JP3592470B2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主として車両用エンジンにおける電子式燃料噴射装置に使用される電磁式燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁式燃料噴射弁の一例について図5の断面図を参照して述べる。また説明の都合上、図5における下側を前部、上側を後部とする。図5において、磁性材よりなるほぼ管状のボデー101の後部(図示上部)には、磁性材よりなる管状のコア102の前部(図示下部)が組付けられている。ボデー101とコア102との間の環状空間には、ソレノイドコイル105を巻装したボビン104が配設されている。コア102のほぼ中央部を覆うように受電用コネクタ107が樹脂モールド成形によって形成されている。コネクタ107には図示しない電子制御装置の給電用コネクタが接続される。
【0003】
前記ボデー101の先端部(図示下端部)には、噴射口108aを有するバルブシート108が組み込まれている。バルブシート108には、バルブ112が軸方向に摺動可能に組み込まれている。またバルブシート108とボデー101との間には、バルブ112の後退位置を規制するC型プレート状のストッパ111が挟着されている。なおバルブシート108の外周の環状溝にはOリング118が嵌着されている。
【0004】
バルブシート108の前面には、前記噴射口108aと対応する複数の噴射孔(符号省略)を有する円形プレート材からなるプレートオリフィス121が取り付けられている。またバルブシート108の前端部にはアダプタ110が取り付けられている。アダプタ110は、前記プレートオリフィス121の噴射孔に対応する噴口110a及びアシストエア供給用空気供給孔110bを有している。またアダプタ110の外周の環状溝にはOリング119が嵌着されている。
【0005】
前記バルブ112の後端部(図示上端部)には、磁性材よりなるアーマチュア113が固定されている。アーマチュア113は、前記ソレノイドコイル105の通電時においてコア102からの吸引力を受ける。前記コア102内には、バルブスプリング115が挿入された後、パイプ114が圧入されている。前記バルブスプリング115は、常にバルブ112の閉弁方向に付勢している。
【0006】
前記コア102の中空部からバルブシート108の噴射口108aまでは一連の燃料通路116となっている。燃料通路116の入口に相当するコア102の後端部にはストレーナ117が挿着されている。また、コア102の後端部の外周の環状溝にはOリング120が嵌着されている。なおコア102の後端部は図示しないデリバリパイプの取付口に挿着される。
【0007】
前記ボデー101の外周面には、後述するインシュレータ123のシール座面122aを有する金属製リング122が嵌着されている。
【0008】
上記した燃料噴射弁は、エンジンのインテークマニホルド124の噴射弁取付孔124aにシール用インシュレータ123を介して挿入される。インシュレータ123は、金属製リング122のシール座面122aと前記噴射弁取付孔124aの座面(符号省略)との間に挟持され、ボデー101とインテークマニホルド124との間のシールを果たす。またアダプタ110のOリング119は、前記噴射弁取付孔124aの内周面と密着し、アダプタ110とインテークマニホルド124との間のシールを果たす。
【0009】
前記インシュレータ123とOリング119とにより、インテークマニホルド124の噴射弁取付孔124aと燃料噴射弁との間に気密のエアギャラリが形成される。またインテークマニホルド124には、前記エアギャラリと連通するエア通路124bが設けられている。このエア通路124bの他端部は図示されないエアパイプを介して吸気通路におけるスロットルバルブの上流側と連通されている。
【0010】
上記燃料噴射弁の作動を説明すると、図示しない燃料タンクから所定の圧力を付与された状態で供給される燃料は、デリパリパイプからコア102内の燃料通路116を通ってバルブシート108の内部まで至っている。しかしながら、バルブ112がバルブスプリング115の弾性によってバルブシート108の噴射口108aを閉じた状態に保持されているため燃料噴射は生じない。
【0011】
この状態で、電子制御装置からの電気信号の入力によってソレノイドコイル105が通電状態になると、コア102の吸引力によってアーマチュア113が後退する結果、バルブ112がバルブシート108の噴射口108aを開くことにより燃料が噴射される。続いて、ソレノイドコイル105に対する電気信号がオフになり前記コア102の吸引力が解除されると、バルブ112がバルブスプリング115の弾性によって再び噴射口108aを閉じるため燃料噴射が停止する。
【0012】
また、アシストエアがインテークマニホルド124のエア通路124bからアダプタ110の空気供給孔110bを通じて噴口110aに供給されることによって、燃料が効果的に微粒化される。
