JPH10278761A - 走行作業車における駐車ブレーキ解除構造 - Google Patents

走行作業車における駐車ブレーキ解除構造

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JPH10278761A
JPH10278761A JP10384097A JP10384097A JPH10278761A JP H10278761 A JPH10278761 A JP H10278761A JP 10384097 A JP10384097 A JP 10384097A JP 10384097 A JP10384097 A JP 10384097A JP H10278761 A JPH10278761 A JP H10278761A
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brake
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clutch pedal
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Masashi Kamoto
政司 嘉本
Keiichi Omoto
啓一 大本
Chikanori Ito
親則 伊藤
Noboru Nishigori
昇 錦織
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチと駐車ブレーキに連結されたクラッ
チペダルを比較的小さな力で踏み込み操作することがで
きる走行作業車における駐車ブレーキの解除構造を提供
する。 【解決手段】 走行用駆動力を断接するクラッチペダル
19の踏み込み操作時に切り作動させられるクラッチ1
8の付勢復帰用の付勢手段51による入り方向への復帰
作動に伴う、クラッチペダル19側と駐車ブレーキ21
とを連結するロッド56を駐車ブレーキ21の解除方向
に作動せしめるように、ロッド56にスライド自在に取
り付けられたクラッチペダル19のブレーキ入り方向の
揺動をロッド56側に伝動するスライダ57の付勢的な
ブレーキ解除方向の作動を受け止める係止部61をロッ
ド56に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はクラッチペダルの
踏み込み操作によってクラッチの切り作動と同時に駐車
ブレーキが入り作動される走行作業車における駐車ブレ
ーキ解除構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来コンバイン等におけるエンジンから
の走行用駆動力を断接操作するクラッチペダルは、踏み
込み操作時にクラッチ切り作動とクローラ走行部の駆動
輪を固定する駐車ブレーキの入り作動を行わせるように
クラッチと駐車ブレーキとに連結されて設けられてお
り、クラッチはクラッチの作動系に設けられたクラッチ
を入り方向に付勢復帰させるクラッチスプリングによっ
て、クラッチペダルが踏み込み操作されていない状態の
時に常に入り作動させられている構造のものが一般的で
あった。
【0003】このとき上記クラッチペダルを踏み込みク
ラッチを切り作動させると、駐車ブレーキの操作アーム
(ブレーキスプリングによって駐車ブレーキの切り方向
に付勢されている)に連結されたロッドが、クラッチペ
ダル側に連結され該ロッドにスライド移動自在に外嵌さ
れたスライダによってブレーキスプリングによる付勢力
に抗して上方に引き上げられて駐車ブレーキが効き、ま
たロッドに対するスライダの下方へのスライドがフリー
となっているためクラッチを入り状態にすべくクラッチ
ペダルの踏み込みを徐々に解除するに従って、ロッドが
スライダに対して下方にフリーにスライドし、操作アー
ムがブレーキスプリングによって駐車ブレーキを切り操
作するように戻る構造となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】つまり上記構造により
クラッチペダルはクラッチスプリングとブレーキスプリ
ングの付勢力に抗して踏み込み操作を行う必要がある
が、上記ブレーキスプリングには、ロッドのスライダに
対するスライド抵抗が操作アームの駐車ブレーキを切り
操作するための戻り動作を妨げ無いように、比較的弾性
力の大きいバネが用いられており、クラッチペダルの踏
