JP3592020B2 - 画像印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は印刷する画像データに対し圧縮処理をすることでメモリの少容量化を図る画像印刷装置、特に画像処理の高速化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタ装置のようにステッピング印刷が難しい画像印刷装置では、大容量のフレームバッファとよばれるメモリ上に印刷画像を描画し、これをポリゴンミラーの動きに合わせて、プリンタエンジン部に転送している。
【0003】
また、カラープリンタ装置では白黒プリンタ装置4面分のフレームバッファを必要とすることから、プリンタ装置内に大きなメモリを搭載しなければならなかった。
【0004】
そこで、データに対し圧縮処理をすることでメモリの少容量化を図る画像印刷装置では、描画用の複数のフレームバッファを、例えばRAMの記憶領域上に設けた仮想記憶領域上に割り当て、フレームバッファのスワップ領域としてフレームバッファより少ない領域を実記憶領域上に割り当てる。スワップ領域としては、例えばフレームバッファの1/2から1/4のサイズの領域を割り当てる。そして、エミュレーションタスクはホスト装置から送られた描画データに従って作成したフルフレームのディスプレイリストをディスプレイリスト領域に格納する。描画タスクはディスプレイリスト領域に格納したフルフレームのディスプレイリストに従ってフレームバッファに描画を開始すると、TLB(Translation Look−asid Buffer)にフレームバッファ内の画像データを読み書きする領域であるページバッファであるリアルページの登録が無いので、TLBエクセプションが発生して、描画タスクを停止状態にし、圧縮/伸長タスクにTLBエクセプションを発生したフレームバッファに対応したコンプレスユニット番号を伝達する。圧縮/伸長タスクはコンプレスユニット番号に対応したリアルページを探してTLBに設定して停止した描画タスクを動かす。描画タスクはTLBに設定したリアルページに対して画像データの書き込みであるスワップインを行なう。そして、リアルページが一杯になると、圧縮/伸長タスクはリアルページ内の画像データをスワップアウトしてスワップ領域に移し、スワップ領域が一杯になるとスワップ領域内のデータに対して圧縮処理をしてスワップページ内に空き領域を作り、リアルページ内のデータをスワップページに写すことで、少ない画像記憶領域で印刷処理をしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記、従来の画像印刷装置では、ホスト装置であるパソコン、CAD等を用いて、例えば印刷の副走査方向に1ページの上端から下端までN本の直線を描画した描画データに従って印刷処理をする場合、フルフレームのフレームバッファに対応する全てのTLBにエクセプションが発生し、直線の本数Nに応じたN回のスワップイン、スワップアウトが発生して印刷処理にかかる時間が著しく低下する。
【0006】
この発明はかかる短所を解消するためになされたものであり、画像処理の高速化を図る画像印刷装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る画像印刷装置は、画像データが描画されるフレームバッファを複数のバンドに分割し、描画データからバンド単位でディスプレイリストを作成し、ページバッファにおいてバンド単位でディスプレイリストをフレームバッファに描画し、ページバッファが一杯になるとページバッファ内の画像データをスワップ領域に退避し、スワップ領域が一杯になるとスワップ領域内の画像データを圧縮し、描画が終了するとページバッファ及びスワップ領域の画像データをバンドバッファに伸張し、バンドバッファに伸張された画像データを印刷処理する。
【0008】
また、作成したバンド単位のディスプレイリストの量がバンド間で極度に偏っている場合には、バンド単位のディスプレイリストをフレームバッファ単位のディスプレイリストに変換し、フレームバッファ単位でディスプレイリストをフレームバッファに描画するとよい。
【0009】
作成したバンド単位のディスプレイリストに複数のバンドに跨るエリアフィル又は変倍の情報を含むものがある場合には、バンド単位のディスプレイリストをフレームバッファ単位のディスプレイリストに変換し、フレームバッファ単位でディスプレイリストをフレームバッファに描画するとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の画像印刷装置は、CPUとROMとRAMと通信ビデオ制御部及びプリンタエンジン部とを有する。
