JP3592436B2 - 移動距離導出方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測位電波を受信して測定する方法と自立的に測定する方法とを併用して、車両等の移動体における移動距離を測定して導出するための移動距離導出方法及び装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
現在、例えば、自動車、航空機、船舶等の各種の移動体のための測位装置として、移動体が現在存在している地点を含む地図上の当該地点に当該移動体の位置を示す位置マークを重畳して表示し、これに基づいて目的地までの経路誘導を行う、いわゆるナビゲーション装置が知られている。これらのナビゲーション装置のうち、車両に搭載される車両ナビゲーション装置には、大別して自立型ナビゲーション装置とGPS(Global Positioning System )型ナビゲーション装置がある。
【0003】
前者は、移動体に備えられた速度センサ及び角速度センサ等により移動体の移動方向及び移動距離を求め、それを基準地点に加算して現在位置を算出し、算出した現在位置に基づいて、表示画面上に位置マーク及び該当する地図を表示するものである。
【0004】
また、後者は、宇宙空間に打ち上げられている複数個のGPS衛星からの測位電波を受信し、受信結果に基づいて3次元測量法又は2次元測量法により移動体の現在位置を算出し、算出した現在位置に基づいて、表示画面上に位置マーク及び該当する地図を表示するものである。
【0005】
更に最近では、上述の自立型とGPS型の双方の機能を備えた、いわゆるハイブリッド型の車両ナビゲーション装置が一般化しつつある。
上述の各車両ナビゲーション装置によれば、使用者(運転者)は自己の現在位置と当該現在位置付近の地図とを関連付けて把握することができるために、初めて通過する地域であっても、迷うことなく目的地まで到達することができる。
【0006】
一方、上記車両ナビゲーション装置において、移動体の移動距離を算出する方法としては、上記測位電波に基づいて算出する方法の他に、タイヤの回転(すなわち車軸の回転)に基づいて出力されるパルス信号(タイヤの1回転に対して所定のパルス数を有する。)を用いて、測位電波を用いて測定した移動速度(km/h)を秒速に変換し、当該変換した秒速を1秒間に発生する上記パルス信号のパルス数で除することに1パルス当たりの移動距離(m/パルス)(以下、単位移動距離という。)を算出し、算出された単位移動距離に移動間に検出された総パルス数を乗ずることにより自立的に移動距離を算出する方法がある。
【0007】
ここで、実際の移動距離算出上の精度としては、測位電波に基づいて算出した移動距離については、測位に使用できるGPS衛星の数や移動体の存在する位置の周辺状況による測位電波の受信状態の変化等に起因して、必ずしも常に高精度で移動距離が算出できるとは限らず、また、移動体がトンネル等の測位電波が到達しない地点に移動した場合には、測位電波を再度受信するまでに移動した距離は加算されない場合があり、誤差が大きくなることが多い。従って、特に、上記ハイブリッド型の車両ナビゲーション装置においては、通常は、上記単位移動距離を更新しつつ常に保持し、当該単位移動距離と移動に伴って生成されるパルス信号におけるパルス数に基づいて移動距離を算出している。そして、必要に応じて上記保持している単位移動距離を測位電波に基づいて補正し、移動距離を算出することを行っている。
【0008】
このように、常に更新した単位移動距離を用いて自立的に算出した移動距離を測位電波により算出した移動距離で補正するように構成することにより、より正確に移動体の移動距離を求めることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記パルス信号に基づく移動距離の算出においては、移動体の移動状態の変化により単位移動距離が異なってくるため、当該移動状態が変化したときには、正確に移動距離が算出できなくなる場合があるという問題点があった。
【0010】
この移動状態の変化による移動距離の誤差について、移動体が車両の場合を例に上げて説明すると、例えば、冬季に走行する場合に夏用タイヤを冬用タイヤに交換すると、夏用タイヤと冬用タイヤではタイヤの直径や空気圧が異なるため、必然的に単位移動距離が異なることとなるが、このとき、夏用タイヤに基づいて算出された単位移動距離に基づいて、冬用タイヤに交換した後の単位移動距離を上記更新処理により更新すると、夏用タイヤと冬用タイヤでは上記単位移動距離が大きく異なるため更新に不要な時間が必要となり、冬用タイヤに適した単位移動距離が得られるまでは単位移動距離の誤差が大きく、正しい移動距離が算出されないという第1の問題点があった。
【0011】
また、冬用タイヤに交換した後に当該冬用タイヤに適した単位移動距離が得られた場合でも、一時的にチェーンを装着したり、スリップしたりすることにより移動状態が変化した場合には、当該チェーンの装着やスリップは短期的な現象であるにも拘らず、当該チェーンの装着やスリップに基づいて単位移動距離が更新されることとなるので、チェーンをはずした場合やスリップが停止した後においては、単位移動距離が不連続に変化することとなり、再び元の冬タイヤに適した単位移動距離が得られるまでは当該単位移動距離の誤差が大きく、正しい移動距離が算出されないという第2の問題点があった。
【0012】
