JP3594936B2 - 熱融着機能性資材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂材料などのシートや成形物の接合、或いは、樹脂材料などのシートや成形物を用いた構造物における隙間のシールや穴封じ等を熱融着法で行うための熱融着機能付資材として、施工部に留め置き配置して用いる、通電発熱型の資材に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、樹脂成形物同志を接合する技術として、熱融着性の補助資材を被接合面間に挿配し、この補助資材に加熱溶融−冷却凝固過程を経過させて接合する、熱融着法が知られている。特に上記資材として、通電などにより自己発熱するようにした機能性の資材を用いると、要部のみが必要短時間だけ加熱される、高能率且つ接合部品質の優れた熱融着施工が行える。なお、上記機能性資材は、融着施工後も施工部に留め置かれて、接合部の構成要素となる。
【0003】
上記熱融着機能性資材の代表的なものとして、紐状の形態のものがあり、その一例が特開平8−224784号公報に開示されている。この資材は、芯部に配した電気抵抗素線と、この外側に配した熱可塑性樹脂被覆とを主たる構成要素として備えた紐状資材であり、この紐状資材を被接合面間に挿配した状態で、資材中の電気抵抗素線に通電して発熱させ、前記樹脂被覆を溶融させて両側の被接合面に融着させることにより、紐状資材によって仲介した形の接合を行うことができる。
【0004】
ここで、上記融着施工においては、樹脂被覆が未だ溶融していない段階で紐状資材と被接合面を取り合わせるので、被接合面の山・谷や凹・凸あるいは面間平行度不全に由来する資材−被接合面間の隙間がそのまま残りやすい。ついては、この隙間が融着不良につながらないよう、外的な挟圧や拘束によって資材と被接合面をぴったり接触させた状態で熱融着施工を行う必要がある。しかしながら、上記処置によって上記接触を図ることができるのは、隙間の寸法が、樹脂被覆の変形で埋め合わされる程度に小さいときだけであり、更には、前記外的な挟圧や拘束自体が困難なケースも多々ある。すなわち、熱融着法は、前記高能率、優れた接合部品質という利点を有するが、一方では、適用場面が制約されるという限界を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、通電発熱型の熱融着機能性資材に関して、この資材を用いた熱融着施工時に、この資材と被接合面をぴったり接触させるための外的な挟圧や拘束を行わなくても、前記融着不良のない良好な融着を可能にする技術の提供を課題としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべくなされた本発明の要旨は、熱融着による接合や孔封じ等の熱融着施工を行うための熱融着機能性資材として、施工部に留め置き配置して用いる、通電発熱型の資材であって、熱可塑性樹脂材料が筒状に賦形された熱融着性の外鞘部材と、その内側にほぼ全長に亘って配置された感熱発泡剤配合樹脂材料製の感熱膨張性芯部材と、前記外鞘部材の内側にそのほぼ全長に亘って配置された通電発熱体とを有する熱融着機能性資材である。すなわち、上記本発明資材は、熱融着施工に際して、通電発熱体の通電発熱による芯部材の感熱膨張に駆動されて総断面積を増し、この断面積増によって被接合面に倣い接触するに至る。そして、この接触状態下で進行する外鞘部材の加熱溶融とその後の冷却凝固によって良好な融着が果たされる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1(a)、(b)は、本発明の基本的な実施形態に係る熱融着機能性資材1を模式的に示す概略斜視図及び概略断面図である。熱融着機能性資材1は全体が細長い形態をなしており、熱可塑性樹脂材料が円筒状に賦形された熱融着性の外鞘部材2と、その内側にほぼ全長に亘って配置された感熱発泡剤配合樹脂材料製の感熱膨張性の芯部材3と、外鞘部材2の内側にその全長に亘って配置された通電発熱体4とを有している。外鞘部材2は、加熱によって軟化し、内部の芯部材3の膨張によって押し拡げられることができ、且つ被接合面に融着可能なものであり、熱融着性を備えた熱可塑性樹脂で作られる。