JP2700376B2 - Ohcエンジンの動弁機構 - Google Patents

Ohcエンジンの動弁機構

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JP2700376B2
JP2700376B2 JP5218120A JP21812093A JP2700376B2 JP 2700376 B2 JP2700376 B2 JP 2700376B2 JP 5218120 A JP5218120 A JP 5218120A JP 21812093 A JP21812093 A JP 21812093A JP 2700376 B2 JP2700376 B2 JP 2700376B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はOHCエンジンの動弁機
構の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】OHC(オーバーヘッドカムシャフト)
エンジンは、吸排気弁を開閉するための動弁機構の駆動
手段としてシリンダヘッド部に配置されるカム軸を使用
するものであり、具体的には、クランクシャフトにより
回転駆動されるカム軸をシリンダヘッドに設け、該カム
軸の回転によりロッカーアームを揺動させ、該ロッカー
アームの揺動により吸排気弁の開閉動作を制御するよう
に構成されている。クランクシャフトから前記カム軸へ
の伝動機構としては、例えばチェーン伝動機構、歯車伝
動機構、ベルト伝動機構などが使用される。その場合、
シリンダおよびシリンダヘッド部分には、上記伝動機構
を配設するための収納空間(例えばチェーンを通すため
のチェーントンネルなど)が形成されている。このよう
なOHCエンジンの動弁機構を開示する文献には、例え
ば、特開昭60−47805号公報、特開昭60−15
9317号公報などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
OHCエンジンの動弁機構にあっては、カム軸がロッカ
ーアームより上方(燃焼室と反対側)の位置に配置され
ているので、エンジンの高さが大きくなり、その分エン
ジン搭載用のスペースも大きくなってしまう。さらに、
従来の動弁機構では、カム軸に固定される伝動部材とカ
ム軸のカム部との間隔が大きくなり、カム軸の長さを短
縮することができないことから、小型軽量化に不便な構
成になっている。また、燃焼室の真上にカム軸を配置す
る構成のものでは、点火プラグのためのスペースを確保
することが困難となり、燃焼室に対して点火プラグを斜
めに配置するなどのレイアウトの変更が必要となり、燃
焼上最適な配置構成を得ることが困難である。
【0004】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、エンジンの高さを
低くするとともにカム軸の長さを短くしてエンジンの小
型軽量化を図ることができ、シリンダヘッドの幅を狭く
してエンジンのコンパクト化を図ることができ、さら
に、点火プラグをシリンダ中心部に直立な姿勢で取り付
けることで電極部のみを燃焼室内に突出させて点火の安
定性を向上させることができるOHCエンジンの動弁機
構を提供することである。
【0005】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、吸気通路
側に吸気弁駆動用のカム軸およびロッカーアーム軸が配
設され、排気通路側に排気弁駆動用のカム軸およびロッ
カーアーム軸が配設され、前記各カム軸は前記各ロッカ
ーアーム軸より下方位置に配設され、前記各カム軸のカ
ム部はシリンダヘッドの上方から見て燃焼室、吸気通路
および排気通路を避けた側面壁部の近傍に配置され、前
記各ロッカーアーム軸はシリンダヘッドの上方から見て
燃焼室を避けた位置に配設され、点火プラグはシリンダ
中心部に略直立な姿勢で取り付けられる構成とすること
により、上記目的を達成するものである。
【0006】請求項2の発明は、吸気通路側の吸気弁駆
動用のロッカーアームおよび排気通路側の排気弁駆動用
のロッカーアームを1本のカム軸上のカム部で駆動する
ように配設され、前記カム軸はロッカーアーム軸より下
方位置に該カム軸の軸心の延長線が略シリンダ中心上を
通りかつ先端がシリンダ中心より手前で終わるように配
設され、前記カム軸のカム部はシリンダヘッドの吸気通
路および排気通路を避けた側面壁部の近傍に配置され、