み込み操作に比較的大きな操作力が必要であるという欠
点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の走行作業車における駐車ブレーキ解除構造
は、踏み込み操作時にクラッチ18の切り作動と駐車ブ
レーキ21の入り作動を行わせるように走行用駆動力を
断接するクラッチペダル19をクラッチ18と駐車ブレ
ーキ21とに連結して設け、上記クラッチ18の作動系
にはクラッチ18を入り方向に付勢復帰させる付勢手段
51を設け、クラッチペダル19側と駐車ブレーキ21
を連結するロッド56には、クラッチペダル19のブレ
ーキ入り方向の揺動をロッド56側に伝動するスライダ
57をスライド自在に取り付けて設けたものにおいて、
クラッチ18の入り方向への復帰作動に伴い上記ロッド
56を駐車ブレーキ21の解除方向に作動せしめるよう
に前記付勢手段51の付勢復帰作動によるスライダ57
のブレーキ解除方向の作動を受け止める係止部61を前
記ロッド(56)に設けてなることを第1の特徴として
いる。
【0006】またクラッチペダル19側にクラッチペダ
ル19の付勢復帰を補助する付勢手段54を設けたこと
を第2の特徴としている。
【0007】さらに駐車ブレーキ21側に上記ロッド5
6と共に駐車ブレーキ21を付勢的に解除する付勢手段
64を設けたことを第3の特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明を応用した走行作業
車であるコンバインの側面図を示す。本発明のコンバイ
ンの機体1は、クローラ式の走行装置(クローラ走行装
置)2に支持された機体フレーム3上に形成されてお
り、前方に前処理部4が機体1に対して昇降揺動自在に
取り付けられているとともに左側後方に脱穀部6が設け
られた従来同様の構造のものとなっている。そして機体
1の右側方には運転席7が設置されており、該運転席7
の前方には操行レバー8等を備えたフロント操作パネル
9が、左側方には変速レバー11等を備えたサイド操作
パネル12がそれぞれ設けられている。
【0009】また運転席7のフロア13からは、運転席
7の後方側に設けられたエンジンルーム14内に内装さ
れたエンジン16(図2参照)の駆動力を上記フロア1
3の下方に備えられたトランスミッション17(図2参
照)側へ断接自在に伝動するクラッチ18(図2参照)
を操作してクローラ走行装置2への走行用駆動力を断接
するクラッチペダル19が踏み込み操作可能に突出して
おり、さらにフロント操作パネル9の下方からはクロー
ラ走行装置2の駆動輪2aを固定する駐車ブレーキ21
(図2参照)を操作する駐車ブレーキレバー22が上方
に向かって前後揺動自在に突設されている。
【0010】このとき上記クラッチペダル19は後述す
る構成で踏み込み操作前の初期姿勢Fに付勢されてお
り、踏み込み操作によってクラッチ18を切り作動させ
る従来同様の機能を有したもので、上記踏み込み操作を
解除することによってクラッチ18が入り作動するよう
に構成されている。そして本発明のコンバインはクラッ
チペダル18を初期姿勢Fとしてクローラ走行装置2を
駆動することによって走行を行いながら脱穀部6と前処
理部4との間に設けられた搬送体(図示せず)によって
前処理部4により刈り取られた穀稈を脱穀部6に搬送し
て脱穀作業を行う従来同様の構造となっている。
【0011】なおエンジン16からの駆動力は図2に示
されるように、エンジン16から突出したPTOシャフ
ト23側と、上記トランスミッション17のミッション
ケース24に取り付けられた油圧無段変速装置(HS
T)26から突出したメインシャフト27側とが上記ク
ラッチ18を介して連結されてトランスミッション17
側に入力される構成となっており、上記のようにトラン
スミッション17に入力された駆動力は左右のクローラ
走行装置2の駆動輪2aに駆動力を入力する左右のドラ
イブシャフト28に、各ドライブシャフト28毎に設け
られた操行用のブレーキクラッチ29を介して伝動され
る。
【0012】このとき一方(本実施形態の場合右側)の
ブレーキクラッチ29には、ブレーキクラッチ29を固
定してこのブレーキクラッチ29に対応するドライブシ
ャフト28を固定し、これによって一方のクローラ走行
装置2を固定する上記駐車ブレーキ21が備えられてお
り、上記駐車ブレーキ21からは駐車ブレーキ21を操
