JP3594029B2 - データ伝送方法及び装置 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、映像信号情報をあらわす量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするディジタルデータをシリアル伝送するデータ伝送方法、及び、その実施に供されるデータ伝送装置に関する。
【0002】
背景技術
映像信号の分野においては、伝達情報の多様化及び再生画像の高品質化を実現する観点等からのディジタル化が図られており、例えば、映像信号情報をあらわすディジタルデータによって形成されるディジタル映像信号を扱う高精細度テレビジョン(High Definition Television:HDTV)システム等が提案されている。HDTVシステムのもとにおけるディジタル映像信号(以下、HDディジタル映像信号という)は、例えば、BTA(Broadcasting Technology Association:放送技術開発協議会)により制定された規格に従って形成され、Y,PB /PR 形式のものとG,B,R形式のものとがある。Y,PB /PR 形式の場合、Yは輝度信号を意味し、PB 及びPR は色差信号を意味する。また、G,B,R形式の場合、G,B及びRは夫々緑色原色信号,青色原色信号及び赤色原色信号を意味する。
【0003】
Y,PB /PR 形式のHDディジタル映像信号は、フレームレートが30Hzあるいは30/1.001Hz(本願においてはこれらのいずれをも30Hzという。)とされたもとで、各フレーム画像が第1フィールド画像と第2フィールド画像とに分けられて形成される飛び越し走査用の信号とされ、例えば、図1に示される如くのデータフォーマットに従うものとされる。図1に示されるデータフォーマットは、図1のAに示される如くの、映像信号における輝度信号情報をあらわす輝度信号データ系列(Yデータ系列)と、図1のBに示される如くの、映像信号における色差信号情報をあらわす色差信号データ系列(PB /PR データ系列)とから成り、Yデータ系列及びPB /PR データ系列の夫々は、量子化ビット数を10ビットとし、従って、それを形成するワードデータの各々が10ビット構成とされ、また、そのワード伝送レートは、例えば、74.25MBpsとされる。そして、図1のAには、Yデータ系列における各ライン部中のラインブランキング部及びその前後における映像データ部の一部分が示されており、また、図1のBには、PB /PR データ系列における各ライン部中のラインブランキング部及びその前後における映像データ部の一部分が示されている。
【0004】
Yデータ系列にあっては、各映像データ部の直前に、各々が10ビット構成とされる4ワード(3FF(Y),000(Y),000(Y),XYZ(Y)(3FF,000及びXYZは16進表現であり、(Y)はYデータ系列中のワードであることをあらわす。))から成るタイミング基準コードデータ(SAV: Start of Active Video )が配されるとともに、各映像データ部の直後に、各々が10ビット構成とされる4ワード(3FF(Y),000(Y),000(Y),XYZ(Y))から成るタイミング基準コードデータ(EAV: End of Active Video )が配される。同様にして、PB /PR データ系列にあっても、各映像データ部の直前に、各々が10ビット構成とされる4ワード(3FF(C),000(C),000(C),XYZ(C)(3FF,000及びXYZは16進表現であり、(C)はPB /PR データ系列中のワードであることをあらわす。))から成るタイミング基準コードデータ:SAVが配されるとともに、各映像データ部の直後に、各々が10ビット構成とされる4ワード(3FF(C),000(C),000(C),XYZ(C))から成るタイミング基準コードデータ:EAVが配される。勿論、Yデータ系列中のタイミング基準コードデータ:EAV及びSAVの夫々は、Yデータ系列における各ラインブランキング部に配され、また、PB /PR データ系列中のタイミング基準コードデータ:EAV及びSAVの夫々は、PB /PR データ系列における各ラインブランキング部に配される。
【0005】
(Y)もしくは(C)が付されて示される4ワード(3FF,000,000,XYZ)にあっては、始めの3ワード(3FF,000,000)が、ワード同期あるいはライン同期を確立するためのものであり、また、最後の1ワード(XYZ)が、同一フレームにおける第1フィールドと第2フィールドとの識別のため、あるいは、タイミング基準コードデータ:SAVとタイミング基準コードデータ:EAVとの識別のためのものである(以下において同様)。
【0006】
また、G,B,R形式のHDディジタル映像信号も、フレームレートが30Hzとされたもとでの飛び越し走査用の信号とされ、例えば、図2に示される如くのデータフォーマットに従うものとされる。図2のAに示される如くの、映像信号における緑色原色信号情報をあらわす緑色原色信号データ系列(Gデータ系列)と、図2のBに示される如くの、映像信号における青色原色信号情報をあらわす青色原色信号データ系列(Bデータ系列)と、図2のCに示される如くの、映像信号における赤色原色信号情報をあらわす赤色原色信号データ系列(Rデータ系列)とから成り、Gデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列の夫々は、量子化ビット数を10ビットとし、従って、それを形成するワードデータの各々は、10ビット構成とされ、また、そのワード伝送レートは、例えば、74.25MBpsとされる。そして、図2のA,B及びCには、夫々、Gデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列における各ライン部中のラインブランキング部及びその前後における映像データ部の一部分が示されている。
【0007】
Gデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列の夫々にあっては、各映像データ部の直前に、各々が10ビット構成とされる4ワード(3FF(G),000(G),000(G)及びXYZ(G)((G)はGデータ系列中のワードであることをあらわす。),3FF(B),000(B),000(B)及びXYZ(B)((B)はBデータ系列中のワードであることをあらわす。)、もしくは、3FF(R),000(R),000(R)及びXYZ(R)((R)はRデータ系列中のワードであることをあらわす。))から成るタイミング基準コードデータ:SAVが配されるとともに、各映像データ部の直後に、各々が10ビット構成とされる4ワード(3FF(G),000(G),000(G)及びXYZ(G),3FF(B),000(B),000(B)及びXYZ(B)、もしくは、3FF(R),000(R),000(R)及びXYZ(R))から成るタイミング基準コードデータ:EAVが配される。勿論、Gデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列の夫々におけるタイミング基準コードデータ:EAV及びSAVの各々は、Gデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列の夫々における各ラインブランキング部に配される。
【0008】
現行のHDTVシステムにあっては、上述の如くのフレームレートが30Hzとされたもとでの飛び越し走査用とされたY,PB /PR 形式もしくはG,B,R形式のHDディジタル映像信号が用いられているが、これに対して、次世代のHDTVシステムとして、フレームレートが60Hzあるいは60/1.001Hz(本願においてはこれらのいずれをも60Hzという。)とされたもとで、各フレーム画像が第1及び第2フィールドに分けられることなく形成される順次走査用とされた、Y,PB /PR 形式もしくはG,B,R形式のHDディジタル映像信号を用いるシステムが提案されている。順次走査用とされた、Y,PB /PR 形式もしくはG,B,R形式のHDディジタル映像信号は、プログレッシブ(Progressive)方式のHDディジタル映像信号と称される。
【0009】
フレームレートが60Hzとされたプログレッシブ方式のHDディジタル映像信号を成すディジタルデータは、米国のSMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers: 映画及びテレビジョン技術者協会)により制定された規格:SMPTE 274M によるフォーマットの規格化が図られている。斯かる SMPTE 274M により規格化されたフォーマットにあっては、フレームレート: 60Hzの他、ラインあたりの有効データサンプル数:1920サンプル,フレームあたりの有効ライン数:1080ライン,サンプリング周波数:148.5MHzあるいは148.5/1.001MHz(本願においてはこれらのいずれをも148.5MHzという。),量子化ビット数:8ビットもしくは10ビット等々が決められている。そして、パラレルデータインターフェースは、Y,PB /PR 形式の場合、8ビット×2=16ビットもしくは10ビット×2=20ビットであり、G,B,R形式の場合、8ビット×3=24ビットもしくは10ビット×3=30ビットである。
【0010】
このような量子化ビット数が8ビットもしくは10ビットとされたディジタル映像信号を成すディジタルデータにあっては、映像信号情報をあらわすためには用いられないコードが禁止コードとして決められている。例えば、量子化ビット数が8ビットである場合、禁止コードは、16進表現で00h及びFFh(添字hは16進数であることをあらわす。以下において同じ。)、即ち、0000 0000 及び 1111 1111とされ、また、量子化ビット数が10ビットである場合、禁止コードは、16進表現で000h〜003h及び3FCh〜3FFh、即ち、 00 0000 0000 〜 00 0000 0011 及び 11 1111 1100 〜 11 1111 1111 とされる。
【0011】
なお、Y,PB /PR 形式の場合、PB データ系列及びPR データ系列の夫々のサンプリング周波数が、Yデータ系列のサンプリング周波数の1/2とされる。以下おいては、必要に応じて、Y,PB /PR 形式を4:2:2形式とあらわす。また、G,B,R形式の場合、Gデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列の夫々のサンプリング周波数が同一とされる。以下おいては、必要に応じて、G,B,R形式を4:4:4形式とあらわす。
【0012】
また、このようなHDディジタル映像信号とは別に、例えば、秒あたり24コマ(24コマ/秒)のフィルムを通じて映写される映画の動画像をHDTVシステムによる画像と同等の画質をもって実現するための、プログレッシブ方式のディジタル映像信号が提案されている。以下、このようなディジタル映像信号を、D−Cinema信号と呼ぶ。
【0013】
D−Cinema信号は、例えば、フレームレートを24Hzあるいは24/1.001Hz(本願においてはこれらのいずれをも24Hzという。)とするプログレッシブ方式のディジタル映像信号と言うことができるが、D−Cinema信号のフレームレートは、24Hzに限られるものではなく、25Hz,30Hz等も考えられる。フレームレートを24Hz,25Hz及び30Hzとするディジタル映像信号を成すディジタルデータについては、そのフォーマットが SMPTE 274M により規格化されており、フレームレート: 24Hz,25Hz,30Hzの他、ラインあたりの有効データサンプル数:1920サンプル,フレームあたりの有効ライン数:1080ライン,サンプリング周波数:74.25MHzあるいは74.25/1.001MHz(本願においてはこれらのいずれをも74.25MHzという。),量子化ビット数:8ビットもしくは10ビット等々が決められている。そして、パラレルデータインターフェースは、4:2:2形式の場合、8ビット×2=16ビットもしくは10ビット×2=20ビットであり、4:4:4形式の場合、8ビット×3=24ビットもしくは10ビット×3=30ビットである。
【0014】
こうした状況の中で、HDディジタル映像信号あるいはD−Cinema信号について、例えば、それに基づいて再生される画像の解像度の更なる向上を求めて、量子化ビット数を、従前の8ビットもしくは10ビットを越えるビット数、例えば、12ビット,14ビット,16ビット等とすることが望まれるようになってきている。しかしながら、前述の SMPTE 274M 等を含む現行のディジタル映像信号を成すディジタルデータに関する規格にあっては、量子化ビット数を8ビットもしくは10ビットとするものについての規格化は図られているが、量子化ビット数を8ビットもしくは10ビットを越えるビット数、例えば、12ビット,14ビット,16ビット等とするものについては規格化されていない。それゆえ、量子化ビット数を、例えば、12ビット,14ビットもしくは16ビットとするディジタル映像信号を成すディジタルデータについては、その形成にあたって、互換性,汎用性等の面での問題を生じる虞がある。
【0015】
また、量子化ビット数を、例えば、12ビット,14ビットもしくは16ビットとするディジタル映像信号を成すディジタルデータにあっては、その伝送に伴う問題もある。即ち、ディジタル映像信号を成すディジタルデータの伝送にあたっては、シリアルデータに変換されて伝送されるシリアル伝送が望まれることになるが、量子化ビット数を8ビットもしくは10ビットとする4:2:2形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータについて、前述のBTAによって制定された規格であるBTA S-004 によるHD SDI(High Definition Serial Digital Interface)を用いて伝送することが規格化されているだけで、他の形式のディジタルデータ、例えば、4:4:4形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータ,量子化ビット数を10ビットを越えるものとするディジタル映像信号を成すディジタルデータ等のシリアル伝送については、規格化されていない。そして、現在のところ、量子化ビット数を10ビットを越えるものとするディジタル映像信号を成すディジタルデータのシリアル伝送を、例えば、量子化ビット数を10ビットとするディジタル映像信号を成すディジタルデータのシリアル伝送に用いられる現存する回路構成要素を利用して、適切に実現することができる伝送システムの具体例は見当たらない。また、このようなシリアル伝送システムに関する技術について記載された文献等も見出せない。
【0016】
斯かる点に鑑み、本発明の目的は、量子化ビット数を10ビットを越えるものとして、HDディジタル映像信号,D−Cinema信号等のディジタル映像信号を成すディジタルデータについてのシリアル伝送を、量子化ビット数を8ビットもしくは10ビットとするディジタル映像信号を成すディジタルデータのシリアル伝送に用いられる現存する回路構成要素を利用して、適切に実現することができるデータ伝送方法及びその実施に供されるデータ伝送装置を提供することにある。
【0017】
発明の開示
本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様は、フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ラインが1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、第1及び第2のワード列データに夫々基づく第1及び第2のシリアルデータを得て、第1及び第2のシリアルデータを伝送すべく送出するものとされる。
【0018】
本発明に係るデータ伝送方法の第2の態様は、フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第1のグループと第2のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して第2のグループに加え、第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、第1及び第2のワード列データに夫々基づく第1及び第2のシリアルデータを得て、第1及び第2のシリアルデータを伝送すべく送出するものとされる。
【0019】
本発明に係るデータ伝送方法の第3の態様は、フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各ライン部毎に第1のグループと第2のグループとに振り分ける処理を施して、第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、第1のワード列データに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第3のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第4のワード列データとを形成するとともに、第2のワード列データに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第5のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第6のワード列データとを形成し、第3,第4,第5及び第6のワード列データに夫々基づく第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを得て、第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを伝送すべく送出するものとされる。
【0020】
本発明に係るデータ伝送方法の第4の態様は、フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレーム部における有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各ライン部毎に第1のグループと第2のグループとに振り分ける処理を施して、第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、第1のワード列データに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第1のグループと第2のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して第2のグループに加え、第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第3のワード列データと、第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第4のワード列データとを形成し、さらに、第2のワード列データに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第3のグループと第4のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して第4のグループに加え、第3のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第5のワード列データと、第4のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第6のワード列データとを形成し、第3,第4,第5及び第6のワード列データに夫々基づく第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを得て、第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを伝送すべく送出するものとされる。
【0021】
本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様は、フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成するデータ処理部と、データ処理部から得られる第1のワード列データに基づく第1のシリアルデータを得る第1のパラレル/シリアル(P/S)変換部と、データ処理部から得られる第2のワード列データに基づく第2のシリアルデータを得る第2のP/S変換部と、第1及び第2のP/S変換部から夫々得られる第1及び第2のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ送出部と、を備えて構成される。
【0022】
本発明に係るデータ伝送装置の第2の態様は、フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン部,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第1のグループと第2のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して第2のグループに加え、第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成するデータ処理部と、データ処理部から得られる第1のワード列データに基づく第1のシリアルデータを得る第1のP/S変換部と、データ処理部から得られる第2のワード列データに基づく第2のシリアルデータを得る第2のP/S変換部と、第1及び第2のP/S変換部から夫々得られる第1及び第2のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ送出部と、を備えて構成される。
【0023】
