JP3596370B2 - プレス加工機 - Google Patents
プレス加工機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3596370B2 JP3596370B2 JP25113899A JP25113899A JP3596370B2 JP 3596370 B2 JP3596370 B2 JP 3596370B2 JP 25113899 A JP25113899 A JP 25113899A JP 25113899 A JP25113899 A JP 25113899A JP 3596370 B2 JP3596370 B2 JP 3596370B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- press
- press working
- adapter
- mounting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Punching Or Piercing (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種材料をプレス加工する場合に使用されるタレットパンチプレス機あるいはパンチプレス機に代表されるプレス加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス加工機に用いられるダイは、図6(a),(b)に示すようなものが知られている。図6(a),(b)において、1は超鋼材でなる有底円筒状のプレス加工用のダイであり、その底部の中央部には被加工体を所定形状に加工するための切刃部2を上部に有し、この切刃部2に連接して加工済み製品あるいは抜きカスなどを排出する孔5を設け、そして孔5に連接して大きな排出孔3を設けている。4は位置決めピンであり、上記ダイ1の外周の一部に設けた精密な孔1aに段付きピンを注入し、その頭部を平行加工している。このダイ1は、位置決めピン4が嵌合する凹部を有する略円形の装着孔を持つダイ保持具(図示せず)に装着し、ダイ1の円周回転方向に対する位置決めを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成によるプレス加工用のダイでは、位置決めピン4が別個に必要であり、切刃部2などの加工とダイ1の外形加工とを同時にすることが出来ず、ダイ自体の加工精度が良くなく、そのダイ1の装着精度も良くなくかつコスト高になるという課題を有していた。
【0004】
本発明は前記従来の課題を解決しようとするものであり、ダイのコストダウンが図れ、ダイ自体の加工精度の向上、ダイの装着精度の向上が図れるプレス加工機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明によるプレス加工機は、四頂角部を直角あるいは円弧とした外形が四角形状でなるプレス加工用ダイを、アダプタを介して保持具へ組込み、あるいはスペーサによりダイホルダーに組込み装着する構成としたものである。
【0006】
本発明によれば、ダイ自体の加工精度の向上を図り、組込み装着が容易となり、かつダイの装着精度の向上を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、四頂角部を直角あるいは円弧状とし、相対向する2組の外側面を有する外形が四角形状であるプレス加工用ダイと、このプレス加工用ダイの挿入孔および外周の一部に位置決め用凸部を設けたアダプタとを備え、上記プレス加工用ダイを上記アダプタを介してダイ保持具に装着するように構成したプレス加工機であり、ダイ自体の形状が単純化されてその加工精度も向上し、またアダプタを介してダイ保持具にダイを組込み装着するため、既存のプレス加工機にも使用できるという作用を有する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、四頂角部を直角あるいは円弧状とし、相対向する2組の外側面のうち各組のひとつの外側面に傾斜を設けた外形が四角形状であるプレス加工用ダイと、このプレス加工用ダイを装着するための四角形状の装着孔を設けたダイホルダーと、上記プレス加工用ダイの2組の外側面に設けた傾斜に対応する傾斜を一側面に設けた2個のスペーサとを備え、上記プレス加工用ダイを上記ダイホルダーの装着孔に上記2個のスペーサにより固定して組込みを装着するように構成したプレス加工機であり、請求項1に記載の作用に加えて、組込み装着作業が簡素化されるという作用を有する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の発明において、スペーサをプレス加工機本体に設けた上下移動自在な引張りシャフトにより固定したものであり、請求項2に記載の作用に加えて、固定ボルトが不要で、プレス加工機本体への固定と兼用できるという作用を有する。
【0010】
(実施の形態1)
図1(a),(b),(c)は本発明の実施の形態1におけるプレス加工機のダイおよびアダプタの平面図である。
【0011】
図1(a),(b),(c)において、16は有底円筒状の超鋼材でなるプレス加工用のダイであり、その底部の中央部には被加工体を所定形状に加工するための切刃部12を上部に有し、その切刃部12に連接して加工済み製品あるいは抜きカスなどを排出する孔15を設け、そして孔15に連接してより大きな排出孔13を設けている。ここで、ダイ16は四頂角部を直角とし、相対向する2組の外側面を有する外形が四角形状を呈している。また、ダイ16は図1(a)に示すように四頂角部を円弧状とし、相対向する2組の外側面を有する四角形状としても良い。