【0013】
なお上記したような電磁式燃料噴射弁は、例えば特開平5−126011号公報に開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記した電磁式燃料噴射弁によると、ボデー101に金属製リング122を圧入することによって、インシュレータ123のシール座面122aが設けられている。従って、シール座面122aの形成のために専用の金属リング122を使用しているため、部品点数及び組付け工数の増加を余儀なくされるといった問題が残る。
【0015】
本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シール座面形成用の専用部品を廃止し、部品点数及び組付け工数を削減することのできる電磁式燃料噴射弁を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、
エンジンの吸気通路を形成する通路壁に設けた噴射弁取付孔にシール用インシュレータを介して挿入され、また樹脂モールド成形による樹脂製コネクタを外周部に備え、さらに、前記吸気通路に燃料を噴射する噴口と、前記通路壁のエア通路を通じて前記噴射弁取付孔内に供給されるアシストエアを前記噴口に導入する空気供給孔を備えている電磁式燃料噴射弁であって、
前記樹脂製コネクタには、前記通路壁の噴射弁取付孔に形成された軸方向に交差するシール座面に対面しかつそのシール座面との間に前記インシュレータを挟持するためのシール座面が一体成形されており、
前記インシュレータが前記樹脂製コネクタのシール座面と前記通路壁のシール座面との間で挟持されることにより、前記両シール座面の間においてアシストエアをシールする構成としたことを特徴とする電磁式燃料噴射弁である。
前記請求項1記載の電磁式燃料噴射弁によると、樹脂モールド成形による樹脂製コネクタにインシュレータのシール座面を一体成形したことにより、部品増加を招くことなく、従来のシール座面形成用の専用部品を廃止でき、よって部品点数及び組付け工数を削減が可能である。
【0017】
請求項2の発明は、
請求項1記載の電磁式燃料噴射弁であって、
前記樹脂製コネクタによって取り囲まれる金属部材の外周面に断面凹凸状をなすシール部が設けられ、
前記金属部材のシール部に前記樹脂製コネクタが樹脂モールド成形時に入り組んで接合されていることを特徴とする電磁式燃料噴射弁である。
前記請求項2記載の電磁式燃料噴射弁によると、金属部材と樹脂製コネクタとの接合面間のシール性を高めることができるので、仮に前記シール部以外の接合面の間に隙間が生じた場合でもその隙間を通じてのエア洩れを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態1,2について順に説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1について図1及び図2を参照して説明する。車両用エンジンに使用される電磁式燃料噴射弁の断面図が図1に示されている。なお説明の都合上、図1における左側を前部、右側を後部とする。
【0019】
図1において、燃料噴射弁のボデー1は、磁性材により管状に形成されている。ボデー1の後端部には、非磁性材からなるリング体2が圧入後溶接されている。リング体2の後部には、磁性材からなる管状のコア3の前端部が圧入後溶接されている。コア3の外周面には、フランジ状の突起部3aが形成されている。なお前記ボデー1は、後述するアッパボデー7を一体に備えるためロアボデーともいう。
【0020】
前記ロアボデー1とコア3の突起部3aの間におけるリング体2及びコア3の外周部分には、合成樹脂等の電気絶縁素材からなるボビン4が樹脂成形されている。ボビン4にはソレノイドコイル6が巻装されている。ボビン4に設けたターミナル取り付け部4aには、ターミナル5の接続端が圧入されている。ターミナル5の接続端はソレノイドコイル6と電気的に接続されている。
【0021】
前記ソレノイドコイル6の外周部は、磁性材からなるアッパボデー7によって部分的に取り囲まれている。アッパボデー7は、取付孔(符号省略)を有する端板部7bと、その端板部7bの外周部より前方に延出された断面円弧状をした二個一対のカバー板部7a(図1は一方を示す。)とを備えている。端板部7bは、取付孔(符号省略)に前記コア3が圧入された状態で突起部3aと当接している。また両カバー板部7aの前端部には前記ロアボデー1が圧入後溶接されている。
【0022】
ロアボデー1の後部からコア3の後端部に至る外周部分には樹脂モールド成形が施されている。この樹脂モールド成形によって前記ターミナル5のコネクタ9が形成されている。コネクタ9には図示されない電子制御装置の給電用コネクタが接続され、前記電子制御装置により前記ソレノイドコイル6の通電及びその解除がなされる。
【0023】