CPUは、例えばエンジン制御タスク、印刷制御タスク、プリンタエミュレーションタスク及び圧縮/伸長タスクを有する。エンジン制御タスクはプリンタエンジンの制御を行なう。印刷制御タスクはエンジン制御タスクに対してペーパーフィード、ビデオスタート及びトレイ指定等の印刷の制御を行なう。エミュレーションタスクはホスト装置から受信した描画データに従ってページバッファに格納できる大きさのバンド単位に分割した複数のバンド毎のディスプレイリストを作成してディスプレイリスト領域に格納する。描画タスクはディスプレイリスト領域に格納したバンド毎のディスプレイリストに従ってフレームバッファへの描画を行なう。圧縮/伸長タスクは画像データの圧縮/伸長処理を行なう。
【0011】
ROMは装置全体の制御プログラム及びフォント等を格納する。RAMは描画データの記憶領域としてエミュレーションタスクから送られた複数のバンド毎のディスプレイリストを格納するディスプレイリスト領域と、フレームバッファである仮想領域と、フレームバッファ内のバンド単位の画像データより大きめの領域を持ち、画像データの読み書きをするページバッファであるリアルページと、フレームバッファの1/2から1/4のサイズの実領域を割り当てたスワップページと、コンプレスユニットテーブルとコンプレスユニットテーブルを基にリアルページ及びスワップページから元のイメージデータを復元し一時的に記憶するバンドバッファとTLB(Translation Look−asid Buffer)を備える実記憶領域を有する。
【0012】
通信ビデオ制御部はシリアルインターフェイスを介してプリンタエンジン部を制御し、バンドバッファに格納したイメージデータをビデオ転送する。プリンタエンジン部は転送されてきたイメージデータを記録用紙に印刷する。
【0013】
上記のように構成した画像印刷装置において、例えばホスト装置であるパソコン、CAD等を用いて印刷の副走査方向に1ページの上端から下端までN本の直線を描画した描画データに従って印刷処理をする場合、エミュレーションタスクはホスト装置から受信した描画データに従って作成した複数のバンド毎のディスプレイリストをディスプレイリスト領域に格納する。描画タスクはディスプレイリスト領域に格納したバンド毎のディスプレイリストに従ってフレームバッファへのイメージデータの書込みを開始する。ここで、TLBにバンド単位でイメージデータの書込みを開始したフレームバッファに対応する実記憶領域であるリアルページが登録されていないため、TLBエクセプションが発生して、描画タスクを停止状態にし、圧縮/伸長タスクにTLBエクセプションを発生したフレームバッファに対応したコンプレスユニット番号を伝達する。圧縮/伸長タスクはコンプレスユニット番号に対応したリアルページを探してTLBに設定して停止した描画タスクを動かす。
【0014】
描画タスクはTLBに設定したリアルページに対してバンド毎にイメージデータを描画することで一度のスワップインでN本の画像データの書き込みを行なう。描画タスクによるひとつのバンドのイメージデータの書込みが終了すると、圧縮/伸長タスクはリアルページ内のイメージデータをスワップアウトしてスワップ領域を介してバンドバッファにセットし、バンドバッファからプリンタエンジン部にビデオDMA転送し印刷処理をする。また、描画タスクは次のバンドのディスプレイリストがある場合は引き続きリアルページへのイメージデータの書込みを開始し、全バンドの印刷処理をおこなう。
【0015】
このように、ホスト装置から受信した描画データに従って複数のバンド毎のディスプレイリストを作成してページバッファの領域より小さいバンド単位で描画をするようにしたため、例えば1ページの印刷の副走査方向である上端から下端までの直線を複数描画した描画データに従って印刷処理をする場合でも一度のスワップイン、スワップアウトで複数の直線の画像データの書き込みが済み、印刷の処理時間の高速化を図ることができる。
【0016】
また、上記エミュレーションタスクはホスト装置から送られた描画データに従って作成した複数のバンド毎のディスプレイリスト量が、各バンド毎に極度の偏りがある場合、バンド毎のディスプレイリストをフラッシュアウトすることでフルフレームのディスプレイリストに変換する。描画タスクはディスプレイリスト領域に格納したフルフレームのディスプレイリストに従ってページバッファに画像データを描画することで印刷時のプリントアンダーランを防止する。
【0017】
更に、上記エミュレーションタスクはホスト装置から送られた描画データが例えばエリアフィル又は変倍等の情報を持ち、作成した複数のバンド毎のディスプレイリストである画像が複数のバンドに跨った場合、バンド毎のディスプレイリストをフラッシュアウトすることでフルフレームのディスプレイリストに変換する。描画タスクはディスプレイリスト領域に格納したフルフレームのディスプレイリストに従ってページバッファに画像データを描画することでエリアフィル又は変倍等の情報を忠実に再現した画像を得る。
【0018】
【実施例】
