JP3597804B2 - 食品細断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,食品細断装置にかかり,特に,所定の厚さで一次切断された牛肉,豚肉,鳥肉,魚類のような食肉は勿論,ハム,チーズ,果物,野菜などの各種食品をダイス状に細断する食品細断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に,各種食品から汁物,糖水肉(中国料理の一つ:肉天ぷらのあんかけ)またはカレーなどの料理を作るためには,各種食品を小さい立方体状(ダイス状)に細く切断(細断)する必要がある。しかしながら,かかる各種食品を一々手作業により細断すると,調理に時間と手間がかかり,また非衛生的であるという問題がある。
【0003】
さらに,非熟練者が料理する場合には,食品を細断するのにより多くの時間と労力が必要であり,また細断された食品の形が不均一で商品性に劣るなど,非効率的な問題も多かった。
【0004】
一般家庭の場合には,同時に多量の食品を調理する訳ではないので手作業でも対応できるが,特に,各種飲食店や肉屋などのように大量の料理を迅速に調理して提供する場合や多量の食品を販売する場合には,調理者や販売者が食品を一々手作業で細断することは,極めて非効率的であった。
【0005】
そこで,上記問題に鑑みて,従来には,各種食品を機械的に細断する切断機器(ダイサ)が提供された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の切断機器は,食品を細断するための構造が非常に複雑であり,さらに,かなり大型で高価であるという問題がある。このため,広い設置スペースが必要であり,かつ運搬が困難であるという設置上の問題を有するので,一般に汎用されず,限られた特定ユーザだけに利用されているというのが実状である。
【0007】
また,従来の切断機器は,主に野菜の切断を目的とするものが大部分であり,また,その構造上,食品の積載移送と切断を連続的に行えないので,切断したい食品を投入口に直接押し込まなければならないという問題もあった。
【0008】
さらに,切断された食品の切断面が滑らかではないという問題があった。特に,肉の筋などは,立方体状に正確に切断されずにつぶれた状態となり,完全に切断されない場合もあった。また,不正確な切断によってロス(損失)が生じてしまい,食品の浪費を来すという問題があった。
【0009】
本発明は,上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,小型かつ低価であり,食品を細断する構造が簡単で,食品を正確に切断することにより食品の切断形状が常に均一になるとともに,切断面が好適で,切断過程における切断物の損失を防止することにより食品の浪費を低減することが可能な,新規かつ改良された食品細断装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,載置された切断物を切断方向に移送するコンベヤと;前記切断物の移動経路上に弾設され,外周面に所定形状の凹凸が形成され,前記コンベヤにより移送された切断物を切断方向に加圧移動させる供給ロールと;を備えた食品細断装置であって:複数の円形切断刃が外周面に所定間隔で配設された横切断ロールと,外周縁が前記円形切断刃間に介在する複数の針板が外周面に配設された圧着ロールとを備え,前記供給ロールから供給された切断物を所定幅で複数の略帯状に切断する横切断装置と;前面に切断湾曲面が形成された切断台と;前記略帯状に切断された切断物を,前記切断台に供給する引き出しロールと;駆動モータによる動力を伝達する駆動軸と,前記駆動軸を中心に高速回転する回転体と,前記回転体の先端に設置される縦切断刃とを有し,前記縦切断刃が,前記縦切断刃の回転軌跡に応じた湾曲面形状を有する前記切断台の前記切断湾曲面に対して相互接面して,前記略帯状に切断された切断物を鋏みきるように一側から順次切断する縦切断装置と;を有することを特徴とする,食品細断装置が提供される。
【0011】
さらに,縦切断装置の回転体は,切断台に対して所定の傾斜角を有するように傾斜して設置されるよう構成してもよい。
【0012】
また,縦切断装置の回転体は,切断台に対して水平に設置され,縦切断刃は,切断台に対して所定の傾斜角を有する傾斜刃部を備えるよう構成してもよい。
【0013】
さらに,引き出しロールは,一対設置され,略帯状に切断された切断物を切断台に引き出すよう構成してもよい。
【0014】
また,一対の引き出しロールのうち少なくともいずれか一つは,切断物の切断厚さに応じて好適な圧力が保持されるように,昇降操作可能に弾設されるよう構成してもよい。
【0015】
さらに,切断台の上面には,縦切断刃による切断時における切断物の略水平方向への滑動を防止するための所定形態の凹凸が形成されるよう構成してもよい。
【0016】
また,引き出しロールの外周面には,切断物との摩擦力を高めるための略ローレット(Knurling)形態の凹凸が形成されるよう構成してもよい。
【0017】
さらに,縦切断装置の回転体の後端部には,縦切断刃が駆動軸を中心に高速回転する際の回転体のバランスを調節する中心錐が延長形成されるとともに,中心錐には必要に応じて補助中心錐が着脱自在に設置されるよう構成してもよい。
【0018】
また,コンベヤ,供給ロール,圧着ロール,横切断ロール及び引き出しロールは,一つの駆動モータから動力が伝達され,切断物を切断方向に移動させるよう各々回転するよう構成してもよい。
【0019】
さらに,回転体の連結台とカバー板とをねじ止めして縦切断刃を挟持することにより,縦切断刃は回転体に対して着脱自在に設置できるよう構成してもよい。
