JP3598124B2 - 階調記録方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、面積階調による中間調再現のための階調記録方法及び装置に関し、例えば電子写真式の複写機又はプリンタ装置などに利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリンタ装置又はデジタル複写機などにおいて、中間調のある画像を記録するために、濃度パターン法、ディザ法など、種々の面積階調による記録方法が提案されている。
【0003】
濃度パターン法は、原画像の1画素に対してm×nのマトリックスの各ドット(要素)のしきい値を対応させ、互いに異なる複数の面積パターンで表すものである。
【0004】
ディザ法は、原画像の1画素に対してm×nのマトリックスの各ドットのしきい値を1対1に対応させるものであり、中心を核として順次太っていくように構成されたドット集中型(Fattening型)と、ドットがなるべく分散するように構成されたドット分散型(Bayer型)とに分類される。ドット分散型のしきい値マトリックスを用いた場合には、レーザ光の光強度分布の影響で高γ(ガンマ)の記録特性となってしまう。一方、ドット集中型のしきい値マトリックスを用いた場合には、階調数を増大させるためにマトリックスサイズを大きくとると解像度が低下し、解像度を向上させるためにマトリックスサイズを小さくとると階調数が減少してしまう。
【0005】
また、階調性及び解像度を両立させるための記録方法として、図13に示すようにドット集中型のしきい値マトリックスを変形したものとパルス幅変調とを組み合せた方法(IH法)が提案されている(電子写真学会誌第25巻第1号1986年第34頁)。このIH法による表現可能な階調数rは、パルス幅変調によるドット分割数Rとマトリックスサイズm×mとにより、全白を含めると、r=m×m×L×0.5+1となり、これ以前のディザ法と比べて高画質の出力が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、IH法を用いた場合であっても、ドット集中型の場合と同様に、レーザ光の光強度分布の影響による出力特性の高ガンマ化が避けられない。そのため、直線化出力を得るためには、濃度変化が等間隔となるように必要なステップのみを抜き出さなくてはならない。したがって、その場合には、上述の式で計算される階調数rに比べて実際の階調数は低下してしまい、それだけ画質が低下する。
【0007】
このように、従来においては、階調性と解像度との両立が充分に図られているとは言い難い。これは、出力濃度を上げるためには、マトリックス領域内における発光ドット数、即ち合計露光時間(トータル露光時間)を増やさなければならないという前提に立っているためである。例えば上述したIH法の場合に、階調数rを増大させるためにはマトリックスサイズmを大きくするか、又はドット分割数Rを増やすことが必要となるが、マトリックスサイズmの増大は解像度の低下を招き、ドット分割数Rの増大は高速化対応が難しいという状況に陥る。
【0008】
この問題を解決する一手法として、レーザ光を3値以上(多値)で強度変調することが考えられる。3値以上の強度変調を行うことによって、解像度を低下させることなく階調性を高めることができるものの、多値レーザの安定性を確保することが困難であるため、それがコストアップにつながってしまう。
【0009】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、階調性と解像度との両立を図ることができ低コストで実施可能な階調記録方法及び装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る方法は、各画素に対応して照射される光源からの露光量を制御することによって階調性を得るようにした階調記録方法であって、一定の大きさのマトリックス領域内における前記光源による露光位置の合計個数が同一である複数のマトリックス領域に対して、前記光源によって露光される、主走査方向に連続する露光位置の個数を互いに異ならせることによって現像量を異ならしめて異なる階調の記録を行う方法である。
【0012】
請求項2の発明に係る方法は、一定の大きさのマトリックス領域内における露光位置を示す露光パターンを用い、光源からの露光量を前記露光パターンに応じて制御することによって階調性を有した記録を行う階調記録方法であって、前記露光パターンとして、前記光源による露光位置の合計個数は同一であるが、主走査方向に連続する露光位置の個数が互いに異なることによって現像量を異ならしめる複数の露光パターンを用い、画像の各画素の濃度情報に応じた露光パターンを選択して記録を行う方法である。
