JP3593496B2 - 塗布現像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,基板の塗布現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では,ウェハ表面にレジスト膜を形成するレジスト塗布処理,ウェハにパターンを照射して露光する露光処理,露光後であって現像処理前のウェハを加熱するポストエクスポージャーベーキング処理,加熱処理後のウェハに対して現像を行う現像処理等が順次行われ,これらの処理は,単一の塗布現像処理システム内に個別に設けられた各処理装置と当該システムに隣接する露光装置において連続して行われている。また,塗布現像処理システムは,一度に複数のウェハを流れ作業式に処理できるように構成されており,各処理装置間のウェハの搬送は,通常1台の搬送装置によって行われている。
【0003】
前記搬送装置は,複数の処理装置に対してアクセス自在に構成されており,各処理装置内の各ウェハを処理工程に従って好適なタイミングで次工程の行われる処理装置にそれぞれ搬送し,一連のフォトリソグラフィー工程がスムーズに行われるようにその動作が制御されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上述したように1台の搬送装置によって多数のウェハの搬送を行っているため,例えば一の処理装置において一のウェハの搬送を行っている時に,他の処理装置における他のウェハの処理が終了した場合には,一のウェハの搬送が終了するまで他のウェハを搬送することができない。一方,搬送装置がウェハの搬送をしておらず,待機状態にある場合には,直ちに前記他のウェハを搬送することができる。したがって,ウェハの処理が終了してから搬送装置がそのウェハを取りに行くまでにかかる時間は,搬送装置の位置や状態によって左右され,一の処理の終了から次の処理の開始までにかかるトータルの時間がウェハ間において不統一になる恐れがある。
【0005】
ところで,前記レジスト膜を形成するレジスト液として化学増幅型のレジストを使用した場合には,露光によって酸が発生し,その酸とレジスト膜が反応して,露光部のレジスト膜が現像液に対して可溶に変化していく。そのため,現像処理の程度,すなわちウェハ上の回路パターンの線幅は,酸による化学反応の進度に大きく依存し,その化学反応は,露光から現像までの時間に大きく左右される。
【0006】
したがって,ウェハが露光処理されてから現像処理されるまでの時間,特に露光処理からポストエクスポージャーベーキング処理までにかかる時間が搬送装置の位置や状態によって左右され,当該時間が不統一になった場合に,最終的にウェハ上に形成される回路パターンの線幅に悪影響を及ぼすことが懸念される。
【0007】
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,露光処理からポストエクスポージャーベーキング処理,すなわち現像処理前の加熱処理までにかかる時間を一定にし,又は一定に近づくように改善する塗布現像処理装置を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成する参考例として,例えば塗布膜が形成された基板を露光する工程と,露光後の基板を現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置に搬送する工程とを有する塗布現像処理方法であって,前記基板の露光が終了してから前記加熱処理装置に搬送されるまでの時間が一定になるように前記搬送工程が行われる塗布現像処理方法が提案される。
【0009】
このように,露光終了から前記加熱処理装置に搬送されるまでの時間が一定になるように前記搬送工程を行うことにより,上述した露光による塗布膜の化学反応の程度が基板間で一様になる。そのため各基板の現像処理が同程度に行われ,最終的に基板上に形成される回路パターンの線幅が基板間において均一に形成される。なお,前記基板の露光が終了してから前記加熱処理装置に搬送されるまでの時間が一定になるように前記搬送工程が行われるとは,例えば露光装置から前記加熱処理装置までの基板を搬送する搬送装置の動作を制御することによって行われる。具体的には,例えば予め露光装置前に搬送装置を待機させておき,露光が終了して基板が露光装置から出てきたら直ちに,基板を加熱処理装置に搬送するようにしたり,露光処理終了時から常に一定時間経過後に基板の搬送を開始するようにしたり,基板を保持している搬送装置が所定の場所で停止し,時間調節したりすること等が提案される。