前記ソレノイドコイル6の通電時においてコア3から吸引力を受けるアーマチュア10は、磁性材からなる中空筒状をなしている。アーマチュア10は、先端に球状バルブ12を有している。アーマチュア10の中空部は燃料通路を形成しており、その先端部には燃料通路の出口を形成する切り欠き溝10aが形成されている。
【0024】
前記バルブ12によって開閉される噴射口(符号省略)を有するバルブシート13は、前記ロアボデー1の前端部に挿着されている。バルブシート13の噴射口は、前記アーマチュア10の軸方向のスライドに伴うバルブ12の移動により開閉される。なお前記コア3の先端面は、バルブ12の後退時にアーマチュア10の後端面と当接することによりバルブ12の後退位置を規制する。またバルブシート13の前面には、プレートオリフィス14がレーザ溶接により取り付けられている。プレートオリフィス14は、前記噴射口と対応する複数の噴射孔(符号省略)を有する円形プレート材からなる。
【0025】
前記コア3内には、コイルスプリング製バルブスプリング16が挿入された後、断面C字状のパイプ材からなるスプリングピン17が圧入されている。バルブスプリング16は、常にアーマチュア10をバルブ12の閉弁方向に付勢している。
【0026】
コア3の中空部は、アーマチュア10の中空部の燃料通路と連通する燃料通路(符号18を付す。)を形成している。燃料通路18の入口に相当するコア3の後端部にはストレーナ19が圧入されている。またコア3の後端部には前記コネクタ9の樹脂モールド時に環状溝(符号省略)が形成されており、その環状溝にOリング20が嵌着されている。コア3の後端部は、デリバリパイプの取付口(図1中、二点鎖線23参照)に挿着される。
【0027】
またロアボデー1には、バルブシート13を覆う樹脂製又は金属製のアダプタ21が嵌着されている。アダプタ21は、前記プレートオリフィス14の噴射孔に対応する噴口21a、及びアシストエア供給用空気供給孔21bを有している。またアダプタ110の外周の環状溝にはOリング22が嵌着されている。
【0028】
前記コネクタ9の前端部には、後述するインシュレータ24のシール座面9aが一体成形されている。
【0029】
上記した燃料噴射弁は、エンジンのインテークマニホルド30の噴射弁取付孔30aに弾性材からなるシール用インシュレータ24を介して挿入される。インシュレータ24は、樹脂製コネクタ9のシール座面9aと前記噴射弁取付孔30aのシール座面(符号省略、単に座面ともいう)との間に挟持され、ロアボデー1とインテークマニホルド30との間のシールを果たす。またアダプタ21のOリング22は、前記噴射弁取付孔30aの内周面と密着し、アダプタ21とインテークマニホルド30との間のシールを果たす。
【0030】
前記インシュレータ24とOリング22とにより、インテークマニホルド30の噴射弁取付孔30aと燃料噴射弁との間に気密のエアギャラリが形成される。またインテークマニホルド30には、前記エアギャラリと連通するエア通路30bが設けられている。このエア通路30bの他端部は図示されないエアパイプを介して吸気通路におけるスロットルバルブの上流側と連通されている。なおインテークマニホルド30は、本発明でいう吸気通路を形成する通路壁に相当している。
【0031】
また図1の一点鎖線Aで示す部分を拡大図で示した図2において、前記ロアボデー1の外周面には、断面三角形状をした適数本(図は3本を示す)の円周溝1aからなる断面凹凸状をなすシール部25が設けられている。このシール部25は、コネクタ9の樹脂モールド成形時に樹脂によって取り囲まれる。
【0032】
上記燃料噴射弁の作動を説明すると、図示しない燃料タンクから所定の圧力を付与された状態で供給される燃料は、ストレーナ19によってろ過された後、コア3の燃料通路18、アーマチュア10の燃料通路及び切り欠き溝10aを通ってバルブシート13の内部まで至っている。しかしながら、バルブ12がバルブスプリング16の弾性によってバルブシート13の噴射口を閉じた状態に保持されているため燃料噴射は生じない。
【0033】
この状態で、電子制御装置からの電気信号の入力によってソレノイドコイル6が通電状態になると、コア3の吸引力によってアーマチュア10が後退する結果、バルブ12がバルブシート13の噴射口を開くことにより燃料が噴射される。続いて、ソレノイドコイル6に対する電気信号がオフになり前記コア3の吸引力が解除されると、バルブ12がバルブスプリング16の弾性によって再び噴射口を閉じるため燃料噴射が停止する。
【0034】
また、アシストエアがインテークマニホルド30のエア通路30bからアダプタ21の空気供給孔21bを通じて噴口21aに供給されることによって、燃料が効果的に微粒化される。
【0035】
前記した電磁式燃料噴射弁によると、樹脂モールド成形によるコネクタ9にインシュレータ24のシール座面9aを一体成形したことにより、部品増加を招くことなく、従来のシール座面形成用の専用部品(図5における金属製リング122)を廃止でき、よって部品点数及び組付け工数を削減が可能である。なお、樹脂製のコネクタ9は、樹脂部材ともいう。
【0036】