【0013】
請求項3の発明に係る方法は、前記光源の強度を前記露光パターンに応じて零又は所定値のいずれかとなるように2値制御する方法である。
請求項4の発明に係る方法は、前記光源の強度を前記露光パターンに応じて多値となるように強度変調する方法である。
請求項5の発明に係る方法は、前記複数の露光パターンとして、他の露光パターンよりも露光位置の合計個数が少なく且つ現像量が多い露光パターンを含んでなる方法である。
【0014】
請求項6の発明に係る装置は、光源による露光位置の合計個数は同一であるが、主走査方向に連続する露光位置の個数が互いに異なることによって現像量を異ならしめる複数の露光パターンを格納したパターンROMと、入力された画像データの各画素の濃度情報に応じた露光パターンを指定するための露光パターン指定手段と、指定された露光パターンのデータを前記パターンROMから読み出すためのアドレス指定手段と、前記パターンROMから読み出されたデータに基づいて光源の強度を制御するためのドライバ手段とを有して構成される。
請求項7の発明に係る装置は、前記複数の露光パターンとして、他の露光パターンよりも露光位置の合計個数が少なく且つ現像量が多い露光パターンを含んでなる方法である。
【0015】
【作用】
例えば回転する感光ドラム上に、レーザ光又はLEDアレイなどの光源によって主走査方向に露光されると、一定以上のエネルギーで露光された部分がトナーによって顕像化される。そのとき、一定の大きさの領域内において、光源による露光位置の合計個数が同一であっても、光源による主走査方向に連続する露光位置の個数が相違する場合には、光源からのエネルギーの加算状態が異なるため、顕像化される面積、すなわち現像量が異なり、これによって互いに異なる階調の記録が行われる。
【0016】
【実施例】
図1は本発明に係るプリンタ装置1の概略図である。
プリンタ装置1は、走査光学系11、感光ドラム12、帯電器13、現像器14、及び転写器15などから構成されている。感光ドラム12は、図示の矢印方向に定速で回転し、その表面が帯電器13によって所定の電位に一様に帯電される。走査光学系11から出力される光ビーム(レーザビーム)が感光ドラム12上に結像し、感光ドラム12の表面に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像器14によって現像され顕像化される。顕像化されたトナー像が転写位置に達すると、転写器15によって記録紙PPに転写され、図示しない定着器によって定着される。
【0017】
図2は走査光学系11の概略を示す斜視図である。
半導体レーザ21は、図示しない制御部の画像メモリなどから読み出した画像情報によって強度変調され、光ビームを出力する。光ビームは、コリメートレンズ22によりコリメートされ、回転多面鏡23によって光偏向を受ける。偏光された光ビームは、fθレンズと呼称される結像レンズ24により感光ドラム12上に像を結び、ビーム走査を行う。このビーム走査に際して、光ビームの各走査ラインの始端部の光をミラー25により反射させ、ディテクタ26に導く。ディテクタ26からの検出信号はH方向(水平方向)の走査の同期信号として用いられる。
【0018】
図3は半導体レーザ21の変調回路30のブロック図、図4はアドレス指定のタイミングを示す図である。
図3において、変調回路30は、パターンROM31、Zアドレスカウンタ32、Xアドレスカウンタ33、Yアドレスカウンタ34、及びドライバ35からなっている。
【0019】
パターンROM31は、m×nのマトリックスからなる多数の露光パターンPSを格納しており、Zアドレスカウンタ32によって指定される露光パターンについて、各要素(セル)の値がXアドレスカウンタ33及びYアドレスカウンタ34によって順次指定され、それぞれ1ビットのデータDEとして読み出される。露光パターンPSについては後で詳述する。
【0020】
Zアドレスカウンタ32は、図示しない画像メモリなどから読み出した画像データDGに基づいて、1つの画像データDG毎に、つまり1画素毎に、ZアドレスAZを生成して出力する。画像データDGは、例えば1画素について6ビット又は8ビット程度の濃度情報を有したデジタル信号である。
【0021】
