JP3593973B2 - ファクシミリ通信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信側ファクシミリにおいて、送信される複数ページの原稿の中から必要なページのみを指定して受信することができるファクシミリ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られているファクシミリ通信方法として、例えば、特開平11−146006号公報に記載されているファックスの蓄積交換装置に関するものがある。これは、配信元のファクシミリから受信した画像情報を、前記蓄積交換装置において配信対象機器ごとに管理して蓄積し、任意の配信対象機器から画像情報の蓄積状況を通知すべき旨の要求があった場合には、当該配信対象機器を配信先とする画像情報の蓄積状況を通知するとともに、その画像情報についてのサムネイル画像を生成して配信元のファクシミリの電話番号とともに通知するというものである。ここで、配信対象機器には、前記蓄積交換装置とLAN接続されたパソコンのほか、前記蓄積交換装置と電話回線を介して接続されたファクシミリも含まれる。そして、画像情報の蓄積状況の通知を受けた配信対象機器の使用者は、当該画像情報についてのサムネイル画像又は配信元のファクシミリの電話番号に基づいて、その中に含まれる複数のジョブ(文書)の中から必要なものと必要でないものとを判断し、必要なジョブについてのみ前記蓄積交換装置に対して配信要求を行なう。このような配信要求を受けた前記蓄積交換装置は、当該配信要求がされたジョブについての画像情報を配信対象機器に配信する。
【0003】
このような従来のファクシミリ通信方法によれば、配信元のファクシミリから受信した画像情報について、配信対象機器の使用者が、その画像情報のサムネイル画像又は配信元のファクシミリの電話番号に基づいて、複数のジョブ(文書)の中から必要なものと必要でないものとを判断し、必要なジョブについての画像情報のみを受け取ることができる。したがって、不要な画像情報の一方的な配信を防止し、使用者にとって必要な画像情報のみを選択的に入手することができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のファクシミリ通信方法では、受信した画像情報のうち、必要なものと必要でないものとの選別をジョブ(文書)単位でしか行なうことができないため、一のジョブの中の一部のページのみが必要な場合であっても、一のジョブの全部の画像情報の配信を受ける必要があるという問題があった。特に、必要な一部のページを含む一のジョブが全体として多くのページを有している場合には、不必要なページの配信のために多くの通信時間を要することから、通信コストが高くなり非経済的であるとともに、電話回線が無駄に長時間占有されるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、一の原稿(ジョブ)の中の一部のページのみを指定して画像データを受信できるようにすることにより、不必要なページの画像データの受信に要する通信時間を削減するとともに、記録紙等の消耗品の消費量も削減して通信コストを低減させること、及び、通信回線の占有時間を短縮して通信回線の効率的な使用を可能とすることを技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術課題を解決するための具体的手段は、次のようなものである。すなわち、請求項1に記載するファクシミリ通信方法は、送信側ファクシミリは、原稿に対応する識別符号を前手順において送信するとともに、複数ページの前記原稿についてのサムネイル画像データを前記原稿の各ページの画像データから作成して受信側ファクシミリに送信し、該受信側ファクシミリは、受信した前記サムネイル画像データを出力するとともに、それに基づいて原稿のページを指定しなお且つ前記識別符号により原稿を指定して前記送信側ファクシミリに対して原稿画像データの送信を要求し、前記送信側ファクシミリは、指定された原稿の指定されたページに対応する原稿画像データを前記受信側ファクシミリに送信することを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載するファクシミリ通信方法は、請求項1に記載する構成において、前記送信側ファクシミリは、前記サムネイル画像データと共に該サムネイル画像データの元となった原稿が何ページの画像を有しているかを示すページ情報を前記前手順において前記受信側ファクシミリに送信し、該受信側ファクシミリは、受信した前記識別符号と前記ページ情報とを識別符号管理テーブルにおいて関連付けて記憶して、該テーブルに記憶されている情報のうち、選択された識別符号に対応するページ情報に基づいて選択可能なページ番号の範囲を表示することを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載するファクシミリ通信方法は、請求項1又は2に記載する構成において、前記識別符号は画像データとして前記サムネイル画像データの中に挿入されることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るファクシミリ通信方法において送受信されるデータの内容を示す概念図である。