また金属部材と樹脂部材はモールド成形時の密着性が悪いことと、両者間に熱膨張差があること等によって、金属部材1,2,3,7と樹脂部材4,9との接合面の間に隙間が生じることが予測される。一方、燃料噴射弁の先端部はインテークマニホルド30に挿入されているため、インテークマニホルド30内を通る吸入空気によって負圧となる。この負圧により、燃料噴射弁のデリバリパイプの取付口23との接続部から空気が、コア3とコネクタ9との接合面の間、コア3とボビン4との接合面の間、リング体2とボビン4との接合面の間、ロアボデー1とコネクタ9との接合面の間、アッパボデー7とコネクタ9との接合面の間に生じる前記隙間を通じて、前記インテークマニホルド30内へ流入するといったエア洩れが発生することがある。すると、エンジンの吸入空気量が増加し、エンジンの制御性の低下を招くことになる。
【0037】
しかしながら本形態の燃料噴射弁によると、樹脂製コネクタ9によって取り囲まれるロアボデー1の外周面に断面凹凸状をなすシール部25を設けたものであるから、ロアボデー1とコネクタ9との接合面においてロアボデー1のシール部25にコネクタ9の当該接合部分が樹脂モールド成形時に入り組んで接合することにより両部材1,9の間のシール性を高めることができるので、仮に前記シール部以外の接合面の間に隙間が生じた場合でもその隙間を通じてのエア洩れを防止することができる。したがって、エア洩れに起因するエンジンの吸入空気量の増加によるエンジンの制御性の低下を防止することができる。なおロアボデー1は、本発明でいう金属部材に相当している。
【0038】
〔実施の形態2〕
実施の形態2について図3及び図4を参照して説明する。本実施の形態2は実施の形態1の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、実施の形態1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0039】
図3に電磁式燃料噴射弁の断面図が示され、図4に図3の一点鎖線Bで示す部分の拡大図が示されている。本形態は、実施の形態1においてロアボデー1に設けた適数本(図は3本を示す)の円周溝1aからなるシール部25(同一符号を記す。)を、コア3の後端部の外周面に設けたものである。このシール部25もコネクタ9の樹脂モールド成形時に樹脂によって取り囲まれる。
【0040】
本実施の形態の燃料噴射弁によると、コア3とコネクタ9との接合面においてコア3のシール部25にコネクタ9の当該接合部分が樹脂モールド成形時に入り組んで接合することにより両部材3,9の間のシール性を高めることができるので、仮に前記シール部以外の接合面の間に隙間が生じた場合でもその隙間を通じてのエア洩れを防止することができる。なおコア3は、本発明でいう金属部材に相当している。
【0041】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、シール部25は、ロアボデー1とコア3のいずれか一方に限らず、双方に設けても良いし、複数カ所に分散して設けることもできる。またシール部25の円周溝1aは螺旋溝としてもよい。またシール部25の円周溝1aの断面形状には、三角形の他、四角形、半円形、U字形、台形、あり溝形等が考えられる。またシール部25は、溝に代えて金属部材の外周面に突出する突起部によって形成してもよいし、あるいは突起部と溝部の複合によって形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、部品増加を招くことなく、従来のシール座面形成用の専用部品を廃止でき、これにより部品点数及び組付け工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を示す電磁式燃料噴射弁の断面図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】実施の形態2を示す電磁式燃料噴射弁の断面図である。
【図4】図1のB部の拡大図である。
【図5】従来例を示す電磁式燃料噴射弁の断面図である。
【符号の説明】
1 ロアボデー(金属部材)
3 コア(金属部材)
9 コネクタ(樹脂部材)
9a シール座面
24 インシュレータ
25 シール部
30 インテークマニホルド(通路壁)
30a 噴射弁取付孔
【産業上の利用分野】
本発明は、主として車両用エンジンにおける電子式燃料噴射装置に使用される電磁式燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁式燃料噴射弁の一例について図5の断面図を参照して述べる。また説明の都合上、図5における下側を前部、上側を後部とする。図5において、磁性材よりなるほぼ管状のボデー101の後部(図示上部)には、磁性材よりなる管状のコア102の前部(図示下部)が組付けられている。ボデー101とコア102との間の環状空間には、ソレノイドコイル105を巻装したボビン104が配設されている。コア102のほぼ中央部を覆うように受電用コネクタ107が樹脂モールド成形によって形成されている。コネクタ107には図示しない電子制御装置の給電用コネクタが接続される。
