JP3244081B2 - 電子写真装置及び電子写真の画像処理方法 - Google Patents

電子写真装置及び電子写真の画像処理方法

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JP3244081B2
JP3244081B2 JP33029299A JP33029299A JP3244081B2 JP 3244081 B2 JP3244081 B2 JP 3244081B2 JP 33029299 A JP33029299 A JP 33029299A JP 33029299 A JP33029299 A JP 33029299A JP 3244081 B2 JP3244081 B2 JP 3244081B2
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    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のドットから
なる網点によってハーフトーン処理を行う電子写真の画
像処理方法及びその電子写真装置、更に、その画像処理
を行うプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタやカラーコピー等の電子
写真装置は、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック
のトナーを利用してカラー画像の再生を行う。特に、カ
ラープリンタのうちレーザビームを利用して感光体ドラ
ム上に潜像を形成し、帯電したトナーを付着させて現像
し、現像されたトナーによる画像を転写紙に転写するペ
ージプリンタは、レーザビームの照射領域をドット内に
おいて種々変更することができ、単位面積当たりのドッ
ト数が少ない場合でも、より高解像度で且つより高い階
調のカラー画像を再現することを可能にする。
【0003】この様なカラー電子写真において、濃淡画
像の階調再現の2値化手法として、ディザ法(Dither M
ethod )が広く利用される。このディザ法によれば、入
力信号である各色の階調データに対して、階調データと
画像再生情報との対応を有するディザマトリクス或いは
閾値マトリクス等と称される変換テーブルを参照し、そ
れぞれのドットでの表示の有無(1,0)を決定する。
そして、複数の隣接するドットのうち、表示されるドッ
トの照合により網点を生成し、その網点の大きさにより
濃淡画像の中間階調を再現する。
【0004】このドットは、レーザビームが走査される
主走査方向と転写紙が送られる副走査方向とに沿って配
置され、各ドットの階調データの濃淡値が濃くなるに従
い、表示されるドットが発生して網点の成長核が生成さ
れ、更に階調データの濃淡値が濃くなると、表示される
ドットの数が増大して網点のサイズが次第に大きくな
る。
【0005】更に、上記ディザ法を発展させた多値ディ
ザ法を利用することにより、ドット領域内の所定の領域
だけにトナーを定着させることができる。かかる多値デ
ィザ法を利用することにより、より高い階調の画像を再
生することが可能になり、上記した通り、レーザプリン
タを始めとする電子写真装置等の単位面積あたりのドッ
ト数が少ない場合(例えば600dpi)でも、より高解
像度で且つ高い階調の画像を再生することができる。
【0006】このような電子写真装置における問題点と
して、再生された画像内に発生するすじむら(一定方向
の縞模様)がある。このすじむらの発生の原因は種々あ
り、全ての原因を把握して解決することは困難である。
【0007】図1は、従来の電子写真装置等で広く普及
しているシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各
スクリーン角の組み合わせを示す図である。図示される
通り、従来の方法では、4色のスクリーン角について、
イエローYが0°、シアンC(またはマゼンタM)が1
5°、ブラックKが45°、マゼンタM(またはシアン
C)が75°に設定される。色ずれ防止の為に網点のス
クリーン角をずらすと、いわゆるモアレ縞と呼ばれるす
じむらが生成されることが知られている。このモアレ縞
の空間周波数を高くして目立たなくする為には、2色間
で約30°スクリーン角がずれていることが最適である
ことが経験上確認されている。そして、イエローは、他
の色に比較して比視感度が低く人間の目にとって目立ち
にくいことから、イエロー以外のシアン、マゼンタ、ブ
ラックのスクリーン角をそれぞれ30°づつずらすこと
が行われている。更に、最も目立ちやすいブラックにつ
いては、人間が認識しやすい縦横方向の0°、90°か
ら最も遠い45°に設定され、残るシアンとマゼンタが
それぞれ15°、75°に設定される。そして、イエロ
ーが最も目立ちにくいことから、イエローは0°に設定
される。
【0008】以上は、網点のスクリーン角をずらしたこ
とにより発生するすじむらの防止方法であり、各色のス
クリーン角を約30゜づつ異ならせることで、モラレ縞
によるすじむらが防止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、すじむ
らは上記以外の原因で発生する場合がある。例えば、多
値ディザ法を利用してドット内の所定の領域を現像する
ことにより、網点の中心位置を任意の位置に設定するこ
とができる。この点については、本出願人により別途出
願した明細書に詳述されている(例えば、特願平11-286
66号)。かかる方法では、網点を形成する複数のドット
の内、一部のドットが、細い領域だけを現像される場合
がある。