更に、車両が後進した場合を考えると、通常、車両の後進時には、変速機を後進に設定することにより、後進していることを示す後進信号(バックアップランプを点灯させるための信号)が生成されるが、従来の上記車両ナビゲーション装置においては、後進信号の論理レベル(一般的には後進時に“H”となる。)を監視し、これが“H”となっているときの車両の移動距離は車両ナビゲーション装置上における移動距離(前進時の移動距離)には加算しないこととしている。しかしながら、複数種類の車両に適用可能とすべき車両ナビゲーション装置においては、例えば、後進時に“L”となる後進信号を生成する車両に対しては、後進信号が“L”のときの車両の移動距離を車両ナビゲーション装置上における移動距離には加算しないように構成する必要があるため、上記従来の車両ナビゲーション装置(後進信号の論理レベルが“H”となっているときの移動距離を車両ナビゲーション装置上における移動距離に加算しない構成を有する。)では後進時に“L”となる後進信号を生成する車両に対応できず、後退時の移動距離が前進時の移動距離に加算されてしまい、移動距離の誤差が大きくなるという第3の問題点があった。
【0013】
更にまた、複数種類の車両に適用可能とすべき車両ナビゲーション装置においては、従来、上記パルス信号における高周波数帯域のノイズを除去するためのLPFを備えているが、車種によっては、車軸一回転当たりに出力されるパルス数が異なるため、例えば、車軸一回転当たりに出力されるパルス数が高パルス数である車両に適応するようにLPFの周波数帯域を設定すると、車軸一回転当たりに出力されるパルス数が低パルス数である車両における高周波周帯域のノイズが実質的に除去できず、当該低パルス数の車両におけるパルス信号にノイズが重畳されることとなり、ノイズが重畳されたパルス信号に基づいて移動距離を算出すると移動距離の誤差が大きくなるという第4の問題点があった。
【0014】
そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑みて成されたもので、その課題は、移動体の移動状態が変化したり、或は搭載される車両自体が変化した場合でも、正確に移動距離を導出することが可能な移動距離導出方法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動に伴ってパルス信号を生成する車両等の移動体の移動速度を算出する速度算出工程と、前記算出された移動速度を、当該移動速度を算出した際に用いた単位時間当たりの前記パルス信号のパルス数で除することにより算出される1パルス当たりの移動距離である単位移動距離を所定のタイミング毎に算出する距離算出工程と、今回の前記タイミングにおいて算出した今回単位移動距離と前回の前記タイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差を算出する誤差算出工程と、前記算出した誤差が予め設定された所定の閾値以下の誤差であるときのみ、前記今回単位移動距離を前記単位移動距離として前記単位移動距離を更新する更新工程と、前記更新された単位移動距離及び前記パルス数に基づいて前記移動体の移動距離を導出する導出工程と、を備えて構成される。
【0020】
請求項に記載の発明の作用によれば、速度算出工程において移動体の移動速度を算出する。
そして、距離算出工程において、単位移動距離を所定のタイミング毎に算出する。
【0021】
その後、誤差算出工程において、今回単位移動距離と前回のタイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差を算出する。
そして、更新工程において、算出した誤差が予め設定された所定の閾値以下の誤差であるときのみ、今回単位移動距離を単位移動距離として単位移動距離を更新する。
【0022】
最後に、導出工程において、更新された単位移動距離及びパルス数に基づいて移動体の移動距離を導出する。
よって、今回単位移動距離と前回のタイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差が所定の閾値以下のときのみ単位移動距離を今回単位移動距離を用いて更新し、その後は、更新された単位移動距離及び上記パルス数に基づいて移動距離を導出するので、移動体の移動状態が変更された場合等の上記誤差の大きいときには単位移動距離が更新されないこととなり、大きい上記誤差が単位移動距離に与える影響を除去することができ、従って、大きい上記誤差が移動距離の導出に与える影響を除去することができる。
【0035】
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、移動に伴ってパルス信号を生成する車両等の移動体の移動速度を算出するCPU等の速度算出手段と、前記算出された移動速度を、当該移動速度を算出した際に用いた単位時間当たりの前記パルス信号のパルス数で除することにより算出される1パルス当たりの移動距離である単位移動距離を所定のタイミング毎に算出するサブCPU等の距離算出手段と、今回の前記タイミングにおいて算出した今回単位移動距離と前回の前記タイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差を算出するサブCPU等の誤差算出手段と、前記算出した誤差が予め設定された所定の閾値以下の誤差であるときのみ、前記今回単位移動距離を前記単位移動距離として前記単位移動距離を更新するサブCPU等の更新手段と、前記更新された単位移動距離及び前記パルス数に基づいて前記移動体の移動距離を導出するサブCPU等の導出手段と、を備えて構成される。
【0036】
請求項に記載の発明の作用によれば、速度算出手段は移動体の移動速度を算出する。
そして、距離算出手段は、単位移動距離を所定のタイミング毎に算出する。
【0037】
その後、誤差算出手段は、今回のタイミングにおいて算出した今回単位移動距離と前回のタイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差を算出する。
そして、更新手段は、算出した誤差が所定の閾値以下の誤差であるときのみ、今回単位移動距離を単位移動距離として単位移動距離を更新する。
【0038】
最後に、導出手段は、更新された単位移動距離及びパルス数に基づいて移動体の移動距離を導出する。