【0003】
前記ボデー101の先端部(図示下端部)には、噴射口108aを有するバルブシート108が組み込まれている。バルブシート108には、バルブ112が軸方向に摺動可能に組み込まれている。またバルブシート108とボデー101との間には、バルブ112の後退位置を規制するC型プレート状のストッパ111が挟着されている。なおバルブシート108の外周の環状溝にはOリング118が嵌着されている。
【0004】
バルブシート108の前面には、前記噴射口108aと対応する複数の噴射孔(符号省略)を有する円形プレート材からなるプレートオリフィス121が取り付けられている。またバルブシート108の前端部にはアダプタ110が取り付けられている。アダプタ110は、前記プレートオリフィス121の噴射孔に対応する噴口110a及びアシストエア供給用空気供給孔110bを有している。またアダプタ110の外周の環状溝にはOリング119が嵌着されている。
【0005】
前記バルブ112の後端部(図示上端部)には、磁性材よりなるアーマチュア113が固定されている。アーマチュア113は、前記ソレノイドコイル105の通電時においてコア102からの吸引力を受ける。前記コア102内には、バルブスプリング115が挿入された後、パイプ114が圧入されている。前記バルブスプリング115は、常にバルブ112の閉弁方向に付勢している。
【0006】
前記コア102の中空部からバルブシート108の噴射口108aまでは一連の燃料通路116となっている。燃料通路116の入口に相当するコア102の後端部にはストレーナ117が挿着されている。また、コア102の後端部の外周の環状溝にはOリング120が嵌着されている。なおコア102の後端部は図示しないデリバリパイプの取付口に挿着される。
【0007】
前記ボデー101の外周面には、後述するインシュレータ123のシール座面122aを有する金属製リング122が嵌着されている。
【0008】
上記した燃料噴射弁は、エンジンのインテークマニホルド124の噴射弁取付孔124aにシール用インシュレータ123を介して挿入される。インシュレータ123は、金属製リング122のシール座面122aと前記噴射弁取付孔124aの座面(符号省略)との間に挟持され、ボデー101とインテークマニホルド124との間のシールを果たす。またアダプタ110のOリング119は、前記噴射弁取付孔124aの内周面と密着し、アダプタ110とインテークマニホルド124との間のシールを果たす。
【0009】
前記インシュレータ123とOリング119とにより、インテークマニホルド124の噴射弁取付孔124aと燃料噴射弁との間に気密のエアギャラリが形成される。またインテークマニホルド124には、前記エアギャラリと連通するエア通路124bが設けられている。このエア通路124bの他端部は図示されないエアパイプを介して吸気通路におけるスロットルバルブの上流側と連通されている。
【0010】
上記燃料噴射弁の作動を説明すると、図示しない燃料タンクから所定の圧力を付与された状態で供給される燃料は、デリパリパイプからコア102内の燃料通路116を通ってバルブシート108の内部まで至っている。しかしながら、バルブ112がバルブスプリング115の弾性によってバルブシート108の噴射口108aを閉じた状態に保持されているため燃料噴射は生じない。
【0011】
この状態で、電子制御装置からの電気信号の入力によってソレノイドコイル105が通電状態になると、コア102の吸引力によってアーマチュア113が後退する結果、バルブ112がバルブシート108の噴射口108aを開くことにより燃料が噴射される。続いて、ソレノイドコイル105に対する電気信号がオフになり前記コア102の吸引力が解除されると、バルブ112がバルブスプリング115の弾性によって再び噴射口108aを閉じるため燃料噴射が停止する。
【0012】
また、アシストエアがインテークマニホルド124のエア通路124bからアダプタ110の空気供給孔110bを通じて噴口110aに供給されることによって、燃料が効果的に微粒化される。
【0013】
なお上記したような電磁式燃料噴射弁は、例えば特開平5−126011号公報に開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記した電磁式燃料噴射弁によると、ボデー101に金属製リング122を圧入することによって、インシュレータ123のシール座面122aが設けられている。従って、シール座面122aの形成のために専用の金属リング122を使用しているため、部品点数及び組付け工数の増加を余儀なくされるといった問題が残る。
【0015】
本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シール座面形成用の専用部品を廃止し、部品点数及び組付け工数を削減することのできる電磁式燃料噴射弁を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、
