【0021】
この実施形態では、シートクッション3の後端部に並設したパッド内ワイヤである表皮材固定ワイヤ18,保形ワイヤ19と、表皮材15との間のパッド材13の厚みを薄くしてこの部分でのパッド材13aの変形(撓み)代を少くして、これらパッド内ワイヤ18,19を後端部上面の表皮材15の近傍に配設することによって該シートクッション3の後端部の硬度を高めてある
【0022】
従って、この実施形態の構造によれば、レリーズノブ9のレリーズ操作によってレリーズケーブル10を介してロック解除レバー11を作動し、リクライニング機構5をロック解除すると、該リクライニング機構5のうず巻ばね12のばね力でシートバック4がシートクッション3上に前倒れするが、この際、前述のようにシートバック4の下端部は硬度の高いシートクッション3の後端部に対して弾性変形して弾接しているため、この弾接部分で乾性摩擦による所要の回動抵抗が得られ、従って、うず巻ばね12のばねトルクにバラツキがあっても略一定の速度でシートバック4を前倒れさせることができて、シートバック4の前倒れ速度を安定化することができる。
【0023】
また、このように専用の部品等を用いずにシートバック4の前倒れ速度を安定化することができるため構造が簡単で、特に、本実施形態ではシートクッション3の後端部の内側に配設される表皮材固定ワイヤ18,保形ワイヤ19等のパッド内ワイヤの配設位置を、該シートクッション3後端部の表皮材15の近傍に設定するだけで、シートクッション3の材質および構成部品の変更を伴うことなく該シートクッション3後端部の硬度を高められるため、コスト的におよび重量的に有利に得ることができる。
【0024】
図2は本発明の第2実施形態を示すもので、本実施形態にあっては、シートクッション3の後端部のパッド材13を上下方向に多層構造として、上層のパッド材13bの硬度を高めて、該シートクッション3の後端部の硬度を高めてある。
【0025】
この上層のパッド材13bは、下層のパッド材13aよりも発泡密度の高い発泡ウレタンを用いたり、あるいは弾性ソリッド材を用いて硬度を高めることができる。
【0026】
特に、本実施形態のようにシートクッション3の後端部のパッド材13を上層パッド材13bと下層パッド材13aとで多層構造として、該上層パッド材13bの硬度を高めることによって、該シートクッション3の後端部の硬度を高めるようにすれば、使用する上層パッド材13bの材質あるいは性状によって任意に硬度を設定できて、うず巻ばね12のばねトルクに見合ってシートバック4の前倒れ速度を安定化する上で最適な硬度にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図。
【図2】本発明の第2実施形態を示す断面図。
【図3】本発明の対象とする自動車用シートの搭載状態を示す略示的側面説明図。
【符号の説明】
2 シート
3 シートクッション
4 シートバック
12 付勢手段
13 パッド材
13a 下層パッド材
13b 上層パッド材
18,19 パッド内ワイヤ

Claims (3)

  1. シートバックを付勢手段によってシートクッション上に前倒し可能に装着した自動車用シートにおいて、前記シートクッションの後端部の硬度を高めて、該シートクッションの後端部上にシートバックの下端部を弾性変形させて弾接配置したことを特徴とする自動車用シート。
  2. シートクッション後端部の内側に配設されるパッド用ワイヤを、該シートクッション後端部の上面近傍に配設して、シートクッション後端部の硬度を高めたことを特徴とする請求項1記載の自動車用シート。
  3. シートクッション後端部のパッド材を上下方向に多層構造として、上層のパッド材の硬度を高めて、該シートクッション後端部の硬度を高めたことを特徴とする請求項1記載の自動車用シート。
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