この図に示すように、本実施形態に係るファクシミリ通信方法においては、送信側ファクシミリ1は、複数ページの原稿についてのサムネイル画像データ2を作成して受信側ファクシミリ3に送信し、該受信側ファクシミリ3は、受信したサムネイル画像データ2を出力するとともに、それに基づいて原稿のページを指定して送信側ファクシミリ1に対して原稿画像データ4の送信を要求し、送信側ファクシミリ1は、指定された原稿のページに対応する原稿画像データ4を受信側ファクシミリ3に送信する。以下更に詳細に説明する。
【0010】
図2は、本実施形態において送信側ファクシミリ1及び受信側ファクシミリ3として使用されるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。このファクシミリ装置は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)5を備えて装置全体の動作制御を行なう主制御部6と、該主制御部6の動作制御に必要な各種プログラム等の基本的に変更されないデータが記憶されたROM7と、送受信される画像データの管理情報や登録情報等の適宜変更されるデータが記憶されるRAM8と、電話回線へのダイヤル信号の送出や呼出信号の検出などを制御する網制御装置(NCU)9と、ファクシミリ送受信のための信号の変調及び復調を行うためのモデム10と、ファクシミリ送受信のために画像データの符号化と復号を行なうコーデック(CODEC)11と、ファクシミリ送信するための原稿の画像をデータとして読み取る読取部12と、ファクシミリ受信した画像データや読取部12において読み取った画像データを符号化された状態で記憶する画像メモリ13と、ファクシミリ受信した画像データを印字する印字部14と、各種の情報等を表示可能な表示部15、及び使用者が指示入力を行なうための各種操作キー16を有する操作パネル17とを備えて構成されている。
【0011】
そして、図1に示すように、送信側ファクシミリ1と受信側ファクシミリ3とは、図示しない電話回線を介してデータの送受信を行なうことができるように接続される。この図においては説明の簡略化のため、送信側ファクシミリ1と受信側ファクシミリ3とが、それぞれ1個ずつしか表されていないが、実際には、電話回線を介して多数のファクシミリ装置が接続され、それぞれのファクシミリ装置が送信側ファクシミリ1及び受信側ファクシミリ3となり、相互にファクシミリ通信を行なうことが可能である。
【0012】
本実施形態に係るファクシミリ通信方法では、送信側ファクシミリ1から受信側ファクシミリ3に複数ページの原稿の画像を送信する場合、まず、送信側ファクシミリ1は、複数ページの原稿についてのサムネイル画像データ2を作成して受信側ファクシミリ3に送信する。ここで、サムネイル画像とは、複数ページの原稿画像のサイズを縮小して1ページに複数ページ分の画像を配列して表示するものである。原稿画像のサイズの縮小は、元の原稿画像の概要がわかる程度とする。したがって、原稿のページ数が多い場合には、サムネイル画像も複数ページとなる場合がある。ここでは、例として6ページの原稿画像を1ページに配列してサムネイル画像データ2を作成している。
【0013】
また、前記サムネイル画像データ2の送信に際しては、原稿に対応して付される識別符号18、ページ情報19、及び送信側ファクシミリ番号20も同時に受信側ファクシミリ3に送信する。これらは、伝送制御手順信号の中の非標準手順信号を用いて送信される。識別符号18とは、送信されるサムネイル画像データ2の元の原稿に対応して付される番号や文字等からなる符号であり、これにより送信側ファクシミリ1及び受信側ファクシミリ3は複数ページを含む一の原稿と他の原稿とを識別して特定する。ここでは、例として送信されるサムネイル画像データ2の元の原稿に対応して付される識別符号18を「003」としている。また、識別符号18はデータとして送信されるだけでなく、サムネイル画像データ2の中のいずれかの位置に挿入されて画像データとしても送信される。ページ情報とは、一の原稿が何ページの画像を有しているかを示す情報であり、ここでは、原稿は6ページの画像を有しているので、ページ情報19は「1〜6」とされる。送信側ファクシミリ番号20とは、送信側ファクシミリ1のファクシミリ番号である。これを送信することにより、受信側ファクシミリ3に対して、当該サムネイル画像データ2の送信元を通知することができ、複数の送信側ファクシミリ1からそれぞれにサムネイル画像データ2が送信された場合にも、任意の一のサムネイル画像データ2の送信元を識別することができる。