作するブレーキアーム31(図3参照)が突設されてい
る。
【0013】また上記クラッチ18はPTOシャフト2
3に取り付けられた出力プーリ32とメインシャフト2
7に取り付けられた入力プーリ33とがベルト等の連結
具34を介して連結されて、アイドラ36によってベル
ト(連結具)34にテンションがかけられると駆動力が
出力プーリ32から入力プーリ33に伝動されメインシ
ャフト27が駆動される構造のテンションクラッチとな
っている。
【0014】そして図2〜図4に示すように前述のクラ
ッチペダル19が上記アイドラ36側と上記ブレーキア
ーム31とに連結されており、クラッチペダル19の踏
み込み操作によってアイドラ36を介してクラッチ18
を切り作動せしめるとともに、駐車ブレーキ21を入り
作動させる構成となっている。なお駐車ブレーキ21は
ブレーキアーム31のS位置で切り作動、R位置で入り
作動させられる。
【0015】図3,図4に示されるように前述のクラッ
チペダル19は回動自在に支持されて左右方向に横設さ
れた支持杆37から、上端にペダル38が取り付けられ
た略L字形をなすペダル杆39が上方に延出した構造と
なっており、上記支持杆37に後述するように駐車ブレ
ーキレバー22と連結されるブレーキプレート41と、
クラッチ18及び駐車ブレーキ21側と連結される駆動
プレート42が固着されている。そしてクラッチペダル
19(ペダル38)を支持杆37を中心としてA又はB
方向に揺動(踏み込み操作又は踏み込み解除操作)させ
ると、駆動プレート42及びブレーキプレート41が支
持杆37と共にA方向又はB方向に揺動される。
【0016】一方前述のように構成されたクラッチ18
のアイドラ36は図3,図4に示されるように、ミッシ
ョンケース24側に固定された支点軸43に回動自在に
支持された支持アーム44に取り付けられており、該支
持アーム44からは端部に係合ピン46が固設された従
動アーム47が上方に突出するように固着されている。
また上記支点軸43には上端に係合突起48が形成され
た駆動アーム49が回動自在に支持されている。
【0017】このとき係合ピン46と係合突起48は、
側面視における支点軸43を中心とした駆動アーム49
の揺動時における係合突起48の移動軌跡と側面視にお
ける支点軸43を中心とした従動アーム47の揺動時に
おける係合ピン46の移動軌跡とが一致するように位置
しており、駆動アーム49及び従動アーム47の揺動に
よって当接する。
【0018】そして従動アーム47にはアイドラ36を
ベルト34側に押圧させてクラッチ18を入り作動させ
るように支持アーム44を付勢するクラッチスプリング
51が取り付けられており、また駆動アーム49はクラ
ッチロッド52を介してクラッチペダル19側の駆動プ
レート42におけるクラッチ連結部53と連結されてい
る。このときクラッチスプリング51によってB方向に
付勢される従動アーム47の係合ピン46と駆動アーム
49の係合突起48とは当接しており、クラッチペダル
19はクラッチスプリング51によってクラッチロッド
52を介して初期姿勢Fに付勢される。
【0019】なお上記ブレーキプレート41にはクラッ
チペダル19を初期姿勢Fに付勢復帰せしめる(ブレー
キプレート41をB方向に付勢する)補助スプリング5
4が取り付けられており、クラッチペダル19はクラッ
チスプリング51及び補助スプリング54によって初期
姿勢Fに付勢復帰させられている。
【0020】一方前述のブレーキアーム31にはブレー
キロッド56の一端が連結されており、該ブレーキロッ
ド56にはスライダ57がスライド自在に外嵌されて取
り付けられている。そして該スライダ57はスライダ5
7から突出した連結ピン58を介して駆動プレート42
におけるブレーキ連結部59に連結されている。このと
きブレーキロッド56におけるスライダ57の下方に
は、下方(B方向)にスライド移動するスライダ57の
下端と当接可能な係合部である受け61が固着されてお
り、またスライダ57の上端とブレーキロッド56の上
端部分に上方への移動が規制されて設けられた上部受け
プレート62との間にはブレーキロッド56に外嵌され
て圧縮バネであるクッションスプリング63が介設され
ている。
【0021】なおスライダ57は上部受けプレート62
に上端が当接しているクッションスプリング63によっ
て受け61に押接されている。つまりブレーキロッド5
