JP3590961B2 - 補強部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、補強部材に関し、特に例えば鉄骨構造物において使用されるすじかい補強部材等の補強部材に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物、橋梁などの鉄骨構造物においては、例えば図20に鉄骨枠構造物1について示すように、互いに平行な一対のはり鋼材2A及び2B間に、所定の間隔で複数のわたり鋼材3が渡され、わたり鋼材3の両端がはり鋼材2A及び2Bに固定されていることにより、複数の枠構造部4が順次はり鋼材2A及び2Bの延長方向に配列されるように形成され、各枠構造部4の互いに対向する隅部間に、すじかい補強部材5が取り付けられ、このすじかい補強部材5が各枠構造部4の変形に対する補強手段として作用するような構成のものが用いられている。
【0003】
すじかい補強部材5は、両端を枠構造部4の対向する隅部に固定されるブレース部材6と、互いに斜めに対向するブレース部材6間に連結された引張り部材7とによって構成され、引張り部材7は枠構造部4の四隅部分を内側に引っ張ることにより、例えば地震発生時に、枠構造部4のはり鋼材2A及び2B、並びにわたり鋼材3が互いにずれる方向に振動しようとしたとき、これを引張り部材7の引張力によって防止することにより枠構造部4の耐振力を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構造の鉄骨枠構造物1が大規模になると、地震発生時にすじかい補強部材5にかかる荷重が大きくなるので、各部の強度を大きくする必要があり、特に、引張り部材7を枠構造部4の四隅に固定するブレース部材6が十分な強度をもつ必要がある。
【0005】
ブレース部材6は、図21に示すように、外側縁8A及び8Bを枠構造部4のはり鋼材2A又は2B及びわたり鋼材3に、溶接固定される板状鋼材(これをブレスシートと呼ぶ)8と、例えば棒状鋼材でなる引張り部材7の両端に溶接された板状の接続鋼材(これをブレース板と呼ぶ)9とを有し、ブレスシート8及びブレース板9に穿設された2つのボルト孔10A及び10Bをボルトによって締め付けることによりブレース板9をブレスシート8に支圧接合する。ここで支圧接合は、ボルトがボルト穴10A及び10Bの内面に対接することにより、ブレース板9及びブレスシート8間のすべりを止める接合の仕方をいう。
【0006】
かくして、地震発生時に、引張り部材7にかかる荷重は、ブレース板9からボルト孔10A及び10Bを挿通するボルトを通してブレスシート8に伝えられる。
【0007】
そこで実際上、荷重が大きな場合には、ブレース板9をブレスシート8に固定するために用いるボルトの本数を少なくとも2本以上にして、当該2本以上のボルトの締付力ないし耐せん断力によってブレース板9及びブレスシート8を強力に一体化する方法が採用されている。
【0008】
しかしながら、このようにすると、図22に示すように、ボルト孔10A及び10Bの配列方向D1と引張り部材7の引張り方向D2とが一致せずに、引張り部材7がボルト孔の配列方向D1とは違う方向に引っ張られると、ブレース板9が前側のボルト孔10Aを挿通するボルトを中心として、引張り方向D2に合う方向に旋回することにより、後側のボルト孔10Bが図23に示すように、建設時にブレース板9をブレスシート8に取り付けたときの取付け位置10B1から、ブレース板9の旋回によるずれた位置10B2にずれるような現象が起こる。
【0009】
このとき後側のボルト孔10Bを挿通するボルトには、ブレース板9がブレスシート8からずれる方向に動くために、ブレース板9のボルト孔10Bの縁によりボルトにせん断力が作用し、これによりボルトのせん断又はボルト孔10Bの縁の型崩れが生ずることにより、ブレース板9及びブレスシート8間の結合力が低下する結果が起こる。
【0010】
かくして、図21のブレース部材6によれば、地震発生時に、ブレース板9及びブレスシート8間の結合力が低下することにより、枠構造部4に対するすじかい補強部材5の機能が低下し、これにより枠構造部4の耐振性が弱まるおそれがある。