【0010】このような細い領域は、レーザビームによ
る感光体ドラムへの照射時間が短く、それにより形成さ
れた潜像の表面電位が十分に高くない。従って、トナー
の現像程度が悪く、実際にトナーで現像された領域はよ
り細くなる傾向にある。その結果、同じ階調であっても
現像された画像の網点の面積にばらつき或いはむらが生
じ、例えば一定の領域にわたり明るい色を再現する画像
に対して、網点の面積のばらつきによるすじむらが発生
する。
【0011】そこで、本発明の目的は、上記のすじむら
の発生を防止した電子写真の画像処理方法、電子写真装
置、及びその画像処理方法のプログラムを記録した記録
媒体を提供することにある。
【0012】更に、本発明の目的は、同じ階調に対する
網点の面積のばらつきにより発生するすじむらを抑える
ことができる電子写真の画像処理方法、電子写真装置、
及びその画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、複数のドットから形成される網点によ
り階調を表現して画像を再生する電子写真装置におい
て、ビームを照射することにより仮想現像領域をドット
内の所定の位置に所定の面積で形成し、その仮想現像領
域にトナーを付着させて実現像領域を再生する。そし
て、仮想現像領域において、所定の幅以下の細い領域が
形成されるのを防止するために、本来なら細くなる領域
をある程度太い領域にし、かかる細い領域の表面電位が
低すぎてより細い実現像領域になることを防止する。従
って、本発明によれば、同じ階調に対して形成される仮
想現像領域による網点の面積が一部で大きくなる。つま
り、本発明では、細い現像領域がより細くなるのを考慮
して、細い現像領域を有する網点において、かかる細い
現像領域に対応する仮想現像領域を理論的な幅よりも太
く設定する。従って、仮想現像領域の段階では、細い現
像領域を有する網点の面積のほうが細い現像領域を有し
ない網点の面積よりも大きくなり、同一の階調に対する
網点の面積にばらつきが生じる。但し、その結果形成さ
れる実現像領域による網点の面積は、仮想現像領域によ
る網点と異なりばらつきが抑えられる。
【0014】上記の目的を達成するために、本発明は、
複数の色のトナーを利用し、複数のドットから形成され
る網点により前記各色の階調を表現して画像を再生する
電子写真装置において、前記ドットに対応して作成さ
れ、前記各色に対する階調データと画像再生情報との対
応を有する変換テーブルを参照して、前記ドットの階調
データから当該前記ドット内の仮想現像領域の面積と位
置を有する画像再生データを前記各色毎に生成するハー
フトーン処理部と、前記ドット内において前記仮想現像
領域にビームを照射し潜像を形成し、当該潜像に前記ト
ナーを付着させて実現像領域を形成する画像再生エンジ
ンとを有し、同じ階調に対して形成され、前記実現像領
域による網点の面積がほぼ同じである複数の網点のう
ち、前記仮想現像領域による網点の面積が、一部の網点
異なることを特徴とする。
【0015】また、上記の目的は、上記のハーフトーン
処理を有する画像処理方法、その方法プログラムを記録
した記録媒体によっても達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0017】図2は、実施の形態例における電子写真シ
ステムの全体構成を示す図である。この例では、ホスト
コンピュータ50において、RGBそれぞれの階調デー
タ(各8ビットで合計24ビット)からなる画像データ
56が生成され、ページプリンタなどの電子写真装置6
0に与えられる。ページプリンタなどの電子写真装置6
0は、供給された画像データ56をもとにカラー画像を
再生する。電子写真装置60内には、画像処理を行って
エンジンにレーザダイオードの駆動データ69を供給す
るコントローラ62と、その駆動データ69に従って画
像の再生を行うエンジン70とを有する。
【0018】ホストコンピュータ50において、ワード
プロセッサや図形ツールなどのアプリケーションプログ
ラム52により、文字データ、図形データ及びビットマ
ップデータ等が生成される。これらのアプリケーション
プログラム52により生成されたそれぞれのデータは、
例えば、ホストコンピュータ50内にインストールされ
ている電子写真装置用のドライバ54により、ラスタラ
イズされ、画素またはドット毎のRGB各色の階調デー
タからなる画像データ56に変換される。
【0019】電子写真装置60内にも、図示しないマイ
クロプロセッサが内蔵され、そのマイクロプロセッサと
インストールされている制御プログラムにより、色変換
部64、ハーフトーン処理部66及びパルス幅変調部6
8等を含むコントローラ62が構成される。コントロー
ラ62内にラスタライズ部が設けられても良い。また、
画像再生エンジン70は、例えばレーザドライバ72
が、駆動データ69に基づいて、画像描画用のレーザダ
イオード74を駆動する。エンジン70には、感光ドラ
ムや転写ベルト等とその駆動部が含まれるが、図2では
省略されている。レーザダイオード74により発光され
るレーザビームが、図示しない感光ドラム上を走査し一
部の領域に照射し、感光ドラム上に一定の表面電位を有
する潜像を形成する。そして、その潜像に帯電したトナ
ーが付着し、転写ベルトを介してトナーが印刷用紙に転
写される。その結果、最終的な像が現像される。
【0020】コントローラ62内の色変換部64は、供
給された各ドット毎のRGBの階調データ56を、RG
Bと補色関係にあるCMYKの階調データ10に変換す
る。CMYKの階調データ10は各色8ビットずつの階
調データであり、最大で256階調を有する。尚、色変
