JP3592481B2 - 走行作業車における駐車ブレーキ解除構造 - Google Patents

走行作業車における駐車ブレーキ解除構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はクラッチペダルの踏み込み操作によってクラッチの切り作動と同時に駐車ブレーキが入り作動される走行作業車における駐車ブレーキ解除構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来コンバイン等におけるエンジンからの走行用駆動力を断接操作するクラッチペダルは、踏み込み操作時にクラッチ切り作動とクローラ走行部の駆動輪を固定する駐車ブレーキの入り作動を行わせるようにクラッチと駐車ブレーキとに連結されて設けられており、クラッチはクラッチの作動系に設けられたクラッチを入り方向に付勢復帰させるクラッチスプリングによって、クラッチペダルが踏み込み操作されていない状態の時に常に入り作動させられている構造のものが一般的であった。
【0003】
このとき上記クラッチペダルを踏み込みクラッチを切り作動させると、駐車ブレーキの操作アーム(ブレーキスプリングによって駐車ブレーキの切り方向に付勢されている)に連結されたロッドが、クラッチペダル側に連結され該ロッドにスライド移動自在に外嵌されたスライダによってブレーキスプリングによる付勢力に抗して上方に引き上げられて駐車ブレーキが効き、またロッドに対するスライダの下方へのスライドがフリーとなっているためクラッチを入り状態にすべくクラッチペダルの踏み込みを徐々に解除するに従って、ロッドがスライダに対して下方にフリーにスライドし、操作アームがブレーキスプリングによって駐車ブレーキを切り操作するように戻る構造となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
つまり上記構造によりクラッチペダルはクラッチスプリングとブレーキスプリングの付勢力に抗して踏み込み操作を行う必要があるが、上記ブレーキスプリングには、ロッドのスライダに対するスライド抵抗が操作アームの駐車ブレーキを切り操作するための戻り動作を妨げ無いように、比較的弾性力の大きいバネが用いられており、クラッチペダルの踏み込み操作に比較的大きな操作力が必要であるという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明の走行作業車における駐車ブレーキ解除構造は、エンジン16の駆動力を断接自在に伝動するクラッチ18と駐車ブレーキ21とを設け、初期姿勢Fからの踏み込み操作によってクラッチ18切り作動させるクラッチペダル19を設け、上記クラッチ18の作動系に、クラッチ18を入り方向に付勢復帰させ、踏み込みが解除されたクラッチペダル19を初期姿勢Fに付勢復帰させる付勢手段51を設け、クラッチペダル19側と駐車ブレーキ21を連結するロッド56を設け該ロッド56に、クラッチペダル19の揺動によってスライドするスライダ57をスライド自在に取り付けて設けクラッチペダル19の踏み込み揺動によるスライダ57のスライドによって、ロッド56を作動させ、駐車ブレーキ21を入り作動させるものにおいて、クラッチペダル19の初期姿勢Fへの復帰揺動時のスライダ57のスライドを受け止め、ロッド56を駐車ブレーキ21の解除方向に作動させる係止部61をロッド56に設け、クラッチペダル19の踏み込み解除時の付勢手段51によるクラッチ18の入り方向への復帰作動時に、付勢手段51によりロッド56を介して駐車ブレーキ21を解除状態とすることを第1の特徴としている。
【0006】
またクラッチペダル19側にクラッチペダル19の付勢復帰を補助する付勢手段54を設けたことを第2の特徴としている。
【0007】
さらに駐車ブレーキ21側に、駐車ブレーキ21を解除方向に付勢する付勢手段64を設けたことを第3の特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を応用した走行作業車であるコンバインの側面図を示す。本発明のコンバインの機体1は、クローラ式の走行装置(クローラ走行装置)2に支持された機体フレーム3上に形成されており、前方に前処理部4が機体1に対して昇降揺動自在に取り付けられているとともに左側後方に脱穀部6が設けられた従来同様の構造のものとなっている。そして機体1の右側方には運転席7が設置されており、該運転席7の前方には操行レバー8等を備えたフロント操作パネル9が、左側方には変速レバー11等を備えたサイド操作パネル12がそれぞれ設けられている。
【0009】