【0020】
また,引き出しロールは,1つ設置され,外周面には,略帯状に切断された切断物を排出するための複数の排出用針板が所定間隔で配設されるとともに,食品細断装置は,切断物の排出経路上に設置され,一端部が切断台に配置される排出ガイドを備え,さらに,排出ガイドは,排出用針板の円周方向に沿って上方に所定距離にわたり湾曲した排出湾曲面を有するよう構成してもよい。
【0021】
さらに,引き出しロールの排出用針板の間には,排出された略帯状に切断された切断物の過剰上昇をそれぞれ防止するための上昇防止突起,を排出端部側に有するカラーを,それぞれさらに備えるよう構成してもよい。
【0022】
また,円形切断刃の外周縁に形成された切断刃部には,所定深さのアンダカットが所定ピッチで形成され,アンダカットの間に切断刃片が放射状にそれぞれ分割形成されるよう構成してもよい。
【0023】
さらに,アンダカットは,円形切断刃の回転方向側にある各切断刃片の一側端が,回転方向とは反対方向に所定角度傾斜するように形成されるよう構成してもよい。
【0024】
また,圧着ロールの針板は,各々の円形切断刃の両側に一対となって配設され,円形切断刃の近傍で切断物を支持して移送するよう構成してもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる食品細断装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,以下の説明および添付図面において,略同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0026】
(第1の実施形態)
まず,本発明の第1の実施形態にかかる食品細断装置について詳細に説明する。
【0027】
図1は,本実施形態にかかる食品細断装置の細断構造を示す側断面図である。本体1の一側上部には,コンベヤ10が,ガイドロール12によって支持されている。このコンベヤ10は,所定の厚さに一次切断された所定の切断物2を積載して,切断方向に移送することができる。なお,コンベヤ10の外周面には,切断物2を安定的に移送するために,所定形態の凹凸(図示せず)を形成することが好ましい。
【0028】
コンベヤ10の排出端部の上方には,供給ロール20が,回転自在に設置されており,切断物2を安定的に排出するように案内する。この供給ロール20は,切断物2の厚さに応じて,コンベヤ10に対して昇降可能にスプリング23で弾力設置され,切断物2に対して好適な加圧力を有するように設置されることが好ましい。また,供給ロール20の外周面には,切断物2を安定的に移送するために所定の形態の凹凸22が形成されている。
【0029】
コンベヤ10が切断物2を排出する箇所には,当該コンベヤ10に沿って移送された切断物2を,移送方向に沿って所定幅で略帯状に細切りして切断(以下では,横で細断という)する横切断装置30が設置されている。かかる横切断装置30は,供給ロール20から離隔して水平設置され,外周面上に複数の針板32aが所定間隔に配設された圧着ロール32と,かかる圧着ロール32の略直下方に設置され,外周面上には複数の円形切断刃34aが圧着ロール32の各針板32aの間に介在するように所定間隔で配設された横切断ロール34とを含む。
【0030】
各針板32aの間に介在する円形切断刃34aは,その外周縁の刃が各針板32aの外周端部と互い違いになるように設置されている。このため,円形切断刃34aの間に移送される切断物2が,圧着ロール32により安定的に挿入されて移送されるので,各円形切断刃34aは,図1の拡大抜粋図に示すように,かかる切断物を各々所定の幅で横方向(切断物の進行方向に沿った方向)に切断することができる。
【0031】
なお,横切断装置30によって横で細断される切断物2の幅は,圧着ロール32の針板32aと横切断ロール34の円形切断刃34aの配列間隔を狭くまたは広くすることで調節可能である。また,圧着ロール32は,切断物2の厚さに応じて好適な加圧力が保持できるように,横切断ロール34に対する位置を調節可能に設置されることが好ましい。
【0032】
横切断装置30のさらに先には,横で細断された切断物2を後述する縦切断装置60に排出する一対の引き出しロール40,42が,回転自在に設置されている。かかる引き出しロール40,42の外周面には,図2に示すように,引き出される切断物2に対する相互加圧摩擦力を増加させるために,例えばローレット(Knurling)形態の凹凸40a,42aが各々形成されている。
【0033】
また,上側の引き出しロール40は,その両端部がスプリング41aを介して弾設された昇降片41に連結されており,切断物2の厚さに応じて下側の引き出しロール42に対し自動的に昇降操作される。また,下側の引き出しロール42は,その露出される外周面の上端が,後述する切断台50の上面と略同一な高さとなるように配設されている。従って,一対の引き出しロール40,42は,横切断装置30により横で細断された切断物2を,好適な加圧摩擦力で安定して引き出すことができる。
【0034】
また,切断台50は,横で細断された切断物2が後述する縦切断装置60によって縦で角切(横切断装置30の切断方向に対し略垂直な方向で切断物2を切断し,略ダイス状にする)されるようにするものである,かかる切断台50の上面には,縦切断刃66が一対の引き出しロール40,42により引き出された切断物2を縦で角切する際に,縦切断刃66の切断力によって当該切断物2が略水平方向(縦で切断する方向)に滑動することを防止するための半球形の凹凸52が,連続的に形成されている。
【0035】