換部64は、ドット毎のRGB階調データ56から、C
MYK各色のプレーンのドット毎の階調データ10に変
換する。従って、ハーフトーン処理部66は、各色のプ
レーン毎に、ドットに対応した階調データ10を供給さ
れる。
【0021】ハーフトーン処理部66は、ドット毎の階
調データ10に対して、予め作成された階調データと画
像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照して、
各ドットに対する画像再生データ30を生成する。この
ハーフトーン処理部66は、例えば多値ディザ法を利用
して、ハーフトーンを表現する画像再生データ30を生
成する。従って、画像再生データ30には、各ドット内
のどの位置にどの程度の面積だけ現像するかについての
データが含まれる。
【0022】図3は、変換テーブルの例を示す図であ
る。この変換テーブルは、図2で説明した通り、電子写
真装置60内のハーフトーン処理部66内で参照される
メモリ内に記録される。図3の変換テーブルの例は、階
調データを含む入力データ10のドットに対応して、参
照すべきγテーブルのインデックス番号を有するパター
ンマトリクス21と、パターンマトリクス21内のイン
デックス番号に対応するγテーブル22とを有する。
【0023】そして、ハーフトーン処理部66では、入
力データ10のうち階調データP00を処理する場合は、
パターンマトリクス21内の対応するデータを参照し、
そのインデックス番号「7」に対応するγテーブル22
を変換テーブルとして参照する。そして、階調データP
00の入力を、ドット内の仮想現像領域の位置と面積を示
す画像再生データに変換する。
【0024】図3に示したパターンマトリクス21は、
4行4列のマトリクスの例であり、その中の16個のド
ットに対して8種類のγテーブルに対するインデックス
番号を割り当てる。また、図3に示したγテーブル22
の例では、インデックス番号1,2のγテーブルでは、
入力が低い階調領域で出力が256階調まで立ち上が
り、インデックス番号3,4や5,6のγテーブルで
は、入力が中間階調領域で出力が立ち上がり、インデッ
クス番号7,8のγテーブルでは、入力が高い階調領域
で出力が立ち上がる。
【0025】図4は、γテーブルを横軸入力、縦軸出力
のグラフ形式で示した図である。上記した通り、γテー
ブル1,2は、入力が低い階調領域で出力が256階調
まで立ち上がり、γテーブル3,4や5,6では、入力
が中間階調領域で出力が立ち上がり、γテーブル7,8
では、入力が高い階調領域で出力が立ち上がる。図4に
はそれ以外のγテーブルも含まれる。かかるγテーブル
を参照して得られる画像再生データにより現像を行う場
合は、インデックス番号1,2のドットは、入力データ
10が比較的低い階調であってもドットに現像領域が大
きく成長するのに対して、インデックス番号7,8のド
ットは、入力データ10が比較的高い階調の場合にドッ
トに現像領域が成長する。
【0026】図4のγテーブルにおいて、実線が理想的
なγテーブルであり、破線が後述する補正されたγテー
ブルを示す。
【0027】図5は、ドット領域内の仮想現像領域を示
す図である。図5には、6つの隣接するドットD1〜D
6にそれぞれ網掛けで示した仮想現像領域が示される。
電子写真装置60内のエンジン70において、感光ドラ
ムにレーザビームが照射されて潜像が形成される。その
場合、図5に示す通り、レーザービームLBが、ドット
に沿って横方向に走査される。そして、各ドット内の仮
想現像領域でビームLBが照射され、それ以外の領域で
ビームLBが非照射(ブランキング)される。それによ
り、図5の各ドット内の網掛けした仮想現像領域にビー
ムLBが照射され、その照射された仮想現像領域の表面
電位が高くなり潜像が形成される。
【0028】即ち、ドットD1の領域では、領域内の右
側の約1/4にビームLBが照射され、ドットD2の領
域では領域内の左側の約1/10にビームLBが照射さ
れる。更に、ドットD3では全ての領域にビームLBが
照射され、ドットD4では、左側の約2/3の領域にビ
ームLBが照射される。同様に、ドットD5の右側領域
の約2/5にビームLBが照射され、ドットD6の左側
領域の約1/4にビームLBが照射される。
【0029】図5の例のようにビームLBが照射される
と、それぞれの照射された仮想現像領域に表面電位が高
い潜像が形成され、そこにトナーが付着し、最終的に印
刷用紙に転写された網点は、例えば図5中の破線で示し
たような形状SP1になる。そして、各ドットにおける
仮想現像領域の位置と面積を制御した結果、複数のドッ
トにより成長した網点SPの重心(中心)の位置は、ド
ットの配置やピッチにかかわらず、図中Xで示される任
意の位置になる。
【0030】このように、多値ディザ法を利用して各ド
ット内の現像領域の位置と面積を適切に制御すること
で、複数のドットからなる網点の中心位置を、ドットの
ピッチや配置にかかわらず任意の位置に制御することが
可能になる。
【0031】図6は、上記の原理を利用して形成したス
クリーン角が約75°で網点ピッチが約3ドットピッチ
の網点の例である。図6の例は、図示しない12行×1
2列のパターンマトリクスを利用して形成した。図中複
数の網点が成長しているが、例えば網点SP1は、図5
の網点と同じである。
【0032】図6の例では、原点ORを中心にして横軸
X、縦軸Yとすると、網点SP3の中心座標が(8.2、
2.0)、網点SP4の中心座標が(10.5、10.7)に設定
されている。従って、網点PS3,PS4を結ぶ線の角
度θは、14.81°になり、網点間の距離がドットピッチ
で9.0になっている。網点SP3,SP4の間には2つ