よって、今回単位移動距離と前回のタイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差が所定の閾値以下のときのみ単位移動距離を更新し、その後は、更新された単位移動距離及び上記パルス数に基づいて移動距離を導出するので、移動体の移動状態が変更された場合等の上記誤差の大きいときには単位移動距離が更新されないこととなり、大きい上記誤差が単位移動距離に与える影響を除去することができ、従って、大きい上記誤差が移動距離の導出に与える影響を除去することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態においては、本発明を自動車等における車両ナビゲーション装置に適用した場合について説明する。
(I)装置構成
始めに、本実施形態の車両ナビゲーション装置の全体構成について、図1を用いて説明する。
【0048】
図1に示すように、実施形態に係る車両ナビゲーション装置装置Sは、自車の方向変換時の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する角速度センサ1と、車輪の回転に伴って出力されるパルス信号におけるパルス数をカウントすることにより上記単位移動距離を算出し、距離データSとして後述のバスライン9を介して後述のCPU6に出力する走行距離センサ2と、GPS衛星からの電波を受信してGPS測位データを出力すると共に、自車の進行方向の絶対方位データを出力するGPSレシーバ3と、相対方位データ、角速度データ、走行距離データ、GPS測位データ及び絶対方位データに基づいて、ナビゲーション装置全体の制御を行うシステムコントローラ4と、各種データを入力するためのリモコン装置等の入力装置10と、システムコントローラ4の制御の下、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory )ディスクDKから車線数、道幅等を含む道路データ等の各種データを読出し、出力するCD−ROMドライブ11と、システムコントローラ4の制御の下、各種表示データを表示する表示ユニット12と、システムコントローラ4の制御の下で各種音声データを再生し、出力する音響再生ユニット17と、を備えて構成される。
【0049】
また、システムコントローラ4は、GPSレシーバ3等の外部センサとのインターフェース動作を行うインターフェース部5と、システムコントローラ4全体を制御するCPU6と、システムコントローラ4を制御する制御プログラム等が格納されたROM(Read Only Memory)7と、図示しない不揮発性メモリ等を有し、入力装置10を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納するRAM8とを備えており、入力装置10、CD−ROMドライブ11、表示ユニット12及び音響再生ユニット17とは、バスライン9を介して接続されている。
【0050】
更に、表示ユニット12は、バスライン9を介してCPU6から送られる制御データに基づいて表示ユニット12全体の制御を行うグラフィックコントローラ13と、VRAM(Video RAM )等のメモリからなり、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ14と、グラフィックコントローラ13から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ16を表示制御する表示制御部15と、を備えて構成されている。
【0051】
また、音響再生ユニット17は、CD−ROMドライブ11又はRAM8からバスライン9を介して送られる音声ディジタルデータのD/A変換を行うD/Aコンバータ18と、D/Aコンバータ18から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器19と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して出力するスピーカ20と、を備えて構成されている。
【0052】
上記の構成において、走行距離センサ2とCPU6との間では、走行距離センサ2からCPU6へ上記距離データSが出力されると共に、CPU6から走行距離センサ2へは、GPSセンサ3から取得したGPS測位データに基づいてCPU6において算出されたGPS速度データS及び入力装置10から入力された切換情報に基づく後述の走行距離センサ2内の複数のRAMからの複数の出力信号を切り換えるためのRAM切換信号Sが出力される。
【0053】
次に、本発明の特徴である走行距離センサ2の構成について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、走行距離センサ2は、車両ナビゲーション装置Sが装備されている車両の車軸の回転に伴って出力される上記パルス信号Sからノイズを除去するためのLPFであって、上記パルス信号Sの車軸一回転毎のパルス数が多いときに当該パルス信号Sにおける高周波領域のノイズを除去する高パルス数用LPF30と、パルス信号Sからノイズを除去するためのLPFであって、上記パルス信号Sの車軸一回転毎のパルス数が少ないときに当該パルス信号Sにおける高周波領域のノイズを除去する低パルス数用LPF31と、後述のサブCPU34からのスイッチ制御信号SSWに基づいて、上記高パルス数用LPF30と低パルス数用LPF31とを切り換えるスイッチ32及び33と、走行距離センサ2全体を制御すると共に、CPU6からのGPS速度データS及びRAM切換信号Sに基づいて、後述のフローチャートで示す処理を行って距離データSをCPU6に出力するサブCPU34と、夏用タイヤに対応する上記単位移動距離を一時的に記憶すると共に出力するRAM35と、冬用タイヤに対応する上記単位移動距離を一時的に記憶すると共に出力するRAM36と、により構成されている。なお、サブCPU34には、単位移動距離を更新した回数nを計数するカウンタ34Cが含まれている。