【0014】
サムネイル画像データ2の送信は、以下のように行なわれる。図3及び図4は、送信側ファクシミリ1がサムネイル画像データ2の送信する際の手順を示すフローチャートである。この図に示すように、サムネイル画像データ2の送信に際しては、まず、使用者が送信する原稿を読取部12にセットする(S1)。そして、サムネイル画像送信モードが選択されたか否かについて判断する(S2)。サムネイル画像送信モードの選択は、使用者が操作キー16を操作することにより行なう。サムネイル画像送信モードが選択されない場合には(S2:NO)、通常のファクシミリ送信を行なう。サムネイル画像送信モードが選択された場合には(S2:YES)、次に、相手先を入力する(S3)。相手先の入力は、送信側ファクシミリ1の使用者が操作キー16を操作して相手先、すなわち受信側ファクシミリ3のファクシミリ番号を入力する等により行なう。次に、スタートキーが押されたか否かについて判断する(S4)。スタートキーは操作キー16の中の一つである。スタートキーが押されない場合には(S4:NO)、そのまま待機する。スタートキーが押された場合には(S4:YES)、次に、原稿の1ページ目の画像データを読取部12において読み取る(S5)。読み取られた原稿画像データ4は、コーデック11において符号化し、アドレスを付して画像メモリ13に記憶する(S6)。そして、原稿の全ページの画像データの読取りが終了したか否かについて判断する(S7)。原稿の全ページの画像データの読取りが終了していない場合には(S7:NO)、処理はS5へ戻って次のページの画像データを読み取り、これが全ページの画像データの読取りが終了するまで繰り返される。そして、原稿の全ページの画像データの読取りが終了した場合には(S7:YES)、当該原稿に対応する識別符号18を付与する(S8)。読み取られた原稿画像データ4とそれに対応する識別符号18は、RAM8に設けられた原稿画像管理テーブル21(図2参照)において管理される。該原稿画像管理テーブル21には、各原稿の識別符号18と、当該原稿のページ情報19と、当該原稿に含まれる各ページの画像データのアドレス22とが関連付けて記憶される(図1参照)。
【0015】
その後、回線を接続し、入力された相手先の受信側ファクシミリ3を呼び出す(S9)。そして、相手先の受信側ファクシミリ3が応答したか否かについて判断する(S10)。相手先の受信側ファクシミリ3が応答しない場合には(S10:NO)、回線を切断する(S11)。そして、リダイヤルを行なうか否かを判断する(S12)。この判断は、予めされたリダイヤルの設定に従って行なう。リダイヤルを行なう場合には(S12:YES)、処理はS9へ戻る。リダイヤルを行なわない場合には(S12:NO)、処理は終了する。
【0016】
一方、相手先の受信側ファクシミリ3が応答した場合には(S10:YES)、次に、ファクシミリ伝送制御手順の前手順を行なう(S13)。この前手順においては、通信モードの決定やトレーニングなどが行なわれるが、この中において識別符号18、ページ情報19、及び送信側ファクシミリ番号20の送信も行なわれる。前手順が終了した後は、原稿の各ページの画像データを画像メモリ13から読み出してコーデック11において復号する(S14)。そして、原稿の各ページの画像データからサムネイル画像データ2を作成する(S15)。この際、識別符号18を画像データとしてサムネイル画像データ2の中のいずれかの位置に挿入する(図1参照)。サムネイル画像データ2の作成は、ROM7に記憶されたサムネイル作成プログラムに従って主制御部6において行なわれる。その後、作成したサムネイル画像データ2をコーデック11において符号化して送信する(S16)。サムネイル画像データ2の送信が終了した後は、ファクシミリ伝送制御手順の後手順を行なう(S17)。この後手順においては、送信内容の終了や受信確認などが行なわれる。その後、回線を切断し(S18)、処理は終了する。
【0017】