Xアドレスカウンタ33は、画素クロック信号SCをカウントし、そのカウント値をXアドレスAXとして出力する。画素クロック信号SCは、画像クロック信号に対してk倍(kは分割数)の周波数を有するクロック信号である。つまり、1つの画像データDGが入力されている間にk個の画素クロック信号SCが入力される。Xアドレスカウンタ33は、後述する露光パターンPSの横方向(行方向、水平方向、又は主走査方向)に配列される要素EMの個数に応じて、所定の値の範囲でカウントを繰り返す。例えば、露光パターンPSのサイズが4(縦)×16(横)であれば、図4に示すように、0〜15の範囲でカウントを繰り返す。
【0022】
Yアドレスカウンタ34は、水平同期信号SHをカウントし、そのカウント値をYアドレスAYとして出力する。Yアドレスカウンタ34は、後述する露光パターンPSの縦方向(列方向、垂直方向、又は副走査方向)の要素EMの個数に応じて、所定の値の範囲でカウントを繰り返す。例えば、露光パターンPSのサイズが4(縦)×16(横)であれば、図4に示すように、0〜3の範囲でカウントを繰り返す。
【0023】
ドライバ35は、パターンROM31から読み出されたデータDEに基づいて、半導体レーザ21をオンオフ制御する。
次に、パターンROM31に格納された露光パターンについて説明する。
【0024】
露光パターンは、縦横共にm個のドットDTからなる正方マトリックスの各ドットDTを横方向にk分割し、分割されたそれぞれを要素EMとするm×(m×k)のサイズのマトリックスからなる。各要素EMは「0」又は「1」の値をとる。「0」の場合は半導体レーザ21がオフであり、「1」の場合は半導体レーザ21がオンである。したがって、半導体レーザ21のオンに対応する感光ドラム12上の部分が露光されてその電位が低下し、その部分にトナーが付着し、その結果、記録紙PPのその部分が黒くなる。その逆に、半導体レーザ21のオフに対応する記録紙PPの部分は白くなる。したがって、「0」の値の要素EMを「白要素(EMW)」、「1」の値の要素EMを「黒要素(EMB)」ということがある。
【0025】
ここで注意しなければならないことは、1つの黒要素EMBによって記録紙PP上に黒く記録される像の面積は、その黒要素EMBの位置によって異なるということである。さらに詳しく言えば、その黒要素EMBに隣接する要素が白要素EMWであるか黒要素EMBであるかによって異なり、しかも隣接位置が左右か上下かによっても異なるのである。その理由については後で詳述する。
【0026】
図5は露光パターンPSAの例を示す図、図6は図5に示す露光パターンPSAに対応する照射エネルギーの状態を示す図、図7は図5に示す露光パターンPSAに対応する記録紙PP上の記録状態を示す図、図8は光ビームの横方向移動による照射エネルギーの分布状態を示す図である。なお、図6及び図7はシミュレーションにより得られたものであり、図7は5.2ergをしきい値として2値化した場合の記録状態である。
【0027】
図5に示す露光パターンPSA1〜4は、3×3ドットの正方マトリックスの各ドットDTを横方向に4分割して3×12のマトリックスとし、その各要素EMについて「0」を白で「1」を黒でそれぞれ示したものである。
【0028】
1つの黒要素EMBに対応して半導体レーザ21がオンされ、半導体レーザ21から光ビームが感光ドラム12上に照射される。したがって、1つの黒要素EMBによって、感光ドラム12に対する単位時間の光ビームの照射、すなわち露光が行われる。黒要素EMBの合計個数が合計露光時間となる。
【0029】
なお、ここでは、正方マトリックスの各ドットDTが画像データDGの1画素に対応しており、各ドットDTを4分割することによって、半導体レーザ21のパルス幅変調を行ったものである。光ビームは、例えば、1つのドットDTに対して、静止した状態の半値幅が主走査方向及び副走査方向にともに直径約60μmの円形状である。そして、光ビームはその中心部においてエネルギーが高く、周辺に行くほどエネルギーは段々と低くなっている。また、光ビームは、感光ドラム12上を主走査方向に1ライン分走査した後、次のラインを同様に走査するのであるから、露光パターンPSAの各要素EMに対して、同行の要素EMは連続して走査されるが、列が互いに異なる要素EMに対しては、走査が互いに空間的間隔を置いて離散的に、つまり不連続に行われる。
【0030】
その結果、黒要素EMBが横方向に隣接した場合には、光ビームの照射エネルギーが互いに加算されて増大し、その結果、図8に示すように最大照射エネルギーは大きくなる。これに対し、黒要素EMBが縦方向に隣接した場合には、照射エネルギーの関与が小さいので、最大照射エネルギーは大きくならない。つまり、黒要素EMBの個数が同じであっても、換言すれば合計露光時間が同じであっても、黒要素EMBが横方向に連続して並んだ場合には最大照射エネルギーが大きく、黒要素EMBが縦方向に並んだ場合には最大照射エネルギーはそれよりも小さくなる。したがって、合計露光時間が同じであっても、感光ドラム12上には、異なる照射エネルギーによる静電潜像が形成される。