6は、スライダ57の上方(A方向)への移動によって
クッションスプリング63と上部受けプレート62を介
して上方(A方向)に弾力的に作動(移動)し、スライ
ダ57の下方(B方向)への移動によって受け61を介
して下方(B方向)に作動(移動)するが、スライダ5
7がクッションスプリング63によって受け61に押接
されているため、スライダ57と受け61及び上部受け
62とのがたがなくスライダ57のスライド移動が円滑
且つ確実にブレーキロッド56側に伝動される。
【0022】そして上記ブレーキロッド56のA又はB
方向への作動によりブレーキアーム31がA又はB方向
に揺動されるが、ブレーキアーム31がクラッチペダル
19の初期姿勢Fにおけるブレーキロッド56の状態で
S位置となり、クラッチペダル19の踏み込み操作でR
位置となるようにブレーキロッド56が調節設定されて
いる。なおブレーキアーム31にはブレーキアーム31
をS位置方向に付勢する(駐車ブレーキ21を解除方向
に付勢する)ブレーキスプリング64が設けられてい
る。
【0023】またブレーキロッド56は上記ブレーキス
プリング64以外に、クラッチペダル19側にかかるク
ラッチスプリング51及び補助スプリング54の付勢力
がスライダ57と受け61を介して伝動されるためクラ
ッチスプリング51及び補助スプリング54によっても
B方向に付勢されており、ブレーキアーム31はブレー
キスプリング64及びクラッチスプリング51及び補助
スプリング54によってB方向に付勢されている。つま
り付勢手段であるクラッチスプリング51,ブレーキス
プリング64,補助スプリング54によって、クラッチ
18が入り作動方向に、クラッチペダル19が初期姿勢
F方向に、駐車ブレーキ21が切り作動方向に付勢され
ている。
【0024】一方前述のブレーキプレート41にはクラ
ッチペダル19の揺動方向に長孔66が形成されてお
り、該長孔66にレバーロッド67を介して駐車ブレー
キレバー22が連結されている。そして駐車ブレーキレ
バー22が図3に示される起立したOFF位置のときは
レバーロッド67のブレーキプレート41との連結端は
クラッチペダル19の初期姿勢Fの時に上記長孔66の
前端に位置しており、クラッチペダル19の踏み込み操
作に伴なったブレーキプレート41のA方向への揺動時
には、上記レバーロッド67の連結端が長孔66内をス
ライド移動するため、駐車ブレーキレバー22がクラッ
チペダル19の揺動操作に追従することはない。
【0025】そしてクラッチペダル19が上記踏み込み
操作された状態のときに、駐車ブレーキレバー22を上
記OFF位置から倒伏したON位置に切り換えると、レ
バーロッド67のブレーキプレート41との連結端が長
孔66の前端に位置するとともに、駐車ブレーキレバー
22のレバーロッド67との連結点68が回動支点69
を越えるため、クラッチペダル19を初期姿勢Fに付勢
復帰せしめる付勢力がレバーロッド67を介して駐車ブ
レーキレバー22側に伝動され、駐車ブレーキレバー2
2がON位置で弾力的に停止し、クラッチペダル19が
踏み込み操作状態で保持される。
【0026】なお駐車ブレーキレバー22はクラッチペ
ダル19の初期姿勢Fの時にON位置に切り換えること
で、ブレーキプレート41を介してクラッチペダル19
を踏み込み状態に移動させ上記同様クラッチペダル19
を踏み込み操作状態で保持することもできる。また機体
フレーム3側にはクラッチペダル19側に設けられた保
持プレート71に係合可能なフックプレート72が連結
されており、クラッチペダル19が踏み込み操作された
状態で該フックプレート72を操作して上記保持プレー
ト71に係合させることによってクラッチペダル19を
上記踏み込み操作された状態で保持することもできる。
【0027】次にクラッチペダル19の操作時の駐車ブ
レーキ21及びクラッチ18の作動について説明する。
図3に示される初期姿勢Fよりクラッチペダル19を前
述の付勢力に抗してA方向に踏み込み操作すると、該操
作に伴って駆動プレート42及びブレーキプレート41
がA方向に揺動されるが、駆動プレート42の上記揺動
によってクラッチロッド52がA方向に作動して駆動ア
ーム49をA方向行に揺動させ、駆動アーム49と従動
アーム47の当接によって支持アーム44がA方向に揺
動されることによって、アイドラ36がA方向に操作さ
