JP3593270B2 - 回転円板式汚水処理装置及び回転円板 - Google Patents

回転円板式汚水処理装置及び回転円板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、回転円板式汚水処理装置及び回転円板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平6−98184号公報等に記載されているように、複数枚の回転円板が間隔をおいて回転軸に取付けられ、各回転円板が処理槽の汚水中に部分的に浸漬して回転するように設けられ、汚水が回転円板に付着されている好気性菌と接触し汚水が処理される回転円板式汚水処理装置が知られている。
【0003】
従来、汚水処理装置は汚水を効率的に処理でき、初期投資が少なく、運転維持コストが安く、運転管理が容易であることが要求され、回転円板式汚水処理装置は、このような汚水処理装置の所要条件を原理的には満足するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の回転円板式汚水処理装置においては、汚水処理槽内の汚水が回転円板に付着する好気性菌と接触する度合いが少なく、実際には高コストである上、処理性能も決して満足できるものではなかった。
【0005】
本発明は、従来の回転円板式汚水処理装置における、このような問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、従来の回転円板式汚水処理装置における問題点を解消し、汚水処理性能が優れ、コストの低減化を図ることのできる回転円板式汚水処理装置及び回転円板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の本発明の回転円板式汚水処理装置は、
複数枚の回転円板が間隔をおいて回転軸に取付けられ、各回転円板が処理槽の汚水中に部分的に浸漬して回転するように設けられ、汚水が回転円板に付着している好気性菌と接触し汚水が処理される回転円板式汚水処理装置であって、各回転円板には方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設され、隣り合う2枚の回転円板の一方の回転円板に突設された突起は他方の回転円板の網部の細片部材間の空間の方向に向けられていることを特徴とするものである。
【0007】
又、請求項2記載の本発明の回転円板は、
請求項1記載の回転円板式汚水処理装置に使用する回転円板であって、各回転円板には方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設されていることを特徴とするものである。
【0008】
又、請求項3記載の本発明の回転円板は、
請求項1記載の汚水処理装置に使用する回転円板であって、各回転円板には方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設され、多数の細片部材がほぼ放射方向及び放射方向とは直交する縦横格子状の網部と、ほぼ放射方向とは斜めの相互に直交する斜め格子状網部とが設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明において、回転円板の材質としては、従来から回転円板の材質に使用されているものが使用できるものであって、特に限定されないが、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、FRP等の合成樹脂やステンレス鋼、アルミニウム等の金属が使用できる。
【0010】
〔作用〕
請求項1記載の本発明の回転円板式汚水処理装置においては、各回転円板には方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設され、隣り合う2枚の回転円板の一方の回転円板に突設された突起は他方の回転円板の網部の細片部材間の空間の方向に向けられているので、次の作用がある。
即ち、次の理由により汚水処理の効率が高い。
▲1▼回転円板の単位体積当たりの表面積が大きい。
▲2▼軸方向の水流が阻害されないため、実質処理段数が多い。
▲3▼円板上の突起による曝気効果により汚水への酸素供給量が大きい。
▲4▼マクロな輸送現象を伴う生物膜が豊富。
又、次の理由により汚水処理の安定性が高い。
▲1▼円板表面からの生物膜の一斉剥離による処理水の悪化がない。
▲2▼生物膜の間隙が均一に形成されており、生物膜の過剰付着による詰まりがない。
【0011】