図3は,本実施形態にかかる切断台50の前面に形成された切断湾曲面54の形態を概略的に説明する説明図である。図3に示すように,縦切断装置60の縦切断刃66は,切断台50の水平中心56に対して所定の傾斜角(例えばθ度)で傾斜しており,切断時には回転して切断台50の切断湾曲面54に接面する。このため,切断湾曲面54は,回転する縦切断刃66の軌跡に応じた好適な湾曲面形状を有する。
【0036】
次に,切断物2の縦切断装置60について説明する。図1および図2に示すように,縦切断装置60は,切断台50との間で,横で細断された切断物2を縦で角切することができる。なお,縦切断装置60は,全体的に切断台50に対して所定の傾き(例えば,図3に示した傾斜角θ)を有するように,本体1に対して傾斜して設置されている。
【0037】
かかる縦切断装置60は,ベアリングケース61に両端部を貫通して支持された駆動軸62と,駆動軸61に例えば溶着して固定され駆動軸62とともに回転可能に形成された回転体64と,回転体64の先端部に配置された連結台64aに対して分離可能に設けられた1つの縦切断刃66とを有する。
【0038】
図4に示すように,縦切断装置60は,回転体64の連結台64aに対してカバー板67を複数のネジ68でネジ止めすることで,縦切断刃66を挟持して固定可能な構造であり,ネジ68操作によって分解組立することで,容易に縦切断刃66を着脱できる。
【0039】
また,図2を参照すると,回転体64の後端部(上記縦切断刃66が配設された先端部とは他側)には,縦切断刃66の高速回転時に重量面などの回転バランスを合わせるための中心錐63が一体的に延長形成されている。さらに,かかる中心錐63には,必要に応じて回転バランスを適切に調節するための補助中心錐63aが,一般的なボルトとナットによって分離固定可能に設置される。
【0040】
このように,縦切断装置60の回転体64は,後端部に延長形成された中心錐63と補助中心錐63aによって回転バランスが合わせられている。従って,先端部の縦切断刃66が駆動軸62を中心に高速で回転して切断物2を縦で細断する際に,回転体64の振動が防止され,また,切断台50に対する縦切断刃66の正確な切断が可能になる。
【0041】
以上のように,横切断装置30および縦切断装置60により最終的に小さい略立方体形状に細断された切断物は,図1に示すように,ホッパー70を介して安定的に案内されて支持容器80に集められる。
【0042】
次に,図5及び図6は,本実施形態にかかる横切断装置30及び縦切断装置60を駆動させる駆動手段を両側から示す側面図である。本実施形態にかかる切断装置の駆動手段は,必ずしもかかる例に限定されるものではなく,必要に応じて設計変更可能である。
【0043】
図5に示すように,駆動モータ90のモータギア90aと動力伝達用の2段大ギア91の間にはチェーン92が掛けられており,駆動モータ90が駆動すると,チェーン92の動力によって2段大ギア91が回転し,2段小ギア93と係合した横切断ロール34の一側の主動ギア94が回転する。
【0044】
次に,図6に示すように,主動ギア94の回転力は,横切断ロール34の他側に設置された従動ギア95に伝達され,従動ギア95に係合するアイドルギア96が回転する。さらに,アイドルギア96と係合するチェーンギア97,チェーンギア97とチェーンを介して連結されたチェーンギア98,及びチェーンギア98と係合する供給ロールギア100が,切断物2を切断方向に移送するように各々回転する。また,従動ギア95と係合する圧着ロールの2段小ギア102と2段大ギア101に係合する引き出しロールギア103が各々回転する。
【0045】
従って,コンベヤ10を始めとして切断物2の移送及び横切断のための供給ロール20,圧着ロール32,横切断ロール34及び引き出しロール40,42らは,各ギア群91,93,94,95,96,97,98,100,101,102,103の連結駆動によって,切断物2を切断方向に移送するように各々回転する。
【0046】
次に,再び図5を参照して,縦切断装置60の動力伝達状態を説明する。駆動軸62の一側には,プーリ(pulley)111が設置されており,当該プーリ111と駆動モータ110のプーリ110aとの間には,動力を伝達するためのベルト112が掛けられている。このため,縦切断装置60は,駆動モータ110が発生した動力がベルト112を介して伝達され,高速で回転することができる。かかる回転速度は,1分当たり例えば約260回が好ましいが,かかる例に限定されるものではない。
【0047】
なお,本実施形態において,最終的に切断された切断物2の大きさを調節する場合,縦切断装置60の回転速度を一定にした上で,駆動モータ90の回転速度を調節し,コンベヤ10の移送速度,各横切断装置30および引き出しロール40,42などの回転速度を増減させる。これにより,縦切断装置60への切削物2の供給速度を調節できるので,縦切断装置60により切断される切削物2の大きさを調節することができる。例えば,駆動モータ90の回転速度を遅くすると,コンベヤ10などが切断物2を縦切断装置60へ遅い速度で供給するのに対し,縦切断装置60は高速で回転して迅速な切断を繰り返すので,最終的な切断物2の大きさは小さくなる。一方,駆動モータ90の回転速度を速くすると,コンベヤ10などが切削物2を縦切断装置60へ迅速に供給し,縦切断装置60は上記と同様な回転速度で切断を繰り返すので,最終的な切断物2の大きさが上記の場合よりも大きくなる。
【0048】
また,図1において未説明である符号120は,各切断装置を覆うためのカバーであり,130は,切断食品の支持台を示す。
【0049】
次に,上記のように構成された本実施形態にかかる食品細断装置が,食品を細断する状態について,詳細に説明する。
【0050】