【0054】
図1及び図2に示す構成において、システムコントローラ4に含まれるCPU6が、速度算出手段及び選択手段として機能し、走行距離センサ2内のサブCPU34が算出手段、導出手段、距離算出手段、誤差算出手段、係数更新手段、測定手段、判定手段、導出手段及び検出手段として機能する。更に、RAM35及び36が記憶手段として機能する。
(II)動作
次に、本発明に係る上記車両ナビゲーション装置Sの動作を説明する。
【0055】
なお、以下の各フローチャートで示される動作は、主としてサブCPU34及びCPU6において実行されるものであり、車両ナビゲーション装置S全体を制御してナビゲーション動作を実行するメインナビゲーションプログラムの一部として実行される。従って、メインナビゲーションプログラム実行中は、常時実施形態のフローチャートで示される動作が実行されていることとなる。
【0056】
また、以下の実施形態におけるフローチャートに対応するプログラムは、制御プログラムとしてROM7又はサブCPU34内の図示しないROMに予め格納されており、必要に応じて読み出されるものである。
【0057】
更に、図3に示す移動距離の算出処理が行われる前には、車両ナビゲーション装置Sが装備されている車両が夏用タイヤを装着しているか或は冬用タイヤを装着しているかが入力装置10により予め設定され、それがサブCPU34内の図示しないRAMに記憶されているものとする。
【0058】
先ず、サブCPU34における移動距離の算出処理の全体処理について図3に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図3に示すフローチャートで示される処理は、約1秒に1回の割合で実行され、移動距離が算出されて距離データSとして出力される。
【0059】
図3に示すように、移動距離の算出処理においては、先ず、車両のイグニッションスイッチがオンとされると、カウンタ34Cが初期化される(より具体的には、カウント値が「0」とされる。)(ステップS1)。初期化が終了すると(ステップS1)、次に、後述の収束した単位移動距離切換ルーチンに移行する(ステップS2)。ステップS2における単位移動距離切換ルーチンは、予め算出して目標値近辺に収束させた状態でRAM35に格納されている夏用タイヤに対応する単位移動距離と予め算出して目標値近辺に収束させた状態でRAM36に格納されている冬用タイヤに対応する単位移動距離とをCPU6からのRAM切換信号Sに基づいて切り換えて取得する処理である。単位移動距離切換ルーチンにおける細部の処理及び単位移動距離の収束動作については後述する。
【0060】
単位移動距離切換ルーチンが終了すると(ステップS2)、次に、カウンタ34Cの値が「0」か否かが判定される(ステップS3)。そして、カウンタ34Cの値が「0」でない場合には(ステップS3;NO)、最新の単位移動距離の値に対して移動距離を測定すべき時間におけるパルス信号Sのパルス数を乗じることにより、当該測定すべき時間における移動距離を算出し(ステップS4)、距離データSとしてバスライン9を介してCPU6に出力し、ステップS5の処理に移行する。このとき、後退信号の論理レベルが、後述のステップS10における前進/後退論理自動判別ルーチンにおいて後退中であると判別された論理レベルである場合には、そのときの移動距離は加算せずに処理を行う。
【0061】
一方、ステップS3における処理において、カウンタ34Cの値が「0」である場合には(ステップS3;YES)、次に、車両が停止しているか否かがパルス信号Sの有無又はCPU6からのGPS速度に基づいて判定され(ステップS5)、停止でなければ(ステップS5;NO)ステップS6に移行し、停止である場合には(ステップS5;YES)元のメインナビゲーションプログラムに戻る。
ステップS5における判定において、車両が移動中である場合には(ステップS5;NO)、次に、CPU6からのGPS速度データSに基づいて、測位電波により算出された速度(以下、GPS速度という。)が所定の等速度と看做し得る速度範囲にあるか否かが判定される(ステップS6)。より具体的には、4個の連続したGPS速度をサブCPU34内の図示しないバッファに保持し、上記4個のGPS速度のうち、任意の2個のGPS速度同士の速度差を求め、全ての2個の組合わせてについての上記速度差が、全て等速度と看做し得る速度範囲内にあるか否かが判定される。ここで、所定の等速度と看做し得る速度範囲とは、カウンタ34Cにおけるカウント値n(単位移動距離を算出した回数)に対応して、回数を重ねる度に単位移動距離の精度を向上させるべく、例えば図5右列のように予め設定されている。
【0062】
そして、等速度と看做し得る速度範囲にない場合には(ステップS6;NO)、単位移動距離を更新せずにステップS2の処理に戻り、等速度と看做し得る速度範囲にある場合には(ステップS6;YES)、次に、パルス信号Sにおける単位時間当たり(例えば、1秒毎)のパルス数が所定の等速度と看做し得るパルス数の範囲にあるか否かが判定される(ステップS7)。より具体的には、GPS速度の場合と同様に、4個の連続した単位時間当たりのパルス数をサブCPU34内の図示しないバッファに保持し、上記4個の単位時間当たりのパルス数のうち、任意の2個の単位時間当たりのパルス数同士の差を求め、全ての2個の組合わせてについての上記差が、全て等速度と看做し得るパルス数の範囲内にあるか否かが判定される。ここで、所定の等速度と看做し得るパルス数の範囲とは、カウンタ34Cにおけるカウント値nに対応して、回数を重ねる度に単位移動距離の精度を向上させるべく、例えば図5左列のように予め設定されている。
【0063】