又、請求項2記載の本発明の回転円板においては、各回転円板は方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設されているので、使用に際しては、次の作用がある。
即ち、次の理由により汚水処理の効率が高い。
▲1▼回転円板の単位体積当たりの表面積が大きい。
▲2▼軸方向の水流が阻害されないため、実質処理段数が多い。
▲3▼円板上の突起による曝気効果により汚水への酸素供給量が大きい。
▲4▼マクロな輸送現象を伴う生物膜が豊富。
又、次の理由により汚水処理の安定性が高い。
▲1▼円板表面からの生物膜の一斉剥離による処理水の悪化がない。
▲2▼生物膜の間隙が均一に形成されており、生物膜の過剰付着による詰まりがない。
又、回転円板は同一種類のものを使用し、隣り合うものの突起を適宜に配置することにより請求項1記載の処理装置とすることができるので、単一種類の金型で成形できる。
【0012】
又、請求項3記載の本発明の回転円板においては、各回転円板には方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設され、多数の細片部材がほぼ放射方向及び放射方向とは直交する縦横格子状の網部と、ほぼ放射方向とは斜めの相互に直交する斜め格子状網部とが設けられているので、使用に際しては、隣り合う2枚の回転円板の一方の回転円板の網部を縦横格子状の網部とし、他方の回転円板の網部を斜め格子状の網部とすることにより一方の回転円板の網部に突設された突起は他方の回転円板の網部の細片部材間の空間の方向に向けられることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の回転円板式汚水処理装置の一例を示す一部切欠正面図、図2は図1に示す本発明の回転円板式汚水処理装置の平面図、図3は図1に示す本発明の回転円板式汚水処理装置の一部切欠側面図である。
図1〜3において、10、10は複数枚の回転円板1、1・・が間隔をおいて設けられた回転円板ブロックであり、回転円板ブロック10、10は軸受け2に軸受けされた回転軸3の断面四角形の取付軸31に取付けられ、軸受け2は半円筒状処理槽4の側壁に取付けられている。101は回転円板ブロック1の両側に設けられた支持板である。
【0014】
回転軸3にはスプロケットホイール32が取付けられ、スプロケットホイール32はモーター5と直結する可変減速機6の駆動軸61に取付けられたスプロケットホイール62とチェイン63により連結され、モーター4の回転が可変減速機5により減速され、減速された駆動軸51の回転がスプロケットホイール52、チェイン54及びスプロケットホイール32により回転軸3に伝達され、回転軸3と共に各回転円板1、1・・が回転されるようになっている。
【0015】
図4は回転円板1を構成する扇形部材11の一例を示す正面図、図5は図4のV−V線における断面図、図6は図4のVI−VI線における端面図である。回転円板1は図4に示す4枚の扇形部材11を接続することにより構成されている。
【0016】
図4に示すように、扇形部材11には両側のほぼ放射状方向の線状部12、12とその間の3本のほぼ放射状方向の線状部13、14、15と外周の円弧部16と内縁のV形部17とその間の2本の円弧部18、18により区分された12か所の網部19a、19b・・が設けられている。
各網部19a、19bには多数の直交する細片部191、191・・により格子状網が設けられている。各細片部191、191・・の交差部には、図5に示すように、各細片部191、191・・の長手方向とは直角な方向に突起192が突設されている。
【0017】
線状部12と線状部13との間の各網部19bにおいては、細片部191、191・・は線状部12に対して斜めの方向に向けられている。同様に線状部14と線状部15との間の各網部19bにおいては、細片部191、191・・は線状部14に対して斜めの方向に向けられている。即ち、線状部12と線状部13との間の各網部19b及び線状部14と線状部15との間の各網部19bには細片部191が斜めの斜め格子状網が設けられている。
【0018】
又、線状部13と線状部14との間の各網部19aにおいては、直交する2方向の細片部191、191のうち一方の細片部191は線状部14の長手方向と平行に向けられ、他方の細片部191は一方の細片部191に対して直交する方向に向けられている。同様に線状部12と線状部15との間の各網部19aにおいては、直交する2方向の細片部191、191のうち一方の細片部191は線状部12の長手方向と平行に向けられ、他方の細片部191は一方の細片部191に対して直交する方向に向けられている。即ち、線状部13と線状部14との間の各網部19a及び線状部12と線状部15との間の各網部19aには細片部191が線状部12、14の長手方向と平行もしくは直交する縦横格子状網が設けられている。