また運転席7のフロア13からは、運転席7の後方側に設けられたエンジンルーム14内に内装されたエンジン16(図2参照)の駆動力を上記フロア13の下方に備えられたトランスミッション17(図2参照)側へ断接自在に伝動するクラッチ18(図2参照)を操作してクローラ走行装置2への走行用駆動力を断接するクラッチペダル19が踏み込み操作可能に突出しており、さらにフロント操作パネル9の下方からはクローラ走行装置2の駆動輪2aを固定する駐車ブレーキ21(図2参照)を操作する駐車ブレーキレバー22が上方に向かって前後揺動自在に突設されている。
【0010】
このとき上記クラッチペダル19は後述する構成で踏み込み操作前の初期姿勢Fに付勢されており、踏み込み操作によってクラッチ18を切り作動させる従来同様の機能を有したもので、上記踏み込み操作を解除することによってクラッチ18が入り作動するように構成されている。そして本発明のコンバインはクラッチペダル18を初期姿勢Fとしてクローラ走行装置2を駆動することによって走行を行いながら脱穀部6と前処理部4との間に設けられた搬送体(図示せず)によって前処理部4により刈り取られた穀稈を脱穀部6に搬送して脱穀作業を行う従来同様の構造となっている。
【0011】
なおエンジン16からの駆動力は図2に示されるように、エンジン16から突出したPTOシャフト23側と、上記トランスミッション17のミッションケース24に取り付けられた油圧無段変速装置(HST)26から突出したメインシャフト27側とが上記クラッチ18を介して連結されてトランスミッション17側に入力される構成となっており、上記のようにトランスミッション17に入力された駆動力は左右のクローラ走行装置2の駆動輪2aに駆動力を入力する左右のドライブシャフト28に、各ドライブシャフト28毎に設けられた操行用のブレーキクラッチ29を介して伝動される。
【0012】
このとき一方(本実施形態の場合右側)のブレーキクラッチ29には、ブレーキクラッチ29を固定してこのブレーキクラッチ29に対応するドライブシャフト28を固定し、これによって一方のクローラ走行装置2を固定する上記駐車ブレーキ21が備えられており、上記駐車ブレーキ21からは駐車ブレーキ21を操作するブレーキアーム31(図3参照)が突設されている。
【0013】
また上記クラッチ18はPTOシャフト23に取り付けられた出力プーリ32とメインシャフト27に取り付けられた入力プーリ33とがベルト等の連結具34を介して連結されて、アイドラ36によってベルト(連結具)34にテンションがかけられると駆動力が出力プーリ32から入力プーリ33に伝動されメインシャフト27が駆動される構造のテンションクラッチとなっている。
【0014】
そして図2〜図4に示すように前述のクラッチペダル19が上記アイドラ36側と上記ブレーキアーム31とに連結されており、クラッチペダル19の踏み込み操作によってアイドラ36を介してクラッチ18を切り作動せしめるとともに、駐車ブレーキ21を入り作動させる構成となっている。なお駐車ブレーキ21はブレーキアーム31のS位置で切り作動、R位置で入り作動させられる。
【0015】
図3,図4に示されるように前述のクラッチペダル19は回動自在に支持されて左右方向に横設された支持杆37から、上端にペダル38が取り付けられた略L字形をなすペダル杆39が上方に延出した構造となっており、上記支持杆37に後述するように駐車ブレーキレバー22と連結されるブレーキプレート41と、クラッチ18及び駐車ブレーキ21側と連結される駆動プレート42が固着されている。そしてクラッチペダル19(ペダル38)を支持杆37を中心としてA又はB方向に揺動(踏み込み操作又は踏み込み解除操作)させると、駆動プレート42及びブレーキプレート41が支持杆37と共にA方向又はB方向に揺動される。
【0016】
一方前述のように構成されたクラッチ18のアイドラ36は図3,図4に示されるように、ミッションケース24側に固定された支点軸43に回動自在に支持された支持アーム44に取り付けられており、該支持アーム44からは端部に係合ピン46が固設された従動アーム47が上方に突出するように固着されている。また上記支点軸43には上端に係合突起48が形成された駆動アーム49が回動自在に支持されている。
【0017】
このとき係合ピン46と係合突起48は、側面視における支点軸43を中心とした駆動アーム49の揺動時における係合突起48の移動軌跡と側面視における支点軸43を中心とした従動アーム47の揺動時における係合ピン46の移動軌跡とが一致するように位置しており、駆動アーム49及び従動アーム47の揺動によって当接する。
【0018】