【0011】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、補強部材としての機能の低下を簡易な構成によって防止できるようにした補強部材を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、引張り部材22の両端に、当該引張り部材22を鉄骨構造物1に接合する接合部材23を有し、鉄骨構造物1からの引張り荷重を引張り部材22によって支持する補強部材21において、接合部材23は鉄骨構造物1側に固定される板状の第1の接合鋼材24と、引張り部材22側に固定される板状の第2の接合鋼材25と、第1及び第2の接合鋼材24及び25の厚みを貫通するようにそれぞれ穿設された第1及び第2の挿通孔24A及び25Bを挿通した状態で、第1及び第2の接合鋼材24及び25を締め付ける締付け部材31、32とを具え、第1の接合鋼材24の第2の接合鋼材25と対向する第1の接合面において、第1の挿通孔24Aの周囲に同心円状に1組又は複数組の山37B及び溝37Aを転造加工してなる第1の同心円状凹凸をもつ第1のすべり抑制加工面24Bを有すると共に、第2の接合鋼材25の第1の接合鋼材24と対向する第2の接合面において、第2の挿通孔25Bの周囲に同心円状に、第1の同心円状凹凸の山37B及び溝37Aの位置を入れ換えたと同様の、1組又は複数組の山37BX及び溝37AXを転造加工してなる第2の同心円状凹凸をもつ第2のすべり抑制加工面25Cを有し、第1のすべり抑制加工面24Bの同心円状凹凸の山37Bを第2のすべり抑制加工面25Cの同心円状凹凸の溝37AXに嵌め合う状態にかみ合わせ、かつ第1のすべり抑制加工面24Bの同心円状凹凸の溝37Aを第2のすべり抑制加工面25Cの同心円状凹凸の山37BXに嵌め合う状態にかみ合わせるように、第1及び第2のすべり抑制加工面24B及び25Cを互いに重ね合わせて第1及び第2の接合鋼材24及び25を接合し、第1の同心円状凹凸の山37B及び溝37A、並びに第2の同心円状凹凸の山37BX及び溝37AXは転造加工により強度が大きくなることにより、嵌め合う状態にかみ合った第1及び第2のすべり抑制加工面24R及び25L間のすべりに対する接合耐力を大きくした。
【0013】
接合部材23として、第1及び第2の接合鋼材24及び25が対接する面に、同心円状凹凸を有するすべり抑制加工面24B及び25Cを転造加工により形成すると共に、一方の同心円状凹凸の山37Bを他方の同心円状凹凸の溝37AXにかみ合わせ、かつ当該一方の同心円状凹凸の溝37Aを他方の同心円状凹凸の山37BXにかみ合わせた状態で接合するようにしたことにより、第1及び第2の接合鋼材24及び25を十分大きな接合耐力をもつ状態で接合できるような補強部材21を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0015】
図20との対応部分に同一符号を付して示す図1において、鉄骨枠構造物1の各枠構造部4において、対向する隅部間に2本のすじかい補強部材21が取り付けられている。
【0016】
すじかい補強部材21は、棒状鋼材でなる引張り部材22の両端をブレース部材23を介して枠構造部4の対向する隅部に結合される。
【0017】
ブレース部材23は、図2及び図3に示すように、ブレース板25の先端部に形成された円板状接合部25Aをブレスシート24に重ね合わせた状態で、ボルト31及びナット32によって締め付けることにより、一体に接合した構成を有する。
【0018】
ブレスシート24のブレース板25と接触する面には、図4に示すように、ボルト孔24Aの周りに、同心円状凹凸を有するすべり抑制加工面24Bが形成されている。
【0019】
これに対して、ブレース板25の円板状接合部25Aのブレスシート24と接触する面には、図5に示すように、ボルト孔25Bの周囲に、同心円状凹凸を有するすべり抑制加工面25Cが形成され、円板状接合部25Aがブレスシート24に重ね合わされたとき、図6に示すように、ブレスシート24のすべり抑制加工面24Bの凹凸面と、円板状接合部25Aのすべり抑制加工面25Cの凹凸面とが、丁度嵌め合うように噛み合った状態で接合できるようになされている(この接合方法をインロー(In a raw)方式の接合方法と呼ぶ)。
【0020】
この実施の形態の場合、ブレスシート24のすべり抑制加工面24B及びブレース板25のすべり抑制加工面25Cは、それぞれ図7(A)及び図8(A)に示すような転造工具TO1及びTO2による転造加工によって形成される。
【0021】
転造工具TO1は、図7(A)に示すように、ブレスシート24のボルト孔24Aの中心点を回転中心軸PO1が通るようにブレスシート24に位置合せされた状態で、回転中心軸PO1を中心として一対の転造ダイス33L及び33Rをブレスシート24に対して大きい荷重で押しつけながら転造させる。
【0022】
転造ダイス33L及び33Rは、図9(A)に示すように、先端部において、円錐傾斜面34に、1つのリング状山部35Aと、これを挟む2つのリング状溝部35Bとをもつ転造刃36を有し、その回転中心軸PO2R及びPO2Lを回転中心軸PO1に対して所定の角度で対称に位置決めするように、転造ダイス33L及び33Rをダイスホルダ(図示せず)に保持することにより、円錐傾斜面34が丁度ブレスシート24の表面に沿うように延長した状態で、山部35A及び溝部35Bを押し付けることができるようになされている。