まず,切断が要求される食品を,切断可能な所定の厚さに一次的に切断する。次いで,一次切断が完了した切断物2を,図1に示すように,本体1の一側上部に設けられ,駆動モータ90から動力を伝達され所定の速度で駆動するコンベヤ10上に載置する。コンベヤ10に載置された切断物2は,弾性的に加圧する供給ロール20の外周が食い込んで回転することで順次排出される。さらに,排出された切断物2は,外周面に複数の針板32と円形切断刃34aが相互に介在するように配設された横切断装置30の圧着ロール32と横切断ロール34の間を,強制的に移動させられ,円形切断刃34aによって所定幅で横で細断される。その後,横で細断された切断物2は,一対の引き出しロール40,42によって強制的に引っ張られ切断台50の上面に排出される。
【0051】
次いで,切断台50の上面に排出された横切断物2は,図1に示すように,所定角度で傾斜設置され駆動モータ110から動力を伝達されて高速で回転する縦切断装置60によって,縦で角切される。この時,回転体64の連結台64aに設置された1つの縦切断刃66は,図2に示すように,切断台50の前面に形成された切断湾曲面54に対して相互接面するよう回転するので,横で切断された切断物2を切断台50との間で鋏みきるように,一側から順次他側に向かって縦で切断することになる。
【0052】
なお,縦切断刃66によって縦で角切される切断物2は,一対の引き出しロール40,42に形成されたローレット形態の凹凸40a,42aによって,両面に生じた摩擦力で強制的に排出される。さらに,切断台50の上面に形成された半球形の凹凸52に引っ掛かることにより,縦で切断する方向にずれることなく,正確に縦で角切される。
【0053】
従って,横切断装置30によって所定の幅で横で細断された切断物2は,縦切断装置60の縦切断刃66によって,鋏みきるように一側から他側に向かって順次に縦で切断される。このため,縦切断刃66が切断物の全体面を同時に打撃するように切断する場合と比べて,切断台50に対する縦切断刃66の剪断摩擦力及び負荷が発生しないので,切断が円滑になる。従って,切断物2の縦の角切状態が,非常に良好であり,商品の質をさらに高めることができる。
【0054】
特に,本実施形態においては,縦切断刃66が切断台50に対して所定の傾斜角で傾斜しながら回転して縦切断作業を行えるので,切断物2が例えば肉である場合も,肉の筋が従来のようにつぶされることなく,好適に切断することができる。なお,縦切断装置60の縦切断刃66が,駆動軸62を中心に高速回転しても,回転体64の後端部に延長設置された中心錐63と補助中心錐63aで調節することにより,相互の回転バランスが略均等に保持される。このため,機体が振動したり揺れたりすることなく,安定的な切断作業が可能になる。
【0055】
また,縦切断装置60によって最終的に縦で角切されたダイス状(小さい立方体)の切断物2は,ホッパー70を介して,下方にある支持容器80に収められる。
【0056】
従って,上記のように,コンベヤ10上に載置された食品を横及び縦で細断する動作を繰り返すことで,食品の切断作業の効率が向上することは勿論,食品を衛生的に切断することができる。
【0057】
また,縦切断刃66の摩耗時または破損時には,図4に示すように,複数のネジ68をはずすだけで,連結台64aに対してカバー板67を分離できるので,縦切断刃66の交換や異物質の掃除を極めて容易に行うことができる。
【0058】
また,供給ロール20と上側の引き出しロール40は,スプリング23,41aにより弾力設置されているので,切断物2の切断厚さに応じて昇降して適切な加圧力を加えることができる。また,圧着ロール32が,切断物2の種類や厚さに応じて,好適な圧着力を加えるように,横切断ロール34に対する圧着ロール32の位置を事前に調節することが好ましい。
【0059】
さらに,本実施形態にかかる食品細断装置は,全体的にコンパクトであり,場所に拘らず設置でき,小型で運搬も容易である。また,既存の食品切断機能を全て有しているので,性能面でも従来製品や輸入製品に比べて非常に高い競争力を有する。さらに,製品価格を低コストに設定することで,ユーザに安価で供給できるので,従来に比べて食品細断装置の普及率を一層高めることができる。
【0060】
以上のように,本発明の第1の実施形態にかかる食品細断装置は,小型で運搬し易く,低価供給が可能である。また,切断台50に対して所定の傾斜角を有する縦切断刃66が高速で回転しながら,所定幅で横切断された切断物2を切断台50との間で鋏みきるように一側から順次他側に切断していくので,切断物2の切断状態が非常に正確できれいである。さらに,切断物2の細断状態が常に均一であり,ロスが発生せず食品の浪費を減らすことができる。また,切断物2の移送及び切断が機械的に成されるので衛生的である。また,縦切断刃66が高速回転しても回転バランスが常時保たれるので,機体の振動及び揺れが全く起こらず,騒音がなくて安定的な切断作業が可能になる。
【0061】
(第2の実施形態)
次に,図7,図8および図9に基づいて,本発明の第2の実施形態にかかる食品細断装置の縦切断装置60について説明する。第2の実施形態において,図2,図3および図4に示した第1の実施形態にかかる食品細断装置と略同一の機能構成を有する部分には,同一の符号を付して,その説明は省略する。
【0062】
図7に示すように,縦切断装置60は,横で細断された切断物2を切断台50に対して縦で角切する機能を有し,全体的に切断台50に対して略水平に設置されている。
【0063】
図8に示すように,縦切断装置60は,回転体64の連結台64aに対してカバー板67を複数のネジ68でネジ止めすることで,縦切断刃66を挟持して固定可能な構造であり,ネジ68操作によって分解組立することで,容易に縦切断刃66を着脱できる。