れてクラッチ18が切れる。
【0028】このとき上記駆動プレート42の揺動によ
ってスライダ57が上方(A方向)にスライド移動する
ため、クッションスプリング63を介してブレーキロッ
ド56がA方向に作動してブレーキアーム31がA方向
に揺動され、駐車ブレーキ21が入り作動する。つまり
クラッチペダル19の踏み操作によってクラッチ18の
切り作動と駐車ブレーキ21の入り作動が行われる。
【0029】次にクラッチ18を入り作動させるべくク
ラッチペダル19の踏み込み操作を解除すると、アイド
ラ36がクラッチスプリング51によってクラッチ18
の入り方向(B方向)に付勢されるため、従動アーム4
7と駆動アーム49の当接によって駆動アーム49を介
してクラッチロッド52がB方向に作動され、駆動プレ
ート42がクラッチスプリング51と補助スプリング5
4によってB方向に付勢的に揺動され、クラッチペダル
19がB方向に付勢されて初期姿勢Fに付勢復帰し、ク
ラッチ18が入り作動する。
【0030】このとき駆動プレート42のB方向への揺
動によってブレーキプレート41もB方向に付勢的に揺
動されるため、スライダ57が下方(B方向)に付勢的
にスライド移動するが、受け61とスライダ57下端が
当接しているため、スライダ57によってブレーキロッ
ド56がB方向に付勢的に作動してブレーキアーム31
がブレーキスプリング64と共にクラッチスプリング5
1と補助スプリング54によってB方向に付勢揺動さ
れ、駐車ブレーキ21が切り作動する。
【0031】なお上記構造によりブレーキスプリング6
4はクラッチペダル19の初期姿勢Fへの付勢復帰及び
クラッチ18の入り作動方向への付勢も補助しており、
つまりクラッチペダル19の付勢復帰方向にブレーキス
プリング64の付勢力が、駐車ブレーキ21の切り作動
方向にクラッチスプリング51と補助スプリング54の
付勢力がそれぞれかかることにより、補助スプリング5
4及びブレーキスプリング64の付勢力を小さくするこ
とができ、クラッチペダル18の踏み込み操作をクラッ
チスプリング51及び従来より付勢力の小さい補助スプ
リング54及びブレーキスプリング64の付勢力に抗す
る力で行うことができるので、従来に比較してより容易
にクラッチペダル19の操作を行うことができる(クラ
ッチペダル19が軽い)。
【0032】また上記のようにクラッチペダル19の操
作力が軽いため、駐車ブレーキレバー22のクラッチペ
ダル初期状態からの操作力が軽くなり、さらにクラッチ
ペダル19を固定保持するフックプレート72の構造を
簡単なものにすることができる(比較的反力の小さなク
ラッチペダル19を保持するればよいため)。さらにク
ラッチスプリング51の付勢力を調節すること等によっ
て補助スプリングやブレーキスプリングを設けない構造
にすることもできる。
【0033】一方スライダ57とブレーキロッド56と
の伝動構造は、クッションスプリング63によってスラ
イダ57下端と受け61とが離反することはなく、スラ
イダ57のスライド動作ががた無くブレーキロッド56
に伝動されるため、駐車ブレーキ21の作動遅れが減少
し、スライダ57のスライド動作が確実にブレーキロッ
ド56側に伝動されるとともに、スライダ57のA方向
への動作のブレーキロッド56への伝動がクッションス
プリング64を介する伝動であるため、クラッチペダル
19を踏み込み操作する際の駐車ブレーキ21のフィー
リングが良好である。
【0034】なお図5(a)に示すようにブレーキロッ
ド56におけるスライダ57の下方部分を雄ネジ構造と
して、該雄ネジ部分56aにナット73を螺合させ、特
にこれをダブルナット構造としてナット73の位置を固
定することで、このナット73を前述の受け61として
使用する構造としてもよい。また図5(b)に示すよう
にブレーキロッドから受け61を取り去り、スライダ5
7の周面57aに側面視で上端が屈曲した略L字形をな
す押接プレート74を固着し、該押接プレート74の上
端部がブレーキロッド56の上端に常に当接する構造と
してもよい。この場合スライダの下方へのスライド移動
によって押接プレート74の上端部分がブレーキロッド
56の上端を介してブレーキロッド56を下方(B方
向)に作動せしめる。
【0035】さらに図5(c)に示すようにスライダの
連結ピンの連結端の反対側端部を延長し、該端部に側面
視で上端が屈曲した略L字形をなす押接プレート76を