以上のようにして送信側ファクシミリ1からのサムネイル画像データ2の送信が行なわれた場合には、受信側ファクシミリ3においては、当該サムネイル画像データ2の受信が行なわれる。図5は、受信側ファクシミリ3がサムネイル画像データ2を受信する際の手順を示すフローチャートである。この図に示すように、まず、送信側ファクシミリ1からの呼出を受けた場合には、回線を接続する(S21)。次に、ファクシミリ伝送制御手順の前手順を行なう(S22)。この前手順は、送信側ファクシミリ1からのサムネイル画像データ2の送信手順における前手順(S13)に対応するものである。したがって、この中において識別符号18、ページ情報19、及び送信側ファクシミリ番号20の受信が行なわれる。受信された識別符号18、ページ情報19、及び送信側ファクシミリ番号20は、RAM8に設けられた識別符号管理テーブル23(図2参照)に記憶されて管理される。該識別符号管理テーブル23には、各原稿の識別符号18と、当該原稿のページ情報19と、当該原稿を送信してきた送信側ファクシミリ1の送信側ファクシミリ番号20とが関連付けて記憶される(図1参照)。
【0018】
次に、サムネイル画像データ2を受信する(S23)。受信したサムネイル画像データ2はアドレスを付して画像メモリ13に記憶する(S24)。そして、受信したサムネイル画像データ2が1ページ目か否かを判断する(S25)。受信したサムネイル画像データ2が1ページ目である場合には(S25:YES)、当該サムネイル画像データ2についての受信ジョブをRAM8に登録する(S26)。受信したサムネイル画像データ2が1ページ目でない場合には(S25:YES)、受信ジョブは既に登録されていることから、S26の処理を行わない。次に、送信されてくるサムネイル画像データ2の全ページの受信が終了したか否かを判断する(S27)。サムネイル画像データ2の全ページの受信が終了していない場合には(S27:NO)、処理はS23へ戻り、次のページのサムネイル画像データ2を受信する。サムネイル画像データ2の全ページの受信が終了した場合には(S27:YES)、ファクシミリ伝送制御手順の後手順を行なう(S28)。この後手順は、送信側ファクシミリ1からのサムネイル画像データ2の送信手順における後手順(S17)に対応するものである。その後、回線を切断し(S29)、処理は終了する。
【0019】
以上のようにしてサムネイル画像データ2が受信された場合、その受信中又は受信後に、受信側ファクシミリ3においては、当該サムネイル画像データ2を出力する。図6は、受信側ファクシミリ3が受信したサムネイル画像データ2を印字出力する際の手順を示すフローチャートである。この図に示すように、まず、受信ジョブが有るか否かを判断する(S31)。受信ジョブがない場合には(S31:NO)、そのまま待機する。受信ジョブが有る場合には(S31:YES)、印字部14を起動する(S32)。その後、受信したサムネイル画像データ2を画像メモリ13から読み出してコーデック11において復号する(S33)。そして、当該サムネイル画像データ2を印字部14において印字出力する(S34)。
【0020】
次に、受信したサムネイル画像データ2に次のページが有るか否かを判断する(S35)。受信したサムネイル画像データ2に次のページが有る場合には(S35:YES)、次に当該次のページが受信を終了しているか否かについて判断する(S36)。次のページの受信が終了している場合には(S36:YES)、処理はS33へ戻り、次のページのサムネイル画像データ2を印字出力する。次のページの受信が終了していない場合には(S36:NO)、そのまま終了するまで待機する。一方、受信したサムネイル画像データ2に次のページがない場合には(S35:NO)、印字部14を停止する(S37)。その後、印字出力が終了したサムネイル画像データ2を画像メモリ13から消去するとともに、当該サムネイル画像データ2の受信ジョブをRAM8から消去する(S38)。一方、識別符号管理テーブル23に記憶された当該サムネイル画像データ2に関する識別符号18、ページ情報19、及び送信側ファクシミリ番号20については消去されず、そのまま記憶される。なお、ここでは、受信したサムネイル画像データ2を印字部14において印字出力する場合の例について説明したが、サムネイル画像データ2を出力する手段はこれに限定されるものではなく、例えば、受信側ファクシミリ3が大きな情報量を表示可能な表示部15を備えている場合等においては、受信したサムネイル画像データ2を消去することなくそのまま画像メモリ13に記憶しておき、表示部15にいつでも表示出力できるようにすることも可能である。
【0021】
そして、受信側ファクシミリ3においては、前記のようにして出力したサムネイル画像データ2に基づいて、原稿のページを指定して送信側ファクシミリ1に対して原稿画像データ4の送信を要求する。この際、指定する原稿に対応する識別符号18、及び当該原稿の指定するページのページ番号24を送信側ファクシミリ1に送信する。当該原稿の指定するページのページ番号24とは、指定する原稿に含まれる複数ページの中から使用者が等倍の原稿画像データを要求するページの番号である。ここでは、例として、「1」ページと「4」ページを指定している。指定する原稿に対応する識別符号18とは、当該指定するページを含む原稿に対応して付された識別符号18である。ここでは、例として「003」を指定している。