【0064】
図9に示すように,縦切断刃66は,切断物2を縦で角切する際に切断台50の切断湾曲面54に接面する切断刃を,切断台50に対して所定の傾きを有する傾斜刃66aに形成して,切断物2を切断台50との間で鋏みきる形態で切断するように構成したものである。
【0065】
次に,上記のように構成された本実施形態にかかる食品細断装置における,食品を細断する機構について説明する。
【0066】
図1に基づいて上記で説明したように,切断物2は,先端部の針板32aと円形切断刃34aの周縁部が相互に介在するよう配設された横切断装置30の圧着ロール32と横切断ロール34との間を強制的に移動させられて,円形切断刃34aによって所定の幅で横で細断される。次いで,横で細断された切断物2は,一対の引き出しロール40,42によって強制的に引っ張られて切断台50の上面に排出される。
【0067】
さらに,切断台50の上面に排出された横切断物2は,図1に示すように,本体1内に設置された駆動モータ110から動力を伝達され高速回転する縦切断装置60によって縦で角切される。この時,回転体64の連結台64aに設置された一つの縦切断刃66は,その傾斜刃66aが,図7に示すように,切断台50の前面に形成された切断湾曲面54と相互接面して,横で切断された切断物2を切断台50との間で鋏みきるように,一側から順次他側に向かって縦で角切する。
【0068】
なお,縦切断刃66によって縦で角切される切断物2は,一対の引き出しロール40,42に形成されたローレット形態の凹凸40a,42aによって,両面に生じた摩擦力で強制的に排出される。さらに,切断台50の上面に形成された半球形の凹凸52に引っ掛かることにより,縦で切断する方向にずれることなく,正確に縦で角切される。
【0069】
従って,横切断装置30によって所定の幅で横で細断された切断物2は,縦切断装置60の縦切断刃66によって,鋏みきるように一側から他側に向かって順次に縦で切断される。このため,縦切断刃が切断物の全体面を同時に打撃するように切断する場合と比べて,切断台50に対する縦切断刃66の剪断摩擦力及び負荷が発生しないので,切断が円滑になる。従って,切断物2の縦の角切状態が,非常に良好であり,商品の価値をさらに高めることができる。
【0070】
特に,本実施形態においては,切断台50に対して水平設置された縦切断刃66の傾斜刃66aによって円滑に縦切断作業を行えるので,切断物2が例えば肉である場合も,肉の筋が従来のようにつぶされることなく,好適に切断できる。
【0071】
なお,縦切断装置60の縦切断刃66が,駆動軸62を中心に高速回転しても,回転体64の後端部に延長設置された中心錐63と補助中心錐63aで調節することにより,相互の回転バランスが略均等に保持される。このため,機体が振動したり揺れたりすることなく,安定的な切断作業が可能になる。
【0072】
従って,上記のように,コンベヤ10上に載置された切断物2を横及び縦で細断する動作を繰り返すことで,食品の切断作業の効率が向上することは勿論,食品を衛生的に切断することができる。
【0073】
また,縦切断刃66の摩耗時または破損時には,図8に示すように,複数のネジ68をはずすだけで,連結台64aに対してカバー板67を分離できるので,縦切断刃66の交換や異物質の掃除を極めて容易に行うことができる。
【0074】
以上のように,本発明の第2の実施形態にかかる食品細断装置は,小型で運搬し易く,低価供給が可能である。また,切断台50に対して略水平に設置された回転体60の縦切断刃66の傾斜刃66aが高速で回転しながら,所定幅で横切断された切断物2を切断台50との間で鋏みきるように一側から順次他側に切断していくので,切断物2の切断状態が非常に正確できれいである。さらに,切断物2の細断状態が常に均一であり,ロスが発生せず食品の浪費を減らすことができる。
【0075】
(第3の実施形態)
次に,本発明にかかる第3の実施形態について説明する。なお,第1の実施形態にかかる食品細断装置と略同一な機能構成を有する部分については,同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0076】
図10は,第1の実施形態にかかる食品細断装置に用いられる切断物2の排出構造を示す側断面図である。これは,図1に示した引き出しロール40,42と横切断装置30の作動状態を示すためのものであり,他の部品の図示は省略する。
【0077】
図10に示すように,横で細断された切断物2を縦で角切するために引き出して排出する構造として,一対の引き出しロール40,42が所定の間隔をおいて回転可能に配設されている。下側の引き出しロール42は,その回転軸が切断台50内部を貫通するように設置されている。また,一対の引き出しロール40,42は,切断台50上面に対する略同一垂線である垂直中心センタ7上に配設されており,外周面には切削物2を引き出すための所定形態の凹凸が,一体形成されている。
【0078】
このような排出構造を用いて,横で細断された切断物2を排出する場合,以下の問題がある。
【0079】
まず,下側の引き出しロール42は,その露出される外周面の上端部が後述する切断台50の上面と略同一な高さとなるように配設されており,上側の引き出しロール40との間に切断物2を挟み込んで排出させるので,切断物2が引き出しロール42に繋がったまま切断台50の内部に引き込まれて挟まるという問題がある。
【0080】
また,一対の引き出しロール40,42が略同一の垂線上に配置されるので,縦で角切が進行して切断物2の後端が徐々に小さくなり切れ端が生じると,当該切れ端が図10に示す垂直中心センタ7から所定距離外れた場合には,一対の引き出しロール40,42はそれ以上は当該切れ端を排出することができない。