の網点が介在しているので、網点ピッチは3.0になる。
【0033】通常角度θ=15°は、無理正接の角度で
あり、有限のドットを利用した場合には実現がきわめて
困難な角度である。しかし、本出願人により別途出願し
た特願平11-28666号に示した通り、多値ディザ法を利用
して、ドット内の所定の位置に所定の面積で現像領域を
形成することにより、電子写真のエンジンのような例え
ば600dpi程度の低いドット密度であっても、網点の中心
位置をドット内の任意の位置に制御することができ、ス
クリーン角を上記の無理正接の角度にすることができる
のである。上記の多値ディザ法によれば、図1で示した
スクリーン角15°、75°などの無理正接の角度を少
ないドット密度であっても実現することができる。ま
た、それぞれの色のスクリーンの網点ピッチも、任意の
距離に設定でき、各色間で網点ピッチを等しくすること
もできる。
【0034】ところで、レーザービームの照射によりド
ラム上に形成される潜像の表面電位は、ビームの照射時
間によって異なる。レーザービームが短時間しか照射さ
れない領域の表面電位は低く、照射時間が長くなるに従
いその領域の表面電位は高くなる。従って、図6でビー
ムのスキャン方向を説明した通り、レーザービームが照
射される仮想現像領域が比較的細い場合は、それらの領
域にビームが照射される時間が少なく、従って潜像の表
面電位はそれほど高くならない。逆に、レーザービーム
が照射される仮想現像領域が比較的太い場合は、ビーム
の照射時間が長くなり、十分な潜像の表面電位を生成す
ることができる。その結果、現実にトナーが付着して形
成される実現像領域は、仮想現像領域が細いほどより細
くなり、太いほど十分な太さになる傾向がある。
【0035】図7は、仮想現像領域と実現像領域との関
係を説明する図である。図7(A)は、仮想現像領域に
関してレーザービームの駆動パルスを示す図である。横
軸はビーム走査方向を示し、縦軸は駆動パルスの電圧を
示す。ここには、駆動パルス幅がt1と狭い駆動パルス
DP1(実線)と、駆動パルス幅がそれより大きいt2
を有する駆動パルスDP2(一点鎖線)と、駆動パルス
幅が十分大きいt3を有する駆動パルスDP3(破線)
とが示される。即ち、上記の駆動パルスにより走査中の
レーザービームがドラムに照射されるので、駆動パルス
のパルス幅がそれぞれ仮想現像領域の幅に対応する。
【0036】図7(B)は、上記の3種類の駆動パルス
によりレーザービームを照射した場合の、ドラム上の潜
像の表面電位を示す。駆動パルスDP1の場合は、照射
時間が短く形成される表面電位V1(実線)は、それほ
ど大きくならない。また、駆動パルスDP2の場合は、
照射時間が比較的長いので、形成される表面電位V2
(一点鎖線)も十分高くなる。そして、駆動パルスDP
3の場合は、照射時間が更に長いが、形成される表面電
位V3(破線)は、一定値に固定される。これは、レー
ザービームの走査が一定の速度を有するので、仮想現像
領域内のビームの照射時間はある程度以上にはならない
からであると思われる。
【0037】図7(C)は、上記の3種類の駆動パルス
によるレーザービームが照射された場合の、実現像領域
を示す。図7(B)に示したように駆動パルス幅、若し
くは仮想現像領域の幅、によって、潜像に形成される表
面電位の分布にばらつきが生じた。かかる分布にばらつ
きのある潜像に対して帯電したトナーを付着させて実現
像領域を形成すると、仮想現像領域の幅が細い場合(D
P1)は、潜像の表面電位が低く(V1)、実現像領域
I1の幅D1は、仮想現像領域の幅よりも細くなる。ま
た、十分な幅を有する仮想現像領域の場合(DP2,D
P3)は、潜像の表面電位は十分高く(V2,V3)、
実現像領域I2,I3の幅D2,D3は、仮想現像領域
の幅と同程度になる。
【0038】図8は、仮想現像領域と実現像領域の例を
示す図である。図8には、図6の網点の例に示された網
点SP2とSP1が、例として示される。いずれの網点
も6つのドットD1〜D6で形成される。図8(A)の
網点SP2の特徴は、ドットD1に非常に狭い領域R1
を有することにある。それに対して、図8(B)の網点
SP1の場合は、ドットD1,D2にそれぞれ形成され
る仮想現像領域は狭い領域R2,R3であるが、両者を
合体した領域R4は、比較的幅が広くなる。
【0039】そこで、図8(A)に示される通り、網点
SP2は、仮想現像領域内に幅が狭い領域R1を有し、
その結果、実現像領域はその幅が狭い領域R1が失われ
た形状になる。一方、図8(B)に示される通り、網点
SP1は、仮想現像領域内に狭い領域を有しないので、
実現像領域も仮想現像領域とほぼ同形状に形成される。
図6に示した網点は、144個のドットが全て同じ階調
データに対して成長したものである。しかし、図8に示
される通り、実際に形成される現像領域は、仮想現像領
域に細い領域R1を有する網点SP2のほうが、網点S
P1よりも小さい面積になる。仮想現像領域で細い領域
R1は、レーザービームの照射時間が短く、トナーが十
分付着せずに実現像領域では更に細く若しくはほとんど
現像されないからである。このような現象は、例えば、
比較的各色の階調が低い明るい領域において発生すると
考えられる。階調が低い場合は、網点の仮想現像領域内
に細い領域を有する確率が高くなるからである。従っ
て、例えば電子写真で作成された画像の明るい肌色の領
域では、網点の大きさにばらつきが生じ、それがすじむ
らとして人間の目に認識されることになる。
【0040】図9は、細い領域がより細く現像されるこ
とを防止するための補正量の例を示す図である。上記の
問題を解決するために、本実施の形態例では、仮想現像