外鞘部材2に用いる基材樹脂の具体例としては、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA),エチレンアクリル共重合体(EEA,EAAなど),ポリオレフィン(PE,PPなど),ポリアミド(PA),ポリ塩化ビニル(PVC),フッ素樹脂(FEP,PFA,PVDF,ETFEなど)等を挙げることができ、使用目的や接合対象である被接合面の材質等に応じて適宜選定すれば良い。また、これらの樹脂は単一で用いても2種以上複合させて用いても良い。なお、熱融着機能性資材1は多くの場合、樹脂表面に対する熱融着に用いるが、樹脂以外の表面、例えば、金属,セラミックス,木材等の表面に対する熱融着に用いることもでき、その場合には、基材樹脂として、水酸基,カルボン酸基,アミノ基などの官能基を導入した樹脂を用いるとか、前記外鞘部材にコロナ処理を施す等によって被接合面に対する熱融着特性を向上させることが好ましい。芯部材3は、外鞘部材2内に配置され、加熱されることで膨張し、その外側の外鞘部材2を押し拡げて被接合面に押し付けるためのものであり、感熱発泡剤配合樹脂材料で形成される。ここで用いる感熱発泡剤配合樹脂材料としては、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA),エチレンアクリル共重合体(EEA,EAAなど),ポリオレフィン(PE,PPなど),ポリアミド(PA),ポリ塩化ビニル(PVC)などの樹脂中に、特有の温度以上で熱分解してN,CO等の気体を発生する感熱発泡剤を配合したもの等を挙げることができる。芯部材3の形態は、押し出し成形やシートからの切り出しによって棒状、紐状、パイプ状等に賦形したもの、繊維を束ねた形態のもの、あるいは、短繊維群,粉粒体群等任意である。
【0008】
通電発熱体4は、直接通電により或いは誘導加熱等による間接通電により電流を流すことによって発熱し、外鞘部材2及び芯部材3を加熱するためのものであり、通電発熱しうる任意の材料を使用しうる。また、その形態も、線材,細線束,板材,箔材,あるいは,繊維束,短繊維群,粉粒体群等任意である。この通電発熱体4は、外鞘部材2及び芯部材3を効率よく加熱することができるよう、図示実施形態に見られるように、外鞘部材2及び芯部材3の間に、芯部材3を取り囲むように配置することが好ましいが、この構造に代えて、芯部材3内に通電発熱体4を配置し、あるいは、共に短繊維や粉粒体の形の芯部材3と通電発熱体4とを混合した構造にして、まず芯部材3を加熱し、その芯部材3からの熱伝導によって外鞘部材2を加熱するようにしてもよい。また、通電発熱体4を外鞘部材2と芯部材3の間に配置すると共に、更に芯部材3内にも配置する構造としてもよい。
【0009】
通電発熱体4を外鞘部材2と芯部材3の間に、芯部材3を取り囲むように配置する場合には、通電発熱体4が芯部材3の膨張を阻止しないようにすることが必要である。そのような特性を備えた通電発熱体4の好適な形態としては、金属細線が筒状に編組され又はらせん状に巻かれ若しくは簀巻き状に平行配列された形態のものを挙げることができる。これらの形態の通電発熱体4を内鞘部材と呼ぶことにする。このような内鞘部材を用いると、金属細線の間を、加熱により流動化した芯部材3が通り抜けることができるので、芯部材3が膨張できる。また、金属細線によって形成した内鞘部材は、適度な柔軟性を備えているため、熱融着機能性資材1を可撓性とする場合に有利である。これらの形態の内鞘部材のうちでは、金属細線が筒状に編組された形態のものが、製造が容易で且つ外鞘部材2や芯部材3に対する接触面積を大きくできるので好ましい。内鞘部材に編組形態のものを用いる場合、それを構成する素線の、内鞘部材の軸線に対する交叉角度を15〜60°の範囲内に設定しておくことが、次の理由により好ましい。芯部材3が膨張して拡径する際、溶融した芯部材3は内鞘部材を構成する素線間を通り抜けるが、その際摩擦により内鞘部材に押し広げる方向の力を作用させる。また、芯部材3は長手方向にも膨張しようとし、その際素線に長手方向の引張力を作用させる。そして、内鞘部材は、上記押し広げ力が勝てば拡径変形し(ついては前記交叉角度が増大し)、引張力が勝てば伸長変形する(交叉角度が減少する)ことになる。