【0081】
従って,かかる切れ端は,後続する他の切断物2によって押されて移動しない限り,それ以上排出されないので,縦切断が行われずに残存するという問題が生じる。このため,切断物2のロスが生じて食品の浪費を招き,また,不規則に切断された切断物2が略均一な切断物2に混合すると,食品の良好な切断物2提供に悪影響を及ぼす。
【0082】
上記のような理由から,本実施形態にかかる食品細断装置では,以下のように切断物2の排出構造を改善する。
【0083】
図11に示すように,引き出しロール140は,横切断装置30の円形切断刃34aと圧着ロール32を通過して横で細断された切断物2を安定的に排出し,縦切断装置60の縦切断刃66によって切断されるようにするために設けられる。本実施形態にかかる引き出しロール140は,1つだけ設置され,外周面には例えば鋸の歯形態の凹凸を有する排出用針板142を備えている。かかる排出用針板142は,好適な間隔を隔てて複数配設されており,1つの引き出しロール140だけでも,切削物2を排出可能に構成される。
【0084】
また,切断台50は,引き出しロール140の下方に離隔して設置され,上面の切削物2の移動経路上に,横で細断された切断物2を移送するための排出ガイド150を備える。かかる排出ガイド150は,その一端部が上記切断台50に装着支持され,引き出しロール140が当該切断物2を排出する距離を延長するための排出湾曲部152が形成されている。かかる排出湾曲部152は,断面が例えば引き出しロール140と略同心円上の略弧となるような形状であり,垂直中心センタ7から排出用針板142と略同一な回転方向に排出用針板142の外周面に沿って所定距離だけ湾曲して形成されている。
【0085】
例えば,排出ガイド150の排出湾曲部152は,図12に示すように,引き出しロール140の排出用針板142に対して,垂直中心センタ7から少なくとも略θ度さらに上向きで湾曲して形成されている。排出湾曲部152は,上記引き出しロール140の排出用針板142と略同心円上に所定距離を有する面を保持するように形成されており,切断物2が,引き出しロール140の排出用針板142によって垂直中心センタ7から略θ度ほどさらに堅固に挟まれて排出されるように構成される。
【0086】
なお,引き出しロール140の各排出用針板142の間には,横で切断された各切断物2が排出される際に過剰上昇することを防止するための上昇防止突起161を排出端部側に備えたカラー160を,さらに含むことが好ましい。
【0087】
上記のような排出構造において,図12に示すように,排出ガイド150に形成された排出湾曲部152が,引き出しロール140の排出用針板142の垂直中心センタ7から略θ度分湾曲して延長形成されているので,排出用針板142に挟まれた切断物2が排出される距離は,上記の場合と比して略θ度分さらに延長されるという効果がある。従って,たとえ切断物2が切り端となり,かかる切り端が,排出用針板142および排出湾曲部152によって垂直中心センタ7より排出方向に進行した状態であっても,上記の略θ度の範囲内では常に排出用針板142と排出湾曲部152との間に挟まれて,移送排出される。このため,切断物2の排出操作を,より正確かつ安定的に行うことができる。
【0088】
さらに,上昇防止突起161を有するカラー160が,排出される切断物2の過剰上昇を防止するので,切断物2の縦切断作業を常に正確かつ円滑に行うことができる。
【0089】
以上のように,本実施形態にかかる切断物2の排出構造は,引き出しロール140の排出用針板142の外周に沿って,切断台50の上面が湾曲形成された排出湾曲部152により,切れ端形態の切断物2であっても排出用針板142に挟まれて確実に排出される。このため,切断物2が排出経路上に残ることなく,正確な切断作業によって切断物2のロス量を最小化することができる。
【0090】
(第4の実施形態)
次に,本発明にかかる第4の実施形態について説明する。なお,第1の実施形態にかかる食品細断装置と略同一な機能構成を有する部分については,同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0091】
図13は,第1の実施形態にかかる円形切断刃34a(図1に示す)を示す側面図である。図13に示すように,円形切断刃34aは,切断物を横で細断するためのもので,所定の厚さを有する切断ホイル340の周縁には,所定方向にカットされた切断刃部341が,外周に全体的に形成されている。
【0092】
かかる従来切断刃34aの構造では,切断刃部341が切断ホイル340の周縁全体に形成されているので,特に肉類などの食品を切断する際に,切断刃部341が鈍い場合には,肉類などとの摩擦抵抗が減少して,肉類などを正確に切断できないという問題がある。かかる問題によって,随時,横切断物ロール34を分解して円形切断刃34a交換する,または,切断刃部341を砥がなければならず面倒であった。
【0093】
従って,本実施形態にかかる食品細断装置は,切断物2に対する切断力に優れ,さらに円滑かつ正確な切断が可能になるよう切断刃部の構造を改善した食品細断装置用切断刃を,図14および図15に示すように構成した。
【0094】
図14および図15に示すように,円形切断刃34aの外周縁に形成された切断刃部34bには,所定深さのアンダカット34cが所定ピッチで形成され,これらの間に切断刃片34dが各々放射状に分割形成されている。切断刃部34bに形成されるアンダカット34cは,各切断刃片34dが円形切断刃34aの回転とは反対方向の横方向になるように形成している。即ち,図14の矢印方向Aに些か横になる(アンダカット34cの回転方向側の側面が法線に対して例えば45度の傾斜を有する)ように形成して,切断物2の切断作業時に,各切断刃片34dが切断物2に引っ掛かることなく,常に円滑に切断できるように構成されている。