【0022】
送信側ファクシミリ1に対する原稿画像データ4の送信の要求は、以下のように行なわれる。図7及び図8は、受信側ファクシミリ3が原稿のページを指定して原稿画像データ4の送信を要求する際の手順を示すフローチャートである。この図に示すように、まず、ページ指定ポーリングモードが選択されたか否かについて判断する(S41)。ここで、ページ指定ポーリングモードとは、受信したサムネイル画像データ2に基づいて、原稿のページを指定して送信側ファクシミリ1に対して原稿画像データ4の送信を要求するためのモードである。ページ指定ポーリングモードの選択は、使用者が操作キー16を操作することにより行なう。ページ指定ポーリングモードが選択されない場合には(S41:NO)、そのまま待機する。ページ指定ポーリングモードが選択された場合には(S41:YES)、次に、表示部15に識別符号18の選択画面を表示する(S42)。ここで、識別符号18の選択画面には、例えば図9に示すように、識別符号管理テーブル23に記憶されているすべての識別符号18が表示され、その中から一の識別符号18の選択を促すようになっている。識別符号18の選択は、出力されたサムネイル画像データ2に基づいて使用者が操作キー16を操作して行なう。なお、識別符号18は画像データとしてサムネイル画像データ2の中のいずれかの位置に挿入されているので(図1参照)、出力されたサムネイル画像データ2を見るだけで当該サムネイル画像データ2の識別符号18を容易に把握することができる。その後、識別符号18が選択されたか否かを判断する(S43)。識別符号18が選択されない場合には(S43:NO)、そのまま識別符号18の選択画面を表示する(S42)。
【0023】
識別符号18が選択された場合には(S43:YES)、次にページ番号24の入力画面を表示する(S44)。ここで、ページ番号24の入力画面には、例えば図10に示すように、識別符号管理テーブル23に記憶されている情報のうち、選択された識別符号18に対応するページ情報19に基づいて選択可能なページ番号の範囲25を表示するとともに、入力されたページ番号24を表示する。ページ番号24の入力は、出力されたサムネイル画像データ2に基づいて使用者がテンキー等の操作キー16を操作して行なう。その後、ページ番号24が入力されたか否かを判断する(S45)。ページ番号24が入力されない場合には(S45:NO)、そのままページ番号24の入力画面を表示する(S44)。ページ番号24が入力された場合には(S45:YES)、次の処理(S46)へ進む。
【0024】
なお、識別符号18の選択及びページ番号24の入力の手段はこれに限定されるものではなく、例えば、操作パネル17を、表示部15と操作キー16とが一体となったタッチパネルとし、当該タッチパネルに画像メモリ13に記憶したサムネイル画像データ2を表示して使用者が選択できるようにすることも可能である。また、表示部15に識別符号18の選択画面やページ番号24の入力画面を表示せず、使用者が所定の順序に従い操作キー16を操作することにより、識別符号18の選択及びページ番号24の入力を行なうようにすることも可能である。
【0025】
ページ番号24が入力された場合には(S45:YES)、次にスタートキーが押されたか否かについて判断する(S46)。スタートキーは操作キー16の中の一つである。スタートキーが押されない場合には(S46:NO)、そのまま待機する。スタートキーが押された場合には(S46:YES)、次に、回線を接続し、選択された識別符号18に対応する送信側ファクシミリ1を呼び出す(S47)。この送信側ファクシミリ1の呼出しは、識別符号管理テーブル23に記憶された当該識別符号18に対応する送信側ファクシミリ番号20にダイヤルすることにより行なう。そして、相手先の送信側ファクシミリ1が応答したか否かについて判断する(S48)。相手先の送信側ファクシミリ1が応答しない場合には(S48:NO)、回線を切断する(S49)。そして、リダイヤルを行なうか否かを判断する(S50)。この判断は、予めされたリダイヤルの設定に従って行なう。リダイヤルを行なう場合には(S50:YES)、処理はS47へ戻る。リダイヤルを行なわない場合には(S50:NO)、処理は終了する。
【0026】
