JP3591744B2 - Dohc型エンジンのカムキャップ構造 - Google Patents

Dohc型エンジンのカムキャップ構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DOHC型エンジンのカムキャップ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DOHC型エンジンは、吸気バルブと排気バルブをそれぞれタイミングプーリに連結された2本のカム軸で別々に、しかも直接動かすようにしたもので、(1)高回転になってもバルブを開閉するタイミングがずれない、(2)バルブの配置を自由に変えられ燃焼室をより効率のよい形にすることができる、(3)バルブの数を吸気側と排気側それぞれ複数にすることができ吸気、排気効率が上昇してパワーを向上させることができる、等の利点を有する。
【0003】
このDOHC型エンジンの吸気側カム軸と排気側カム軸は、それぞれこれに設けられたカムの両側のジャーナル部において、その上側がカムキャップで覆うように保持される。また、両カム軸上のタイミングプーリ側とカム側とは、仕切壁で仕切られ、タイミングプーリは、この仕切壁と一体又はこれに固定されベルトカバーで覆われている。さらに、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを変化させるVVT(可変バルブタイミング機構)用ソレノイドバルブがシリンダヘッドに保持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記カムキャップは、カムの外側と内側の一対が必要であり、従来のカムキャップは、外側のものと内側のものとがそれぞれ別部品で構成されていた。また、仕切壁もカムキャップとは別部品で構成されていた。したがって、部品点数が多く、取り付けに手間がかかると共に、各部品の剛性や組立状態の剛性も比較的弱いものであった。さらに、外側のものと内側のものとがそれぞれ別部品で構成されている従来のカムキャップに前記VVT用ソレノイドバルブを取り付けようとしても保持剛性の確保が難しかった。さらに、組立てた場合の結合の緩み等による振動や騒音の問題があり、振動による破損や劣化のおそれもあった。
【0005】
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みなされたものであって、部品点数が少なく、取り付け作業が簡単で、剛性が強いカムキャップ構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明においては、それぞれタイミングプーリに連結された吸気側カム軸と排気側カム軸とを並列して設け、各カム軸上に複数のカムを設けたDOHC型エンジンにおいて、前記タイミングプーリ側で最外側のカムの両側のカム軸上側を覆って保持する外側カムキャップ部および内側カムキャップ部と、前記カム軸上のタイミングプーリ側とカム側とを仕切る仕切壁とを有するカムキャップ構造であって、前記両カム軸上の外側カムキャップ部と、内側カムキャップ部と、仕切壁とを一体部材により構成し、前記一体部材にさらにタイミングベルト浮き上り防止用ベルトガイドを一体部材として構成したことを特徴とするDOHC型エンジンのカムキャップ構造を提供する。
【0007】
上記構成のカムキャップ構造によれば、両カム軸上の外側カムキャップ部と、内側カムキャップ部と、仕切壁とを一体部材により構成したため、部品点数が少なく、取り付け作業が簡単になると共に、剛性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
好ましい実施の形態においては、さらにVVT用ソレノイドバルブ保持部を一体構成にした。また、タイミングベルト浮き上がり防止用ベルトガイド部も一体構成にした。
【0009】
【実施例】
DOHC型エンジンは、前述したように、吸気バルブと排気バルブをそれぞれタイミングプーリに連結された2本のカム軸で別々に、しかも直接動かすようにしたものである。
【0010】