本発明に係るデータ伝送装置の第3の態様は、フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各ライン部毎に第1のグループと第2のグループとに振り分ける処理を施して、第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、第1のワード列データに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第3のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第4のワード列データとを形成するとともに、第2のワード列データに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第5のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第6のワード列データとを形成するデータ処理部と、データ処理部から得られる第3のワード列データに基づく第1のシリアルデータを得る第1のP/S変換部と、データ処理部から得られる第4のワード列データに基づく第2のシリアルデータを得る第2のP/S変換部と、データ処理部から得られる第5のワード列データに基づく第3のシリアルデータを得る第3のP/S変換部と、データ処理部から得られる第6のワード列データに基づく第4のシリアルデータを得る第4のP/S変換部と、第1,第2,第3及び第4のP/S変換部から夫々得られる第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ送出部と、を備えて構成される。
【0024】
本発明に係るデータ伝送装置の第4の態様は、フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各ライン部毎に第1のグループと第2のグループとに振り分ける処理を施して、第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、第1のワード列データに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第1のグループと第2のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して第2のグループに加え、第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第3のワード列データと、第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第4のワード列データとを形成し、さらに、第2のワード列データに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第3のグループと第4のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して第4のグループに加え、第3のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第5のワード列データと、第4のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第6のワード列データとを形成するデータ処理部と、データ処理部から得られる第3のワード列データに基づく第1のシリアルデータを得る第1のP/S変換部と、データ処理部から得られる第4のワード列データに基づく第2のシリアルデータを得る第2のP/S変換部と、データ処理部から得られる第5のワード列データに基づく第3のシリアルデータを得る第3のP/S変換部と、データ処理部から得られる第6のワード列データに基づく第4のシリアルデータを得る第4のP/S変換部と、第1,第2,第3及び第4のP/S変換部から夫々得られる第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ送出部と、を備えて構成される。
【0025】
上述の如くの本発明に係るデータ伝送方法の第1,第2,第3もしくは第4の態様、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1,第2,第3もしくは第4の態様にあっては、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするディジタル映像信号を成すディジタルデータを、各々が従前の量子化ビット数を8ビットもしくは10ビットとするHDディジタル映像信号を成すディジタルデータとの互換性がとれていることになる複数のワード列データに分割し、さらに、斯かる複数のワード列データの夫々をシリアルデータに変換したうえで伝送することになる。従って、本発明に係るデータ伝送方法の第1,第2,第3もしくは第4の態様、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1,第2,第3もしくは第4の態様によれば、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするディジタル映像信号を成すディジタルデータのシリアル伝送を、例えば、従前の量子化ビット数を8ビットもしくは10ビットとするHDディジタル映像信号を成すディジタルデータのシリアル伝送に用いられる回路構成要素を利用して、適切に行うことができる。
【0026】
発明を実施するための最良の形態
図3は、本発明に係るデータ伝送方法の第1もしくは第3の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1もしくは第3の態様を成す例による伝送に供されるディジタル映像信号を成すディジタルデータのデータフォーマットの例を示す。
【0027】
図3に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータは、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとする4:2:2形式のディジタル映像信号を成すものとされる。斯かるディジタルデータは、4:2:2形式のディジタル映像信号を成すものであるので、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするYデータ系列と量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするPB /PR データ系列とから成るものとされる。
【0028】
このような図3に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様を成す例による伝送に供されるものは、Yデータ系列及びPB /PR データ系列が、が1/24秒,1/25秒もしくは1/30秒毎に連なるフレーム部が設定されて形成されるとともに、その各フレーム部がライン部L0001からライン部L1125までの1125ライン部の連なりをもって形成される。また、各フレーム部における有効ライン部がライン部L0042からライン部L1121までとされ、各フレーム部における有効ライン部数が1080ライン部に設定される。さらに、サンプリング周波数が74.25MHzに設定されて、各ライン部における有効データサンプル数が1920サンプルに設定される。そして、量子化ビット数が12ビット,14ビットもしくは16ビットに選定される。
【0029】
斯かるもとで、各フレーム部におけるライン部L0001からライン部L1125までの夫々は、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするYデータ系列のライン部と量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするPB /PR データ系列のライン部とを含むことになる。特に、有効ライン部を形成するライン部L0042からライン部L1121までの夫々については、それらのうちの一つであるライン部L0042における状態が図3に例示されている如くに、それを形成する量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするYデータ系列のライン部及び量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするPB /PR データ系列のライン部の夫々を、ラインブランキング部と映像データ部とを含むものとして形成される。
【0030】
そして、各ラインブランキング部が、その始端部分にタイミング基準コード:EAVが配されるとともに、その終端部分にタイミング基準コード:SAVが配されるものとして構成される。一方、映像データ部については、Yデータ系列における映像データ部が、有効データサンプル数を1920サンプルとする輝度信号情報をあらわすデータYDが配されて構成され、また、PB /PR データ系列における映像データ部が、有効データサンプル数を1920サンプルとする色差信号情報をあらわすデータPbD/PrDが配されて構成される。
【0031】
さらに、各フレーム部における有効ライン部を形成するライン部L0042からライン部L1121までの夫々を形成する、Yデータ系列のライン部及びPB /PR データ系列のライン部の夫々における映像データ部が、輝度信号情報をあらわすデータYDもしくは色差信号情報をあらわすデータPbD/PrDが配されて構成されるにあたり、上位8ビットが16進表現で00hもしくはFFhとなる全ての12ビットコード,14ビットコードもしくは16ビットコードが、輝度信号情報をあらわすデータYDもしくは色差信号情報をあらわすデータPbD/PrDとしては用いられない禁止コードとされる。
【0032】
このようにして定められる禁止コードは、図4に示される如く、量子化ビット数が12ビットである場合、16進表現で000h〜00Fh及びFF0h〜FFFh、即ち、 0000 0000 0000 〜 0000 0000 1111 及び 1111 1111 0000 〜 1111 1111 1111 とされ、量子化ビット数が14ビットである場合、16進表現で0000h〜003Fh及び3FC0h〜FFFFh、即ち、00 0000 0000 OOOO 〜 00 0000 0011 1111 及び 11 1111 1100 0000 〜 11 1111 1111 1111 とされ、量子化ビット数が16ビットである場合、16進表現で0000h〜00FFh及びFF00h〜FFFFh、即ち、0000 0000 0000 OOOO 〜 0000 0000 1111 1111 及び 1111 1111 0000 0000 〜 1111 1111 1111 1111 とされる。
【0033】
上述の如くにして、図3に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様を成す例による伝送に供されるものは、フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、もしくは、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、4:2:2形式のディジタル映像信号を成すものとタルデータが形成される。
【0034】
また、前述の図3に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第3の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第3の態様を成す例による伝送に供されるものは、Yデータ系列及びPB /PR データ系列が、1/50秒毎もしくは1/60秒毎に連なるフレーム部が設定されて形成されるとともに、その各フレーム部がライン部L0001からライン部L1125までの1125ライン部の連なりをもって形成される。また、各フレーム部における有効ライン部がライン部L0042からライン部L1121までとされ、各フレーム部における有効ライン部数を1080ライン部に設定される。さらに、サンプリング周波数が148.5MHzに設定されて、各ライン部における有効データサンプル数が1920サンプルに設定される。そして、量子化ビット数が12ビット,14ビットもしくは16ビットに選定される。
【0035】
斯かるもとにあっても、各フレーム部におけるライン部L0001からライン部L1125までの夫々の構成、さらには、各フレーム部における有効ライン部を形成するライン部L0042からライン部L1121までの夫々を形成する、Yデータ系列のライン部及びPB /PR データ系列のライン部の夫々における映像データ部が、輝度信号情報をあらわすデータYDもしくは色差信号情報をあらわすデータPbD/PrDが配されて構成されるにあたっての禁止コードの設定については、図3に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様を成す例による伝送に供されるものの場合と同様とされる。
【0036】
このようにして、図3に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第3の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第3の態様を成す例による伝送に供されるものは、フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、もしくは、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、4:2:2形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータとされる。
【0037】
図5は、本発明に係るデータ伝送方法の第2もしくは第4の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第2もしくは第4の態様を成す例による伝送に供されるディジタル映像信号を成すディジタルデータのデータフォーマットの例を示す。
【0038】
図5に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータは、量子化ビット数を12ビットとする4:4:4形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータを形成する。斯かるディジタルデータは、4:4:4形式のディジタル映像信号を成すものであるので、量子化ビット数を12ビットとするGデータ系列と量子化ビット数を12ビットとするBデータ系列と量子化ビット数を12ビットとするRデータ系列とから成るものとされる。
【0039】
このような図5に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第2の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第2の態様を成す例による伝送に供されるものは、Gデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列が、1/24秒,1/25秒もしくは1/30秒毎に連なるフレーム部が設定されて形成されるとともに、その各フレーム部がライン部L0001からライン部L1125までの1125ライン部の連なりをもって形成される。また、各フレーム部における有効ライン部がライン部L0042からライン部L1121までとされ、各フレーム部における有効ライン部数が1080ライン部に設定される。さらに、サンプリング周波数が74.25MHzに設定され、各ライン部における有効データサンプル数が1920サンプルに設定される。そして、量子化ビット数が12ビットに選定される。
【0040】
斯かるもとで、各フレーム部におけるライン部L0001からライン部L1125までの夫々は、量子化ビット数を12ビットとするGデータ系列のライン部と、量子化ビット数を12ビットとするBデータ系列のライン部と、量子化ビット数を12ビットするRデータ系列のライン部とを含むことになる。そして、特に、有効ライン部を形成するライン部L0042からライン部L1121までの夫々については、それらのうちの一つであるライン部L0042における状態が図5に例示されている如くに、それを形成する量子化ビット数を12ビットとするGデータ系列のライン部,量子化ビット数を12ビットとするBデータ系列のライン部及び量子化ビット数を12ビットとするRデータ系列のライン部の夫々が、ラインブランキング部と映像データ部とを含むものとして形成される。
【0041】
そして、各ラインブランキング部が、その始端部分にタイミング基準コード:EAVが配されるとともに、その終端部分にタイミング基準コード:SAVが配されるものとされて構成される。一方、映像データ部については、Gデータ系列における映像データ部が、有効データサンプル数を1920サンプルとする緑色原色信号情報をあらわすデータGDが配されて構成され、Bデータ系列における映像データ部が、有効データサンプル数を1920サンプルとする青色原色信号情報をあらわすデータBDが配されて構成され、Rデータ系列における映像データ部が、有効データサンプル数を1920サンプルとする赤色原色信号情報をあらわすデータRDが配されて構成される。
【0042】
さらに、各フレーム部における有効ライン部を形成するライン部L0042からライン部L1121までの夫々を形成する、Gデータ系列のライン部,Bデータ系列のライン部及びRデータ系列のライン部の夫々における映像データ部が、緑色原色信号情報をあらわすデータGD,青色原色信号情報をあらわすデータBDもしくは赤色原色信号情報をあらわすデータRDが配されて構成されるにあたり、上位8ビットが16進表現で00hもしくはFFhとなる全ての12ビットコードが、緑色原色信号情報をあらわすデータGD,青色原色信号情報をあらわすデータBD及び赤色原色信号情報をあらわすデータRDとしては用いられない禁止コードとされる。このようにして定められる禁止コードも、前述の図4に示される量子化ビット数が12ビットである場合のものとされる。
【0043】
上述の如くにして、図5に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第2の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第2の態様を成す例による伝送に供されるものは、フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされた、4:4:4形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータとされる。
【0044】
また、図5に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第4の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第4の態様を成す例による伝送に供されるものは、Gデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列が、1/50秒毎もしくは1/60秒毎に連なるフレーム部が設定されてけいせいされるとともに、その各フレーム部がライン部L0001からライン部L1125までの1125ライン部の連なりをもって形成される。また、各フレーム部における有効ライン部がライン部L0042からライン部L1121までとされ、各フレーム部における有効ライン部数が1080ライン部に設定される。さらに、サンプリング周波数が148.5MHzに設定され、各ライン部における有効データサンプル数が1920サンプルに設定される。そして、量子化ビット数が12ビットに選定される。
【0045】
斯かるもとにあっても、各フレーム部におけるライン部L0001からライン部L1125までの夫々の構成、さらには、各フレーム部における有効ライン部を形成するライン部L0042からライン部L1121までの夫々を形成する、Gデータ系列のライン部,Bデータ系列のライン部及びRデータ系列のライン部の夫々における映像データ部が、緑色原色信号情報をあらわすデータGD,青色原色信号情報をあらわすデータBDもしくは赤色原色信号情報をあらわすデータRDが配されて構成されるにあたっての禁止コードの設定については、図5に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第3の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第3の態様を成す例による伝送に供されるものの場合と同様とされる。
【0046】
このようにして、図5に示されるデータフォーマットを有するディジタルデータのうちの、本発明に係るデータ伝送方法の第4の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第4の態様を成す例による伝送に供されるものは、フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされた、4:4:4形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータとされる。
【0047】