【0023】
かくして、転造工具TO1が回転中心軸PO1を中心に回転すると、転造ダイス33L及び33Rの転造刃36がブレスシート24のボルト孔24Aの周囲に喰い込むように転造することにより、ボルト孔24Aの周囲に、その山部35A及び溝部35Bの表面形状とほぼ同じ形状の凹凸が転造加工される。
【0024】
この結果、ボルト孔24Aの周囲には、図7(B)及び図7(C)に示すように、転造刃36の山部35Aに対応する溝37Aと、転造刃36の溝部35Bに対応する山37Bを同心円状に形成してなるすべり抑制加工面24Bが形成される。
【0025】
ブレース板25は、図7(A)〜(C)及び図9(A)に対応させて示す図8(A)〜(C)及び図9(B)において、対応する部分の符号に添え字Xを付して示すように、転造ダイス33LX及び33RXの転造刃36Xの形状が異なることを除いて他は、ブレスシート24を加工する場合と同様にして、ブレース板25を転造工具TO2によって転造加工する。
【0026】
転造ダイス33LX及び33RXの転造刃36Xは、図9(B)に示すように、ブレスシート24を加工するための転造ダイス33L及び33Rの転造刃36との対応関係において、転造刃36の1つの山部35Aと対応する形状をもつ1つの谷部35BXを有すると共に、その両側に2つの谷部35Bに対応する形状をもつ2つの山部35AXを有する。
【0027】
かくして、図8(A)において、転造ダイス33LX及び33RXによってブレース板25を転造加工したとき、ブレース板25のボルト孔25Aの周囲には、図8(B)及び(C)に示すように、ボルト孔25Aを中心として、ブレスシート24の山37Bと同じ同心位置に溝37AXを有すると共に、ブレスシート24の溝37Aと同じ同心位置に山37BXを有する、同心円状凹凸でなるすべり抑制加工面25Cが形成される。
【0028】
このようにしてブレスシート24及びブレース板25のボルト孔24A及び25Aの周囲に形成された凹凸は、互いに山が溝に嵌まり合う同心位置及び形状を有することにより、ブレスシート24をブレース板25に重ね合せた状態において、ボルト孔24A及び25Aを挿通するボルト31にナット32を締め付けたとき、ブレスシート24及びブレース板25のすべり抑制加工面24B及び25Cが互いにインロー方式で接合される。
【0029】
締付け部材として用いられるボルト31及びナット32の内側面には、図10に示すように、すべり抑制加工面24B及び25Cに対応する内側部分に中空部31A及び32Aが形成されている。
【0030】
すなわち、ボルト31の頭部31Bは、締付け対象となるブレスシート24又はブレース板25との対接部分が、外側に拡がると共に、外周縁の形状が円形の鍔部31Cを有する。
【0031】
同様にナット32は締付け対象となるブレスシート24又はブレース板25に接触する内側面に、外側に拡がりかつ外周縁の形状が円形の鍔部32Bを有し、これによりブレスシート24及びブレース板25をボルト31の頭部31B及びナット32によって締め付けたとき、鍔部31C及び32Bが締付け対象となるブレスシート24及びブレース板25に対接した状態において、頭部31B及びナット32の中空部31A及び32Aが締付け対象に当接していないことにより、さらにボルト31に対してナット32を締め込むことができる。
【0032】
このようにボルト31に対してナット32を締め込むと、鍔部31C及び32Bが外側位置においてブレスシート24及びブレース板25を抑え込むことにより、当該ボルト31及びナット32によるブレスシート24及びブレース板25を変形させることなく締付けることができる。
【0033】
因にボルト31及びナット32として、図11に示すように、中空部32A及び31Aをもたないものを適用したときには、ブレスシート24及びブレース板25のうち、ボルト31及びナット32によって締め付けられた部分の外周部分が、外側に変形してブレスシート24及びブレース板25間に隙間45ができ、その間に水滴が入って錆が出るようなおそれがあるが、図10のように構成すれば、かかるおそれを防止し得る。
【0034】
以上の構成において、鉄骨枠構造物1にすじかい補強部材21を取り付ける際には(図1)、鉄骨枠構造物1の各枠構造部4において、その四隅にブレスシート24の外側の取付け側面23A及び23B(図2、図4)を溶接した後、引張り部材22の両端に溶接されたブレース板25(図2、図5)を、そのボルト孔25Bをブレスシート24のボルト孔24Aに位置合わせした状態で、ボルト31を挿通させてナット32を締め付ける。