上記目的を達成するために,本発明によれば,基板に所定の処理を施す複数の処理装置を備えた処理ステーションと,前記処理ステーションと露光装置との間に設けられたインターフェイス部と,前記インターフェイス部に設けられ,露光処理された基板をインターフェイス部内の受け渡し部に搬送できる第1の搬送装置と,前記処理ステーションに設けられ,現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置を含む前記複数の処理装置と前記受け渡し部に対して基板を搬送できる第2の搬送装置と,前記第1の搬送装置と第2の搬送装置を制御する制御装置と,を備え,前記制御装置は,少なくとも基板の露光が終了した際には,前記第1の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な待機状態で待機させ,前記基板の露光が終了した直後に当該基板を前記受け渡し部に搬送させ,少なくとも前記受け渡し部に基板が搬送された際には,前記第2の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な待機状態で待機させ,前記基板が前記受け渡し部内に搬送された直後に当該基板を前記加熱処理装置に搬送させ,さらに,前記第2の搬送装置が待機していないときに,当該第2の搬送装置を,前記複数の処理装置に対して前記処理ステーション内にある他の基板を搬送させるように制御することを特徴とする塗布現像処理装置が提供される。
前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第1の搬送装置を,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Iが経過する時まで待機させるように制御してもよい。
また,前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第2の搬送装置を,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Mが経過する時まで待機させるように制御してもよい。
【0010】
別の観点による本発明によれば,基板に所定の処理を施す複数の処理装置を備えた処理ステーションと,前記処理ステーションと露光装置との間に設けられたインターフェイス部と,前記インターフェイス部に設けられたレール上を移動自在で,露光処理された基板を前記インターフェイス部内の受け渡し部に搬送できる第1の搬送装置と,前記処理ステーション内に設けられた搬送レール上を移動自在で,現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置を含む前記複数の処理装置と前記受け渡し部に対して基板を搬送できる第2の搬送装置と,前記第1の搬送装置と第2の搬送装置を制御する制御装置と,を備え,前記制御装置は,少なくとも基板の露光が終了した際には,前記第1の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な前記レール上の第1の位置に待機させ,前記基板の露光が終了した直後に当該基板を前記受け渡し部に搬送させ,少なくとも前記受け渡し部に基板が搬送された際には,前記第2の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な前記搬送レール上の第2の位置に待機させ,前記基板が前記受け渡し部内に搬送された直後に当該基板を前記加熱処理装置に搬送させるように制御することを特徴とする塗布現像処理装置が提供される。
【0011】
かかる発明では,基板の露光が終了した際には,第1の搬送装置が基板を受け取り可能な第1の位置に待機しており,基板の露光が終了したら直ぐにその基板を前記受け渡し部に搬送することができる。また,前記受け渡し部に基板が搬送された際には,第2の搬送装置が基板を受け取り可能な第2の位置に待機しており,基板が前記受け渡し部内に搬送されたら直ぐにその基板を前記加熱処理装置に搬送することができる。また,第1及び第2の搬送装置が他の基板の搬送に優先して,前記各所定位置で待機することにより,前記各搬送装置が,例えば他の基板を搬送していたり,前記基板を直ぐには受け取れない位置に移動していることはなく,露光処理から前記加熱処理装置までの基板の搬送時間が一定に維持される。したがって,上述した現像液に可溶化する化学反応が一様に進むため,各基板の現像処理が一様に行われ,最終的に形成されるパターンの線幅の基板間におけるばらつきが抑制される。なお,第1の搬送装置は少なくとも露光が終了した際に,また第2の搬送装置は少なくとも基板が受け渡し部に搬送された際に,それぞれの所定の位置に待機していればよく,予め所定時間前から待機していてもよいし,その時を見計らって待機するようにしてもよい。
【0012】
前記塗布現像処理装置の制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第1の搬送装置,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Iが経過する時までは前記第1の位置に待機させるように制御してもよい。なお,所定時間Tとは,露光処理において通常行われる最小限の処理がスムーズに行われ,何のトラブルも発生しなかった場合の露光処理に要する時間を意味する。かかる発明によれば,基板の露光処理に通常要する所定時間Tよりも長くかかった場合においても,前記最大待機時間Iが経過するまでは,前記第1の搬送装置が前記第1の位置に待機するため,その際にも露光の終了した基板を直ちに受け渡し部に搬送することができる。また,最大待機時間Iを設定するため,例えば露光処理中にトラブルが発生し,基板の露光処理が終了されない場合においても,いつまでも第1の搬送装置が待機していることなく,例えば第1の搬送装置の待機を解除し,他の基板を搬送するなどして,そのトラブル対して好適に対応できるようになる。なお,露光処理は,露光装置内におけるアライメント作業等により,通常通りの時間で処理が行われない場合があり,最大待機時間Iは,その露光処理時間のばらつきを考慮した上で,その中で最も長い時間とするのが好ましい。また,前記基板の露光処理は,基板が露光装置に搬入されてから露光装置から搬出されるまでを意味する。