ここで、芯部材3の上記通り抜けがなければ、交叉角度が約60°の時に上記押し広げ力と引張力がバランスして上記変形(交叉角度の増減)が生じない計算になる。しかしながら、本発明資材の場合には、上記通り抜け現象があり、更には、芯部材3や内鞘部材の拡径に対して、外鞘部材2による反力も存在する。すなわち、本発明資材にあっては、内鞘部材の拡径は起こりにくい。一方、伸長変形の方は起こりやすく、しかも過大な伸長変形作用は、それが外鞘部材2を含めた資材全体の伸長変形につながり、余長による資材の位置ずれやたるみ等の不具合をもたらすこととなる。上記伸長変形不具合を避けるためには、先ず、交叉角度が60°を超えないようにすることが望ましい。そして、交叉角度が小さいほど伸び変形は生じにくくなるが、小さすぎると、逆に、前記拡径作用が無視できないレベルとなって、逆に縮み変形傾向が生じはじめ、これも好ましくない。上記観点からの交叉角度の下限は、実験的に約15°である。
【0010】
熱融着機能性資材1は、可撓性のないものでもよいが、作業性の点で可撓性のあるものが好ましい。すなわち、熱融着機能性資材1の外径や外鞘部材の肉厚、各部品の形態や材料等を適切に選択することによって熱融着機能性資材1に可撓性を賦与した紐状の形態としておくと、巻いた状態でコンパクトに保管することができ、使用に際しては、屈曲を持った場所に対しても容易に所望位置にセットすることができるといった利点が得られる。
【0011】
次に、上記構成の熱融着機能性資材1の代表的な使用形態を説明する。図2(a)に示すように、少なくとも被接合面6a,6aが樹脂製である二つの部材6,6が小さい隙間7をあけて配置されている構造物8において、熱融着機能性資材1がこの隙間7を塞ぐため、或いは二つの部材6,6を接合するために用いられる。すなわち、この隙間7内に熱融着機能性資材1を挿配し、その状態で通電発熱体4に通電して発熱させると、この発熱により、通電発熱体4の内側に位置する芯部材3が加熱されて、溶融流動化すると共に配合剤の感熱発泡作用によって急激に膨張し、この膨張した流動物は、通電発熱体4にある隙間を通り抜け、外鞘部材2に到達してこれに内圧を及ぼし、この内圧を受けた外鞘部材2は、同じく前記発熱の作用を受けて溶融粘稠化しているので、容易に変形し、拡径する、という一連の経過を以て、図2(b)に示すように、熱融着機能性資材1は、その断面積を増す。そして、上記断面増によって、熱融着機能性資材1は両側の被接合面6a,6aにピッタリと接触するに至り、接触した熱融着機能性資材1は、その溶融粘稠化した外鞘部材2を以て被接合面6a,6aの表層部を溶融させて相溶し、その後の冷却凝固を経て、前記融着不良のない良好な熱融着が完了する。かくして、被接合面6a,6aの間隔よりも小径の熱融着機能性資材1を用いても、その熱融着機能性資材1を両被接合面6a,6aに良好に熱融着することができ、これにより両被接合面6a,6a間の隙間7を良好に塞ぐことができ、また、二つの部材6,6を良好に接合することができる。
【0012】
通電発熱体4に対する通電は、両端ないし中間部からの直接通電によってもよいし、両端間を短絡させた上で誘導加熱して、長手方向電流を生じさせるようにしてもよい。更には、図8に示すように、熱融着機能性資材の局部にトロイダルコイル15を配した誘導加熱形態により、上記局部の通電発熱体4に図示矢印のような局部周回誘導電流を生じさせて、当該局部の誘導加熱を行うことができる。このような局部誘導加熱は、熱融着機能性資材の仮留め融着に有用であり、また、この局部誘導加熱を加熱手段を相対移動させながら行うことで移動方式の誘導加熱も可能となる。
【0013】
以上に本発明の熱融着機能性資材の基本的な実施形態及びその代表的な使用形態を説明したが、本発明の熱融着機能性資材はこの実施形態、使用形態に限らず、種々変形が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。
【0014】