【0019】
181は線状部13及び線状部15と円弧部18との交差部に設けられた連結棒挿通用透孔である。
【0020】
図4〜6に示す扇形部材11を接続することにより回転円板1が構成され、回転円板1の中心部は図7、8に示すように、回転軸3に取付けられた取付軸31及び支持板101に取付金具32及びボルト・ナット33により取付けられている。
【0021】
図9に示すように、各回転円板1、1・・の連結棒挿通用透孔181に連結棒182が挿通され、連結棒182の端部においてボルト・ナット183により支持板101に取付けられている。
【0022】
隣り合う2枚の回転円板1、1においては、一方の回転円板1の縦横格子状網を形成する網部19aと他方の回転円板1の斜め格子状網を形成する網部19bとが隣り合うように配設され、図8に示すように、一方の回転円板1の縦横格子状網を形成する網部19aの突起192が他方の回転円板1の斜め格子状網を形成する網部19bの細片部191で囲まれた空間に向くように配設され、他方の回転円板1の斜め格子状網を形成する網部19bの突起192が一方の回転円板1の縦横格子状網を形成する網部19aの細片部191で囲まれた空間に向くように配設されている。
【0023】
図1〜9に示す本発明の汚水処理装置においては、叙上のように、各回転円板1、1・・には方向の異なる多数の細片部材191が並設されて形成された網部19a、19bが設けられ、細片部材191同士の交差部に突起192が突設され、隣り合う2枚の回転円板1、1の一方の回転円板1に突設された突起192は他方の回転円板1の網部19a、19bの細片部材191、191間の空間の方向に向けられているので、次の作用効果がある。
即ち、単位体積当たりの表面積が大きく、突起192による曝気効果による汚水への酸素供給力が大きいので、廃水処理効率が高い。
又、回転円板1からの生物膜の一斉剥離による処理水の悪化がなく、生物膜の間隙が均一に形成されており、生物膜の過剰付着による詰まりがない。
【0024】
従って、汚水は回転円板1に付着した好気性菌と充分に接触し、好気性菌により充分に処理され、運転維持コストが安価となる。
【0025】
〔実施例1〕
図1〜9に示す汚水処理装置を使用して汚水を処理した。
回転軸3の長さL=約1m。
汚水処理槽4の容量:約100リットル。
回転円板1の直径D=500mm。
回転円板1の回転速度:13rpm
回転円板1の周速度:20m/分。
回転円板1の汚水への浸漬率:約40%。
回転円板1の細片部材191の厚さT=4mm(図5)。
回転円板1の細片部材191の長さL5=10mm(図5)。
回転円板1の突起192の長さL3=7mm(図5)。
回転円板1、1間の間隔L4=10mm(図9)。
回転円板ブロック1における回転円板1の枚数は20枚。回転円板1の合計枚数は40枚。
回転円板1を構成する扇形部材19はポリプロピレン製であり、射出成形により成形されている。
【0026】
〔比較例1〕
実公昭58−6559号公報記載のように、円周方向に沿って山部及び谷部が設けられた波形の凹凸が設けられた回転円板を備えた汚水処理装置を使用した。回転円板は厚さ2mmのポリエチレンシートを真空成形方法により面積拡張率が投影面積比で約25%の波形の回転円板を成形し、これを20mm間隔に融着して2ブロック、合計40枚を回転軸にセットした。
【0027】
〔評価〕
溶存酸素の測定はポーラログラフ式DOメーターを使用し、水槽中に予め触媒として硫酸銅を微量加え、脱酸素剤として、無水亜硫酸ナトリウムを約10グラム加えて溶存酸素(DO)を完全に消費した後、回転を開始し、常法に従い、溶存酸素の増加速度を求めた。これを片対数グラフにプロットし、その直線性を確認した上、次の(1)式によりKLa(総括酸素移動容量係数)を算出した。
KLa=2.303/(t−t)〔log(C−Ct)/(C−Ct)・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
尚、Cはその温度における酸素の飽和濃度(mg/リットル)であり、Ct、Ctはそれぞれ測定時刻t、tにおける溶存酸素濃度である。
因みに、係数KLaは活性汚泥法散気式酸素供給における物質移動係数であり、試験に供する汚水処理槽の大きさ、形状、散気装置の形状、空気量等、又、円板法であれば、円板形状、枚数、回転速度等の全ての条件を含む係数である。温度は22℃であった。
実施例1による本発明汚水処理装置によれば、KLa=12.0hr−1
比較例1による汚水処理装置によれば、KLa=8.5hr−1