エンジンの吸気通路を形成する通路壁に設けた噴射弁取付孔にシール用インシュレータを介して挿入され、また樹脂モールド成形による樹脂製コネクタを外周部に備え、さらに、前記吸気通路に燃料を噴射する噴口と、前記通路壁のエア通路を通じて前記噴射弁取付孔内に供給されるアシストエアを前記噴口に導入する空気供給孔を備えている電磁式燃料噴射弁であって、
前記樹脂製コネクタには、前記通路壁の噴射弁取付孔に形成された軸方向に交差するシール座面に対面しかつそのシール座面との間に前記インシュレータを挟持するためのシール座面が一体成形されており、
前記インシュレータが前記樹脂製コネクタのシール座面と前記通路壁のシール座面との間で挟持されることにより、前記両シール座面の間においてアシストエアをシールする構成としたことを特徴とする電磁式燃料噴射弁である。
前記請求項1記載の電磁式燃料噴射弁によると、樹脂モールド成形による樹脂製コネクタにインシュレータのシール座面を一体成形したことにより、部品増加を招くことなく、従来のシール座面形成用の専用部品を廃止でき、よって部品点数及び組付け工数を削減が可能である。
【0017】
請求項2の発明は、
請求項1記載の電磁式燃料噴射弁であって、
前記樹脂製コネクタによって取り囲まれる金属部材の外周面に断面凹凸状をなすシール部が設けられ、
前記金属部材のシール部に前記樹脂製コネクタが樹脂モールド成形時に入り組んで接合されていることを特徴とする電磁式燃料噴射弁である。
前記請求項2記載の電磁式燃料噴射弁によると、金属部材と樹脂製コネクタとの接合面間のシール性を高めることができるので、仮に前記シール部以外の接合面の間に隙間が生じた場合でもその隙間を通じてのエア洩れを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態1,2について順に説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1について図1及び図2を参照して説明する。車両用エンジンに使用される電磁式燃料噴射弁の断面図が図1に示されている。なお説明の都合上、図1における左側を前部、右側を後部とする。
【0019】
図1において、燃料噴射弁のボデー1は、磁性材により管状に形成されている。ボデー1の後端部には、非磁性材からなるリング体2が圧入後溶接されている。リング体2の後部には、磁性材からなる管状のコア3の前端部が圧入後溶接されている。コア3の外周面には、フランジ状の突起部3aが形成されている。なお前記ボデー1は、後述するアッパボデー7を一体に備えるためロアボデーともいう。
【0020】
前記ロアボデー1とコア3の突起部3aの間におけるリング体2及びコア3の外周部分には、合成樹脂等の電気絶縁素材からなるボビン4が樹脂成形されている。ボビン4にはソレノイドコイル6が巻装されている。ボビン4に設けたターミナル取り付け部4aには、ターミナル5の接続端が圧入されている。ターミナル5の接続端はソレノイドコイル6と電気的に接続されている。
【0021】
前記ソレノイドコイル6の外周部は、磁性材からなるアッパボデー7によって部分的に取り囲まれている。アッパボデー7は、取付孔(符号省略)を有する端板部7bと、その端板部7bの外周部より前方に延出された断面円弧状をした二個一対のカバー板部7a(図1は一方を示す。)とを備えている。端板部7bは、取付孔(符号省略)に前記コア3が圧入された状態で突起部3aと当接している。また両カバー板部7aの前端部には前記ロアボデー1が圧入後溶接されている。
【0022】
ロアボデー1の後部からコア3の後端部に至る外周部分には樹脂モールド成形が施されている。この樹脂モールド成形によって前記ターミナル5のコネクタ9が形成されている。コネクタ9には図示されない電子制御装置の給電用コネクタが接続され、前記電子制御装置により前記ソレノイドコイル6の通電及びその解除がなされる。
【0023】
前記ソレノイドコイル6の通電時においてコア3から吸引力を受けるアーマチュア10は、磁性材からなる中空筒状をなしている。アーマチュア10は、先端に球状バルブ12を有している。アーマチュア10の中空部は燃料通路を形成しており、その先端部には燃料通路の出口を形成する切り欠き溝10aが形成されている。
【0024】
前記バルブ12によって開閉される噴射口(符号省略)を有するバルブシート13は、前記ロアボデー1の前端部に挿着されている。バルブシート13の噴射口は、前記アーマチュア10の軸方向のスライドに伴うバルブ12の移動により開閉される。なお前記コア3の先端面は、バルブ12の後退時にアーマチュア10の後端面と当接することによりバルブ12の後退位置を規制する。またバルブシート13の前面には、プレートオリフィス14がレーザ溶接により取り付けられている。プレートオリフィス14は、前記噴射口と対応する複数の噴射孔(符号省略)を有する円形プレート材からなる。