上述の本発明に係るデータ伝送方法の第1〜第4の態様のうちのいずれか、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1〜第4の態様のいずれかによる伝送に供されるディジタルデータは、それらを整理してみると、図6,図7及び図8に示される如くとなる。図6に示されるディジタルデータDA12〜DJ12は、フレームレートを24Hz,25Hz,30Hz,50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ラインであって有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHzもしくは148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとして、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての12ビットコードとされた、4:2:2形式もしくは4:4:4形式のディジタル映像信号を成す。また、図7に示されるディジタルデータDA14〜DE14は、フレームレートを24Hz,25Hz,30Hz,50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ラインであって有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHzもしくは148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を14ビットとして、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされた、4:2:2形式のディジタル映像信号を成す。さらに、図8に示されるディジタルデータDA16〜DE16は、フレームレートを24Hz,25Hz,30Hz,50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ラインであって有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHzもしくは148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を16ビットとして、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、4:2:2形式のディジタル映像信号を成す。
【0048】
図9は、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様もしくは第2の態様のいずれかを成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様もしくは第2の態様のいずれかを成す第1の例を含んだデータ送受装置を示す。
【0049】
図9に示されるデータ送受装置においては、本発明に係るデータ伝送装置の第1の例を構成する送信側において、ディジタルデータDVXがデータ処理部11に供給される。
【0050】
ディジタルデータDVXは、図6〜図8において、DA12〜DC12,DF12〜DH12,DA14〜DC14及びDA16〜DC16として示される、4:2:2形式もしくは4:4:4形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータのいずれかとされる。
【0051】
ディジタルデータDVXが、量子化ビット数を12ビットとする4:2:2形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータとして図6に示されるDA12〜DC12のいずれか、例えば、DA12である場合には、ディジタルデータDA12は、図10のAに示される如くに、ワード伝送レートを74.25MBpsとする12ビットワード列データとされたYデータ系列と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする12ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを74.25MBpsとする24ビットワード列データとして、データ処理部11に供給される。
【0052】
データ処理部11にあっては、図10のAに示される如くにして供給されるディジタルデータDA12に対して、Yデータ系列を構成する12ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する12ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;2〜Y0;11,Y1;2〜Y1;11,Y2;2〜Y2;11,Y3;2〜Y3;11,・・・・・、及び、Pb0;2〜Pb0;11,Pr0;2〜Pr0;11,Pb1;2〜Pb1;11,Pr1;2〜Pr1;11,Pb2;2〜Pb2;11,Pr2;2〜Pr2;11,・・・・・と、下位2ビットY0;0〜Y0;1,Y1;0〜Y1;1,Y2;0〜Y2;1,Y3;0〜Y3;1,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;1,Pr0;0〜Pr0;1,Pb1;0〜Pb1;1,Pr1;0〜Pr1;1,Pb2;0〜Pb2;1,Pr2;0〜Pr2;1,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0053】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;2〜Y0;11,Y1;2〜Y1;11,Y2;2〜Y2;11,Y3;2〜Y3;11,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;2〜Pb0;11,Pr0;2〜Pr0;11,Pb1;2〜Pb1;11,Pr1;2〜Pr1;11,Pb2;2〜Pb2;11,Pr2;2〜Pr2;11,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA12Aを、分割された上位10ビットに基づくリンクAとして、図10のBに示される如くに形成する。
【0054】
それとともに、分割された下位2ビットY0;0〜Y0;1,Y1;0〜Y1;1,Y2;0〜Y2;1,Y3;0〜Y3;1,・・・・・に、8ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を夫々加えて、10ビットY0;0〜Y0;1+α0,Y1;0〜Y1;1+α1,Y2;0〜Y2;1+α2,Y3;0〜Y3;1+α3,・・・・・とし、また、分割された下位2ビットPb0;0〜Pb0;1,Pr0;0〜Pr0;1,Pb1;0〜Pb1;1,Pr1;0〜Pr1;1,Pb2;0〜Pb2;1,Pr2;0〜Pr2;1,・・・・・に、8ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;1+β0,Pr0;0〜Pr0;1+β1,Pb1;0〜Pb1;1+β2,Pr1;0〜Pr1;1+β3,Pb2;0〜Pb2;1+β4,Pr2;0〜Pr2;1+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;1+α0,Y1;0〜Y1;1+α1,Y2;0〜Y2;1+α2,Y3;0〜Y3;1+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;1+β0,Pr0;0〜Pr0;1+β1,Pb1;0〜Pb1;1+β2,Pr1;0〜Pr1;1+β3,Pb2;0〜Pb2;1+β4,Pr2;0〜Pr2;1+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA12Bを、分割された下位2ビットに基づくリンクBとして、図10のCに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする24ビットワード列データであるディジタルデータDA12を、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA12Aと、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA12Bとの、2系統のワード列データに変換するのである。
【0055】
ディジタルデータDVXが、図6に示されるディジタルデータDB12もしくはDC12である場合にも、ディジタルデータDVXがディジタルデータDA12である場合と同様にして、ワード伝送レートを74.25MBpsとする24ビットワード列データであるDB12もしくはDC12を、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データである2系統のワード列データに変換する。
【0056】
ディジタルデータDVXが、量子化ビット数を14ビットとする4:2:2形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータとして図7に示されるDA14〜DC14のいずれか、例えば、DA14である場合には、ディジタルデータDA14は、図11のAに示される如くに、ワード伝送レートを74.25MBpsとする14ビットワード列データとされたYデータ系列とワード伝送レートを74.25MBpsとする14ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを74.25MBpsとする28ビットワード列データとして、データ処理部11に供給される。
【0057】
データ処理部11にあっては、図11のAに示される如くにして供給されるディジタルデータDA14に対して、Yデータ系列を構成する14ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する14ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;4〜Y0;13,Y1;4〜Y1;13,Y2;4〜Y2;13,Y3;4〜Y3;13,・・・・・、及び、Pb0;4〜Pb0;13,Pr0;4〜Pr0;13,Pb1;4〜Pb1;13,Pr1;4〜Pr1;13,Pb2;4〜Pb2;13,Pr2;4〜Pr2;13・・・・・と、下位4ビットY0;0〜Y0;3,Y1;0〜Y1;3,Y2;0〜Y2;3,Y3;0〜Y3;3,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;3,Pr0;0〜Pr0;3,Pb1;0〜Pb1;3,Pr1;0〜Pr1;3,Pb2;0〜Pb2;3,Pr2;0〜Pr2;3,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0058】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;4〜Y0;13,Y1;4〜Y1;13,Y2;4〜Y2;13,Y3;4〜Y3;13,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;4〜Pb0;13,Pr0;4〜Pr0;13,Pb1;4〜Pb1;13,Pr1;4〜Pr1;13,Pb2;4〜Pb2;13,Pr2;4〜Pr2;13,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA14Aを、分割された上位10ビットに基づくリンクAとして、図11のBに示される如くに形成する。
【0059】
それとともに、分割された下位4ビットY0;0〜Y0;3,Y1;0〜Y1;3,Y2;0〜Y2;3,Y3;0〜Y3;3,・・・・・に、6ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を夫々加えて、10ビットY0;0〜Y0;3+α0,Y1;0〜Y1;3+α1,Y2;0〜Y2;3+α2,Y3;0〜Y3;3+α3,・・・・・とし、また、分割された下位4ビットPb0;0〜Pb0;3,Pr0;0〜Pr0;3,Pb1;0〜Pb1;3,Pr1;0〜Pr1;3,Pb2;0〜Pb2;3,Pr2;0〜Pr2;3,・・・・・に、6ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;3+β0,Pr0;0〜Pr0;3+β1,Pb1;0〜Pb1;3+β2,Pr1;0〜Pr1;3+β3,Pb2;0〜Pb2;3+β4,Pr2;0〜Pr2;3+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;3+α0,Y1;0〜Y1;3+α1,Y2;0〜Y2;3+α2,Y3;0〜Y3;3+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;3+β0,Pr0;0〜Pr0;3+β1,Pb1;0〜Pb1;3+β2,Pr1;0〜Pr1;3+β3,Pb2;0〜Pb2;3+β4,Pr2;0〜Pr2;3+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA14Bを、分割された下位4ビットに基づくリンクBとして、図11のCに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする28ビットワード列データであるディジタルデータDA14を、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA14Aと、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA14Bとの、2系統のワード列データに変換するのである。
【0060】
ディジタルデータDVXが、図7に示されるディジタルデータDB14もしくはDC14である場合にも、ディジタルデータDVXがディジタルデータDA14である場合と同様にして、ワード伝送レートを74.25MBpsとする28ビットワード列データであるディジタルデータDB14もしくはDC14を、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データである2系統のワード列データに変換する。
【0061】
ディジタルデータDVXが、量子化ビット数を16ビットとする4:2:2形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータとして図8に示されるDA16〜DC16のいずれか、例えば、DA16である場合には、ディジタルデータDA16は、図12のAに示される如くに、ワード伝送レートを74.25MBpsとする16ビットワード列データとされたYデータ系列とワード伝送レートを74.25MBpsとする16ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを74.25MBpsとする32ビットワード列データとして、データ処理部11に供給される。
【0062】
データ処理部11にあっては、図12のAに示される如くにして供給されるディジタルデータDA16に対して、Yデータ系列を構成する16ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する16ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;6〜Y0;15,Y1;6〜Y1;15,Y2;6〜Y2;15,Y3;6〜Y3;15,・・・・・、及び、Pb0;6〜Pb0;15,Pr0;6〜Pr0;15,Pb1;6〜Pb1;15,Pr1;6〜Pr1;15,Pb2;6〜Pb2;15,Pr2;6〜Pr2;15・・・・・と、下位6ビットY0;0〜Y0;5,Y1;0〜Y1;5,Y2;0〜Y2;5,Y3;0〜Y3;5,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;5,Pr0;0〜Pr0;5,Pb1;0〜Pb1;5,Pr1;0〜Pr1;5,Pb2;0〜Pb2;5,Pr2;0〜Pr2;5,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0063】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;6〜Y0;15,Y1;6〜Y1;15,Y2;6〜Y2;15,Y3;6〜Y3;15,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;6〜Pb0;15,Pr0;6〜Pr0;15,Pb1;6〜Pb1;15,Pr1;6〜Pr1;15,Pb2;6〜Pb2;15,Pr2;6〜Pr2;15,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA16Aを、分割された上位10ビットに基づくリンクAとして、図12のBに示される如くに形成する。
【0064】
それとともに、分割された下位6ビットY0;0〜Y0;5,Y1;0〜Y1;5,Y2;0〜Y2;5,Y3;0〜Y3;5,・・・・・に、4ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を夫々加えて、10ビットY0;0〜Y0;5+α0,Y1;0〜Y1;5+α1,Y2;0〜Y2;5+α2,Y3;0〜Y3;5+α3,・・・・・とし、また、分割された下位6ビットPb0;0〜Pb0;5,Pr0;0〜Pr0;5,Pb1;0〜Pb1;5,Pr1;0〜Pr1;5,Pb2;0〜Pb2;5,Pr2;0〜Pr2;5,・・・・・に、4ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;5+β0,Pr0;0〜Pr0;5+β1,Pb1;0〜Pb1;5+β2,Pr1;0〜Pr1;5+β3,Pb2;0〜Pb2;5+β4,Pr2;0〜Pr2;5+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;5+α0,Y1;0〜Y1;5+α1,Y2;0〜Y2;5+α2,Y3;0〜Y3;5+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;5+β0,Pr0;0〜Pr0;5+β1,Pb1;0〜Pb1;5+β2,Pr1;0〜Pr1;5+β3,Pb2;0〜Pb2;5+β4,Pr2;0〜Pr2;5+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA16Bを、分割された下位4ビットに基づくリンクBとして、図12のCに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする32ビットワード列データであるディジタルデータDA16を、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA16Aと、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA16Bとの、2系統のワード列データに変換するのである。
【0065】
ディジタルデータDVXが、図8に示されるディジタルデータDB16もしくはDC16である場合にも、ディジタルデータDVXがディジタルデータDA16である場合と同様にして、ワード伝送レートを74.25MBpsとする32ビットワード列データであるDB16もしくはDC16を、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データである2系統のワード列データに変換する。
【0066】
ディジタルデータDVXが、量子化ビット数を12ビットとする4:4:4形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータとして図6に示されるDF12〜DH12のいずれか、例えば、DF12である場合には、ディジタルデータDF12は、図13に示される如くに、ワード伝送レートを74.25MBpsとする12ビットワード列データとされたGデータ系列と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする12ビットワード列データとされたBデータ系列と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする12ビットワード列データとされたRデータ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを74.25MBpsとする36ビットワード列データとして、データ処理部11に供給される。
【0067】
データ処理部11にあっては、図13に示される如くにして供給されるディジタルデータDF12に対して、Gデータ系列を構成する12ビットワードGD0,GD1,GD2,GD3,・・・・・,Bデータ系列を構成する12ビットワードBD0,BD1,BD2,BD3,・・・・・、及び、Rデータ系列を構成する12ビットワードRD0,RD1,RD2,RD3,・・・・・の夫々を、上位10ビットG0;2〜G0;11,G1;2〜G1;11,G2;2〜G2;11,G3;2〜G3;11,・・・・・,B0;2〜B0;11,B1;2〜B1;11,B2;2〜B2;11,B3;2〜B3;11,・・・・・、及び、R0;2〜R0;11,R1;2〜R1;11,R2;2〜R2;11,R3;2〜R3;11,・・・・・と、下位2ビットG0;0〜G0;1,G1;0〜G1;1,G2;0〜G2;1,G3;0〜G3;1,・・・・・、B0;0〜B0;1,B1;0〜B1;1,B2;0〜B2;1,B3;0〜B3;1,・・・・・、及び、R0;0〜R0;1,R1;0〜R1;1,R2;0〜R2;1,R3;0〜R3;1,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0068】
続いて、分割された下位2ビットG0;0〜G0;1,B0;0〜B0;1及びR0;0〜R0;1をビット多重して6ビットGBR0(0〜1)を,分割された下位2ビットG1;0〜G1;1,B1;0〜B1;1及びR1;0〜R1;1をビット多重して6ビットGBR1(0〜1)を,下位2ビットG2;0〜G2;1,B2;0〜B2;1及びR2;0〜R2;1をビット多重して6ビットGBR2(0〜1)を,下位2ビットG3;0〜G3;1,B3;0〜B3;1及びR3;0〜R3;1をビット多重して6ビットGBR3(0〜1)を,・・・・・形成する。さらに、6ビットGBR0(0〜1),GBR1(0〜1),GBR2(0〜1),GBR3(0〜1),・・・・・に、4ビットの補助ビットγ0,γ1,γ2,γ3,・・・・・を夫々加えて、10ビットGBR0(0〜1)+γ0,GBR1(0〜1)+γ1,GBR2(0〜1)+γ2,GBR3(0〜1)+γ3,・・・・・とする。
【0069】
次に、分割された上位10ビットG0;2〜G0;11,G1;2〜G1;11,G2;2〜G2;11,G3;2〜G3;11,・・・・・,B0;2〜B0;11,B1;2〜B1;11,B2;2〜B2;11,B3;2〜B3;11,・・・・・、及び、R0;2〜R0;11,R1;2〜R1;11,R2;2〜R2;11,R3;2〜R3;11,・・・・・をグループ1とグループ2とに振り分けるとともに、グループ2に10ビットGBR0(0〜1)+γ0,GBR1(0〜1)+γ1,GBR2(0〜1)+γ2,GBR3(0〜1)+γ3,・・・・・を加えて、図14において太実線により区切られている如くにして区分された10ビットワードグループ1及び10ビットワードグループ2を得る。