点火プラグはシリンダ中心部に略直立な姿勢で取り付け
られる構成とすることにより、上記目的を達成するもの
である。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の構成に加えて、カム軸駆動用の伝動機構に隣接する
位置に前記カム軸のカム部を設ける構成とすることによ
り、一層効率よく上記目的を達成するものである。
【0008】
【実施例】図1は本発明を適用したOHCエンジンの動
弁機構の一実施例の平面図であり、図2は図1中の線2
−2に沿った縦断面図である。なお、本実施例は、気筒
ごとに2個の吸気弁と2個の排気弁を設け、これらの弁
を2本のカム軸で開閉作動する2気筒のOHCエンジン
に本発明を適用する場合を示す。図1および図2におい
て、2つの気筒1、1のシリンダヘッド2には各気筒の
吸気通路3、3および排気通路4、4が形成されてお
り、各吸気通路3には2個づつの吸気弁5、5が設けら
れ、各排気通路4には2個づつの排気弁6、6が設けら
れている。各吸気弁5および各排気弁6は、弁ばね7
(図2)により閉弁方向に付勢されている。
【0009】図2において、21はシリンダを示し、2
2は該シリンダ21に嵌合したピストンを示し、23は
シリンダヘッド2を密閉するためのヘッドカバーを示
す。また、図1において、24は点火プラグを示し、2
5は燃焼室を示す。図1および図2において、シリンダ
ヘッド2の吸気側および排気側には互いに平行にロッカ
ーアーム軸8、8が取り付けられ、各ロッカーアーム軸
8にはロッカーアーム9が回動自在に嵌合されている。
各ロッカーアーム9には、弁駆動アーム10とカムフォ
ロアアーム11が一体に形成されている。図示の例で
は、前記弁駆動アーム10は2本づつ形成され、また、
前記カムフォロアアーム11の先端部にはカムフォロア
となるローラ12が回転自在に軸支されている。
【0010】シリンダヘッド2の前記各ロッカーアーム
軸8、8より下方(燃焼室25側)の位置には、カム軸
13、13が軸支されている。図示の例では、シリンダ
ヘッド2の中央部(両気筒1、1の間)に、所定の間隔
をおいて2個の側面壁部14、14が形成され、吸気側
および排気側のカム軸13、13はこれらの側面壁部1
4、14の両方を貫通して回転自在に軸支されている。
各カム軸13、13は、図2に示すように、各ロッカー
アーム軸8、8より下方の位置に配設されている。そし
て、各カム軸13の中間部にはカム軸駆動用の伝動部材
(図示の例では被駆動スプロケット)15が一体的に固
定されている。
【0011】各カム軸13を駆動するための伝動機構
(本実施例ではチェーン伝動機構)は、クランクシャフ
ト(不図示)に固定された駆動スプロケット(不図
示)、前記被駆動スプロケット15、これらのスプロケ
ット間に張架されたチェーン27で構成されている。そ
して、このカム軸駆動用の伝動機構は、前記側面壁部1
4、14間に形成された空洞(チェーンを使用する場合
のチェーントンネル)28内に配設されている。
【0012】各カム軸13には、対応するロッカーアー
ム9のカムフォロア(ローラ)12と当接するカム部1
6が形成されている。そこで、各カム部16は、図示の
ように、シリンダヘッド2の吸気通路3および排気通路
4を避けた側面壁部14の近傍に配置されている。ま
た、各カム部16は、図示のように前記側面壁部14を
挟んで、カム軸駆動用の伝動部材15と隣接する位置に
設けられている。各カム軸13は所定間隔で形成された
2つの側面壁部14、14を貫通して回転自在に軸支さ
れており、これらの側面壁部14、14から延出する両
端部に各気筒1、1用の各カム部16、16が形成され
ている。
【0013】そして、各カム部16と当接する前記ロッ
カーアーム9のカムフォロアアーム11も、組み付け時
に、シリンダヘッド2の吸気通路3および排気通路4を
避けた側面壁部14の近傍位置、あるいは前記側面壁部
14を挟んでカム軸駆動用の伝動部材15と隣接する位
置になるように形成されている。なお、図示の例では、
前記ロッカーアーム9は、ロッカーアーム軸8上に装着
されたスプリング18の弾性力によりスラスト方向に位
置決めされている。
【0014】以上図1および図2で説明した実施例によ
れば、カム軸13をロッカーアーム軸8の下方(燃焼室
25側)の位置に配置するとともに、該カム軸13のカ
ム部16を、組み付け時においてシリンダヘッド2の吸
気通路3および排気通路4との干渉を避けて側面壁部1