そして、等速度と看做し得るパルス数の範囲にない場合には(ステップS7;NO)、単位移動距離を更新せずにステップS2の処理に戻る。一方、等速度と看做し得るパルス数の範囲にある場合には(ステップS7;YES)、パルス信号Sに基づいて算出される自立測位系における移動速度とGPS速度とが双方ともに等速度であるということとなる。この状態は、図4に示す等速度部分に該当し、GPS速度の算出タイミングと自立測位系における移動速度の算出タイミングとの間における算出タイミングのタイムラグの影響が存在しない状態であると判断されるのである。
【0064】
ステップS6及びS7に示す条件が満たされると、サブCPU34は、GPS速度をパルス信号Sにおける単位時間(1秒)当たりのパルス数で除することにより、単位移動距離を算出する(ステップS8)。
【0065】
次に、カウンタ34Cの値が「1」か否かが判定され(ステップS9)、「1」である場合には(ステップS9;YES)車両の移動のごく初期の段階であるとして後述の前進/後退論理自動判別ルーチンを実行し(ステップS10)、その後、ステップS11に移行する。ステップS10における前進/後退論理自動判別ルーチンは、車両の後進時における移動距離を前進時における本来算出すべき移動距離に加算しないようにするため、前進時における後退信号の論理レベルを記憶しておき、図3に示す移動距離の算出処理中に後退信号を監視して、移動距離算出ステップ(ステップS4)において、上記前進時における後退信号の論理レベル以外の論理レベルであれば、後退中であるとしてそのときの移動距離を加算しないようにするための処理である。また、カウント値nが「1」のときに前進/後退論理自動判別ルーチンを実行するのは、後退信号における論理レベルの確認は移動距離の算出処理を行う際になるべく早期に後退時の論理レベルを把握して必要があるからである。なお、前進/後退論理自動判別ルーチンの細部処理については、後述する。
【0066】
ステップS9における判定において、カウント値nが「1」でないときは(ステップS9;NO)、次に、カウント値nが「1」又は「a」であるか否かが判定される(ステップS11)。ここで、カウント値「a」は、単位移動距離における誤差がほとんど零に近くなっていると判断される更新回数の値、すなわち、単位移動距離が十分に収束していると判断できる当該単位移動距離の更新回数とされ、具体的なaの値は、例えば、「150」とされる。
【0067】
ステップS11における判定において、カウント値nが「1」又は「a」であった場合には(ステップS11;YES)、次に、最新の単位移動距離をRAM35又はRAM36に格納し(ステップS12)、その後、ステップS13に移行する。このとき、図3に示す移動距離算出処理が実行される車両が夏用タイヤを装着していることが予め設定されていれば、ステップS4で更新された単位移動距離はRAM35に記憶され、冬用タイヤを装着していることが予め設定されていれば、更新された単位移動距離はRAM36に記憶される。また、カウント値nが「1」のときにRAM35又はRAM36に格納するのは、後のカウント値n(2以上のカウント値n)のときに、最初に算出され格納されている単位移動距離に基づいて移動距離の算出を行うためであり、カウント値nが「a」のときにRAM35又はRAM36に格納するのは、単位移動距離としての精度が十分に向上した後にそれを格納するためである。
【0068】
ステップS11における判定において、カウント値nが「1」又は「a」でない場合には(ステップS11;NO)、次に、カウント値nが「a」か否かが判定される(ステップS13)。そして、カウント値nが「a」であった場合には(ステップS13;YES)、次に、後述のノイズフィルタ自動切換ルーチンを実行し(ステップS14)、その後、ステップS15に移行する。ステップS14におけるノイズフィルタ自動切換ルーチンは、最新の単位移動距離に基づいて、車軸一回転毎のパルス数の多少を判別し、高パルス数用LPF30と低パルス数用LPF31とを切り換える処理である。また、カウント値nが「a」のときにノイズフィルタ自動切換ルーチンを実行するのは、高パルス数用LPF30と低パルス数用LPF31との周波数帯域の差に対応して、高パルス数用LPF30と低パルス数用LPF31とを判別するのに十分な程度に単位移動距離の精度が向上していると判断できるときにステップS14の処理を行うためである。なお、ノイズフィルタ自動切換ルーチンの細部処理については、後述する。
【0069】
ステップS13における判定において、カウント値nが「a」でないときは(ステップS13;NO)、次に、カウント値nが「a」以上であるか否かが判定される(ステップS15)。そして、カウント値nが「a」以上であった場合には(ステップS15;YES)、次に、単位移動距離誤差自動判別ルーチンとしてステップS16及びS17の処理を行う。ステップS16及びS17における単位移動距離誤差自動判別ルーチンは、例えば、車両がチェーンを装着したり或はスリップしたりしたときに、そのまま上述の単位移動距離の更新を行うと、チェーンの装着又はスリップ等による一時的な単位移動距離の変化がそのまま単位移動距離の更新に反映され、単位移動距離の精度の低下を招くこととなるので、これを防止するための処理である。また、カウント値nが「a」以上のときに単位移動距離誤差自動判別ルーチンを実行するのは、当該誤差を判別するのに十分な程度に単位移動距離の精度が向上していると判断できるときに当該誤差の判別を行うためである。
【0070】
単位移動距離誤差自動判別ルーチンとしてより具体的には、今回のカウント値nに対応する単位移動距離と前回のカウント値n((今回のカウント値n)−1)に対応する単位移動距離との誤差が判定される(ステップS16)。そして、当該誤差の大きさが判定され(ステップS17)、誤差が大きい場合(より具体的には、例えば、誤差が3%以内でない場合)には(ステップS17;YES)、チェーンの装着又はスリップ等が起こっているとして、単位移動距離の更新は行わずにそのままステップS2に戻る。
【0071】
一方、誤差が大きくない場合(より具体的には、例えば、誤差が3%以内である場合)には(ステップS17;NO)単位移動距離の値を更新すべくステップS18に移行する。