領域を決定する駆動パルスに対して、細い駆動パルスに
はより太くなるような補正を与え、太い駆動パルスには
かかる補正を与えない。図9がその補正値に与え方の例
である。図9では、横軸が1ドット分の幅に対する仮想
現像領域の幅(駆動パルス幅)の割合を示し、縦軸が補
正量を示す。仮想現像領域の幅が1ドット分の幅の約4
0%程度未満では、画一的に一定の補正値を加算する。
従って、仮想現像領域の幅は一律に太く補正される。そ
して、仮想現像領域の幅が1ドット分の幅の約40%か
ら80%までは、徐々に少なくなる補正値を加算する。
【0041】図9に示した様な補正を加えることによ
り、本来細い仮想現像領域は、補正前の幅よりも太くな
る。従って、例えば図8の例では、網点SP2の領域R
1は補正により更に太い領域にされ、レーザービームが
照射される時間も長くなる。また、網点SP1の領域R
4は、それを構成する領域R2,R3はそれぞれ細い
が、それらを合成した領域R4は比較的太いので、補正
により加算される値はそれほど大きくなく、領域R4の
仮想現像領域の段階ではそれほど太くはされない。この
ように、網点SP2の仮想現像領域の領域R1が太くさ
れることにより、トナーが付着する実現像領域が領域R
1でより細くなることは防止される。また、網点SP1
の仮想現像領域上の領域R4の幅はそれほど変化がない
ので、トナーが付着する実現像領域で領域R4が太くな
ることはない。その結果、仮想現像領域の段階では網点
SP2の面積は網点SP1より大きくなるが、実現像領
域の段階では両網点SP2,SP1は、ほぼ同じ面積に
形成される。
【0042】図9の補正は、図2の電子写真装置60内
のコントローラ60内にあるパルス幅変調部68の前段
で行われる。ハーフトーン処理部66によって各ドット
での仮現像領域の位置と面積(幅)が決定されるが、図
8の網点SP1の領域R2,R3の様に隣接するドット
にわたってレーザービームが照射され続ける場合は、合
体した領域R4に対するレーザ駆動パルス幅に対して、
図9の補正が加えられることが好ましい。より具体的に
は、図9の如き補正テーブルを設け、それを参照してよ
り狭いパルス幅に対してより大きな補正が与えられ、そ
の補正された最終的な駆動パルス信号69がレーザドラ
イバ72に供給される。
【0043】図10は、上記の仮想現像領域を補正する
補正手段の構成図である。仮想現像領域補正手段80
が、パルス幅変調部68の前段に設けられる。ハーフト
ーン処理部66からは、ドット毎のパルス幅データ66
Wと、そのパルスが主走査方向の左側か右側か、若しく
はドット全幅かを示す位置データ66Pとが供給され
る。図10の実施例では、それらのパルス幅データ66
Wと位置データ66Pとを一時的に記録するドットデー
タバッファ81,82が設けられる。このバッファ8
1,82には、連続する3個のドットに対するパルス幅
データ66Wと位置データ66Pとが蓄積される。即
ち、ドットデータバッファには、現在のドットC1,C
2と、前のドットP1,P2と、次のドットN1,N2
とを記録するバッファ領域が確保される。従って、新し
いドットのデータが、次のドット領域N1,N2に記録
され、その後は、現在のドット領域C1,C2、前のド
ット領域P1,P2に順次シフトされる。
【0044】パルス幅補正処理部84は、ドットデータ
バッファ81,82に記録された3つの連続するドット
データから、図8で説明した隣接する複数のドットによ
って形成される合体した仮想現像領域R1,R4の幅を
検出し、図9の補正テーブル86を参照して、その領域
R1,R4に対して与えるべき補正量を求め、現ドット
に対する補正量を求める。そして、パルス幅補正処理部
84は、その補正量に従ってドットのレーザの駆動パル
ス幅を補正し、パルス幅変調部68に画像再生データ3
0を供給する。
【0045】図11は、パルス幅補正処理部84により
使用される隣接ドットの合計のパルス幅を検出するアル
ゴリズムを示す図表である。ハーフトーン処理部66が
生成するドットの位置データ66Pは、領域内の左側に
現像領域が形成されるドットに対する位置データ「左」
と、領域内の右側に現像領域が形成されるドットに対す
る位置データ「右」と、領域内全てに現像領域が形成さ
れるドットに対する位置データ「全」とを有する。そし
て、ドットデータバッファ82には、前のドット、現在
のドット、及び次のドットの位置データがそれぞれ格納
される。更に、ドットデータバッファ81には、パルス
幅として、前のドットのパルス幅p、現在のドットのパ
ルス幅c、及び次のドットのパルス幅nがそれぞれ格納
されるとする。
【0046】図11の図表には、前のドットprevと、現
在のドットcurrと、次のドットnextに対して、位置デー
タ「左」「右」「全」の全ての組み合わせがリストアッ
プされ、それぞれの場合における合計パルス幅が示され
る。例えば、ケース1の如く、前のドットprevと、現在
のドットcurrと、次のドットnextとが、「右」「右」
「右」の場合は、それぞれのドットの現像領域が離れて
いるので、現在のドットによる合計パルス幅は現在のド
ットのパルス幅cとなる。また、ケース2,3の如く、
現在のドットcurrが「右」で、次のドットnextが「左」
または「全」の場合は、現在のドットと次のドットの現
像領域が隣接しているので、合計パルス幅はc+nとな
る。
【0047】更に、現在のドットcurrが「全」であり、
前のドットprevが「右」または「全」で且つ次のドット
nextが「左」または「全」の場合は、合計パルス幅はp+
c+nとなる。例えばケース8,9,26,27である。