【0035】
このとき、ブレース板25のすべり抑制加工面25Cがブレスシート24のすべり抑制加工面24Bに同心状態に重ね合せられて締め付けられることにより、すべり抑制加工面25Cがすべり抑制加工面24Bにインロー方式で互いに嵌め合うように噛み合った状態で固定される(図3)。
【0036】
実際上、このようにしてすじかい補強部材21を枠構造部4に取り付ける際には、引張り部材22に挿入された長さ調整部材40(例えば割枠型又はパイプ型ターンバックルを用いる)(図1)を回転することによって、その両端にねじ込まれた引張り部材22の長さを調整し、これにより、引張り部材22がその長手方向に枠構造部4の四隅の部分を内側に引っ張った緊張状態を保持するようにし、その結果すじかい補強部材21を補強動作させる。
【0037】
以上の構成によれば、枠構造部4にすじかい補強部材21を取り付けた状態において、地震が発生してはり鋼材2A及び2B、並びにわたり鋼材3が歪むような振動動作をしようとすると、引張り部材21が図3において矢印aで示すように引張り部材22の延長方向に引っ張られる。
【0038】
このときブレース板25は、ボルト31及びボルト孔の周囲に形成されたすべり抑制加工面25C及び24Bによってブレスシート24に接合されていることにより、引張り方向aがずれてもその方向の力に適合するように、すべり抑制加工面の同心円状凹凸に沿う方向に、回動すると共に、ブレスシート24のすべり抑制加工面24Bとブレース板25のすべり抑制加工面25Cとの噛み合いによって引張力に対してブレースシート24及びブレース板25を、互いにすべらせないように、保持する。
【0039】
ここで、すべり抑制加工面24B及び25Cの凹凸が、インロー方式によって互いに嵌め合うように噛み合っていることにより、引張り部材22から印加される瞬時的な引張力がかなり大きくなっても、これに耐え得るような保持力をブレース部材23が発揮する。
【0040】
因に、ブレスシート24及びブレース板25のすべり抑制加工面24B及び25Cは、転造ダイス33L、33R及び33LX、33RXによって転造されてボルト孔の周囲に同心円状に続く山37B、37BX及び溝37A、37AXをもつように構成されていることにより(図7、図8)、当該山37B、37BX及び溝37A、37AXが塑性加工により得られる大きな強度をもつことになるので、当該山37B、37BX及び溝37A、37AXの強度に応じてブレスシート24及びブレース板25間にすべりを生じさせないようにする大きな保持力が得られる。
【0041】
このように大きな保持力を得るにつき、ブレース板25の接合部分の形状を、図2及び図5に示すように、ボルト孔25Bを中心として周囲に比較的長く円形に広がる円板状接合部25Aを設けるようにしたことにより、引張り部材22から荷重が大きくなってもブレース板25に亀裂が入るおそれを有効に防止できる。
【0042】
因に、図21ないし図23について上述したように、長方形状のブレース板9を用いた場合には、引張り部材7に過大な荷重が付与されれば、ボルト孔10A、10Bからブレース板9の縁までの距離が短いために、ボルト孔10A、10Bを中心に亀裂が入るおそれがある。
【0043】
また、締付け部材として、鍔部31C及び32Bの内側に中空部31A及び32Aを有する構成のボルト31及びナット32を用いて、ブレスシート24及びブレース板25を締め付けるようにしたことにより、ブレスシート24及びブレース板25を変形させることなく接合することができる。
【0044】
図12及び図13に、接合耐力試験結果を示す。
【0045】
この接合耐力試験は、図13(A)及び(B)に示すように、板状の試料鋼材T1及びT2の先端部を互いに接触させた状態において、当該先端部に穿設したボルト穴H1及びH2にボルトB1を挿通してナットB2によって締め付けた後、試料鋼材T1及びT2に矢印a1及びa2で示す方向に荷重を付与して、ボルトB1及びナットB2を締め付けることにより得た試料鋼材T1及びT2間の接合耐力を測定した。
【0046】
図12において、試料番号3及び4の試料は、ボルト径がM22(直径22〔mm〕)の一本の高力ボルト(熱処理された特殊鋼を用いているボルト)を、締付トルク5600で締め付けることにより試料鋼材T1及びT2を接合した。
【0047】
このとき試料鋼材T1及びT2の接合面には、それぞれ図7及び図8について上述した同心円状のすべり抑制加工面24B及び25Cが転造されており、当該すべり抑制加工面24B及び25Cをインロー方式で嵌め合せた状態で接合した。
【0048】