そして従動アーム47にはアイドラ36をベルト34側に押圧させてクラッチ18を入り作動させるように支持アーム44を付勢するクラッチスプリング51が取り付けられており、また駆動アーム49はクラッチロッド52を介してクラッチペダル19側の駆動プレート42におけるクラッチ連結部53と連結されている。このときクラッチスプリング51によってB方向に付勢される従動アーム47の係合ピン46と駆動アーム49の係合突起48とは当接しており、クラッチペダル19はクラッチスプリング51によってクラッチロッド52を介して初期姿勢Fに付勢される。
【0019】
なお上記ブレーキプレート41にはクラッチペダル19を初期姿勢Fに付勢復帰せしめる(ブレーキプレート41をB方向に付勢する)補助スプリング54が取り付けられており、クラッチペダル19はクラッチスプリング51及び補助スプリング54によって初期姿勢Fに付勢復帰させられている。
【0020】
一方前述のブレーキアーム31にはブレーキロッド56の一端が連結されており、該ブレーキロッド56にはスライダ57がスライド自在に外嵌されて取り付けられている。そして該スライダ57はスライダ57から突出した連結ピン58を介して駆動プレート42におけるブレーキ連結部59に連結されている。このときブレーキロッド56におけるスライダ57の下方には、下方(B方向)にスライド移動するスライダ57の下端と当接可能な係合部である受け61が固着されており、またスライダ57の上端とブレーキロッド56の上端部分に上方への移動が規制されて設けられた上部受けプレート62との間にはブレーキロッド56に外嵌されて圧縮バネであるクッションスプリング63が介設されている。
【0021】
なおスライダ57は上部受けプレート62に上端が当接しているクッションスプリング63によって受け61に押接されている。つまりブレーキロッド56は、スライダ57の上方(A方向)への移動によってクッションスプリング63と上部受けプレート62を介して上方(A方向)に弾力的に作動(移動)し、スライダ57の下方(B方向)への移動によって受け61を介して下方(B方向)に作動(移動)するが、スライダ57がクッションスプリング63によって受け61に押接されているため、スライダ57と受け61及び上部受け62とのがたがなくスライダ57のスライド移動が円滑且つ確実にブレーキロッド56側に伝動される。
【0022】
そして上記ブレーキロッド56のA又はB方向への作動によりブレーキアーム31がA又はB方向に揺動されるが、ブレーキアーム31がクラッチペダル19の初期姿勢Fにおけるブレーキロッド56の状態でS位置となり、クラッチペダル19の踏み込み操作でR位置となるようにブレーキロッド56が調節設定されている。なおブレーキアーム31にはブレーキアーム31をS位置方向に付勢する(駐車ブレーキ21を解除方向に付勢する)ブレーキスプリング64が設けられている。
【0023】
またブレーキロッド56は上記ブレーキスプリング64以外に、クラッチペダル19側にかかるクラッチスプリング51及び補助スプリング54の付勢力がスライダ57と受け61を介して伝動されるためクラッチスプリング51及び補助スプリング54によってもB方向に付勢されており、ブレーキアーム31はブレーキスプリング64及びクラッチスプリング51及び補助スプリング54によってB方向に付勢されている。つまり付勢手段であるクラッチスプリング51,ブレーキスプリング64,補助スプリング54によって、クラッチ18が入り作動方向に、クラッチペダル19が初期姿勢F方向に、駐車ブレーキ21が切り作動方向に付勢されている。
【0024】
一方前述のブレーキプレート41にはクラッチペダル19の揺動方向に長孔66が形成されており、該長孔66にレバーロッド67を介して駐車ブレーキレバー22が連結されている。そして駐車ブレーキレバー22が図3に示される起立したOFF位置のときはレバーロッド67のブレーキプレート41との連結端はクラッチペダル19の初期姿勢Fの時に上記長孔66の前端に位置しており、クラッチペダル19の踏み込み操作に伴なったブレーキプレート41のA方向への揺動時には、上記レバーロッド67の連結端が長孔66内をスライド移動するため、駐車ブレーキレバー22がクラッチペダル19の揺動操作に追従することはない。
【0025】
そしてクラッチペダル19が上記踏み込み操作された状態のときに、駐車ブレーキレバー22を上記OFF位置から倒伏したON位置に切り換えると、レバーロッド67のブレーキプレート41との連結端が長孔66の前端に位置するとともに、駐車ブレーキレバー22のレバーロッド67との連結点68が回動支点69を越えるため、クラッチペダル19を初期姿勢Fに付勢復帰せしめる付勢力がレバーロッド67を介して駐車ブレーキレバー22側に伝動され、駐車ブレーキレバー22がON位置で弾力的に停止し、クラッチペダル19が踏み込み操作状態で保持される。