図1はこの発明の構成を示すブロック図である。図に示すように画像印刷装置は中央演算処理部1、ROM2、RAM3、通信ビデオ制御部4及びプリンタエンジン部5を有する。中央演算処理部1は装置全体の動作を制御する部分であり、特に連想記憶部(以後、「TLB」という。)を用いて仮想記憶領域を管理する。ROM2は装置の制御プログラム及びフォントなどを記憶する部分である。RAM3は描画データ記憶領域及び印刷データ記憶領域を備える。RAM3は、図2に示すように描画データであるディスプレイリストの記憶領域として中央演算処理部1から送られた複数のバンド毎のディスプレイリストを格納するディスプレイリスト領域30と、印刷データの記憶領域として描画用の複数のフレームバッファ31を備える仮想記憶領域と、フレームバッファ31内の画像データを読み書きする領域であるページバッファであるリアルページ32とリアルページ32のスワップ領域であるスワップページ33とコンプレスユニットテーブル34とコンプレスユニットテーブル34を基にリアルページ32及びスワップページ33から元のデータを復元し一時的に記憶するバンドバッファ35とTLB(Translation Look−asid Buffer)36を備える実記憶領域を有する。なお、スワップページ33はフレームバッファ31の1/2から1/4の大きさである。通信ビデオ制御部4はシリアルインターフェイスを介してプリンタエンジン部5を制御し、バンドバッファ35に格納した印刷データをビデオ転送する。プリンタエンジン部5は転送されてきた印刷データを記録用紙に印刷する。
【0019】
ここで、ディスプレイリスト領域30について図3のフレームバッファ31との対応を示す概要図を用いて説明する。図に示すようにディスプレイリスト領域30はDLヘッダ部301とDLデータ部302から構成され、DLヘッダ部301は図4のデータの定義に示すように複数のラベル情報を扱っている。図中、「pb.lsec」はバンドセクタのライン数、「pb.nsec」はバンドセクタの本数、「pb.sect[1]」はセクタ1の先頭DLユニットへのポインタ、「pb.sect[n]」はセクタnの先頭DLユニットへのポインタを示す。DLデータ部302は例えば図3に示すフレームバッファ31のバンドに跨るABの文字を構成する複数のDLユニットD1〜D4を格納し、各DLユニットD1〜D4はそれぞれ図5のデータの定義に示すラベル情報を扱っている。図中、「cd.func」は例えば文字の描画を指示する描画ファンクション、「cd.link」は次のDLユニットへのポインタ、「cd.param[0]」は描画パラメータ0、「cd.param[n−1]」は描画パラメータn−1を示す。なお、バンドセクタのライン数pb.lsecはページバッファであるリアルページ32の領域に収まる大きさに設定されている。
【0020】
中央演算処理部1は、図6に示すようにエンジン制御タスク11、印刷制御タスク12、描画タスク13、エミュレーションタスク14及び圧縮/伸長タスク15を有する。エンジン制御タスク11はプリンタエンジン部5の制御を行なう。印刷制御タスク12はエンジン制御タスク11に対してペーパーフィード、ビデオスタート及びトレイ指定等の印刷の制御を行なう。エミュレーションタスク14はホスト装置(不図示)から受信した描画データに従って複数のバンド毎のディスプレイリストであるDLユニットを作成してディスプレイリスト領域30のDLデータ部302に格納する。描画タスク13はDLデータ部302に格納した複数のDLユニットに従ってフレームバッファ31への描画を行なう。圧縮/伸長タスク15は画像データの圧縮/伸長処理を行なうものであり、スワップページ33内に一定の空き領域ができるまで圧縮処理を行なう。
【0021】
ここで、エミュレーションタスク14でディスプレイリストであるDLユニットを作成してDLデータ部302に格納するときの動作概要を図7のフローチャートを参照して説明する。
【0022】
エミュレーションタスク14はホスト装置から送られてきた描画データに従って、例えば図8に示すフレームバッファ31に描画する画像の上端座標をSY=96、バンドセクタのライン数をpb.lsec=8とした場合、描画するスタートセクタSSを、SS=SY÷pb.lsecの式より求め、SS=12を算出する。また、フレームバッファ31に描画する画像の下端座標をTY=120とした場合、描画が終了するラストセクタTSを、TS=TY÷pb.lsecの式より求め、TS=15を算出する(ステップS1)。そして、スタートセクタSSへのポインタpb.sect[SS]にリンクした描画データに従ってDLユニットを作成しDLデータ部302に格納する(ステップS2)。次に、スタートセクタSSに1を加算した値をスタートセクタSSとし(ステップS3)、スタートセクタSSがラストセクタTSより大きい値になるまでこの動作を繰り返すことで(ステップS4)、スタートセクタSSへのポインタpb.sect[SS]からラストセクタTSへのポインタpb.sect[TS]にリンクした描画データのDLユニットを作成しDLデータ部302に格納して動作を終了する。
【0023】
次に、描画タスク13でDLデータ部302に格納した複数のDLユニットに従ってフレームバッファ31への描画をするときの動作概要を図9のフローチャートを参照して説明する。