【0031】
そうすると、そのような互いに異なる照射エネルギーで形成された静電潜像を現像すると、感光ドラム12の感度及び現像バイアスの大きさに応じて、あるしきい値を越えた照射エネルギーを受けた部分のみにトナーが付着して顕像化され、黒い像が形成される。
【0032】
その結果、黒要素EMBの個数が同じであっても、その配列位置によって、記録紙PP上に記録される像の面積が異なることとなる。つまり、黒要素EMBの合計数が互いに同一である複数の露光パターンPSAに対して、黒要素EMBの位置を互いに異ならせることによって、互いに異なる階調の記録が行われる。
【0033】
図5(A)において、露光パターンPSA1は要素EMの合計数が「4」であり、中央の1つのドットDTを黒く記録するものである。この場合には、図6(A)に示すように、照射エネルギーはほぼ同心円を描いて広がっており、しきい値を5.2ergとした場合には、図7(A)に示すように、中央部に円形状の黒い像FG1が記録される。
【0034】
図5(B)〜(D)において、露光パターンPSA2〜4は、いずれも黒要素EMBの合計数は「5」であり、4分の5ドットを記録するものである。しかし、これらは要素EMの位置(つまりパターン)が相違している。すなわち、露光パターンPSA2では、5つの黒要素EMBが横方向に連続して配置されているが、露光パターンPSA3では、1つの黒要素EMBが他の4つの黒要素EMBの上の行に配置され、露光パターンPSA4では、2つの黒要素EMBが他の3つの黒要素EMBの上の行に配置されている。
【0035】
そのため、図6(B)〜(D)に示すように、5つの黒要素EMBが横方向に連続している露光パターンPSA2の照射エネルギーが最も大きくなり、連続数の少ない露光パターンPSA4の照射エネルギーが最も小さくなる。その結果、図7(B)〜(D)に示すように、露光パターンPSA2による像FG2が最も大きく、露光パターンPSA4による像FG4が最も小さくなる。これを数値で示すと、露光パターンPSA1〜4における像FG1〜4のドット面積率〔%〕はそれぞれ「2.6」「8.0」「5.0」「1.3」である。図5乃至図7において、(A)と(D)との比較から明らかなように、露光パターンPSの黒要素EMBの個数が互いに異なる場合、その配列位置によっては、黒要素EMBの個数の少ないものの方が記録紙PP上に記録される像の面積が大きくなることもある。
【0036】
このように、マトリックスサイズm及びドット分割数Rが同じであっても、要素EMの位置を変えることによって、階調性を変えることができる。つまり、解像度を低下させることなく階調数を増加させることができる。したがって、要素EMの合計個数と各要素EMの位置との組み合わせによって、直線化された階調特性を得ることができる。しかも、2値以上の強度変調を行なわないので、レーザの安定性の問題を生じることなく、低価格で実施することができる。
【0037】
さて、パターンROM31には多数の露光パターンPSが格納されているが、画像データDGが例えば64階調である場合には、全白及び全黒を含めて64個の露光パターンPSが格納される。
【0038】
図9及び図10はパターンROM31に格納された露光パターンPSBの例を示す図である。
図9及び図10に示された露光パターンPSB0〜23は、4×4ドットの正方マトリックスの各ドットDTを横方向に4分割して4×16のマトリックスとし、その各要素EMについて「0」を白で「1」を黒でそれぞれ示したものである。
【0039】
これらの露光パターンPSB0〜23は、64階調の露光パターンの中の第0階調〜第23階調の露光パターンを示し、それぞれZアドレスAZが0〜23である。これらの露光パターンPSBを含む64個の露光パターンPSBがパターンROM31に格納されている。これらの露光パターンPSBは、次に示す光学特性を有する走査光学系11に対して直線的な出力特性が得られるように選ばれている。
【0040】
解像度 :主走査2400DPI 副走査600DPI
画像クロック :8.9MHz
レーザ発光強度 :0.23mW
静止ビーム径(半値幅):主・副走査共60μm