一方、相手先の送信側ファクシミリ1が応答した場合には(S48:YES)、次に、ファクシミリ伝送制御手順の前手順を行なう(S51)。この前手順においては、通信モードの決定やトレーニングなどが行なわれるが、この中において指定する原稿に対応する識別符号18、及び当該原稿の指定するページのページ番号24の送信も行なわれる。前手順が終了した後は、識別符号18及びページ番号24により指定したページの原稿画像データ4を、送信側ファクシミリ1から受信して画像メモリ13に記憶する(S52)。そして、受信した原稿画像データ4が1ページ目か否かを判断する(S53)。受信した原稿画像データ4が1ページ目である場合には(S53:YES)、当該原稿画像データ4についての受信ジョブをRAM8に登録する(S54)。受信した原稿画像データ4が1ページ目でない場合には(S53:NO)、受信ジョブは既に登録されていることから、S54の処理を行わない。次に、指定した原稿画像データ4の全ページの受信が終了したか否かを判断する(S55)。指定した原稿画像データ4の全ページの受信が終了していない場合には(S55:NO)、処理はS53へ戻り、次のページの原稿画像データ4を受信する。指定した原稿画像データ4の全ページの受信が終了した場合には(S55:YES)、ファクシミリ伝送制御手順の後手順を行なう(S56)。この後手順においては、送信内容の終了や受信確認などが行なわれる。その後、回線を切断し(S57)、処理は終了する。
【0027】
以上のようにして受信側ファクシミリ3からの原稿画像データ4の送信の要求が行なわれた場合には、送信側ファクシミリ1においては、それに応じて、指定された原稿のページに対応する原稿画像データ4の受信側ファクシミリ3への送信が行なわれる。図11は、送信側ファクシミリ1が、指定された原稿のページに対応する原稿画像データ4を送信する際の手順を示すフローチャートである。この図に示すように、まず、受信側ファクシミリ3からの呼出を受けた場合には、回線を接続する(S61)。次に、ファクシミリ伝送制御手順の前手順を行なう(S62)。この前手順は、受信側ファクシミリ3からの原稿画像データ4の送信の要求手順における前手順(S51)に対応するものである。したがって、この中において受信側ファクシミリ3が指定する原稿に対応する識別符号18、及び当該原稿の指定するページのページ番号24の受信が行なわれる。次に、受信側ファクシミリ3により原稿の画像データの送信が要求されているか否かついて判断する(S63)。原稿の画像データの送信が要求されていない場合には(S63:NO)、通常の受信処理を行なう。
【0028】
原稿の画像データの送信が要求されている場合には(S63:YES)、指定された原稿についての指定されたページの原稿画像データ4を画像メモリ13から読み出す(S64)。この原稿画像データ4の読み出しは、受信側ファクシミリ3から受信した識別符号18及びページ番号24を、RAM8に設けられた原稿画像管理テーブル21において照合し、当該識別符号18に対応する原稿についての当該ページ番号24に対応するページの原稿画像データ4を画像メモリ13から読み出すことにより行なう。その後、読み出した原稿画像データ4を受信側ファクシミリ3へ送信する(S65)。そして、受信側ファクシミリ3により指定された原稿画像データ4の全ページの送信が終了したか否かを判断する(S66)。指定された原稿画像データ4の全ページの送信が終了していない場合には(S66:NO)、処理はS64へ戻り、次のページの原稿画像データ4を送信する。指定された原稿画像データ4の全ページの送信が終了した場合には(S66:YES)、ファクシミリ伝送制御手順の後手順を行なう(S67)。この後手順は、受信側ファクシミリ3からの原稿画像データ4の送信の要求手順における後手順(S56)に対応するものである。その後、回線を切断し(S68)、処理は終了する。
【0029】
以上説明してきたように、本実施形態に係るファクシミリ通信方法は、送信側ファクシミリ1が受信側ファクシミリ3に対してサムネイル画像データ2を送信する手順と、受信側ファクシミリ3がサムネイル画像データ2を受信する手順と、受信側ファクシミリ3が受信したサムネイル画像データ2を印字出力する手順と、受信側ファクシミリ3が送信側ファクシミリ1に対して原稿のページを指定して原稿画像データ4の送信を要求する手順と、送信側ファクシミリ1が受信側ファクシミリ3により指定された原稿のページに対応する原稿画像データ4を送信する手順とが相互に関連して行なわれることにより実現されるものである。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係るファクシミリ通信方法によれば、一の原稿の中の一部のページのみを指定して画像データを受信できるので、不必要なページの画像データの受信に要する通信時間を削減するとともに、記録紙等の消耗品の消費量も削減して通信コストを低減させることができる。また、通信回線の占有時間を短縮して通信回線の効率的な使用を可能とすることができる。また、上述の効果に加えて、受信側ファクシミリに対して複数の原稿についてのサムネイル画像データの送信があった場合においても、識別符号により要求する一の原稿と他の原稿とを識別し、確実に送信側ファクシミリに対して一の原稿を特定して送信を要求することができる。