図3に示す実施形態の熱融着機能性資材1Aは、熱可塑性樹脂材料が角筒状に賦形された熱融着性の外鞘部材2Aと、その内側に全長に亘って配置された感熱発泡剤配合樹脂材料製の感熱膨張性の芯部材3Aと、外鞘部材2Aと芯部材3Aの間に、芯部材3Aを取り囲むように配置された内鞘部材即ち通電発熱体4Aとを有しており、その断面が扁平な矩形状となっている。このため、資材1Aは平紐状となっている。この形態の熱融着機能性資材1Aは狭い隙間に広い幅に亘って配置するのに適している。また、扁平としたことで、広い幅としたにも関わらずかなりの可撓性を与えることができ、取り扱いが容易となる。
【0015】
図4に示す実施形態の熱融着機能性資材1Bは、外鞘部材2と、その内側に、芯部材3を取り囲んで配置された通電発熱体4との間に、耐熱性非金属材料の繊維、例えばガラス繊維が筒状に編組された電気絶縁性の中間鞘部材11を配置した構造となっている。その他の構造は、図1に示す実施形態と同様である。図4に示す熱融着機能性資材1Bは、通電発熱体4が中間鞘部材11によって絶縁されているので、この資材1Bを交差配置したり、並列配置して使用した時に、外鞘部材2が溶融して流動し、交差配置或いは並列配置した資材1B,1B間の外鞘部材2の厚さが薄くなった場合にも、通電発熱体4,4同志が直接接触するということがなく、資材1B,1B間の短絡を確実に防止できる。なお、編組形態の中間鞘部材11を用いる場合、その中間鞘部材を構成する素線の、中間鞘部材の軸線に対する交叉角度も、上記した編組形態の内鞘部材と同様に、15〜60°の範囲内とすることが好ましい。この中間鞘部材11は、図3に示す熱融着機能性資材1Aにも有効である点は言うまでもない。
【0016】
図5の実施形態の熱融着機能性資材1Cは、図1に示すような丸紐状の熱融着機能性資材1の複数条を並列に一体化し、且つ渡り結線部材13を用いて全部の熱融着機能性資材1の通電発熱体4を直列に接続したものである(図示の便宜上、芯部材3等が真円断面に保たれている接続態様を示しているが、実用的には圧着スリーブで圧着接続する方式が便利である)。このように、複数条の資材1を並列に一体化することで、円形断面のような、単純で作りやすい形状の資材1を用いて、接合面積の大きい平紐形状の資材1Cを製造できる。また、図示したように、使用する熱融着機能性資材1の個数を偶数とすることで、給電端4a,4bを一端側に集約した往復通電が可能となり、直接通電のための給電造作、あるいは、誘導加熱対応の閉回路を構成するための短絡造作が容易となる利点が得られる。なお、丸紐状の熱融着機能性資材1を用いる代わりに図3に示すような平紐条の熱融着機能性資材1Aの複数条を用いてもよい。また、図5に示す実施形態では、複数本の熱融着機能性資材1を用いているが、この代わりに、1本の長い熱融着機能性資材を、ジグザクに折り曲げ、並列に並べて一体化してもよい。
【0017】
図6に示す実施形態の熱融着機能性資材1Dは、熱可塑性樹脂材料が筒状に賦形された熱融着性の外鞘部材2Dと、その内側に平行に配置された一対の芯部材3D,3Dと、各芯部材3Dを取り囲むように配置された通電発熱体4D,4Dと、各通電発熱体4Dを取り囲むように配置された、耐熱性非金属材料の繊維が筒状に編組された電気絶縁性の中間鞘部材11D,11Dとを備えており、並列に配置されている通電発熱体4D,4Dの後端は互いに電気的に接続されている。この構成の熱融着機能性資材1Dでは、各通電発熱体4Dへの接続端4Da,4Dbが資材1Dの前端にあるので、電気接続を容易に行うことができる利点が得られる。
【0018】
以上に示した各実施形態では、外鞘部材を周方向に一定肉厚としているが、必要に応じ変化させてもよい。図7はその場合の一実施形態を示すもので、この熱融着機能性資材1Eは、外鞘部材2Eが、その軸線から見た方位によって異なる厚さに形成されている。すなわち、この資材1Eでは、図7(a)に示すように、外鞘部材2Eの対向した一対の辺2Ea,2Eaが、他の対向した一対の辺2Eb,2Ebに比べて厚肉となっている。この構成により、図7(b)に示すように、内部の芯部材3が膨張する時、外鞘部材2Eの薄肉の辺2Eb,2Ebを押し拡げる方向に集中した膨張態様にでき、使用時には、資材1Eの取り付け方位を適切に選定することで、間隔の大きい被接合面6a,6a間に対しても資材1Eを良好に融着できる。
【0019】