このときすべりが生ずる限界の荷重、すなわち接合耐力は、 172.0〔KN〕及び 207.5〔KN〕であった。
【0049】
試料番号1及び2は、すべり抑制加工面24B及び25Cを形成しない試料鋼材T1及びT2について、すべり試験をしたもので、このときの接合耐力は35.5〔KN〕及び39.0〔KN〕であった。
【0050】
このように、試料番号3及び4のようにすべり抑制加工面24B、25Cを転造加工した場合には、試料番号1及び2の場合のようにすべり抑制加工面24B及び25Cを形成しない場合と比較して、平均値で、5.09倍もの格段的に大きなすべり耐力が得られることを確認できた。
【0051】
次に、試料番号5及び6は、締付部材として中ボルト(熱処理をしていない鋼を用いたボルト)を用いて締付トルク4800で締め付けた場合には、 168.0〔KN〕及び 208.0〔KN〕の接合耐力が得られた。
【0052】
このように、ボルトとして特殊鋼を用いていない中ボルトを用いた場合であっても、すべり抑制加工面24B及び25Cを形成しない場合と比較して、平均値で5.04倍の接合耐力を得ることができることを確認できた。
【0053】
さらに、図12の試料番号9及び10の試料について、ボルト径がM22より細いM16(直径16〔mm〕)の高力ボルトを用いると共に、試料鋼材T1及びT2のすべり抑制加工面24B及び25Cを締付トルク3000で締め付けた場合の接合耐力は、 180.0〔KN〕及び 177.1〔KN〕であった。
【0054】
さらに、試料番号11及び12の試料について、中ボルトを用いて締付トルク1550で締め付けた場合の接合耐力は、 157.0〔KN〕及び 134.2〔KN〕であった。
【0055】
このように、ボルト径を22〔mm〕から16〔mm〕に細くしても、試料番号1及び2の場合と比較して、平均で、4.79倍の接合耐力が得られた。
【0056】
これに対して、試料番号7及び8の試料について、試料鋼材T1及びT2の接合面にすべり抑制加工面24B及び25Cを形成せずに、2本の高力ボルトで、締付トルク5600で締め付けて接合耐力試験をしたところ、接合耐力は65.2〔KN〕及び79.4〔KN〕であった。
【0057】
このように、すべり抑制加工面24B及び25Cをもたない場合に、ボルトを2本用いて接合した場合には、ボルトが1本の場合(試料番号1及び2)と比較して接合耐力が約2倍になるが、このボルトが2本の場合(試料番号7及び8)と比較しても、すべり抑制加工面24B及び25Cをもっている場合(試料暗号3及び4、5及び6、9及び10、並びに11及び12)の方が、接合耐力が2.01〜2.62倍だけ大きいことを確認できた。
【0058】
なお、上述の実施の形態においては、締付け手段として、図10に示すように、ボルト31及びナット32の鍔部31C及び32Bの内側に中空部31A及び32Aを設けるようにした場合について述べたが、締付け手段としてはこれに限らず、中空部31A及び32Aをもたないボルト及びナットや、リベットなどの他の手段を用いるようにしても良い。
【0059】
このようにしても、すべり抑制加工面24B及び25Cがインロー方式で噛み合うことにより得られる接合効果を得ることができる。
【0060】
また、上述の実施の形態においては、図5に示すように、ブレース板25として先端に円板状接合部25Aを有するものを適用したが、その形状は円板状以外の種々の形状を用いることができる。
【0061】
さらに、上述の実施の形態においては、図7及び図8について上述したように、一対の転造ダイス33L、33R及び33LX、33RXによってブレスシート24及びブレース板25を転造加工するようにした場合について述べたが、転造工具としてはこれに限らず、種々の構成のものを用いることができ、要するに、同心円状凹凸を有するすべり抑制加工面24B及び25Cを形成できるものであれば良い。
【0062】
さらに、上述の実施の形態において、すべり抑制加工面24B及び25Cを有するブレスシート24及びブレース板25の表面を錆取り処理や、メッキ加工処理を施したものを用いるようにしても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0063】
さらに、図4及び図5の場合は、ブレスシート24及びブレース板25として、1つのボルト孔24A及び25Bの周囲にすべり抑制加工面25B及び25Cを形成するようにした場合について述べたが、これに代え、図15及び図16に示すように、すべり抑制加工面24B及び25C内に2つのボルト孔24D及び24F、並びに25D及び25Fを設け、図14に示すように、これらの2つのボルト孔をそれぞれ挿通する2本のボルトによってブレスシート24及びブレース板25を接合するようにしても良い。