【0026】
なお駐車ブレーキレバー22はクラッチペダル19の初期姿勢Fの時にON位置に切り換えることで、ブレーキプレート41を介してクラッチペダル19を踏み込み状態に移動させ上記同様クラッチペダル19を踏み込み操作状態で保持することもできる。また機体フレーム3側にはクラッチペダル19側に設けられた保持プレート71に係合可能なフックプレート72が連結されており、クラッチペダル19が踏み込み操作された状態で該フックプレート72を操作して上記保持プレート71に係合させることによってクラッチペダル19を上記踏み込み操作された状態で保持することもできる。
【0027】
次にクラッチペダル19の操作時の駐車ブレーキ21及びクラッチ18の作動について説明する。図3に示される初期姿勢Fよりクラッチペダル19を前述の付勢力に抗してA方向に踏み込み操作すると、該操作に伴って駆動プレート42及びブレーキプレート41がA方向に揺動されるが、駆動プレート42の上記揺動によってクラッチロッド52がA方向に作動して駆動アーム49をA方向行に揺動させ、駆動アーム49と従動アーム47の当接によって支持アーム44がA方向に揺動されることによって、アイドラ36がA方向に操作されてクラッチ18が切れる。
【0028】
このとき上記駆動プレート42の揺動によってスライダ57が上方(A方向)にスライド移動するため、クッションスプリング63を介してブレーキロッド56がA方向に作動してブレーキアーム31がA方向に揺動され、駐車ブレーキ21が入り作動する。つまりクラッチペダル19の踏み操作によってクラッチ18の切り作動と駐車ブレーキ21の入り作動が行われる。
【0029】
次にクラッチ18を入り作動させるべくクラッチペダル19の踏み込み操作を解除すると、アイドラ36がクラッチスプリング51によってクラッチ18の入り方向(B方向)に付勢されるため、従動アーム47と駆動アーム49の当接によって駆動アーム49を介してクラッチロッド52がB方向に作動され、駆動プレート42がクラッチスプリング51と補助スプリング54によってB方向に付勢的に揺動され、クラッチペダル19がB方向に付勢されて初期姿勢Fに付勢復帰し、クラッチ18が入り作動する。
【0030】
このとき駆動プレート42のB方向への揺動によってブレーキプレート41もB方向に付勢的に揺動されるため、スライダ57が下方(B方向)に付勢的にスライド移動するが、受け61とスライダ57下端が当接しているため、スライダ57によってブレーキロッド56がB方向に付勢的に作動してブレーキアーム31がブレーキスプリング64と共にクラッチスプリング51と補助スプリング54によってB方向に付勢揺動され、駐車ブレーキ21が切り作動する。
【0031】
なお上記構造によりブレーキスプリング64はクラッチペダル19の初期姿勢Fへの付勢復帰及びクラッチ18の入り作動方向への付勢も補助しており、つまりクラッチペダル19の付勢復帰方向にブレーキスプリング64の付勢力が、駐車ブレーキ21の切り作動方向にクラッチスプリング51と補助スプリング54の付勢力がそれぞれかかることにより、補助スプリング54及びブレーキスプリング64の付勢力を小さくすることができ、クラッチペダル18の踏み込み操作をクラッチスプリング51及び従来より付勢力の小さい補助スプリング54及びブレーキスプリング64の付勢力に抗する力で行うことができるので、従来に比較してより容易にクラッチペダル19の操作を行うことができる(クラッチペダル19が軽い)。
【0032】
また上記のようにクラッチペダル19の操作力が軽いため、駐車ブレーキレバー22のクラッチペダル初期状態からの操作力が軽くなり、さらにクラッチペダル19を固定保持するフックプレート72の構造を簡単なものにすることができる(比較的反力の小さなクラッチペダル19を保持するればよいため)。さらにクラッチスプリング51の付勢力を調節すること等によって補助スプリングやブレーキスプリングを設けない構造にすることもできる。
【0033】
一方スライダ57とブレーキロッド56との伝動構造は、クッションスプリング63によってスライダ57下端と受け61とが離反することはなく、スライダ57のスライド動作ががた無くブレーキロッド56に伝動されるため、駐車ブレーキ21の作動遅れが減少し、スライダ57のスライド動作が確実にブレーキロッド56側に伝動されるとともに、スライダ57のA方向への動作のブレーキロッド56への伝動がクッションスプリング64を介する伝動であるため、クラッチペダル19を踏み込み操作する際の駐車ブレーキ21のフィーリングが良好である。
【0034】