本発明の熱融着機能性資材において、芯部材と通電発熱体の少なくとも一方が強磁性を備えた構成とすることも推奨される。前記したように、通電発熱体への通電は直接通電に限らず、誘導電流を生じさせる間接通電も可能であり、その場合、芯部材と通電発熱体の少なくとも一方が強磁性を備えた構成とすることで、通電発熱体に生じる誘導電流を大きくし、発熱量を大きくできる。更に、図8に示すようなトロイダルコイル15を配して行う通電形態において、前記局部周回誘導電流を効率よく生じさせるのにも有用である。
【0020】
本発明に係る熱融着機能性資材の寸法、体積膨張倍率、通電発熱体の抵抗値等は、使用目的、使用場所等に応じて適宜定めればよいが、目安として次のように定めることが好ましい。円形断面の資材1の外径は、1〜20mm程度、一層好ましくは2〜10mm程度とする。外径が1mm以下では、小さすぎて製造が困難となるばかりでなく、資材1が小さいので使用本数を多くしなければならず、作業性が悪くなり、得策ではない。また、20mmを越えるような資材1は、あまり使用場所がない。これらの点から外径を1〜20mmとすることが好ましい。また、外径を2〜10mmとすると、使用場所が多くなるのみならず、資材1が可撓性を有することが多く、このため取り扱い性が良いといった利点が得られる。図3に示す扁平断面の資材1Aでは、上記と同様な理由で、厚さを1〜20mm程度、一層好ましくは2〜10mm程度とするのが良い。
【0021】
本発明の熱融着機能性資材の熱融着施工時の不可逆的な体積膨張倍率は、1.5〜10倍に設定することが好ましい。この体積膨張倍率が1.5倍未満では、熱融着時に外鞘部材を被接合面に押し付ける効果が小さくなり、一方、10倍を越えるような過大な倍率では膨張むらや長手方向の暴れが生じるといった欠点を生じる。このため上記範囲が好ましい。なお、熱融着機能性資材に賦与する体積膨張倍率は、芯部材に用いる樹脂や感熱発泡剤の種類や混合割合等の調整により所望の値に設定できる。
【0022】
本発明の熱融着機能性資材の長手方向の通電抵抗は、0.01〜10Ω/mに設定することが好ましい。熱融着機能性資材を用いる場合、多くは長さが1〜100m程度である。また、この熱融着機能性資材に直接通電して発熱する際の電圧及び電流は、安全性あるいは設備造作の面から100V以下、100A以下とすることが好ましい。更に、熱融着機能性資材への投入電力としては、適切な発熱量を確保する上から、太さに応じて10W/m〜1kW/m程度とすることが好ましい。これらを考慮して、長手方向の通電抵抗を上記した範囲に設定することが好ましい。そして、上記諸元の下で通電発熱させることにより、10〜1000秒といった短時間で融着施工が完了する。
【0023】
本発明の熱融着機能性資材の外鞘部材の肉厚は、熱融着機能性資材に要求される強度(被接合面に溶着した状態で要求される強度)を確保しうるように定めれば良い。被接合面に溶着した状態の熱融着機能性資材に要求される強度は、多くの場合、接合区間長さ10mm当り30N以上である。被接合面間に熱融着機能性資材を溶着した状態では、外鞘部材が2個所で二つの被接合面を連結した状態となるので、2個所で30N/10mmのオーダーの強度を確保する必要がある。このためには、樹脂材料の通常の強度に照らして1個所の肉厚を0.2mm程度に設定すればよい。かくして、外鞘部材の肉厚は、0.2mm以上に設定することが好ましい。外鞘部材の外法に対する肉厚の割合は、小さすぎると肉厚が薄くなって強度が低下し、一方、大きすぎると内部の空間が小さくなって芯部材や通電発熱体を収容できなくなるばかりでなく、外鞘部材の可撓性が無くなってくるので、これらを考慮して定めれば良い。外鞘部材に適度な可撓性を確保する上からは、少なくとも周方向の1方位に関して対称に位置する2領域の肉厚が該2領域に係る外法の25%以下に設定することが好ましく、これにより、その外鞘部材を、前記2領域が曲げ外周側及び曲げ内周側となるように屈曲させる方向に適度な可撓性を確保できる。
【0024】