【0095】
このように構成された本実施形態にかかる円形切断刃34aを同軸(横切断ロール34)上に装着して切断物2を切断する場合,切断物2は,切断ホイル340の周縁に形成された切断刃部34bの各切断刃片34dによって,切断摩擦が常時新たに発生しながら,正確に横で細断される。
【0096】
また,各切断刃片34dは,円形切断刃34aの回転とは反対方向に些か横方向になるので,切断物2に引っ掛かることはなく,常に円滑に切断作業を行うことができる。
【0097】
なお,本実施形態にかかる円形切断刃34aにおいては,分割形成された切断刃片34dごとに切断力が発揮されるので,たとえ特定の切断刃片34dが多少鈍くなっても他の切断刃片34dによって切断が持続的に成される。このため,上記の切断刃部341が全体的に形成された円形切断刃34aと比して,切断力が顕著に向上し,切断刃を頻繁に交換しなくてもよい。
【0098】
(第5の実施形態)
次に,本発明にかかる第5の実施形態について説明する。なお,第1の実施形態にかかる食品細断装置と略同一な機能構成を有する部分については,同一の符号を付して,その説明を省略する。
【0099】
図16は,第1の実施形態にかかる横切断装置30(図1に示す)の正面図である。図1を参照して既に説明したように,所定の厚さで切断された切断物2をコンベヤ10に載置して移送し,横切断ロール34上の円形切断刃34aと圧着ロール32上の針板32aとから構成される横切断装置30を通過させて所定の幅で横で細断する。次いで,一次的に横で切断された切断物2は,一対の引き出しロール40,42によって引っ張られて排出され,縦切断装置60の回転体64の先端部に装着された縦切断刃66によって二次的に縦で切断される。
【0100】
しかしながら,第1の実施形態にかかる食品細断装置に用いられる横切断装置30においては,横切断ロール34上の円形切断刃34aと圧着ロール32上の針板32aは,図16に示すように,所定の間隔ごとに各々配設されている。例えば,所定の間隔P1を隔てて配置された円形切断刃34aの間ごとに,所定の間隔P2を隔てて単一の針板32aが各々介在しており,両者の間隔は等しい(P1=P2)。このため,円形切断刃34aが切断物2を所定幅で横で切断する際,当該円形切断刃34aの両側に配置された針板32aの間隔P2が広すぎて,各針板32bは,円形切断刃34aが切断する切断物2を十分に引っ張って押さえつけることができず,切断物2が弛んでしまうことなどがあった。即ち,各円形切断刃34aを中心に切断物2を支持する針板32aの間隔が広すぎるので,切断作業時に切断物2が左右に滑動する現象などが発生し,切断物2を正確かつ一定幅で均一に切断できないといった問題がある。
【0101】
そこで,本実施形態にかかる横切断装置30おいては,円形切断刃34aによって横で切断される切断物の左右への滑動を確実に防止して,切断物2を均一に切断できるようにしたものあり,その構成を,以下に図17に基づいて説明する。
【0102】
図17に示すように,横切断装置30を構成する複数の円形切断刃34aは,好適な間隔を隔てて横切断ロール34上に略均等に配設される。一方,圧着ロール32上には,隣接した2つの針板32aが組をなして,円形切断刃34aから所定距離だけ離れた位置に,一組ごとに所定間隔で配設される。かかる一組の針板32aは,これらの間に円形切断刃34aが各々位置するように配置される。この際,一組の針板32aの間隔は,各円形切断刃34aの回転に対する支障が生じず,かつ,上記円形切断刃34aに切断される切断物2の両側近傍を緊張状態に支持して移送可能な間隔に設定することが好ましい。なお,一組の針板32aは,外周面に切断物2の移送を円滑に導くために所定形態の凹凸が形成され,この凹凸は例えば鋸の歯形態を有するものが好ましい。
【0103】
このように構成された本実施形態にかかる横切断装置30では,図17に示すように,横切断装置30を構成する横切断ロール34上の円形切断刃34aと,円形切断刃34aとは離れて配置される圧着ロール32上の一組の針板32aとの間を,切断物2が通過しながら所定の幅で横で切断される。この際,各円形切断刃34aによって切断される切断物2は,かかる円形切断刃34aの両側の近傍に配置された一組の針板32aによって,その切断面の両側が同時に支持されているので,常に緊張状態に引っ張られて移送される。従って,切断物2は,一組の針板32aによって切断面の両側が常に緊張状態で支持されて安定的に移送されるので,各円形切断刃34aにより正確に切断される。さらに,切断物2は左右方向(円形切断刃34aに垂直な方向)にほとんど滑動しないので,常に一定な切断面が形成される。
【0104】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,小型で運搬し易く,低価供給が可能な食品細断装置を提供できる。また,所定幅で横切断された切断物を,切断台に対して所定の傾斜を有する縦切断刃が高速回転しながら,まるで鋏みきるように一側から順次他側に切断していくので,切断物の切断状態が非常に正確できれいである。さらに,切断物の切断状態が常に均一であり,切断物の損失を防止し,食品の浪費を低減することができる。
【0106】
また,機械的に切断物を移送および切断するので,衛生的である。さらに,縦切断刃が高速回転しても,回転バランスが常時保持されることによって,機体の振動及びずれがほとんど起こらず,騒音が少ない安定的な切断作業が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施形態にかかる食品細断装置の構造を示す側断面図である。