【0070】
そして、図14に示される10ビットワードグループ1に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDF12Aを、リンクAとして、図15のAに示される如くに形成するとともに、図14に示される10ビットワードグループ2に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDF12Bを、リンクBとして、図15のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする36ビットワード列データであるディジタルデータDF12を、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDF12Aと、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDF12Bとの、2系統のワード列データに変換するのである。
【0071】
データ処理部11は、上述の如くにして得たワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDA12A及びDA12B,DA14A及びDA14B,DA16A及びDA16B,DF12A及びDF12B等のいずれかの組を、20ビットワード列データDPA(20)及びDPB(20)の組として導出する。
【0072】
データ処理部11から送出されるワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPA(20)は、データ挿入部12に供給される。データ挿入部12にあっては、20ビットワード列データDPA(20)に、必要に応じたチャンネル識別データを含む補助データDAAを挿入し、補助データDAAが挿入された20ビットワード列データDPA’(20)を形成する。データ挿入部12から得られる20ビットワード列データDPA’(20)は、P/S変換部13に供給される。
【0073】
P/S変換部13にあっては、20ビットワード列データDPA’(20)にP/S変換を施して、20ビットワード列データDPA’(20)に基づくビット伝送レートを74.25MBps×20=1.485GbpsとするシリアルデータDSAを形成し、そのシリアルデータDSAをビット多重部14に供給する。
【0074】
一方、データ処理部11から送出されるワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPB(20)は、データ挿入部15に供給される。データ挿入部15にあっては、20ビットワード列データDPB(20)に、必要に応じたチャンネル識別データを含む補助データDABを挿入し、補助データDABが挿入された20ビットワード列データDPB’(20)を形成する。データ挿入部15から得られる20ビットワード列データDPB’(20)は、P/S変換部16に供給される。
【0075】
P/S変換部16にあっては、20ビットワード列データDPB’(20)にP/S変換を施して、20ビットワード列データDPB’(20)に基づくビット伝送レートを74.25MBps×20=1.485GbpsとするシリアルデータDSBを形成し、そのシリアルデータDSBをビット多重部14に供給する。
【0076】
ビット多重部14にあっては、シリアルデータDSA及びシリアルデータDSBの夫々から1ビットずつを交互に取り出して順次配列する動作を行い、シリアルデータDSAとシリアルデータDSBとにビット多重合成処理を施して、ビット伝送レートを1.485Gbps×2=2.97Gbpsとする複合シリアルデータDSZを形成する。
【0077】
ビット多重部14から得られる複合シリアルデータDSZは、電光変換部(E/O変換部)17に供給される。E/O変換部17においては、複合シリアルデータDSZに電光変換処理を施し、複合シリアルデータDSZに基づく中心波長を、例えば、略1.3μmとする光信号OZVを、ビット伝送レートを2.97Gbpsとするものとして形成し、それを伝送信号として送出する。斯かるもとで、ビット多重部14及びE/O変換部17は、P/S変換部13及び16から夫々得られるシリアルデータDSA及びDSBを伝送すべく送出するデータ送出部を形成している。
【0078】
E/O変換部17から送出される伝送信号である光信号OZVは、光コネクタ18を通じて光ファイバー伝送路20に導かれ、光ファイバー伝送路20を通じて受信側へと伝送される。光ファイバー伝送路20は、例えば、石英系シングルモードファイバー(石英系SMF)が用いられて形成される。
【0079】
受信側においては、光ファイバー伝送路20を通じて伝送された光信号OZVが、光コネクタ21を通じて光電変換部(O/E変換部)22へと導かれる。O/E変換部22にあっては、中心波長を略1.3μmとする光信号OZVに光電変換処理を施して、ビット伝送レートを2.97Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OZVに基づく、ビット伝送レートを2.97Gbpsとする複合シリアルデータDSZを再生する。そして、再生された複合シリアルデータDSZは、ビット分離部23に供給される。
【0080】
ビット分離部23にあっては、複合シリアルデータDSZから1ビットずつを順次取り出して、2個の一つ置きのビットのグループを形成する動作を行い、複合シリアルデータDSZにビット分離処理を施す。そして、複合シリアルデータDSZに含まれたチャンネル識別データを利用してチャンネルを特定し、複合シリアルデータDSZに基づく、各々がビット伝送レートを2.97Gbps/2=1.485Gbpsとする2チャンネルのシリアルデータDSA及びDSBを形成する。シリアルデータDSAは、シリアル/パラレル(S/P)変換部24に供給され、また、シリアルデータDSBは、S/P変換部25に供給される。
【0081】
S/P変換部24にあっては、シリアルデータDSAにS/P変換を施して、シリアルデータDSAに基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPA’(20)を再生し、それをデータ分離部26に供給する。データ分離部26にあっては、20ビットワード列データDPA’(20)から、チャンネル識別データを含んだ補助データDAAが分離されて、20ビットワード列データDPA(20)と補助データDAAとが個別に送出され、20ビットワード列データDPA(20)は、データ時間差吸収部27に供給される。
【0082】
また、S/P変換部25にあっては、シリアルデータDSBにS/P変換を施して、シリアルデータDSBに基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPB’(20)を再生し、それをデータ分離部28に供給する。データ分離部28にあっては、20ビットワード列データDPB’(20)から、チャンネル識別データを含んだ補助データDABが分離されて、20ビットワード列データDPB(20)と補助データDABとが個別に送出され、20ビットワード列データDPB(20)は、データ時間差吸収部27に供給される。
【0083】
データ時間差吸収部27にあっては、データ分離部26からの20ビットワード列データDPA(20)とデータ分離部28からの20ビットワード列データDPB(20)との間に生じた相互時間差を吸収し、20ビットワード列データDPA(20)に基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPAQ(20)と、20ビットワード列データDPB(20)に基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPBQ(20)とを、相互時間差が実質的に無い状態に維持されることが目指されるものとして送出する。
【0084】
データ時間差吸収部27から得られる20ビットワード列データDPAQ(20)と20ビットワード列データDPBQ(20)とは、データ再生処理部30に供給される。データ再生処理部30にあっては、20ビットワード列データDPAQ(20)と20ビットワード列データDPBQ(20)とに対して、送信側におけるデータ処理部11によりディジタルデータDVXに施されるデータ変換処理とは逆のデータ再生処理を施し、20ビットワード列データDPAQ(20)と20ビットワード列データDPBQ(20)とに基づくディジタルデータDVXを再生する。
【0085】
斯かるディジタルデータDVXは、図6〜図8において、DA12〜DC12,DF12〜DH12,DA14〜DC14及びDA16〜DC16として示される、4:2:2形式もしくは4:4:4形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータのいずれかとされる。
【0086】
図16は、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様もしくは第2の態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様もしくは第2の態様を成す第2の例を含んだデータ送受装置の部分を示す。
【0087】
図16に部分が示されるデータ送受装置は、図9に示されるデータ送受装置と同様に構成される部分を多々有しており、図16には、図9に示されるデータ送受装置と異なる部分及びそれに関連する部分のみが示されている。
【0088】
図16に部分が示されるデータ送受装置にあっては、図9に示されるデータ送受装置において備えられているビット多重部14及びビット分離部23は備えず、また、図9に示されるデータ送受装置において備えられているE/O変換部17とO/E変換部22とに代えて、E/O変換部31及び32とO/E変換部38及び39とを備えている。
【0089】
斯かる図16に部分が示されるデータ送受装置においては、P/S変換部13からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSAがE/O変換部31に供給されるとともに、P/S変換部16からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSBがE/O変換部32に供給される。E/O変換部31においては、シリアルデータDSAに電光変換処理を施し、シリアルデータDSAに基づく、中心波長を、例えば、略1.3μmとする光信号OSAを、ビット伝送レートを1.485Gbpsとするものとして形成し、それを合波部33へと導く。また、E/O変換部32においては、シリアルデータDSBに電光変換処理を施し、シリアルデータDSBに基づく、中心波長を、例えば、略1.55μmとする光信号OSBを、ビット伝送レートを1.485Gbpsとするものとして形成し、それを合波部33へと導く。
【0090】
合波部33は、例えば、ファイバー型波長多重カップラ(ファイバー型WDMカップラ)によって形成される。合波部33にあっては、中心波長を略1.3μmとする光信号OSAと中心波長を略1.55μmとする光信号OSBとを合波して多重化し、多重光信号OSZを形成して、それを伝送信号として送出する。斯かるもとで、E/O変換部31及び32及び合波部33は、P/S変換部13及び16から夫々得られるシリアルデータDSA及びDSBを伝送すべく送出するデータ送出部を形成している。
【0091】
合波部33から送出される伝送信号である多重光信号OSZは、光コネクタ34を通じて光ファイバー伝送路35に導かれ、光ファイバー伝送路35を通じて受信側へと伝送される。光ファイバー伝送路35は、例えば、石英系SMFが用いられて形成される。
【0092】
受信側においては、光ファイバー伝送路35を通じて伝送された多重光信号OSZが、光コネクタ36を通じて分波部37へと導かれる。分波部37は、例えば、ファイバー型WDMカップラが分波手段として用いられて形成される。そして、分波部37にあっては、多重光信号OSZを、中心波長を略1.3μmとする成分と中心波長を略1.55μmとする成分とに分波して、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OSAと、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.55μmとする光信号OSBとを再生する。
【0093】
分波部37により再生された光信号OSA及びOSBは、夫々、O/E変換部38及び39へと導かれる。O/E変換部38にあっては、中心波長を略1.3μmとする光信号OSAに光電変換処理を施して、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OSAに基づく、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSAを再生する。そして、再生されたシリアルデータDSAは、S/P変換部24に供給される。また、O/E変換部39にあっては、中心波長を略1.55μmとする光信号OSBに光電変換処理を施して、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.55μmとする光信号OSBに基づく、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSBを再生する。そして、再生されたシリアルデータDSBは、S/P変換部25に供給される。その他の動作は、図9に示されるデータ送受装置の場合と同様である。
【0094】
図17は、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様もしくは第2の態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様もしくは第2の態様を成す第3の例を含んだデータ送受装置の部分を示す。
【0095】
図17に部分が示されるデータ送受装置は、図16に部分が示されるデータ送受装置と同様に構成される部分を多々有しており、図17には、図16に部分が示されるデータ送受装置と異なる部分及びそれに関連する部分のみが示されている。
【0096】
図17に部分が示されるデータ送受装置にあっては、図16に部分が示されるデータ送受装置において備えられている合波部33及び分波部37は備えていず、また、図16に部分が示されるデータ送受装置において備えられているE/O変換部32及びO/E変換部39に夫々代えて、E/O変換部40及びO/E変換部41を備えている。
【0097】
斯かる図17に部分が示されるデータ送受装置においては、E/O変換部40に、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSBが供給され、E/O変換部40から、シリアルデータDSBに基づく、中心波長を、例えば、略1.3μmとする光信号OSBが、ビット伝送レートを1.485Gbpsとするものとして導出される。斯かるもとで、E/O変換部31及び40は、P/S変換部13及び16から夫々得られるシリアルデータDSA及びDSBを伝送すべく送出するデータ送出部を形成している。
【0098】
そして、E/O変換部31から導出される、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OSAが、光コネクタ42を通じて光ファイバー伝送路43に導かれ、光ファイバー伝送路43を通じて受信側へと伝送されるとともに、E/O変換部40から導出される、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OSBが、光コネクタ44を通じて光ファイバー伝送路45に導かれ、光ファイバー伝送路45を通じて受信側へと伝送される。光ファイバー伝送路43及び45の夫々も、例えば、石英系SMFが用いられて形成される。
【0099】
受信側においては、光ファイバー伝送路43を通じて伝送された光信号OSAが、光コネクタ46を通じてO/E変換部38へと導かれ、O/E変換部38において、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OSAに基づいて、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSAが再生される。また、光ファイバー伝送路45を通じて伝送された光信号OSBが、光コネクタ47を通じてO/E変換部41へと導かれ、O/E変換部41において、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OSBに基づいて、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSBが再生される。その他の動作は、図16に部分が示されるデータ送受装置の場合と同様である。
【0100】
図18及び図19は、本発明に係るデータ伝送方法の第3の態様もしくは第4の態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第3の態様もしくは第4の態様を成す第4の例を含んだデータ送受装置を示す。
【0101】
図18及び図19に示されるデータ送受装置においては、本発明に係るデータ伝送装置の第4の例を構成する送信側において、ディジタル映像信号を成すディジタルデータDVXがデータ処理部111に供給される。
【0102】
ディジタルデータDVXは、図6〜図8において、DD12,DE12,DD14,DE14,DD16,DE16,DI12及びDJ12として示される、4:2:2形式もしくは4:4:4形式のディジタル映像信号を成すディジタルデータのいずれかとされる。
【0103】
ディジタルデータDVXが、ディジタルデータDD12である場合には、ディジタルデータDD12は、図20に示される如くに、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたYデータ系列とワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを148.5MBpsとする24ビットワード列データとして、データ処理部111に供給される。
【0104】
データ処理部111にあっては、図20に示される如くにして供給されるディジタルデータDD12に対して、Yデータ系列を構成する12ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する12ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、各ライン部毎にグループ1とグループ2とに振り分ける処理を施す。そして、グループ1を構成するYデータ系列及びPB /PR データ系列の夫々の1ライン部置きのデータに基づいて、ワード伝送レートを148.5MBps/2=74.25MBpsとする24ビットワード列データDD12Aを、リンクAとして、図21のAに示される如くに形成するとともに、グループ2を構成するYデータ系列及びPB /PR データ系列の夫々の他の1ライン部置きのデータに基づいて、ワード伝送レートを148.5MBps/2=74.25MBpsとする24ビットワード列データDD12Bを、リンクBとして、図21のBに示される如くに形成する。
【0105】
次に、図21のAに示される如くの、ワード伝送レートを74.25MBpsとする24ビットワード列データDD12Aに対して、Yデータ系列を構成する12ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する12ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;2〜Y0;11,Y1;2〜Y1;11,Y2;2〜Y2;11,Y3;2〜Y3;11,・・・・・、及び、Pb0;2〜Pb0;11,Pr0;2〜Pr0;11,Pb1;2〜Pb1;11,Pr1;2〜Pr1;11,Pb2;2〜Pb2;11,Pr2;2〜Pr2;11,・・・・・と、下位2ビットY0;0〜Y0;1,Y1;0〜Y1;1,Y2;0〜Y2;1,Y3;0〜Y3;1,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;1,Pr0;0〜Pr0;1,Pb1;0〜Pb1;1,Pr1;0〜Pr1;1,Pb2;0〜Pb2;1,Pr2;0〜Pr2;1,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0106】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;2〜Y0;11,Y1;2〜Y1;11,Y2;2〜Y2;11,Y3;2〜Y3;11,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;2〜Pb0;11,Pr0;2〜Pr0;11,Pb1;2〜Pb1;11,Pr1;2〜Pr1;11,Pb2;2〜Pb2;11,Pr2;2〜Pr2;11,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12A1を、分割された上位10ビットに基づくリンクA−1として、図22のAに示される如くに形成する。
【0107】