【0013】
また,前記制御装置は,前記基板の露光処理に通常所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記通常の所定時間Tが経過した場合であっても,前記第2の搬送装置,最大で露光処理開始から起算して所定時間Tよりも長い最大待機時間Mが経過する時までは前記第2の位置に待機させるように制御してもよい。このように第2の搬送装置においても,第1の搬送装置と同様に最大待機時間Mを設けることによって,例えば露光処理中にトラブルが発生し,基板の露光処理が終了されない場合においても,第2の搬送装置がいつまでも前記第2の位置に待機していることはなく,例えば第2の搬送装置の待機を解除したりして,そのトラブルに好適に対応できるようになる。なお,最大待機時間Mは,露光装置から受け渡し部までの基板の搬送時間を考慮し,最大待機時間Iよりも長く設定してもよいし,前記最大待機時間Iがその搬送時間を含めた程度に十分長い場合には,最大待機時間Iと同じ時間であってもよい。
【0014】
また,別の観点による本発明によれば,基板に所定の処理を施す複数の処理装置を備えた処理ステーションと,前記処理ステーションと露光装置との間に設けられたインターフェイス部と,前記インターフェイス部に設けられたレール上を移動自在で,露光処理された基板を前記インターフェイス部内の受け渡し部に搬送できる第1の搬送装置と,前記処理ステーション内に設けられた搬送レール上を移動自在で,現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置を含む前記複数の処理装置と前記受け渡し部に対して基板を搬送できる第2の搬送装置と,前記第1の搬送装置と第2の搬送装置を制御する制御装置と,を備え,前記制御装置は,少なくとも基板の露光が終了した際には,前記第1の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な前記レール上の所定の位置に待機させ,前記基板の露光が終了した直後に当該基板を前記受け渡し部に搬送させるように制御することを特徴とする塗布現像処理装置が提供される。
【0015】
かかる発明は,第1の搬送装置のみを所定の位置に待機させた場合である。搬送装置の搬送アルゴリズムによっては,上述した第2の搬送装置による搬送開始タイミングのばらつきがほとんど生じない場合があり,このような場合には,第1の搬送装置のみの搬送開始タイミングを揃えれば足りるからである。従って,露光処理終了から前記加熱処理装置に搬入するまでの時間が基板間において一定若しくは一定近づくように改善され,そのことに起因する線幅のばらつきが抑制される。
【0016】
前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第1の搬送装置,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Iが経過する時までは前記所定の位置に待機させてもよい。この発明によれば,上述の発明と同様に基板の露光工程が通常の所定時間Tよりも長くかかった場合においても,前記最大待機時間Iが経過するまでは,前記第1の搬送装置は前記第1の位置に待機するため,露光の終了した基板を直ぐに受け渡し部に搬送することができる。また,最大待機時間Iを設定することにより,いつまでも第1の搬送装置が前記所定位置に待機していることはなく,例えば第1の搬送装置の待機が解除され,他の基板を搬送するなどして露光処理のトラブルに好適に対応することができる。
【0017】
別の観点による本発明によれば,基板に所定の処理を施す複数の処理装置を備えた処理ステーションと,前記処理ステーションと露光装置との間に設けられたインターフェイス部と,前記インターフェイス部に設けられたレール上を移動自在で,露光処理された基板を前記インターフェイス部内の受け渡し部に搬送できる第1の搬送装置と,前記処理ステーション内に設けられた搬送レール上を移動自在で,現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置を含む前記複数の処理装置と前記受け渡し部に対して基板を搬送できる第2の搬送装置と,前記第1の搬送装置と第2の搬送装置を制御する制御装置と,を備え,前記制御装置は,少なくとも前記受け渡し部に基板が搬送された際には,前記第2の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な前記搬送レール上の所定の位置に待機させ,前記基板が前記受け渡し部内に搬送された直後に当該基板を前記加熱処理装置に搬送させるように制御することを特徴とする塗布現像処理装置が提供される。