【0072】
また、ステップS15における判定において、カウント値nが「a」以上でない場合には(ステップS15;NO)、次に、サブCPU34内の図示しないバッファに格納されている単位移動距離をステップS8で算出された値に更新する(ステップS18)、その後、カウンタ34Cの値を「1」だけインクリメントし(ステップS19)、次に算出する(ステップS6乃至S8)単位移動距離の精度をカウンタ34Cのカウント値の上昇に伴って向上させるため、次回の単位移動距離を演算するとき(ステップS6乃至S8)の条件を変更する(ステップS20)。より具体的には、GPS速度における等速度条件(ステップS6)である等速度と看做し得る速度範囲を所定量(例えば、0.1km/h)だけ狭める。
【0073】
更に、パルス信号Sに関する等速度条件(ステップS7)である等速度と看做し得るパルス数の範囲を所定量だけ狭める(例えば、1パルス減少させる。)(ステップS21)。
【0074】
ここで、ステップS20及びS21の処理によってカウンタ34Cのカウント値に対応してGPS速度における等速度条件及びパルス信号Sに関する等速度条件を徐々に厳密にした場合の変化を示すと上記図5に示すようになる。上記ステップS20及びS21に示すように双方の等速度条件を徐々に厳密にするのは、初めから高い精度で単位移動距離を求めようとしたとき、算出まで長い時間が必要となり、算出時間の間は距離データSが利用できなくなるのを防止するためである。
【0075】
そして、二つの等速度条件の許容範囲を設定し直した(ステップS20及びS21)後はステップS2に戻る。
次に、ステップS2における単位移動距離切換ルーチンの細部処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0076】
図6に示すように、単位移動距離切換ルーチンにおいては、初めに、入力装置10から単位移動距離切り換え要求がされたか否かが判定される(ステップS20)。このとき、使用者は、夏用タイヤを冬用タイヤに交換したか又は冬用タイヤを夏用タイヤに交換した場合には、入力装置10から単位移動距離切り換え要求を入力する。そして、CPU6は単位移動距離切り換え要求が入力されると、サブCPU34に対してRAM切換信号Sを出力する。その後、CPU6からのRAM切換信号Sにより単位移動距離切り換え要求が入力されたことが認識されると(ステップS20;YES)、サブCPU34は、現在更新している単位移動距離を示す単位移動距離データSを対応するRAM35又はRAM36に出力して記憶させ(ステップS21)、その後、単位移動距離切り換え要求により指定された夏用タイヤ又は冬用タイヤに対応する単位移動距離を示す単位移動距離データSを対応するRAM35又はRAM36から読み出し(ステップS22)、図3に示す処理に戻る。
【0077】
一方、ステップS20における処理において、単位移動距離切り換え要求がされていないときは(ステップS20;NO)、単位移動距離の切り換えを行わずにそのまま図3に示す処理に戻る。
【0078】
なお、RAM35又はRAM36のいずれにも単位移動距離を示す単位移動距離データSが記憶されていないごく初期の段階においては、夏用タイヤ又は冬用タイヤのいずれかを装着して算出された単位移動距離が、RAM35又はRAM36の双方に記憶される。そして、記憶された単位移動距離に対応するタイヤ以外のタイヤが装着されたときに、当該タイヤに対応するRAM35又はRAM36にそのときに更新された単位移動距離が記憶されることとなる。
【0079】
次に、ステップS10における前進/後退論理自動判別ルーチンの細部処理について、図7(a)のフローチャートを用いて説明する。
図7(a)に示すように、前進/後退論理自動判別ルーチンにおいては、カウント値nが「1」であった場合には(ステップS9;YES)、次に、後退信号(バック信号)における現在の論理レベル(“H”か或は“L”か)を判別し(ステップS40)、それをサブCPU34内の図示しないRAMに記憶して図3に示す処理に戻る。このとき、図3に示す処理は通常前進中に行われるので、前進/後退論理自動判別ルーチンにおいて記憶した後退信号の論理レベルは前進中における後退信号の論理レベルに相当することとなる。従って、カウント値nが2以上のときの移動距離算出処理(ステップS4)においては、後退信号の論理レベルがステップS40で判別された論理レベル以外の論理レベルである場合には、そのときに算出された移動距離は、全体の移動距離の積算には加えられない。なお、前進/後退論理自動判別ルーチンにおける後退信号の論理レベルの判定における正確さを向上させるため、ステップS6及びS7における等速度条件の判定における等速度の値(図4中符号「X」で示す。)は、後退時には取り得ない値(例えば、30km/h)とされる。
【0080】
次に、ステップS14におけるノイズフィルタ自動切り換えルーチンの細部処理について、図7(b)のフローチャートを用いて説明する。
図7(b)に示すように、ノイズフィルタ自動切り換えルーチンにおいては、カウント値nが「a」であった場合には(ステップS13;YES)、次に、最新の単位移動距離の長短を判定し(ステップS45)、その値に対応してサブCPU34からのスイッチ制御信号SSWによりスイッチ32及び33を切り換え、高パルス数用LPF30と低パルス数用LPF31とを選択し(ステップS46)、パルス信号Sが選択された高パルス数用LPF30又は低パルス数用LPF31に入力され、高周波ノイズが除去されたS´ としてスイッチ33からサブCPU34へ出力されるようにする。ステップS46における処理について具体的には、例えば、単位走行距離が30cm以上(車軸一回転におけるパルス数が約5パルス以下に相当する。)のときに低パルス数用LPF31が選択される。 以上説明したように、図3に示す実施形態の移動距離算出処理においては、単位移動距離切換ルーチン(ステップS2)において、複数の移動状態に対応した複数の単位移動距離を別個に記憶し、移動時に当該移動時の移動状態に対応した単位移動距離を選択し、当該選択した単位移動距離とパルス数に基づいて移動距離を導出するので、移動状態に適応した移動距離の算出が可能となる。
