JP3598486B2 - シャッタースラット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サッシ窓の雨戸や車庫の扉などに用いるシャッターのシャッタースラットに関する。
【0002】
【従来の技術】
シャッターのシャッタースラットとしては、例えば実開昭53−150048号公報に示すものが知られている。
このシャッタースラットは図8に示すように、上枢着部1、下枢着部2、下枢着部2よりも下方に突出した水切り部3を有するほぼくの字形状で、上枢着部1寄りに通孔4を有する形状である。そして上下に隣接したシャッタースラットの下枢着部2と上枢着部1相互を回動自在に遊合することで連鎖状に連結する。
【0003】
前述のシャッタースラットであれば通孔4で採光、換気できるし、上のシャッタースラットに沿って流れ落ちる雨水等が下のシャッタースラットの通孔4から室内に流れ込むことを水切り部3で防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のシャッタースラットは下枢着部2よりも水切り部3が下方に突出し、その水切り部3で下のシャッタースラットの通孔4から雨水等が室内に流れ込むことを防止するが、下枢着部2と上枢着部1を遊合して上下のシャッタースラットを回転自在に連結するので、下枢着部2と上枢着部1のために水切り部3と通孔4との間隔が広くなり、通孔4から雨水等がしぶいて室内に入り込み易い。
【0005】
また、下枢着部2に水切り部3が一体的に設けてあるから一枚の板を折り曲げて加工、つまり板金加工できない。
【0006】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにしたシャッタースラットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上枢着部と、この上枢着部の下部と連続した板状部と、この板状部の下端縁を折り返して形成した板状部と連続した水切り部と、その折り返した上部と連続し、かつ板状部と平行に対して室内側に向けて斜め下向きの斜め下端寄り部と、この斜め下端寄り部の下部と連続した下枢着部を有し、前記斜め下端寄り部における水切り部と対向した部分に開口部が形成されているシャッタースラットである。
【0008】
第2の発明は、上枢着部と、この上枢着部の下部と連続した板状部と、この板状部の下部と連続した斜め下端寄り部と、この斜め下端寄り部の下部と連続した下枢着部を有する断面形状に板金加工したもので、前記斜め下端寄り部の長手方向に間隔を置いた複数部分が打ち出し加工されて複数の開口部と複数の水切り部が形成され、その水切り部は板状部の下端縁と連続して開口部よりも室外側で、その水切り部の左右方向両端縁が板状部と連続しているシャッタースラットである。
【0009】
【作 用】
第1の発明によれば、開口部によって採光、換気できるし、板状部に沿って流れる雨水等が開口部から室内に流れ込むことを水切り部で防止できる。
また、板状部の下端縁を折り返して形成した水切り部、折り返した上部と連続し、かつ板状部と平行に対して室内側に向けて斜め下向きの斜め下端寄り部がそれぞれ設けられているし、その斜め下端寄り部に開口部が水切り部と対向して形成されているから、前記水切り部と開口部の間隔が狭く、開口部から雨水等がしぶいて室内に入り込み難くなる。
また、上枢着部、板状部、水切り部、斜め下端寄り部、下枢着部は上下に順次連続しているから、板金加工が可能である。
【0010】
第2の発明によれば、開口部によって採光、換気できるし、板状部に沿って流れる雨水等が開口部から室内に流れ込むことを水切り部で防止できる。
また、斜め下端寄り部を打ち出し加工して水切り部と開口部を形成したので、その水切り部と開口部の間隔が狭く、開口部から雨水等がしぶいて室内に入り込み難くなる。
また、上枢着部、板状部、斜め下端寄り部、下枢着部は上下に順次連続しているから、板金加工が可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1と図2に示すように、シャッタースラット10は所定の上下方向長さと左右方向長さを有する長尺板状体を折り曲げ加工、つまり板金加工したものであり、上下方向上部の上枢着部11、この上枢着部11と連続した板状部12、この板状部12の下端部に一体的に設けた水切り部13、前記板状部12の下端部寄り室内面に設けた斜め下端寄り部14、この斜め下端寄り部14の下端部と連続した下枢着部15を有し、その斜め下端寄り部14に開口部16が長手方向に間隔を置いて複数形成してある。
【0012】
前記上枢着部11は板の上縁部をほぼ円形断面形状に折り曲げてあり、この上枢着部11の下部と連続した部分をほぼ直線断面形状として板状部12としてある。この板状部12の下端縁を折り返して水切り部13としてあり、その折り返した上部と連続した部分を板状部12と平行に対して室内側に向けて斜めに下向きに折り曲げて斜め下端寄り部14としてある。この斜め下端寄り部分14の下端部と連続した下縁部をほぼ円形断面形状に折り曲げて下枢着部15としてある。
【0013】
前記水切り部13は斜め下端寄り部14よりも室外寄りで、板状部12に沿って流れ落ちた雨水等は水切り部13から落下するので、その雨水等が開口部16から室内に入り込むことがない。
【0014】
前記シャッタースラット10は図3に示すように、上下に隣接した上のシャッタースラット10の下枢着部15と下のシャッタースラット10の上枢着部11を遊嵌して回動自在に連結する。そして、最上部のシャッタースラット10における板状部12の上下中間をドラム20にビス21で固着する。ドラム20は建物躯体22の室外面に取付けたシャッターケース23内に回転自在に取付けられる。シャッタースラット10はサッシ枠24の室外寄りのガイド25に沿って上下動する。
【0015】