図1は、本発明に係るカムキャップ構造の一例の概略を示すもので、図1(A)は、その斜視図、図1(B)は、その裏側の一部の斜視図である。このカムキャップ構造は、各カム軸上のタイミングプーリ側で最外側のカムの両側のカム軸上側を覆って保持する外側カムキャップ部1および内側カムキャップ部2と、カム軸上のタイミングプーリ側とカム側とを仕切る仕切壁3とを一体部材により構成し、吸気側カム軸で動かされる吸気バルブの開閉タイミングを変化させるVVT用ソレノイドバルブ4をその保持部5において装着保持するカムキャップユニット6からなるものである。このカムキャップユニット6は、シリンダヘッドにボルト等により固定される。また、この仕切壁3の排気側プーリ部には、タイミングベルト(図示しない)の浮き上がり防止用ベルトガイド30が一体部材により形成されている。
【0011】
図2は、本発明に係るカムキャップ構造の一例の具体的構造を示すもので、図2(A)は、その平面図、図2(B)は、その正面図、図2(C)は、その側面図である。この例は図1の例と基本的には変らないので、変らない部分は図1と同一符号を付して説明を省略する。この例では、補強用リブ30が適宜箇所に設けられる。また、図示しないオイル通路の中間に配置する埋め込み栓7が設けられる。
【0012】
図3は、図2のカムキャップユニット6を装着したシリンダヘッド上の動弁機構の具体例を示した平面図である。この図には、4バルブ方式のエンジン2気筒分が示されている。シリンダヘッド12上には、それぞれタイミングプーリに連結された吸気側カム軸8と排気側カム軸9とが並列して設けられ、それら両軸には、それぞれ複数のカム10またはカム11が設けられる。この例でも図1の例と同様に、両カム軸8、9上のタイミングプーリ側で最外側のカム10およびカム11の両側のカム軸上側を覆って保持する外側カムキャップ部1および内側カムキャップ部2と、カム軸上のタイミングプーリ側とカム側とを仕切る仕切壁3と、吸気バルブの開閉タイミングを変化させるVVT用ソレノイドバルブ4の保持部5を一体部材により構成した。この場合、最外側のカム10およびカム11の上側は、内側カムキャップ部2により覆われる。また、外側カムキャップ部1および内側カムキャップ部2は、シリンダヘッド12にボルト等により固定される。
【0013】
図4は、図3のシリンダヘッド上の動弁機構の具体例を側面から示した断面図である。吸気側カム軸8の外側端部には、吸気側タイミングプーリ13が取り付けられ、その外周を覆うようにベルトカバー16が設けられる。このベルトカバー16は、仕切壁3に密封的に固定される。また、吸気側カム軸8上に設けられた最外側のカム11より内側のカム11を含むシリンダヘッド12上側を覆うようにヘッドカバー17が設けられる。このヘッドカバー17は、内側カムキャップ部2に密封的に固定される。両カバー16、17の間に位置するカムキャップユニット6のVVT用ソレノイドバルブ4の保持部5には、ソレノイドバルブ装着孔18が設けられる。一方、シリンダヘッド12には、水冷ジャケット19と複数の(図では2つの)吸気バルブ20がカム軸8に沿って並んで設けられる。この吸気バルブ20は、その弁軸20aの上端部に設けられたリフタ21がスプリング22で常に上方の閉じる方向に付勢されている。そのリフタ21の上面に摺接するカム11によりスプリング22に抗してリフタ21が押されると吸気バルブ20が開かれる。さらに、内側カムキャップ部2は、吸気側カム軸8に設けられた最外側のカム11とその内側のカム11との間の太径のジャーナル部24の上側を覆って保持する。さらに、タイミングプーリ13には、吸気バルブ20の開閉タイミングを変化させる可変バルブタイミング機構(VVT)25が設けられる。この可変バルブタイミング機構25により、前記ソレノイドバルブ装着孔18に連なる油圧通路を遅角側通路26あるいは進角側通路27に切換えて、クランク軸に連結されたタイミングプーリ13の回転に対する吸気側カム軸8の相対的位置を変え、これによりクランク角に対応して吸気バルブ20の開閉タイミングを進角側又は遅角側に変化させる。
【0014】
図5は、図4の動弁機構のベルトカバー16を外した状態の正面図である。図4では、吸気側タイミングプーリ13のみ示したが、勿論、排気側カム軸9の外側端部にも排気側タイミングプーリ14が設けられる。これらのタイミングプーリ13、14は、図示しない共通のチェーンを介してクランク軸に連結される。これによりクランク回転角に同期して吸気バルブおよび排気バルブが開閉動作する。シリンダヘッド12には、オイル通路15が設けられる。このオイル通路15は、可変バルブタイミング機構(VVT)25に係わるもので、埋め込み栓7および図4の遅角側通路26、進角側通路27を切換えるVVT用ソレノイドバルブ4に連なり、さらに図4のドレン通路28に連なる。オイルは、オイル通路15内を矢印のように流れてソレノイドバルブ4に導入され、遅角側通路26又は進角側通路27に切換えられる。これにより、タイミングプーリ13を保持するVVTのハブ部がねじれ回転しながらカム軸8に沿って進角又は遅角に応じて図の左又は右方向に移動する。これによりタイミングプーリ13とカム軸8との回転角度位置が変化する。
