JP3594414B2 - 手摺取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物用の手摺において、手摺杆を設置壁面に取付けるための手摺取付装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明にかかる発明者は、本発明に関連する手摺取付装置の開発を既に行っており、特願平8−34244号や特願平8−142391号として出願もなされている。即ちこれらの手摺取付装置は、図1において、単一の手摺杆1の端部を支持して設置壁面2に取付けるための単独型手摺取付装置3Aや、連結すべき手摺杆1,1の両端部を支持して設置壁面2に取付けるための連結型手摺取付装置3Bであって、これらの手摺取付装置の主要部品は、連結すべき手摺杆1を支持し設置壁面2に取付けるためのブラケット本体と、このブラケット本体の取付ネジ頭等を外部に露出しないように被覆するブラケットカバーとよりなり、手摺杆1を装着したブラケット本体を取付ネジによって設置壁面に取付け、これにブラケットカバーを嵌合して手摺を完成するものである。しかしながら、これらの手摺取付装置では、ブラケット本体とブラケットカバーとは簡単に取外しができないような係着手段で係着されているので、装着したブラケットカバーがいたずら等によって取外される危惧はなくなるものの、手摺の修理や交換等の際に、ブラケットカバーの取外しは困難を窮め、取外しの際に部品に無理な応力を加えて部品を破損するような事態も生じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記した不便を解消するために開発され、本発明が解決しようとする課題は、手摺の修理や交換の際には、ブラケット本体に係着しているブラケットカバーを取外すことが可能であると共に、ブラケットカバーの取外しは複数操作を必要とすることにより、不用意にブラケットカバーが脱落してブラケットカバーが紛失してしまう欠点や、手摺使用中に偶発的にブラケットカバーが脱落して使用者の身体を傷つけるような危険性を回避することができる手摺取付装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明による手摺取付装置は、設置壁面に対して手摺杆を取付けるブラケット本体は、該設置壁面に固定される取付板部と該取付板部端に垂設される支持板部とよりなり、該支持板部は、外側面側に該手摺杆の一端を支持する支持部が設けられた略U字状外周面をなす端板部と、該端板部の内側面側に連設され該端板部外周面に沿って内方に位置する略U字状外周面をなす段部とを具備し、また該ブラケット本体を被覆するブラケットカバーは、該ブラケット本体の該取付板部上部を被覆すると共にその端縁部が該段部に沿う略U字状をなす形状を有し、該ブラケットカバーにおける端縁部内面に突設した突起部が該ブラケット本体の該段部面に凹設した溝穴部に係合することにより該ブラケットカバーが該ブラケット本体に係止される手摺取付装置において、該ブラケットカバーの該突起部は、その略U字状の自由端にむけて、該ブラケットカバーにおける該端縁部内面から傾斜状に立上がる傾斜縁、該傾斜縁頂部から該端縁部内面と並行する並行縁、該並行縁端部から該端縁部内面と垂直に延びる垂直縁、該垂直縁頂部から該端縁部内面とほぼ並行に延びる頂縁によって形成され、該傾斜縁から該頂縁に至る該突起部が嵌合しうる長さを有する該ブラケット本体の該溝穴部は、該溝穴部の長さ方向に該段部との境界段差面を形成するように凹設され、また誘導凹所が該溝穴部の幅方向に該溝穴部に連続して凹設され、該誘導凹所には該誘導凹所底部の開始位置から該段部面上まで該頂縁先端が摺動しうる誘導斜面が設けられ、該溝穴部に嵌合している該突起部を該突起部の該傾斜縁が該境界段差面上を摺動するように該溝穴部の長さ方向に移動させることによって、該垂直縁が該境界段差面に当接し且つ該並行縁が該段部面上に当接した状態から、該突起部を該溝穴部の幅方向に移動させることにより該頂縁先端を該誘導凹所における該誘導斜面の該開始位置に位置させるようにしたことを主な特徴とする。
【0005】
また前記誘導凹所の一つの態様として、前記誘導凹所は、前記溝穴部の境界段差面に連続する側壁面を有し、前記誘導斜面は、該側壁面の他端位置において該溝穴部の長さ方向に向けて設けられていることを特徴とする。
さらに前記誘導凹所の他の態様として、前記誘導凹所は、前記溝穴部の境界段差面に連続する側壁面を有し、前記誘導斜面は、該溝穴部の底面より浅い位置の溝穴画成縁から該溝穴部の幅方向に向けて設けられていることを特徴とする。