【0025】
前記コア3内には、コイルスプリング製バルブスプリング16が挿入された後、断面C字状のパイプ材からなるスプリングピン17が圧入されている。バルブスプリング16は、常にアーマチュア10をバルブ12の閉弁方向に付勢している。
【0026】
コア3の中空部は、アーマチュア10の中空部の燃料通路と連通する燃料通路(符号18を付す。)を形成している。燃料通路18の入口に相当するコア3の後端部にはストレーナ19が圧入されている。またコア3の後端部には前記コネクタ9の樹脂モールド時に環状溝(符号省略)が形成されており、その環状溝にOリング20が嵌着されている。コア3の後端部は、デリバリパイプの取付口(図1中、二点鎖線23参照)に挿着される。
【0027】
またロアボデー1には、バルブシート13を覆う樹脂製又は金属製のアダプタ21が嵌着されている。アダプタ21は、前記プレートオリフィス14の噴射孔に対応する噴口21a、及びアシストエア供給用空気供給孔21bを有している。またアダプタ110の外周の環状溝にはOリング22が嵌着されている。
【0028】
前記コネクタ9の前端部には、後述するインシュレータ24のシール座面9aが一体成形されている。
【0029】
上記した燃料噴射弁は、エンジンのインテークマニホルド30の噴射弁取付孔30aに弾性材からなるシール用インシュレータ24を介して挿入される。インシュレータ24は、樹脂製コネクタ9のシール座面9aと前記噴射弁取付孔30aのシール座面(符号省略、単に座面ともいう)との間に挟持され、ロアボデー1とインテークマニホルド30との間のシールを果たす。またアダプタ21のOリング22は、前記噴射弁取付孔30aの内周面と密着し、アダプタ21とインテークマニホルド30との間のシールを果たす。
【0030】
前記インシュレータ24とOリング22とにより、インテークマニホルド30の噴射弁取付孔30aと燃料噴射弁との間に気密のエアギャラリが形成される。またインテークマニホルド30には、前記エアギャラリと連通するエア通路30bが設けられている。このエア通路30bの他端部は図示されないエアパイプを介して吸気通路におけるスロットルバルブの上流側と連通されている。なおインテークマニホルド30は、本発明でいう吸気通路を形成する通路壁に相当している。
【0031】
また図1の一点鎖線Aで示す部分を拡大図で示した図2において、前記ロアボデー1の外周面には、断面三角形状をした適数本(図は3本を示す)の円周溝1aからなる断面凹凸状をなすシール部25が設けられている。このシール部25は、コネクタ9の樹脂モールド成形時に樹脂によって取り囲まれる。
【0032】
上記燃料噴射弁の作動を説明すると、図示しない燃料タンクから所定の圧力を付与された状態で供給される燃料は、ストレーナ19によってろ過された後、コア3の燃料通路18、アーマチュア10の燃料通路及び切り欠き溝10aを通ってバルブシート13の内部まで至っている。しかしながら、バルブ12がバルブスプリング16の弾性によってバルブシート13の噴射口を閉じた状態に保持されているため燃料噴射は生じない。
【0033】
この状態で、電子制御装置からの電気信号の入力によってソレノイドコイル6が通電状態になると、コア3の吸引力によってアーマチュア10が後退する結果、バルブ12がバルブシート13の噴射口を開くことにより燃料が噴射される。続いて、ソレノイドコイル6に対する電気信号がオフになり前記コア3の吸引力が解除されると、バルブ12がバルブスプリング16の弾性によって再び噴射口を閉じるため燃料噴射が停止する。
【0034】
また、アシストエアがインテークマニホルド30のエア通路30bからアダプタ21の空気供給孔21bを通じて噴口21aに供給されることによって、燃料が効果的に微粒化される。
【0035】
前記した電磁式燃料噴射弁によると、樹脂モールド成形によるコネクタ9にインシュレータ24のシール座面9aを一体成形したことにより、部品増加を招くことなく、従来のシール座面形成用の専用部品(図5における金属製リング122)を廃止でき、よって部品点数及び組付け工数を削減が可能である。なお、樹脂製のコネクタ9は、樹脂部材ともいう。
【0036】
また金属部材と樹脂部材はモールド成形時の密着性が悪いことと、両者間に熱膨張差があること等によって、金属部材1,2,3,7と樹脂部材4,9との接合面の間に隙間が生じることが予測される。一方、燃料噴射弁の先端部はインテークマニホルド30に挿入されているため、インテークマニホルド30内を通る吸入空気によって負圧となる。この負圧により、燃料噴射弁のデリバリパイプの取付口23との接続部から空気が、コア3とコネクタ9との接合面の間、コア3とボビン4との接合面の間、リング体2とボビン4との接合面の間、ロアボデー1とコネクタ9との接合面の間、アッパボデー7とコネクタ9との接合面の間に生じる前記隙間を通じて、前記インテークマニホルド30内へ流入するといったエア洩れが発生することがある。すると、エンジンの吸入空気量が増加し、エンジンの制御性の低下を招くことになる。