4と隣接する位置、あるいは、該側面壁部14を挟んで
カム軸駆動用の伝動部材15に隣接する位置となる部分
に形成したので、該カム軸13を最大限低い位置に配設
することが可能となり、シリンダヘッド2およびそのカ
バー部分の高さを低くすることができ、その分エンジン
全体の高さを小さくすることができる。
【0015】また、カム軸13とロッカーアーム軸8を
上下に配置するので、シリンダヘッド2の幅を小さくし
てエンジンのコンパクト化を図ることができる。さら
に、カム軸13のカム部16の位置が、組み付け時に、
カム軸駆動用の伝動部材15の近傍位置(図示の例で
は、側面壁部14を挟んで隣接する位置)となるように
構成したので、該カム軸13の長さ最小限度まで短縮す
ることが可能になり、軽量化を図ることも可能になる。
また、点火プラグ24は気筒1(シリンダ21)の中心
部に略直立な姿勢で取り付けられるので、電極部のみを
燃焼室25内に突出させることで安定した点火を得るこ
とができる。
【0016】なお、上記実施例では、カム軸駆動のため
にチェーン伝動機構を使用する場合を例示したが、本発
明は、ギア伝動機構あるいはベルト伝動機構など他の駆
動方式の伝動機構を使用する場合にも同様に適用するこ
とができ、同様の効果が得られるものである。また、上
記実施例では、吸気用のカム軸と排気用のカム軸を別に
設ける場合を示したが、これを共通の一本のカム軸で構
成してもよい。さらに、本発明は、各気筒の弁の数にも
関係なく同様に適用できるものである。
【0017】また、上記実施例では、カム軸駆動用の伝
動部材15をシリンダヘッド2の中央に設ける場合を示
したが、この伝動部材の位置はシリンダヘッドの端部に
選定してもよい。さらに、上記実施例では、カム部16
をシリンダヘッド2の伝動部材15側の先端近傍に設け
たが、このカム部は伝動部材15の反対側の端部の近傍
に設けてもよい。
【0018】図3は本発明を適用したOHCエンジンの
動弁機構の他の実施例の平面図であり、図4は図3中の
線4−4に沿った縦断面図である。なお、本実施例は、
2個の吸気弁と2個の排気弁を1本のカム軸で開閉作動
する単気筒のOHCエンジンの場合を示す。図3および
図4において、気筒1のシリンダヘッド2には吸気通路
3および排気通路4が形成されており、吸気通路3には
2個の吸気弁5、5が設けられ、排気通路4には2個の
排気弁6、6が設けられている。各吸気弁5および各排
気弁6は、弁ばね7(図4)により閉弁方向に付勢され
ている。
【0019】図4において、21はシリンダを示し、2
2は該シリンダ21に嵌合したピストンを示し、23は
シリンダヘッド2を密閉するためのヘッドカバーを示
す。また、図3および図4における24は点火プラグを
示す。図3および図4において、シリンダヘッド2の吸
気側および排気側には互いに平行にロッカーアーム軸
8、8が取り付けられ、各ロッカーアーム軸8にはロッ
カーアーム9が回動自在に嵌合されている。各ロッカー
アーム9には、弁駆動アーム10とカムフォロアアーム
11が一体に形成されている。図示の例では、各ロッカ
ーアーム9の外側に2本づつの弁駆動アーム10が形成
され、各ロッカーアーム9の内側に1本づつのカムフォ
ロアアーム11が形成されている。また、各カムフォロ
アアーム11の先端部にはカムフォロアとなるローラ1
2が回転自在に軸支されている。
【0020】シリンダヘッド2の前記2本のロッカーア
ーム軸8、8の間には、これらのロッカーアーム軸と平
行に1本のカム軸13が軸支されている。このカム軸1
3は、図4に示すように、各ロッカーアーム軸8、8よ
り下方(燃焼室25側)の位置であって、該カム軸の軸
心の延長線がシリンダ21(気筒1)の略中心の上方位
置を通るように配設されている。そして、図示の例で
は、前記カム軸13の長さは、その先端が前記シリンダ
21の中心に達しない程度の短い寸法に選定されてい
る。
【0021】図示の例では、シリンダヘッド2内の両側
部分に側面壁部14、26が形成され、前記カム軸13
は一方の側面壁部14を貫通して回転自在に軸支され、
前記ロッカーアーム軸8、8は両側の側面壁部14、2
6により回転自在に軸支されている。そして、前記カム
軸13の前記側面壁部14の外側突出端部にはカム軸駆
動用の伝動部材(図示の例では被駆動スプロケット)1
5が一体的に固定されている。
【0022】図3において、前記カム軸13を駆動する
ための伝動機構(本実施例ではチェーン伝動機構)は、