【0064】
このようにすれば、すべり抑制加工面24B及び25Cがインロー方式によって互いに嵌め合うように噛み合っていることにより、大きな接合耐力を得ることができると共に、締め付けるために用いるボルトとして、図4及び図5の場合と比較して細い直径のもの(従って安価に入手できるもの)を用いることができる。
【0065】
さらに、図15及び図16の実施の形態に代え、図17及び図18に示すように、ブレースシート24又はブレース板25のうちの一方、例えばブレース板25のボルト孔25D及び25Fとして、同心円状凹凸の円周に沿う方向に、円弧状に延長する形状のものを適用しても良く、このようにして、すべり抑制加工面24B及び25Cの接合耐力によってブレスシート24及びブレース板25を接合することができる。因に、2本のボルトは、ブレスシート24のすべり抑制加工面24Bとブレース板25のすべり抑制加工面25Cとを、インロー方式で嵌め合うようにかみ合わせて接合した状態を保持する作用をするもので、ボルト穴に対接して支圧接合する必要はない。
【0066】
そこで、図18に示すように、ブレスシート24又はブレース板25の一方、例えばブレース板25のボルト孔25D及び25Fを円弧状にすれば、図22及び図23について上述したように、引張り部材7に対する引張り方向D2がブレスシート24のボルト孔の配列方向D1からずれた場合にも、ブレース板25の円板状接合部25Aがすべり抑制加工面25Cの凹凸に沿って円周方向に回動できることにより、インロー方式で噛み合った接合状態を、異常を生じさせることなく、安定に維持できる。この分、枠構造部4に対するすじかい補強部材21の取付け作業を一段と楽にできる。
【0067】
図19は、さらに他の実施の形態を示すもので、この場合のブレスシート24は、両面のボルト穴24Aの周辺部にすべり抑制加工面24Bを有する。
【0068】
ブレースシート24の、ブレース板25側のすべり抑制加工面24Bは、ブレース板25に形成されたすべり抑制加工面25Cにインロー方式で嵌め合っているのに対して、ブレスシート24のブレース板25側とは反対側のすべり抑制加工面24Bは、ワッシャ40のブレスシート24側の表面に形成されているすべり抑制加工面41にインロー方式で嵌め合っている。
【0069】
かくして、ブレスシート24及びブレース板25は、ボルト31に対してナット32を締め付けることにより、ワッシャ40を介して、すべり抑制加工面24B及び25Cがインロー方式で噛み合った状態で、接合することができる。
【0070】
図19の実施の形態によれば、ブレスシート24の両面にすべり抑制加工面24Bを形成するようにしたことにより、ブレース板25をブレスシート24のいずれの表面にも接合することができ、これによりすじかい補強部材21を鉄骨枠構造物1(図1)の枠構造部4に取り付ける際に、当該取付け作業を一段と容易にできる。
【0071】
因に、ブレース部材23を枠構造部4の四隅に溶接固定する際に、図19のブレスシートを用いれば、ブレスシート24の裏表を気づかうことなく四隅の各位置に溶接すれば良く、その結果ブレスシート24のいずれの面がブレース板25側に来ても、当該ブレース板25側に来た面に形成されたすべり抑制加工面24Bにブレース板25のすべり抑制加工面25Cを嵌め合わせることができ、かくして取付け作業を一段を容易にできる。
【0072】
このように、ボルト径を22〔mm〕から16〔mm〕に細くし、かつボルトを高力ボルトから中ボルトに換えても、試料番号1及び2の場合と比較して、平均で、3.90倍の接合耐力が得られた。
【0073】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、接合部材として、第1及び第2の接合鋼材が対接する面に、同心円状凹凸を有するすべり抑制加工面を転造加工により形成することによってその山及び溝の強度を大きくすると共に、一方の接合鋼材の同心円状同凸の山を他方の接合鋼材の同心円状凹凸の溝にかみ合わせ、かつ当該一方の同心円状凹凸の溝を他方の同心円状凹凸の山にかみ合わせた状態で接合するようにしたことにより、第1及び第2の接合鋼材を十分大きな接合耐力をもつ状態で接合できるような補強部材を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による補強部材を用いた鉄骨枠構造物を示す正面図である。
【図2】図1のブレース部材23を示す平面図である。
【図3】図2の側断面図である。
【図4】図2のブレスシート24を示す平面図である。
【図5】図2のブレース板25を示す平面図である。
【図6】インロー方式の嵌め合いの説明に供する断面図である。