それとともに、分割された下位2ビットY0;0〜Y0;1,Y1;0〜Y1;1,Y2;0〜Y2;1,Y3;0〜Y3;1,・・・・・に、8ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を夫々加えて、10ビットY0;0〜Y0;1+α0,Y1;0〜Y1;1+α1,Y2;0〜Y2;1+α2,Y3;0〜Y3;1+α3,・・・・・とし、また、分割された下位2ビットPb0;0〜Pb0;1,Pr0;0〜Pr0;1,Pb1;0〜Pb1;1,Pr1;0〜Pr1;1,Pb2;0〜Pb2;1,Pr2;0〜Pr2;1,・・・・・に、8ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;1+β0,Pr0;0〜Pr0;1+β1,Pb1;0〜Pb1;1+β2,Pr1;0〜Pr1;1+β3,Pb2;0〜Pb2;1+β4,Pr2;0〜Pr2;1+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;1+α0,Y1;0〜Y1;1+α1,Y2;0〜Y2;1+α2,Y3;0〜Y3;1+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;1+β0,Pr0;0〜Pr0;1+β1,Pb1;0〜Pb1;1+β2,Pr1;0〜Pr1;1+β3,Pb2;0〜Pb2;1+β4,Pr2;0〜Pr2;1+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12A2を、分割された下位2ビットに基づくリンクA−2として、図22のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする24ビットワード列データであるDD12Aを、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12A1と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12A2との、2系統のワード列データに変換するのである。
【0108】
また、図21のBに示される如くの、ワード伝送レートを74.25MBpsとする24ビットワード列データDD12Bに対しても、Yデータ系列を構成する12ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する12ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;2〜Y0;11,Y1;2〜Y1;11,Y2;2〜Y2;11,Y3;2〜Y3;11,・・・・・、及び、Pb0;2〜Pb0;11,Pr0;2〜Pr0;11,Pb1;2〜Pb1;11,Pr1;2〜Pr1;11,Pb2;2〜Pb2;11,Pr2;2〜Pr2;11,・・・・・と、下位2ビットY0;0〜Y0;1,Y1;0〜Y1;1,Y2;0〜Y2;1,Y3;0〜Y3;1,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;1,Pr0;0〜Pr0;1,Pb1;0〜Pb1;1,Pr1;0〜Pr1;1,Pb2;0〜Pb2;1,Pr2;0〜Pr2;1,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0109】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;2〜Y0;11,Y1;2〜Y1;11,Y2;2〜Y2;11,Y3;2〜Y3;11,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;2〜Pb0;11,Pr0;2〜Pr0;11,Pb1;2〜Pb1;11,Pr1;2〜Pr1;11,Pb2;2〜Pb2;11,Pr2;2〜Pr2;11,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12B1を、分割された上位10ビットに基づくリンクB−1として、図23のAに示される如くに形成する。
【0110】
それとともに、分割された下位2ビットY0;0〜Y0;1,Y1;0〜Y1;1,Y2;0〜Y2;1,Y3;0〜Y3;1,・・・・・に、8ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を夫々加えて、10ビットY0;0〜Y0;1+α0,Y1;0〜Y1;1+α1,Y2;0〜Y2;1+α2,Y3;0〜Y3;1+α3,・・・・・とし、また、分割された下位2ビットPb0;0〜Pb0;1,Pr0;0〜Pr0;1,Pb1;0〜Pb1;1,Pr1;0〜Pr1;1,Pb2;0〜Pb2;1,Pr2;0〜Pr2;1,・・・・・に、8ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;1+β0,Pr0;0〜Pr0;1+β1,Pb1;0〜Pb1;1+β2,Pr1;0〜Pr1;1+β3,Pb2;0〜Pb2;1+β4,Pr2;0〜Pr2;1+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;1+α0,Y1;0〜Y1;1+α1,Y2;0〜Y2;1+α2,Y3;0〜Y3;1+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;1+β0,Pr0;0〜Pr0;1+β1,Pb1;0〜Pb1;1+β2,Pr1;0〜Pr1;1+β3,Pb2;0〜Pb2;1+β4,Pr2;0〜Pr2;1+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12B2を、分割された下位2ビットに基づくリンクB−2として、図23のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする24ビットワード列データであるDD12Bを、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12B1と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12B2との、2系統のワード列データに変換するのである。
【0111】
その結果、データ処理部111に供給されるディジタルデータDVXが、ワード伝送レートを148.5MBpsとする24ビットワード列データを成すディジタルデータDD12である場合には、データ処理部111において、ディジタルデータDD12が、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12A1,DD12A2,DD12B1及びDD12B2の4系統のワード列データに変換されることになる。
【0112】
ディジタルデータDVXが、ディジタルデータDE12である場合には、ディジタルデータDE12も、図20に示される如くに、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたYデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを148.5MBpsとする24ビットワード列データとして、データ処理部111に供給される。それにより、データ処理部111において、ディジタルデータDE12が、ディジタルデータDD12の場合と同様にして、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDE12A1,DE12A2,DE12B1及びDE12B2の4系統のワード列データに変換されることになる。
【0113】
ディジタルデータDVXが、ディジタルデータDD14である場合には、ディジタルデータDD14は、図24に示される如くに、ワード伝送レートを148.5MBpsとする14ビットワード列データとされたYデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする14ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを148.5MBpsとする28ビットワード列データとして、データ処理部111に供給される。
【0114】
データ処理部111にあっては、図24に示される如くにして供給されるディジタルデータDD14に対して、Yデータ系列を構成する14ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する14ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、各ライン部毎にグループ1とグループ2とに振り分ける処理を施す。そして、グループ1を構成するYデータ系列及びPB /PR データ系列の夫々の1ライン部置きのデータに基づいて、ワード伝送レートを148.5MBps/2=74.25MBpsとする28ビットワード列データDD14Aを、リンクAとして、図25のAに示される如くに形成するとともに、グループ2を構成するYデータ系列及びPB /PR データ系列の夫々の他の1ライン部置きのデータに基づいて、ワード伝送レートを148.5MBps/2=74.25MBpsとする28ビットワード列データDD14Bを、リンクBとして、図25のBに示される如くに形成する。
【0115】
次に、図25のAに示される如くの、ワード伝送レートを74.25MBpsとする28ビットワード列データDD14Aに対して、Yデータ系列を構成する14ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する14ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;4〜Y0;13,Y1;4〜Y1;13,Y2;4〜Y2;13,Y3;4〜Y3;13,・・・・・、及び、Pb0;4〜Pb0;13,Pr0;4〜Pr0;13,Pb1;4〜Pb1;13,Pr1;4〜Pr1;13,Pb2;4〜Pb2;13,Pr2;4〜Pr2;13,・・・・・と、下位4ビットY0;0〜Y0;3,Y1;0〜Y1;3,Y2;0〜Y2;3,Y3;0〜Y3;3,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;3,Pr0;0〜Pr0;3,Pb1;0〜Pb1;3,Pr1;0〜Pr1;3,Pb2;0〜Pb2;3,Pr2;0〜Pr2;3,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0116】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;4〜Y0;13,Y1;4〜Y1;13,Y2;4〜Y2;13,Y3;4〜Y3;13,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;4〜Pb0;13,Pr0;4〜Pr0;13,Pb1;4〜Pb1;13,Pr1;4〜Pr1;13,Pb2;4〜Pb2;13,Pr2;4〜Pr2;13,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14A1を、分割された上位10ビットに基づくリンクA−1として、図26のAに示される如くに形成する。
【0117】
それとともに、分割された下位4ビットY0;0〜Y0;3,Y1;0〜Y1;3,Y2;0〜Y2;3,Y3;0〜Y3;3,・・・・・に、6ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を夫々加えて、10ビットY0;0〜Y0;3+α0,Y1;0〜Y1;3+α1,Y2;0〜Y2;3+α2,Y3;0〜Y3;3+α3,・・・・・とし、また、分割された下位4ビットPb0;0〜Pb0;3,Pr0;0〜Pr0;3,Pb1;0〜Pb1;3,Pr1;0〜Pr1;3,Pb2;0〜Pb2;3,Pr2;0〜Pr2;3,・・・・・に、6ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;3+β0,Pr0;0〜Pr0;3+β1,Pb1;0〜Pb1;3+β2,Pr1;0〜Pr1;3+β3,Pb2;0〜Pb2;3+β4,Pr2;0〜Pr2;3+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;3+α0,Y1;0〜Y1;3+α1,Y2;0〜Y2;3+α2,Y3;0〜Y3;3+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;3+β0,Pr0;0〜Pr0;3+β1,Pb1;0〜Pb1;3+β2,Pr1;0〜Pr1;3+β3,Pb2;0〜Pb2;3+β4,Pr2;0〜Pr2;3+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14A2を、分割された下位4ビットに基づくリンクA−2として、図26のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする28ビットワード列データであるディジタルデータDD14Aを、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14A1と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14A2との、2系統のワード列データに変換するのである。
【0118】
また、図25のBに示される如くの、ワード伝送レートを74.25MBpsとする28ビットワード列データDD14Bに対しても、Yデータ系列を構成する14ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する14ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;4〜Y0;13,Y1;4〜Y1;13,Y2;4〜Y2;13,Y3;4〜Y3;13,・・・・・、及び、Pb0;4〜Pb0;13,Pr0;4〜Pr0;13,Pb1;4〜Pb1;13,Pr1;4〜Pr1;13,Pb2;4〜Pb2;13,Pr2;4〜Pr2;13,・・・・・と、下位4ビットY0;0〜Y0;3,Y1;0〜Y1;3,Y2;0〜Y2;3,Y3;0〜Y3;3,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;3,Pr0;0〜Pr0;3,Pb1;0〜Pb1;3,Pr1;0〜Pr1;3,Pb2;0〜Pb2;3,Pr2;0〜Pr2;3,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0119】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;4〜Y0;13,Y1;4〜Y1;13,Y2;4〜Y2;13,Y3;4〜Y3;13,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;4〜Pb0;13,Pr0;4〜Pr0;13,Pb1;4〜Pb1;13,Pr1;4〜Pr1;13,Pb2;4〜Pb2;13,Pr2;4〜Pr2;13,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14B1を、分割された上位10ビットに基づくリンクB−1として、図27のAに示される如くに形成する。
【0120】
それとともに、分割された下位4ビットY0;0〜Y0;3,Y1;0〜Y1;3,Y2;0〜Y2;3,Y3;0〜Y3;3,・・・・・に、6ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を 々加えて、10ビットY0;0〜Y0;3+α0,Y1;0〜Y1;3+α1,Y2;0〜Y2;3+α2,Y3;0〜Y3;3+α3,・・・・・とし、また、分割された下位4ビットPb0;0〜Pb0;3,Pr0;0〜Pr0;3,Pb1;0〜Pb1;3,Pr1;0〜Pr1;3,Pb2;0〜Pb2;3,Pr2;0〜Pr2;3,・・・・・に、6ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;3+β0,Pr0;0〜Pr0;3+β1,Pb1;0〜Pb1;3+β2,Pr1;0〜Pr1;3+β3,Pb2;0〜Pb2;3+β4,Pr2;0〜Pr2;3+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;3+α0,Y1;0〜Y1;3+α1,Y2;0〜Y2;3+α2,Y3;0〜Y3;3+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;3+β0,Pr0;0〜Pr0;3+β1,Pb1;0〜Pb1;3+β2,Pr1;0〜Pr1;3+β3,Pb2;0〜Pb2;3+β4,Pr2;0〜Pr2;3+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14B2を、分割された下位4ビットに基づくリンクB−2として、図27のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする28ビットワード列データであるDD14Bを、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14B1と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14B2との、2系統のワード列データに変換するのである。
【0121】
その結果、データ処理部111に供給されるディジタルデータDVXが、ワード伝送レートを148.5MBpsとする28ビットワード列データを成すディジタルデータDD14である場合には、データ処理部111において、ディジタルデータDD14が、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD14A1,DD14A2,DD14B1及びDD14B2の4系統のワード列データに変換されることになる。
【0122】
ディジタルデータDVXが、ディジタルデータDE14である場合には、ディジタルデータDE14も、図24に示される如くに、ワード伝送レートを148.5MBpsとする14ビットワード列データとされたYデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする14ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを148.5MBpsとする28ビットワード列データとして、データ処理部111に供給される。それにより、データ処理部111において、ディジタルデータDE14が、ディジタルデータDD14の場合と同様にして、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDE14A1,DE14A2,DE14B1及びDE14B2の4系統のワード列データに変換されることになる。
【0123】
ディジタルデータDVXが、ディジタルデータDD16である場合には、ディジタルデータDD16は、図28に示される如くに、ワード伝送レートを148.5MBpsとする16ビットワード列データとされたYデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする16ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを148.5MBpsとする32ビットワード列データとして、データ処理部111に供給される。
【0124】
データ処理部111にあっては、図28に示される如くにして供給されるディジタルデータDD16に対して、Yデータ系列を構成する16ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する16ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、各ライン部毎にグループ1とグループ2とに振り分ける処理を施す。そして、グループ1を構成するYデータ系列及びPB /PR データ系列の夫々の1ライン部置きのデータに基づいて、ワード伝送レートを148.5MBps/2=74.25MBpsとする32ビットワード列データDD16Aを、リンクAとして、図29のAに示される如くに形成するとともに、グループ2を構成するYデータ系列及びPB /PR データ系列の夫々の他の1ライン部置きのデータに基づいて、ワード伝送レートを148.5MBps/2=74.25MBpsとする32ビットワード列データDD16Bを、リンクBとして、図29のBに示される如くに形成する。
【0125】
次に、図29のAに示される如くの、ワード伝送レートを74.25MBpsとする32ビットワード列データDD16Aに対して、Yデータ系列を構成する16ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する16ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;6〜Y0;15,Y1;6〜Y1;15,Y2;6〜Y2;15,Y3;6〜Y3;15,・・・・・、及び、Pb0;6〜Pb0;15,Pr0;6〜Pr0;15,Pb1;6〜Pb1;15,Pr1;6〜Pr1;15,Pb2;6〜Pb2;15,Pr2;6〜Pr2;15,・・・・・と、下位6ビットY0;0〜Y0;5,Y1;0〜Y1;5,Y2;0〜Y2;5,Y3;0〜Y3;5,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;5,Pr0;0〜Pr0;5,Pb1;0〜Pb1;5,Pr1;0〜Pr1;5,Pb2;0〜Pb2;5,Pr2;0〜Pr2;5,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0126】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;6〜Y0;15,Y1;6〜Y1;15,Y2;6〜Y2;15,Y3;6〜Y3;15,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;6〜Pb0;15,Pr0;6〜Pr0;15,Pb1;6〜Pb1;15,Pr1;6〜Pr1;15,Pb2;6〜Pb2;15,Pr2;6〜Pr2;15,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16A1を、分割された上位10ビットに基づくリンクA−1として、図30のAに示される如くに形成する。