【0018】
かかる発明は,第2の搬送装置のみを前記所定の位置に待機させた場合である。搬送装置の搬送アルゴリズムによっては,上述した第1の搬送装置による搬送開始タイミングのばらつきがほとんど生じない場合があり,このような場合には,第2の搬送装置のみの搬送開始タイミングを揃えれば足りるからである。従って,この発明によれば,露光処理終了から前記加熱処理装置に搬入するまでの時間が基板間において一定又は一定近づくように改善され,そのことに起因する線幅のばらつきが抑制される。
【0019】
前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第2の搬送装置,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Mが経過する時までは前記所定の位置に待機させるように制御してもよいこの発明によれば,基板の露光工程に通常要する所定時間Tよりも長くかかった場合においても,前記最大待機時間Mが経過するまでは,前記第2の搬送装置が前記所定の位置に待機するため,受け渡し部に搬送された基板を直ちに加熱処理装置に搬送できる。また,最大待機時間Mを設定することにより,第2の搬送装置がいつまでも前記所定の位置に待機することが防止されるため,上述した発明と同様にして,例えば第2の搬送装置の待機を解除するなどして露光処理のトラブルに好適に対応することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は本発明の塗布現像処理方法が実施される塗布現像処理システム1の斜視図であり,図2は,その塗布現像処理システムの概略を示す平面図である。
【0021】
図1,図2に示すように、塗布現像処理システム1は,例えば複数のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットステーション2と,塗布現像処理工程において枚葉式に所定の処理をウェハWに施す各種処理装置をY方向に2列に並列させて配置している処理ステーション3と,この処理ステーション3と隣接して設けられ,処理ステーション3と塗布現像処理システム1外に設けられている露光装置4との間でウェハWを搬送する第1の搬送装置としての搬送体5を有するインタフェイス部6とを一体に接続した構成を有している。
【0022】
カセットステーション2は,複数のカセットCがX方向に一列に載置自在となっている。そして,このカセット配列方向(X方向)とカセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体8が搬送路9に沿って移動自在に設けられており,各カセットCに対して選択的にアクセスできるようになっている。
【0023】
処理ステーション3には,その中央部にY方向に延伸する搬送レール10が設けられており,この搬送レール10には,搬送レール10上を移動自在な第2の搬送装置としての主搬送装置11が設けられている。搬送レール10を挟んでその両側には,各種処理装置がY方向に沿って配置されている。すなわち,搬送レール10のX方向正方向側には,カセットステーション2側から順に,カセットCから取り出されたウェハWを洗浄するためのブラシスクラバ12,ウェハWに対して高圧ジェット洗浄するための水洗洗浄装置13,ウェハWに対して所定の熱処理を行う複数の熱処理装置を多段に配置した処理装置群14,15,16が並べて配置されており,搬送レール10のX方向負方向側には,カセットステーション2側から順に,ウェハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布装置17,18と,露光処理後のウェハWを現像処理する現像処理装置19,20が並べて配置されている。
【0024】
前記処理装置群14には,例えば図3に示すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置21,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのアドヒージョン装置22,レジスト液中の溶剤を蒸発させるためのプリベーキング装置23,24が下から順に重ねられている。また,処理装置群15には,クーリング装置26,27,現像処理後のウェハWに加熱処理を施すポストベーキング装置28,29が下から順に重ねられている。
【0025】
さらに,処理装置群16には,クーリング装置30,31,露光処理後であって,現像処理前のウェハWに加熱処理を施す加熱処理装置としてのポストエクスポージャーベーキング装置(以下「PEB装置」とする)32,33が下から順に重ねられている。
【0026】
主搬送装置11は,上述したY方向の他に,図1,図2に示すように回転方向(θ方向),Z方向に移動自在であり,処理ステーション3内の各処理装置とカセットステーション2のウェハ搬送体8及び後述するインタフェイス部6の受け渡し部としてのエクステンション装置35,36に対してアクセスし,各々に対してウェハWを搬送できるように構成されている。
【0027】