【0048】図11に示す図表に従って、合計のパルス
幅が求められると、パルス幅補正処理部84は、図9の
補正テーブル86を参照して、横軸の合計パルス幅(よ
り具体的には合計パルス幅/1ドットの幅)に対応する
補正量を求める。そして、図11の図表の下に示される
演算式(1)に従って、現在のドットに対する補正量
を、合計パルス幅の補正量に対する現在ドットのパルス
幅の比率分(現ドットの補正量=c÷合計パルス幅×合
計パルス幅の補正量)として求める。この補正量が、現
在ドットのパルス幅に補正量として加算される。かかる
演算式によれば、合計パルス幅に対する補正量を、隣接
ドットのパルス幅を重み値として配分した補正量が、各
ドットのパルス幅に加えられることになる。
【0049】図9の補正テーブルが、パルス幅に対する
増加比率で示される場合は、上記の演算式(1)を利用
する必要はなく、単にその増加比率をそれぞれのドット
のパルス幅に乗算すれば良い。いずれの方法であっても
よい。
【0050】図12,13は、図11の図表と演算式
(1)による補正量の求め方を説明するための図であ
る。図12には、図8の網点SP2のドットD1,D2
に対する補正量の求め方が示される。図8の網点SP2
のドットD1,D2で形成される領域R1は狭いので、
一定の補正が必要であることは説明した。図12では、
更に、主走査方向でのドットD1の前のドットD0と、
ドットD2の次のドットD21を加えて、図10の補正
手段80での補正について説明する。
【0051】図12のケース(1)では、前ドットprev
はパルス幅ゼロで、現ドットcurrのパルス幅cと次ドッ
トnextのパルス幅nとの合計c+nが、合計パルス幅にな
る。従って、現ドットcurrの補正量は、図示される通り
合計パルス幅c+nの補正量にc/(c+n)を乗算した
値になる。この補正量が現ドットのパルス幅に加えられ
る。
【0052】図12のケース(2)では、ケース(1)
における次のドットD2が、現在のドットcurrになる場
合である。この場合、次のドットnextに対応するドット
D21のパルス幅はゼロとする。この場合は、合計パル
ス幅p+cの補正量にc/(p+c)を乗算した値が、現
ドットcurrのドットD2に対する補正量となる。
【0053】図13のケース(3)は、現ドットのパル
ス幅がドット幅に等しい場合である。そして、前ドット
prevのパルスが右寄り、次ドットnextのパルスが左寄り
の場合であり、図11の図表におけるケース9に対応す
る。この場合は、合計パルス幅p+c+nの補正量にc/
(p+c+n)を乗算した値が、現ドットに対する補正
量として現ドットのパルス幅に加算される。
【0054】図13のケース(4)は、ドット内のパル
スが左右両側に発生する場合の例である。かかる例は、
図11の図表には示されていない。しかし、何らかの理
由で、ドット内に左右両側にパルスを発生させることが
望まれる場合は、それぞれのパルスCL、CRが、前ド
ットprevのパルス幅p、次ドットnextのパルス幅nとの
合計p+CL、CR+nそれぞれについての補正量が求められ、
現ドットに対する比率が乗算される。それぞれの補正量
(4p)、(4n)が、現ドットの左側パルスCLと右
側パルスCRに対する補正量として加算される。
【0055】以上、仮想現像領域補正手段80は、隣接
する複数ドットにより形成される仮想現像領域の幅が、
本来の太さよりも太くなるように、レーザー駆動パルス
幅に適宜補正を加える。具体的には、各色空間の仮想現
像領域の幅が、例えば図9の如き補正テーブルに従っ
て、補正され、その結果、同じ階調には同じ実現像領域
が形成される。この仮想現像領域補正手段80は、CM
YKの各色空間毎に設けられる。
【0056】図9の現像領域の補正は、ハーフトーン処
理部66内に設けられるγテーブルに対して行われても
良い。即ち、図4に示した実線のγテーブルは、図9の
如き補正を加えられると、図4に示される通り、例えば
破線のγテーブルになる。そこで、ハーフトーン処理部
66では、破線のγテーブルが利用されてもよい。かか
るγテーブルを利用すれば、出力が小さい領域ではより
大きくなるように補正されているので、狭い幅の仮想現
像領域をより太い幅の仮想現像領域にすることが可能に
なる。その場合、上記した通り隣接するドットの連続す
る仮想現像領域があるか否かをチェックしてから、適切
な補正を加えて破線のγテーブルを作成する必要があ
る。
【0057】仮想現像領域の幅に対する補正を、ハーフ
トーン処理部66で行っても或いはパルス幅変調部68
で行っても、同様に、網点に対するレーザーダイオード
により照射される仮想現像領域は、同じ階調データに対
して異なる面積を有することになる。但し、それは、網
点を構成するより細い領域をより太く補正したからであ
り、最終的にトナーが付着して形成される実現像領域で
比較すると、同じ階調データに対する網点の面積は、ほ
ぼ同じに制御される。従って、網点面積のばらつきによ
るすじむらの発生は、防止される。
【0058】図14は、電子写真システムの別の構成図
である。このシステム構成例は、図2に示したシステム
構成例の変形例である。図14のシステムでは、ホスト
コンピュータ50にインストールされているドライバ8
0が、ラスタライズ機能54、色変換機能64及びハー
フトーン処理機能66とを有する。これらの各機能5
4,64,66は、図2に示した同じ引用番号の機能と
同じである。そして、ハーフトーン処理機能により生成
された各色毎の画像再生データ(パルス幅データ)30
が、ページプリンタなどの電子写真装置60内に設けら
れたコントローラ62のパルス幅変調部68に供給さ