Zアドレスカウンタ32において、64階調の画像データDGの値に対応したZアドレスAZが生成され、これによっていずれかの露光パターンPSBが指定される。また、Xアドレスカウンタ33及びYアドレスカウンタ34によってXアドレスAX及びYアドレスAYが指定され、各露光パターンPSBの要素EMが順次データDEとして読み出され、その値に応じて半導体レーザ21をオンオフ制御する。なお、ZアドレスAZ、XアドレスAX、及びYアドレスAYは、必要に応じて合成され、合成されたアドレスによってパターンROM31のアドレス指定が行われる。
【0041】
その結果、同じ走査光学系11を用いてIH法などの従来法により階調再現を行った場合に比べ、解像度及び階調数はそのままで直線化出力が得られる。
また、階調数が64である場合において、パターンROM31に格納する露光パターンPSは64個必要であるが、各露光パターンPSの要素EM(データDE)は1ビットであるため、データ量は従来と比較して増大することなく、コスト的な問題とはならない。むしろ、露光パターンPSの個数によって階調数を決めることができるので、階調数を小刻みに設定することができ、従来法と比較してデータ量を少なくできることがあり、コスト的に有利である。
【0042】
上述の実施例においては、各要素EMを2値としたが、2値以上とすることも可能である。2値以上とすることによって、階調数をさらに増大させて高画質化を図ることができる。また、分割数kを減少させ、その分を多値化によって補うことにより、同じ階調数を維持しながら、画素クロック信号SCの周波数を低くすることができるので、各部の動作に余裕が生じ、動作の高信頼化とコストの低減を図ることが可能となる。
【0043】
図11は3値化された露光パターンPSCの例を示す図、図12は図11(B)に示す露光パターンPSC2に対応する照射エネルギーの状態及び記録紙PP上の記録状態を示す図である。
【0044】
図11に示す露光パターンPSC1〜3は、図5に示す露光パターンPSAと同様に3×3ドットの正方マトリックスの各ドットDTを横方向に4分割して3×12のマトリックスとしたものであり、その各要素EMについて「0」を白で「1」を灰で「2」を黒でそれぞれ示したものである。「1」の値の要素EMを「灰要素(EMG)」ということがある。
【0045】
1つの灰要素EMG又は黒要素EMBに対応して半導体レーザ21がオンされるが、黒要素EMBのときには定格の強度となるようにオンされ、灰要素EMGのときには定格の半分の強度となるようにオンされる。
【0046】
このような露光パターンPSCによると、黒要素EMB及び灰要素EMGの合計の個数が同じであっても、黒要素EMBと灰要素EMGとの割合い、及びそれらの配列位置によって、記録紙PP上に記録される像FGの面積が異なることとなる。したがって、上述の露光パターンPSAの場合よりも階調数を増大させることができる。
【0047】
なお、露光パターンPSC1では、同一のしきい値で記録される像FGの面積は露光パターンPSA1と露光パターンPSA2との間であり、露光パターンPSC2では露光パターンPSA3よりも小さく、露光パターンPSC3では最大照射エネルギーがしきい値よりも低いため像FGは記録されない。これら露光パターンPSC1〜3における像FGのドット面積率〔%〕はそれぞれ「5.1」「3.8」「0.0」である。
【0048】
上述の実施例においては、半導体レーザ21を用いた走査光学系11を例にとって説明したが、LEDアレイ、液晶、PLZTなどを用いた光学系においても、感光ドラム12上での光強度分布が存在するため、半導体レーザ21を用いた場合と同様に露光位置によってドット面積率が変化し、階調数を増大させ且つ階調特性の直線性を向上させることができる。
【0049】
上の実施例においては、画像データDGの1画素に露光パターンPSの1ドットDTを1対1で対応させたが、画像データDGの1画素に1つの露光パターンPSを対応させてもよい。また、画像データDGの1画素に露光パターンPSの複数のドットDTを対応させてもよいし、画像データDGの1画素に1つ又は複数の要素EMを対応させてもよい。
【0050】