【図7】図7(A)〜(C)は、転造ダイス33L(33R)を用いてすべり抑制加工面24Bをブレスシート24上に加工する際の加工処理動作の説明に供する略線図である。
【図8】図8(A)〜(C)は、転造ダイス33LX(33RX)を用いてすべり抑制加工面25Cを加工する際の加工処理動作の説明に供する略線図である。
【図9】図9(A)及び(B)は転造ダイス33L(33R)及び33LX(33RX)を示す側面図である。
【図10】締付け部材であるボルト31及びナット32を示す断面図である。
【図11】中空部をもたない締付け部材の説明に供する断面図である。
【図12】すべり試験結果を示す図表である。
【図13】荷重試験体の構造を示す側面図である。
【図14】他の実施の形態のブレース部材23を示す平面図である。
【図15】図14のブレスシート24を示す平面図である。
【図16】図14のブレース板25を示す平面図である。
【図17】さらに他の実施の形態のブレスシートを示す平面図である。
【図18】図17のブレスシートと共に用いられるブレース板を示す平面図である。
【図19】さらに他の実施の形態のブレース部材23を示す側断面図である。
【図20】従来の鉄骨枠構造物を示す正面図である。
【図21】図20のブレース部材3を示す正面図である。
【図22】図21のブレース部材の問題点の説明に供する正面図である。
【図23】図22と共に問題点の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……鉄骨枠構造物、2A、2B……はり鋼材、3……わたり鋼材、4……枠構造部、5、21……すじかい補強部材、6、23……ブレース部材、7、22……引張り部材、8、24……ブレスシート、9、25……ブレース板、10A、10B、24A、25B……ボルト孔、24B、25C……すべり抑制加工面、33L(33R)、33LX(33RX)……転造ダイス、31、32……転造工具、36……転造刃。

Claims (5)

  1. 引張り部材の両端に、当該引張り部材を鉄骨構造物に接合する接合部材を有し、上記鉄骨構造物からの引張り荷重を上記引張り部材によって支持する補強部材において、
    上記接合部材は、
    上記鉄骨構造物側に固定される板状の第1の接合鋼材と、上記引張り部材側に固定される板状の第2の接合鋼材と、
    上記第1及び第2の接合鋼材の厚みを貫通するようにそれぞれ穿設された第1及び第2の挿通孔を挿通した状態で、上記第1及び第2の接合鋼材を締め付ける締付け部材と
    を具え、
    上記第1の接合鋼材の上記第2の接合鋼材と対向する第1の接合面において、上記第1の挿通孔の周囲に同心円状に1組又は複数組の山及び溝を転造加工してなる第1の同心円状凹凸をもつ第1のすべり抑制加工面を有すると共に、
    上記第2の接合鋼材の上記第1の接合鋼材と対向する第2の接合面において、上記第2の挿通孔の周囲に同心円状に、上記第1の同心円状凹凸の山及び溝の位置を入れ換えたと同様の、1組又は複数組の山及び溝を転造加工してなる第2の同心円状凹凸をもつ第2のすべり抑制加工面を有し、
    上記第1のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の山を上記第2のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の溝に嵌め合う状態にかみ合わせ、かつ上記第1のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の溝を上記第2のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の山に嵌め合う状態にかみ合わせるように、上記第1及び第2のすべり抑制加工面を互いに重ね合わせて上記第1及び第2の接合鋼材を接合し、
    上記第1の同心円状凹凸の山及び溝、並びに上記第2の同心円状凹凸の山及び溝は上記転造加工により強度が大きくなることにより、嵌め合う状態にかみ合った上記第1及び第2のすべり抑制加工面間のすべりに対する接合耐力を大きくした
    ことを特徴とする補強部材。
  2. 引張り部材の両端に、当該引張り部材を鉄骨構造物に接合する接合部材を有し、上記鉄骨構造物からの引張り荷重を上記引張り部材によって支持する補強部材において、
    上記接合部材は、
    上記鉄骨構造物側に固定される板状の第1の接合鋼材と、上記引張り部材側に固定される板状の第2の接合鋼材と、
    上記第1及び第2の接合鋼材の厚みを貫通するようにそれぞれ穿設された第1及び第2の挿通孔を挿通した状態で、上記第1及び第2の接合鋼材を締め付ける締付け部材と
    を具え、