本発明の熱融着機能性資材の主要な用途は、図2に示す実施形態で示すように、二つの部材6,6の間の隙間7を塞いでシールするため或いは二つの部材6,6を接合するためであるが、その他にも種々な用途に用いることができる。その例をいくつか示す。図9(a)は、樹脂板21、21を突き合わせた状態の構造物20を示しており、その突き合わせた位置をシールすることが要求されている。この場合、突き合わせた位置の上に、例えば、図3に示す実施形態の熱融着機能性資材1Aを乗せ、その周囲を、離型処理を施した金属あるいはフッ素樹脂等の融着しない材料で形成されたカバー部材24で囲っておき、その熱融着機能性資材1に通電して発熱させることで、熱融着機能性資材1Aを樹脂板21、21の表面に熱融着させ、その後、カバー部材24を取り外すことで、図9(b)に示すように、樹脂板21、21の突き合わせ位置の上に熱融着機能性資材1Aが融着してシールした構造を形成できる。
【0025】
図10(a)は、樹脂板26を示しており、その上に所定高さのビード(肉盛部)を形成することが要求されている。この場合、その樹脂板26の上に、例えば、図1に示す実施形態の熱融着機能性資材1を乗せ、その周囲を同じく融着しない材料で形成されたカバー部材27で囲っておき、その熱融着機能性資材1に通電して発熱させることで、熱融着機能性資材1を樹脂板26に熱融着させ、その後、カバー部材24を取り外すことで、図10(b)に示すように、樹脂板26の表面に熱融着機能性資材を融着させ、ビード28を形成することができる。この際、カバー部材27の内面形状を、形成すべきビードに対応する形状としておくことで、所望形状のビードを形成することができる。
【0026】
図11(a)は、複数の樹脂ブロック31、32、33で組み立てた構造物30を示している。ここで用いている樹脂ブロック32、33はそのコーナー部に丸みを有しているため、そのコーナー部を突き合わせた位置に穴34が生じており、この穴34を埋めることが望まれる。この場合、穴34内に、例えば、図1に示す実施形態の熱融着機能性資材1を挿入し、その熱融着機能性資材1に通電して発熱させることで、芯部材3が発泡膨張し、加熱され軟化している外鞘部材2を押し広げて穴34の内面に押し付け熱融着させる。かくして、穴34が外鞘部材2及び芯部材3によって塞がれる。なお、この場合、穴34内を水等が通り抜けないようにすることが望まれる場合には、芯部材3の加熱温度を調整することなどで、独立気泡が形成されるようにすればよい。
【0027】
以上、被接合面の材質が樹脂である例について説明したが、本発明の熱融着機能性資材は樹脂表面に限らず、他の材料の表面、例えば、金属やセラミックス或いは木材などに熱融着させる場合にも使用できる。
【0028】
更に、本発明の熱融着機能性資材は、使用場所を選ばず、種々な場所で使用可能である。通電発熱性資材ならば、水気のある環境での融着施工も発熱量等の選定によって不可能でなくなるが、特に本発明資材の場合、その拡径機能による資材−被接合面間の水膜排除が進むことで、水中施工さえも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明の熱融着機能性資材は、熱融着性の外鞘部材と、その内側に配置された感熱膨張性の芯部材と通電発熱体とを備えた構成としたものであるので、熱融着施工に当たっては、この資材を被接合面に面する所定位置にセットし、通電発熱体に通電して発熱させることにより、芯部材が膨張して、加熱され軟化している外鞘部材を押し拡げて被接合面に強く押し付けることができ、このため、この資材を外的な挟圧や拘束によって被接合面に強く押し付けていなくても、良好な熱融着を行うことができる。かくして、本発明資材は、被接合面にぴったりと接触させるための外的な挟圧や拘束を行うことができない或いは困難な場所においても支障なく使用することができ、また、水中施工さえも可能であり、種々な用途、場所に使用することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、本発明の基本的な実施形態に係る熱融着機能性資材を模式的に示す概略斜視図及び概略断面図
【図2】(a)、(b)は、図1に示す熱融着機能性資材を被接合面に熱融着させる前の状態及び後の状態を示す概略断面図
【図3】(a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係る熱融着機能性資材を模式的に示す概略斜視図及び概略断面図