【0012】
このようにダイ16を四角形状の外形を有するように構成すると、ダイ16は直線の加工基準面ができ、切刃部12の加工精度の向上と追加加工の対応が容易になる。なお、ダイ16における四角外形4個所の頂部分を円弧とすると、ダイ16およびダイ保持用の装着孔の加工が容易となる。
【0013】
図1はダイおよびアダプタを用いた組込み事例を示す。すなわち、図1(a)に示すダイ16は図1(c)に示すようにアダプタ17の挿入孔18に圧入し、ダイ保持具(図示せず)などに装着するのである。このアダプタ17は図1(b)に示すようにダイ16を圧入する四角形状の挿入孔18を中央部に有し、外周の一部に位置決め用凸部19を垂直方向に一体に設けた円筒状の鋼材で構成される。このようにダイ16はアダプタ17を介してダイ保持具(図示せず)に装着しダイ16の円周回転方向に対する位置決めが行われる。ダイ保持具には、位置決め用凸部19に合致する凹部を有する略円形の装着孔が設けられており、この装着孔にダイ16を保持したアダプタ17を圧入により装着するように構成されている。
【0014】
位置決め用凸部19は、ワイヤー放電加工機などにより前記切刃部12、ダイ16の外形加工と同時に加工するものであり、ダイ自体の加工精度の向上が図れ、位置決めピンが不要で、かつ、それに関連する加工が不要であるため、コストダウンとなる。
【0015】
ここで、位置決め用凸部19はアダプタ17の外周に垂直方向に一体に延設したが、アダプタ17の外周の一部にのみピン状に突出するように形成しても良い。
【0016】
本構成によれば、前記に加えて既存のプレス加工機にも対応することが可能となる。
【0017】
(実施の形態2)
図2〜図5は本発明の他の実施の形態におけるタレットパンチプレス機のダイホルダーへダイを組込み装着する構成を示している。図2〜図5において、20はパンチプレス機のダイ保持具となるダイホルダー27に設けられた四角形の装着孔、21は切刃部22を中央部に設けた四角形状の超鋼材でなる切断用のダイであり、装着孔20の左下隅の原点0からの面に当接する二つの外側面は垂直であるが、それらの外側面に対向する他の二つの外側面は図3に示すように上は中心部に、下は外形部へ至る傾斜21a,21bを設けている。23,25は鋼材で形成したスペーサであり、一側面に前記傾斜21a,21bに対応する傾斜23a,25aを設け、固定ボルト24,26を挿入する孔を設けてある。28は切刃部22に連接する排出孔29を設けたバッキングプレートである。
【0018】
この構成によると、ダイ21はダイホルダー27の四角形状の装着孔20に挿入され、スペーサ23,25をそれぞれ装着孔20内に挿入して固定ボルト24,26によりバッキングプレート28に固定する。この時、スペーサ23,25の傾斜とダイ21自体の傾斜とによりダイ21は四角形状の装着孔20の片隅に装着されることになり、クリアランス精度の向上を図ることができる。
【0019】
尚、ダイ21は他に図5に示すようにプレス加工機本体の挿通孔30に上下移動自在に配設された引張りシャフト32の先端に固定された傾斜31aを有するスペーサ31により同様にダイホルダー27に装着するように構成してもよい。このようにスペーサ31を引張りシャフト32を下方向に駆動し固定することにより、ダイ21を装着する場合には、パンチプレス機などにおけるダイ保持具に対するダイの組込み装着作業が簡素化されることになる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明によるプレス加工機では、切刃部を含めダイ自体の加工精度の向上を図り、組込み装着の簡易化と装着位置精度の向上を図ることができ、よってクリアランス精度の向上による薄板加工の対応が可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)本発明の実施の形態1におけるプレス加工機のダイのアダプタを用いた組込み説明図
【図2】本発明の実施の形態2におけるダイホルダーの平面図
【図3】同ダイおよびスペーサの組込み装着時の平面図
【図4】(a),(b)同組込み装着の事例を説明するための断面図
【図5】(a),(b)同じく他の組込み装着の事例を説明するための断面図
【図6】(a)従来のダイの平面図
(b)同断面図
【符号の説明】
1,16,21 ダイ
2,12,22 切刃部
3,13,29 排出孔
4 位置決めピン
5,15 孔
17 アダプタ
18 挿入孔
19 位置決め用凸部
20 装着孔
23,25,31 スペーサ
24,26 固定ボルト
27 ダイホルダー
28 バッキングプレート
30 挿通孔
32 引張りシャフト
Claims (3)
- 相対向する2組の外側面を有し、四つの頂角部を直角あるいは円弧状とした外形が四角形状であるプレス加工用ダイと、このプレス加工用ダイの挿入孔および外周の一部に位置決め用凸部を設けたアダプタとを備え、上記プレス加工用ダイを上記アダプタを介してダイ保持具に装着するように構成したプレス加工機。