    上記第1の接合鋼材の両面でなる第1の接合面において、それぞれ上記第1の挿通孔の周囲に同心円状に1組又は複数組の山及び溝を転造加工してなる第1の同心円状凹凸をもつ第1のすべり抑制加工面を、それぞれ有すると共に、
    上記第2の接合鋼材の上記第1の接合鋼材と対向する第2の接合面において、上記第2の挿通孔の周囲に同心円状に上記第1の同心円状凹凸の山及び溝の位置を入れ換えたと同様の1組又は複数組の山及び溝を転造加工してなる第2の同心円状凹凸をもつ第2のすべり抑制加工面を有し、
    上記第1の接合鋼材の両面にある上記第1の接合面のいずれか一方の上記第1のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の山を上記第2の接合鋼材の上記第2の接合面の上記第2のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の溝に嵌め合う状態にかみ合わせ、かつ上記第1のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の溝を上記第2のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の山に嵌め合う状態にかみ合わせるように、上記第1及び第2のすべり抑制加工面を互いに重ね合わせて上記第1及び第2の接合鋼材を接合し、
    上記第1の同心円状凹凸の山及び溝、並びに上記第2の同心円状凹凸の山及び溝は上記転造加工により強度が大きくなることにより、嵌め合う状態にかみ合った上記第1及び第 2のすべり抑制加工面間のすべりに対する接合耐力を大きくした
    ことを特徴とする補強部材。
  3. 引張り部材の両端に、当該引張り部材を鉄骨構造物に接合する接合部材を有し、上記鉄骨構造物からの引張り荷重を上記引張り部材によって支持する補強部材において、
    上記接合部材は、
    上記鉄骨構造物側に固定される板状の第1の接合鋼材と、上記引張り部材側に固定される板状の第2の接合鋼材と、
    所定の間隔だけ離れた位置において、上記第1及び第2の接合部材の厚みを挿通するようにそれぞれ穿設されたそれぞれ2つの挿通孔でなる第1及び第2の挿通孔を挿通した状態で、上記第1及び第2の接合鋼材を締め付ける締付け部材と
    を具え、
    上記第1の接合鋼材の上記第2の接合鋼材と対向する第1の接合面において、上記第1の挿通孔を構成する上記2つの挿通孔間の中点の周囲に同心円状に1組又は複数組の山及び溝を転造加工してなる第1の同心円状凹凸をもつ第1のすべり抑制加工面をそれぞれ有すると共に、
    上記第2の接合鋼材の上記第1の接合鋼材と対向する第2の接合面において、上記第2の挿通孔を構成する上記2つの挿通孔間の中点の周囲に同心円状に上記第1の同心円状凹凸の山及び溝の位置を入れ換えたと同様の1組又は複数組の山及び溝を転造加工してなる第2の同心円状凹凸をもつ第2のすべり抑制加工面を有し、
    上記第1のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の山を上記第2のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の溝に嵌め合う状態にかみ合わせ、かつ上記第1のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の溝を上記第2のすべり抑制加工面の上記同心円状凹凸の山に嵌め合う状態にかみ合わせるように上記第1及び第2のすべり抑制加工面を互いに重ね合わせて上記第1及び第2の接合鋼材を接合し、
    上記第1の同心円状凹凸の山及び溝、並びに上記第2の同心円状凹凸の山及び溝は上記転造加工により強度が大きくなることにより、嵌め合う状態にかみ合った上記第1及び第2のすべり抑制加工面間のすべりに対する接合耐力を大きくした
    ことを特徴とする補強部材。
  4. 上記第2の接合鋼材の上記第2の挿通孔を構成する上記2つの挿通孔は、上記2つの挿通孔の中点を中心として円弧状に形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の補強部材。
  5. 上記締付け部材は、重ね合わせた上記第1及び第2の接合鋼材と対接する面において、上記挿通孔に対向する内側位置に中空部を形成するように、外側周縁部に鍔部を有するボルト及びナツトでなる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の補強部材。
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