【図4】本発明の更に他の実施形態に係る熱融着機能性資材を模式的に示す概略断面図
【図5】(a)、(b)は、本発明の更に他の実施形態に係る熱融着機能性資材を模式的に示す概略斜視図及び概略断面図
【図6】(a)、(b)は、本発明の更に他の実施形態に係る熱融着機能性資材を模式的に示す概略斜視図及び概略断面図
【図7】(a)、(b)は、本発明の更に他の実施形態に係る熱融着機能性資材を被接合面に熱融着させる前の状態及び後の状態を示す概略断面図
【図8】熱融着機能性資材を局部的に誘導加熱する状態を示す概略断面図
【図9】(a)、(b)は、樹脂板の突き合わせ位置に図1に示す熱融着機能性資材を熱融着させる前の状態及び後の状態を示す概略断面図
【図10】(a)、(b)は、樹脂板上に図1に示す熱融着機能性資材を熱融着させる前の状態及び後の状態を示す概略断面図
【図11】(a)、(b)は、樹脂ブロック間に生じている穴を図1に示す熱融着機能性資材で塞ぐ前の状態及び後の状態を示す概略平面図
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 熱融着機能性資材
2,2A,2D,2E 外鞘部材
3,3A,3D 芯部材
4,4A,4D 通電発熱体
6a,6a 被接合面
7 隙間
11 中間鞘部材
13 渡り結線部材

Claims (10)

  1. 熱融着による接合や孔封じ等の熱融着施工を行うための熱融着機能性資材として、施工部に留め置き配置して用いる、通電発熱型の資材であって、熱可塑性樹脂材料が筒状に賦形された熱融着性の外鞘部材と、その内側にほぼ全長に亘って配置された感熱発泡剤配合樹脂材料製の感熱膨張性芯部材と、前記外鞘部材の内側にそのほぼ全長に亘って配置された通電発熱体とを有する熱融着機能性資材。
  2. 前記通電発熱体が、金属細線が筒状に編組され又はらせん状に巻かれ若しくは簀巻き状に平行配列された形態の内鞘部材で構成されており、その内鞘部材が前記芯部材を取り囲んで配置されていることを特徴とする、請求項1記載の熱融着機能性資材。
  3. 耐熱性非金属材料の繊維が筒状に編組された電気絶縁性の中間鞘部材が、前記外鞘部材と通電発熱体との間に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の熱融着機能性資材。
  4. 編組形態の前記内鞘部材または中間鞘部材において、該部材を構成する素線の、内鞘部材または中間鞘部材の軸線に対する交叉角度が15〜60°の範囲内にあることを特徴とする、請求項2又は3記載の熱融着機能性資材。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の熱融着機能性資材の複数条が並列に一体化されていることを特徴とする熱融着機能性資材。
  6. 前記芯部材と通電発熱体の少なくとも一方が強磁性を備えていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項記載の熱融着機能性資材。
  7. 前記外鞘部材が、その軸線から見た方位によって異なる厚さに形成されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項記載の熱融着機能性資材。
  8. 熱融着施工時の不可逆的な体積膨張倍率が、1.5〜10倍に設定されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項記載の熱融着機能性資材。
  9. 長手方向の通電抵抗が0.01〜10Ω/mに設定されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項記載の熱融着機能性資材。
  10. 前記外鞘部材は、肉厚が0.2mm以上に設定され、且つ、少なくとも周方向の1方位に関して対称に位置する2領域の肉厚が該2領域に係る外法の25%以下に設定されていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項記載の熱融着機能性資材。
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