【0024】
描画タスク13はDLデータ部302に格納した複数のDLユニットに従ってフレームバッファ31へ描画をするときにスタートセクタSSを0に初期化する(ステップS10)。そして、pb.sect[SS]から最初のDLユニットを取出し(ステップS11)、その取り出したDLユニットに従ってフレームバッファ31に描画する画像の上端座標であるpb.lsec×SSからpb.lsec×(SS+1)の間であるバンドの範囲内に描画をおこない(ステップ12)、DLユニットのcd.linkから次のDLユニットを取り出し(ステップS13)、取り出したDLユニットに従ってバンドの範囲内に引き続き描画をする(ステップS14、S12)。また、DLユニットのcd.linkから次のDLユニットが無いことを確認したときはスタートセクタSSに1を加算したものをスタートセクタSSとすることで次のバンドの描画処理に移り(ステップS14,S15)、バンドセクタの本数pb.nsecよりスタートセクタSSが小さいことで次のバンドが存在するのを確認したときは次のバンドに書き込むDLユニットを取出す(ステップS16,S11)。そして、その取り出したDLユニットに従ってバンド単位でフレームバッファ31に描画する(ステップS12)。また、バンドセクタの本数pb.nsecよりスタートセクタSSが大きくなったときは次のバンドが無いとして動作を終了する(ステップS16)。
【0025】
上記のように構成した画像印刷装置において、例えばホスト装置であるパソコン、CAD等を用いて印刷の副走査方向に1ページの上端から下端までN本の直線を描画した描画データに従って印刷処理をする場合の動作概要を図10のフローチャートを参照して説明する。
【0026】
エミュレーションタスク14はホスト装置から受信した描画データに従って作成した複数のバンド毎のディスプレイリストであるDLユニットをDLデータ部302に格納する(ステップS20)。描画タスク13はDLデータ部302に格納したバンド毎のディスプレイリストを構成するDLユニットに従ってフレームバッファ31へのイメージデータの書込みを開始する。ここで、TLB36にバンド単位でイメージデータの書込みを開始したフレームバッファ31に対応する実記憶領域であるリアルページ32が登録されていないため、TLBエクセプションが発生して、描画タスク13を停止状態にし、圧縮/伸長タスク15にTLBエクセプションを発生したフレームバッファ31に対応したコンプレスユニット番号を伝達する。圧縮/伸長タスクはコンプレスユニット番号に対応したリアルページ32を探してTLB36に設定して停止した描画タスク13を動かす(ステップS21)。
【0027】
描画タスク13はTLB36に設定したリアルページ32に対してバンド毎にイメージデータを描画することで一度のスワップインでN本の画像データの書き込みを行なう(ステップS22)。描画タスク13によるひとつのバンドのイメージデータの書込みが終了すると(ステップS23)、圧縮/伸長タスク15はリアルページ32内のイメージデータをスワップアウトしてスワップ領域を介してバンドバッファ35にセットし(ステップS24)、バンドバッファ35からプリンタエンジン部5にビデオDMA転送し印刷処理をする(ステップS25)。また、描画タスク13はDLデータ部302に次のバンドのディスプレイリストを構成するDLユニットがある場合は引き続きリアルページ32へのイメージデータの書込みを開始し(ステップS26,S22)、全バンドの印刷処理が終了するまで上記処理を繰り返す(ステップS22〜ステップS26)。
【0028】
このように、ホスト装置から受信した描画データに従って複数のバンド毎のディスプレイリストを作成してページバッファの領域より小さいバンド単位で描画をするようにしたため、例えば1ページの印刷の副走査方向である上端から下端までの直線を複数描画した描画データに従って印刷処理をする場合でも一度のスワップイン、スワップアウトで複数の直線の画像データの書き込みが済み、印刷の処理時間の高速化を図ることができる。
【0029】
しかし、エミュレーションタスク14でホスト装置から送られた描画データに従って作成した複数のバンド毎のディスプレイリスト量が、各バンド毎に極度の偏りがある場合、描画タスク13がリアルページ32に対してイメージデータを描画するタイミングがバンド毎に偏ることでビデオDMAの転送に間にあわなくなりプリントアンダーラン等の画像不良がおきる恐れがあった。
【0030】
また、ホスト装置から送られた描画データが例えばエリアフィル又は変倍等の情報を持ち、エミュレーションタスク14でこの描画データに従って作成した複数のバンド毎のディスプレイリストである画像が複数のバンドに跨った場合、描画タスク13はリアルページ32に対してエリアフィル又は変倍等の情報に従ってイメージデータの書き込みをするときにバンド毎に分割したディスプレイリストを扱うため画像処理上、例えば座標を相対的に確認する等ができなくなる。そのため、情報が付加された描画データを忠実に再現した印刷画像が得られなくなる恐れがあった。