また,主搬送装置11は,その搬送アルゴリズムをプログラムとして有する主制御装置37によって制御されている。すなわち,主搬送装置11は,所定のウェハWの処理フローに従って,処理ステーション3内で処理されている各ウェハWを次工程の行われる各処理装置に順次搬送するように制御されている。また,主制御装置37は,少なくとも露光処理の終了したウェハWが上述したエクステンション装置36に搬送された際には,図4に示すようなそのエクステンション装置36にアクセス可能な第2の位置としての待機位置P,すなわち主搬送装置11が搬送レール10上で最もエクステンション装置36に近づく位置に主搬送装置11を待機させておくように制御する。
【0028】
また,主制御装置37には,主搬送装置11を待機位置Pに待機させておく最大の最大待機時間Mをカウントするためのタイマー機能が備えられている。このタイマー機能は,露光装置4内で何らかのトラブルが発生し,ウェハWが露光装置4から送出されない場合に,主搬送装置11の待機を解除するためのものである。前記タイマー機能は,露光装置4にウェハWが搬入されたときからカウントが開始され,露光装置4からウェハWが搬出されたときにカウントが停止されるようになっている。したがって,通常,主搬送装置11は露光装置4からのウェハWをエクステンション装置36において受け取るまで前記待機位置Pに待機しているが,前記タイマー機能がカウントする最大待機時間Mが経過するまでにウェハWが露光装置4から送出されない場合には,主搬送装置11の待機が解除されるように構成されている。なお,図5に示すように,ウェハWが通常,露光装置4に搬入されてから露光装置4から搬出されるまでの露光処理工程にかかる所要時間を所定時間Tとしての露光処理時間Tとした場合,前記最大待機時間Mは,前記露光処理時間Tよりも十分に長い,例えばM=2Tに設定しておく。
【0029】
図1,図2に示すように,インタフェイス部6の処理ステーション3側であって搬送レール10の延長線上には,主搬送装置11と搬送体5との間でウェハWの受け渡しを行うためのエクステンション装置35,36が下から順に重ねられて配置されている。各エクステンション装置35,36は,ウェハWを載置するため載置台(図示せず)とウェハWを昇降させるための昇降ピン(図示せず)とを備えている。また,エクステンション装置35は,主搬送装置11から搬送体5側にウェハWが搬送される際に利用され,エクステンション装置36は,搬送体5から主搬送装置11側にウェハWを搬送される際に使用される。また,インタフェイス部6の露光装置4側には,露光装置4内にウェハWが搬入される際に一時的にウェハWが載置される搬入載置台38と露光装置4からウェハWが送出する際にウェハWが載置される搬出載置台39とがX方向に沿って並べられて設けられている。
【0030】
さらに,インタフェイス部6の中央部には,X方向に延伸するレール6aが設けられており,そのレール6a上には,上述した搬送体5が移動自在に設けられている。搬送体5は,X方向,Z方向及びθ方向(Z軸を中心とする回転方向)に移動及び回転自在に構成されており,エクステンション装置35,36,搬入載置台38及び搬出載置台39に対してアクセスして,各々に対してウェハWを搬送できるように構成されている。また,搬送体5は,主搬送装置11と同様に主制御装置37によって制御されており,少なくとも露光処理が終了したウェハWが搬出載置台39に載置される際には,図4に示すような搬送体5がその搬出載置台39のウェハWを受け取り可能な第1の位置としての待機位置Qに待機しているように制御されている。また,主制御装置37のタイマー機能は,搬送体5に対しても用いられ,搬送体5は,最大で最大待機時間Iが経過するまでは,前記待機位置Qに待機し,最大待機時間Iが経過するまでにウェハWが露光装置4から送出されない場合には,搬送体5の待機が解除されるようになっている。なお,本実施の形態では,図5に示すように搬送体5の最大待機時間Iを前記主搬送装置11の最大待機時間Mと同じに設定されている。
【0031】
露光装置4は,図1に示すようにインタフェイス部5に隣接して設けられている。この露光装置6には,ウェハWの露光装置4への搬入出時に通過する搬送口40が設けられている。露光装置4内には,図示しない搬送手段が設けられており,前記搬入載置台38からウェハWを搬入し,前記搬出載置台39にウェハWを搬出できるようになっている。また,搬送口40には,ウェハWが露光装置4内に搬入出されたことを検出し,その信号を主制御装置37に送信するセンサ41が設けられており,その信号をトリガとして,上述した主制御装置37内のタイマー機能のカウントが作動・停止されるようになっている。
【0032】
次に,以上のように構成された塗布現像処理システム1で行われる塗布現像処理方法をフォトリソグラフィー工程のプロセスに沿って説明する。
【0033】
先ず,カセットステーション2において,ウェハ搬送体8がカセットCから未処理のウェハWを1枚取りだし,そのウェハWを主搬送装置11が直接ウェハ搬送体8から受け取る。次いで主搬送装置11がウェハWをブラシスクラバ12,水洗洗浄装置13に順次搬送し,そこでウェハWは所定の洗浄処理が施される。その後,再び主搬送装置11によって,ウェハWは処理装置群14に属するアドヒージョン装置22に搬送され,レジスト液との密着性を向上させるHMDSなどの密着性強化剤が塗布される。その後,ウェハWは主搬送装置11によってクーリング装置21,レジスト塗布装置17又は18,プリベーキング装置23又は24,クーリング装置26又は27に順次搬送され,所定の処理が施される。