れ、所望の駆動データ69に変換され、エンジン70に
与えられる。
【0059】図14のシステム例では、ホストコンピュ
ータ側にインストールされるドライバ80により、色変
換処理とハーフトーン処理とが行われる。図2の例で
は、色変換処理とハーフトーン処理とは、電子写真装置
内のコントローラで行っていたが、図14の例ではホス
トコンピュータ50側で行う。電子写真装置60の低価
格化が要求される場合は、コントローラ62の能力を下
げて価格を抑えることが要求される。その場合は、ホス
トコンピュータにインストールされるドライバプログラ
ムにより、図2のコントローラが行っていた機能の一部
である色変換処理とハーフトーン処理とを代わりに実現
することが有効である。ドライバ80にてハーフトーン
処理が実現される場合、上記したハーフトーン処理手順
をコンピュータに実行させるプログラムが格納された記
憶媒体が、ホストコンピュータ50内に内蔵される。
【0060】図14のシステム例の場合、上記の仮想現
像領域に対する補正は、図2の例と同様に、ハーフトー
ン処理部66内のγテーブルを補正したγテーブルを利
用することで実現できる。更に、図14のシステムのコ
ントローラ62内のパルス変調部68の前段において図
10の如き仮想現像領域補正部を設け、パルス幅に応じ
た補正を加えた駆動パルスデータをレーザードライバ7
2に与えても、同様に補正を実現できる。
【0061】以上説明した通り、本実施の形態例では、
複数のドットで形成される網点を利用してハーフトーン
の表現を行う電子写真において、細い領域を有する網点
に対して、レーザービームが照射される仮想現像領域の
段階では本来の細い領域よりも太くし、その後のトナー
の付着による実現像領域でかかる細い領域がより細くな
るのを防止する。仮想現像領域の段階で既にある程度太
い領域については、かかる補正をかけずに本来の幅のま
まにして、補正により領域が更に太くなるのを防止す
る。
【0062】
【発明の効果】以上、本発明によれば、仮想現像領域で
細い領域をより太く補正したので、最終的な実現像領域
の面積を、同じ階調に対する網点間で同程度にすること
ができる。従って、生成される画像のすじむらの発生を
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子写真装置等で広く普及しているシア
ン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各スクリーン角
の組み合わせを示す図である。
【図2】実施の形態例におけるシステムの全体構成を示
す図である
【図3】変換テーブルの例を示す図である。
【図4】γテーブルを横軸入力、縦軸出力のグラフ形式
で示した図である。
【図5】ドット領域内の仮想現像領域を示す図である。
【図6】スクリーン角が約75°で網点ピッチが約3ド
ットピッチの網点の例である。
【図7】仮想現像領域と実現像領域との関係を説明する
図である。
【図8】仮想現像領域と実現像領域の例を示す図であ
る。
【図9】細い領域がより細く現像されることを防止する
ための補正量の例を示す図である。
【図10】仮想現像領域補正手段の構成図である。
【図11】パルス幅補正処理部により使用される隣接ド
ットの合計のパルス幅を検出するアルゴリズムを示す図
表である。
【図12】図11の図表と演算式(1)による補正量の
求め方を説明するための図である。
【図13】図11の図表と演算式(1)による補正量の
求め方を説明するための図である。
【図14】電子写真システムの別の構成図である。
【符号の説明】
10 入力データ 21 パターンマトリクス 22 γテーブル 60 電子写真装置 62 コントローラ 66 ハーフトーン処理部 68 パルス変調部 70 画像再生エンジン 72 レーザドライバ 74 レーザダイオード

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の色のトナーを利用し、複数のドット
    から形成される網点により前記各色の階調を表現して画
    像を再生する電子写真装置において、 前記ドットに対応して作成され、前記各色の階調データ
    と画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照し
    て、前記ドットの階調データから当該ドット内の仮想現
    像領域の面積と位置を有する画像再生データを前記各色
    毎に生成するハーフトーン処理部と、 前記ドット内において前記仮想現像領域にビームを照射
    し潜像を形成し、当該潜像に前記トナーを付着させて実
    現像領域を形成する画像再生エンジンとを有し、 同じ階調に対して形成され、前記実現像領域による網点
    の面積が同じである複数の網点のうち、前記仮想現像領
    域による網点の面積が、一部の網点で異なることを特徴
    とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ビームの照射により形成される網点を構成する仮想
    現像領域の太さが、一部理論的な太さ以上に設定されて
    いることを特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記ビームの照射により形成される網点を構成する仮想
    現像領域の理論的な太さが、所定の太さより細い場合に
    当該理論的太さよりも太く補正され、前記所定の太さよ
    り太い場合に当該理論的太さよりも太く補正されないこ
    とを特徴とする電子写真装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記補正が、前記ハーフトーン処理部が参照する変換テ