【0031】
そこで、エミュレーションタスク14はホスト装置から送られた描画データに従って作成した複数のバンド毎のディスプレイリスト量が、各バンド毎に極度の偏りがある場合又はホスト装置から送られた描画データが例えばエリアフィル又は変倍等の情報を持ち、作成した複数のバンド毎のディスプレイリストである画像が複数のバンドに跨った場合には、バンド毎のディスプレイリストをフラッシュアウトすることでフルフレームのディスプレイリストに変換する。描画タスク13はディスプレイリスト領域に格納したフルフレームのディスプレイリストに従ってページバッファであるリアルページ32にイメージデータを描画する。
【0032】
上記のように構成した画像印刷装置において、ホスト装置から送られた描画データが例えばエリアフィル又は変倍等の情報を持つ場合又は描画データに従って作成した複数のバンド毎のディスプレイリスト量が、各バンド毎に極度の偏りがあるときの印刷処理の動作概要を図11のフローチャートを参照して説明する。
【0033】
エミュレーションタスク14はホスト装置から受信した描画データに従って複数のバンド毎のディスプレイリストであるDLユニットを作成してDLデータ部302に格納し(ステップS30)、作成した複数のバンド毎のディスプレイリスト量が、各バンド毎に極度の偏りがない場合又はホスト装置から送られた描画データが例えばエリアフィル又は変倍等の情報を持ち、描画する画像が複数のバンドに跨らない場合には、描画タスク13にバンド毎のディスプレイリストであるDLユニットに従って通常の印刷処理を開始させる(ステップS31、S32)。また、作成した複数のバンド毎のディスプレイリスト量が、各バンド毎に極度の偏りがある場合又はホスト装置から送られた描画データが例えばエリアフィル又は変倍等の情報を持ち、描画する画像が複数のバンドに跨る場合には(ステップS31)、バンド毎のディスプレイリストをフラッシュアウトすることでフルフレームのディスプレイリストに変換する(ステップS33)。
【0034】
そして、描画タスク13はディスプレイリスト領域に格納したフルフレームのディスプレイリストに従って仮想記憶領域上のフレームバッファ31に描画を開始する。ここで、TLB36を介してリアルページ32が設定されていないためTLBエクセプションを発生して、描画を行なったタスクを停止状態にし、圧縮/伸長タスク15にTLBエクセプションを発生したフレームバッファ31に対応したコンプレスユニット番号を伝達する。圧縮/伸長タスク15はコンプレスユニット番号に対応したリアルページ32を探し、TLB36に設定して停止した描画タスク13を動かす(ステップS34)。
【0035】
描画タスク13はTLB36に設定したリアルページ32に対してフルフレームでイメージデータの書込みを行なう(ステップS35)。フルフレームのイメージデータを書込むためリアルページ32が一杯になると(ステップS36)、圧縮/伸長タスク15はリアルページ32内のイメージデータをスワップページ33に移し(ステップS37)、それでもスワップページ33が一杯になる場合には(ステップS38)、スワップページ33内のイメージデータに対して圧縮処理をして格納する(ステップS39)。
【0036】
描画タスク13によるフルフレームのイメージデータの書込み処理が終了すると(ステップS40)、圧縮/伸長タスク15はスワップページ33内のイメージデータを伸長処理等してバンドバッファ35にセットし(ステップS41)、バンドバッファ35からプリンタエンジン部5にビデオDMA転送し印刷処理をする(ステップS42)。
【0037】
このようにして、ホスト装置から送られた描画データに従って作成した複数のバンド毎のディスプレイリスト量が、各バンド毎に極度の偏りがある場合又はホスト装置から送られた描画データが例えばエリアフィル又は変倍等の情報を持ち、画像が複数のバンドに跨った場合には、バンド毎のディスプレイリストをフラッシュアウトすることでフルフレームのディスプレイリストに変換して、印刷処理をするようにしたため、プリンタアンダーラン等の画像不良を防止し、また、エリアフィル又は変倍等の情報を忠実に再現した画像を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、ページバッファが一杯になるとスワップ領域に退避するため、ページバッファに描画したデータを全て格納する場合よりも容量を小さくでき、スワップ領域が一杯になるとスワップ領域を圧縮するため、スワップ領域の容量をさらに小さくできる。
【0039】
また、作成したバンド単位のディスプレイリストの量がバンド間で極度に偏っている場合には、フレームバッファ単位のディスプレイリストで描画及び印刷処理するため、プリンタアンダーラン等の画像不良を防止できる。
【0040】