【0081】
また、単位移動距離誤差自動判別ルーチン(ステップS16及びS17)において、今回のカウント値nに対応する単位移動距離と前回のカウント値nに対応する単位移動距離との誤差が所定の閾値(3%)以下のときのみ単位移動距離を更新し、その後は、更新された単位移動距離並びにパルス数に基づいて移動距離を導出するので、自車の移動状態が変更された場合等の単位移動距離の誤差の大きいとき(ステップS17の処理において「YES」に相当する。)には単位移動距離が更新されないこととなり、大きい誤差が単位移動距離に与える影響を除去することができ、従って、大きい誤差が移動距離の導出に与える影響を除去することができる。
【0082】
更に、前進/後退論理自動判別ルーチン(ステップS10)において、車両が30km/h以上で前進中のときの後退信号の論理レベルを予め検出し、実際の移動距離の算出においては、後退信号の論理レベルが上記前進中の論理レベルと異なるときの移動距離を算入せずに移動距離を算出するので、前進中の自車の移動距離に後進中の移動距離が算入されることがなく、正確に車両の移動距離を導出することができる。
【0083】
更にまた、ノイズフィルタ自動切り換えルーチン(ステップS14)において、単位移動距離毎に対応する高パルス数用LPF30又は低パルス数用LPF31を選択してパルス信号Sの高周波ノイズを除去し、当該高周波ノイズが除去されたパルス信号S及び単位移動距離に基づいて自車の移動距離を導出するので、高周波ノイズがパルス信号Sに与える影響を効果的に除去して移動距離を導出することができる。なお、上記の実施形態においては、LPFを2種類のみとしたが、これに限らず、透過するパルス信号Sの周波数帯域が夫々に異なる3以上複数のLPFを設け、単位移動距離に基づいてより細かく切り換えるようにしてもよい。
(III )応用例
次に、図3乃至図7に示す処理により算出した移動距離を用いた車両ナビゲーション装置Sの応用動作について説明する。
(A)トリップメータ機能
初めに、算出した移動距離を用いた車両ナビゲーション装置Sにおけるトリップメータ機能について、図8を用いて説明する。なお、ここで、トリップメータ機能とは、一日の総走行距離を算出する機能をいう。
【0084】
車両ナビゲーション装置Sにおけるトリップメータ機能においては、原則として、CPU6の時刻計時機能における一日に間に、イグニッションスイッチ(より具体的には、ACC(Accessory )スイッチ)がオンされたときからイグニッションスイッチがオフされたときまでの移動距離を図3乃至図7に示す処理により算出し、これを繰返して夫々に算出された移動距離を一日の間で積算することにより一日の総走行距離を算出する。
【0085】
ここで、自車の種々の移動状態に対応するトリップメータ機能について説明する。
(i)日付変更時点でイグニッションスイッチがオンとされているとき(I)( 図8(a)に対応)
この場合には、イグニッションスイッチがオンとされている間は全て一日とし看做して移動距離を算出し、現在までの総走行距離から前回イグニッションスイッチがオンとされたときの総走行距離を減算して一日の総走行距離として表示する。
【0086】
すなわち、図8(a)に示す場合には、
今日の総走行距離=(現在の総走行距離B)−(ACCスイッチオン時の総走行距離A)
となる。
(ii)日付変更時点でイグニッションスイッチがオンとされているとき( II )(図8(b)に対応)
この場合には、イグニッションスイッチがオフとされた日と再びオンとされた日とは同じ日として移動距離の積算を行い、現在までの総走行距離から前回イグニッションスイッチがオンとされたときの総走行距離を減算して一日の総走行距離として表示する。
【0087】
すなわち、図8(b)に示す場合には、
今日の総走行距離=(現在の総走行距離B)−(ACCスイッチオン時の総走行距離A)
となる。
(iii )日付変更時点でイグニッションスイッチがオフとされているとき(図8(c)に対応し、上記原則の場合である。)
この場合には、イグニッションスイッチがオフとされたときで一旦移動距離の積算を完了し、その日の総走行距離を算出する。そして、日付が変わって次にイグニッションスイッチがオンとされたときから次の日の走行距離の積算を開始する。
【0088】
すなわち、図8(c)に示す場合には、二日目の総走行距離は、
今日の総走行距離=(現在の総走行距離B)−(ACCスイッチオン時の総走行距離A’)
となる。
(B)燃費表示機能
次に、移動距離を用いた車両ナビゲーション装置Sにおける燃費表示機能について説明する。なお、ここで、燃費表示機能とは、走行距離を使用した総燃料量(入力装置10を介して入力される。)で除した値を表示する機能をいう。
【0089】
車両ナビゲーション装置Sにおける燃費表示機能においては、原則として、総燃費は、現在までの総走行距離を使用した総燃料で除することにより算出される。ここで、燃料を給油する度の給油毎の燃費については、最新の燃料量が入力された場合には、給油毎の燃費は、前回の給油からの移動距離を給油された燃料量で除することにより算出されて表示される。このときの給油された燃料量は、給油の度に記憶されている燃料量のうち、最新の値が用いられる。
【0090】
また、他の例として、過去の給油の際に入力された燃料量が訂正された場合には、給油毎の燃費は、上記と同様に、前回の給油からの移動距離を給油された燃料量で除することにより算出されて表示されるが、このとき、前回の給油からの移動距離は、前回の給油までに算出されてRAM8に記憶されている移動距離を用い、給油された燃料量は、訂正された燃料量を使用する。
【0091】