    ーブルに施されていることを特徴とする電子写真装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、 前記補正が、前記画像再生エンジン内のビーム生成手段
    の駆動パルスに施されることを特徴とする電子写真装
    置。
  6. 【請求項6】請求項3において、 前記補正が、前記ビームの照射により形成される網点を
    構成する仮想現像領域の太さに応じて、本来の太さより
    も太く補正されることを特徴とする電子写真装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、 更に、前記ハーフトーン処理部が生成する前記画像再生
    データに含まれるドット毎のビーム駆動パルス幅データ
    に、隣接する複数ドットにより形成される仮想現像領域
    の幅に応じた補正を与える仮想現像領域補正手段を有す
    ることを特徴とする電子写真装置。
  8. 【請求項8】複数の色のトナーを利用し、複数のドット
    から形成される網点により前記各色の階調を表現して画
    像を再生する電子写真の画像処理方法において、 前記ドットに対応して作成され、前記各色の階調データ
    と画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照し
    て、前記ドットの階調データから当該ドット内の仮想現
    像領域の面積と位置を有する画像再生データを前記各色
    毎に生成するハーフトーン処理工程と、 前記ドット内において前記仮想現像領域にビームを照射
    し潜像を形成し、当該潜像に前記トナーを付着させて実
    現像領域を形成する画像再生工程とを有し、 同じ階調に対して形成され、前記実現像領域による網点
    の面積が同じである複数の網点のうち、前記仮想現像領
    域による網点の面積が、一部の網点で異なることを特徴
    とする電子写真の画像処理方法。
  9. 【請求項9】複数の色のトナーを利用し、複数のドット
    から形成される網点により前記各色の階調を表現して画
    像を再生する電子写真装置であって、 前記ドット内において仮想現像領域にビームを照射し潜
    像を形成し、当該潜像に前記トナーを付着させて実現像
    領域を形成する画像再生エンジンを有する電子写真装置
    により使用される画像処理プログラムを記録した記録媒
    体において、 前記画像処理プログラムは、 前記ドットに対応して作成され、前記各色の階調データ
    と画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照し
    て、前記ドットの階調データから当該ドット内の前記仮
    想現像領域の面積と位置を有する画像再生データを前記
    各色毎に生成するハーフトーン処理手順をコンピュータ
    に実行させ、 同じ階調に対して形成され、前記実現像領域による網点
    の面積が同じである複数の網点のうち、前記仮想現像領
    域による網点の面積が、一部の網点で異なることを特徴
    とする電子写真の画像処理プログラムを記録した記録媒
    体。
  10. 【請求項10】複数の色のトナーを利用し、複数のドッ
    トから形成される網点により前記各色の階調を表現して
    画像を再生する電子写真装置において、 前記ドットに対応して作成され、前記各色の階調データ
    と画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照し
    て、前記階調データに基づき前記ドットに対する画像再
    生データを前記各色毎に生成するハーフトーン処理部
    と、 前記ハーフトーン処理部が生成する前記画像再生データ
    に含まれるドット毎のビーム駆動パルス幅データに、隣
    接する複数ドットにより形成される仮想現像領域の幅を
    本来の太さよりも太くする補正を、適宜行う仮想現像領
    域補正手段と、 前記ドット内において前記画像再生データに対応する面
    積及び位置を有する仮想現像領域にビームを照射し潜像
    を形成し、当該潜像に前記トナーを付着させて実現像領
    域を形成する画像再生エンジンとを有することを特徴と
    する電子写真装置。
  11. 【請求項11】複数の色のトナーを利用し、複数のドッ
    トから形成される網点により前記各色の階調を表現して
    画像を再生する電子写真装置において、 前記ドットに対応して作成され、前記各色の階調データ
    と画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照し
    て、前記階調データに基づき前記ドットに対する画像再
    生データを前記各色毎に生成するハーフトーン処理部
    と、 前記ドット内において前記画像再生データに対応する面
    積及び位置を有する仮想現像領域にビームを照射し潜像
    を形成し、当該潜像に前記トナーを付着させて実現像領
    域を形成する画像再生エンジンとを有し、 前記変換テーブルには、前記画像再生データに含まれる
    ドット毎のビーム駆動パルス幅データに、隣接する複数
    ドットにより形成される仮想現像領域の幅を本来の太さ
    よりも太くする補正が、適宜施されていることを特徴と
    する電子写真装置。
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