また、前記段部の形態として、前記ブラケット本体の支持板部端板部内側面側には前記段部を挟んで略U字状断面をなす隆状段部が形成され、該段部の面は該端部と該隆状段部とに挟まれた凹陥溝底面およびその連続面で形成されていることを特徴とする。
さらに、ブラケットカバーの装着を容易にするために、前記ブラケットカバーの頂縁は、該略U字状の自由端方向にむけてブラケットカバー内面側に傾斜する斜状縁で形成されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1には、上下方向および水平方向に延びる直角状をなす2本の手摺杆1,1について、それぞれの末端を単独に支持し設置壁面2であるタイル壁面に取付けられる単独型手摺取付装置3Aと、手摺杆1,1の連結部分で両者の手摺杆1,1の末端を纏めて支持し設置壁面2に取付けられる連結型手摺取付装置3Bとの配置が示される。これらの手摺取付装置3A,3Bは、手摺を取付けることのできる建物の任意の設置壁面2に設置して使用することができるが、特に水を多用する浴室、洗面所、ユティリティルーム、厨房等に設置して使用する場合に特に有効である。本発明は、このような手摺取付装置3A,3Bに適用される技術である。
【0007】
本発明は、単独型手摺取付装置3Aおよび連結型手摺取付装置3Bとに共通する技術であるが、最初に単独型手摺取付装置3Aに関する実施態様について説明する。図2は手摺杆1の端部を加えた単独型手摺取付装置3Aの分解斜視図であって、図中10はブラケット本体、30はブラケットカバーを示す。ブラケット本体10およびブラケットカバー30は、共にABS樹脂のような弾力性を有する硬質合成樹脂または金属等の成形によって製造される。ブラケット本体10には設置壁面2に固定される取付板部11と、取付板部11の端縁より垂設される支持板部12とが形成されており、取付板部11には取付壁面2へブラケット本体10を取付固定するための取付ネジを挿通するネジ孔13が穿設されている。支持板部12の端板部14は略U字状外周面を有し、端板部14の外側面側には合成樹脂被覆鋼管製の手摺杆1の端部を嵌着するための環状溝15が手摺杆支持部として形成されている。
【0008】
部分を詳細に記載した図3に示されるように、端板部14の内側面側には、凹陥溝16を挟んで、端板部14の略U字状外周面に沿って内方に位置する略U字状外周面を有する隆状段部17が形成されており、後述するブラケットカバー30の裏面が密着被覆されるようにされている。したがって凹陥溝16の底面は端板部14の略U字状外周面より内方に位置する段部18の面を形成しており、左右の対称位置にある段部18の双方の末端には段部18より深い溝穴部19,19が形成されている。一方、ブラケットカバー30は、ブラケット本体10の上面を周囲から被覆する形状を有し、その一方の端縁部31はブラケット本体10の隆状段部17に密着して被覆するような略U字状断面を有する。そして端縁部31に沿って突縁32が形成され、ブラケット本体10に嵌合した場合に、ブラケット本体10の凹陥溝16に係合するようにされている。さらにブラケット本体10に係合した際に、ブラケット本体10の双方の溝穴部19,19に係着する双方の突起部33,33が左右の対称位置における略U字状の先端側に設けられている。
【0009】
突起部33について図3を参照してより詳細に説明すると、ブラケットカバー30の端縁部31において、突起部33は、突縁32に連続してその略U字状の自由端に向けて、ブラケットカバー30の端縁部31から傾斜状に立上がる傾斜縁34、傾斜縁34頂部から端縁部31内面と並行する並行縁35、並行縁35端部から端縁部31内面と垂直に延びる垂直縁36、垂直縁36頂部から該U字状の自由端方向に向けて端縁部31内面側に傾斜する頂縁37により構成されている。頂縁37はこの態様においてはブラケットカバー30の装着を容易にするために斜状縁とされているが、必ずしも斜状縁である必要はなく、端縁部31内面とほぼ並行に延びる並行状の縁で形成されてもよい。
【0010】