クランクシャフト(不図示)に固定された駆動スプロケ
ット(不図示)、前記被駆動スプロケット15、これら
のスプロケット間に張架されたチェーン27で構成され
ている。そして、このカム軸駆動用の伝動機構は、シリ
ンダヘッド2内の前記側面壁部14の外側位置でシリン
ダ21およびクランクケース(不図示)を通して形成さ
れた空洞28(チェーンを使用する場合のチェーントン
ネル)内に配設されている。
【0023】前記カム軸13上の、前記吸入側および排
気側のカムフォロア12、12に対応する位置(カムフ
ォロア12、12の下側の位置)には、該カムフォロア
12、12のそれぞれと当接するカム部16、16が形
成されている。これらのカム部16、16は、図3に示
すように、気筒1(シリンダ21)の中心まで到達しな
い位置、すなわち前記カム軸駆動用の伝動部材(スプロ
ケット)15側の前記側面壁部14の近傍の位置に設け
られている。そして、1本のカム軸13上の各カム部1
6、16と当接する前記ロッカーアーム9、9のカムフ
ォロアアーム11、11も、組み付け時に、前記各カム
部16、16に対応する位置になるように形成されてい
る。図示の例では、各ロッカーアーム9、9は、ロッカ
ーアーム軸8、8上に装着されたスプリング18、18
の弾性力によりスラスト方向に位置決めされている。
【0024】以上図3および図4で説明した実施例によ
れば、カム軸13を、ロッカーアーム軸9より下方位置
(燃焼室25側の位置)でかつ該カム軸の軸心の延長線
が略シリンダ中心を通る位置に装着するので、該カム軸
13をシリンダヘッド2内の低い位置(燃焼室25に近
い位置)に配設することが可能となり、シリンダヘッド
2およびそのカバー部分の高さを低くすることができ、
その分エンジン全体の高さを小さくすることができる。
【0025】また、カム軸13とロッカーアーム軸8を
上下が配置されるので、シリンダヘッド2の幅を減少さ
せてエンジンをコンパクト化することができる。さら
に、カム軸13の長さを、その先端が前記シリンダ中心
に達しない程度の短いものにしたので、点火プラグ24
は燃焼室25の中心部に直立姿勢で取り付けることがで
き、そのため、点火プラグ24の電極部のみが燃焼室2
5に突出する状態で取り付けることができ、点火の安定
性を向上させたり安定した点火を維持することができ
る。また、上記のようにカム軸13の長さを最小限まで
短縮できることから、動弁機構の小型軽量化を図ること
も可能になる。
【0026】なお、図3および図4の実施例では、1本
のカム軸13を使用する単気筒エンジンの場合を例に挙
げて説明したが、この構成は2気筒エンジンの場合にも
同様に実施することができ、同様の効果を得ることがで
きる。この場合の2気筒エンジンは、図3中のカム軸駆
動用の伝動部材(スプロケット)15のチェーンライン
を含む面を中心面として、実質上上下に対称な配置構成
になる。また、本実施例でも、カム軸駆動のためにチェ
ーン伝動機構を使用する場合を例示したが、これに代え
て、ギア伝動機構あるいはベルト伝動機構など他の駆動
方式の伝動機構を使用してもよい。さらに、本実施例
は、吸排気弁の数にも関係なく同様に実施することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、吸気通路側に吸気弁駆動用のカム軸
およびロッカーアーム軸が配設され、排気通路側に排気
弁駆動用のカム軸およびロッカーアーム軸が配設され、
前記各カム軸は前記各ロッカーアーム軸より下方位置に
配設され、前記各カム軸のカム部はシリンダヘッドの上
方から見て燃焼室、吸気通路および排気通路を避けた側
面壁部の近傍に配置され、前記各ロッカーアーム軸はシ
リンダヘッドの上方から見て燃焼室を避けた位置に配設
され、点火プラグはシリンダ中心部に略直立な姿勢で取
り付けられる構成としたので、エンジンの高さを低くす
るとともにカム軸の長さを短くしてエンジンの小型軽量
化を図ることができ、カム軸とロッカーアーム軸を上下
に配置することからシリンダヘッドの幅を狭くしてエン
ジンのコンパクト化を図ることができ、しかも、点火プ
ラグをシリンダ中心部に略直立な姿勢で取り付けること
から電極部のみを燃焼室に突出させて点火の安定性を向
上させることができるOHCエンジンの動弁機構が提供
される。
【0028】請求項2の発明によれば、吸気通路側の吸
気弁駆動用のロッカーアームおよび排気通路側の排気弁