【0127】
それとともに、分割された下位6ビットY0;0〜Y0;5,Y1;0〜Y1;5,Y2;0〜Y2;5,Y3;0〜Y3;5,・・・・・に、4ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を夫々加えて、10ビットY0;0〜Y0;5+α0,Y1;0〜Y1;5+α1,Y2;0〜Y2;5+α2,Y3;0〜Y3;5+α3,・・・・・とし、また、分割された下位6ビットPb0;0〜Pb0;5,Pr0;0〜Pr0;5,Pb1;0〜Pb1;5,Pr1;0〜Pr1;5,Pb2;0〜Pb2;5,Pr2;0〜Pr2;5,・・・・・に、4ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;5+β0,Pr0;0〜Pr0;5+β1,Pb1;0〜Pb1;5+β2,Pr1;0〜Pr1;5+β3,Pb2;0〜Pb2;5+β4,Pr2;0〜Pr2;5+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;5+α0,Y1;0〜Y1;5+α1,Y2;0〜Y2;5+α2,Y3;0〜Y3;5+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;5+β0,Pr0;0〜Pr0;5+β1,Pb1;0〜Pb1;5+β2,Pr1;0〜Pr1;5+β3,Pb2;0〜Pb2;5+β4,Pr2;0〜Pr2;5+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16A2を、分割された下位6ビットに基づくリンクA−2として、図30のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする32ビットワード列データであるディジタルデータDD16Aを、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16A1と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16A2との、2系統のワード列データに変換するのである。
【0128】
また、図29のBに示される如くの、ワード伝送レートを74.25MBpsとする32ビットワード列データDD16Bに対しても、Yデータ系列を構成する16ビットワードYD0,YD1,YD2,YD3,・・・・・、及び、PB /PR データ系列を構成する16ビットワードPbD0,PrD0,PbD1,PrD1,PbD2,PrD2,・・・・・の夫々を、上位10ビットY0;6〜Y0;15,Y1;6〜Y1;15,Y2;6〜Y2;15,Y3;6〜Y3;15,・・・・・、及び、Pb0;6〜Pb0;15,Pr0;6〜Pr0;15,Pb1;6〜Pb1;15,Pr1;6〜Pr1;15,Pb2;6〜Pb2;15,Pr2;6〜Pr2;15,・・・・・と、下位6ビットY0;0〜Y0;5,Y1;0〜Y1;5,Y2;0〜Y2;5,Y3;0〜Y3;5,・・・・・、及び、Pb0;0〜Pb0;5,Pr0;0〜Pr0;5,Pb1;0〜Pb1;5,Pr1;0〜Pr1;5,Pb2;0〜Pb2;5,Pr2;0〜Pr2;5,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0129】
続いて、分割された上位10ビットの列:Y0;6〜Y0;15,Y1;6〜Y1;15,Y2;6〜Y2;15,Y3;6〜Y3;15,・・・・・と、分割された上位10ビットの列:Pb0;6〜Pb0;15,Pr0;6〜Pr0;15,Pb1;6〜Pb1;15,Pr1;6〜Pr1;15,Pb2;6〜Pb2;15,Pr2;6〜Pr2;15,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16B1を、分割された上位10ビットに基づくリンクB−1として、図31のAに示される如くに形成する。
【0130】
それとともに、分割された下位6ビットY0;0〜Y0;5,Y1;0〜Y1;5,Y2;0〜Y2;5,Y3;0〜Y3;5,・・・・・に、4ビットの補助ビットα0,α1,α2,α3,・・・・・を夫々加えて、10ビットY0;0〜Y0;5+α0,Y1;0〜Y1;5+α1,Y2;0〜Y2;5+α2,Y3;0〜Y3;5+α3,・・・・・とし、また、分割された下位6ビットPb0;0〜Pb0;5,Pr0;0〜Pr0;5,Pb1;0〜Pb1;5,Pr1;0〜Pr1;5,Pb2;0〜Pb2;5,Pr2;0〜Pr2;5,・・・・・に、4ビットの補助ビットβ0,β1,β2,β3,β4,β5,・・・・・を夫々加えて、10ビットPb0;0〜Pb0;5+β0,Pr0;0〜Pr0;5+β1,Pb1;0〜Pb1;5+β2,Pr1;0〜Pr1;5+β3,Pb2;0〜Pb2;5+β4,Pr2;0〜Pr2;5+β5,・・・・・とする。そして、10ビットの列:Y0;0〜Y0;5+α0,Y1;0〜Y1;5+α1,Y2;0〜Y2;5+α2,Y3;0〜Y3;5+α3,・・・・・と、10ビットの列:Pb0;0〜Pb0;5+β0,Pr0;0〜Pr0;5+β1,Pb1;0〜Pb1;5+β2,Pr1;0〜Pr1;5+β3,Pb2;0〜Pb2;5+β4,Pr2;0〜Pr2;5+β5,・・・・・とがパラレル多重されて成る、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16B2を、分割された下位6ビットに基づくリンクB−2として、図31のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする32ビットワード列データであるディジタルDD16Bを、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16B1と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16B2との、2系統のワード列データに変換するのである。
【0131】
その結果、データ処理部111に供給されるディジタルデータDVXが、ワード伝送レートを148.5MBpsとする32ビットワード列データを成すディジタルデータDD16である場合には、データ処理部111において、ディジタルデータDD16が、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD16A1,DD16A2,DD16B1及びDD16B2の4系統のワード列データに変換されることになる。
【0132】
ディジタルデータDVXが、ディジタルデータDE16である場合には、ディジタルデータDE16も、図28に示される如くに、ワード伝送レートを148.5MBpsとする16ビットワード列データとされたYデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする16ビットワード列データとされたPB /PR データ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを148.5MBpsとする32ビットワード列データとして、データ処理部111に供給される。それにより、データ処理部111において、ディジタルデータDE16が、ディジタルデータDD16の場合と同様にして、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDE16A1,DE16A2,DE16B1及びDE16B2の4系統のワード列データに変換されることになる。
【0133】
ディジタルデータDVXが、ディジタルデータDI12である場合には、ディジタルデータDI12は、図32に示される如くに、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたGデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたBデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたRデータ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを148.5MBpsとする36ビットワード列データとして、データ処理部111に供給される。
【0134】
データ処理部111にあっては、図32に示される如くにして供給されるディジタルデータDI12に対して、Gデータ系列を構成する12ビットワードGD0,GD1,GD2,GD3,・・・・・,Bデータ系列を構成する12ビットワードBD0,BD1,BD2,BD3,・・・・・、及び、Rデータ系列を構成する12ビットワードRD0,RD1,RD2,RD3,・・・・・の夫々を、各ライン部毎にグループ1とグループ2とに振り分ける処理を施す。そして、グループ1を構成するGデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列の夫々の1ライン部置きのデータに基づいて、ワード伝送レートを148.5MBps/2=74.25MBpsとする36ビットワード列データDI12Aを、リンクAとして、図33のAに示される如くに形成するとともに、グループ2を構成するGデータ系列,Bデータ系列及びRデータ系列の夫々の他の1ライン部置きのデータに基づいて、ワード伝送レートを148.5MBps/2=74.25MBpsとする36ビットワード列データDI12Bを、リンクBとして、図33のBに示される如くに形成する。
【0135】
次に、図33のAに示される如くの、ワード伝送レートを74.25MBpsとする36ビットワード列データDI12Aに対して、Gデータ系列を構成する12ビットワードGD0,GD1,GD2,GD3,・・・・・,Bデータ系列を構成する12ビットワードBD0,BD1,BD2,BD3,・・・・・、及び、Rデータ系列を構成する12ビットワードRD0,RD1,RD2,RD3,・・・・・の夫々を、上位10ビットG0;2〜G0;11,G1;2〜G1;11,G2;2〜G2;11,G3;2〜G3;11,・・・・・,B0;2〜B0;11,B1;2〜B1;11,B2;2〜B2;11,B3;2〜B3;11,・・・・・、及び、R0;2〜R0;11,R1;2〜R1;11,R2;2〜R2;11,R3;2〜R3;11,・・・・・と、下位2ビットG0;0〜G0;1,G1;0〜G1;1,G2;0〜G2;1,G3;0〜G3;1,・・・・・,B0;0〜B0;1,B1;0〜B1;1,B2;0〜B2;1,B3;0〜B3;1,・・・・・、及び、R0;0〜R0;1,R1;0〜R1;1,R2;0〜R2;1,R3;0〜R3;1,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0136】
続いて、分割された下位2ビットG0;0〜G0;1,B0;0〜B0;1及びR0;0〜R0;1をビット多重して6ビットGBR0(0〜1)を,分割された下位2ビットG1;0〜G1;1,B1;0〜B1;1及びR1;0〜R1;1をビット多重して6ビットGBR1(0〜1)を,下位2ビットG2;0〜G2;1,B2;0〜B2;1及びR2;0〜R2;1をビット多重して6ビットGBR2(0〜1)を,下位2ビットG3;0〜G3;1,B3;0〜B3;1及びR3;0〜R3;1をビット多重して6ビットGBR3(0〜1)を,・・・・・形成する。さらに、6ビットGBR0(0〜1),GBR1(0〜1),GBR2(0〜1),GBR3(0〜1),・・・・・に、4ビットの補助ビットγ0,γ1,γ2,γ3,・・・・・を夫々加えて、10ビットGBR0(0〜1)+γ0,GBR1(0〜1)+γ1,GBR2(0〜1)+γ2,GBR3(0〜1)+γ3,・・・・・とする。
【0137】
さらに、分割された上位10ビットG0;2〜G0;11,G1;2〜G1;11,G2;2〜G2;11,G3;2〜G3;11,・・・・・,B0;2〜B0;11,B1;2〜B1;11,B2;2〜B2;11,B3;2〜B3;11,・・・・・、及び、R0;2〜R0;11,R1;2〜R1;11,R2;2〜R2;11,R3;2〜R3;11,・・・・・をグループ1とグループ2とに振り分けるとともに、グループ2に10ビットGBR0(0〜1)+γ0,GBR1(0〜1)+γ1,GBR2(0〜1)+γ2,GBR3(0〜1)+γ3,・・・・・を加えて、図34において太実線により区切られている如くにして区分された10ビットワードグループ1及び10ビットワードグループ2を得る。
【0138】
そして、図34に示される10ビットワードグループ1に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12A1を、リンクA−1として、図35のAに示される如くに形成するとともに、図34に示される10ビットワードグループ2に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12A2を、リンクA−2として、図35のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする36ビットワード列データであるDI12Aを、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12A1と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12A2との、2系統のワード列データに変換するのである。
【0139】
また、図33のBに示される如くの、ワード伝送レートを74.25MBpsとする36ビットワード列データDI12Bに対して、Gデータ系列を構成する12ビットワードGD0,GD1,GD2,GD3,・・・・・,Bデータ系列を構成する12ビットワードBD0,BD1,BD2,BD3,・・・・・、及び、Rデータ系列を構成する12ビットワードRD0,RD1,RD2,RD3,・・・・・の夫々を、上位10ビットG0;2〜G0;11,G1;2〜G1;11,G2;2〜G2;11,G3;2〜G3;11,・・・・・,B0;2〜B0;11,B1;2〜B1;11,B2;2〜B2;11,B3;2〜B3;11,・・・・・、及び、R0;2〜R0;11,R1;2〜R1;11,R2;2〜R2;11,R3;2〜R3;11,・・・・・と、下位2ビットG0;0〜G0;1,G1;0〜G1;1,G2;0〜G2;1,G3;0〜G3;1,・・・・・,B0;0〜B0;1,B1;0〜B1;1,B2;0〜B2;1,B3;0〜B3;1,・・・・・、及び、R0;0〜R0;1,R1;0〜R1;1,R2;0〜R2;1,R3;0〜R3;1,・・・・・とに分割する処理を施す。
【0140】
続いて、分割された下位2ビットG0;0〜G0;1,B0;0〜B0;1及びR0;0〜R0;1をビット多重して6ビットGBR0(0〜1)を,分割された下位2ビットG1;0〜G1;1,B1;0〜B1;1及びR1;0〜R1;1をビット多重して6ビットGBR1(0〜1)を,下位2ビットG2;0〜G2;1,B2;0〜B2;1及びR2;0〜R2;1をビット多重して6ビットGBR2(0〜1)を,下位2ビットG3;0〜G3;1,B3;0〜B3;1及びR3;0〜R3;1をビット多重して6ビットGBR3(0〜1)を,・・・・・形成する。さらに、6ビットGBR0(0〜1),GBR1(0〜1),GBR2(0〜1),GBR3(0〜1),・・・・・に、4ビットの補助ビットγ0,γ1,γ2,γ3,・・・・・を夫々加えて、10ビットGBR0(0〜1)+γ0,GBR1(0〜1)+γ1,GBR2(0〜1)+γ2,GBR3(0〜1)+γ3,・・・・・とする。
【0141】
さらに、分割された上位10ビットG0;2〜G0;11,G1;2〜G1;11,G2;2〜G2;11,G3;2〜G3;11,・・・・・,B0;2〜B0;11,B1;2〜B1;11,B2;2〜B2;11,B3;2〜B3;11,・・・・・、及び、R0;2〜R0;11,R1;2〜R1;11,R2;2〜R2;11,R3;2〜R3;11,・・・・・をグループ1とグループ2とに振り分けるとともに、グループ2に10ビットGBR0(0〜1)+γ0,GBR1(0〜1)+γ1,GBR2(0〜1)+γ2,GBR3(0〜1)+γ3,・・・・・を加えて、図34において太実線により区切られている如くにして区分された10ビットワードグループ1及び10ビットワードグループ2を得る。
【0142】
そして、図34に示される10ビットワードグループ1に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12B1を、リンクB−1として、図36のAに示される如くに形成するとともに、図34に示される10ビットワードグループ2に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12B2を、リンクB−2として、図36のBに示される如くに形成する。即ち、ワード伝送レートを74.25MBpsとする36ビットワード列データであるDI12Bを、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12B1と、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12B2との、2系統のワード列データに変換するのである。
【0143】
その結果、データ処理部111に供給されるディジタルデータDVXが、ワード伝送レートを148.5MBpsとする36ビットワード列データを成すディジタルデータDI12である場合には、データ処理部111において、ディジタルデータDI12が、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDI12A1,DI12A2,DI12B1及びDI12B2の4系統のワード列データに変換されることになる。
【0144】
ディジタルデータDVXが、ディジタルデータDJ12である場合には、ディジタルデータDJ12も、図32に示される如くに、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたGデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたBデータ系列と、ワード伝送レートを148.5MBpsとする12ビットワード列データとされたRデータ系列とが、フレーム同期及びライン同期がとられたもとでパラレル多重されて得られる、ワード伝送レートを148.5MBpsとする36ビットワード列データとして、データ処理部111に供給される。それにより、データ処理部111において、ディジタルデータDJ12が、ディジタルデータDI12の場合と同様にして、各々がワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDJ12A1,DJ12A2,DJ12B1及びDJ12B2の4系統のワード列データに変換されることになる。
【0145】
データ処理部111は、上述の如くにして得たワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDD12A1,DD12A2,DD12B1及びDD12B2の組,DE12A1,DE12A2,DE12B1及びDE12B2の組,DD14A1,DD14A2,DD14B1及びDD14B2の組,DE14A1,DE14A2,DE14B1及びDE14B2の組,DD16A1,DD16A2,DD16B1及びDD16B2の組,DE16A1,DE16A2,DE16B1及びDE16B2の組,DI12A1,DI12A2,DI12B1及びDI12B2の組,DJ12A1,DJ12A2,DJ12B1及びDJ12B2の組のいずれかを、20ビットワード列データDPA1(20),DPA2(20),DPB1(20)及びDPB2(20)の組として導出する。
【0146】
図18に示される送信側におけるデータ処理部111から送出されるワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPA1(20)は、データ挿入部112に供給される。データ挿入部112にあっては、20ビットワード列データDPA1(20)に、必要に応じたチャンネル識別データを含む補助データDAA1を挿入し、補助データDAA1が挿入された20ビットワード列データDPA1’(20)を形成する。データ挿入部112から得られる20ビットワード列データDPA1’(20)は、P/S変換部113に供給される。
【0147】
P/S変換部113にあっては、20ビットワード列データDPA1’(20)にP/S変換を施して、20ビットワード列データDPA1’(20)に基づくビット伝送レートを74.25MBps×20=1.485GbpsとするシリアルデータDSA1を形成し、そのシリアルデータDSA1をビット多重部114に供給する。
【0148】
データ処理部111から送出されるワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPA2(20)は、データ挿入部115に供給される。データ挿入部115にあっては、20ビットワード列データDPA2(20)に、必要に応じたチャンネル識別データを含む補助データDAA2を挿入し、補助データDAA2が挿入された20ビットワード列データDPA2’(20)を形成する。データ挿入部115から得られる20ビットワード列データDPA2’(20)は、P/S変換部116に供給される。
【0149】
P/S変換部116にあっては、20ビットワード列データDPA2’(20)にP/S変換を施して、20ビットワード列データDPA2’(20)に基づくビット伝送レートを74.25MBps×20=1.485GbpsとするシリアルデータDSA2を形成し、そのシリアルデータDSA2をビット多重部114に供給する。
【0150】
ビット多重部114にあっては、シリアルデータDSA1及びシリアルデータDSA2の夫々から1ビットずつを交互に取り出して順次配列する動作を行い、シリアルデータDSA1とシリアルデータDSA2とにビット多重合成処理を施して、ビット伝送レートを1.485Gbps×2=2.97Gbpsとする複合シリアルデータDSAZを形成する。
【0151】