かかるブラケットカバー30の突起部33に対応するブラケット本体10の段部18における溝穴部19付近の詳細も図3に示される。即ち端板部14と隆状段部17に挟まれる凹窪溝16の底面である段部18の面の末端に凹設された溝穴部19は傾斜縁34から頂縁37に至る突起部33の全長が嵌入しうる長さを有すると共に、その長さ方向に段部18との境界段差面20を形成するように凹設されている。また溝穴部19に隣接してその幅方向には誘導凹所21が凹設されており、誘導凹所21には境界段差面20に連続する側壁面22と溝穴部19の底面より浅くされ、突起部33の垂直縁36の高さより深くされた凹所底面23が形成されている。誘導凹所21における側壁面22の他端位置には凹所端面24に接して凹所底面23を開始位置とする段部18の面上に至る誘導斜面25が溝穴部19の長さ方向に向けて形成され、誘導斜面25に連続する位置の隆起段部17にも連続誘導斜面26が形成されている。
【0011】
手摺杆1を支持させ設置壁面2に取付けたブラケット本体10にブラケットカバー30を装着するには、ブラケット本体10の凹陥溝16に突起部33の頂縁37を嵌合し、そのまま凹陥溝16の方向にブラケットカバー30を押込めば、ブラケットカバー30の対称的に向合って突設されている双方の突起部33,33は、ブラケット本体10の対向する段部18,18の面上を摺動し、ブラケットカバー30の弾発力によって突起部33は溝穴部19に対し挿入方向の応力を受けるから、突起部33の傾斜縁34が境界段差面20の縁上に達した時点で、突起部33全体が溝穴部19に引込まれ、図4に示されるように、突起部33全体が溝穴部19に完全に係合した状態でブラケットカバー30はブラケット本体10に係止される。なおブラケットカバー30およびブラケット本体10には、他の個所に他の補助的係合手段や両者の係止位置を規制する手段が採用されることがあるが、それらは本発明の要点ではない。図4に示される係止状態が手摺設置後の手摺使用状態となるが、通常の使用でこの係止状態が解除されることはなく、安定した手摺使用状態を維持することができる。
【0012】
また手摺使用状態では、ブラケットカバー30はブラケット本体10にその周縁部が密着した状態で係止されているので、両者の隙間からブラケット本体10内への水の侵入による障害を引き起すようなことはない。次に手摺の修理や交換の際に、ブラケット本体10からブラケットカバー30を取外す手順について説明する。図4に示される手摺使用状態からブラケットカバー30を摘んでその略U字状の頂点方向に引上げると、図5に示されるように、ブラケットカバー30の弾力に抗してブラケットカバー30の略U字状自由端側を外方に開くように、ブラケットカバー30の突起部33における傾斜縁34が境界段差面20の縁上を摺動する。ブラケットカバー30が傾斜縁34の始点から垂直縁36までの距離を上方に移動し、ブラケットカバー30の自由端が並行縁35の高さ分浮上がった後に並行縁35が段部18に当接し、垂直縁36が境界段差面20に当接した位置で引上げは強制的に停止され、図6に示される移動停止状態となる。
【0013】
本発明では、ブラケットカバー30の取外し時に、ブラケットカバー30が手摺使用状態から短い距離移動された後に、一時的にブラケットカバー30の移動を停止させる移動停止状態を得ることができるので、ブラケットカバー30の取外し時に、ブラケットカバー30が一気に分離放擲されて破損したり、紛失したりする事態を生じさせないようにすると共に、手摺使用状態において何らかの強い応力がブラケットカバー30に作用し、ブラケットカバー30がかかる移動停止状態位置まで移動したとしても、ブラケットカバー30はその状態で留まるから、手摺使用者の身体がブラケット本体10やブラケットカバー30の鋭利な個所に接触して怪我をしたりする虞がなく、手摺使用中の安全性を確保することもできる。
【0014】
移動停止状態からさらにブラケットカバー30を取外すには、ブラケットカバー30を溝穴部19の幅方向に端板部14から引離すように移動する。この際にブラケットカバー30の自由端は設置壁面2より離れ、またブラケットカバー30の端縁部31も端板部14から浮上がっているので、ブラケットカバー30の移動のための手掛りを得ることは容易である。並行縁35が段部18に当接し、垂直縁36が境界段差面20およびこれに連続する側壁面22に当接したままで突起部33は誘導凹所21に侵入し、やがて突起部33が側壁面22の端位置まで移動して凹所端面24に当接した場合に、頂縁37の先端が誘導斜面25の位置にさしかかり、この位置からブラケットカバー30をその略U字状の頂点方向に引上げると、図7に示されるようにブラケットカバー30の弾発力に抗して頂縁37の先端は誘導斜面25および連続誘導斜面26上を摺動し、ブラケットカバー30を取外すことができる。このように手摺使用状態からブラケットカバー30の取外し迄の過程を、ブラケットカバー30を所定方向に移動する簡単な操作で行うことが可能である。