即ち、実施例1による本発明汚水処理装置が比較例1による汚水処理装置よりも酸素供給量が40%程度優れていた。
尚、実施例1による本発明汚水処理装置の回転円板の有効表面積は40枚で約21mであり、比較例1の回転円板の有効表面積は40枚で約20mである。
【0028】
〔実施例2〕
汚水は製麺工場の廃水であり、性状は次の通りである。
水量:800m/日。
BOD:700mg/リットル。
COD:520mg/リットル。
T−N:60mg/リットル。
栄養分として燐が不足しているため、燐酸2ナトリウム(NaHPO・12HO)を立ち上がり当初30kg/日加え、以後は10kg/日に減量した。
回転軸3の長さL=約3.8m。
汚水処理槽4の容量:約15m
回転円板1の直径D=1200mm。
回転円板1の回転速度:10rpm
回転円板1の周速度:40m/分。
回転円板1の汚水への浸漬率:約40%。
回転円板ブロック1の幅L2=600mm。
回転円板ブロック1の数:5ユニット。
その他は実施例1と同様である。
このような汚水処理装置を2台直列×2系列、即ち4台使用して汚水を処理した。
【0029】
〔比較例2〕
比較例1と同一形状の回転円板を備えた汚水処理装置を使用した。
但し、回転円板の直径は3.6m、回転軸の長さは7.5mのものを6台使用した。
【0030】
〔評価〕
実施例2及び比較例2の汚水処理装置によって汚水を処理した結果、沈殿後の上澄み液の水質は次の通りであった。
BOD:25mg/リットル。
COD:43mg/リットル。
窒素分は一部、硝化されていた。BOD除去率は95%を越えていた。
即ち、実施例2の汚水処理装置は比較例2の汚水処理装置の1/4の設置面積で同様な効果を奏することができた。
【0031】
〔実施例3〕
汚水は水産加工廃水(「かまぼこ」製造工場の廃水)である。
濃厚汚水の平均的性状は次の通りである。
水量:60m/日。
BOD:2500mg/リットル。
COD(Cr):3200mg/リットル。
SS:640mg/リットル。
Hexane抽出物:280mg/リットル。
T−N:180mg/リットル。
T−P:65mg/リットル。
本発明の汚水処理装置は次の通りである。
回転軸3の長さL=約2.4m。
回転円板1の直径D=1200mm。
回転円板1の回転速度:10rpm
回転円板ブロック1の幅L2=600mm。
回転円板ブロック1の数:3ユニット。
このような汚水処理装置を3台直列に配置して使用し、汚水を処理した。
【0032】
〔比較例3〕
比較例2と同様な回転円板を備え、直径2.4m、軸長5mの回転円板装置を5台使用した。
【0033】
〔評価〕
実施例3及び比較例3による回転円板装置により処理の結果、次の数値を得た。
BOD:80mg/リットル。
COD(Cr):120mg/リットル。
T−N:110mg/リットル。
実施例3の回転円板装置においては比較例3の回転円板装置の1/3の設置面積で同様な効果を奏することができた。
【0034】
〔実施例4〕
集合住宅の生活廃水を処理した。
廃水の平均的性状は次の通りである。
水量:100m/日(400人)。
廃水の平均的性状は次の通りである。
BOD:220mg/リットル。
COD:180mg/リットル。
T−N:38mg/リットル。
T−P:12mg/リットル。
本発明の汚水処理装置は次の通りである。
回転軸3の長さL=1.8m。
回転円板1の直径D=1200mm。
回転円板1の回転速度:10rpm
回転円板ブロック1の幅L2=600mm。
回転円板ブロック1の数:2ユニット。
【0035】
〔比較例4〕
比較例2と同様な回転円板を備え、直径2.4m、軸長4.5mの回転円板装置を2台使用した。
【0036】
〔評価〕
実施例4の回転円板装置においては、1台のみで硝化が進んだので、その後に全水没の脱窒素円板(直径600mm、軸長1.8m)で処理し、T−N:80%の除去率を得た。
比較例4の回転円板装置においては、1台のみではアンモニア態窒素を硝酸態窒素までの酸化は不可能であった。
【0037】
〔実施例5〕
フェノールを含む工場廃水本管から6m/Hr(最大)の流量を分岐し、処理した。処理目標はCOD除去率70%、フェノール除去率95%である。
廃水の性状は次の通りである。
BOD:110mg/リットル。
COD:110mg/リットル。
フェノール:10mg/リットル。
Hexane抽出物:50mg/リットル。
本発明の汚水処理装置は次の通りである。
回転軸3の長さL=2.1m。
回転円板1の直径D=1200mm。
回転円板ブロック1の幅L2=500mm。
回転円板ブロック1の数:3ユニット。
【0038】
〔比較例5〕