【0034】
その後,クーリング装置26又は27によって所定温度に冷却されたウェハWは,主搬送装置11によってエクステンション装置35に搬入され,図示しない載置台上に載置される。
【0035】
その後,ウェハWは搬送体5によって,露光装置4に近接した搬入載置台38に搬送されるが,主搬送装置11は,所定時間Eの間,主制御装置37の搬送プログラムに従って搬送レール10上を移動しながら,処理ステーション3の各処理装置内にある他のウェハを次工程の行われる各処理装置に搬送する。ここで所定時間Eは,主搬送装置11が他のウェハを搬送できる時間であって,図5に示すように,ウェハWがエクステンション装置35に載置されてからウェハWが露光装置4から送出されるまでに通常かかる時間よりも短い所定の設定時間である。
【0036】
そして,所定時間Eが経過すると,主搬送装置11はエクステンション装置36にアクセス可能な待機位置Pに移動し,そこで露光装置4に搬送された当該ウェハWがエクステンション装置36に戻されるまで待機する。なお,所定時間Eは,例えば露光処理時間Tと同じ時間に設定し,ウェハWが露光処理を終了し,エクステンション装置36に載置される際には,必ず待機位置Pに待機していることができるようにする。
【0037】
一方,搬送体5により搬入載置台38上に載置されたウェハWは,図示しない露光装置4内の搬送手段によって露光装置4の搬送口40から露光装置4内に搬入される。以下,タイマー機能に関するウェハW処理は,図6のフローチャートに示す。このとき,搬送口40のセンサ41がウェハWの搬入を検出し,その信号を主制御装置37に送信する。そして,その信号を受信した主制御装置37では,その信号をトリガとして前記タイマー機能のカウントが開始される。また,搬送体5は,搬出載置台39にアクセス可能な待機位置Qに移動し,ウェハWが露光処理を終了するまで待機する。
【0038】
その後,ウェハWは露光装置4において所定パターンが露光される。なお,この露光処理の行われている間に主搬送装置11の前記所定時間Eが経過し,主搬送装置11は,待機位置Pに移動し待機する(図4の状態になる)。そして,通常は,前記露光処理時間T経過後には,露光装置4の搬送口40からウェハWが送出され,搬出載置台39上に載置される。このとき,センサ41がウェハWの搬出を検知し,その信号を主制御装置37に送信し,主制御装置37のタイマー機能のカウントが停止され,リセットされる。
【0039】
搬出載置台39に載置されたウェハWは,待機位置Qで待機していた搬送体5に直ちに受け渡され,搬送体5は,そのウェハWをエクステンション装置36に搬送する。そして,エクステンション装置36に搬送されたウェハWは,待機位置Pで待機していた主搬送装置11に直ちに受け渡され,主搬送装置11によって,PEB装置32又は33に搬送される。
【0040】
また,露光装置4内で何らかのトラブルが発生し,最大待機時間I若しくはMが経過しても露光装置4からウェハWが送出されない場合には,タイマー機能が停止され,搬送体5及び主搬送装置11の待機命令が解除される。その後,搬送体5は,例えばその稼働を直ちに停止し,主搬送装置11は,処理ステーション3内に残っている露光処理の適切に行われた他のウェハWを後述する所定の工程に沿って搬送し,それらのウェハWが処理ステーション3からカセットステーション2に搬出されたところでその稼働を停止する。
【0041】
適切に露光されPEB装置32又は33に搬送されたウェハWは,レジスト膜の現像液に対する可溶化反応を促進させるための加熱処理が施され,その後,主搬送装置11によって直ちにクーリング装置30又は31に搬送され,所定温度に冷却される。次に現像処理装置19又は20に搬送され,ウェハWは現像処理に付される。
【0042】
現像処理の終了したウェハWは,再び主搬送装置11に受け渡され,主搬送装置11によって搬送レール10上をY方向負方向側に搬送され,カセットステーション2のウェハ搬送体8に受け渡される。そしてウェハ搬送体8によってカセットCに戻され,一連のフォトリソグラフィー工程が終了する。
【0043】
以上の実施の形態によれば,搬送体5と主搬送装置11とをそれぞれ所定の待機位置P,QでウェハWが来るのを待機させるようにしたため,露光処理からPEB処理までのウェハWの搬送を素早く,一定時間で行うことができる。これによって,露光処理からPEB処理までの所要時間が各ウェハ間において同じになり,レジスト膜の現像液に対する可溶化反応が一様に行われ,現像処理も一様に行われるため,最終的には,ウェハW上に形成される線幅が各ウェハ間において均一になる。
【0044】
また,主制御装置37にタイマー機能を設け,搬送体5と主搬送装置11の最大待機時間I及びMを設定するようにしたため,何らかの原因で露光処理からウェハWが送出されない場合には,露光装置4の点検のため,搬送体5の搬送を停止させると共に,処理ステーション3内に残存する適切に露光が行われた他のウェハWを主搬送装置11によって搬送し,最後まで処理させることができる。