【0015】
次に連結型手摺取付装置3Bに関する実施態様について説明を行う。図8乃至図10は連結型手摺取付装置3Bに関する図面であり、連結型手摺取付装置3Bでは単独型手摺取付装置3Aと比較して、連結すべき一対の手摺杆1,1を支持するために、取付板部11に対して一対の支持板部12,12が直角に位置して垂設される点等の相違点も存在するが、単独型手摺取付装置3Aと同様材料で成形製造されるものであり、また各部の構成に関しては、両者共通する個所が多く、連結型手摺取付装置3Bを示す図8乃至図10において付された符号中、単独型手摺取付装置3Aについて付した符号と同一な符号は、単独型手摺取付装置3Aと同様個所を示す符号として使用されている。
【0016】
図8乃至図10に示される連結型手摺取付装置3Bについて単独型手摺取付装置3Aとの相違点は次のとおりである。
▲1▼単独型手摺取付装置3Aでは、単一の手摺杆1を支持するために、取付板部11に対して単一の支持板部12が垂設されているが、連結型手摺装置3Bでは、連結すべき一対の手摺杆1,1を支持するために、取付板部11に対して一対の支持板部12,12が直角に位置して垂設される点。
▲2▼単独型手摺取付装置3Aでは、ブラケットカバー30の形状は、手摺杆1の軸線方向から見て左右対称であり、本発明の特徴とするブラケット本体10の溝穴部19とブラケットカバー30の突起部33との係止機構も左右対称に具備されるが、連結型手摺取付装置3Bでは、ブラケットカバー30の形状は、いずれの手摺杆1,1の軸線方向から見ても左右非対称であり、本発明の特徴とするブラケット本体10の溝穴部19とブラケットカバー30の突起部33との係止機構は出隅側のみに適用され、入隅側では、図9に示されるブラケットカバー30の自由端縁40から突出する突子41,41を図8に示されるブラケット本体10の取付板部11から立上がる入隅壁42の頂縁溝43に嵌入させて係止させるようにした点。
【0017】
▲3▼単独型手摺取付装置3Aでは、端板部14の内側面側に凹陥溝16を挟んでブラケットカバー30の裏面が密着被覆される隆状段部17が形成されており、凹陥溝16の底面が段部18の面を形成しているが、連結型手摺取付装置3Bでは、隆状段部17は形成されておらず、端板部14の内側面側にブラケットカバー30の裏面が密着被覆される段部18が形成されている点。
▲4▼単独型手摺取付装置3Aでは、ブラケット本体10に凹陥溝16が形成され、またブラケットカバー30の端縁部31に沿って凹陥溝16に係合する突縁32が形成されているが、連結型手摺取付装置3Bでは、ブラケット本体10に凹陥溝16は形成されておらず、またブラケットカバー30に突縁32も形成されていない点。
【0018】
前記の相違点の他に、本発明の特徴とするブラケット本体10の溝穴部19とブラケットカバー30の突起部33との係止機構についても連結型手摺取付装置3B用の設計がなされているので、この点に関して以下説明する。図9に示されるように、連結型手摺取付装置3Bにおける突起部33は、前述のようにブラケットカバー30の出隅側にのみ設けられる。また前述のように連結型手摺取付装置3Bのブラケットカバー30には、その端縁部31に単独型手摺取付装置3Aにおけるような突縁32は設けられず、突起部33は、端縁部31から僅かに内方に位置した個所に独立して突設される。図10に示されるように、突起部33が略U字状の自由端に向けて、ブラケットカバー30の端縁部31から傾斜状に立上がる傾斜縁34、傾斜縁34頂部から端縁部31内面と並行する並行縁35、並行縁35端部から端縁部31内面と垂直に延びる垂直縁36、垂直縁36頂部から該略U字状の自由端方向に向けて端縁部31内面側に傾斜する頂縁37により形成されている点は単独型手摺取付装置3Aと同様である。
【0019】
かかるブラケットカバー30の突起部33に対応するブラケット本体10の段部18における溝穴部19付近の詳細も図10に示される。即ち端板部14から僅かに離れた段部18の面の末端に凹設された溝穴部19は、傾斜縁34から頂縁37に至る突起部33の全長が嵌入しうる長さを有すると共に、その長さ方向に段部18との境界段差面20を形成するように凹設されている。また溝穴部19に隣接してその幅方向には誘導凹所21が凹設されており、誘導凹所21には、境界段差面20に連続する側壁面22と、溝穴部19の底面より浅い位置で溝穴部19の一縁を画成する溝穴画成縁44上を開始位置として溝穴部19の幅方向に向けた誘導斜面25とが設けられている。