板状部12はほぼ直線断面形状で、この板状部12よりも上枢着部11、斜め下端寄り部分14が室内側に突出しているから、前述のように板状部12の上下中間をドラム20にビス21で固着することで上枢着部11、斜め下端寄り部分14がドラム20に押しつけられるので、シャッタースラット10をドラム20に強固に取付けできる。
【0016】
また、ドラム20を回転してシャッタースラット10を図4に示すようにドラム20に巻き付けると外側のシャッタースラット10の斜め下端寄り部14が内側のシャッタースラット10の板状部12に接してコンパクトに巻き付けられる。
【0017】
次に、本発明の第2の実施の形態を図5と図6と図7に基づいて説明する。
一枚の板を板金加工して上枢着部11、板状部12、斜め下端寄り部14、下枢着部15を有する断面形状で、斜め下端寄り部14の上半分における長手方向に間隔を置いた複数部分を打ち出し加工して開口部16と水切り部13としてある。
【0018】
前記水切り部13は板状部12の下端縁と連続して開口部16よりも室外側となっているし、水切り部13の左右方向両端縁が板状部12と連続している。このようにすれば、打ち出し加工で開口部16と水切り部13を形成できるから、加工が簡単となる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、開口部によって採光、換気できるし、板状部に沿って流れる雨水等が開口部から室内に流れ込むことを水切り部で防止できる。
また、板状部の下端縁を折り返して形成した水切り部、折り返した上部と連続し、かつ板状部と平行に対して室内側に向けて斜め下向きの斜め下端寄り部がそれぞれ設けられているし、その斜め下端寄り部に開口部が水切り部と対向して形成されているから、前記水切り部と開口部の間隔が狭く、開口部から雨水等がしぶいて室内に入り込み難くなる。
また、上枢着部、板状部、水切り部、斜め下端寄り部、下枢着部は上下に順次連続しているから、板金加工が可能である。
【0020】
請求項2に係る発明によれば、開口部によって採光、換気できるし、板状部に沿って流れる雨水等が開口部から室内に流れ込むことを水切り部で防止できる。
また、斜め下端寄り部を打ち出し加工して水切り部と開口部を形成したので、その水切り部と開口部の間隔が狭く、開口部から雨水等がしぶいて室内に入り込み難くなる。
また、上枢着部、板状部、斜め下端寄り部、下枢着部は上下に順次連続しているから、板金加工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すシャッタースラットの縦断面図である。
【図2】シャッタースラットの斜視図である。
【図3】シャッタースラットのドラム取付けの説明図である。
【図4】シャッタースラットのドラム巻き付け状態の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すシャッタースラットの縦断面図である。
【図6】シャッタースラットの外観図である。
【図7】開口部部分の斜視図である。
【図8】従来のシャッタースラットの縦断面図である。
【符号の説明】
1…上枢着部、2…下枢着部、3…遮蔽部、4…通孔、10…シャッタースラット、11…上枢着部、12…板状部、13…水切り部、14…斜め下端寄り部、15…下枢着部、16…開口部、20…ドラム、21…ビス
Claims (2)
- 上枢着部と、この上枢着部の下部と連続した板状部と、この板状部の下端縁を折り返して形成した板状部と連続した水切り部と、その折り返した上部と連続し、かつ板状部と平行に対して室内側に向けて斜め下向きの斜め下端寄り部と、この斜め下端寄り部の下部と連続した下枢着部を有し、前記斜め下端寄り部における水切り部と対向した部分に開口部が形成されているシャッタースラット。
- 上枢着部と、この上枢着部の下部と連続した板状部と、この板状部の下部と連続した斜め下端寄り部と、この斜め下端寄り部の下部と連続した下枢着部を有する断面形状に板金加工したもので、前記斜め下端寄り部の長手方向に間隔を置いた複数部分が打ち出し加工されて複数の開口部と複数の水切り部が形成され、その水切り部は板状部の下端縁と連続して開口部よりも室外側で、その水切り部の左右方向両端縁が板状部と連続しているシャッタースラット。
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JP1670598A JP3598486B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | シャッタースラット |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH11210350A JPH11210350A (ja) | 1999-08-03 |
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Family Applications (1)
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JP1670598A Expired - Fee Related JP3598486B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | シャッタースラット |
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GB0014796D0 (en) * | 2000-06-16 | 2000-08-09 | Cupples Alan V | The AC coupling |
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1998
- 1998-01-29 JP JP1670598A patent/JP3598486B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11210350A (ja) | 1999-08-03 |
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