なお図5(a)に示すようにブレーキロッド56におけるスライダ57の下方部分を雄ネジ構造として、該雄ネジ部分56aにナット73を螺合させ、特にこれをダブルナット構造としてナット73の位置を固定することで、このナット73を前述の受け61として使用する構造としてもよい。また図5(b)に示すようにブレーキロッドから受け61を取り去り、スライダ57の周面57aに側面視で上端が屈曲した略L字形をなす押接プレート74を固着し、該押接プレート74の上端部がブレーキロッド56の上端に常に当接する構造としてもよい。この場合スライダの下方へのスライド移動によって押接プレート74の上端部分がブレーキロッド56の上端を介してブレーキロッド56を下方(B方向)に作動せしめる。
【0035】
さらに図5(c)に示すようにスライダの連結ピンの連結端の反対側端部を延長し、該端部に側面視で上端が屈曲した略L字形をなす押接プレート76を取り付け、該押接プレート76の上端部にブレーキロッド56の上端部分をスライド自在に挿通せしめ、この押接プレート76の上端部の下面に上部受けプレート62の上方への規制部材である固定ナット77が常に当接する構造としてもよい。この場合スライダ57の下方へのスライド移動によって押接プレート74の上端部分が固定ナット77を介してブレーキロッド56を下方(B方向)に作動せしめる。そして上記いずれの構造によっても前述の実施形態と同様の効果を得ることができるのである。
【0036】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の構造によれば、クラッチの作動系に設けられた付勢手段によるクラッチの入り復帰時に、上記作動系を介した付勢手段の付勢力によるスライダの作動がロッドに設けられた係止部によって受け止められ、ロッドがスライダと一体的に上記付勢力によって駐車ブレーキの解除方向に作動し、駐車ブレーキが解除される。
【0037】
つまりクラッチの入り状態ではクラッチ作動系に設けられた付勢手段によって、クラッチの入り作動及び駐車ブレーキの切り作動が行われ、駐車ブレーキを解除せしめるための専用の付勢手段やクラッチペダルを付勢復帰せしめる付勢手段を従来より付勢力の小さなものにすることができ、従来よりクラッチペダルの踏み込み操作力が小さくなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用したコンバインの全体側面図である。
【図2】駆動力の伝動系統を示す伝動連係図である。
【図3】クラッチ部分の要部側面図である。
【図4】クラッチ部分の要部平面図である。
【図5】ブレーキロッドの他の実施形態を示す正面図である。
【符号の説明】
18 クラッチ
19 クラッチペダル
21 駐車ブレーキ
51 クラッチスプリング(付勢手段)
54 補助スプリング(付勢手段)
56 ブレーキロッド(ロッド)
57 スライダ
61 受け(係止部)
64 ブレーキスプリング(付勢手段)

Claims (3)

  1. エンジン(16)の駆動力を断接自在に伝動するクラッチ(18)と駐車ブレーキ(21)とを設け、初期姿勢(F)からの踏み込み操作によってクラッチ(18)切り作動させるクラッチペダル(19)を設け、上記クラッチ(18)の作動系に、クラッチ(18)を入り方向に付勢復帰させ、踏み込みが解除されたクラッチペダル(19)を初期姿勢(F)に付勢復帰させる付勢手段(51)を設け、クラッチペダル(19)側と駐車ブレーキ(21)を連結するロッド(56)を設け該ロッド(56)に、クラッチペダル(19)の揺動によってスライドするスライダ(57)をスライド自在に取り付けて設けクラッチペダル(19)の踏み込み揺動によるスライダ(57)のスライドによって、ロッド(56)を作動させ、駐車ブレーキ(21)を入り作動させるものにおいて、クラッチペダル(19)の初期姿勢(F)への復帰揺動時のスライダ(57)のスライドを受け止め、ロッド(56)を駐車ブレーキ(21)の解除方向に作動させる係止部(61)をロッド(56)に設け、クラッチペダル(19)の踏み込み解除時の付勢手段(51)によるクラッチ(18)の入り方向への復帰作動時に、付勢手段(51)によりロッド(56)を介して駐車ブレーキ(21)を解除状態とする走行作業車における駐車ブレーキ解除構造。
  2. クラッチペダル(19)側にクラッチペダル(19)を付勢復帰せしめる補助的な付勢手段(54)を設けた請求項1の走行作業車における駐車ブレーキ解除構造。
  3. 駐車ブレーキ(21)側に、駐車ブレーキ(21)を解除方向に付勢する付勢手段(64)を設けた請求項1又は2の走行作業車における駐車ブレーキ解除構造。
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