【0020】
一対の手摺杆1,1を支持させ設置壁面2に取付けたブラケット本体10にブラケットカバー30を装着するには、ブラケット本体10に対しブラケットカバー30を上方から押込めばよい。ブラケットカバー30の入隅側では、図9に示される自由端縁40の突子41,41が図8に示される入隅壁42の頂部溝43に嵌合し、また出隅側では、単独型手摺取付装置3Aで説明したと同様に、突起部33全体が溝穴部19に完全に係合した状態でブラケットカバー30はブラケット本体10に係止される。なおブラケットカバー30およびブラケット本体10には、他の個所に他の補助的係合手段や両者の係止位置を規制する手段が採用されることがあるが、それらは本発明の要点ではない。かかる係止状態が単独型手摺取付装置3Aで説明したと同様に、手摺設置後の手摺使用状態となる。手摺の修理や交換の際に、ブラケット本体10からブラケットカバー30を取外す手順も、手摺使用状態から移動停止状態に至る手順は、単独型手摺取付装置3Aの場合と同様である。手摺使用状態からブラケットカバー30を摘んでその略U字状の頂点方向に引上げると前述のように移動停止状態となる。
【0021】
移動停止状態では、出隅側においては、並行縁35が段部18に載置され、垂直縁36が境界段差面20に当接した位置で引上げは強制的に停止される。また突起部33における頂縁37は溝穴画成縁44より脱出することになり、他方入隅側においては、自由端縁40における突子41,41は、入隅壁42の頂縁溝43から抜出して該部の係止状態を解除する。移動停止状態からさらにブラケットカバー30を取外すには、ブラケットカバー30の出隅側を持上げ、入隅側の自由端縁40を中心としてブラケットカバー30全体をブラケットカバー30の弾発力に抗して回転させる。この際にブラケットカバー30の自由端は設置壁面2より離れ、またブラケットカバー30の端縁部31も端板部14から浮上がっているので、ブラケットカバー30を回転するための手掛りを得ることは容易である。この回転によって溝穴画成線44を脱出している頂縁37はその先端が誘導斜面25を摺動し、ブラケットカバー30を取外すことができる。このように連結型手摺取付装置3Bにおいても、手摺使用状態からブラケットカバー30の取外し迄の過程を、ブラケットカバー30を所定方向に移動し且つ回転させる簡単な操作で行うことが可能である。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、次のような効果を奏する。
A.手摺の修理や交換時に、部品を破損させるような無理な応力を作用させずにブラケット本体からブラケットカバーを取外すことができる。
B.ブラケット本体からブラケットカバーを取外す作業は、ブラケットカバーの単純な移動、回転等によって行うことができ、特別な工具を必要としない。
C.ブラケットカバーの装着時に、ブラケットカバーの弾発力によって突起部は溝穴部に対し挿入方向の応力を受けるから、突起部の傾斜縁が境界段差面の縁上に達した時点で、突起部全体が溝穴部に引込まれ、突起部全体が溝穴部に完全に係合した状態でブラケットカバーがブラケット本体に係止され、通常の使用でこの係止状態が解除されることはなく、安定した手摺使用状態を維持することができる。
【0023】
D.ブラケット本体からブラケットカバーを取外す工程中で、ブラケットカバーが手摺使用状態から短い距離移動された位置で移動停止状態となり、一時的にブラケットカバーの移動が強制的に停止されるから、ブラケットカバーの取外し時に、ブラケットカバーが一気に分離放擲されて破損したり、紛失したりする事態を生じさせない。
E.手摺使用状態において何らかの強い応力がブラケットカバーに作用し、ブラケットカバーが移動したとしても、ブラケットカバーが手摺使用状態から短い距離移動された位置で移動停止状態となり、一時的にブラケットカバーの移動が強制的に停止されるから、使用者の身体がブラケット本体やブラケットカバーの鋭利な個所に接触して怪我をしたりする虞がなく、手摺使用中の安全性を確保することができる。
F.移動停止状態から、さらにブラケットカバーを取外す際に、ブラケットカバーの自由端は設置壁面より離れ、またブラケットカバーの端縁部も支持板部の端板部から浮上がっているので、ブラケットカバーのその後の移動のための手掛りを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手摺取付装置の配置を示す斜視図である。