【図2】図2は,第1の実施形態にかかる食品細断装置の縦切断装置およびその近傍の装置を示す斜視図である。
【図3】図3は,第1の実施形態にかかる食品細断装置の切断台の前面に形成された切断湾曲面の形態を説明するための概略図である。
【図4】図4は,第1の実施形態にかかる食品細断装置の縦切断刃の組立状態を示す断面図である。
【図5】図5は,第1の実施形態にかかる食品細断装置の動力伝達構造を示す側面図である。
【図6】図6は,第1の実施形態にかかる食品細断装置の動力伝達構造の要部を示す側面図である。
【図7】図7は,第2の実施形態にかかる食品細断装置の縦切断装置およびその近傍の装置を示す斜視図である。
【図8】図8は,第2の実施形態にかかる食品細断装置の縦切断刃の組立状態を示す断面図である。
【図9】図9は,第2の実施形態にかかる食品細断装置の縦切断刃を示す斜視図である。
【図10】図10は,第1の実施形態にかかる食品細断装置に用いられる切断物の排出構造を示す側断面図である。
【図11】図11は,第3の実施形態にかかる食品細断装置に用いられる切断物の排出構造を示す側断面図である。
【図12】図12は,第3の実施形態にかかる食品細断装置における切断物の排出状態を説明するための側断面図である。
【図13】図13は,第1の実施形態にかかる円形切断刃を示す側面図である。
【図14】図14は,第4の実施形態にかかる円形切断刃を示す側面図である。
【図15】図15は,図14のXV−XV線に沿った断面図である。
【図16】図16は,第1の実施形態にかかる横切断装置の正面図である。
【図17】図17は,第5の実施形態にかかる横切断装置の正面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 切断物
10 コンベヤ
20 供給ロール
30 横切断装置
32 圧着ロール
32a 針板
34 横切断ロール
34a 円形切断刃
40,42 引き出しロール
50 切断台
54 切断湾曲面
60 縦切断装置
64 回転体
66 縦切断刃
66a 傾斜刃
70 ホッパー
80 支持容器
90,110 駆動モータ
140 引き出しロール
142 排出用針板
150 排出ガイド
152 湾曲面
160 カラー
161 上昇防止突起

Claims (8)

  1. 載置された切断物を切断方向に移送するコンベヤと;前記切断物の移動経路上に弾設され,外周面に所定形状の凹凸が形成され,前記コンベヤにより移送された切断物を切断方向に加圧移動させる供給ロールと;を備えた食品細断装置であって:
    複数の円形切断刃が外周面に所定間隔で配設された横切断ロールと,外周縁が前記円形切断刃間に介在する複数の針板が外周面に配設された圧着ロールとを備え,前記供給ロールから供給された切断物を所定幅で複数の略帯状に切断する横切断装置と;
    前面に切断湾曲面が形成された切断台と;
    前記略帯状に切断された切断物を,前記切断台に供給する引き出しロールと;
    駆動モータによる動力を伝達する駆動軸と,前記駆動軸を中心に高速回転する回転体と,前記回転体の先端に設置される縦切断刃とを有し,前記縦切断刃が,前記縦切断刃の回転軌跡に応じた湾曲面形状を有する前記切断台の前記切断湾曲面に対して相互接面して,前記略帯状に切断された切断物を鋏みきるように一側から順次切断する縦切断装置と;
    を有することを特徴とする,食品細断装置。
  2. 前記縦切断装置の前記回転体は,前記切断台に対して所定の傾斜角を有するように傾斜して設置されることを特徴とする,請求項1に記載の食品細断装置。
  3. 前記縦切断装置の前記回転体は,前記切断台に対して水平に設置され,前記縦切断刃は,前記切断台に対して所定の傾斜角を有する傾斜刃部を備えることを特徴とする,請求項1に記載の食品細断装置。
  4. 前記切断台の上面には,前記縦切断刃による切断時における前記切断物の略水平方向への滑動を防止するための所定形態の凹凸が形成されることを特徴とする,請求項1,2または3のいずれかに記載の食品細断装置。
  5. 前記縦切断装置の前記回転体の後端部には,前記縦切断刃が前記駆動軸を中心に高速回転する際の前記回転体のバランスを調節する中心錐が延長形成されるとともに,前記中心錐には必要に応じて補助中心錐が着脱自在に設置されることを特徴とする,請求項1,2,3または4のいずれかに記載の食品細断装置。
  6. 前記引き出しロールは,1つ設置され,外周面には,前記略帯状に切断された切断物を排出するための複数の排出用針板が所定間隔で配設されるとともに,
    前記食品細断装置は,前記切断物の排出経路上に設置され,一端部が前記切断台に配置される排出ガイドを備え,
    さらに,前記排出ガイドは,前記排出用針板の円周方向に沿って上方に所定距離にわたり湾曲した排出湾曲面を有することを特徴とする,請求項1,2,3,4または5のいずれかに記載の食品細断装置。
  7. 前記引き出しロールの前記排出用針板の間には,排出された前記略帯状に切断された切断物の過剰上昇をそれぞれ防止するための上昇防止突起,を排出端部側に有するカラーを,それぞれさらに備えることを特徴とする,請求項に記載の食品細断装置。
  8. 前記円形切断刃の外周縁に形成された切断刃部には,所定深さのアンダカットが所定ピッチで形成され,前記アンダカットの間に切断刃片が放射状にそれぞれ分割形成されることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6または7のいずれかにに記載の食品細断装置。
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