【0045】
以上の実施の形態では,主搬送装置11と搬送体5の両者を待機させるようにしたが,塗布現像処理システム1の構成や各搬送装置の搬送アルゴリズムによって,ウェハW間にウェハWを受け取るまでにかかる時間についてのばらつきが生じない場合には,そのばらつきのない方の搬送装置を待機させずもう一方の搬送装置を待機させるようにしてもよい。すなわち,主搬送装置11のみを待機させてもよいし,搬送体5のみを待機させるようにしてもよい。この場合においても当然にタイマー機能を設け,露光処理が所定時間内に行われなかった場合に備えるようにしてもよい。
【0046】
なお,以上で説明した実施の形態は,半導体ウェハデバイス製造プロセスのフォトリソグラフィー工程におけるウェハWの塗布現像処理方法についてであったが,本発明は半導体ウェハ以外の基板例えばLCD基板の塗布現像処理方法においても応用できる。
【0047】
【発明の効果】
発明によれば,基板の露光処理が終了してから現像処理前の加熱処理が開始するまでの時間を一定にすることができるため,塗布膜の露光による化学反応が一定の程度で行われ,基板が一様な程度で現像処理されるため,基板上に最終的に形成されるパターンの線幅が基板間において均一になる。
【0048】
特に,本発明によれば,搬送装置を予め待機させておき,基板を受け取って直ちに搬送するため,露光処理終了から現像処理前の加熱処理が行われるまでにかかる時間を短縮させることもできる。
【0049】
また,本発明によれば,搬送装置の最大待機時間を設けるため,前記露光工程が適切に行われなかった場合においても対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる塗布現像処理システムの外観を示す斜視図である。
【図2】図1の塗布現像処理システムの概略を示す平面図である。
【図3】塗布現像処理システムの処理装置群内における処理装置の配置例を示す説明図である。
【図4】主搬送装置と搬送体が待機している状態を示す塗布現像処理システムの状態図である。
【図5】露光処理時間と最大待機時間との関係を示した説明図である。
【図6】主制御装置のタイマー機能に関するウェハ処理のフローチャートを示す。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム
4 露光装置
5 搬送体
11 主搬送装置
33 PEB装置
36 エクステンション装置
37 主制御装置
P 待機位置
Q 待機位置
W ウェハ

Claims (10)

  1. 基板に所定の処理を施す複数の処理装置を備えた処理ステーションと,
    前記処理ステーションと露光装置との間に設けられたインターフェイス部と,
    前記インターフェイス部に設けられ,露光処理された基板をインターフェイス部内の受け渡し部に搬送できる第1の搬送装置と,
    前記処理ステーションに設けられ,現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置を含む前記複数の処理装置と前記受け渡し部に対して基板を搬送できる第2の搬送装置と,
    前記第1の搬送装置と第2の搬送装置を制御する制御装置と,を備え,
    前記制御装置は,少なくとも基板の露光が終了した際には,前記第1の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な待機状態で待機させ,前記基板の露光が終了した直後に当該基板を前記受け渡し部に搬送させ,少なくとも前記受け渡し部に基板が搬送された際には,前記第2の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な待機状態で待機させ,前記基板が前記受け渡し部内に搬送された直後に当該基板を前記加熱処理装置に搬送させ,さらに,前記第2の搬送装置が待機していないときに,当該第2の搬送装置を,前記複数の処理装置に対して前記処理ステーション内にある他の基板を搬送させるように制御することを特徴とする,塗布現像処理装置。
  2. 前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第1の搬送装置を,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Iが経過する時まで待機させるように制御することを特徴とする,請求項1に記載の塗布現像処理装置。
  3. 前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第2の搬送装置を,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Mが経過する時まで待機させるように制御することを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記載の塗布現像処理装置。
  4. 基板に所定の処理を施す複数の処理装置を備えた処理ステーションと,