ビット多重部114から得られる複合シリアルデータDSAZは、E/O変換部117に供給される。E/O変換部117においては、複合シリアルデータDSAZに電光変換処理を施し、シリアルデータDSAZに基づく中心波長を、例えば、略1.3μmとする光信号OZAを、ビット伝送レートを2.97Gbpsとするものとして形成し、それを合波部118へと導出する。
【0152】
また、データ処理部111から送出されるワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPB1(20)は、データ挿入部119に供給される。データ挿入部119にあっては、20ビットワード列データDPB1(20)に、必要に応じたチャンネル識別データを含む補助データDAB1を挿入し、補助データDAB1が挿入された20ビットワード列データDPB1’(20)を形成する。データ挿入部119から得られる20ビットワード列データDPB1’(20)は、P/S変換部120に供給される。
【0153】
P/S変換部120にあっては、20ビットワード列データDPB1’(20)にP/S変換を施して、20ビットワード列データDPB1’(20)に基づくビット伝送レートを74.25MBps×20=1.485GbpsとするシリアルデータDSB1を形成し、そのシリアルデータDSB1をビット多重部121に供給する。
【0154】
データ処理部111から送出されるワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPB2(20)は、データ挿入部122に供給される。データ挿入部122にあっては、20ビットワード列データDPB2(20)に、必要に応じたチャンネル識別データを含む補助データDAB2を挿入し、補助データDAB2が挿入された20ビットワード列データDPB2’(20)を形成する。データ挿入部122から得られる20ビットワード列データDPB2’(20)は、P/S変換部123に供給される。
【0155】
P/S変換部123にあっては、20ビットワード列データDPB2’(20)にP/S変換を施して、20ビットワード列データDPB2’(20)に基づくビット伝送レートを74.25MBps×20=1.485GbpsとするシリアルデータDSB2を形成し、そのシリアルデータDSB2をビット多重部121に供給する。
【0156】
ビット多重部121にあっては、シリアルデータDSB1及びシリアルデータDSB2の夫々から1ビットずつを交互に取り出して順次配列する動作を行い、シリアルデータDSB1とシリアルデータDSB2とにビット多重合成処理を施して、ビット伝送レートを1.485Gbps×2=2.97Gbpsとする複合シリアルデータDSBZを形成する。
【0157】
ビット多重部121から得られる複合シリアルデータDSBZは、E/O変換部124に供給される。E/O変換部124においては、複合シリアルデータDSBZに電光変換処理を施し、シリアルデータDSBZに基づく中心波長を、例えば、略1.55μmとする光信号OZBを、ビット伝送レートを2.97Gbpsとするものとして形成し、それを合波部118へと導出する。
【0158】
合波部118は、例えば、ファイバー型WDMカップラによって形成される。合波部118にあっては、中心波長を略1.3μmとする光信号OZAと中心波長を略1.55μmとする光信号OZBとを合波して多重化し、多重光信号OZABを形成して、それを伝送信号として送出する。斯かるもとにおいて、ビット多重部114及び121,E/O変換部117及び124及び合波部118は、P/S変換部113,116,120及び123から夫々得られるシリアルデータDSA1,DSA2,DSB1及びDSB2を伝送すべく送出するデータ送出部を形成している。
【0159】
合波部118から送出される伝送信号である多重光信号OZABは、光コネクタ125を通じて光ファイバー伝送路126に導かれ、光ファイバー伝送路126を通じて図19に示される受信側へと伝送される。光ファイバー伝送路126は、例えば、石英系SMFが用いられて形成される。
【0160】
図19に示される受信側においては、光ファイバー伝送路126を通じて伝送された多重光信号OZABが、光コネクタ127を通じて分波部128ヘと導かれる。分波部128は、例えば、ファイバー型WDMカップラが分波手段として用いられて形成される。そして、分波部128にあっては、多重光信号OZABを、中心波長を略1.3μmとする成分と中心波長を略1.55μmとする成分とに分波して、ビット伝送レートを2.97Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OZAと、ビット伝送レートを2.97Gbpsとし、中心波長を略1.55μmとする光信号OZBとを再生する。分波部128により再生された光信号OZA及びOZBは、夫々、O/E変換部129及び130へと導かれる。
【0161】
O/E変換部129にあっては、中心波長を略1.3μmとする光信号OZAに光電変換処理を施して、ビット伝送レートを2.97Gbpsとし、中心波長を略1.3μmとする光信号OZAに基づく、ビット伝送レートを2.97Gbpsとする複合シリアルデータDSAZを再生する。そして、再生された複合シリアルデータDSAZは、ビット分離部131に供給される。
【0162】
O/E変換部130にあっては、中心波長を略1.55μmとする光信号OZBに光電変換処理を施して、ビット伝送レートを2.97Gbpsとし、中心波長を略1.55μmとする光信号OZBに基づく、ビット伝送レートを2.97Gbpsとする複合シリアルデータDSBZを再生する。そして、再生された複合シリアルデータDSBZは、ビット分離部132に供給される。
【0163】
ビット分離部131にあっては、複合シリアルデータDSAZから1ビットずつを順次取り出して、2個の一つ置きのビットのグループを形成する動作を行い、複合シリアルデータDSAZにビット分離処理を施す。そして、複合シリアルデータDSAZに含まれたチャンネル識別データを利用してチャンネルを特定し、複合シリアルデータDSAZに基づく、各々がビット伝送レートを2.97Gbps/2=1.485Gbpsとする2チャンネルのシリアルデータDSA1及びDSA2を形成する。シリアルデータDSA1は、S/P変換部133に供給され、また、シリアルデータDSA2は、S/P変換部134に供給される。
【0164】
S/P変換部133にあっては、シリアルデータDSA1にS/P変換を施して、シリアルデータDSA1に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPA1’(20)を再生し、それをデータ分離部135に供給する。データ分離部135にあっては、20ビットワード列データDPA1’(20)から、チャンネル識別データを含んだ補助データDAA1が分離されて、20ビットワード列データDPA1(20)と補助データDAA1とが個別に送出され、20ビットワード列データDPA1(20)は、データ時間差吸収部136に供給される。
【0165】
S/P変換部134にあっては、シリアルデータDSA2にS/P変換を施して、シリアルデータDSA2に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPA2’(20)を再生し、それをデータ分離部137に供給する。データ分離部137にあっては、20ビットワード列データDPA2’(20)から、チャンネル識別データを含んだ補助データDAA2が分離されて、20ビットワード列データDPA2(20)と補助データDAA2とが個別に送出され、20ビットワード列データDPA2(20)は、データ時間差吸収部136に供給される。
【0166】
また、ビット分離部132にあっては、複合シリアルデータDSBZから1ビットずつを順次取り出して、2個の一つ置きのビットのグループを形成する動作を行い、複合シリアルデータDSBZにビット分離処理を施す。そして、複合シリアルデータDSBZに含まれたチャンネル識別データを利用してチャンネルを特定し、複合シリアルデータDSBZに基づく、各々がビット伝送レートを2.97Gbps/2=1.485Gbpsとする2チャンネルのシリアルデータDSB1及びDSB2を形成する。シリアルデータDSB1は、S/P変換部139に供給され、また、シリアルデータDSB2は、S/P変換部140に供給される。
【0167】
S/P変換部139にあっては、シリアルデータDSB1にS/P変換を施して、シリアルデータDSB1に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPB1’(20)を再生し、それをデータ分離部141に供給する。データ分離部141にあっては、20ビットワード列データDPB1’(20)から、チャンネル識別データを含んだ補助データDAB1が分離されて、20ビットワード列データDPB1(20)と補助データDAB1とが個別に送出され、20ビットワード列データDPB1(20)は、データ時間差吸収部136に供給される。
【0168】
S/P変換部140にあっては、シリアルデータDSB2にS/P変換を施して、シリアルデータDSB2に基づく、ワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDPB2’(20)を再生し、それをデータ分離部142に供給する。データ分離部142にあっては、20ビットワード列データDPB2’(20)から、チャンネル識別データを含んだ補助データDAB2が分離されて、20ビットワード列データDPB2(20)と補助データDAB2とが個別に送出され、20ビットワード列データDPB2(20)は、データ時間差吸収部136に供給される。
【0169】
データ時間差吸収部136にあっては、データ分離部135からの20ビットワード列データDPA1(20)と、データ分離部137からの20ビットワード列データDPA2(20)と、データ分離部141からの20ビットワード列データDPB1(20)と、データ分離部142からの20ビットワード列データDPB2(20)との間に生じた相互時間差を吸収し、20ビットワード列データDPA1(20)に基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDQA1(20)と、20ビットワード列データDPA2(20)に基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDQA2(20)と、20ビットワード列データDPB1(20)に基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDQB1(20)と、20ビットワード列データDPB2(20)に基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする20ビットワード列データDQB2(20)とを、相互時間差が実質的に無い状態に維持されることが目指されるものとして送出する。
【0170】
データ時間差吸収部136から得られる20ビットワード列データDQA1(20),DQA2(20),DQB1(20)、及び、DQB2(20)は、データ再生処理部138に供給される。
【0171】
データ再生処理部138にあっては、20ビットワード列データDQA1(20),DQA2(20),DQB1(20)及びDQB2(20)に対して、送信側におけるデータ処理部111によりディジタルデータDVXに施されるデータ変換処理とは逆のデータ再生処理を施し、20ビットワード列データDQA1(20),DQA2(20),DQB1(20)及びDQB2(20)に基づくディジタルデータDVXを再生する。斯かるディジタルデータDVXは、ディジタルデータDD12,DE12,DD14,DE14,DD16,DE16,DI12及びDJ12のいずれかとされる。
【0172】
なお、図18に示される送信側において、合波部118を用いることなく、E/O変換部117及び124から導出される光信号OZA及びOZBを、個別の伝送信号として、夫々、別個に設けられた2個の光ファイバー伝送路を通じて伝送するようになすこともできる。その際、E/O変換部117及び124の両者を、光信号OZA及びOZBの夫々を、実質的に同じ中心波長、例えば、略1.3μmを有するように形成するものとなすことができる。
【0173】
さらには、図18に示される送信側において、ビット多重部114及び121,E/O変換部117及び124及び合波部118に代えて、P/S変換部113,116,120及び123から得られるシリアルデータDSA1,DSA2,DSB1及びDSB2を夫々光信号に変換する4個のE/O変換部を設け、それら4個のE/O変換部から導出される4つの光信号を、個別の伝送信号として、夫々、別個に設けられた4個の光ファイバー伝送路を通じて伝送するようになすこともできる。
【0174】
図37は、本発明に係るデータ伝送方法の第3の態様もしくは第4の態様のいずれかの態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第3の態様もしくは第4の態様を成す第5の例を含んだデータ送受装置の部分を示す。
【0175】
図37に部分が示されるデータ送受装置は、図18及び図19に示されるデータ送受装置と同様に構成される部分を多々有しており、図37には、図18及び図19に示されるデータ送受装置と異なる部分及びそれに関連する部分のみが示されている。
【0176】
図37に部分が示されるデータ送受装置にあっては、図18及び図19に示されるデータ送受装置において備えられているビット多重部114及び121,E/O変換部117及び124,O/E変換部129及び130、及び、ビット分離部131及び132は備えられていず、それらに代えて、E/O変換部145,146,147及び148、及び、O/E変換部154,155,156及び157が備えられている。また、図18及び図19に示されるデータ送受装置において備えられている合波部118及び分波部128に夫々代えて合波部149及び分波部153が備えられている。さらに、図18及び図19に示されるデータ送受装置において備えられている光コネクタ125,光ファイバー伝送路126及び光コネクタ127に代えて、光コネクタ150,光ファイバー伝送路151及び光コネクタ152が備えられている。
【0177】
斯かる図37に部分が示されるデータ送受装置においては、P/S変換部113からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSA1がE/O変換部145に供給され、P/S変換部116からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSA2がE/O変換部146に供給され、P/S変換部120からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSB1がE/O変換部147に供給され、さらに、P/S変換部123からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSB2がE/O変換部148に供給される。
【0178】
E/O変換部145においては、P/S変換部113からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSA1に電光変換処理を施し、シリアルデータDSA1に基づく、中心波長を、例えば、略1.511μmとする光信号OSA1を、ビット伝送レートを1.485Gbpsとするものとして形成し、それを合波部149へと導く。E/O変換部146においては、P/S変換部116からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSA2に電光変換処理を施し、シリアルデータDSA2に基づく、中心波長を、例えば、略1.531μmとする光信号OSA2を、ビット伝送レートを1.485Gbpsとするものとして形成し、それを合波部149へと導く。E/O変換部147においては、P/S変換部120からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSB1に電光変換処理を施し、シリアルデータDSB1に基づく、中心波長を、例えば、略1.551μmとする光信号OSB1を、ビット伝送レートを1.485Gbpsとするものとして形成し、それを合波部149へと導く。さらに、E/O変換部148においては、P/S変換部123からのビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSB2に電光変換処理を施し、シリアルデータDSB2に基づく、中心波長を、例えば、略1.571μmとする光信号OSB2を、ビット伝送レートを1.485Gbpsとするものとして形成し、それを合波部149へと導く。
【0179】
合波部149にあっては、中心波長を略1.511μmとする光信号OSA1と中心波長を略1.531μmとする光信号OSA2と中心波長を略1.551μmとする光信号OSB1と中心波長を略1.571μmとする光信号OSB2とを合波して多重化し、多重光信号OZZを形成して、それを伝送信号として送出する。斯かるもとで、E/O変換部145〜148と合波部149とは、P/S変換部113,116,120及び123から夫々得られるシリアルデータDSA1,DSA2,DSB1及びDSB2を伝送すべく送出するデータ送出部を形成している。
【0180】
このようにして、合波部149において多重化される光信号OSA1,OSA2,OSB1及びOSB2は、それらの中心波長が略0.020μ(20nm)ずつ隔たっているにすぎない、相互に極めて近接した波長を有するもとで多重化されて、多重光信号OZZを形成するものとされており、E/O変換部145〜148と合波部149とを含む部分においては、Coase Wavelength Division Multiplexing (CWDM) と称される波長多重技術が用いられる。
【0181】
合波部149から送出される伝送信号である多重光信号OZZは、光コネクタ150を通じて光ファイバー伝送路151に導かれ、光ファイバー伝送路151を通じて受信側へと伝送される。
【0182】
受信側においては、光ファイバー伝送路151を通じて伝送された多重光信号OZZが、光コネクタ152を通じて分波部153へと導かれる。分波部153にあっては、多重光信号OZZを、中心波長を略1.511μmとする成分と中心波長を略1.531μmとする成分と中心波長を略1.551μmとする成分と中心波長を略1.571μmとする成分とに分波して、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.511μmとする光信号OSA1と、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.531μmとする光信号OSA2と、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.551μmとする光信号OSB1と、ビット伝送レートを1.485Gbpsとし、中心波長を略1.571μmとする光信号OSB2とを再生する。
【0183】
分波部153により再生された光信号OSA1,OSA2,OSB1及びOSB2は、夫々、O/E変換部154,155,156及び157へと導かれる。O/E変換部154にあっては、中心波長を略1.511μmとし、ビット伝送レートを1.485Gbpsとする光信号OSA1に光電変換処理を施して、光信号OSA1に基づく、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSA1を再生する。そして、再生されたシリアルデータDSA1は、S/P変換部133に供給される。O/E変換部155にあっては、中心波長を略1.531μmとし、ビット伝送レートを1.485Gbpsとする光信号OSA2に光電変換処理を施して、光信号OSA2に基づく、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSA2を再生する。そして、再生されたシリアルデータDSA2は、S/P変換部134に供給される。O/E変換部156にあっては、中心波長を略1.551μmとし、ビット伝送レートを1.485Gbpsとする光信号OSB1に光電変換処理を施して、光信号OSB1に基づく、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSB1を再生する。そして、再生されたシリアルデータDSB1は、S/P変換部139に供給される。さらに、O/E変換部157にあっては、中心波長を略1.571μmとし、ビット伝送レートを1.485Gbpsとする光信号OSB2に光電変換処理を施して、光信号OSB2に基づく、ビット伝送レートを1.485GbpsとするシリアルデータDSB2を再生する。そして、再生されたシリアルデータDSB2は、S/P変換部140供給される。その他の動作は、図18及び図19に示されるデータ送受装置の場合と同様である。
【0184】
産業上の利用可能性
以上の説明から明らかな如く、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様〜第4の態様のいずれか、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様〜第4の態様のいずれかによれば、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとするディジタル映像信号を成すディジタルデータのシリアル伝送を、例えば、従前の量子化ビット数を8ビットもしくは10ビットとするHDディジタル映像信号を成すディジタルデータのシリアル伝送に用いられる回路構成要素を利用して、適切に行うことができる。
【0185】
図面の簡単な説明
図1は、HDディジタル映像信号のデータフォーマットの一例の説明に供される概念図である。
図2は、HDディジタル映像信号のデータフォーマットの一例の説明に供される概念図である。