上述の実施例においては、スクリーン角が0で1点から太っていくような露光パターンPSの場合を説明したが、これ以外のタイプの露光パターンについても適用できるのは明らかである。例えば、フルカラーのプリンタ装置に適用する場合には、通常の印刷と同様に各色ごとに異なったスクリーン角に設定した露光パターンを使用することが考えられる。本発明は、電子写真法以外の方法によって画像を記録し、又は画像を可視化して記録(表示)する場合にも適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によると、階調性と解像度との両立を図ることができ低コストで実施可能な階調記録方法及び装置を提供することができる。また、従来の階調表現方法に加えて露光位置を変えることによって実質的に現像量を変えることができ階調表現を行うことができるので、階調表現の自由度が増し、階調性と解像度との両立を図りつつ階調特性の直線性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ装置の概略図である。
【図2】走査光学系の概略を示す斜視図である。
【図3】半導体レーザの変調回路のブロック図である。
【図4】アドレス指定のタイミングを示す図である。
【図5】露光パターンPSAの例を示す図である。
【図6】図5に示す露光パターンに対応する照射エネルギーの状態を示す図である。
【図7】図5に示す露光パターンに対応する記録紙上の記録状態を示す図である。
【図8】光ビームの横方向移動による照射エネルギーの分布状態を示す図である。
【図9】パターンROMに格納された露光パターンの例を示す図である。
【図10】パターンROMに格納された露光パターンの例を示す図である。
【図11】3値化された露光パターンの例を示す図である。
【図12】図11(B)に示す露光パターンに対応する照射エネルギーの状態及び記録紙上の記録状態を示す図である。
【図13】従来のIH法による階調記録方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置(階調記録装置)
21 半導体レーザ(光源)
31 パターンROM
32 Zアドレスカウンタ(露光パターン指定手段)
33 Xアドレスカウンタ(アドレス指定手段)
34 Yアドレスカウンタ(アドレス指定手段)
35 ドライバ(ドライバ手段)
PS,PSA,PSB,PSC 露光パターン
EM 要素

Claims (7)

  1. 各画素に対応して照射される光源からの露光量を制御することによって階調性を得るようにした階調記録方法であって、
    一定の大きさのマトリックス領域内における前記光源による露光位置の合計個数が同一である複数のマトリックス領域に対して、前記光源によって露光される、主走査方向に連続する露光位置の個数を互いに異ならせることによって現像量を異ならしめて異なる階調の記録を行う、
    ことを特徴とする階調記録方法。
  2. 一定の大きさのマトリックス領域内における露光位置を示す露光パターンを用い、光源からの露光量を前記露光パターンに応じて制御することによって階調性を有した記録を行う階調記録方法であって、
    前記露光パターンとして、前記光源による露光位置の合計個数は同一であるが、主走査方向に連続する露光位置の個数が互いに異なることによって現像量を異ならしめる複数の露光パターンを用い、
    画像の各画素の濃度情報に応じた露光パターンを選択して記録を行う、
    ことを特徴とする階調記録方法。
  3. 前記光源の強度を前記露光パターンに応じて零又は所定値のいずれかとなるように2値制御することを特徴とする請求項2記載の階調記録方法。
  4. 前記光源の強度を前記露光パターンに応じて多値となるように強度変調することを特徴とする請求項2記載の階調記録方法。
  5. 前記複数の露光パターンとして、他の露光パターンよりも露光位置の合計個数が少なく且つ現像量が多い露光パターンを含んでなる、
    請求項2ないし4のいずれかに記載の階調記録方法。
  6. 各画素に対応して照射される光源からの露光量を制御することによって階調性を有した記録を行う階調記録装置であって、
    光源による露光位置の合計個数は同一であるが、主走査方向に連続する露光位置の個数が互いに異なることによって現像量を異ならしめる複数の露光パターンを格納したパターンROMと、
    入力された画像データの各画素の濃度情報に応じた露光パターンを指定するための露光パターン指定手段と、
    指定された露光パターンのデータを前記パターンROMから読み出すためのアドレス指定手段と、
    前記パターンROMから読み出されたデータに基づいて光源の強度を制御するためのドライバ手段と、
    を有してなることを特徴とする階調記録装置。
  7. 前記複数の露光パターンとして、他の露光パターンよりも露光位置の合計個数が少なく且つ現像量が多い露光パターンを含んでなる、
    請求項6記載の階調記録装置。
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