- 相対向する2組の外側面のうち各組のひとつの外側面に傾斜を設け、四つの頂角部を直角あるいは円弧状とした外形が四角形状であるプレス加工用ダイと、このプレス加工用ダイを装着するための四角形状の装着孔を設けたダイホルダーと、上記プレス加工用ダイの2組の外側面に設けた傾斜に対応する傾斜を一側面に設けた2個のスペーサとを備え、上記プレス加工用ダイを上記ダイホルダーの装着孔に上記2個のスペーサにより固定して組込み装着するように構成したプレス加工機。
- スペーサは、プレス加工機本体に設けた上下移動自在な引張りシャフトにより固定するように構成した請求項2記載のプレス加工機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25113899A JP3596370B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | プレス加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25113899A JP3596370B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | プレス加工機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001071057A JP2001071057A (ja) | 2001-03-21 |
JP3596370B2 true JP3596370B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=17218248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25113899A Expired - Fee Related JP3596370B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | プレス加工機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3596370B2 (ja) |
-
1999
- 1999-09-06 JP JP25113899A patent/JP3596370B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001071057A (ja) | 2001-03-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101198052B1 (ko) | 선삭 및 밀링용 절삭 인서트 | |
KR101323558B1 (ko) | 장착 구멍을 갖는 인서트 및 절삭 인서트를 포함하는공구홀더 | |
KR102001136B1 (ko) | 밀링 클램프 조립체 | |
RU2001112782A (ru) | Режущая пластина для вращающихся режущих инструментов | |
JP3596370B2 (ja) | プレス加工機 | |
JPH032604B2 (ja) | ||
JP3579016B2 (ja) | 切削機械加工用工具 | |
US6994616B2 (en) | Grinding unit for grinding machines and mounting method for the same | |
CN218696099U (zh) | 用于生化分析仪搅拌单元支架的加工工装 | |
JPH088032Y2 (ja) | ワーク用クランパー | |
JP3279194B2 (ja) | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式転削工具 | |
CN219582199U (zh) | 曲面仿形定位工装 | |
CN215967449U (zh) | 用于发动机后端盖的专用机床夹具 | |
JPH0248164Y2 (ja) | ||
JP2503696Y2 (ja) | 突切り及び溝入れ用スロ―アウェイチップ | |
JPH09174321A (ja) | ピンミーリングカッタ | |
JPH10328757A (ja) | プレス用パンチリテーナー | |
JPH0627287Y2 (ja) | スローアウエイ式カッター | |
JP3551097B2 (ja) | プレス加工用パンチ | |
JPH0344407Y2 (ja) | ||
JPH0521293Y2 (ja) | ||
JPH0116378Y2 (ja) | ||
JP4330842B2 (ja) | ドラム型剪断機用刃物 | |
JP3064790B2 (ja) | 切削工具 | |
KR200257465Y1 (ko) | 절삭공구 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040708 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040817 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040830 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120917 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |