JP3595304B2 - 脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの重合方法 - Google Patents

脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの重合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3595304B2
JP3595304B2 JP2001531902A JP2001531902A JP3595304B2 JP 3595304 B2 JP3595304 B2 JP 3595304B2 JP 2001531902 A JP2001531902 A JP 2001531902A JP 2001531902 A JP2001531902 A JP 2001531902A JP 3595304 B2 JP3595304 B2 JP 3595304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
bis
hydroxyethyl terephthalate
ethylene glycol
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001531902A
Other languages
English (en)
Inventor
修司 稲田
菊智 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
I.S CORPORATION
Original Assignee
I.S CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by I.S CORPORATION filed Critical I.S CORPORATION
Application granted granted Critical
Publication of JP3595304B2 publication Critical patent/JP3595304B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/78Preparation processes
    • C08G63/82Preparation processes characterised by the catalyst used
    • C08G63/85Germanium, tin, lead, arsenic, antimony, bismuth, titanium, zirconium, hafnium, vanadium, niobium, tantalum, or compounds thereof
    • C08G63/86Germanium, antimony, or compounds thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/02Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/12Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/16Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • C08G63/18Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds the acids or hydroxy compounds containing carbocyclic rings
    • C08G63/181Acids containing aromatic rings
    • C08G63/183Terephthalic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/78Preparation processes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

技術分野
本発明は、ポリエステルの製造法およびポリエステルの製造原料に関する。さらに詳しくは、脱イオンされてカチオンおよびアニオンを高々50ppmでしか含有しない高純度ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートをポリエステル製造原料の少なくとも一部として用いるポリエステルの製造法に関する。
従来の技術
ポリエステル、殊にポリエチレンテレフタレートを主たる構成成分とするポリエステルは、各種用途によく適合する性能を発揮することが認識され、それとともに、繊維、フィルム、樹脂用途に広く用いられるようになり、近年、その使用はますます多岐にわたっている。その工業的製造法としても種々の方法が提案されている。その中でもテレフタル酸とエチレングリコールとを直接エステル化したのち、あるいはテレフタル酸の低級アルキルエステル例えばジメチルテレフタレートとエチレングリコールとをエステル交換反応せしめたのち、得られた反応生成物を高温、高真空下に重縮合を行わせてポリエチレンテレフタレートとする方法が、現在、広く実用に供されている方法である。
ポリエステルの用途が上述のごとく多岐にわたると、それら各用途のポリエステルに対する高品質化の要求も、多種多様の項目について求められるようになっている。ポリエステルは、基本的に前述のごとくエステル化あるいはエステル交換反応生成物を、高温、高真空下で重合触媒として各種金属化合物の存在下に、長時間溶融状態に保持することにより高重合度化させて製造されるので、各種要求品質を網羅的に満たすことは容易ではない。かかる状況下に、ポリエステル原料の高度化が重要であることは勿論のこと、それとともに重合触媒の働きを十分引き出すことも重要である。本発明者は、ポリエステル原料として、その中に通常存在するカチオンおよびアニオンを除去したものが高品質化の要求によく合致することを見出し、別途提案した。本発明者は、かかる特定のポリエステル原料を用いた場合の重合方法に関してさらに検討を深め、本発明を完成するに到った。
発明の開示
すなわち、本発明の目的は、カチオンおよびアニオンを非常にわずかな量でしか含有しない高純度ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを原料とするポリエステルの製造法に関する。
本発明の他の目的は、上記のごとき高純度ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートに三酸化アンチモン等の重合触媒を添加して減圧下で加熱しても重縮合が実質的な速度で進行しないという本発明者の見出した驚くべき究明事実を踏まえて、上記のごとき高純度ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを用いるポリエステルの新規な製造法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記のごとき高純度ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを用いてポリエチレンテレフタレートあるいはエチレンテレフタレート重合単位を含む共重合ポリエステルを製造する工業的に有利な製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記のごとき高純度ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを、ポリエステル製造原料の少なくとも1部として用いるポリエステルの製造法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになろう。
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、
(1)カチオンおよびアニオンを合計重量で高々50ppmでしか含有しないビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート、エチレングリコール並びに三酸化アンチモンおよび二酸化ゲルマニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の重合触媒を含有するポリエステル製造原料を準備し、
(2)このポリエステル製造原料を実質的にエチレングリコールを留去することなく加熱し、さらに
(3)減圧下に加熱してエチレングリコールを留去しつつ重縮合せしめる
ことを特徴とするポリエステルの製造法によって達成される。
発明の好ましい実施態様
本発明の工程(1)で準備されるビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートは上記のごとくカチオンおよびアニオンを合計重量で高々50ppmでしか含有しない。以下、本発明で用いられるビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートは、高々50ppmを満足する限り、アニオンとカチオンのいずれをも含むものに限らず、アニオンのみあるいはカチオンのみを含むものをも包含する。本発明で用いられるビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを、脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートということがある。また、本明細書でいうカチオンとは、(I)Na、Mg、Ca、Fe、Co、Zn、Ti、Sn、Sb、GeおよびPよりなるカチオンであり、またアニオンとは(II)ハロゲン、NO2、NO3、PO4、およびSO4よりなるアニオンである。
本発明者の検討結果によれば、かかる脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートから得られるポリエステルは、良好な品質を示す。
本発明者の検討結果によれば、本発明で用いられる脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを準備するには、エチレングリコールを主たる溶媒とし、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを主たる溶質とする溶液においてイオン交換体、殊にイオン交換樹脂を用いて実質的に脱カチオン、脱アニオンすることが実用的であることが究明された。そのような態様に適する脱カチオン用イオン交換樹脂の例としてはアンバーライトの陽イオン交換樹脂(オルガノ社製)を、脱アニオン用イオン交換樹脂の例としてはアンバーライトの陰イオン交換樹脂(オルガノ社製)等を挙げることができる。かかるイオン交換樹脂を用いた工程は、従来公知の方法を適用して実施することが可能である。殊に、脱カチオン、脱アニオンの操作を行う際に、エチレングリコールを主たる溶媒としビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを主たる溶質とする溶液中でビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートが析出することなく、かつ、イオン交換樹脂が安定に使用に耐え得るような温度条件と溶液中のビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート濃度を選択することが好適である。その工程の前または後に脱色工程を取り入ることができ、それによって50ppm以下のカチオンとアニオンの合計含有量を達成するとともに、白度にもすぐれたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートが得られ、一層有利となる。かかる脱色工程は、脱カチオン、脱アニオンの操作と同じような要領で活性炭のごとき脱色材料を通して行うことが好適である。
本発明者の検討結果によれば、かかる脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートをポリエステル製造原料の少なくとも一部として用いると、得られたポリエステルを繊維、フィルムや、各種成形品、例えばボトルといった各種成形物として実用に供しようとする場合の熱安定性が特によく、成形が容易であることが初めて見出された。さらに、各種ポリエステル成形物を解重合して実質的にビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの段階に戻し、これを再びポリエステルを製造する原料として用いようとする場合に、これを上記のごとき脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートとして本発明方法で用いることにより、高品質のポリエステルを実用的に製造することを可能とする利点がある。さらに具体的に説明すると、上述のごとく各種ポリエステル成形物をエチレングリコールを用いて解重合することにより、得られた解重合物はエチレングリコールを主溶媒とする溶液として得られる。その溶液をそのまま、あるいは適当な濃度に調整したうえで、前述したごとくカチオンやアニオンを除去する工程、また必要に応じ脱色工程を経由することにより、本発明で特定する脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートとすれば、高品質のポリエステルを再度製造する原料として供することが可能となる。そのような場合にあって、解重合せんとするポリエステル成形物が、商品形態となっていたり、他の材料と混在していたり、ごみのような異物と混在しているような状態にあっても、必要に応じ、選別、濾別、などの異物除去工程を適用することによって解重合は支障なく遂行することができるのである。例えば、ポリエステルが繊維状の商品形態をとっていた場合、異種繊維と混在していたり、ポリエステル中に用いられている酸化チタンのごとき無機物を含んでいたりする状況、ポリエステルがフィルム状の形態であった場合に他種フィルム材料と混在したり、ポリエステル中に用いられている各種滑剤などを含んでいたりする状況、ポリエステルがその他の各種成形品、例えばボトルの形態であった場合に、蓋部分やボトム部分などに用いられたポリエチレンなどの他種材料や、ラベルなどとして用いられた紙・プラスチック類などの他種材料とともに破砕されて混在するような状況は、むしろ通常にある状況であるが、本発明者の検討結果によれば、液々分離や固液分離など、従来公知の手法を適用したのち、解重合、脱イオンおよび脱色工程に付すことにより、容易に高品質のビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートとすることが可能である。
さらに、得られた実質的に脱カチオン、脱アニオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを含む液に、いわゆる分子蒸留工程を適用し、精製された特定の含有総イオン重量が50ppm以下である、本発明で用いられる高品質ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを得ることができる。
ここで、分子蒸留工程とは、蒸留温度・圧力下における沸点蒸留すなわち平衡蒸留ではなく、一度蒸発したビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの分子が実質的に再び蒸発面へ戻ることなく、蒸発面から凝縮面への分子の一方的移動が起こる、非平衡蒸留のことをいう。
従来一般に存在する本発明で規定する含有総イオン重量が50ppmを遥かに越えるビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートと本発明で用いられる脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートとは、ポリエステルを製造する場合において全く異なる挙動をする。例えば、従来一般に存在する含有総イオン重量が50ppmを越えるビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを原料とする場合は、溶融ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートに三酸化アンチモンまたは二酸化ゲルマニウムを粉末状の固体で添加することにより、高温・高真空の条件下で比較的速やかに重合反応が進行するが、本発明で使用する脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを原料とする場合には、実質的な速度で重合が運行せず、長時間をかけての高温・高真空下での重合反応で得られたポリエステルは目視で判る程度に黄褐色に着色したものとなる。
本発明の工程(2)では、上記ポリエステル製造原料を実質的にエチレングリコールを留去することなく加熱する。
実質的にエチレングリコールを留去することなく行われる加熱は、好ましくは150〜200℃で、30〜90分行われる。加熱は常圧下または減圧下で行ってもよいが、エチレングリコールが実質的に留去しないように、エチレングリコールの還流を行うのが好ましい。該ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートのオリゴマー化は、その平均重合度が2以上が好適であり、さらに好ましくは3以上、殊に好ましくは5以上である。該ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートをオリゴマー化させる時間は温度条件などにもよるが、一般的には60分以下が好適であり、より好ましくは40分以下、さらに好ましくは30分以下である。温度は270℃以下が好適であり、より好ましくは260℃以下、さらに好ましくは250℃以下である。また圧力は真空下でもよいが、オリゴマーの飛沫同伴を少なくするためには好ましくは常圧ないしは弱減圧程度が好適である。
上記のごとく、脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートは、これに三酸化アンチモン等の重合触媒を加えて減圧下で加熱しても実質的に重合が進行しないことが本発明者により明らかにされた。本発明におけるポリエステル製造原料は、脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよび重合触媒の他に、上記のごとくエチレングリコールを必須成分として含有する。
重合触媒としては、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウムまたはこれらの組合せが用いられる。
本発明における重合触媒の使用量は、重合して得られるポリエステル1重量部に対して三酸化アンチモンの場合はアンチモンとして450ppm以下が好適であり、さらに好ましくは350ppm以下、殊に好ましくは300ppm以下である。また、二酸化ゲルマニウムの場合は、同じ基準に対してゲルマニウムとして200ppm以下、好ましくは150ppm以下、さらに好ましくは120ppm以下である。また、それぞれの範囲内で三酸化アンチモンと二酸化ゲルマニウムを併用することが可能である。さらには、他の従来公知の重合触媒、例えばチタニウムテトラブトキサイドのごときチタン化合物を従来公知の範囲で併用可能である。
重合触媒は、粉末状の固体として入手されるものをそのままであるいは常温のエチレングリコールに分散させた状態で使用することができ、あるいはエチレングリコールに分散させさらに加熱処理をしたものとして使用することもできる。これらのうち、エチレングリコール中で加熱処理したものとして使用するのが好ましい。加熱処理の時間は、10分以上が好適であり、さらに好ましくは20分以上、殊に好ましくは30分以上である。加熱処理の温度は260℃以下が好適であり、さらに好ましくは220℃以下、殊に好ましくは200℃以下である。これらの工程は、特にエチレングリコールが瞬時に系外に留出しないようにする限り、常圧、加圧あるいは減圧下に実施可能である。重合触媒をこのようにエチレングリコールであらかじめ加熱処理することにより、脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートから高品質のポリエステルを効率的に得られることは本発明者の検討により初めて見出された事実であり、実に驚くべき結果であった。その理由は詳らかではないが、アンチモンおよび/またはゲルマニウムのアルコラート化が促進され、重合触媒としての機能が速やかに発揮されることによるものと考えられる。
ポリエステル製造原料中におけるエチレングリコールの量は該ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートに対して2重量%以上が好適であり、さらに好ましくは4重量%以上、殊に好ましくは5重量%以上である。また、上限は好ましくは10重量%である。
本発明方法によれば、脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを全量その原料として高品質のポリエステルを製造することが可能であり、さらに脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートをその原料の一部として、例えば従来公知の高品質のビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを併用したり、高純度テレフタル酸と混合使用して高品質のポリエステルを製造することも可能である。
すなわち、ポリエステル製造原料がさらに含有してもよい好ましい化合物としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸あるいは1,4−シクロヘキサンジメタノールを挙げることができる。テレフタル酸はビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート1モルに対して好ましくは0.05〜20モルの割合、より好ましくは0.1〜15モルの割合、特に好ましくは0.15〜10モルの割合で用いられる。テレフタル酸を含む、本発明におけるポリエステル製造原料は、例えばテレフタル酸とエチレングリコールとから直接エステル化法によりポリエステルを製造する直重法において、テレフタル酸とエチレングリコールを含む原料混合物中に脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを添加することによって調製することができる。
イソフタル酸および/または1,4−シクロヘキサンジメタノールは、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート1モルに対し、好ましくは0.05〜50モル、より好ましくは0.1〜40モル、特に好ましくは0.15〜35モルの割合で用いられる。この場合には、得られるポリエステルは、エチレンテレフタレートの他に、エチレンイソフタレートあるいは1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートのごとき繰返し単位を含む共重合ポリエステルが得られる。
本発明において製造の対象とするポリエステルには、上記のごとく、イソフタル酸や1,4−シクロヘキサンジメタノールのごとき第3成分を含む共重合体も含まれる。
共重合され得る第3成分の例としては、ジカルボン酸類としてイソフタル酸の他に、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルフォンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ナトリウムスルフォイソフタル酸のごとき芳香族ジカルボン酸、セバチン酸、アジピン酸のごとき脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸のごとき脂環族ジカルボン酸のごときものを挙げることができる。また、ジオール類としては、1,4−シクロヘキサンジメタノールの他にジエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ビス−β−ヒドロキシエチルビスフェノールA、ビス−β−ヒドロキシエトキシジフェニルスルフォン、ビス−β−ヒドロキシエトキシジフェニルエーテル、ポリエチレングリコールなどを挙げることができる。また、ヒドロキシカルボン酸類、例えば、p−ヒドロキシエトキシフェニルカルボン酸のごときものも例として挙げることができる。さらに、3官能以上の多官能化合物および/または単官能化合物を併用することも本発明の範囲において可能である。3官能以上の多官能化合物の例としては、トリメシン酸、グリセリン、ペンタエリスリトールなど、また、単官能化合物の例としては、ジフェニルモノカルボン酸、ジフェニルエーテルモノカルボン酸、フェノキシポリエチレングリコールなどを挙げることができる。これら各種共重合成分はエステルの状態にするなど、機能的誘導体として用いることが可能である。
これらの共重合成分は、ポリエステル製造原料中に混合して使用するのが望ましい。これらの共重合成分は、酸成分とジオール成分の合計モルを基準にして、好ましくは20モル%以下、より好ましくは15モル%以下、さらに好適には10モル%以下である。
また、上述したごとくポリエステルは基本的に高温、高真空下に重合触媒等の各種金属化合物の存在下に、長時間溶融状態に保たれることにより高重合度化されるので、ポリエステルの安定剤を併用するのが好ましい。
本発明における特定の脱イオンされた高品質ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートをポリエステルを製造する原料の少なくとも一部として用いる場合も、安定剤を用いることにより、一層優れた高品質のポリエステルを製造することが可能となる。該安定剤としては公知のリン化合物の使用が可能であるが、より優れた高品質のポリエステルを製造するためにはビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートが劣化を受けるのを未然に防ぎ得るようにこれら公知のリン化合物を存在させることが好ましい。リン化合物の混合温度は200℃以下が好適であり、より好ましくは150℃以下、さらに好ましくは135℃以下であり、殊に好ましくはビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの融点以下の温度である。公知のリン化合物としては、例えばリン酸、亜リン酸、トリブチルフォスフェイト等が挙げられる。またその添加量は、重合して得られるポリエステル1重量部に対してリン純分として50ppm以下が好適であり、より好ましくは40ppm以下、さらに好ましくは30ppm以下が適当である。安定剤として添加する公知のリン化合物は一種類に限定されるものではなく、複数のリン化合物を併用することも可能である。
本発明では、その他従来公知の各種触媒や各種添加剤を、本発明の効果を損わない範囲において使用することができる。例えば艶消し剤としてアナターゼ型のごとき二酸化チタンを添加することなどが、その典型例である。
上記工程(3)では、工程(2)で形成された反応生成物を、次いで、減圧下に加熱してエチレングリコールを留去しつつ重縮合せしめる。工程(3)は、好ましくは、過剰のエチレングリコールを比較的緩やかに留去せしめてビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートをオリゴマー化し、さらに、高真空下においてビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの大量飛沫同伴を防止して重縮合反応を効率的に行うことで実施される。
工程(3)は、例えば5〜0.1mmHgの高真空下、260〜300℃の温度で実施することができる。重縮合時間は、得られるポリエステルの重合度に依存するが、例えば0.5〜6時間実施することができる。
本発明方法により得られるポリエステルは、例えば繊維状、フィルム状、ボトルなどの各種成形品を製造するために好適に使用される。
なお、本発明において、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートのアニオンおよびカチオンの含有量は次のようにして求められかつ定義される。
カチオンの含有量
誘導結合プラズマ発光分析法(ICP−AES)によって行った。
(1)前処理
エチレングリコール、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを含有する試料を約80℃に加熱して均一溶液とした後、この溶液約11gを精秤し、コニカルビーカーに移し、約220℃まで加温してエチレングリコールを除去した後、硫酸20mlを加えて加熱し、硫酸を1mlずつ窒素酸化物が出なくなるまで加えて有機物を分解した。
(2)測定
この試料を室温まで冷却し、塩酸5mlを加え、超純水で100mlに定容とした液を検液としてICS−AES法でカチオン重量を測定した。測定の対象としたカチオンは、Na、Mg、Ca、Fe、Co、Zn、Ti、Sn、Sb、GeおよびPであり、それらの合計重量をカチオン含有量とした。
(3)測定装置
水分量測定は京都電子工業製のカールフィッシャー水分計で行った。
ICS−AESは日本ジャーレル・アッシュ社製のICAP−575型で行った。
アニオンの含有量
イオンクロマトグラフ法によって行った。
(1)前処理
エチレングリコール、ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを含有する試料を約80℃に加熱し均一溶液とした後、この溶液約11gを精秤し、これに超純水100mlを加えて振とうし、イオン成分を水相に抽出した。
(2)測定
抽出した水相を0.2μmの中フィルターで濾過し、イオンクロマトグラフ法によりアニオン重量を測定した。測定の対象としたアニオンはCl、Br、F、NO2、NO3、PO4およびSO4であり、それらの合計重量をアニオン含有量とした。
(3)測定装置
イオンクロマトグラフは横河電機社製のIC−7000S型を使用した。
測定カラムはダイオネクス社製のIonPacAS4A−SCでNO2、NO3、PO4、Cl、Brを測定し、ダイオネクス社製のIonPacAS12AでFを測定した。
本発明をさらに具体的な態様について説明するために、以下実施例を挙げる。本発明は、これらの実施例により何ら限定されるものではない。
実施例
実施例1
(1)使用済みペットボトル(ポリエチレンテレフタレート樹脂よりなる)の粉砕フレーク53kgとエチレングリコール298kgとを1m3の攪拌機付オートクレーブに仕込み、公知のエステル交換触媒であるナトリウムメチラート0.27kgを添加して200℃、常圧の条件下で4時間解重合して、エチレングリコールを主たる溶媒としビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを主たる溶質とする溶液とし、この溶液を55℃に降温して全量活性炭による脱色処理をして350kgの原溶液を得た。原溶液の濃縮溶質中の総カチオン重量は2,080ppm、総アニオン重量は22ppmであった。この原溶液150kgを55℃の温度でカチオンイオン交換樹脂(オルガノ社製アンバーライト IR120−B)により脱カチオン、続いてアニオンイオン交換樹脂(オルガノ社製アンバーライト IRA−400)により脱アニオンを行った。脱イオン後、溶液の濃縮溶質中の総カチオン重量は9.4ppm、総アニオン重量は0ppmであった。この脱カチオン・脱アニオンされた溶液を500リッターの攪拌機付・真空発生装置付オートクレーブに仕込み、135℃、10,670Pa(80mmHg)の条件で溶液中のエチレングリコール残重量が20%になるまでエチレングリコールを留去した後、伝熱面積0.5m2の真空薄膜蒸発機にて、150℃、200Pa(1.5mmHg)の条件でビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの沸点より低い沸点の物質含有量が5.0重量%になるまで濃縮して粗ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを含む組成物31.6kgを得た。この粗ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを含む組成物31.6kgを伝熱面積0.5m2の分子蒸留機にかけて、温度200℃、24Pa(0.18mmHg)の条件で75分かけて分子蒸留し、精製ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート29.4kgを得た。得られた精製ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの品質分析値を表1に記す。
Figure 0003595304
表1中の光学密度とはビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの品質評価法であり、着色物含量に比例的とする量である。10%メタノール溶液の吸光度を波長380mμ、セル長10mmにて測定したものである。また、白度は測色色差計で測定し、ハンター法のL(明るさ)、a(赤色度)、b(黄色度)値で示した。
(2)次いで、得られた精製ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの常温粉末5kgとトリブチルフォスフェイトの常温液体1gを10リッターの攪拌機付・真空発生装置付オートクレーブに入れ、窒素ガスで十分に置換し、窒素ガス雰囲気下で130℃まで加温してビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを溶融せしめた。その後、常温のエチレングリコール275g中に二酸化ゲルマニウム0.6gを分散させた分散液を重合触媒として窒素ガス雰囲気下で添加し攪拌しながら10分かけてエチレングリコールの沸点(197℃)まで昇温し、蒸発するエチレングリコールを全還流しながら常圧、197℃の条件で30分間加熱、攪拌を行った。続けて、このビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを15分かけて245℃まで昇温した後、常圧、245℃の条件下で30分間エチレングリコールを留出させてオリゴマーを得た。得られたオリゴマーの平均重合度は3.2であった。次いで、得られたオリゴマーを280℃、90Pa(0.7mmHg)の条件で3時間かけて重縮合してポリエチレンテレフタレートを得た。得られたポリエチレンテレフタレートの品質分析値を表2に記す。得られた精製ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレートのいずれも実用上極めて優れた品質レベルであった。
Figure 0003595304
表2中の極限粘度はオルソクロロフェノール中30℃で測定した。また、白度は測色色差計で測定し、ハンター法のL(明るさ)、a(赤色度)、b(黄色度)値で示した。
実施例2
実施例1で得られた分子蒸留後の精製ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの常温粉末5kgとトリブチルフォスフェイトの常温液体1gを10リッターの攪拌機付・真空発生装置付オートクレーブに入れ、窒素ガスで十分に置換し、窒素ガス雰囲気下で130℃まで加温してビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを溶融した。その後、常温のエチレングリコール800g中に三酸化アンチモン3.2gを分散させた分散液を重合触媒として窒素ガス雰囲気下で添加し攪拌しながら10分かけてエチレングリコールの沸点(197℃)まで昇温し、蒸発するエチレングリコールを全還流しながら常圧、197℃の条件で30分間加熱、攪拌を行った。続けて、このビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを15分かけて245℃まで昇温した後、常圧、245℃の条件下で30分間エチレングリコールを留出させてオリゴマーを得た。得られたオリゴマーの平均重合度は3.5であった。次いで、得られたオリゴマーを280℃、90Pa(0.7mmHg)の条件で3時間かけて重縮合してポリエチレンテレフタレートを得た。得られたポリエチレンテレフタレートの品質分析値を表3に記す。得られたポリエチレンテレフタレートは実用上極めて優れた品質レベルであった。
Figure 0003595304
表3中の極限粘度はオルソクロロフェノール中30℃で測定した。また、白度は測色色差計で測定し、ハンター法のL(明るさ)、a(赤色度)、b(黄色度)値で示した。
比較例1
市販のビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート(日曹丸善ケミカル社製)(総カチオン含有量383.2ppm、総アニオン含有量430ppm)の常温粉末5kgとトリブチルフォスフェイトの常温液体1gを10リッターの攪拌機付・真空発生装置付オートクレーブに入れ、窒素ガスで十分に置換し、窒素ガス雰囲気下で130℃まで加温してビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートを溶融した後、二酸化ゲルマニウム0.6gを粉末で重合触媒として窒素ガス雰囲気下で添加し攪拌しながら20分かけて240℃まで昇温した後、280℃、90Pa(0.7mmHg)の条件で3時間かけて重縮合してポリエチレンテレフタレートを得た。得られたポリエチレンテレフタレートの品質分析値を表4に記す。得られたポリエチレンテレフタレートは粘度は上昇していたが目視で判別できる程度に黄褐色に着色していた。
Figure 0003595304
表4中の極限粘度はオルソクロロフェノール中30℃で測定した。また、白度は測色色差計で測定し、ハンター法のL(明るさ)、a(赤色度)、b(黄色度)値で示した。

Claims (5)

  1. (1)カチオンおよびアニオンを合計重量で高々50ppmでしか含有しないビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート、エチレングリコール並びに三酸化アンチモンおよび二酸化ゲルマニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の重合触媒を含有するポリエステル製造原料を準備し、
    (2)このポリエステル製造原料を実質的にエチレングリコールを留去することなく加熱し、さらに、
    (3)減圧下に加熱してエチレングリコールを留去しつつ重縮合せしめることを特徴とするポリエステルの製造法。
  2. ポリエステル製造原料がテレフタル酸、イソフタル酸およびシクロヘキサンジメタノールよりなる群から選ばれる少なくとも1種をさらに含有する請求項1に記載のポリエステルの製造法。
  3. ポリエステル製造原料がテレフタル酸をさらに含有し、そのテレフタル酸含有量がカチオンおよびアニオンを合計重量で高々50ppmでしか含有しないビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート1モルに対し0.05〜20モルである請求項2に記載のポリエステルの製造法。
  4. ポリエステルの製造原料がイソフタル酸および/またはシクロヘキサンジメタノールをさらに含有し、そのイソフタル酸および/またはシクロヘキサンジメタノールの含有量がカチオンおよびアニオンを合計重量で高々50ppmでしか含有しないビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート1モルに対し0.05〜50モルである請求項2に記載のポリエステルの製造法。
  5. 重縮合をリン系安定剤の存在下に実施する請求項1に記載のポリエステルの製造法。
JP2001531902A 1999-10-19 2000-10-18 脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの重合方法 Expired - Lifetime JP3595304B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29609599 1999-10-19
PCT/JP2000/007232 WO2001029110A1 (fr) 1999-10-19 2000-10-18 PROCEDE DE POLYMERISATION DE TEREPHTALATE BIS-β-HYDROXYEHTYL DESIONISE

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3595304B2 true JP3595304B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=17829072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001531902A Expired - Lifetime JP3595304B2 (ja) 1999-10-19 2000-10-18 脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの重合方法

Country Status (14)

Country Link
US (1) US6350851B1 (ja)
EP (1) EP1156069B1 (ja)
JP (1) JP3595304B2 (ja)
KR (1) KR100490000B1 (ja)
CN (1) CN1133681C (ja)
AT (1) ATE328023T1 (ja)
AU (1) AU764147B2 (ja)
CA (1) CA2355309C (ja)
DE (1) DE60028342T2 (ja)
HK (1) HK1040727A1 (ja)
ID (1) ID29037A (ja)
MY (1) MY120859A (ja)
TW (1) TWI239971B (ja)
WO (1) WO2001029110A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7297721B2 (en) * 2003-06-20 2007-11-20 Futura Polyesters Limited Process for controlled polymerization of a mixed polymer
US20050010017A1 (en) * 2003-07-11 2005-01-13 Blakely Dale Milton Addition of UV inhibitors to pet process for maximum yield
KR20060113895A (ko) * 2003-12-04 2006-11-03 데이진 화이바 가부시키가이샤 폴리에스테르, 그 제조 방법, 섬유 및 폴리에스테르 중합용촉매
US7282555B2 (en) 2004-05-27 2007-10-16 Eastman Chemical Company Method for incorporating nitrogen containing methine light absorbers in pet and compositions thereof
US20050277759A1 (en) * 2004-05-27 2005-12-15 Pearson Jason C Process for adding furyl-2-methylidene UV light absorbers to poly(ethylene terephthalate)
US20050277716A1 (en) * 2004-05-27 2005-12-15 Pearson Jason C Furyl-2-methylidene UV absorbers and compositions incorporating the UV absorbers
US20050267283A1 (en) * 2004-05-27 2005-12-01 Weaver Max A Process for adding nitrogen containing methine light absorbers to poly(ethylene terephthalate)
US7541407B2 (en) 2004-05-27 2009-06-02 Eastman Chemical Company Process for adding methine UV light absorbers to PET prepared by direct esterification
JP4669272B2 (ja) * 2004-12-10 2011-04-13 帝人ファイバー株式会社 ビス−(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートを原料としたポリエチレンテレフタレートの製造方法
US7211634B1 (en) 2006-04-28 2007-05-01 Eastman Chemical Company Process for the preparation of polyesters containing 1,4-cyclohexanedimethanol
US7714094B2 (en) * 2007-11-15 2010-05-11 Eastman Chemical Company Simplified isophthalic acid process for modifying PET
TWI630221B (zh) * 2017-05-26 2018-07-21 遠東新世紀股份有限公司 聚酯的製法
WO2021245575A1 (en) * 2020-06-05 2021-12-09 Koch Technology Solutions, Llc A method for improving l* color in a pet polymer
KR20220001371A (ko) * 2020-06-29 2022-01-05 에스케이케미칼 주식회사 재사용 단량체를 포함하는 폴리에스테르 공중합체
KR102583652B1 (ko) * 2020-10-26 2023-09-26 에스케이케미칼 주식회사 재사용 단량체를 포함하는 폴리에스테르 공중합체의 제조 방법
KR102583653B1 (ko) * 2020-11-11 2023-09-26 에스케이케미칼 주식회사 재사용 단량체를 포함하는 폴리에스테르 공중합체
KR20230050891A (ko) * 2021-10-08 2023-04-17 에스케이케미칼 주식회사 재사용 단량체를 포함하는, 압출 가공성이 개선된 폴리에스테르 공중합체
KR20240024420A (ko) * 2022-08-16 2024-02-26 에스케이케미칼 주식회사 폴리에스테르 수지 혼합물, 이의 제조방법 및 이로부터 제조된 폴리에스테르 필름
JP7435843B1 (ja) 2022-08-17 2024-02-21 東洋紡株式会社 ケミカルリサイクルポリエチレンテレフタレート樹脂及びその成形体、並びにケミカルリサイクルポリエチレンテレフタレート樹脂の製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1371622A (en) * 1972-02-16 1974-10-23 Courtaulds Ltd Polycondensation catalyst
JPS63135421A (ja) * 1986-11-27 1988-06-07 Nippon Ester Co Ltd ポリエステルの製造法
JPS63277230A (ja) * 1987-05-09 1988-11-15 Kanebo Ltd エステル交換反応方法
US5162488A (en) * 1989-05-22 1992-11-10 Hoechst Celanese Corporation Catalyst system and process for preparing polyethylene terephthalate
US5417908A (en) * 1991-01-16 1995-05-23 Rhone-Poulenc Viscosuisse Sa Process for the preparation of polyester, a polyester and its use
BR9406886A (pt) * 1993-07-05 1996-04-02 Ici Plc Processo para efetuar a despolimerização de poliésteres com o objetivo de recuperar o acido dicarbixilico e o diol constituintes dos poliesteres e processo para a produção de um acido dicarboxilico
IT1278166B1 (it) * 1995-01-24 1997-11-17 Ars Ing Srl Processo per la preparazione di bis (2-idrossietil) teraftalato
JP2000191593A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Japan Organo Co Ltd ビスヒドロキシアルキルテレフタレ―トの精製方法
IT1306208B1 (it) * 1999-01-18 2001-05-30 Geogreen S P A Sistema di catalisi e correzione ottica per la produzione dipoliesteri termoplastici con elevate proprieta' ottiche.

Also Published As

Publication number Publication date
MY120859A (en) 2005-11-30
HK1040727A1 (zh) 2002-06-21
CN1133681C (zh) 2004-01-07
WO2001029110A1 (fr) 2001-04-26
AU7947800A (en) 2001-04-30
EP1156069B1 (en) 2006-05-31
EP1156069A4 (en) 2003-06-18
DE60028342T2 (de) 2007-05-24
CA2355309C (en) 2007-09-11
ATE328023T1 (de) 2006-06-15
KR100490000B1 (ko) 2005-05-17
EP1156069A1 (en) 2001-11-21
DE60028342D1 (de) 2006-07-06
US6350851B1 (en) 2002-02-26
TWI239971B (en) 2005-09-21
ID29037A (id) 2001-07-26
KR20010101251A (ko) 2001-11-14
CN1327459A (zh) 2001-12-19
CA2355309A1 (en) 2001-04-26
AU764147B2 (en) 2003-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3595304B2 (ja) 脱イオンされたビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの重合方法
KR100740060B1 (ko) 비스-β-히드록시에틸테레프탈레이트의 제조법 및 정제법
JP5288676B2 (ja) ポリエステル製造用触媒、ポリエステルの製造方法およびポリエステル
US5736621A (en) Process for the preparation of polyesters and copolyesters, the products prepared by this process and their use
US8362189B2 (en) Catalyst mixture and method for the production of polyesters with high viscosity
US6384180B1 (en) Method for making polyesters employing acidic phosphorus-containing compounds
EP1306364A1 (en) Bis-beta-hydroxyethyl terephthalate
KR20130133787A (ko) 폴리에스테르 수지
JPS6317090B2 (ja)
AU5531400A (en) Method for the continuous production of polybutylene terephthalate from terephthal acid and butane diole
US7579428B2 (en) Process for preparation of polyesters without solid state polymerization
JP2002121173A (ja) 粗ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート精製方法および精製ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート
DE69912649T2 (de) Methode zur herstellung von polyestern mit sauren phosphorverbindungen
JP3782905B2 (ja) 粗ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートの精製方法および精製ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート
JP3782906B2 (ja) 粗ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート精製方法
JP2019099791A (ja) ポリエステル組成物およびその製造方法
JP4397733B2 (ja) ポリエステル製造用触媒およびそれを用いたポリエステル
JP4660108B2 (ja) ポリエステル製造用難沈殿性微細チタン触媒
JP6503009B2 (ja) ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂の製造方法ならびにポリエステル樹脂を用いた成形品
JP4459712B2 (ja) ポリエステル製造用触媒およびそれを用いたポリエステル
JP2019108478A (ja) ポリエステル樹脂組成物及びその製造方法
MXPA98006719A (en) Process to prepare copolysteres of tereftal acid, ethylenglycol, and 1,4-cyclohexandimethanol that exhibit neutral color, high clarity and brightness increment
JP2006124529A (ja) ポリエチレンテレフタレートおよびそれからなる中空成形体
JP2008056874A (ja) 色相良好なポリエステルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3595304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250