【図2】本発明による手摺取付装置の一実施態様を示す分解斜視図である。
【図3】同実施態様のブラケット本体とブラケットカバーとの係止機構を示す部分欠截分解斜視図である。
【図4】同実施態様のブラケットカバー係着状態を示す部分欠截斜視図である。
【図5】同実施態様のブラケットカバー取外し初期過程を示す部分欠截斜視図である。
【図6】同実施態様のブラケットカバー取外し過程における移動停止状態を示す部分欠截斜視図である。
【図7】同実施態様のブラケットカバー取外し過程における頂縁の誘導斜面摺動状態を示す部分欠截斜視図である。
【図8】本発明の手摺取付装置の他の実施態様を示す分解斜視図である。
【図9】他方向から見た図8に示す実施態様を示す分解斜視図である。
【図10】図8に示す実施態様のブラケット本体とブラケットカバーとの係止機構を示す部分欠截分解斜視図である
【符号の説明】
1 手摺杆 2 設置壁面
10 ブラケット本体 11 取付板部
12 支持板部 14 端板部
16 凹陥溝 17 隆状段部
18 段部 19 溝穴部
20 境界段差面 21 誘導凹所
22 側壁面 25 誘導斜面
30 ブラケットカバー 31 端縁部
33 突起部 34 傾斜縁
35 並行縁 36 垂直縁
37 頂縁 44 溝穴画成縁

Claims (5)

  1. 設置壁面に対して手摺杆を取付けるブラケット本体は、該設置壁面に固定される取付板部と該取付板部端に垂設される支持板部とよりなり、該支持板部は、外側面側に該手摺杆の一端を支持する支持部が設けられた略U字状外周面をなす端板部と、該端板部の内側面側に連設され該端板部外周面に沿って内方に位置する略U字状外周面をなす段部とを具備し、また該ブラケット本体を被覆するブラケットカバーは、該ブラケット本体の該取付板部上部を被覆すると共にその端縁部が該段部に沿う略U字状をなす形状を有し、該ブラケットカバーにおける端縁部内面に突設した突起部が該ブラケット本体の該段部面に凹設した溝穴部に係合することにより該ブラケットカバーが該ブラケット本体に係止される手摺取付装置において、該ブラケットカバーの該突起部は、その略U字状の自由端にむけて、該ブラケットカバーにおける該端縁部内面から傾斜状に立上がる傾斜縁、該傾斜縁頂部から該端縁部内面と並行する並行縁、該並行縁端部から該端縁部内面と垂直に延びる垂直縁、該垂直縁頂部から該端縁部内面とほぼ並行に延びる頂縁によって形成され、該傾斜縁から該頂縁に至る該突起部が嵌合しうる長さを有する該ブラケット本体の該溝穴部は、該溝穴部の長さ方向に該段部との境界段差面を形成するように凹設され、また誘導凹所が該溝穴部の幅方向に該溝穴部に連続して凹設され、該誘導凹所には該誘導凹所底部の開始位置から該段部面上まで該頂縁先端が摺動しうる誘導斜面が設けられ、該溝穴部に嵌合している該突起部を該突起部の該傾斜縁が該境界段差面上を摺動するように該溝穴部の長さ方向に移動させることによって、該垂直縁が該境界段差面に当接し且つ該並行縁が該段部面上に当接した状態から、該突起部を該溝穴部の幅方向に移動させることにより該頂縁先端を該誘導凹所における該誘導斜面の該開始位置に位置させるようにしたことを特徴とする手摺取付装置。
  2. 前記誘導凹所は、前記溝穴部の境界段差面に連続する側壁面を有し、前記誘導斜面は、該側壁面の他端位置において該溝穴部の長さ方向に向けて設けられていることを特徴とする請求項1記載の手摺取付装置。
  3. 前記誘導凹所は、前記溝穴部の境界段差面に連続する側壁面を有し、前記誘導斜面は、該溝穴部の底面より浅い位置の溝穴画成縁から該溝穴部の幅方向に向けて設けられていることを特徴とする請求項1記載の手摺取付装置。
  4. 前記ブラケット本体の支持板部端板部内側面側には、前記段部を挟んで略U字状断面をなす隆状段部が形成され、該段部の面は該端部と該隆状段部とに挟まれた凹陥溝底面およびその連続面で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の手摺取付装置。
  5. 前記ブラケットカバーの頂縁は、該U字状の自由端方向にむけてブラケットカバー内面側に傾斜する斜状縁で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の手摺取付装置。
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