取り付け、該押接プレート76の上端部にブレーキロッ
ド56の上端部分をスライド自在に挿通せしめ、この押
接プレート76の上端部の下面に上部受けプレート62
の上方への規制部材である固定ナット77が常に当接す
る構造としてもよい。この場合スライダ57の下方への
スライド移動によって押接プレート74の上端部分が固
定ナット77を介してブレーキロッド56を下方(B方
向)に作動せしめる。そして上記いずれの構造によって
も前述の実施形態と同様の効果を得ることができるので
ある。
【0036】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造に
よれば、クラッチの作動系に設けられた付勢手段による
クラッチの入り復帰時に、上記作動系を介した付勢手段
の付勢力によるスライダの作動がロッドに設けられた係
止部によって受け止められ、ロッドがスライダと一体的
に上記付勢力によって駐車ブレーキの解除方向に作動
し、駐車ブレーキが解除される。
【0037】つまりクラッチの入り状態ではクラッチ作
動系に設けられた付勢手段によって、クラッチの入り作
動及び駐車ブレーキの切り作動が行われ、駐車ブレーキ
を解除せしめるための専用の付勢手段やクラッチペダル
を付勢復帰せしめるる付勢手段を従来より付勢力の小さ
なものにすることができ、従来よりクラッチペダルの踏
み込み操作力が小さくなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用したコンバインの全体側面図であ
る。
【図2】駆動力の伝動系統を示す伝動連係図である。
【図3】クラッチ部分の要部側面図である。
【図4】クラッチ部分の要部平面図である。
【図5】ブレーキロッドの他の実施形態を示す正面図で
ある。
【符号の説明】 18 クラッチ 19 クラッチペダル 21 駐車ブレーキ 51 クラッチスプリング(付勢手段) 54 補助スプリング(付勢手段) 56 ブレーキロッド(ロッド) 57 スライダ 61 受け(係止部) 64 ブレーキスプリング(付勢手段)
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 親則 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 錦織 昇 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏み込み操作時にクラッチ(18)の切
    り作動と駐車ブレーキ(21)の入り作動を行わせるよ
    うに走行用駆動力を断接するクラッチペダル(19)を
    クラッチ(18)と駐車ブレーキ(21)とに連結して
    設け、上記クラッチ(18)の作動系にはクラッチ(1
    8)を入り方向に付勢復帰させる付勢手段(51)を設
    け、クラッチペダル(19)側と駐車ブレーキ(21)
    を連結するロッド(56)には、クラッチペダル(1
    9)のブレーキ入り方向の揺動をロッド(56)側に伝
    動するスライダ(57)をスライド自在に取り付けて設
    けたものにおいて、クラッチ(18)の入り方向への復
    帰作動に伴い上記ロッド(56)を駐車ブレーキ(2
    1)の解除方向に作動せしめるように前記付勢手段(5
    1)の付勢復帰作動によるスライダ(57)のブレーキ
    解除方向の作動を受け止める係止部(61)を前記ロッ
    ド(56)に設けてなる走行作業車における駐車ブレー
    キ解除構造。
  2. 【請求項2】 クラッチペダル(19)側にクラッチペ
    ダル(19)を付勢復帰せしめる補助的な付勢手段(5
    4)を設けた請求項1の走行作業車における駐車ブレー
    キ解除構造。
  3. 【請求項3】 駐車ブレーキ(21)側に上記ロッド
    (56)と連動して駐車ブレーキ(21)を付勢的に解
    除する付勢手段(64)を設けた請求項1又は2の走行
    作業車における駐車ブレーキ解除構造。
JP10384097A 1997-04-07 1997-04-07 走行作業車における駐車ブレーキ解除構造 Expired - Fee Related JP3592481B2 (ja)

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