【0015】
図6は吸気側および排気側のタイミングプーリ13、14にタイミングベルト31が係合している状態で示す図である。排気側タイミングプーリ14の外側上隅部にはベルトの浮き上り防止用ベルトガイド30が形成されている。
【0016】
尚、上記実施例では、吸気側にのみ可変バルブタイミング機構(VVT)を設けたが、排気側にも設けることも可能であり、この場合には、排気バルブの開閉タイミングも変化させることができ、エンジンの出力特性をより向上させることができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、従来の4つのカムキャップと1つの仕切壁を一体部材で構成したので、部品点数を少なくすることができると共に、取り付け作業を簡単にすることができ、コストダウンを図ることができる。さらにVVT用ソレノイドバルブ4の保持部も一体に構成したので、カムキャップや仕切壁、さらにソレノイドバルブ保持部の剛性を向上させることができる。また、仕切壁の剛性が向上したため、取付誤差や緩み等による振動がなくなり、部品の劣化や放射騒音の低減を図ることができる。
【0018】
さらに、タイミングベルトのベルトガイドをカムキャップと一体構造にすることにより、特にエンジン逆回転時のベルトの浮き上りが確実に防止され運転の信頼性が向上する。この場合従来の板金性別体ベルトカバー(仕切壁)にベルトガイドを設ける構成に比べ、本発明ような一体構造によれば取付精度の向上が図られ、取付位置や構造等の設計上の自由度が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカムキャップ構造の一例の概略斜視図である。
【図2】本発明に係るカムキャップ構造の一例の具体的構造を示す平面図、正面図、および側面図である。
【図3】本発明に係るカムキャップ構造を含むシリンダヘッド上の動弁機構の具体例を示した平面図である。
【図4】図3のシリンダヘッド上の動弁機構の具体例を側面から示した断面図である。
【図5】図4の動弁機構のベルトカバー16を外した状態の正面図である。
【図6】図5の動弁機構にタイミングベルトを係合させた状態の正面図である。
【符号の説明】
1:外側カムキャップ部、2:内側カムキャップ部、3:仕切壁、4:VVT用ソレノイドバルブ、5:ソレノイドバルブ、6:カムキャップユニット、7:埋め込み栓、8:吸気側カム軸、9:排気側カム軸、10:カム、11:カム、12:シリンダヘッド、13:吸気側タイミングプーリ、14:排気側タイミングプーリ、15:オイル通路、16:ベルトカバー、17:ヘッドカバー、18:ソレノイドバルブ装着孔、19:水冷ジャケット、20:吸気バルブ、20a:弁軸、21:リフタ、22:スプリング、24:ジャーナル部、25:可変バルブタイミング機構(VVT)、26:遅角側通路、27:進角側通路、28:ドレン通路、30:ベルトガイド、31:タイミングベルト

Claims (2)

  1. それぞれタイミングプーリに連結された吸気側カム軸と排気側カム軸とを並列して設け、各カム軸上に複数のカムを設けたDOHC型エンジンにおいて、前記タイミングプーリ側で最外側のカムの両側のカム軸上側を覆って保持する外側カムキャップ部および内側カムキャップ部と、前記カム軸上のタイミングプーリ側とカム側とを仕切る仕切壁とを有するカムキャップ構造であって、前記両カム軸上の外側カムキャップ部と、内側カムキャップ部と、仕切壁とを一体部材により構成し、前記一体部材にさらにタイミングベルト浮き上り防止用ベルトガイドを一体部材として構成したことを特徴とするDOHC型エンジンのカムキャップ構造。
  2. 前記一体部材にさらにVVT用ソレノイドバルブ保持部を一体部材として構成したことを特徴とする請求項1に記載のDOHC型エンジンのカムキャップ構造。
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