【0037】
しかしながら本形態の燃料噴射弁によると、樹脂製コネクタ9によって取り囲まれるロアボデー1の外周面に断面凹凸状をなすシール部25を設けたものであるから、ロアボデー1とコネクタ9との接合面においてロアボデー1のシール部25にコネクタ9の当該接合部分が樹脂モールド成形時に入り組んで接合することにより両部材1,9の間のシール性を高めることができるので、仮に前記シール部以外の接合面の間に隙間が生じた場合でもその隙間を通じてのエア洩れを防止することができる。したがって、エア洩れに起因するエンジンの吸入空気量の増加によるエンジンの制御性の低下を防止することができる。なおロアボデー1は、本発明でいう金属部材に相当している。
【0038】
〔実施の形態2〕
実施の形態2について図3及び図4を参照して説明する。本実施の形態2は実施の形態1の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、実施の形態1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0039】
図3に電磁式燃料噴射弁の断面図が示され、図4に図3の一点鎖線Bで示す部分の拡大図が示されている。本形態は、実施の形態1においてロアボデー1に設けた適数本(図は3本を示す)の円周溝1aからなるシール部25(同一符号を記す。)を、コア3の後端部の外周面に設けたものである。このシール部25もコネクタ9の樹脂モールド成形時に樹脂によって取り囲まれる。
【0040】
本実施の形態の燃料噴射弁によると、コア3とコネクタ9との接合面においてコア3のシール部25にコネクタ9の当該接合部分が樹脂モールド成形時に入り組んで接合することにより両部材3,9の間のシール性を高めることができるので、仮に前記シール部以外の接合面の間に隙間が生じた場合でもその隙間を通じてのエア洩れを防止することができる。なおコア3は、本発明でいう金属部材に相当している。
【0041】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、シール部25は、ロアボデー1とコア3のいずれか一方に限らず、双方に設けても良いし、複数カ所に分散して設けることもできる。またシール部25の円周溝1aは螺旋溝としてもよい。またシール部25の円周溝1aの断面形状には、三角形の他、四角形、半円形、U字形、台形、あり溝形等が考えられる。またシール部25は、溝に代えて金属部材の外周面に突出する突起部によって形成してもよいし、あるいは突起部と溝部の複合によって形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、部品増加を招くことなく、従来のシール座面形成用の専用部品を廃止でき、これにより部品点数及び組付け工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を示す電磁式燃料噴射弁の断面図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】実施の形態2を示す電磁式燃料噴射弁の断面図である。
【図4】図1のB部の拡大図である。
【図5】従来例を示す電磁式燃料噴射弁の断面図である。
【符号の説明】
1 ロアボデー(金属部材)
3 コア(金属部材)
9 コネクタ(樹脂部材)
9a シール座面
24 インシュレータ
25 シール部
30 インテークマニホルド(通路壁)
30a 噴射弁取付孔
Claims (2)
- エンジンの吸気通路を形成する通路壁に設けた噴射弁取付孔にシール用インシュレータを介して挿入され、また樹脂モールド成形による樹脂製コネクタを外周部に備え、さらに、前記吸気通路に燃料を噴射する噴口と、前記通路壁のエア通路を通じて前記噴射弁取付孔内に供給されるアシストエアを前記噴口に導入する空気供給孔を備えている電磁式燃料噴射弁であって、
前記樹脂製コネクタには、前記通路壁の噴射弁取付孔に形成された軸方向に交差するシール座面に対面しかつそのシール座面との間に前記インシュレータを挟持するためのシール座面が一体成形されており、
前記インシュレータが前記樹脂製コネクタのシール座面と前記通路壁のシール座面との間で挟持されることにより、前記両シール座面の間においてアシストエアをシールする構成としたことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。 - 請求項1記載の電磁式燃料噴射弁であって、
前記樹脂製コネクタによって取り囲まれる金属部材の外周面に断面凹凸状をなすシール部が設けられ、
前記金属部材のシール部に前記樹脂製コネクタが樹脂モールド成形時に入り組んで接合されていることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
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