駆動用のロッカーアームを1本のカム軸上のカム部で駆
動するように配設され、前記カム軸はロッカーアーム軸
より下方位置に該カム軸の軸心の延長線が略シリンダ中
心上を通りかつ先端がシリンダ中心より手前で終わるよ
うに配設され、前記カム軸のカム部はシリンダヘッドの
吸気通路および排気通路を避けた側面壁部の近傍に配置
され、点火プラグはシリンダ中心部に略直立な姿勢で取
り付けられる構成としたので、エンジンの高さを低くす
るとともにカム軸の長さを短くしてエンジンの小型軽量
化を図ることができ、カム軸とロッカーアーム軸を上下
に配置することからシリンダヘッドの幅を狭くしてエン
ジンのコンパクト化を図ることができ、しかも、点火プ
ラグをシリンダ中心部に略直立な姿勢で取り付けること
から電極部のみを燃焼室に突出させて点火の安定性を向
上させることができるOHCエンジンの動弁機構が提供
される。
【0029】請求項3の発明によれば、請求項1または
請求項2の構成に加えて、カム軸駆動用の伝動機構に隣
接する位置に前記カム軸のカム部を設ける構成としたの
で、上記効果に加えて、一層効率よくエンジンの小型軽
量化を図ることができるOHCエンジンの動弁機構が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したOHCエンジンの動弁機構の
一実施例を示す平面図である。
【図2】図1中の線2−2に沿った断面図である。
【図3】本発明を適用したOHCエンジンの動弁機構の
他の実施例を示す平面図である。
【図4】図3中の線4−4に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 気筒 2 シリンダヘッド 3 吸気通路 4 排気通路 5 吸気弁 6 排気弁 7 弁ばね 8 ロッカーアーム軸 9 ロッカーアーム 10 弁駆動アーム 11 カムフォロアアーム 12 カムフォロア(ローラ) 13 カム軸 14 側面壁部 15 伝動部材(スプロケット) 16 カム部 21 シリンダ 22 ピストン 23 ヘッドカバー 24 点火プラグ 25 燃焼室 26 側面壁部 27 チェーン 28 空洞(チェーントンネル)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトの回転をカム軸に伝達
    し、該カム軸の回転によりロッカーアームを揺動させ、
    該ロッカーアームの揺動により吸排気弁の開閉動作を制
    御するOHCエンジンの動弁機構において、吸気通路側
    に吸気弁駆動用のカム軸およびロッカーアーム軸が配設
    され、排気通路側に排気弁駆動用のカム軸およびロッカ
    ーアーム軸が配設され、前記各カム軸は前記各ロッカー
    アーム軸より下方位置に配設され、前記各カム軸のカム
    部はシリンダヘッドの上方から見て燃焼室、吸気通路お
    よび排気通路を避けた側面壁部の近傍に配置され、前記
    各ロッカーアーム軸はシリンダヘッドの上方から見て燃
    焼室を避けた位置に配設され、点火プラグはシリンダ中
    心部に略直立な姿勢で取り付けられることを特徴とする
    OHCエンジンの動弁機構。
  2. 【請求項2】 クランクシャフトの回転をカム軸に伝達
    し、該カム軸の回転によりロッカーアームを揺動させ、
    該ロッカーアームの揺動により吸排気弁の開閉動作を制
    御するOHCエンジンの動弁機構において、吸気通路側
    の吸気弁駆動用のロッカーアームおよび排気通路側の排
    気弁駆動用のロッカーアームを1本のカム軸上のカム部
    で駆動するように配設され、前記カム軸はロッカーアー
    ム軸より下方位置に該カム軸の軸心の延長線が略シリン
    ダ中心上を通りかつ先端がシリンダ中心より手前で終わ
    るように配設され、前記カム軸のカム部はシリンダヘッ
    ドの吸気通路および排気通路を避けた側面壁部の近傍に
    配置され、点火プラグはシリンダ中心部に略直立な姿勢
    で取り付けられることを特徴とするOHCエンジンの動
    弁機構。
  3. 【請求項3】 カム軸駆動用の伝動機構に隣接する位置
    に前記カム軸のカム部を設けることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載のOHCエンジンの動弁機構。
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