図3は、本発明に係るデータ伝送方法の第1もしくは第3の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1もしくは第3の態様を成す例による伝送に供されるディジタル映像信号を成すディジタルデータの一例のデータフォーマットを示す概念図である。
図4は、本発明に係るデータ伝送方法の第1もしくは第3の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1もしくは第3の態様を成す例による伝送に供されるディジタル映像信号を成すディジタルデータにおける禁止コードの説明に供される表図である。
図5は、本発明に係るデータ伝送方法の第2もしくは第4の態様を成す例、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第2もしくは第4態様を成す例による伝送に供されるディジタル映像信号を成すディジタルデータの一例のデータフォーマットを示す概念図である。
図6〜図8は、本発明に係るデータ伝送方法の第1〜第4の態様のうちのいずれか、あるいは、本発明に係るデータ伝送装置の第1〜第4の態様のうちのいずれかによる伝送に供されるディジタル映像信号を成すディジタルデータの説明に供される表図である。
図9は、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様もしくは第2の態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様もしくは第2の態様を成す第1の例を含んだデータ送受装置を示すブロック接続図である。
図10〜図15は、図9に示されるデータ送受装置におけるデータ処理部の動作説明
に供されるデータをあらわす概念図である。
図16は、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様もしくは第2の態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様もしくは第2の態様を成す第2の例を含んだデータ送受装置を示すブロック接続図である。
図17は、本発明に係るデータ伝送方法の第1の態様もしくは第2の態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第1の態様もしくは第2の態様を成す第3の例を含んだデータ送受装置を示すブロック接続図である。
図18及び図19は、本発明に係るデータ伝送方法の第3の態様もしくは第4の態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第3の態様もしくは第4の態様を成す第4の例を含んだデータ送受装置を示すブロック接続図である。
図20は、図18及び図19に示されるデータ送受装置におけるデータ処理部の動作説明に供されるデータをあらわす概念図である。
図21は、図18及び図19に示されるデータ送受装置におけるデータ処理部の動作説明に供されるデータをあらわす概念図である。
図22は、図18及び図19に示されるデータ送受装置におけるデータ処理部の動作説明に供されるデータをあらわす概念図である。
図23は、図18及び図19に示されるデータ送受装置におけるデータ処理部の動作説明に供されるデータをあらわす概念図である。
図24は、図18及び図19に示されるデータ送受装置におけるデータ処理部の動作説明に供されるデータをあらわす概念図である。
図25は、図18及び図19に示されるデータ送受装置におけるデータ処理部の動作説明に供されるデータをあらわす概念図である。
図26〜図36は、図18及び図19に示されるデータ送受装置におけるデータ処理
部の動作説明に供されるデータをあらわす概念図である。
図37は、本発明に係るデータ伝送方法の第3の態様もしくは第4の態様を成す例が実施される、本発明に係るデータ伝送装置の第3の態様もしくは第4の態様を成す第5の例を含んだデータ送受装置の部分を示すブロック接続図である。
Claims (22)
- フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFh(添字hは16進数であることをあらわす)とする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、上記第1及び第2のワード列データに夫々基づく第1及び第2のシリアルデータを得て、該第1及び第2のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ伝送方法。
- ディジタル映像信号を成すディジタルデータが、輝度信号情報をあらわすデータが配されて構成された第1のデータ系列と、色差信号情報をあらわすデータが配されて構成された第2のデータ系列との、並列配置をもって形成されたものとされることを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。
- 第1及び第2のワード列データの夫々を、20ビットワードが連なって成る20ビットワード列データとすることを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。
- 第1のシリアルデータに電光変換処理を施して第1の光信号を得るとともに、第2のシリアルデータに電光変換処理を施して第2の光信号を得、該第1及び第2の光信号を伝送することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。
- 第1のシリアルデータと第2のシリアルデータとを多重合成して多重シリアルデータを形成し、該多重シリアルデータに電光変換処理を施して光信号を得、該光信号を伝送することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。
- フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFh(添字hは16進数であることをあらわす)とする全ての12ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第1のグループと第2のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して上記第2のグループに加え、上記第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、上記第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、上記第1及び上記第2のワード列データに夫々基づく第1及び第2のシリアルデータを得て、該第1及び第2のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ伝送方法。
- ディジタル映像信号を成すディジタルデータが、緑色原色信号情報をあらわすデータが配されて構成された第1のデータ系列と、青色原色信号情報をあらわすデータが配されて構成された第2のデータ系列と、赤色原色信号情報をあらわすデータが配されて構成された第3のデータ系列との、並列配置をもって形成されたものとされることを特徴とする請求項6記載のデータ伝送方法。
- 第1及び第2のワード列データの夫々を、20ビットワードが連なって成る20ビットワード列データとすることを特徴とする請求項6記載のデータ伝送方法。
- 第1のシリアルデータに電光変換処理を施して第1の光信号を得るとともに、第2のシリアルデータに電光変換処理を施して第2の光信号を得、該第1及び第2の光信号を伝送することを特徴とする請求項6記載のデータ伝送方法。
- 第1のシリアルデータと第2のシリアルデータとを多重合成して多重シリアルデータを形成し、該多重シリアルデータに電光変換処理を施して光信号を得、該光信号を伝送することを特徴とする請求項6記載のデータ伝送方法。
- フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFh(添字hは16進数であることをあらわす)とする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各ライン部毎に第1のグループと第2のグループとに振り分ける処理を施して、上記第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、上記第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、上記第1のワード列データに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第3のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第4のワード列データとを形成するとともに、上記第2のワード列データに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第5のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第6のワード列データとを形成し、上記第3,第4,第5及び第6のワード列データに夫々基づく第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを得て、該第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ伝送方法。
- ディジタル映像信号を成すディジタルデータが、輝度信号情報をあらわすデータが配されて構成された第1のデータ系列と、色差信号情報をあらわすデータが配されて構成された第2のデータ系列との、並列配置をもって形成されたものとされることを特徴とする請求項11記載のデータ伝送方法。
- 第3,第4,第5及び第6のワード列データの夫々を、20ビットワードが連なって成る20ビットワード列データとすることを特徴とする請求項11記載のデータ伝送方法。
- 第1のシリアルデータと第2のシリアルデータとを多重合成して第1の多重シリアルデータを形成するとともに、第3のシリアルデータと第4のシリアルデータとを多重合成して第2の多重シリアルデータを形成し、上記第1及び第2の多重シリアルデータの夫々に電光変換処理を施して第1及び第2の光信号を得、該第1及び第2の光信号を伝送することを特徴とする請求項11記載のデータ伝送方法。
- フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレーム部における有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFh(添字hは16進数であることをあらわす)とする全ての12ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各ライン部毎に第1のグループと第2のグループとに振り分ける処理を施して、上記第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、上記第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、上記第1のワード列データに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第1のグループと第2のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して上記第2のグループに加え、上記第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第3のワード列データと、上記第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第4のワード列データとを形成し、さらに、上記第2のワード列データに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第3のグループと第4のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して上記第4のグループに加え、上記第3のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第5のワード列データと、上記第4のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第6のワード列データとを形成し、上記第3,第4,第5及び第6のワード列データに夫々基づく第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを得て、該第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ伝送方法。
- ディジタル映像信号を成すディジタルデータが、緑色原色信号情報をあらわすデータが配されて構成された第1のデータ系列と、青色原色信号情報をあらわすデータが配されて構成された第2のデータ系列と、赤色原色信号情報をあらわすデータが配されて構成された第3のデータ系列との、並列配置をもって形成されたものとされることを特徴とする請求項15記載のデータ伝送方法。
- 第3,第4,第5及び第6のワード列データの夫々を、20ビットワードが連なって成る20ビットワード列データとすることを特徴とする請求項15記載のデータ伝送方法。
- 第1のシリアルデータと第2のシリアルデータとを多重合成して第1の多重シリアルデータを形成するとともに、第3のシリアルデータと第4のシリアルデータとを多重合成して第2の多重シリアルデータを形成し、上記第1及び第2の多重シリアルデータの夫々に電光変換処理を施して第1及び第2の光信号を得、該第1及び第2の光信号を伝送することを特徴とする請求項15記載のデータ伝送方法。
- フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFh(添字hは16進数であることをあらわす)とする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成するデータ処理部と、
該データ処理部から得られる第1のワード列データに基づく第1のシリアルデータを得る第1のパラレル/シリアル変換部と、
上記データ処理部から得られる第2のワード列データに基づく第2のシリアルデータを得る第2のパラレル/シリアル変換部と、
上記第1及び第2のパラレル/シリアル変換部から夫々得られる第1及び第2のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ送出部と、
を備えて構成されるデータ伝送装置。 - フレームレートを24Hz,25Hzもしくは30Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン部,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が74.25MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFh(添字hは16進数であることをあらわす)とする全ての12ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第1のグループと第2のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して上記第2のグループに加え、上記第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、上記第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成するデータ処理部と、
該データ処理部から得られる第1のワード列データに基づく第1のシリアルデータを得る第1のパラレル/シリアル変換部と、
上記データ処理部から得られる第2のワード列データに基づく第2のシリアルデータを得る第2のパラレル/シリアル変換部と、
上記第1及び第2のパラレル/シリアル変換部から夫々得られる第1及び第2のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ送出部と、
を備えて構成されるデータ伝送装置。 - フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビット,14ビットもしくは16ビットとし、量子化ビット数を12ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFh(添字hは16進数であることをあらわす)とする全ての12ビットコードとされ、量子化ビット数を14ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての14ビットコードとされ、量子化ビット数を16ビットとするとき、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFhとする全ての16ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各ライン部毎に第1のグループと第2のグループとに振り分ける処理を施して、上記第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、上記第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、上記第1のワード列データに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第3のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第4のワード列データとを形成するとともに、上記第2のワード列データに、各12ビット,14ビットもしくは16ビットワードを上位10ビットと下位2ビット,4ビットもしくは6ビットとに分割する処理を施して、分割された上位10ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第5のワード列データと、分割された下位2ビット,4ビットもしくは6ビットに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第6のワード列データとを形成するデータ処理部と、
該データ処理部から得られる第1のワード列データに基づく第1のシリアルデータを得る第1のパラレル/シリアル変換部と、
上記データ処理部から得られる第2のワード列データに基づく第2のシリアルデータを得る第2のパラレル/シリアル変換部と、
上記データ処理部から得られる第3のワード列データに基づく第3のシリアルデータを得る第3のパラレル/シリアル変換部と、
上記データ処理部から得られる第4のワード列データに基づく第4のシリアルデータを得る第4のパラレル/シリアル変換部と、
上記第1,第2,第3及び第4のパラレル/シリアル変換部から夫々得られる第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ送出部と、
を備えて構成されるデータ伝送装置。 - フレームレートを50Hzもしくは60Hzとし、各フレームにおけるライン数が1125ライン,各フレームにおける有効ライン数が1080ライン,サンプリング周波数が148.5MHz,各ラインにおける有効データサンプル数が1920サンプルに設定され、量子化ビット数を12ビットとし、各有効ライン部についての禁止コードが上位8ビットを16進表現で00hもしくはFFh(添字hは16進数であることをあらわす)とする全ての12ビットコードとされた、ディジタル映像信号を成すディジタルデータに、各ライン部毎に第1のグループと第2のグループとに振り分ける処理を施して、上記第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第1のワード列データと、上記第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第2のワード列データとを形成し、上記第1のワード列データに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第1のグループと第2のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して上記第2のグループに加え、上記第1のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第3のワード列データと、上記第2のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第4のワード列データとを形成し、さらに、上記第2のワード列データに、各12ビットワードを上位10ビットと下位2ビットとに分割する処理を施し、分割された複数の上位10ビットを第3のグループと第4のグループとに振り分けるとともに、分割された複数の下位2ビットを所定数ずつ多重して上記第4のグループに加え、上記第3のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第5のワード列データと、上記第4のグループを構成するデータに基づくワード伝送レートを74.25MBpsとする第6のワード列データとを形成するデータ処理部と、
該データ処理部から得られる第1のワード列データに基づく第1のシリアルデータを得る第1のパラレル/シリアル変換部と、
上記データ処理部から得られる第2のワード列データに基づく第2のシリアルデータを得る第2のパラレル/シリアル変換部と、
上記データ処理部から得られる第3のワード列データに基づく第3のシリアルデータを得る第3のパラレル/シリアル変換部と、
上記データ処理部から得られる第4のワード列データに基づく第4のシリアルデータを得る第4のパラレル/シリアル変換部と、
上記第1,第2,第3及び第4のパラレル/シリアル変換部から夫々得られる第1,第2,第3及び第4のシリアルデータを伝送すべく送出するデータ送出部と、
を備えて構成されるデータ伝送装置。
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