剛毛合成繊維をネット状に加工して円板状支持体と一体としたものを多数回転軸に固定した回転円板式汚水処理装置を使用した。
汚水処理槽の長さ:2.7m
円板直径:2m
円板枚数:24枚(表面積1900m
回転数:6rpm
【0039】
〔評価〕
実施例5及び比較例5の汚水処理装置により汚水を処理した結果は次の通りであった。
COD:20〜40mg/リットル。
フェノール:2mg/リットル以下。
実施例5の汚水処理装置は比較例5の汚水処理装置に比較して遙かに小型の装置で同様の成果を上げることができた。
又、比較例5の汚水処理装置においては、肥厚汚泥を剥離するため汚水処理槽底部に設けた配管から常時空気を吹き出す必要があったが、実施例5の汚水処理装置においては、余剰の生物膜が自然に剥離するため空気噴出の必要はなかった。
【0040】
以上、本発明の実施の形態を図により説明したが、本発明の具体的な構成は図示の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲の設計変更は本発明に含まれる。
【0041】
例えば、回転円板1を図示の実施の形態のように4枚の扇形部材19を接続することにより構成する代わりに、2枚とか8枚の扇形部材を接続することにより構成してもよく、複数枚の扇形部材を接続することなく、最初から円板形に一体化されたものを使用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の回転円板式汚水処理装置においては、汚水処理の効率が高いので、汚水の汚染物質を効率的に除去し得る。
又、汚水処理の安定性が高いので、運転維持コストが安い。
【0043】
又、請求項2記載の本発明の回転円板においては、使用に際しては、汚水処理の効率及び汚水処理の安定性が高く、汚水処理性能に優れ、運転維持コストが安い。又、回転円板が単一種類の金型で成形できるので、製造コストの低減化を図ることができる。
【0044】
又、請求項3記載の本発明の回転円板においては、使用に際しては、隣り合う2枚の回転円板の一方の回転円板の網部を縦横格子状の網部とし、他方の回転円板の網部を斜め格子状の網部とすることにより一方の回転円板の網部に突設された突起は他方の回転円板の網部の細片部材間の空間の方向に向けられることになるので、請求項1記載の汚水処理装置を容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転汚水処理装置の一例を示す一部切欠正面図。
【図2】図1に示す本発明の回転汚水処理装置の平面図。
【図3】図1に示す本発明の回転汚水処理装置の一部切欠側面図。
【図4】扇形部材の一例を示す正面図。
【図5】図4のV−V線における端面図。
【図6】図4のVI−VI線における断面図。
【図7】図1に示す本発明の回転汚水処理装置の回転軸の端部付近を示す断面図。
【図8】図7に示す回転軸の端部付近を側面図。
【図9】図1に示す本発明の回転汚水処理装置の回転円板の連結部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 回転円板
19a、19b 網部
191 細片部材
192 突起
2 軸受け
3 回転軸
4 汚水処理槽
5 モーター
6 可変減速機

Claims (3)

  1. 複数枚の回転円板が間隔をおいて回転軸に取付けられ、各回転円板が処理槽の汚水中に部分的に浸漬して回転するように設けられ、汚水が回転円板に付着している好気性菌と接触し汚水が処理される回転円板式汚水処理装置であって、各回転円板には方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設され、隣り合う2枚の回転円板の一方の回転円板に突設された突起は他方の回転円板の網部の細片部材間の空間の方向に向けられていることを特徴とする回転円板式汚水処理装置。
  2. 請求項1記載の回転円板式汚水処理装置に使用する回転円板であって、各回転円板には方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設されていることを特徴とする回転円板。
  3. 請求項1記載の回転円板式汚水処理装置に使用する回転円板であって、各回転円板には方向の異なる多数の細片部材が並設されて形成された網部が設けられ、細片部材同士の交差部に突起が突設され、多数の細片部材がほぼ放射方向及び放射方向とは直交する縦横格子状の網部と、ほぼ放射方向とは斜めの相互に直交する斜め格子状網部とが設けられていることを特徴とする回転円板。
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