    前記処理ステーションと露光装置との間に設けられたインターフェイス部と,
    前記インターフェイス部に設けられたレール上を移動自在で,露光処理された基板を前記インターフェイス部内の受け渡し部に搬送できる第1の搬送装置と,
    前記処理ステーション内に設けられた搬送レール上を移動自在で,現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置を含む前記複数の処理装置と前記受け渡し部に対して基板を搬送できる第2の搬送装置と,
    前記第1の搬送装置と第2の搬送装置を制御する制御装置と,を備え,
    前記制御装置は,少なくとも基板の露光が終了した際には,前記第1の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な前記レール上の第1の位置に待機させ,前記基板の露光が終了した直後に当該基板を前記受け渡し部に搬送させ,少なくとも前記受け渡し部に基板が搬送された際には,前記第2の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な前記搬送レール上の第2の位置に待機させ,前記基板が前記受け渡し部内に搬送された直後に当該基板を前記加熱処理装置に搬送させるように制御することを特徴とする,塗布現像処理装置。
  5. 前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第1の搬送装置を,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Iが経過する時までは前記第1の位置に待機させるように制御することを特徴とする,請求項4に記載の塗布現像処理装置。
  6. 前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第2の搬送装置を,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Mが 経過する時までは前記第2の位置に待機させるように制御することを特徴とする,請求項4又は5のいずれかに記載の塗布現像処理装置。
  7. 基板に所定の処理を施す複数の処理装置を備えた処理ステーションと,
    前記処理ステーションと露光装置との間に設けられたインターフェイス部と,
    前記インターフェイス部に設けられたレール上を移動自在で,露光処理された基板を前記インターフェイス部内の受け渡し部に搬送できる第1の搬送装置と,
    前記処理ステーション内に設けられた搬送レール上を移動自在で,現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置を含む前記複数の処理装置と前記受け渡し部に対して基板を搬送できる第2の搬送装置と,
    前記第1の搬送装置と第2の搬送装置を制御する制御装置と,を備え,
    前記制御装置は,少なくとも基板の露光が終了した際には,前記第1の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な前記レール上の所定の位置に待機させ,前記基板の露光が終了した直後に当該基板を前記受け渡し部に搬送させるように制御することを特徴とする,塗布現像処理装置。
  8. 前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第1の搬送装置を,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Iが経過する時までは前記所定の位置に待機させることを特徴とする,請求項7に記載の塗布現像処理装置。
  9. 基板に所定の処理を施す複数の処理装置を備えた処理ステーションと,
    前記処理ステーションと露光装置との間に設けられたインターフェイス部と,
    前記インターフェイス部に設けられたレール上を移動自在で,露光処理された基板を前記インターフェイス部内の受け渡し部に搬送できる第1の搬送装置と,
    前記処理ステーション内に設けられた搬送レール上を移動自在で,現像処理前の加熱処理が行われる加熱処理装置を含む前記複数の処理装置と前記受け渡し部に対して基板を搬送できる第2の搬送装置と,
    前記第1の搬送装置と第2の搬送装置を制御する制御装置と,を備え,
    前記制御装置は,少なくとも前記受け渡し部に基板が搬送された際には,前記第2の搬送装置を,前記基板を受け取り可能な前記搬送レール上の所定の位置に待機させ,前記基板が前記受け渡し部内に搬送された直後に当該基板を前記加熱処理装置に搬送させるように制御することを特徴とする,塗布現像処理装置。
  10. 前記制御装置は,前記基板の露光処理に所定時間Tを要する場合において,前記露光処理が終了しないで前記所定時間Tが経過した場合であっても,前記第2の搬送装置を,露光処理開始から起算して最大で所定時間Tよりも長い最大待機時間Mが経過する時までは前記所定の位置に待機させるように制御することを特徴とする,請求項9に記載の塗布現像処理装置。
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