【0032】
本発明の請求項3に係るファクシミリ通信方法によれば、上述の効果に加えて、識別符号が画像データとしてサムネイル画像データの中に挿入されることにより、受信側ファクシミリにおいて出力されたサムネイル画像データを見るだけで当該サムネイル画像データの識別符号を使用者が容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法において送受信されるデータの内容を示す概念図である。
【図2】本発明の実施形態において送信側ファクシミリ及び受信側ファクシミリとして使用されるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法において、送信側ファクシミリがサムネイル画像データの送信する際の手順を示すフローチャートの前半部分である。
【図4】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法において、送信側ファクシミリがサムネイル画像データの送信する際の手順を示すフローチャートの後半部分である。
【図5】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法において、受信側ファクシミリがサムネイル画像データを受信する際の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法において、受信側ファクシミリが受信したサムネイル画像データを印字出力する際の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法において、受信側ファクシミリが原稿のページを指定して原稿画像データの送信を要求する際の手順を示すフローチャートの前半部分である。
【図8】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法において、受信側ファクシミリが原稿のページを指定して原稿画像データの送信を要求する際の手順を示すフローチャートの後半部分である。
【図9】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法における識別符号の選択画面の例を示す図である
【図10】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法におけるページ番号の入力画面の例を示す図である
【図11】本発明の実施形態に係るファクシミリ通信方法において、送信側ファクシミリが、指定された原稿のページに対応する原稿画像データを送信する際の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 送信側ファクシミリ
2 サムネイル画像データ
3 受信側ファクシミリ
4 原稿画像データ
6 主制御部
7 ROM
8 RAM
13 画像メモリ
14 印字部
18 識別符号
19 ページ情報
21 原稿画像管理テーブル
23 識別符号管理テーブル
24 ページ番号
Claims (3)
- 送信側ファクシミリは、原稿に対応する識別符号を前手順において送信するとともに、複数ページの前記原稿についてのサムネイル画像データを前記原稿の各ページの画像データから作成して受信側ファクシミリに送信し、該受信側ファクシミリは、受信した前記サムネイル画像データを出力するとともに、それに基づいて原稿のページを指定しなお且つ前記識別符号により原稿を指定して前記送信側ファクシミリに対して原稿画像データの送信を要求し、前記送信側ファクシミリは、指定された原稿の指定されたページに対応する原稿画像データを前記受信側ファクシミリに送信することを特徴とするファクシミリ通信方法。
- 前記送信側ファクシミリは、前記サムネイル画像データと共に該サムネイル画像データの元となった原稿が何ページの画像を有しているかを示すページ情報を前記前手順において前記受信側ファクシミリに送信し、該受信側ファクシミリは、受信した前記識別符号と前記ページ情報とを識別符号管理テーブルにおいて関連付けて記憶して、該テーブルに記憶されている情報のうち、選択された識別符号に対応するページ情報に基づいて選択可能なページ番号の範囲を表示することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ通信方法。
- 前記識別符号は画像データとして前記サムネイル画像データの中に挿入されることを特徴とする請求項1又は2記載のファクシミリ通信方法。
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