更に、作成したバンド単位でのディスプレイリストに複数のバンドに跨るエリアフィル又は変倍の情報を含むものがある場合には、フレームバッファ単位のディスプレイリストで描画及び印刷処理するため、エリアフィル又は変倍等の情報を忠実に再現した画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】RAMの記憶領域の構成図である。
【図3】ディスプレイリスト領域とフレームバッファとの対応を示す構成図である。
【図4】DLヘッダ部で扱うデータの定義を示す構成図である。
【図5】DLユニットで扱うデータの定義を示す構成図である。
【図6】中央演算処理部の構成図である。
【図7】DLユニットの作成の動作概要を示すフローチャートである。
【図8】フレームバッファの概要を示す構成図である。
【図9】DLユニットを用いて描画するときの描画タスクの動作概要を示すフローチャートである。
【図10】バンド単位のディスプレイリストを用いて印刷処理するときの動作概要を示すフローチャートである。
【図11】フルフレームのディスプレイリストを用いて印刷処理するときの動作概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 中央演算処理部
11 エンジン制御タスク
12 印刷制御タスク
13 描画タスク
14 エミュレーションタスク
15 圧縮/伸長タスク
2 ROM
3 RAM
30 ディスプレイリスト領域
301 DLヘッダ部
302 DLデータ部
31 フレームバッファ
32 リアルページ
33 スワップページ
34 コンプレスユニットテーブル
35 バンドバッファ
36 TLB
4 通信ビデオ制御部
5 プリンタエンジン部
Claims (3)
- 画像データが描画されるフレームバッファを複数のバンドに分割し、描画データからバンド単位でディスプレイリストを作成し、ページバッファにおいてバンド単位でディスプレイリストをフレームバッファに描画し、ページバッファが一杯になるとページバッファ内の画像データをスワップ領域に退避し、スワップ領域が一杯になるとスワップ領域内の画像データを圧縮し、描画が終了するとページバッファ及びスワップ領域の画像データをバンドバッファに伸張し、バンドバッファに伸張された画像データを印刷処理することを特徴とする画像印刷装置。
- 作成したバンド単位のディスプレイリストの量がバンド間で極度に偏っている場合には、バンド単位のディスプレイリストをフレームバッファ単位のディスプレイリストに変換し、フレームバッファ単位でディスプレイリストをフレームバッファに描画する請求項1に記載の画像印刷装置。
- 作成したバンド単位のディスプレイリストに複数のバンドに跨るエリアフィル又は変倍の情報を含むものがある場合には、バンド単位のディスプレイリストをフレームバッファ単位のディスプレイリストに変換し、フレームバッファ単位でディスプレイリストをフレームバッファに描画する請求項1に記載の画像印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01330897A JP3592020B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 画像印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01330897A JP3592020B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 画像印刷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10198537A JPH10198537A (ja) | 1998-07-31 |
JP3592020B2 true JP3592020B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=11829561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01330897A Expired - Lifetime JP3592020B2 (ja) | 1997-01-09 | 1997-01-09 | 画像印刷装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3592020B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-09 JP JP01330897A patent/JP3592020B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH10198537A (ja) | 1998-07-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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