以上説明したように、図3乃至図7に示す処理により算出した移動距離を用いてトリップメータ機能及び燃費表示機能を実行すれば、より正確に一日の総走行距離又は燃費を算出することができる。
【0092】
更に、上述の応用例の他に、例えば、図3乃至図7に示す処理により30分間の移動距離距離を算出し、それを時間(30分)で除することにより平均時速を求めることもできる。このように、図3乃至図7に示す処理により算出した移動距離を用いて種々の車両運行上の便宜を図ることができる。
【0093】
更にまた、上述の実施形態においては、車両ナビゲーション装置Sを自動車に適用した場合について説明したが、この他に、オートバイや三輪車等の車両に適用することも可能である。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、今回単位移動距離と前回のタイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差が所定の閾値以下のときのみ単位移動距離を更新し、その後は、更新された単位移動距離及び上記パルス数に基づいて移動距離を導出するので、移動体の移動状態が変更された場合等の上記誤差の大きいときには単位移動距離が更新されないこととなり、大きい上記誤差が単位移動距離に与える影響を除去することができ、従って、大きい上記誤差が移動距離の導出に与える影響を除去することができる。
よって、正確に移動距離を導出することができる。
【0099】
請求項に記載の発明によれば、今回単位移動距離と前回のタイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差が所定の閾値以下のときのみ単位移動距離を更新し、その後は、更新された単位移動距離及び上記パルス数に基づいて移動距離を導出するので、移動体の移動状態が変更された場合等の上記誤差の大きいときには単位移動距離が更新されないこととなり、大きい上記誤差が単位移動距離に与える影響を除去することができ、従って、大きい上記誤差が移動距離の導出に与える影響を除去することができる。
よって、正確に移動距離を導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態における走行距離センサの細部構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態における移動距離算出処理を示すフローチャートである。
【図4】実施形態における等速度条件を説明する図である。
【図5】等速度条件における許容範囲とカウント値の関係を示す図である。
【図6】単位移動距離切り換えルーチンの細部処理を示すフローチャートである。
【図7】前進/後退論理自動判別換えルーチン及びノイズフィルタ自動切り換えルーチンの細部処理を示すフローチャートであり、(a)は前進/後退論理自動判別換えルーチンを示すフローチャートであり、(b)はノイズフィルタ自動切り換えルーチンの細部処理を示すフローチャートである。
【図8】応用例のトリップメータ機能を説明する図であり、(a)は例(i)を示す図であり、(b)例(ii)を示す図であり、(c)例(iii )を示す図である。
【符号の説明】
1…角速度センサ
2…走行距離センサ
3…GPSレシーバ
4…システムコントローラ
5…インターフェース
6…CPU
7…ROM
8、35、36…RAM
9…バスライン
10…入力装置
11…CD−ROMドライブ
12…表示ユニット
13…グラフィックコントローラ
14…バッファメモリ
15…表示制御部
16…ディスプレイ
17…音響再生ユニット
18…D/Aコンバータ
19…増幅器
20…スピーカ
30…高パルス数用LPF
31…低パルス数用LPF
32、33…スイッチ
34…サブCPU
34A…カウンタ
S…車両ナビゲーション装置
…距離データ
…GPS速度データ
…RAM切換信号
SW…スイッチ信号
、S´ …パルス信号
…単位移動距離データ

Claims (2)

  1. 移動に伴ってパルス信号を生成する移動体の移動速度を算出する速度算出工程と、
    前記算出された移動速度を、当該移動速度を算出した際に用いた単位時間当たりの前記パルス信号のパルス数で除することにより算出される1パルス当たりの移動距離である単位移動距離を所定のタイミング毎に算出する距離算出工程と、今回の前記タイミングにおいて算出した今回単位移動距離と前回の前記タイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差を算出する誤差算出工程と、
    前記算出した誤差が予め設定された所定の閾値以下の誤差であるときのみ、前記今回単位移動距離を前記単位移動距離として前記単位移動距離を更新する更新工程と、
    前記更新された単位移動距離及び前記パルス数に基づいて前記移動体の移動距離を導出する導出工程と、
    を備えたことを特徴とする移動距離導出方法。
  2. 移動に伴ってパルス信号を生成する移動体の移動速度を算出する速度算出手段と、
    前記算出された移動速度を、当該移動速度を算出した際に用いた単位時間当たりの前記パルス信号のパルス数で除することにより算出される1パルス当たりの移動距離である単位移動距離を所定のタイミング毎に算出する距離算出手段と、今回の前記タイミングにおいて算出した今回単位移動距離と前回の前記タイミングにおいて算出した単位移動距離との誤差を算出する誤差算出手段と、
    前記算出した誤差が予め設定された所定の閾値以下の誤差であるときのみ、前記今回単位移動距離を前記単位移動距離として前記単位移動距離を更新する更新手段と、
    前記更新された単位移動距離及び前記パルス数に基づいて前記移動体の移動距離を導出する導出手段と、
    を備えたことを特徴とする移動距離導出装置。
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